JP2549404Y2 - 固体電解コンデンサ - Google Patents

固体電解コンデンサ

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JP2549404Y2
JP2549404Y2 JP1989089654U JP8965489U JP2549404Y2 JP 2549404 Y2 JP2549404 Y2 JP 2549404Y2 JP 1989089654 U JP1989089654 U JP 1989089654U JP 8965489 U JP8965489 U JP 8965489U JP 2549404 Y2 JP2549404 Y2 JP 2549404Y2
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勝行 井上
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ヒューズを備えた固体電解コンデンサに関
するものである。
[従来の技術] タンタル固体電解コンデンサなどの固体電解コンデン
サは、コンデンサ素子の内部から引き出した陽極リード
線に陽極端子を接続し、コンデンサ素子の表面に設けら
れた陰極面に陰極端子を接続した後、樹脂外装を施して
なるものである。
このような固体電解コンデンサに発生する故障は、短
絡故障が多いため、大電流が流れた場合は、コンデンサ
素子が発熱し、焼損に至る危険がある。これを防止する
ため、陽極端子−コンデンサ素子間、或いは、例えば実
開昭63−178316号公報記載のように陰極端子−コンデン
サ素子間に各種の方法でヒューズを設けることが従来か
ら行われていた。
また、例えば特開昭63−204611号公報に記載された技
術も公知である。すなわち、切欠孔内に設けられた互い
に対向する突出部を有する陰極端子を前記切欠孔の2箇
所で折り曲げ、突出部間にヒューズを接続し、この陰極
端子にコンデンサ素子を接続した後に樹脂外装し、その
後に外装から露出している突出部の両側を切断したもの
からなる構造を有するものである。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、前記の実開昭63−178316号公報記載の
ようなヒューズ付きの固体電解コンデンサでは、コンデ
ンサ素子上にヒューズが突出する形となるので、コンデ
ンサの寸法が大きくなるので体積効率が低下する欠点が
ある。また、樹脂外装している際の樹脂の圧力によって
ヒューズが変形したり又は断線したり、あるいは取り付
け位置がずれたりする構造的又は機械的な欠点があっ
た。
前記の特開昭63−204611号公報に記載された技術は、
これらを解決するものとして提案された技術であるが、
ヒューズを接続した後に陰極端子の突出部の両側を切断
することが必要であり、この切断工程を新たに追加しな
ければならないため、1工程増加することや、切断時の
剪断力による衝撃によって、コンデンサ素子と陰極端子
及びコンデンサ素子とヒューズとの接続状態に悪影響を
及ぼすので、等価直列抵抗やインピーダンスが増加する
問題点があった。
さらに、使用するヒューズとしては、取扱い易さとコ
ンデンサとしての高周波特性を損なわないという利点か
ら、断面積が約1.77mm2以上の材料を使用していた。し
かし、この断面積のヒューズを使用した場合は、溶断電
流が数アンペアと大きいため、ヒューズが溶断する前に
コンデンサ自体が焼損してしまう場合があって、ヒュー
ズ機能を発揮できず、また使用回路を完全に保護するこ
とができなかった。
本考案は、上記のような従来技術の課題を解決するも
ので、その目的は体積効率が良く、樹脂外装によっても
ヒューズの変形や断線、位置ずれがなく、工程の増加や
諸特性の変化がないヒューズ付き固体電解コンデンサを
提供することを目的としたものである。また、溶断特性
を考慮した適宜な断面積を有するヒューズを使用するこ
とによって、コンデンサ自体の焼損を防止し、コンデン
サを使用した回路の保護を完全に行うことも目的として
いるものである。
[課題を解決するための手段] 本考案になる固体電解コンデンサは、コンデンサ素子
の内部から引き出した陽極リード線に接続した陽極端子
と、コンデンサ素子の表面に設けられた陰極面にヒュー
ズを介して接続され前記陽極端子とは反対方向に引き出
した陽極端子と、このように構成したコンデンサ素子に
樹脂外装を施してなる固体電解コンデンサにおいて、前
記陰極端子は、その引き出し面からコンデンサ素子表面
に沿って上面又は下面に屈曲した鉤形で、かつ前記鉤形
の幅の一部を切り欠いた切り欠き部を設けてあり、前記
ヒューズは、該切り欠き部を介して前記陰極面と陰極端
子間に接続されていることを特徴としているものであ
る。また、ヒューズとして、断面積が0.785mm2以下の合
金線(Pb/Sn/Ag)を使用するものである。
[作用] 以上のように構成した本考案による固体電解コンデン
サでは、陽極端子とは反対方向に引き出した鉤形の陰極
端子に、その幅の一部を切り欠いた切り欠き部を設け、
ヒューズをこの切り欠き部を介してコンデンサ素子の陰
極面と陰極端子間に接続された構成を有するため、ヒュ
ーズの設置スペースを特別に要しないので、ヒューズを
設けてもコンデンサの寸法を拡大させることはなく、体
積効率を低下させるおそれがない。また、ヒューズは、
コンデンサ素子表面に沿って切り欠き部の中に配され、
その両端を陰極面と陰極端子に接続しているので、樹脂
外装などによっても、ヒューズの変形、断線、取り付け
位置のずれがなく、さらに、従来と同じ工程で作業する
ことができ、等価直列抵抗やインピーダンスなどの特性
の変化も生じない。そして、ヒューズとして断面積が0.
785mm2以下の合金線(Pb/Sn/Ag)を使用しているので、
コンデンサ自体が焼損する前に、確実にヒューズを溶断
させることができる。したがって、コンデンサの焼損防
止、及び信頼性の高い回路保護を実現することができ
る。
[実施例] 以下に、本考案による固体電解コンデンサの一実施例
を図面に基づいて説明する。第1図において、1はコン
デンサ素子であり、その内部から引き出された陽極リー
ド線1a、及び表面に設けられた陰極面1bを備えている。
2は陽極リード線1aに接続した陽極端子、3は前記陽極
端子2とは反対方向に引き出された陰極端子であるが、
この陰極端子3は、その引き出し面からコンデンサ素子
1の表面に沿って素子1の上面に屈曲した鉤形をしてお
り、かつ、この鉤形の幅の一部を切り欠いた切り欠き部
3aを設けてある。4は陰極面1bの一部に塗布した絶縁塗
膜部、5はヒューズ、6は陰極端子3とヒューズ5との
溶接部、7は陰極面1bとヒューズ5とを接続する銀接着
剤である。
上記の構造からなる固体電解コンデンサは、次のよう
にして製造される。コンデンサ素子1の陰極面1b上に、
その一部を残して絶縁塗膜部4を形成する。また、コン
デンサ素子1の陽極リード線1aに陽極端子2を溶接など
により接続する。次いで、陰極端子3のコンデンサ素子
1との接続面、すなわち陰極端子3の引き出し面からコ
ンデンサ素子1の表面に沿って上面に屈曲した鉤形の前
記上面を絶縁塗膜部4に配し、この両者を接着する。こ
の状態においては、この接着された箇所以外の絶縁塗膜
部4は、そのまま露出した状態である。この絶縁塗膜部
4の露出部分、すなわち陰極端子3の切り欠き部3aに断
面積が0.785mm2以下の合金線(Pb/Sn/Ag)からなるヒュ
ーズ5を設置する。この設置は、ヒューズ5の一端を陰
極端子3にスポット溶接6し、他端を陰極面1bに銀接着
剤7にて接続するものである。このようにして陽極端子
2、陰極端子3、ヒューズ5と接続したコンデンサ素子
1に樹脂外装(図示せず)を施してコンデンサを完成さ
せる。
以上のような構成を有する本実施例になる固体電解コ
ンデンサは、陰極端子3に設けた切り欠き部3aにヒュー
ズ5を設置するという、スペースを有効利用した構成で
あるから、ヒューズ5の設置がコンデンサの寸法にほと
んど影響しないのでコンデンサが大きくなることはな
く、高い体積効率を維持できる。
また、従来技術では、ヒューズに断面積が約1.77mm2
以上の材料を使用していたが、第2図に示す通り溶断時
間が長く、コンデンサ素子が焼損してしまう場合があっ
た。これに対し本実施例では、従来の1/2以下の細い合
金線を使用していることから、通電電流が1Aと小さい場
合でも3秒でヒューズが溶断し、0.5Aでも5秒足らずで
溶断できるので、ヒューズ機能を完全に発揮できるの
で、コンデンサの焼損事故が生ずることはなく、また信
頼性の高い回路保護の実現に寄与できる。
なお、上記実施例では、陰極端子3をコンデンサ素子
1の上面に接着した場合について述べたが、コンデンサ
素子の下面に接着した場合でも同様の効果を得ることが
できる。
[考案の効果] 以上述べたように、本考案によれば、陰極端子に切り
欠き部を設け、この切り欠き部にヒューズを設置すると
いう簡単な構成の改良により、ヒューズを設置してもコ
ンデンサ寸法がほとんど変わらない体積効率の良好な固
体電解コンデンサを提供することができる。また、ヒュ
ーズが切り欠き部にほぼ密着するように設置されるの
で、ヒューズの変形、断線、取り付け位置のずれなどが
なく、作業工程も増加することがない効果を得ることが
できる。さらに、特開昭63−204611号公報記載のよう
に、ヒューズを接続後に、陰極端子の一部を切断した場
合には、コンデンサ素子と陰極端子及びコンデンサ素子
とヒューズの接続部分に切断による剪断力が加わり、等
価直列抵抗やインピーダンスが増加するなどの特性上の
影響もあるが、本考案の場合は、このような工程が必要
でないので、工程の増加も無いし、特性が悪化する懸念
も全くないものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案による固体電解コンデンサの内部構造
を示す斜視図、第2図は、第1図の実施例による固体電
解コンデンサと従来技術による固体電解コンデンサの溶
断特性をそれぞれ示す特性図である。 1…コンデンサ素子 1a…陽極リード線 1b…陰極面 2…陽極端子 3…陰極端子 3a…切り欠き部 4…絶縁塗膜部 5…ヒューズ 6…溶接 7…銀接着剤

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンデンサ素子の内部から引き出した陽極
    リード線に接続した陽極端子と、コンデンサ素子の表面
    に設けられた陰極面にヒューズを介して接続され前記陽
    極端子とは反対方向に引き出した陰極端子と、このよう
    に構成したコンデンサ素子に樹脂外装を施してなる固体
    電解コンデンサにおいて、前記陰極端子は、その引き出
    し面からコンデンサ素子表面に沿って上面又は下面に屈
    曲した鉤形で、かつ前記鉤形の幅の一部を切り欠いた切
    り欠き部を設けてあり、前記ヒューズは、該切り欠き部
    を介して前記陰極面と陰極端子間に接続されていること
    を特徴とする固体電解コンデンサ。
  2. 【請求項2】ヒューズとして、断面積が0.785mm2以下の
    合金線(Pb/Sn/Ag)を使用することを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の固体電解コンデンサ。
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