JP4844410B2 - エレベータロープ類の引っ掛り検知装置 - Google Patents
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Description
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータロープ類の引っ掛り検知装置を備えたエレベータの全体構成を示す縦断面図、図2はロープ引っ掛り発生時の状態を示すエレベータの全体構成を示す縦断面図、図3は図2を上方から見た平面図、図4はこの発明の実施の形態1におけるエレベータロープ類の引っ掛り検知装置付近の構成を示す拡大図、図5は図4のA−A線に沿った断面図である。
通常時、主ロープ3は、図1に示すように、巻上機2の綱車4のかご7側主ロープ出口及びそらせ車5の釣合いおもり8側主ロープ出口から、かご7及び釣合いおもり8の図示しない綱止め部までほぼ鉛直下方に送り出されている。この状態において、ロープ変位検知センサ13a、13bにより、巻上機2の綱車4のかご7側主ロープ出口近傍、及びそらせ車5の釣合いおもり8側主ロープ出口近傍の通常時の主ロープ3の位置を測定し、エレベータ制御装置等に予め記憶しておく。
次に、地震の発生により、図示しない地震感知器が動作し、設定した以上の加速度を検知すると、エレベータは地震管制運転を行い休止する。この時、主ロープ3が大きく振れて、昇降路内機器を取り付ける機器取付腕10a、10bの裏側に回り込んで、図2に示すように、ロープ引っ掛り3a、3bが発生している可能性がある。地震を感知してエレベータが休止してから一定時間が経過した後(換言すればロープ類の揺れが収まった後)、ロープ変位センサ13a、13bを作動させ、巻上機2の綱車4のかご7側主ロープ出口近傍、及びそらせ車5の釣合いおもり8側主ロープ出口近傍での主ロープ3の位置を測定する。そして、この地震時の主ロープ位置の測定値と通常時の主ロープ位置の測定値との比較を行い、元の位置(通常時の位置)からの変位Dが予め設定した閾値を超えている場合は、主ロープ3の引っ掛り異常が発生していると認識し、自動での復旧を阻止する。この時、ロープ変位センサ13aは主ロープ3の綱車4の出口の少し下側に設置して、主ロープ3が、ロープ引っ掛り3a、3bの何れの方向に引っ掛った場合でも変位Dを測定可能とする。これと同様に、ロープ変位センサ13bは主ロープ3のそらせ車5の出口の少し下側に設置して、主ロープ3が、ロープ引っ掛り3a、3bの何れの方向に引っ掛った場合でも変位Dを測定可能とすることは勿論である。
上記実施の形態1では、ロープ引っ掛りの対象を主ロープ3として説明したが、主ロープ3だけでなく、ロープ引っ掛りの対象は調速機ロープであってもよい。
図6はこの発明の実施の形態2におけるエレベータロープ類の引っ掛り検知装置付近の構成を示す拡大図である。
これにより、地震時の調速機ロープ位置の測定値と通常時の調速機ロープ位置の測定値との比較を行い、元の位置(通常時の位置)からの変位が予め設定した閾値を超えている場合は、調速機ロープ16の引っ掛り異常が発生していると認識し、自動での復旧を阻止する等、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
上記実施の形態1、2では、ロープ引っ掛りの対象を主ロープ3、調速機ロープ16として説明したが、ロープ引っ掛りの対象は、かご7の下部と釣合いおもり8の下部に両端部を固定されたコンペンロープであってもよい。
図7はこの発明の実施の形態3におけるエレベータロープ類の引っ掛り検知装置付近の構成を示す拡大図である。
2 巻上機
3 主ロープ
4 綱車
5 そらせ車
6 昇降路
6a 昇降路ピット
7 かご
8 釣合いおもり
9 ガイドレール
10a、10b 機器取付腕
11 着床検出用プレート
12 配線分岐箱
13a〜13e ロープ変位検知センサ(ロープ変位検知手段)
14 センサ測定部
15 調速機
16 調速機ロープ
17 釣合い車
18 コンペンロープ
19 釣合い車のガイド用レール
Claims (5)
- 巻上機の綱車の主ロープ出口近傍に設けられ、前記綱車の主ロープ出口近傍のロープ変位を測定するロープ変位検知手段を備え、
前記ロープ変位検知手段は、前記綱車の主ロープ出口近傍の通常時のロープ位置を測定して予め記憶しておき、地震発生時にエレベータが地震管制運転で停止してから一定時間経過したら前記綱車の主ロープ出口近傍のロープ位置を測定し、前記通常時の主ロープ位置と比較し、閾値を超えた場合にロープ引っ掛りの発生を検知することを特徴とするエレベータロープ類の引っ掛り検知装置。 - そらせ車の主ロープ出口近傍に設けられ、前記そらせ車の主ロープ出口近傍のロープ変位を測定するロープ変位検知手段を備え、
前記ロープ変位検知手段は、前記そらせ車の主ロープ出口近傍の通常時のロープ位置を測定して予め記憶しておき、地震発生時にエレベータが地震管制運転で停止してから一定時間経過したら前記そらせ車の主ロープ出口近傍のロープ位置を測定し、前記通常時の主ロープ位置と比較し、閾値を超えた場合にロープ引っ掛りの発生を検知することを特徴とするエレベータロープ類の引っ掛り検知装置。 - ロープ変位検知手段は、複数本の主ロープに対応して複数のセンサ測定部を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のエレベータロープ類の引っ掛り検知装置。
- 調速機綱車又は調速機張車の調速機ロープ出口近傍に設けられ、前記調速機綱車又は調速機張車の調速機ロープ出口近傍のロープ変位を測定するロープ変位検知手段を備え、
前記ロープ変位検知手段は、前記調速機綱車又は調速機張車の調速機ロープ出口近傍の通常時のロープ位置を測定して予め記憶しておき、地震発生時にエレベータが地震管制運転で停止してから一定時間経過したら前記調速機綱車又は調速機張車の調速機ロープ出口近傍のロープ位置を測定し、前記通常時の調速機ロープ位置と比較し、閾値を超えた場合にロープ引っ掛りの発生を検知することを特徴とするエレベータロープ類の引っ掛り検知装置。 - 昇降路ピットに設置された釣合い車のコンペンロープ出口近傍に設けられ、前記釣合い車のコンペンロープ出口近傍のロープ変位を測定するロープ変位検知手段を備え、
前記ロープ変位検知手段は、前記釣合い車のコンペンロープ出口近傍の通常時のロープ位置を測定して予め記憶しておき、地震発生時にエレベータが地震管制運転で停止してから一定時間経過したら前記釣合い車のコンペンロープ出口近傍のロープ位置を測定し、前記通常時のコンペンロープ位置と比較し、閾値を超えた場合にロープ引っ掛りの発生を検知することを特徴とするエレベータロープ類の引っ掛り検知装置。
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