JP2548102Y2 - 斜行エレベータの制御ケーブル装置 - Google Patents

斜行エレベータの制御ケーブル装置

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JP2548102Y2
JP2548102Y2 JP3377493U JP3377493U JP2548102Y2 JP 2548102 Y2 JP2548102 Y2 JP 2548102Y2 JP 3377493 U JP3377493 U JP 3377493U JP 3377493 U JP3377493 U JP 3377493U JP 2548102 Y2 JP2548102 Y2 JP 2548102Y2
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control cable
car
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tension
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喜一郎 西田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、斜行エレベータの制御
ケーブルに掛かる張力の異常を検出する装置の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の斜行エレベータの制御ケーブル装
置としては、実開平3−100270号公報に示された
ものがある。これを図7及び図8により説明する。図7
は斜行エレベータの概略側面図、図8は図7の要部詳細
図である。
【0003】図において、1は昇降路、2は乗かごであ
り、ローラ2aにより昇降路1の底面1aに固定された
ガイドレール3上を走行する。4はつり合おもりであ
り、ローラ4aにより昇降路1の底面1aに固定された
ガイドレール5上を走行する。6は主ロープであり、機
械室7に設置された巻上機の主シーブ7a、そらせシー
ブ7b,7cを介して、乗かご2とつり合おもり4とを
連結している。
【0004】8は昇降路1の中間部に設置されたジャン
クションボックス、9は機械室7とジャンクションボッ
クス8間に設けられたダクト、10はジャンクションボ
ックス8と乗かご2間に設けられた平型の制御ケーブル
であり、ダクト9,ジャンクションボックス8,制御ケ
ーブル10を介して機械室7内の制御盤7dと乗かご2
との間で信号の授受や給電を行っている。11は制御ケ
ーブル10の屈曲部を巻き掛けたテンションプーリであ
り、台車12を介してローラ13により、昇降路1の底
面1aに固定されたガイドレール14上を、乗かご2の
1/2の速度で走行する。15は制御ケーブル10の受
けローラ、16は昇降路1の側面に複数箇所設置された
乗場である。
【0005】20,21はブラケット22に軸着された
プーリ、23は圧縮ばね、24は乗かご2に軸着された
プーリ、25は検出装置であり、このプーリ20〜検出
装置25によって制御ケーブル10の張力検出装置26
が構成されている。制御ケーブル10は各プーリ24,
21,20を介して乗かご2に連結されており、通常は
図8に示すように、検出装置25とブラケット22とは
離れているが、制御ケーブル10に大きな張力が掛か
り、過張状態になるとばね23が圧縮されて、ブラケッ
ト22が上昇し、検出装置25を動作させ、乗かご2を
停止させる。これにより、制御ケーブル10の過張によ
る断線等の事故を防止している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置では、制御ケーブル10は、屈曲しながらプー
リ24,21,20を経由しているため、各プーリの直
径が小さいと、制御ケーブル10の屈曲抵抗が大きくな
り、過張状態を敏感に検出することができず、制御ケー
ブル10に過大な張力が掛かる場合があった。また、制
御ケーブル10の曲率半径が小さいので、線芯導体が切
断しやすくなるという問題もあった。そのため、各プー
リの直径を大きくしなければならず、装置全体が大型化
するという問題が発生していた。また、制御ケーブル1
0が複数本必要な場合には、各ケーブル毎に張力検出装
置26が必要であるため、更に装置全体が大型化すると
いう問題があった。
【0007】また、乗かご2の下降時には台車12は自
重により下降するが、このとき、何らかの原因で、台車
12がスムーズに下降できない場合には、制御ケーブル
10は弛緩して受けローラ15から外れ、昇降路1内の
他の機器に引っ掛かる事故が発生する可能性がある。し
かしながら、上記従来装置は、制御ケーブル10の弛緩
については全く考慮されていなかった。本考案は上記の
問題点を解決することを目的としたものであり、装置を
小型化できるとともに、制御ケーブルの過張のみなら
ず、弛緩をも検出可能な装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、制御ケーブル
一本毎に部材を固定し、昇降路中間部に固定された固定
部と上記部材とを弾性体で連結し、制御ケーブルの過張
又は弛緩によって、上記部材が所定距離以上移動すると
これを検出するものである。
【0009】
【作用】本考案によれば、制御ケーブルの過張及び弛緩
の両方を検出できる。また、従来装置のように制御ケー
ブルをプーリに巻き掛ける構成ではないため、装置の小
型化を図ることができる。
【0010】
【実施例】本考案の一実施例を図により説明する。図1
は斜行エレベータの概略側面図であり、図7に相当する
図、図2は図1のA−A断面図である。図において、図
7と同一符号は同一のものを示している。30はブラケ
ット31により昇降路1の底部1aに、またベース32
により、ピット部1bに固定された断面H型のガイドレ
ールであり、上面を乗かご2が、下面内側をつり合おも
り4が走行する。
【0011】本実施例では、制御ケーブル10は、2本
使用され、一端は制御盤7dに接続され、昇降路1の中
間部に設置された張力検出装置60を経由し、中間が屈
曲部を形成して、他端はハンガーブラケット33を介し
て乗かご2に接続されている。
【0012】40は制御ケーブル10の屈曲部を巻き掛
けたテンションプーリであり、水平面に対して45°傾
斜させ、制御ケーブル10の乗かご2側と乗場16と反
対側の昇降路側壁1c側とが干渉しないようにするとと
もに、制御ケーブル10の捩じれが小さくなるようにし
ている。41はテンションプーリ40の走行を案内する
ガイドレールで、昇降路側壁1cに複数個の取付ブラケ
ット42によって固定されている。この取付ブラケット
42は、略コ字状をなし、中間部はアンカーボルト42
aにより昇降路側壁1cに固定され、下部のステー部4
2bはブラケット31に固定されている。
【0013】43はテンションプーリ40の枠体であ
り、2つのテンションプーリ40を枢着する軸44及び
ガイドレール41に沿って転動するローラ45が設けら
れている。46は取付ブラケット42の上部空間に設け
られた保守点検用の階段である。47,48は制御ケー
ブル10の受けローラ、49,50は制御ケーブル10
が受けローラ47,48にスムーズに乗るためのシュー
トである。51は昇降路1のピット部1b近くに設置さ
れたリミットスイッチであり、経年変化により制御ケー
ブル10が伸びたり、異常発生等により、テンションプ
ーリ40が異常に下降した場合に作動するものである。
【0014】上記構成により、乗かご2が昇降すると、
制御ケーブル10によって、テンションプーリ40は、
乗かご2の1/2の速度で昇降する。乗かご2の上昇時
には、制御ケーブル10の乗かご2側は、滑りながら受
けローラ47に乗って行き、また制御ケーブル10の昇
降路側壁1c側は受けローラ48から順次離れて行く。
乗かご2の下降時にはこの逆になる。
【0015】図3〜図5は本実施例の張力検出装置60
の詳細図であり、図3は正面から見た部分断面図、図4
は図3の平面図、図5は図3のB−B断面図である。図
6は本実施例の動作説明図である。図において、61は
スライダー、62は押さえ板であり、上下から挟むよう
にして制御ケーブル10に固定されている。63,64
は昇降路1の底面1aの中間部に固定された固定ブラケ
ット、65は固定ブラケット63に固定されたばね固定
枠であり、スクリュー66を介して、ばね67によっ
て、スライダー61と連結されている。68は固定ブラ
ケット63,64間に設置されたベースである。
【0016】70は固定ブラケット64に立設固定され
た枠体で、各制御ケーブル10毎に案内枠体71を備え
ており、このフランジ部71a上をスライダー61が摺
動するようになっている。72は案内枠体71の内側下
面に固定された上部案内体であり、スライダー61の浮
き上がりを防止している。73,74はスライダー61
に固定されたカム、75,76はベース68に固定され
たリミットスイッチである。
【0017】通常の状態、即ち、制御ケーブル10が過
張又は弛緩状態でない場合には、スライダー61はテン
ションプーリ40の下降時には若干図6のX方向へ、ま
たテンションプーリ40の上昇時には若干Y方向へ動く
が、カム73,74とリミットスイッチ75,76は通
常の状態では干渉しないだけの適当な間隔に設定されて
いるため、リミットスイッチ75,76が作動すること
はない。何らかの理由により、制御ケーブル10に大き
な張力が掛かると、制御ケーブル10はばね67に抗し
てX方向に大きく引っ張られ、カム73がリミットスイ
ッチ75を作動させて、乗かご2を停止させる。逆に、
制御ケーブル10が弛緩すると、制御ケーブル10はば
ね67に引っ張られてY方向に移動し、カム74がリミ
ットスイッチ76を作動させて、乗かご2を停止させ
る。
【0018】上記の様に、本実施例によれば、制御ケー
ブル10の過張、及び弛緩の両方を検出することができ
る。また、本実施例は、図8の従来装置のように制御ケ
ーブル10をプーリに巻き掛ける構造ではなく、制御ケ
ーブル10の屈曲抵抗を考慮する必要がないため、従来
に比べて装置を小型化できるだけでなく、制御ケーブル
10が複数になっても容易に対応することができる。更
に、本実施例では、図8の従来装置とは異なり、乗かご
2の下部ではなく、昇降路1の中間部に張力検出装置6
0を設置しているため、保守点検が容易である。
【0019】上記実施例では、リミットスイッチが作動
すれば、乗かごの運転を停止させているが、同時に異常
表示や警報を出すようにすることもできる。また、制御
ケーブルは、制御盤に直接接続しているが、図7のよう
にジャンクションボックスを経由しても良い。この場
合、張力検出装置とジャンクションボックス間の制御ケ
ーブルは充分な余裕を持たせておく必要がある。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
制御ケーブルの過張及び弛緩の両方を検出できるととも
に、装置を小型化できる。また、制御ケーブルが複数本
の場合でも容易に対応することができ、保守点検も容易
であり、従来にはない優れた効果を奏することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜行エレベータの概略
側面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本考案の一実施例の張力検出装置の詳細を示す
部分断面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図3のB−B断面図である。
【図6】本考案の一実施例の動作説明図である。
【図7】従来の斜行エレベータの概略側面図である。
【図8】図7の要部詳細図である。
【符号の説明】
1 昇降路 2 乗かご 4 つり合おもり 6 主ロープ 10 制御ケーブル 11,40 テンションプーリ 26,60 張力検出装置 61 スライダー 67 ばね 73,74 カム 75,76 リミットスイッチ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜した昇降路内を走行する乗かごと、
    一端がこの乗かごに接続され、中間が屈曲部を形成し、
    他端が昇降路中間部又は機械室に達している制御ケーブ
    ルと、この制御ケーブルの屈曲部に巻き掛けられて乗か
    ごに連動して昇降するテンションプーリとを備えた斜行
    エレベータにおいて、 昇降路中間部に固定された固定部と、この固定部近辺の
    上記制御ケーブルに固定されたスライダーと、このスラ
    イダーと上記固定部とを連結する弾性体と、上記制御ケ
    ーブルの過張又は弛緩により、上記スライダーが所定距
    離以上移動するとこれを検出する装置とを備えたことを
    特徴とする斜行エレベータの制御ケーブル装置。
JP3377493U 1993-05-27 1993-05-27 斜行エレベータの制御ケーブル装置 Expired - Lifetime JP2548102Y2 (ja)

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KR102152158B1 (ko) * 2020-03-31 2020-09-04 (주)금호엘리베이터 경사면 경간 구간의 처짐 보정장치를 포함하는 경사형 엘리베이터

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