JP2549439B2 - 自動車用ドアサッシュ部のシール構造 - Google Patents

自動車用ドアサッシュ部のシール構造

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JP2549439B2
JP2549439B2 JP1176000A JP17600089A JP2549439B2 JP 2549439 B2 JP2549439 B2 JP 2549439B2 JP 1176000 A JP1176000 A JP 1176000A JP 17600089 A JP17600089 A JP 17600089A JP 2549439 B2 JP2549439 B2 JP 2549439B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車用ドアサッシュ部のシール構造に関す
るものである。
〔従来技術〕
従来の自動車用ドアサッシュ部のシール構造としては
第2図および第3図に示すようなものがある(実開昭58
−22314号公報参照)。
すなわち、図において、1は車体の窓開口周縁部であ
るルーフサイドレールで、アウタパネル2とインナパネ
ル4とで形成され、溶接された下部接合フランジ部1′
a,1′bにはウエルト5が嵌装されている。6はドア
で、ドアアウタパネル7とドアインナパネル8とで形成
され、ドアアウタパネル7の端末部を折り返してドアイ
ンナパネル8の端末部と重合接合してヘミング接合部9
が形成されている。ドアアウタパネル7の折り返し部の
板木端には樹脂製のシール材10が塗付され水蜜性を確保
している。
ドア6の窓開口周縁におけるドアアウタパネル7とド
アインナパネル8の一部でドアサッシュ部11が形成され
ている。
このドアサッシュ部11の外周面には断面路形のリテ
ーナ12が固着され、このリテーナ12にはルーフサイドレ
ール1のアウタパネル2に弾接するドアウエザストリッ
プ13が係着されている。
このドアウエザストリップ13にはドアインナパネル8
に弾接しリテーナ12の外側端部12aとドアインナパネル
8との接合部を覆い水蜜性を確保するサブリップ14が付
設されている。
ドアサッシュ部11の内周面にはチヤンネル15が固着さ
れ、このチヤンネル15にドアガラス16に弾接するグラス
ラン17が嵌装されている。
なお、18はドアサッシュ部11の外部に露出するモール
部である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながらこのような従来の構造にあっては、リテ
ーナ12の外側端部とドアインナパネル8との接合部をシ
ール材を用いることなくサブリップ14で覆っているだけ
であるので、防錆性能が悪く、また、ドアウエザストリ
ップ13の取付時において第4図に示すように、該ドアウ
エザストリップ13がリテーナ12に乗り上げ取付作業性が
非常に悪いという課題があった。
本発明はこのような従来の課題に着目してなされたも
ので、ドアサッシュ部の防錆性能を向上するとともに、
ドアウエザストリップの取付作業性を向上し、併せてこ
れをシール材塗付作業の作業工数を増加させることなく
達成できるようにした自動車用ドアサッシュ部のシール
構造を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はかかる目的を達成するため、ドアアウタパネ
ル(7)の端末(7a)部を折り返してドアインナパネル
(8)の端末部と重合接合してヘミング接合部(9)が
形成され、前記ドアアウタパネル(7)及びドアインナ
パネル(8)の一部でドアサッシュ部(11)が形成さ
れ、このドアサッシュ部(11)の外周面にはリテーナ
(12)が固着され、このリテーナ(12)にルーフサイド
レール(1)に弾接するドアウエザストリップ(13)が
係着された構造において、 前記ヘミング接合部(9)における前記ドアアウタパ
ネル(7)の端末(7a)と前記リテーナ(12)の外側端
部(12a)における端末フランジ(12b)とを互いに接近
した位置に配置させるとともに、前記ドアアウタパネル
(7)の端末(7a)から前記リテーナ(12)の外側端部
(12a)における端末フランジ(12b)にかけて外表面が
斜面を形成するようにシール材(20)が塗付されてお
り、このシール材(20)の斜面外表面が、前記ドアウエ
ザストリップ(13)を前記リテーナ(12)の内側に導く
ためのガイド部(21)を構成しているようにしたもので
ある。なお、かっこ内の符号は実施例の対応する部材を
示す。
〔作 用〕
単一のシール材によりヘミング接合部におけるドアア
ウタパネルの端末とリテーナのドアインナパネルに接合
する外側端部とのシールを行うことができ、この場合リ
テーナの外側端部におけるシールもシール材を用いてい
るため、防錆性能が向上し、またシール材には斜面形成
したガイド部が設けられているため、ドアウエザストリ
ップの取付時に該ガイド部を利用して該ウエザストリッ
プを導き、リテーナの内側にスムーズに進入させること
ができる。さらに、複数部位のシールを単一の塗付作業
で行うことができる。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
なお、従来と同一の部品,部位には同一符号を付す。
第1図(a)において、1は車体の窓開口周縁部であ
るルーフサイドレールで、アウタパネル2とインナパネ
ル4とで形成され、溶接された下部接合フランジ部1′
a,1′bにはウエルト5が嵌装されている。6はドア
で、ドアアウタパネル7とドアインナパネル8とで形成
され、ドアアウタパネル7の端末部を折り返してドアイ
ンナパネル8の端末部と重合接合してヘミング接合部9
が形成されている。
ドア6の窓開口周縁におけるドアアウタパネル7とド
アインナパネル8の一部でドアサッシュ部11が形成され
ている。
このドアサッシュ部11の外周面には断面略形のリテ
ーナ12が固着され、このリテーナ12にはルーフサイドレ
ール1のアウタパネル2に弾接するドアウエザストリッ
プ13が係着されている。
前記ヘミング接合部9を形成するドアアウタパネル7
の折り返し部の端末7aを延長し、前記リテーナ12の外側
端部12aにおける端末フランジ12bに接近させ、この接近
配置したドアアウタパネル7の端末7aとリテーナ12の端
末フランジ12bとにかけて樹脂製のシール材20が塗付さ
れ、このシール材20の外表面は斜面形成し前記リテーナ
12の内側にドアウエザストリップ13を導くガイド部21が
設けられている。
前記シール材20は塗付時鎖線で示すように、盛り上げ
ておき、その後へら仕上により斜面を形成するようにし
ている。
なお、第1図(b)に示すように、シーリングガンG
の突出口形状を塗付したシール材20の断面形状に合致す
る略三角形状にすれば、上記へら仕上げによる斜面形成
は必要なく、斜面は必然的に形成される。
ドアサッシュ部11の内周面にはチヤンネル15が固着さ
れ、このチヤンネル15にドアガラス16に弾接するグラス
ラン17が嵌装されている。
なお、18はドアサッシュ部11の外部に露出するモール
部である。
かかる構成につき、単一のシール材20によりヘミング
接合部9におけるドアアウタパネル7の端末7aとリテー
ナ12のドアインナパネル8に接合する外側端部12aとの
シールを行うことができ、この場合リテーナ12の外側端
部12aにおけるシールも樹脂製のシール材20を用いてい
るため、防錆性能が著しく向上するものである。
また、シール材20には斜面形成したガイド部21が設け
られているため、ドアウエザストリップ13の取付時に該
ガイド部21を利用して該ドアウエザストリップ13を導
き、リテーナ12の内側にスムーズに進入させ従来のよう
にリテーナ12に乗り上げることなく係着することがで
き、したがって取付作業性は著しく向上する訳である。
さらに、複数部位のシールを単一の塗付作業で行うこ
とができるため、作業工数も増加することがない。
〔効 果〕
以上説明してきたように、本発明によれば、ドアアウ
タパネルの端末部を折り返してドアインナパネルの端末
部と重合接合してヘミング接合部が形成され、前記ドア
アウタパネルおよびドアインナパネルの一部でドアサッ
シュ部が形成され、このドアサッシュ部の外周面にはリ
テーナが固着され、このリテーナにルーフサイドレール
に弾接するドアウエザストリップが係着された構造にお
いて、前記ヘミング接合部におけるドアアウタパネルの
端末と前記リテーナの外側端部における端末フランジと
を互いに接近した位置に配置させるとともに、前記ドア
アウタパネルの端末から前記リテーナの外側端部におけ
る端末フランジにかけて外表面が斜面を形成するように
シール材が塗付されており、このシール材の斜面外表面
が、前記ドアウエザストリップを前記リテーナの内側に
導くためのガイド部を構成しているようにしたので、単
一のシール材によってヘミング接合部におけるドアアウ
タパネルの端末のシールとリテーナのドアインナパネル
に接合する外側端部のシールとを同時に行うことができ
るため、シール材塗布作業の作業工数を増加することな
くドアウエザストリップの取付作業性の向上が図れる。
また、上述のようにリテーナの外側端部がシール材によ
ってシールされることにより、ドアサッシュ部の防錆性
能が向上する。さらに、シール材には斜面形成したガイ
ド部が設けられているため、ドアウエザストリップの取
付時に該ガイド部を利用して該ドアウエザストリップを
導き、リテーナの内側にスムーズに進入させることがで
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明の一実施例を示す第3図相当断面
図、第1図(b)はシーリングガンによるシール材塗付
作業の説明用斜視図、第2図は自動車の側視図、第3図
は従来例を示す第2図のIII−III線断面図、第4図はそ
の不具合例を示す説明図である。 1……ルーフサイドレール、7……ドアアウタパネル、
7a……端末、8……ドアインナパネル、9……ヘミング
接合部、11……ドアサッシュ部、12……リテーナ、13…
…ドアウエザストリップ、12a……外側端部、12b……端
末フランジ、20……シール材、21……ガイド部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドアアウタパネル(7)の端末(7a)部を
    折り返してドアインナパネル(8)の端末部と重合接合
    してヘミング接合部(9)が形成され、前記ドアアウタ
    パネル(7)及びドアインナパネル(8)の一部でドア
    サッシュ部(11)が形成され、このドアサッシュ部(1
    1)の外周面にはリテーナ(12)が固着され、このリテ
    ーナ(12)にルーフサイドレール(1)に弾接するドア
    ウエザストリップ(13)が係着された構造において、 前記ヘミング接合部(9)における前記ドアアウタパネ
    ル(7)の端末と前記リテーナ(12)の外側端部(12
    a)における端末フランジ(12b)とを互いに接近した位
    置に配置させるとともに、前記ドアアウタパネル(7)
    の端末から前記リテーナ(12)の外側端部(12a)にお
    ける端末フランジ(12b)にかけて外表面が斜面を形成
    するようにシール材(20)が塗付されており、このシー
    ル材(20)の斜面外表面が、前記ドアウエザストリップ
    (13)を前記リテーナ(12)の内側に導くためのガイド
    部(21)を構成していることを特徴とする自動車用ドア
    サッシュ部のシール構造。
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