JP2008280101A - エレベータ釣合い錘・調速機ロープ張り車のクリアランス管理測定装置及びその方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】かご1と、かご用ガイドレールと、釣合い錘2と、釣合い錘用ガイドレールと、主ロープ3と、釣合い錘用緩衝器4と、調速機ロープ5と、調速機ロープ張り車6と、釣合い錘用ガイドレールに取り付けられ、釣合い錘と釣合い錘用緩衝器との間の釣合い錘クリアランスを検出する釣合い錘用センサー8aと、釣合い錘に取り付けられ、釣合い錘用センサーにより検出される釣合い錘用検出片9aとを備え、釣合い錘用センサーは、昇降路下部に設置され、かごが最上階レベルから100〜200mm程度行き過ぎた位置で、釣合い錘用検出片を検出できるように取り付ける。
【選択図】図1
Description
図において、1はエレベータのかごで、昇降路内に立設されたかご用ガイドレールにより案内されて昇降する。2は釣合い錘で、昇降路内に立設された釣合い錘用ガイドレールにより案内されて昇降する。3はかご1と釣合い錘2を連結する主ロープ、4は昇降路底部に設置された釣合い錘用緩衝器、5は調速機ロープ、6は調速機ロープ張り車、7は昇降路ピット床、8aは釣合い錘用ガイドレールに取り付けられた釣合い錘用センサー、9aは釣合い錘2に取り付けられ、釣合い錘用センサー8aにより検出される釣合い錘用検出片である。a1は釣合い錘2と釣合い錘用緩衝器4との間の距離であり、一般的に釣合い錘クリアランスと呼ばれる。従来の技術にあっては、保守員が釣合い錘クリアランスa1を最初に測定し、釣合い錘2に釣合い錘用検出片9aを取り付け、初回測定時に釣合い錘用センサー8aの検出位置をエレベータ制御盤(図示せず)に記憶させ、検出位置の変化により、釣合い錘クリアランスa1の変化を捉えるものであった。
また、a2は調速機ロープ張り車6と昇降路ピット床7との間の距離であり、一般的に調速機ロープ張り車クリアランスと呼ばれる。従来の技術にあっては、保守員が調速機ロープ張り車クリアランスa2を定規などの計測工具を用いて定期的に測定し、調速機ロープ5が伸びた時に、調速機ロープ張り車6が昇降路ピット床7が接触することで好ましくない状況になるのを防止すべく、調速機ロープ張り車a2を管理しながら、調速機ロープのメンテナンスを行っていた。なお、図7の(a)はかご1が最上階にある時を示しているが、図8の(a)はかご1が最下階にある時を示している。また、調速機ロープ張り車クリアランスa2を測定するには、保守員がエレベータの昇降路ピットに入って作業するため時間を要し、また作業の都度エレベータが走行しないように停止措置を取る必要があり、乗客の利便性を低下させている。
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータ釣合い錘・調速機ロープ張り車のクリアランス管理測定装置の構成を示し、(a)は釣合い錘クリアランス測定を示す昇降路の断面図、(b)は調速機ロープ張り車クリアランス測定を示す昇降路の断面図、図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベータ釣合い錘・調速機ロープ張り車のクリアランス管理測定装置の動作を説明するためのフローチャートである。
また、8bはかご用ガイドレールに取り付けられた調速機ロープ張り車用センサー、9bは調速機ロープ5に取り付けられ、調速機ロープ張り車用センサー8bにより検出される調速機ロープ張り車用検出片である。a2は調速機ロープ張り車6と昇降路ピット床7との間の距離であり、一般的に調速機ロープ張り車クリアランスと呼ばれる。
これにより、最上階レベル位置で釣合い錘用センサー8aからの検出信号を受信する場合は、「即調整」とし、最上階レベルより上方の位置で検出信号を受信する場合は、「要点検」という具合に、点検時期・調整内容を事前に準備可能とすることができる。
先ず、ステップS1で釣合い錘用センサー8aからの検出入力信号があるか否かを見る。釣合い錘用センサー8aからの検出入力信号があれば、かご位置を記憶してアラーム出力を監視センターへ通報する(ステップS2)。
次に、ステップS3で調速機ロープ張り車用センサー8bからの検出入力信号があるか否かを見る。調速機ロープ張り車用センサー8bからの検出入力信号があれば、エレベータの制御盤(図示せず)へ信号を出力し、制御盤は調速機ロープ張り車用センサー8bからの信号を受信した時のかご位置x1をセンサー検出位置として記憶する(ステップS4)。保守員は初回保守時等に、調速機ロープ張り車クリアランスが良好な状態で、調速機ロープ張り車クリアランスa2を測定し、かご1が最下階レベルにある時に制御盤で算出されるかご位置データを初回測定値y1(基準値)として予め制御盤に設定しておく。そして、かご位置x1と初回測定値y1との差を算出する(ステップS5)。この算出結果を良否判定の基準値と比較し(ステップS6)、判定結果がNGであれば(ステップS7)、監視センターに通報する(ステップS8)。また、ステップS7で判定結果がOKであれば、通常サービスに戻る(ステップS9)。
図3はこの発明の実施の形態2におけるエレベータ釣合い錘のクリアランス管理測定装置の要部構成を示す正面図、図4はこの発明の実施の形態2におけるエレベータ釣合い錘のクリアランス管理測定装置のセンサー検出部の構成を示す斜視図、図5はこの発明の実施の形態2におけるエレベータ調速機ロープ張り車のクリアランス管理測定装置の要部構成を示す正面図、図6はこの発明の実施の形態2におけるエレベータ調速機ロープ張り車のクリアランス管理測定装置のセンサー検出部の構成を示す斜視図である。
2 釣合い錘
3 主ロープ
4 釣合い錘用緩衝器
5 調速機ロープ
6 調速機ロープ張り車
7 昇降路ピット床
8a 釣合い錘用センサー(磁気センサー)
9a 釣合い錘用検出片(遮蔽板)
8b 調速機ロープ張り車用センサー(磁気センサー)
9b 調速機ロープ張り車用検出片(絶縁シール)
10 釣合い錘用ガイドレール
11 センサー取付腕
12 かご用ガイドレール
13 センサー取付腕
14 調速機シーブ又は調速機張り車
Claims (8)
- エレベータのかごと、
昇降路内に立設され、前記かごを昇降案内するかご用ガイドレールと、
釣合い錘と、
昇降路内に立設され、前記釣合い錘を昇降案内する釣合い錘用ガイドレールと、
前記かごと釣合い錘を連結する主ロープと、
昇降路底部に設置された釣合い錘用緩衝器と、
調速機ロープと、
調速機ロープ張り車と、
前記釣合い錘用ガイドレールに取り付けられ、前記釣合い錘と前記釣合い錘用緩衝器との間の釣合い錘クリアランスを検出する釣合い錘用センサーと、
前記釣合い錘に取り付けられ、前記釣合い錘用センサーにより検出される釣合い錘用検出片とを備え、
前記釣合い錘用センサーは、昇降路下部に設置され、ファイナルリミットスイッチが動作せず、かつ釣合い錘クリアランスよりも短い距離で、前記釣合い錘用検出片を検出できるように取り付けたことを特徴とするエレベータ釣合い錘のクリアランス管理測定装置。 - エレベータのかごと、
昇降路内に立設され、前記かごを昇降案内するかご用ガイドレールと、
釣合い錘と、
昇降路内に立設され、前記釣合い錘を昇降案内する釣合い錘用ガイドレールと、
前記かごと釣合い錘を連結する主ロープと、
昇降路底部に設置された釣合い錘用緩衝器と、
調速機ロープと、
調速機ロープ張り車と、
前記かご用ガイドレールに取り付けられ、前記調速機ロープ張り車と昇降路ピット床との間の調速機ロープ張り車クリアランスを検出する調速機ロープ張り車用センサーと、
前記調速機ロープに取り付けられ、前記調速機ロープ張り車用センサーにより検出される調速機ロープ張り車用検出片とを備え、
前記調速機ロープ張り車用センサーは、昇降路上部に設置され、前記かごが最下階のレベルの手前数10mmの位置で、前記調速機ロープ張り車用検出片を検出できるように取り付けたことを特徴とするエレベータ調速機ロープ張り車のクリアランス管理測定装置。 - エレベータのかごと、
昇降路内に立設され、前記かごを昇降案内するかご用ガイドレールと、
釣合い錘と、
昇降路内に立設され、前記釣合い錘を昇降案内する釣合い錘用ガイドレールと、
前記かごと釣合い錘を連結する主ロープと、
昇降路底部に設置された釣合い錘用緩衝器と、
調速機ロープと、
調速機ロープ張り車と、
前記釣合い錘用ガイドレールに取り付けられ、前記釣合い錘と前記釣合い錘用緩衝器との間の釣合い錘クリアランスを検出する釣合い錘用センサーと、
前記釣合い錘に取り付けられ、前記釣合い錘用センサーにより検出される釣合い錘用検出片と、
前記かご用ガイドレールに取り付けられ、前記調速機ロープ張り車と昇降路ピット床との間の調速機ロープ張り車クリアランスを検出する調速機ロープ張り車用センサーと、
前記調速機ロープに取り付けられ、前記調速機ロープ張り車用センサーにより検出される調速機ロープ張り車用検出片とを備え、
前記釣合い錘用センサーは、昇降路下部に設置され、前記かごが最上階レベルから100〜200mm程度行き過ぎた位置で、前記釣合い錘用検出片を検出できるように取り付け、
前記調速機ロープ張り車用センサーは、昇降路上部に設置され、前記かごが最下階のレベルの手前数10mmの位置で、前記調速機ロープ張り車用検出片を検出できるように取り付けたことを特徴とするエレベータ釣合い錘・調速機ロープ張り車のクリアランス管理測定装置。 - 釣合い錘用センサーは磁気センサーであり、釣合い錘用検出片は磁気遮蔽板であることを特徴とする請求項1記載のエレベータ釣合い錘のクリアランス管理測定装置又は請求項3記載のエレベータ釣合い錘・調速機ロープ張り車のクリアランス管理測定装置。
- 調速機ロープ張り車用センサーは磁気センサーであり、調速機ロープ張り車用検出片は調速機ロープに巻き付けられた絶縁シールであることを特徴とする請求項1記載のエレベータ釣合い錘のクリアランス管理測定装置又は請求項3記載のエレベータ釣合い錘・調速機ロープ張り車のクリアランス管理測定装置。
- エレベータのかごと、
昇降路内に立設され、前記かごを昇降案内するかご用ガイドレールと、
釣合い錘と、
昇降路内に立設され、前記釣合い錘を昇降案内する釣合い錘用ガイドレールと、
前記かごと釣合い錘を連結する主ロープと、
昇降路底部に設置された釣合い錘用緩衝器と、
調速機ロープと、
調速機ロープ張り車と、
前記釣合い錘用ガイドレールに取り付けられ、前記釣合い錘と前記釣合い錘用緩衝器との間の釣合い錘クリアランスを検出する釣合い錘用センサーと、
前記釣合い錘に取り付けられ、前記釣合い錘用センサーにより検出される釣合い錘用検出片とを備え、
前記釣合い錘用センサーは、昇降路下部に設置され、前記かごが最上階レベルから100〜200mm程度行き過ぎた位置で、前記釣合い錘用検出片を検出できるように取り付けたエレベータ釣合い錘のクリアランス管理測定方法であって、
利用者がいない時間帯にエレベータを自動的に最上階レベルから行き過ぎた上方位置へ走行させ、ファイナルリミットスッチが動作する直前で停止させ、前記走行行程で釣合い錘用センサーからの検出信号を受信した時、アラームを出力することを特徴とするエレベータ釣合い錘のクリアランス管理測定方法。 - 最上階レベルで釣合い錘用センサーからの検出信号を受信した時は、即調整と判断し、最上階レベルより上方の位置で釣合い錘用センサーからの検出信号を受信した時は、要点検と判断することを特徴とする請求項6記載のエレベータ釣合い錘のクリアランス管理測定方法。
- エレベータのかごと、
昇降路内に立設され、前記かごを昇降案内するかご用ガイドレールと、
釣合い錘と、
昇降路内に立設され、前記釣合い錘を昇降案内する釣合い錘用ガイドレールと、
前記かごと釣合い錘を連結する主ロープと、
昇降路底部に設置された釣合い錘用緩衝器と、
調速機ロープと、
調速機ロープ張り車と、
前記かご用ガイドレールに取り付けられ、前記調速機ロープ張り車と昇降路ピット床との間の調速機ロープ張り車クリアランスを検出する調速機ロープ張り車用センサーと、
前記調速機ロープに取り付けられ、前記調速機ロープ張り車用センサーにより検出される調速機ロープ張り車用検出片とを備え、
前記調速機ロープ張り車用センサーは、昇降路上部に設置され、前記かごが最下階のレベルの手前数10mmの位置で、前記調速機ロープ張り車用検出片を検出できるように取り付けたエレベータ調速機ロープ張り車のクリアランス管理測定方法であって、
通常時の調速機ロープ張り車クリアランスが良好な状態の時のかご位置データを基準値として予め記憶しておき、かごが最下階へ走行する毎に前記調速機ロープ張り車用センサーが前記調速機ロープ張り車用検出片を検出した時のかご位置を算出し、予め設定してある設定値を超えていればアラームを出力することを特徴とするエレベータ調速機ロープ張り車のクリアランス管理測定方法。
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