JP5137614B2 - エレベータ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、かごが昇降路内を昇降されるエレベータ装置に関するものである。
地震時や強風時には、建物だけでなくエレベータのかごを吊り下げるロープも揺れることがある。ロープの揺れ幅が大きいときには、昇降路内に設置された機器にロープが引っ掛かかったりロープの衝突によって機器が破損したりするおそれがある。
従来、エレベータのロープの引っ掛かりを防止するために、建物の揺れを計測した後、計測データに基づいてロープの揺れ幅を推定し、ロープの揺れ幅予測値を用いてロープの引っ掛かり可能性を推定するエレベータ管制運転装置が提案されている。このような従来のエレベータでは、ロープの引っ掛かりが生じる可能性があるとエレベータ管制運転装置により判定されたときに、かごの移動が停止される(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−131360号公報
しかし、従来のエレベータ管制運転装置では、ロープの揺れ幅が計算で推定されるので、実際のロープの揺れ幅とは誤差が生じる可能性がある。従って、実際のロープの引っ掛かりが生じうる揺れ幅でなくても、かごの移動を強制的に停止させるようにエレベータの制御が設定される可能性がある。これにより、実際にはロープの揺れ幅が機器との接触がない程度の小さい揺れ幅であってかごの停止の必要がない場合であっても、かごを停止させる管制運転を行うことになってしまう。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、揺動体の揺れによる異常の有無をより精度良く判定することができるエレベータ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ装置は、昇降路内に設けられた昇降路内機器、昇降路内機器から離れて配置され、水平方向へ揺れることにより昇降路内機器に対する距離が変化する揺動体、昇降路内機器の近傍に配置され、揺動体から受ける接触の有無を検出する接触検出器、及び接触検出器からの情報に基づいて、エレベータの運転を制御する制御装置を備えている。
この発明に係るエレベータ装置では、揺動体から受ける接触の有無を検出する接触検出器が昇降路内に配置され、接触検出器からの情報に基づいて制御装置によりエレベータの運転が制御されるので、例えば地震や強風等による揺動体の揺れによって揺動体が接触検出器に達しているか否かをより確実に検出することができる。従って、揺動体が昇降路内機器に実際に近づいているか否かの判定をより確実に行うことができ、例えば昇降路内機器の破損や揺動体の引っ掛かり等、揺動体の揺れによるエレベータの異常の発生の有無をより精度良く判定することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す平面図である。また、図2は、図1のエレベータ装置を示す側面図である。図において、昇降路1内には、一対のかごガイドレール2及び一対の釣合おもりガイドレール3が設置されている。各かごガイドレール2間にはかご4が昇降可能に配置され、各釣合おもりガイドレール3間には釣合おもり5が昇降可能に配置されている。
昇降路1の上部には、図2に示すように、機械室6が設けられている。機械室6内には、エレベータの運転を制御する制御装置7と、制御装置7により制御される巻上機(駆動装置)8と、巻上機8に対して間隔を置いて配置されたそらせ車9とが設けられている。巻上機8及びそらせ車9は、機械室6内に固定された機械台10に載せられている。
巻上機8の駆動シーブ及びそらせ車9には、複数本の主ロープ11が連続的に巻き掛けられている。主ロープ11の一端部はかご4の上部に接続され、主ロープ11の他端部は釣合おもり5の上部に接続されている。かご4及び釣合おもり5は、各主ロープ11により吊り下げられている。また、かご4及び釣合おもり5は、巻上機8の駆動シーブの回転により昇降路1内を昇降される。かご4及び釣合おもり5が昇降されるときには、かご4がかごガイドレール2に案内され、釣合おもり5が釣合おもりガイドレール3に案内される。
かご4には、かご出入口12と、かご出入口12を開閉する一対のかごの戸13とが設けられている。各かごの戸13は、かご4に搭載されたドア駆動装置(図示せず)により、かご出入口12の間口方向へ移動される。かご出入口12は、各かごの戸13が移動されることにより開閉される。
昇降路1が設けられた建物の各階床には、昇降路1内と乗場とを連通する乗場出入口14と、乗場出入口14を開閉する一対の乗場の戸15とが設けられている。各乗場の戸15は、かご4が所定の着床範囲にあるときに、乗場出入口14の間口方向について各かごの戸13と係合可能になっている。乗場出入口14は、各乗場の戸15が各かごの戸13と係合しながら移動されることにより開閉される。
昇降路1内の終端階(最上階及び最下階)の近傍には、終端階を行き過ぎないようにかご4を着床させるための終点スイッチ(昇降路内機器)16が設けられている。また、昇降路1内の各階床には、かご4の移動方向に沿って配置された着床検出用プレート(昇降路内機器)17が設けられている。かご4には、かご4が所定の着床範囲にあるときに着床検出用プレート17を検出するプレート検出器(図示せず)が設けられている。かご4が所定の着床範囲にあるか否かを検出する着床センサは、着床検出用プレート17及びプレート検出器を有している。
かご4には、かごガイドレール2を把持することによりかご4に制動力を与えるかご用非常止め装置(図示せず)が搭載されている。機械室6内には、かご用調速機(図示せず)が設けられている。かご用調速機には、かご用非常止め装置に接続されたかご用調速機ロープ18が巻き掛けられている。かご4の速度が異常な高速になると、かご用調速機がかご用調速機ロープ18を把持することにより、かご用非常止め装置が動作される。
釣合おもり5には、釣合おもりガイドレール3を把持することにより釣合おもり5に制動力を与える釣合おもり用非常止め装置(図示せず)が搭載されている。機械室6内には、釣合おもり用調速機(図示せず)が設けられている。釣合おもり用調速機には、釣合おもり用非常止め装置に接続された釣合おもり用調速機ロープ19が巻き掛けられている。釣合おもり5の速度が異常な高速になると、釣合おもり用調速機が釣合おもり用調速機ロープ19を把持することにより、釣合おもり用非常止め装置が動作される。
かご4及び制御装置7間には、エレベータの運転に関する情報を伝送する図示しない制御ケーブル(移動ケーブル)が接続されている。かご4及び釣合おもり5間には、主ロープ11のかご4側部分と釣合おもり5側部分との重量差によって巻上機8の駆動シーブが受ける負荷を小さくするためのコンペンロープ20が接続されている。制御ケーブルの一部及びコンペンロープ20は、昇降路1内に吊り下がっている。
各主ロープ11、かご用調速機ロープ18、釣合おもり用調速機ロープ19、制御ケーブル及びコンペンロープ20は、水平方向へ揺れることにより、終点スイッチ16や着床検出用プレート17を含む昇降路内機器に対する距離が変化する揺動体(連続体)とされている。
昇降路1内には、図2に示すように、複数の接触センサ群21が上下方向について互いに間隔を置いて配置されている。各接触センサ群21の位置は、かご4が所定の位置にあるときの主ロープ11の固有振動数に基づいて、設定されている。
ここで、主ロープ11の固有振動数f[Hz]は、(1)式により表される。
f=n/(2L)・√(F/ρ)…(1)
なお、Fは主ロープ11の張力[N]、ρは主ロープ11の密度[kg/m]、Lは巻上機8の駆動シーブとかご4との間の主ロープ11の長さ[m]、nは次数である。
(1)式から、かご4の位置が特定されることにより、主ロープ11の固有振動数が特定される。
図3は、図2の主ロープ11が2次モードで共振しているときのエレベータ装置を示す側面図である。また、図2では、主ロープ11が1次モードで共振している状態を示している。この例では、かご4が玄関階(1階)にあるときの主ロープ11の固有振動数に基づいて、各接触センサ群21の位置が設定されている。
また、各接触センサ群21の位置は、主ロープ11が1次モード(図2)及び2次モード(図3)で共振しているときの波形のそれぞれの腹の位置に設定されている。
各接触センサ群21は、図1に示すように、第1〜第4接触センサ(複数の接触検出器)22〜25を有している。第1〜第4接触センサ22〜25は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4の周囲に配置されている。また、第1〜第4接触センサ22〜25は、揺動体(各主ロープ11、かご用調速機ロープ18、釣合おもり用調速機ロープ19、制御ケーブル及びコンペンロープ20)から離れて配置されている。さらに、第1〜第4接触センサ22〜25は、昇降路1内を揺れる揺動体(各主ロープ11、かご用調速機ロープ18、釣合おもり用調速機ロープ19、制御ケーブル及びコンペンロープ20の少なくともいずれか)から受ける接触の有無を検出する。
第1接触センサ22及び第2接触センサ23は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4の間口方向についてかご4を挟むように配置されている。各接触センサ群21における第2接触センサ23は、着床検出用プレート17の近傍に配置されている。また、最上及び最下の接触センサ群21における第1接触センサ22は、終点スイッチ16の近傍に配置されている。
第3接触センサ24は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4と釣合おもり5との間に配置されている。各接触センサ群21における第3接触センサ24は、各釣合おもりガイドレール3を支持するブラケットの近傍に配置されている。第4接触センサ25は、昇降路1の垂直投影面内において、かごの戸13と乗場の戸15との間に配置されている。各接触センサ群21における第4接触センサ25は、乗場出入口14の下部に水平に配置された乗場敷居の近傍に配置されている。
即ち、第1〜第4接触センサ22〜25は、互いに異なる昇降路内機器の近傍に個別に配置されている。
第1〜第4接触センサ22〜25は、昇降路1内で水平に張られた第1〜第4ワイヤ22a〜25aと、第1〜第4ワイヤ22a〜25aの一端部が接続された第1〜第4テンションセンサ22b〜25bとを有している。
第1〜第4テンションセンサ22b〜25bは、第1〜第4ワイヤ22a〜25aの張力の変化に基づいて、揺動体による第1〜第4ワイヤ22a〜25aへの接触の有無をそれぞれ検出する。第1〜第4接触センサ22〜25は、第1〜第4ワイヤ22a〜25aに対する揺動体の接触によりそれぞれ検出動作を行う。
第1テンションセンサ22bは、昇降路1の垂直投影面内において、一方のかごガイドレール2よりも乗場出入口14に近い位置に配置されている。第1ワイヤ22aは、昇降路1の垂直投影面内において、一方のかごガイドレール2の背面及び終点スイッチ16の近傍を通されている。
第1ワイヤ22aの他端部は、一方の釣合おもりガイドレール3を支持するブラケットに設けられたワイヤ留め部26に接続されている。第1ワイヤ22aは、第1テンションセンサ22bから、昇降路1内に設置された図示しない滑車に巻き掛けられた後、ワイヤ留め部26に達している。
第2テンションセンサ23bは、昇降路1の垂直投影面内において、他方のかごガイドレール2よりも乗場出入口14に近い位置に配置されている。第2ワイヤ23aは、昇降路1の垂直投影面内において、他方のかごガイドレール2の背面及び着床検出用プレート17の近傍を通されている。
第2ワイヤ23aの他端部は、他方の釣合おもりガイドレール3を支持するブラケットに設けられたワイヤ留め部26に接続されている。第2ワイヤ23aは、第2テンションセンサ23bから、昇降路1内に設置された図示しない滑車に巻き掛けられた後、ワイヤ留め部26に達している。
第3テンションセンサ24bは、一方の釣合おもりガイドレール3を支持するブラケットに設けられている。第3ワイヤ24aは、昇降路1の垂直投影面内において、かご4と釣合おもり5との間を通されている。第3ワイヤ24aの他端部は、他方の釣合おもりガイドレール3を支持するブラケットに設けられたワイヤ留め部26に接続されている。第3ワイヤ24aは、第3テンションセンサ24bから、昇降路1内に設置された一対の滑車(図示せず)に順次巻き掛けられた後、ワイヤ留め部26に達している。
第4テンションセンサ25bは、昇降路1の垂直投影面内において、他方のかごガイドレール2よりも乗場出入口14に近い位置に配置されている。第4ワイヤ25aは、昇降路1の垂直投影面内において、かごの戸13と乗場の戸15との間を通されている。第4ワイヤ25aの他端部は、一方のかごガイドレール2よりも乗場出入口14に近い位置に配置されたワイヤ留め部26に接続されている。
制御装置7は、第1〜第4接触センサ22〜25からの情報に基づいて、エレベータの運転を制御する。即ち、制御装置7は、すべての第1〜第4接触センサ22〜25の検出動作が停止されているときに、エレベータの通常運転を行う。また、制御装置7は、第1〜第4接触センサ22〜25の少なくともいずれかの検出動作が行われることにより、かご4を最寄り階に停止させる管制運転を行う。
また、第1及び第2接触センサ22,23の近傍には、終点スイッチ16や着床検出用プレート17等の破損しやすい多数の昇降路内機器が設けられている。このことから、第1及び第2接触センサ22,23のいずれかが検出動作を行った場合には、これらの昇降路内機器が揺動体との接触により破損しているおそれがある。従って、制御装置7は、第1及び第2接触センサ22,23の少なくともいずれかの検出動作によって管制運転を行ったときには、手動による復帰操作がされるまで、かご4を停止させた状態で管制運転を継続する。
これに対して、第3及び第4接触センサ24,25の近傍に配置された昇降路内機器(例えばブラケットや乗場敷居等)には、破損しやすいものは含まれていない。このことから、第3及び第4接触センサ24,25のみが検出動作を行った場合には、昇降路内機器の破損が発生する可能性が低い。従って、制御装置7は、第3及び第4接触センサ24,25の検出動作のみによって管制運転を行ったときには、所定の時間が経過した後に管制運転を解除し、エレベータの通常運転に自動復帰する。
即ち、制御装置7は、第1及び第2接触センサ22,23が揺動体の接触を検出した場合と、第3及び第4接触センサ24,25が揺動体の接触を検出した場合とで、互いに異なる運転を行う。制御装置7は、揺動体の接触を検出した接触センサに応じて互いに異なる運転を行う。
なお、昇降路1の底部には、かご4の下方に配置されたかご用緩衝器27と、釣合おもり5の下方に配置された釣合おもり用緩衝器28とが設置されている。
次に、動作について説明する。揺動体の揺れ幅が小さく、揺動体が第1〜第4接触センサ22〜25に接触していないときには、エレベータの通常運転が制御装置7の制御により行われる。
地震や強風等による建物の揺れによって例えば主ロープ11が大きく揺れ、主ロープ11が第1〜第4ワイヤ22a〜25aのいずれかに接触すると、主ロープ11から接触を受けた接触センサにより主ロープ11の接触が検出される。これにより、エレベータの運転が管制運転とされ、かご4が最寄り階に停止する。この後、乗客を降ろすために戸を開いた後、かご出入口12及び乗場出入口14を閉じた状態でかご4が待機する。
主ロープ11が接触したワイヤが第1及び第2ワイヤ22a,23aのいずれかであるときには、保守員等による復帰操作が行われるまで、かご4が待機したまま管制運転が継続される。
これに対して、主ロープ11が接触したワイヤが第3及び第4ワイヤ24a,25aのいずれかであるときには、所定の時間が経過すると、エレベータの運転が管制運転から通常運転に自動的に復帰する。
このようなエレベータ装置では、揺動体から受ける接触の有無を検出する第1〜第4接触センサ22〜25が昇降路1内に配置され、第1〜第4接触センサ22〜25からの情報に基づいて制御装置7によりエレベータの運転が制御されるので、例えば地震や強風等による揺動体の揺れによって揺動体が第1〜第4接触センサ22〜25に達しているか否かをより確実に検出することができる。従って、揺動体が昇降路内機器に実際に近づいているか否かの判定をより確実に行うことができ、例えば昇降路内機器の破損や揺動体の引っ掛かり等、揺動体の揺れによるエレベータの異常の発生の有無をより精度良く判定することができる。
また、第1〜第4接触センサ22〜25は、昇降路1内に張られた第1〜第4ワイヤ22a〜25aと、第1〜第4ワイヤ22a〜25aの張力の変化に基づいて、揺動体による第1〜第4ワイヤ22a〜25aへの接触の有無を検出する第1〜第4テンションセンサ22b〜25bとを有しているので、揺動体の接触の有無を簡単な構成でかつ広範囲で検出することができる。
また、制御装置7は、揺動体の接触を検出した接触センサに応じて互いに異なる運転を行うので、揺動体の揺れによって発生する異常のレベルに応じた運転を行うことができ、エレベータの運行効率の低下を抑制することができる。即ち、破損のしやすさや揺動体の引っ掛かりやすさは昇降路内機器ごとに異なるので、破損しやすい機器や揺動体が引っ掛かりやすい機器の近傍に配置された接触センサ(第1及び第2接触センサ22,23)が検出動作を行った場合には異常のレベルが高く、破損しにくい機器の近傍に配置された接触センサ(第3及び第4接触センサ24,25)が検出動作を行った場合には異常のレベルが低いといえる。従って、異常のレベルが低いときには、かご4を一旦停止させた後、所定の時間経過後に通常運転に自動的に復帰させることもでき、エレベータの運行効率の低下を抑制することができる。
また、各接触センサ群21の上下方向の位置が揺動体の固有振動数に基づいて設定されているので、揺動体が共振するときの波形の腹の位置に接触センサ群21を配置することができる。従って、揺動体が昇降路内機器に最も近づく可能性の高い位置に接触センサ群21を配置することができ、揺動体の揺れによるエレベータの異常の発生の有無をさらに精度良く判定することができる。
なお、上記の例では、第1〜第4接触センサ22〜25は、第1〜第4ワイヤ22a〜25aの張力の変化に基づいて、揺動体の接触の有無を検出するようになっているが、第1〜第4接触センサ22〜25は、昇降路1内に配置された棒状体と、棒状体の変位の有無に基づいて、揺動体の接触の有無を検出する変位センサとを有するようにしてもよい。この場合、棒状体は水平に配置される。
実施の形態2.
また、実施の形態1では、制御装置7は、第1〜第4接触センサ22〜25からの情報に基づいて、エレベータの運転を制御しているが、建物の揺れを計測する建物揺れ計測装置からの情報を第1〜第4接触センサ22〜25からの情報と組み合わせてエレベータの運転を制御するようにしてもよい。
即ち、実施の形態2において、昇降路1が設けられた建物には、建物の揺れを計測する建物揺れ計測装置が設けられている。制御装置7は、建物揺れ計測装置からの情報に基づいて揺動体の揺れ幅を計算により推定可能になっている。また、制御装置7は、推定した揺れ幅の情報と、第1〜第4接触センサ22〜25からの情報とに基づいて、エレベータの運転を制御する。
具体的には、制御装置7は、建物揺れ計測装置からの情報に基づいて推定した揺れ幅とあらかじめ設定された閾値とを比較することにより、かご4を通常速度で移動させる通常運転と、かご4を通常速度よりも低速で移動させる低速運転とのいずれかを選択する。即ち、制御装置7は、推定した揺れ幅が閾値よりも小さいときに通常運転を行い、推定した揺れ幅が閾値に達しているときに低速運転を行う。
また、制御装置7は、第1〜第4接触センサ22〜25の検出動作の有無に基づいて、通常運転と、かご4を最寄り階に停止させる管制運転とのいずれかを選択する。即ち、制御装置7は、第1〜第4接触センサ22〜25のすべての検出動作が停止しているときに通常運転を行い、第1〜第4接触センサ22〜25の少なくともいずれかが検出動作を行ったときに管制運転を行う。
他の構成及び動作は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ装置では、建物揺れ計測装置からの情報に基づいて推定した揺動体の揺れ幅の情報と、第1〜第4接触センサ22〜25への揺動体の接触の有無の情報とに基づいて、エレベータの運転が制御されるので、第1〜第4接触センサ22〜25に接触していない状態であっても、揺動体の揺れ幅に応じた運転を行うことができる。従って、揺動体の揺れによる異常の発生の有無の判定だけでなく、揺動体の揺れによる異常の発生自体の抑制もすることができる。
実施の形態3.
図4は、この発明の実施の形態3によるエレベータ装置を示す平面図である。図において、各接触センサ群21は、第1接触センサ22及び第2接触センサ23のみを有しており、第3接触センサ24及び第4接触センサ25を含んでいない。即ち、揺動体の接触による破損の可能性が低い昇降路内機器の近傍には、接触センサ(第3及び第4接触センサ24,25)が配置されておらず、揺動体の接触による破損の発生や揺動体の引っ掛かりの発生の可能性が高い昇降路内機器の近傍にのみ接触センサ(第1及び第2接触センサ22,23)が配置されている。
制御装置7は、第1及び第2接触センサ22,23の少なくともいずれかの検出動作が行われたときに、かご4を最寄り階に停止させる管制運転を行う。管制運転は、保守員等の手動による復帰操作が行われるまで、制御装置7の制御により継続される。他の構成及び動作は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ装置では、揺動体の揺れによる異常の発生の可能性が高い昇降路内機器の近傍にのみ、接触センサが配置されているので、接触センサの数を少なくすることができ、製造コストの低減化を図ることができる。
なお、各上記実施の形態では、主ロープ11が共振するときの波形の腹の位置に各接触センサ群21が配置されているが、主ロープ11の共振波形の腹の位置から昇降路内機器が離れている場合には、当該昇降路内機器の近傍に接触センサ群21をさらに追加してもよい。
また、各上記実施の形態では、各接触センサ群21の位置が主ロープ11の固有振動数に基づいて設定されているが、揺動体の固有振動数であればよいので、例えばコンペンロープ20やかご用調速機ロープ18等の固有振動数に基づいて各接触センサ群21の位置を設定してもよい。
また、各上記実施の形態では、かご4及び釣合おもり5の吊り下げ方式が1:1ローピング方式とされているエレベータ装置にこの発明が適用されているが、かご4にかご吊り車を設け、釣合おもり5に釣合おもり吊り車を設けることにより、かご4及び釣合おもり5の吊り下げ方式が2:1ローピング方式とされたエレベータ装置にこの発明を適用してもよい。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す平面図である。 図1のエレベータ装置を示す側面図である。 図2の主ロープが2次モードで共振しているときのエレベータ装置を示す側面図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータ装置を示す平面図である。
符号の説明
1 昇降路、7 制御装置、11 主ロープ(揺動体)、16 終点スイッチ(昇降路内機器)、17 着床検出用プレート(昇降路内機器)、18 かご用調速機ロープ(揺動体)、19 釣合おもり用調速機ロープ(揺動体)、20 コンペンロープ、22 第1接触センサ(接触検出器)、23 第2接触センサ(接触検出器)、24 第3接触センサ(接触検出器)、25 第4接触センサ(接触検出器)。

Claims (6)

  1. 昇降路内に設けられた複数の昇降路内機器、
    上記複数の昇降路内機器から離れて配置され、水平方向へ揺れることにより上記複数の昇降路内機器に対する距離が変化する揺動体、
    互いに異なる上記昇降路内機器の近傍に個別に配置され、上記揺動体から受ける接触の有無を検出する複数の接触検出器、及び
    上記複数の接触検出器からの情報に基づいて、エレベータの運転を制御する制御装置
    を備え
    上記制御装置の制御によるエレベータの運転は、上記揺動体の接触を検出した上記接触検出器に応じて互いに異なる運転とされることを特徴とするエレベータ装置。
  2. 昇降路内に設けられた昇降路内機器、
    上記昇降路内機器から離れて配置され、水平方向へ揺れることにより上記昇降路内機器に対する距離が変化する揺動体、
    上記昇降路内機器の近傍に配置され、上記揺動体から受ける接触の有無を検出する接触検出器、及び
    上記接触検出器からの情報に基づいて、エレベータの運転を制御する制御装置
    を備え
    上記昇降路内には、上下方向について互いに間隔を置いて配置された複数の上記接触検出器が設けられ、
    上記接触検出器の上下方向についての位置は、上記揺動体の固有振動数に基づいて、設定されていることを特徴とするエレベータ装置。
  3. 上記接触検出器は、上記昇降路内に張られた線状体と、上記線状体の張力の変化に基づいて、上記揺動体による上記線状体への接触の有無を検出するテンションセンサとを有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータ装置。
  4. 上記制御装置は、上記昇降路が設けられた建物の揺れを計測する建物揺れ計測装置からの情報に基づいて上記揺動体の揺れ幅を推定し、推定した上記揺れ幅の情報と、上記接触検出器への上記揺動体の接触の有無の情報とに基づいて、エレベータの運転を制御することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のエレベータ装置。
  5. 昇降路内に設けられた複数の昇降路内機器、
    上記複数の昇降路内機器から離れて配置され、水平方向へ揺れることにより上記複数の昇降路内機器に対する距離が変化する揺動体、
    上記揺動体から受ける接触の有無を検出することにより、上記揺動体の揺れによる異常の発生の有無を上記複数の昇降路内機器について個別に判定するための複数の接触検出器、及び
    上記複数の接触検出器の検出結果に応じて、エレベータの運転を互いに異なる運転とする制御装置
    を備えていることを特徴とするエレベータ装置。
  6. 昇降路内に設けられた昇降路内機器、
    上記昇降路内機器から離れて配置され、水平方向へ揺れることにより上記昇降路内機器に対する距離が変化する揺動体、
    上記揺動体から受ける接触の有無を検出することにより、上記揺動体の揺れによる異常の発生の有無を上記昇降路内機器について判定するための接触検出器、及び
    上記接触検出器からの情報に基づいて、エレベータの運転を制御する制御装置
    を備え、
    上記昇降路内には、上下方向について互いに間隔を置いて配置された複数の上記接触検出器が設けられ、
    上記接触検出器の上下方向についての位置は、上記揺動体の固有振動数に基づいて、設定されていることを特徴とするエレベータ装置。
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