JPH03182485A - エレベータ用荷重検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エレベータかと等の昇降体に作用する荷重を
検出するエレベータ用荷重検出装置の改良に関するもの
である。

〔従来の技術〕

従来のエレベータ用荷重検出装置は、特開昭５３−４０
９４３号公報等に示される様に、エレベータかごの下部
とかご枠の下枠との間に、防振ゴム等から成る複数の弾
性体と差動トランスから成る複数の変位検出器を介在配
置するとともに、これら複数の弾性体及び変位検出器を
エレベータかご下部四隅の直下にそれぞれ位置させ、乗
客の増減に伴う荷重の変化を弾性体の撓み量に変換して
いた。

そして、この撓み量からエレベータかごの重量を変位検
出器に検出させていた。

（発明が解決しようとする課題） 従来のエレベータ用荷重検出装置は以上のように構成さ
れ、エレベータかご下部と下枠との間に、該エレベータ
かご下部四隅の直下にそれぞれ個別に位置する複数の変
位検出器（差動トランス）を介在配置していたので、荷
重検出装置が極めて高価になってしまうという問題点が
あった。

また、従来のエレベータ用荷重検出装置は、かご下部と
下枠との間に介在配置されていたので、保守点検作業等
の際に作業員がビットにおいて調整作業を行わなければ
ならず、ビットが深い場合には作業員が転落する虞れが
あった。

本発明は上記に鑑みなされたもので、価格の大幅な抑制
及び保守点検作業等の安全性の著しい向上を図ることの
できるエレベータ用荷重検出装置を提供することを目的
としている。

〔課題を解決するための手段〕

本発明においては上述の目的を達成するため、主索に接
続されエレベータかごのかご枠を構成する上梁（挿入さ
れた上下動自在の引き止め具と、この引き止め具に貫通
されて該上梁内に位置する上下動自在の支持具と、この
支持具と上梁内の上部間に介在配置され支持具を下方に
弾圧付勢する発条と、該上梁に配設され支持具の変位に
基づきエレベータかごの重量を検出する変位検出器とか
らエレベータ用荷重検出装置を構成したことを特徴とし
ている。

（作用） 本発明によれば、主索に接続されエレベータかごのかご
枠を構成する上梁に挿入された上下動自在の引き止め具
と、この引き止め具に貫通されて該上梁内に位置する上
下動自在の支持具と、この支持具と上梁内の上部間に介
在配置され支持具を下方に弾圧付勢する発条と、該上梁
に配設され支持具の変位に基づきエレベータかごの重量
を検出する変位検出器とからエレベータ用荷重検出装置
を構成しているので、価格の大幅な抑制及び保守点検作
業等の安全性の著しい向上を図ることができる。

〔実施例〕

以下、第１図〜第３図に示す一実施例に基づき本発明を
詳述すると、図中、（１）は建物で、この建物（１）内
には、第１図に示す如く、昇降路（２）を設けるととも
に、この昇降路（２）の直上に位置する機械室（３）を
設け、この機械室（３）内には、綱車（４）を備えた巻
上機（図示せず）と回動自在の反らせ車（５）を配設し
ており、これら綱車（４）と反らせ車（５）には、昇降
路（２）内に垂下する複数の主索（６）を巻回している
。この複数の主索（６）の一端には、複数の引き止め具
（７）を介してかご枠（８）を接続し、このかご枠（８
）内には、複数の弾性体（９）を介してエレベータかご
（ｌＯ）を配置しており、又該複数の主索（６）の他端
には、エレベータかご（１０）の重量を補償する釣り合
い錘（１１）を接続している。そして、該かご枠（８）
を構成する上梁（８１）には、本発明に係るエレベータ
用荷重検出装置を配設している。

以下、このエレベータ用荷重検出装置を第２図及び第３
図に基づき詳述すると、（８１）は断面ハツト状の上記
上梁で、この上梁（８１）中央の内部上面には、複数の
発条（１２）を吊着し、この複数の発条（１２）の下端
には、上梁（８１）内に位置する板状の支持具（１３）
を水平に取着しており、この支持具（１３）の両端中央
部には、滑車（１４）を回動可能にそれぞれ軸支させて
いる（第２図参照）。また、該上梁（８１）の中央上部
には、図示しない複数の孔を穿設し、この複数の孔には
、支持具（１３）を遊貫する上記引き止め具（７）をそ
れぞれ垂直に挿入しており、この棒状を呈した複数の引
き止め具（７）の下部突出端には、支持具（１３）を上
方に弾圧付勢するコイル状の吸収発条（１５）を締結具
を用いてそれぞれ嵌入している。この吸収発条（１５）
は、上下動可能の支持具（１３）を上方に弾圧付勢する
とともに、上記複数の主索（６）のアンバランスな張力
を吸収する作用を営む。

（１６）は上梁（８１）−側の上面中央に軸支させた回
動自在のプーリ、（１７）は上梁（８１）−側の上面中
央に装着してプーリ（１６）に隣接させた単一の差動ト
ランス（変位検出器）で、この差動トランス（１７）は
、−次巻線及び二次巻線を備えた本体（１７ａ）と、こ
の本体（１７ａ）に支持された左右方向に移動可能なコ
ア軸（１７ｂ）　とを備え、複数の発条（１２）の撓み
量、換言すれば支持具（１３）の変位量を電気信号に変
換してエレベータかご（ｌＯ）の重量を検出する機能を
営む。（１８）は上梁（８１）−側の上面中央に立設し
て差動トランス（１７）に隣接させた棒で、この棒（１
８）とコア軸（１７ｂ）の一端部には、該コア軸（１７
ｂ）を第２図示右方向に牽引する引張り発条（１９）を
接続している。（２０）は上記複数の滑車（１４）及び
プーリ（１６）に巻回した条体で、この条体（２０）の
一端は上梁（８１）他側の内部上面（取着され、又条体
（２０）の他端はコア軸（１７ｂ）の他端部に接続され
ている。そして、この条体（２０）は緊張されることに
より、コア軸（１７ｂ）の第２図示右方向への移動を拘
束する機能を営む。

従って、乗客がエレベータかと（ｌＯ）に乗り込んで引
き止め具（７）を相対的に上昇させると、支持具（１３
）が相対的に上昇して複数の発条（１２）を圧縮し、緊
張されていた条体（２０）が緩んでコア軸（１７ｂ）の
第２図示右方向への移動を許容し、このコア軸（１７ｂ
）の移動に基づき差動トランス（１７）が複数の発条（
１２）の撓み量、別言すれば支持具（１３）の変位量を
電気信号に変換してエレベータかご（ｌＯ）の重量を検
出する。

上記複数の主索（６）の張力にアンバランスがある場合
には、支持具（１３）に傾きが生じるが、条体（２０）
は複数の発条（１２）の撓み量の合計に基づき移動する
ので、アンバランスが生じてもエレベータかご（１０）
の全重量を確実に検出することが可能となる。また、条
体（２０）は第３図に示す如く、支持具（１３）の中央
に位置しているので、支持具（１３）の傾きに拘らず、
エレベータかと（１０）の重量の正確な検出が期待でき
る。

以上のように本発明によれば、エレベータ用荷重検出装
置を上梁（８１）に配設しているので、保守点検作業等
の安全性を大幅に向上させることができる。そして、単
一の差動トランス（１７）でエレベータかと（ｌＯ）の
重量を高精度をもって検出できるので、複数の差動トラ
ンスを設ける必要がなく、従って、価格の著しい低減が
可能となる。

（発明の効果） 以上のように本発明によれば、主索に接続されエレベー
タかごのかご枠を構成する上梁に挿入された上下動自在
の引き止め具と、この引き止め具に貫通されて該上梁内
に位置する上下動自在の支持具と、この支持具と上梁内
の上部間に介在配置され支持具を下方に弾圧付勢する発
条と、該上梁に配設され支持具の変位に基づきエレベー
タかごの重量を検出する変位検出器とからエレベータ用
荷重検出装置を構成しているので、価格の大幅な抑制及
び保守点検作業等の安全性の大幅な向上が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るエレベータ用荷重検出装置を備え
たエレベータ装置を示す断面説明図、第２図は第１図の
Ｈ部拡大図、第３図は第２図の断面側面図である。 図中、（６）は主索、（７）は引き止め具、（８）はか
と枠、（１０）はエレベータかご、（１２）は発条、（
１３）は支持具、（１７）は差動トランス、（８１）は
上梁である。 尚、図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 主索に接続されエレベータかごのかご枠を構成する上梁
   に挿入された上下動自在の引き止め具と、この引き止め
   具に貫通されて該上梁内に位置する上下動自在の支持具
   と、この支持具と上梁内の上部間に介在配置され支持具
   を下方に弾圧付勢する発条と、該上梁に配設され支持具
   の変位に基づきエレベータかごの重量を検出する変位検
   出器とを備えたことを特徴とするエレベータ用荷重検出
   装置。