JP2005306554A - エレベータ装置、及びエレベータの釣合おもり - Google Patents

エレベータ装置、及びエレベータの釣合おもり Download PDF

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Abstract

【課題】かごの床面積を確保したまま昇降路内の空間の大きさを縮小することができるエレベータ装置、及びエレベータの釣合おもりを得る。
【解決手段】昇降路1内には、かご及び釣合おもり5が主索10により吊り下げられている。昇降路1内には、釣合おもりガイドレール3と、釣合おもりガイドレール3に対して傾斜された案内レール15とが設置されている。釣合おもり5は、複数のおもり要素27,28,30,31を有している。各おもり要素は、釣合おもりガイドレール3及び案内レール15の案内により回動可能になっている。釣合おもり5は、各おもり要素の回動により、昇降路1の終端部付近にあるときに厚さ方向の長さを長く、かつ高さ方向の長さを短くすることができ、昇降路1の中間部にあるときに厚さ方向の長さを短く、かつ高さ方向の長さを長くすることができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、かご及び釣合おもりが昇降路内を昇降されるエレベータ装置、及びエレベータの釣合おもりに関するものである。
従来のエレベータ装置では、巻上機が昇降路内上部に設置されることがある。巻上機のシーブには、かご及び釣合おもりを吊り下げる主索が巻き掛けられている。かご及び釣合おもりは、巻上機の駆動により昇降路内で互いにすれ違い可能に昇降される(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−95556号公報
しかしながら、かごの床面積を確保しながら昇降路の水平断面積を小さくするために、釣合おもりの平面寸法を縮小すると、釣合おもりの高さ方向の寸法が大きくなってしまい、最上階床高さから昇降路天井までの寸法(オーバーヘッド寸法)や最下階床高さから昇降路底部までの寸法(ピット寸法)が大きくなってしまう。逆に、オーバーヘッド寸法やピット寸法を小さくするためには、釣合おもりの平面積をある程度確保しなければならず、昇降路の水平断面積が大きくなってしまう。このように、従来のエレベータ装置では、昇降路の水平断面積の縮小とオーバーヘッド寸法及びピット寸法の縮小とを両立することができなかった。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、かごの床面積を確保したまま昇降路内の空間の大きさを縮小することができるエレベータ装置、及びエレベータの釣合おもりを得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータの釣合おもりは、第1のおもり要素、及び高さ方向について第1のおもり要素から突出する通常位置と、高さ方向について通常位置よりも第1のおもり要素側に位置し、かつ水平方向について通常位置よりも第1のおもり要素から離れた側に位置する扁平位置との間で変位可能な第2のおもり要素を備えている。
この発明に係るエレベータの釣合おもりでは、複数のおもり要素が互いに回動可能に連結されているので、昇降路の終端部付近で、かごの昇降領域側へ各おもり要素を回動させることにより釣合おもりの高さを小さくすることができ、昇降路の中間部で、かごの昇降領域外へ各おもり要素を回動させることにより、昇降路の水平断面積を拡大することなくかご及び釣合おもりを互いにすれ違い可能とすることができる。従って、かごの床面積を確保したまま昇降路の空間の大きさを縮小することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す縦断面図である。また、図2は、図1のエレベータ装置を示す横断面図である。図において、昇降路1内には、一対のかごガイドレール2及び一対の釣合おもりガイドレール3が設置されている。各かごガイドレール2間にはかご4が配置され、各釣合おもりガイドレール3間には釣合おもり5が配置されている。かご4はかごガイドレール2により案内され、釣合おもり5は釣合おもりガイドレール3により案内される(図2)。
昇降路1内上部には、駆動装置である巻上機6が設けられている。巻上機6は、モータを含む駆動装置本体7と、駆動装置本体7により回転される駆動シーブ8とを有している。また、昇降路1内上部の巻上機6の近傍には、そらせ車9が設けられている。駆動シーブ8及びそらせ車9には、複数本の主索10が巻き掛けられている。かご4及び釣合おもり5は、各主索10により昇降路1内に吊り下げられている。かご4及び釣合おもり5は、巻上機6の駆動により昇降路1内を昇降される。
かご4は、かご出入口11が設けられたかご室12と、かご室12を囲繞するかご枠13とを有している。かご室12には、かご出入口11を開閉する一対のかごの戸14が搭載されている。なお、主索10は、かご枠13の上部に接続されている。なお、昇降路1内には、エレベータの運転を制御する制御盤40が設置されている。
図3は、図1の釣合おもり5が昇降路1の下端部に近づいたときの状態を示す模式図である。また、図4は図3の釣合おもり5を示す斜視図、図5は図4の矢印Aの方向から見たときの釣合おもり5を示す斜視図である。なお、図4は、かご4側から見たときの釣合おもり5を示す図である。図において、昇降路1内の下端部(終端部)には、各釣合おもりガイドレール3に対して傾斜された水平断面コ字状の一対の案内レール15が設置されている。各案内レール15は、コ字状の開口部分が互いに対向するように配置されている。また、各案内レール15は、各釣合おもりガイドレール3に対してかご4の昇降区間側に配置されている。さらに、案内レール15は、昇降路1の下端部に近づくに従って釣合おもりガイドレール3から離れるように釣合おもりガイドレール3に対してそれぞれ傾斜されている。
各釣合おもりガイドレール3間には、主索10が接続された吊り係合体16と、吊り係合体16の上方に設けられた上部係合体17と、吊り係合体16の下方に設けられた下部係合体18とが配置されている。吊り係合体16、上部係合体17及び下部係合体18は、各釣合おもりガイドレール3により案内されるようになっている。また、上部係合体17及び下部係合体18は、吊り係合体16に対して接離する方向へそれぞれ変位可能になっている。
吊り係合体16は、主索10が接続され各釣合おもりガイドレール3間に水平に延びる連結部である吊り部材19と、吊り部材17の両端部に設けられ、各釣合おもりガイドレール3にそれぞれ係合する第1の係合部である一対のガイドシュー20とを有している。
上部係合体17は、主索10が通される貫通孔21が設けられ各釣合おもりガイドレール3間に水平に延びる連結部である上部水平部材22と、上部水平部材22の両端部に設けられ、各釣合おもりガイドレール3にそれぞれ係合する第1の係合部である一対のガイドシュー23とを有している。
下部係合体18は、各釣合おもりガイドレール3間に水平に延びる連結部である下部水平部材24と、下部水平部材24の両端部に設けられ、各釣合おもりガイドレール3にそれぞれ係合する第1の係合部である一対のガイドシュー25とを有している。
即ち、吊り係合体16、上部係合体17及び下部係合体18は、釣合おもり5の幅方向へ延び、釣合おもりガイドレール3に係合している。
吊り部材19の上端部及び上部水平部材22の下端部には、水平に延びる共通の連結軸(連結部)26に回動自在に連結された一対のおもり要素(単位おもり)27,28がそれぞれ回動自在に連結されている。おもり要素27は吊り部材19に沿った水平軸を中心に回動可能とされ、おもり要素28は上部水平部材22に沿った水平軸を中心に回動可能とされている。
吊り部材19の下端部及び下部水平部材24の上端部には、水平に延びる共通の連結軸(連結部)29に回動自在の連結された一対のおもり要素(単位おもり)30,31がそれぞれ回動自在に連結されている。おもり要素30は吊り部材19に沿った水平軸を中心に回動可能とされ、おもり要素31は下部水平部材24に沿った水平軸を中心に回動可能とされている。
即ち、各おもり要素28,27,30,31は、連結軸26、吊り部材19及び連結軸29により互いに回動可能に連結されている。また、おもり要素27〜31の各水平軸に垂直な断面形状は、縦方向及び横方向のそれぞれの寸法が互いに異なる形状(この例では、長方形)とされている。
連結軸26及び連結軸29のそれぞれの両端部には、各案内レール15により案内される第2の係合部である一対の変位用リンク構造体32が設けられている。各変位用リンク構造体32は、案内レール15に係合される係合片33と、一端部が係合片33に回動自在に連結され、他端部が連結軸26に回動自在に連結された上部リンク34と、一端部が係合片33に回動自在に連結され、他端部が連結軸29に回動自在に連結された下部リンク35とを有している。
なお、釣合おもり5は、吊り係合体16、上部係合体17、下部係合体18、おもり要素27〜31及び変位用リンク構造体32を有している。
各おもり要素27〜31は、各釣合おもりガイドレール3による吊り係合体16、上部係合体17及び下部係合体18の案内、及び各案内レール15による各変位用リンク構造体32の案内により、回動されるようになっている。また、おもり要素27〜31は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4の領域外に位置する通常位置と、かご4の領域に一部が重なる扁平位置との間で回動可能になっている(図2)。
おもり要素27〜31は、長方形断面の縦方向に沿った線が鉛直方向に対して平行となる方向へ回動されることにより通常位置に変位され、長方形断面の縦方向に沿った線が鉛直方向に対して垂直となる方向へ回動されることにより扁平位置に変位されるようになっている。即ち、昇降路1の垂直投影面内において、おもり要素27〜31が扁平位置にあるときの釣合おもり5の領域の面積は、おもり要素27〜31が通常位置にあるときの釣合おもり5の領域の面積よりも大きくなり、おもり要素27〜31が通常位置にあるときの釣合おもり5の高さは、おもり要素27〜31が扁平位置にあるときの釣合おもり5の高さよりも大きくなっている。
即ち、釣合おもり5は、おもり要素27〜31が通常位置にあるときに、昇降路1の垂直投影面内において厚さ方向についての寸法が昇降路1の内壁とかご4との間の寸法よりも小さく、かご4の領域外に配置された通常状態とされる。また、釣合おもりは、おもり要素27〜31が扁平位置にあるときに、高さ方向についての寸法が通常状態よりも小さく、かつ厚さ方向についての寸法が通常状態よりも大きいとともに、昇降路1の垂直投影面内においてかご4の領域に一部が重なる扁平状態とされる。
また、図1に示すように、昇降路1内のかご4と釣合おもり5とがすれ違う高さには、おもり要素27〜31の通常位置への変位の有無を検出する検出センサである光電センサ41が設置されている。光電センサ41は、制御盤40に電気的に接続されている。
図6は、図1の光電センサ41を示す斜視図である。図において、光電センサ41は、投光器42と、投光器42からの光を受ける受光器43とを有している。投光器42及び受光器43間の光軸44は、昇降路1の垂直投影面内において、おもり要素27〜31が通常位置にあるときにかご4と釣合おもり5との間の隙間に位置し、かつ、おもり要素27〜31が扁平位置にあるときに釣合おもり5の領域に重なるようになっている。
光電センサ41は、受光器43が投光器42からの光を受光しているときにおもり要素27〜31の通常位置への変位を検出し、受光しないときにおもり要素27〜31の通常位置への変位が完了していないことを検出するようになっている。光電センサ41は、おもり要素27〜31の通常位置への変位が完了していないことを検出したときに、エレベータの運転を停止するための停止信号を制御盤40へ出力するようになっている。
次に、動作について説明する。
案内レール15が設置されていない昇降路1内の中間部をかご4及び釣合おもり5が昇降されるときには、図1に示すように、おもり要素27〜31が通常位置にあり、かご4及び釣合おもり5は、互いにすれ違って昇降される。
かご4が上昇され、釣合おもり5が下端部に近づくと、係合片33が案内レール15に係合される。この後、釣合おもり5の下降に伴って、係合片33が案内レール15により案内され、かご4の昇降区間側へ変位される。これにより、おもり要素27〜31がかご4の昇降区間側へ引かれて回動される。このとき、上部係合体17及び下部係合体18は、吊り係合体16に近づく方向へ変位される。この後、図7に示すように、かご4が最上階に着床され、おもり要素27〜31が扁平位置に変位される。
かご4が最上階から下降する際には釣合おもり5が上昇され、上記と逆の動作により、おもり要素27〜31が扁平位置から通常位置へ変位される。
光電センサ41がおもり要素27〜31の通常位置への変位が完了していないことを検出したときには、光電センサ41から停止信号が制御盤40へ出力される。制御盤40の停止信号の入力により、エレベータの運転は制御盤40により停止される。
このようなエレベータ装置では、釣合おもり5は、昇降路1の垂直投影面内において厚さ方向についての寸法が昇降路1の内壁とかご4との間の寸法よりも小さく、かご4の領域外に配置された通常状態と、高さ方向についての寸法が通常状態よりも小さく、かつ厚さ方向についての寸法が通常状態よりも大きいとともに、昇降路1の垂直投影面内においてかご4の領域に一部が重なる扁平状態との間で変態可能になっているので、かご4と釣合おもり5とがすれ違うことのない昇降路1の終端部付近で釣合おもり5の高さを小さくすることができ、昇降路1の中間部で厚さ方向についての寸法を小さくして昇降路1の水平断面積を拡大することなくかご4及び釣合おもり5を互いにすれ違い可能とすることができる。従って、かご4の床面積を確保したまま昇降路1の空間の大きさを縮小することができる。
また、エレベータの釣合おもり5では、おもり要素27,28,30,31が互いに回動可能に連結されているので、昇降路1の終端部付近で、かご4の昇降領域側へおもり要素27〜31を回動させることにより、釣合おもり5の高さを小さくすることができ、昇降路1の中間部で、かご4の昇降領域外へおもり要素27〜31を回動させることにより、昇降路1の水平断面積を拡大することなくかご4及び釣合おもり5を互いにすれ違い可能とすることができる。従って、かご4の床面積を確保したまま昇降路1の空間の大きさを縮小することができる。
また、一対のおもり要素27,28が共通の連結軸26に互いに回動可能に連結されているので、1本の連結軸26の変位により2つのおもり要素27,28を回動させることができ、構造を簡単にすることができる。
また、吊り部材19、上部水平部材22及び下部水平部材24には、釣合おもりガイドレール3により案内されるガイドシュー20,23,25が設けられ、連結軸26及び連結軸29には、案内レール15により案内される変位用リンク構造体32が設けられており、吊り部材19を中心に、上側のおもり要素27,28の自重で下側のおもり要素30,31を引き上げることができるので、おもり要素27〜31を回動させるための駆動装置を用いることなく、釣合おもり5の昇降のみによりおもり要素27〜31を容易に回動させることができる。
また、昇降路1内には、ガイドシュー20,23,25を案内する釣合おもりガイドレール3と、変位用リンク構造体32を案内し、昇降路1の下端部に近づくに従って釣合おもりガイドレール3から離れるように釣合おもりガイドレール3に対して傾斜された案内レール15とが設けられているので、吊り部材19、上部水平部材22及び下部水平部材24と変位用リンク構造体32との距離を簡単な構成で変化させることができ、釣合おもり5を折りたたんだり開いて伸ばしたりすることができる。これにより、おもり要素27〜31を回動させるための装置の設置スペースを小さくすることができ、昇降路1内の空間の拡大を防止することができる。
また、昇降路1内には、かご4と釣合おもり5とが互いにすれ違う高さでおもり要素27〜31の通常位置への変位の有無を検出する光電センサ41が設けられているので、かご4と釣合おもり5との衝突を防止することができ、かご4及び釣合おもり5のそれぞれの破損の防止を図ることができる。
なお、上記の例では、検出センサとして光電センサ41が用いられているが、図8に示すように、一対の支持部間に張られた細線であるワイヤロープ46の変位を検出する接触式ワイヤスイッチ45を用いてもよい。この場合、一方の支持部にワイヤロープ46の一端部が接続されたマイクロスイッチ47が設けられる。また、ワイヤロープ46は、昇降路1の垂直投影面内において、おもり要素27〜31が通常位置にあるときにかご4と釣合おもり5との間の隙間に位置し、かつ、おもり要素27〜31が扁平位置にあるときに釣合おもり5の領域に重なるように各支持部間に張られる。
また、上記の例では、主索10が接続された吊り部材19がおもり要素27,30の端部に設けられている、即ち主索10によるおもり要素27,30の吊り点がおもり要素27,30の端部になっているが、図9に示すように、おもり要素の吊り点が垂直方向の重心位置となるようにおもり要素に主索10を接続してもよい。この場合、全てのガイドシューは、各おもり要素の重心を通る水平軸上に第1の係合部としてそれぞれ配置され、おもり要素に対して回動可能に設けられる。また、各おもり要素は、それぞれの重心を通る水平軸を中心に回動される。このようにすれば、釣合おもりガイドレール3及び案内レール15にかかる負担を小さくすることができる。
実施の形態2.
図10は、この発明の実施の形態2によるエレベータ装置を示す縦断面図である。また、図11は、図10のエレベータ装置を示す横断面図である。この例では、各釣合おもりガイドレール3間には、釣合おもり51が配置されている。釣合おもり51及びかご4は、巻上機6の駆動により昇降路1内を昇降される。
釣合おもり51は、主索10が接続されたおもり枠52と、おもり枠52に搭載された2つのおもり要素である上おもり53及び下おもり54とを有している。上おもり53及び下おもり54は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4の領域に一部が重なる扁平位置(図10の二点破線)と、かご4の領域外に位置する通常位置(図10の実線)との間で、おもり枠52に対して回動可能になっている。また、上おもり53及び下おもり54は、昇降路1の下端部付近にあるときに扁平位置に回動され、かご4と釣合おもり51とが互いにすれ違う昇降路1の中間部にあるときに通常位置に回動されるようになっている。なお、おもり枠52は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4の領域外に配置されている。
図12は図10の釣合おもり51を示す側面図、図13は図12の釣合おもり51を示す斜視図である。また、図14は、図12の上おもり53及び下おもり54が扁平位置にあるときの釣合おもり51を示す側面図である。図において、おもり枠52は、主索10が接続された水平部55と、水平部55の両端部から下方へ延びる一対の側面部56と、各側面部56のかご4から離れた側の端部間に設けられた背面部57とを有している。
おもり枠52内には、各側面部56間を水平に延びる水平軸である上おもり用回動軸58と、上おもり用回動軸58の下方に配置され、上おもり用回動軸58と平行に延びる水平軸である下おもり用回動軸59とが固定されている。上おもり用回動軸5には上おもり53が回動可能に設けられ、下おもり用回動軸59には下おもり54が回動可能に設けられている。
おもり枠52には、上おもり53及び下おもり54を回動させるためのおもり駆動装置60が搭載されている。おもり駆動装置60は、おもり枠52の内側の上部に配置されている。この例では、一方の側面部56の上部におもり駆動装置60が固定されている。また、おもり駆動装置60は、おもり枠52に固定されたおもり駆動装置本体61と、おもり駆動装置本体61により回転される駆動スプロケット62とを有している。なお、昇降路1内には、おもり駆動装置60へ駆動電力を供給するための給電ケーブル(図示せず)が設けられている。
上おもり53の上おもり用回動軸58に垂直な断面形状、及び下おもり54の下おもり用回動軸59に垂直な断面形状は、それぞれ長軸(縦寸法)及び短軸(横寸法)を有するオーバル状(長円形状)となっている。上おもり用回動軸58は、上おもり53の断面長軸方向についての一端部に設けられている。また、下おもり用回動軸59は、下おもり54の断面長軸方向についての一端部に設けられている。
駆動スプロケット62には、チェーン63が巻き掛けられている。チェーン63の一端部には上おもり53の断面長軸方向についての他端部が接続され、チェーン63の他端部には下おもり54の断面長軸方向についての他端部が接続されている。
おもり駆動装置60の背面部57側には、チェーン63が巻き掛けられた上部ガイドスプロケット64が配置されている。また、上部ガイドスプロケット64の下方には、チェーン63が巻き掛けられた下部ガイドスプロケット65が配置されている。上部ガイドスプロケット64及び下部ガイドスプロケット65は、一方の側面部56にそれぞれ回転可能に設けられている。
即ち、チェーン63は、上おもり53に接続された一端部から、駆動スプロケット62、上部ガイドスプロケット64及び下部ガイドスプロケット65の順に巻き掛けられ、下おもり54に接続された他端部に至っている。
上おもり53の断面長軸方向についての他端部は、上おもり53が通常位置にあるときに上おもり用回動軸58の上方に位置し、上おもり53が扁平位置にあるときに上おもり用回動軸58のかご4の昇降領域側に位置するようになっている。また、下おもり54の断面長軸方向についての他端部は、下おもり54が通常位置にあるときに下おもり用回動軸59の下方に位置し、下おもり54が扁平位置にあるときに下おもり用回動軸59のかご4の昇降領域側に位置するようになっている。上おもり53及び下おもり54は、おもり駆動装置60の駆動によるチェーン63の移動により、通常位置と扁平位置との間で回動されるようになっている。
なお、各側面部56の上端部及び下端部には、各釣合おもりガイドレール3との係合により案内されるガイドシュー66が設けられている。また、昇降路1内には、上おもり53及び下おもり54の回動を開始させるためのリミットスイッチ(図示せず)が設けられている。リミットスイッチは、おもり駆動装置60に電気的に接続されている。他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、動作について説明する。
昇降路1内の中間部をかご4及び釣合おもり5が昇降されるときには、上おもり53及び下おもり54が通常位置にあり、かご4及び釣合おもり51は、互いにすれ違って昇降される(図10の実線)。
かご4が上昇され、釣合おもり51が下端部に近づくと、釣合おもり51によりリミットスイッチが操作され、おもり駆動装置60が駆動される。これにより、チェーン63が移動され、上おもり53の他端部は自重によりかご4の昇降領域側へ倒され、下おもり54の他端部はかご4の昇降領域側へ引き上げられる。これにより、上おもり53及び下おもり54が回動され、扁平位置に変位される。
釣合おもり51が上昇される際には、釣合おもり51によりリミットスイッチが操作され、上記と逆の動作により、上おもり53及び下おもり54が扁平位置から通常位置へ変位される。
このようなエレベータの釣合おもり51では、幅方向へ延びる上おもり用回動軸58を中心として上おもり53が回動可能で、幅方向へ延びる下おもり用回動軸59を中心として下おもり54が回動可能になっているので、昇降路1の終端部付近で、かご4の昇降領域側へ上おもり53及び下おもり54を回動させることにより、釣合おもり51の高さを小さくすることができ、昇降路1の中間部で、かご4の昇降領域外へ上おもり53及び下おもり54を回動させることにより、昇降路1の水平断面積を拡大することなくかご4及び釣合おもり51を互いにすれ違い可能とすることができる。従って、かご4の床面積を確保したまま昇降路1の空間の大きさを縮小することができる。
また、上おもり53及び下おもり54を回動させるためのおもり駆動装置60がおもり枠52に搭載されているので、上おもり53及び下おもり54を自動で回動させることができ、上おもり53及び下おもり54を回動させるためのレール等を昇降路1内に設ける必要がなくなる。従って、昇降路1内の空間の大きさをさらに小さくすることができる。
また、上おもり53及び下おもり54のそれぞれの他端部がチェーン63により吊られ、上おもり53及び下おもり54の他端部のいずれか一方の自重により、上おもり53及び下おもり54の他端部のいずれか他方を引き上げるようになっているので、上おもり53及び下おもり54は互いにバランスし、おもり駆動装置60による駆動の負担を小さくすることができる。
なお、上記の例では、おもり駆動装置60への電力の供給は、給電ケーブルによりなされているが、給電レールを昇降路1内に設け、給電レールを摺動可能な摺動子をおもり枠52に設けることにより、摺動子からおもり駆動装置60へ電力を供給するようにしてもよい。また、蓄電装置であるバッテリをおもり枠52に搭載することにより、おもり駆動装置60へ電力を供給するようにしてもよい。この場合、バッテリへの給電は、かご4の着床時にバッテリの端子に接触する接触子から行われる。
また、上記の例では、上おもり53及び下おもり54の回動を開始させるためのリミットスイッチが昇降路1内に設けられているが、おもり枠52にリミットスイッチを設けてもよい。この場合、昇降路1内には、リミットスイッチを操作するためのカムが設けられる。
また、上記の例では、おもり枠52が主索10により吊り下げられ、上おもり53及び下おもり54がおもり駆動装置60によりおもり枠52に対して回動されるようになっているが、図15に示すように、おもり駆動装置(アクチュエータ)67を主索10により直接吊り下げ、おもり駆動装置67に上おもり53及び下おもり54を設けることにより、おもり駆動装置67に対して上おもり53及び下おもり54を回動させるようにしてもよい。このようにすれば、上おもり53及び下おもり54が通常位置にあるときの釣合おもりの水平断面積をおもり枠52の分だけ小さくすることができる。
実施の形態3.
図16は、この発明の実施の形態3によるエレベータ装置を示す縦断面図である。また、図17は、図16のエレベータ装置を示す横断面図である。この例では、釣合おもり71は、おもり枠52と、おもり枠52に搭載された4つのおもり要素である第1〜第4のおもり72〜75とを有している。第1〜第4のおもり72〜75は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4の領域に一部が重なる扁平位置(図16の二点破線)と、かご4の領域外に位置する通常位置(図16の実線)との間で、おもり枠52に対して回動可能になっている。また、第1〜第4のおもり72〜75は、昇降路1の下端部付近にあるときに扁平位置に回動され、昇降路1の中間部にあるときに通常位置に回動されるようになっている。なお、おもり枠52は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4の領域外に配置されている。
図18は、図16の釣合おもり71を示す側面図である。また、図19は、図18の第1〜第4のおもり72〜75が扁平位置にあるときの釣合おもり71を示す側面図である。図において、おもり枠52内には、各側面部56間を水平に延びる水平軸である第2のおもり用回動軸76と、第2のおもり用回動軸76の下方に配置され、第2のおもり用回動軸76と平行な水平軸である第3のおもり用回動軸77とが固定されている。
各側面部56の第2のおもり用回動軸76よりも上方に位置する部分には、上下方向に延びる一対のガイド溝78が設けられている。ガイド溝78には、各側面部56間を水平に延びる水平軸である第1のおもり用回動軸79がスライド可能に通されている。
各側面部56の下部には、上下方向に延びる一対のガイド部材80が設けられている。ガイド部材80には、上下方向に延びるスライド腕81がスライド可能に挿入されている。スライド腕81の下端部には、第3のおもり用回動軸77の下方に配置され、第3のおもり用回動軸77と平行な第4のおもり用回動軸82が回動自在に連結されている。
第1のおもり用回動軸79には第1のおもり72が、第2のおもり用回動軸76には第2のおもり73が、第3のおもり用回動軸77には第3のおもり74が、第4のおもり用回動軸82には第4のおもり75がそれぞれ回動自在に設けられている。
第1〜第4のおもり72〜75の水平軸に垂直な断面形状は、それぞれ長軸(縦寸法)及び短軸(横寸法)を有し、断面長軸方向についての一端部が弧状で他端部が方形状である半オーバル状(半長円形状)となっている。第1〜第4のおもり用回動軸79,76,77,82は、第1〜第4のおもり72〜75の断面長軸方向についての一端部にそれぞれ設けられている。
第1のおもり72及び第2のおもり73のそれぞれの他端部は、共通の連結軸83を有するヒンジ84により互いに回動可能に連結されている。第1のおもり72の他端部には、チェーン63の一端部が接続されている。
第3のおもり74及び第2のおもり75のそれぞれの他端部は、共通の連結軸85を有するヒンジ86により互いに回動可能に連結されている。第3のおもり74の他端部には、チェーン63の他端部が接続されている。
第1のおもり72及び第2のおもり73のそれぞれの他端部は、第1のおもり72及び第2のおもり73が通常位置にあるときに第1のおもり用回動軸79と第2のおもり用回動軸76との間に位置し(図18)、扁平位置にあるときに第1及び第2のおもり用回動軸79,76よりもかご4の昇降領域側に位置する(図19)ようになっている。また、第1のおもり用回動軸79は、第1のおもり72及び第2のおもり73の通常位置と扁平位置との間での回動により、ガイド溝78内をスライドされるようになっている。
第3のおもり74及び第4のおもり75のそれぞれの他端部は、第3のおもり74及び第4のおもり75が通常位置にあるときに第3のおもり用回動軸77と第4のおもり用回動軸82との間に位置し(図18)、扁平位置にあるときに第3及び第4のおもり用回動軸77,82よりもかご4の昇降領域側に位置する(図19)ようになっている。また、スライド腕81は、第3のおもり74及び第4のおもり75の通常位置と扁平位置との間での回動により、ガイド部材80内をスライドされるようになっている。
第1〜第4のおもり72〜75は、おもり駆動装置60の駆動によるチェーン63の移動により、通常位置と扁平位置との間で回動されるようになっている。他の構成は実施の形態2と同様である。
次に、動作について説明する。
昇降路1内の中間部をかご4及び釣合おもり71が昇降されるときには、第1〜第4のおもり72〜75が通常位置にあり、かご4及び釣合おもり71は、互いにすれ違って昇降される(図16の実線)。
釣合おもり71が下端部に近づき、おもり駆動装置60の駆動によりチェーン63が移動されると、第1のおもり用回動軸79が第1のおもり72の一端部の自重によりガイド溝78内を下方へスライドされ、第1及び第2のおもり72,73の他端部がかご4の昇降領域側へ回動される。このとき、第3のおもり74の他端部は、チェーン63により引き上げられ、かご4の昇降領域側へ回動される。これに伴って、スライド腕81がガイド部材80内を上方へスライドされながら、第4のおもり75の他端部がかご4の昇降領域側へ回動される。これにより、第1〜第4のおもり72〜75は扁平位置に変位される。
釣合おもり71が上昇される際には、上記と逆の動作により、第1〜第4のおもり72〜75が扁平位置から通常位置へ変位される。
このようなエレベータの釣合おもり71では、第1及び第2のおもり72,73が共通の連結軸83を中心に回動可能になっており、第3及び第4のおもり74,75が共通の連結軸85を中心に回動可能になっているので、実施の形態2よりも多くのおもりを回動させることができる。これにより、おもりの回動による釣合おもりの重心位置の偏りを小さくすることができる。
実施の形態4.
図20はこの発明の実施の形態4によるエレベータ装置を示す縦断面図、図21は図20のエレベータ装置を示す横断面図である。また、図22は、図20のかご4側から見たときのエレベータ装置を示す正面図である。この例では、各釣合おもりガイドレール3間には、釣合おもり91が配置されている。釣合おもり91及びかご4は、巻上機6の駆動により昇降路1内を昇降される。釣合おもり91は、主索10が接続されたおもり枠92と、おもり枠92にそれぞれ搭載された第1及び第2のおもり要素である上おもり93及び下おもり94とを有している。
下おもり94は、高さ方向について上おもり93から下方へ突出する通常位置(図20の実線)と、高さ方向について通常位置よりも上おもり93側に位置し、かつ水平方向について通常位置よりも上おもり93から離れた側に位置する扁平位置(図20の二点破線)との間で変位可能になっている。また、下おもり94は、昇降路1の下端部付近にあるときに扁平位置に変位され、昇降路1の中間部にあるときに通常位置に変位されるようになっている。さらに、下おもり94は、昇降路1の垂直投影面内において、通常位置にあるときにかご4の領域外に位置し(図21の実線)、扁平位置にあるときに一部がかご4の領域に重なる(図21の二点破線)ようになっている。なお、おもり枠92及び上おもり93は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4の領域外に配置されている。
図23は図20の釣合おもり91を示す側面図、図24は図23の上おもり93及び下おもり94が扁平位置にあるときの釣合おもり91を示す側面図である。また、図25は、図24の釣合おもり91を示す斜視図である。さらに、図26は、図22の釣合おもり91を示す正面図である。図において、おもり枠92は、主索10が接続された接続部95を上部に含む背面部96と、背面部96の幅方向両端部からかご4の昇降領域側へ延びる一対の側面部97とを有している。各側面部97の上端部及び下端部には、ガイドシュー66がそれぞれ設けられている。
おもり枠92の内側における背面部96の上部には、回転可能な一対の駆動用スプロケット98,99が水平方向に互いに間隔を置いて設けられている。駆動用スプロケット98,99間には、駆動用チェーン100が巻き掛けられている(図25,26)。
背面部96の上部には、水平に延びるガイド用長穴101が設けられている。ガイド用長穴101には、スライド部材102がスライド可能に設けられている。スライド部材102は、駆動用チェーン100に固定されている。また、スライド部材102には、係合部である回転可能な係合ローラ103がおもり枠92の外側に突出して設けられている。即ち、係合ローラ103は、おもり枠92に対して水平移動可能になっている(図26)。
駆動用スプロケット99の回転軸には、駆動用スプロケット99と一体に回転可能な吊り用スプロケット104が設けられている。吊り用スプロケット104には、吊り索である吊り用チェーン105が巻き掛けられている。上おもり93及び下おもり94は、吊り用チェーン105によりおもり枠92に対して吊り下げられている。上おもり93及び下おもり94は、吊り用スプロケット104の回転によりおもり枠92に対して上下方向へ変位される(図25,26)。
上おもり93及び下おもり94には、通常位置にあるときに互いに対向する傾斜部106,107と、傾斜部106,107にそれぞれ連続し、扁平位置にあるときに互いに対向する垂直部108,109とがそれぞれ設けられている。傾斜部106は上おもり93の下端部に設けられ、傾斜部107は下おもり94の上端部に設けられている。
傾斜部106及び垂直部108には、上おもり93に接触しながら転動される複数の転動ローラ110が設けられている。即ち、傾斜部106及び垂直部108は、傾斜部107及び垂直部109に対してスライド可能になっている(図23,24)。
おもり枠92の内側には、上下方向へ延びる一対の下おもり用ガイドレール111と、下おもり用ガイドレール111よりも背面部96側に配置され、上下方向へ延びる一対の上おもり用ガイドレール112とが設けられている。各下おもり用ガイドレール111及び各上おもり用ガイドレール112は、各側面部97に固定されている。上おもり93には、各上おもり用ガイドレール112により上下方向へ案内される複数の上おもりガイドシュー113が固定されている(図23,24)。
下おもり94には、略への字状に屈曲された複数の回動リンク114が設けられている。各回動リンク114は、下おもり94に対して屈曲部分を中心に回動可能になっている。各回動リンク114の一端部には、下おもり用ガイドレール111により上下方向へ案内される下おもりガイドシュー115が回動自在に設けられている。また、各回動リンク114の他端部及び下おもり94間には、下おもり94が背面部96に近づく方向へ回動リンク114を付勢する付勢手段であるばね116が接続されている(図23,24)。
昇降路1内の下端部付近には、釣合おもり91の昇降により係合ローラ103に係合可能な案内レール117が設けられている。案内レール117は、釣合おもり91の昇降方向に対して傾斜されている。係合ローラ103は、釣合おもり91の昇降に伴って、おもり枠92に対して水平方向へ案内レール117により案内されるようになっている(図22,26)。
吊り用スプロケット104は、係合ローラ103のおもり枠92に対する移動により回転されるようになっている。上おもり93及び下おもり94は、吊り用スプロケット104の回転によりおもり枠92に対して上下方向へ変位されるようになっている。他の構成は実施の形態2と同様である。
次に、動作について説明する。
昇降路1内の中間部をかご4及び釣合おもり91が昇降されるときには、上おもり93及び下おもり94が通常位置にあり、かご4及び釣合おもり91は、互いにすれ違って昇降される(図20の実線)。
釣合おもり91が下端部に近づくと、係合ローラ103は、案内レール117に係合されながら案内レール117に沿って案内される。これにより、係合ローラ103は、おもり枠92に対して水平方向へ移動され、各駆動用スプロケット98,99及び吊り用スプロケット104が回転される。これにより、上おもり93が上おもり用ガイドレール112により案内されながらおもり枠92に対して下方へ変位され、下おもり94が傾斜部106に沿ってかご4の昇降領域側へせり出されながらおもり枠92に対して上方へ変位される。このとき、回動リンク114が下おもり94に対して回動され、ばね116による下おもり94の背面部96側への付勢が保たれる。この後、上おもり93及び下おもり94は、扁平位置に変位される。
釣合おもり91が上昇される際には、上記と逆の動作により、上おもり93及び下おもり94が扁平位置から通常位置へ変位される。
このようなエレベータの釣合おもり91では、下おもり94は、高さ方向について上おもり93から突出する通常位置と、高さ方向について通常位置よりも上おもり93側に位置し、かつ水平方向について通常位置よりも上おもり93から離れた側に位置する扁平位置との間で変位可能になっているので、かご4と釣合おもり91とがすれ違うことのない昇降路1の終端部付近で、かご4の昇降領域側へ下おもり94を変位させて釣合おもり91の高さを小さくすることができ、昇降路1の中間部でかご4の昇降領域外へ下おもり94を変位させることにより、昇降路1の水平断面積を拡大することなくかご4及び釣合おもり91を互いにすれ違い可能とすることができる。従って、かご4の床面積を確保したまま昇降路1の空間の大きさを縮小することができる。
また、上おもり93及び下おもり94には、互いにスライド可能な傾斜部106,107がそれぞれ設けられているので、下おもり94の上おもり93に対する変位を円滑にすることができる。
また、上おもり93及び下おもり94は、吊り用スプロケット104に巻き掛けられた吊り用チェーン105によりおもり枠92に対して吊り下げられているので、上おもり93及び下おもり94の重量を等しくすることによりバランスをとることができる。従って、上おもり93及び下おもり94を変位させるための負担を小さくすることができる。
また、係合ローラ103のおもり枠92に対する水平移動により吊り用スプロケット104が回転されるようになっているので、釣合おもり91の昇降方向に対して傾斜する案内レール117を昇降路1内に設けることにより上おもり93及び下おもり94を容易に変位させることができる。また、かご4の昇降領域側に案内レール117を設ける必要がないので、かご4の案内レール117への衝突を防止することができる。
実施の形態5.
図27はこの発明の実施の形態5によるエレベータ装置を示す縦断面図、図28は図27のエレベータ装置を示す横断面図である。この例では、各釣合おもりガイドレール3間には、釣合おもり121が配置されている。釣合おもり121及びかご4は、巻上機6の駆動により昇降路1内を昇降される。釣合おもり121は、主索10が接続されたおもり枠122と、おもり枠122にそれぞれ搭載された第1及び第2のおもり要素である下おもり124及び上おもり123とを有している。
上おもり123は、高さ方向について下おもり124から上方へ突出する通常位置(図27の実線)と、高さ方向について通常位置よりも下おもり124側に位置し、かつ水平方向について通常位置よりも下おもり124から離れた側に位置する扁平位置(図27の二点破線)との間で変位可能になっている。また、上おもり123は、昇降路1の下端部付近にあるときに扁平位置に変位され、昇降路1の中間部にあるときに通常位置に変位されるようになっている。さらに、上おもり123は、昇降路1の垂直投影面内において、通常位置にあるときにかご4の領域外に位置し(図28の実線)、扁平位置にあるときに一部がかご4の領域に重なる(図28の二点破線)ようになっている。なお、おもり枠122及び下おもり124は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4の領域外に配置されている。
図29は図27の釣合おもり121を示す側面図、図30は図29の釣合おもり121を示す斜視図である。また、図31は、図29の上おもり123及び下おもり124が扁平位置にあるときの釣合おもり121を示す側面図である。図において、おもり枠122は、主索10が接続された接続部125を上部に含む背面部126と、背面部126の幅方向両端部からかご4の昇降領域側へ延びる一対の側面部127とを有している。各側面部127の上端部及び下端部には、ガイドシュー66がそれぞれ設けられている。
一方の側面部127の上部には、側面部127を貫通する回転可能な貫通軸128と、貫通軸128に対して間隔を置いて配置され、おもり枠122の内側に延びる回転可能な回転軸129とが設けられている。貫通軸128の一端部はおもり枠122の外側に位置し、他端部はおもり枠122の内側に位置している。
貫通軸128の一端部には回転部であるピニオンギヤ130が固定され、貫通軸128の他端部には第1のプーリ131が固定されている。貫通軸128、ピニオンギヤ130及び第1のプーリ131は、おもり枠122に対して一体に回転可能になっている。
回転軸129には、第2のプーリ132及び吊り用スプロケット133が同軸に固定されている。即ち、回転軸129、第2のプーリ132及び吊り用スプロケット133は、おもり枠122に対して一体に回転可能になっている。
第1のプーリ131及び第2のプーリ132間には、伝達ベルトであるVベルト134が巻き掛けられている。また、吊り用スプロケット133には、吊り索である吊り用チェーン135が巻き掛けられている。上おもり123及び下おもり124は、吊り用チェーン135によりおもり枠122に対して吊り下げられている。
上おもり123及び下おもり124は、吊り用スプロケット133の回転により上下方向へ変位される。吊り用スプロケット133は、ピニオンギヤ130の回転がVベルト134により吊り用スプロケット133に伝達されることにより回転される。
上おもり123及び下おもり124には、互いにスライド可能な複数のスライドレール136がそれぞれ設けられた傾斜部137,138がそれぞれ設けられている。即ち、上おもり123は、下おもり124の傾斜部138に沿ってスライドされながら下おもり124に対して変位されるようになっている。
おもり枠122の内側には、上下方向へ延びる一対の下おもり用ガイドレール139が設けられている。下おもり124は、各下おもり用ガイドレール139に案内されながらおもり枠122に対して上下方向へ変位されるようになっている。なお、各下おもり用ガイドレール139は、背面部126に固定されている。
昇降路1内の下端部付近には、釣合おもり121の昇降によりピニオンギヤ130に噛合可能なラックギヤ140(図27,31)が設けられている。ラックギヤ140は、釣合おもり121の昇降方向へ延びている。ピニオンギヤ130は、釣合おもり121の昇降により、ラックギヤ140に噛合されて回転されるようになっている。他の構成は実施の形態2と同様である。
次に、動作について説明する。
昇降路1内の中間部をかご4及び釣合おもり121が昇降されるときには、上おもり123及び下おもり124が通常位置にあり、かご4及び釣合おもり121は、互いにすれ違って昇降される(図27の実線)。
釣合おもり121が下端部に近づくと、ピニオンギヤ130は、ラックギヤ140に噛合されながら昇降される。これにより、ピニオンギヤ130が回転され、ピニオンギヤ130の回転がVベルト134を介して第2のプーリ132へ伝達される。これにより、第2のプーリ132及び吊り用スプロケット133が回転され、上おもり123及び下おもり124がおもり枠122に対して上下方向へ変位される。このとき、下おもり124は、下おもり用ガイドレール139に案内されておもり枠122に対して上方へ変位される。また、上おもり123は、傾斜部138に沿ってかご4の昇降領域側へせり出されながら、おもり枠122に対して下方へ変位される。この後、上おもり123及び下おもり124は、扁平位置に変位される。
釣合おもり121が上昇される際には、上記と逆の動作により、上おもり123及び下おもり124が扁平位置から通常位置へ変位される。
このようなエレベータの釣合おもり121では、上おもり123及び下おもり124は、昇降路1内の設けられたラックギヤ140との噛合によるピニオンギヤ130の回転により、おもり枠122に対して上下方向へ変位可能になっているので、上おもり123及び下おもり124をおもり枠122に対して容易に変位させることができる。また、かご4の昇降領域側にラックギヤ140を設ける必要がないので、かご4のラックギヤ140への衝突を防止することができる。
また、第1及び第2のプーリ131,132間に巻き掛けられたVベルト134によりピニオンギヤ130の回転が伝達されることにより、上おもり123及び下おもり124がおもり枠122に対して上下方向へ変位されるようになっているので、例えば何らかの原因で、上おもり123及び下おもり124がおもり枠122に引っかかった場合等、過負荷状態となったときに、Vベルト134が第1及び第2のプーリ131、132に対して滑って負荷を逃がすことができ、部材の破損の拡大を防止することができる。
実施の形態6.
図32はこの発明の実施の形態6によるエレベータ装置を示す縦断面図、図33は図32のエレベータ装置を示す横断面図である。この例では、各釣合おもりガイドレール3間には、釣合おもり141が配置されている。釣合おもり141及びかご4は、巻上機6の駆動により昇降路1内を昇降される。釣合おもり141は、上下方向に重ねられて互いに連結された複数(この例では9つ)のおもり要素である第1段〜第9段のおもり142〜150を有している。第1段のおもり142には、主索10が接続されている。なお、この例では、9つのおもり要素は、上から順に第1段〜第9段のおもり142〜150とされている。
第1のおもり要素としての第1段、第3段、第5段、第7段及び第9段のおもり142,144,146,148,150は、高さ方向について互いに離れる通常位置と、高さ方向について通常位置よりも互いに近い位置とされる扁平位置との間で変位可能になっている。この例では、第1段、第3段、第5段、第7段及び第9段のおもり142,144,146,148,150は、扁平位置にあるときに互いに接触するようになっている。
また、第2のおもり要素としての第2段、第4段、第6段及び第8段のおもり143,145,147,149は、高さ方向について、第1段、第3段、第5段、第7段及び第9段のおもり142,144,146,148,150のそれぞれの間にそれぞれ位置する通常位置と、高さ方向について通常位置よりも互いに近い位置とされ、水平方向について通常位置よりも第1段、第3段、第5段、第7段及び第9段のおもり142,144,146,148,150のそれぞれから離れた側に位置する扁平位置(図32の二点破線)との間で変位可能になっている。この例では、第2段、第4段、第6段及び第8段のおもり143,145,147,149は、扁平位置にあるときに互いに接触するようになっている。
第1段、第3段、第5段、第7段及び第9段のおもり142,144,146,148,150は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4の領域外にそれぞれ配置されている。また、第2段、第4段、第6段及び第8段のおもり143,145,147,149のそれぞれは、昇降路1の垂直投影面内において、通常位置にあるときにかご4の領域外に配置され、扁平位置にあるときに一部がかご4に重なるようになっている(図33)。
即ち、釣合おもり141は、第1段〜第9段のおもり142〜150が通常位置にあるときに高さ方向についての長さが長く、かつ水平方向についての長さ(釣合おもり141の厚さ)が短くなり、第1段〜第9段のおもり142〜150が扁平位置にあるときに高さ方向についての長さが短く、かつ水平方向についての長さが長くなるようになっている。
また、第1段〜第9段のおもり142〜150は、昇降路1の下端部付近にあるときにそれぞれの扁平位置に変位され、昇降路1の中間部にあるときにそれぞれの通常位置に変位されるようになっている(図32)。
図34は図32の釣合おもり141を示す側面図、図35は図34の第1段〜第9段のおもり142〜150が扁平位置にあるときの釣合おもり141を示す側面図である。図において、第1段のおもり142の下端部、第2段〜第8段のおもり143〜149の上端部及び下端部、及び第9段のおもり150の上端部には、互いにスライド可能な傾斜部151がそれぞれ設けられている。各傾斜部151には、低摩擦材料(例えば低摩擦高分子材料)により構成された摺動材152が貼られている。
第1段〜第9段のおもり142〜150のそれぞれは、第1段〜第9段のおもり142〜150のそれぞれに回動自在に設けられた複数のリンク部材153により、互いに連結されている。各リンク部材153は、第1段〜第9段のおもり142〜150の通常位置から扁平位置への変位により、かご4の昇降領域側へ回動されるようになっている。
第8段のおもり149には、上方へ延びるガイド用部材154が固定されている。ガイド用部材154には、上下方向へ延びるガイド用長穴155が設けられている。第2段、第4段及び第6段のおもり143,145,147のそれぞれには、ガイド用長穴155にスライド可能に通された一対のスライドピン156,157が固定されている。各スライドピン156,157は、上下方向に互いに間隔を置いて配置されている。ガイド用部材154の上端部及び下端部には、第2の係合部である回転可能な係合ローラ158がそれぞれ設けられている。
なお、第1段、第3段、第5段、第7段及び第9段のおもり142,144,146,148,150には、釣合おもりガイドレール3により案内される第1の係合部であるガイドシュー66が設けられている。
昇降路1内の下端部付近には、釣合おもり141の昇降により係合ローラ158に係合可能な案内レール159が設けられている。案内レール159は、昇降路1の下端部に近づくに従って釣合おもりガイドレール3からかご4の昇降領域側へ離れるように釣合おもりガイドレール3に対して傾斜されている。係合ローラ158は、釣合おもり141の昇降に伴って、案内レール159に係合されながら案内レール159により案内される。
第2段、第4段、第6段及び第8段のおもり143,145,147,149は、釣合おもり141の下降に伴う案内レール159の案内により、上下方向について互いに近づく方向へ変位されながら、第1段、第3段、第5段、第7段及び第9段のおもり142,144,146,148,150に対してかご4の昇降領域側へ引き出されるようになっている。第1段、第3段、第5段、第7段及び第9段のおもり142,144,146,148,150は、第2段、第4段、第6段及び第8段のおもり143,145,147,149の案内レール159による引き出しにより、各リンク部材153が回動され、上下方向について互いに近づく方向へ変位される。
第2段、第4段、第6段及び第8段のおもり143,145,147,149は、釣合おもり141の上昇に伴う案内レール159の案内により、上下方向について互いに離れる方向へ変位されながら、第1段、第3段、第5段、第7段及び第9段のおもり142,144,146,148,150に押し込まれるようになっている。第1段、第3段、第5段、第7段及び第9段のおもり142,144,146,148,150は、第2段、第4段、第6段及び第8段のおもり143,145,147,149の案内レール159による押し込みにより、各リンク部材153が回動され、上下方向について互いに離れる方向へ変位される。
即ち、第1段〜第9段のおもり142〜150は、釣合おもりガイドレール3によるガイドシュー66の案内、及び案内レール159による係合ローラ158の案内により、通常位置と扁平位置との間を変位されるようになっている。他の構成は実施の形態2と同様である。
次に、動作について説明する。
昇降路1内の中間部をかご4及び釣合おもり141が昇降されるときには、第1段〜第9段のおもり142〜150が通常位置にあり、かご4及び釣合おもり141は、互いにすれ違って昇降される。
釣合おもり141が下端部に近づくと、各係合ローラ158は、案内レール159に係合され、釣合おもり141の降下に伴ってかご4の昇降領域側へ案内レール159により案内される。これにより、第2段、第4段、第6段及び第8段のおもり143,145,147,149は、上下方向について互いに近づきながらかご4の昇降領域側へ引き出される。このとき、第1段、第3段、第5段、第7段及び第9段のおもり142,144,146,148,150は、第2段、第4段、第6段及び第8段のおもり143,145,147,149の各リンク部材158の回動により、上下方向について互いに近づく方向へ変位される。この後、第1段〜第9段のおもり142〜150は、扁平位置へ変位される。
釣合おもり141が上昇される際には、上記と逆の動作により、第1段〜第9段のおもり142〜150が扁平位置から通常位置へ変位される。
このようにしても、釣合おもり141が昇降路1内の下端部に近づいたときに、かご4の昇降領域側へ突出するように釣合おもり141を変形して釣合おもり141の高さを小さくすることができ、釣合おもり141が昇降路1内の中間部にあるときに、釣合おもり141の厚さが薄くなるように釣合おもり141を変形して釣合おもり141をかご4とすれ違い可能にすることができる。従って、昇降路1の水平断面積の拡大を防止しつつ、昇降路1の高さを小さくすることができる。即ち、かご4の床面積を確保したまま昇降路内の空間の大きさを縮小することができる。
また、おもり要素である第1段〜第9段のおもり142〜150が上下方向に重ねられて互いにリンク部材158により連結されているので、おもり要素の数を容易に増減することができる。
実施の形態7.
図36はこの発明の実施の形態7によるエレベータ装置を示す縦断面図、図37は図36のエレベータ装置を示す横断面図である。この例では、各釣合おもりガイドレール3間には、釣合おもり161が配置されている。釣合おもり161及びかご4は、巻上機6の駆動により昇降路1内を昇降される。釣合おもり161は、上下方向に並べられた複数(この例では5つ)のおもり要素である第1〜第5のおもり162〜166を有している。第1のおもり162には、主索10が接続されている。なお、この例では、5つのおもり要素は、上から順に第1〜第5のおもり162〜166とされている。
図38は図36の釣合おもり161を示す側面図、図39は図38の釣合おもり161が昇降路1内の下端部付近にあるときの状態を示す側面図である。図において、第1〜第5のおもり162〜166には、釣合おもり161の幅方向へ延びる水平軸である複数の連結軸167が設けられている。第2〜第4のおもり163〜165の連結軸167に垂直な断面形状は、それぞれ長軸(縦寸法)及び短軸(横寸法)を有するオーバル状(長円形状)となっている。
連結軸167は、第1のおもり162の下端部、第2〜第4のおもり163〜165の断面長軸方向についての一端部、中央部及び他端部、及び第5のおもり166の上端部にそれぞれ設けられている。
第1のおもり162の連結軸167には2本の短リンク部材168が回動自在に設けられ、第5のおもり166の連結軸167には2本の短リンク部材169が回動自在に設けられている。一方の短リンク部材168は、第2のおもり163の一端部の連結軸167に回動自在に連結されている。また、一方の短リンク部材169は、第4のおもり165の他端部の連結軸167に回動自在に連結されている。
第2のおもり163の中央部の連結軸167には、一端部が他方の短リンク部材168に回動自在に連結され、他端部が第3のおもり164の一端部の連結軸167に回動自在に連結された長リンク部材170が回動自在に連結されている。
第3のおもり164の中央部の連結軸167には、一端部が第2のおもり163の他端部の連結軸167に回動自在に連結され、他端部が第4のおもり165の一端部の連結軸167に回動自在に連結された長リンク部材171が回動自在に連結されている。
第4のおもり165の中央部の連結軸167には、一端部が第3のおもり164の他端部の連結軸167に回動自在に連結され、他端部が他方の短リンク部材169に回動自在に連結された長リンク部材172が回動自在に連結されている。
第2〜第4のおもり163〜165及び各リンク部材168〜172は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4の領域外に位置する通常位置と、かご4の領域と一部が重なる扁平位置との間で、各中央部の連結軸167を中心に回動可能になっている(図37)。また、第2〜第4のおもり163〜165及び各リンク部材168〜172は、通常位置への変位により水平に近づく方向へ回動され、扁平位置への変位により垂直に近づく方向へ回動される。さらに、第1〜第5のおもり162〜166は、第2〜第4のおもり163〜165及び各リンク部材168〜172の通常位置への変位により上下方向について互いに離れる方向へ変位され、扁平位置への変位により上下方向について互いに近づく方向へ変位される。
即ち、第2〜第4のおもり163〜165及び各リンク部材168〜172は、パンタグラフ状に互いに回動自在に連結されている。従って、釣合おもり161は、第2〜第4のおもり163〜165及び各リンク部材168〜172の回動により、高さ方向について伸縮可能になっている。
第3のおもり164の中央部に設けられた連結軸167、第1のおもり162及び第5のおもり166には、釣合おもりガイドレール3により案内される第1の係合部であるガイドシュー66が設けられている。第3のおもり164の一端部に設けられた連結軸167には、第2の係合部である係合ローラ173が設けられている。また、第1、第3及び第5のおもり162,164,166のそれぞれには、第1の係合部であるガイドシュー66が設けられている。
各釣合おもりガイドレール3は、昇降路1の下端部に近づくに従ってかご4の昇降領域側に近づくように鉛直方向に対して傾斜されている。また、昇降路1内の下端部付近には、釣合おもり161の昇降により係合ローラ173に係合可能な案内レール174が設けられている。案内レール174は、昇降路1の下端部に近づくに従って釣合おもりガイドレール3から離れるように、釣合おもりガイドレール3に対して傾斜されている。係合ローラ173は、釣合おもり161の昇降に伴って案内レール174により案内されるようになっている(図36)。
即ち、釣合おもり161は、釣合おもりガイドレール3の案内により、降下されながらかご4の昇降領域側へ近づき、上昇されながらかご4の昇降領域から離れるようになっている。また、第2〜第4のおもり163〜165及び各リンク部材168〜172は、案内レール174による係合ローラ173の案内、及び釣合おもりガイドレール3によるガイドシュー66の案内により、通常位置と扁平位置との間を回動されるようになっている。これにより、第1及び第5のおもり162,166が上下方向について互いに近づくようになっている。他の構成は実施の形態2と同様である。
このようなエレベータの釣合おもり161では、リンク部材168〜172により互いに連結された第2〜第4のおもり163〜165が連結軸167を中心に回動可能になっているので、第2〜第4のおもり163〜165の回動により、第1〜第5のおもり162〜166のそれぞれの間の距離を大きく変化させることができ、釣合おもり161の厚さ方向及び高さ方向のそれぞれの長さの伸縮量を大きくすることができる。
また、おもり要素である第1〜第5のおもり162〜166がリンク部材168〜172により互いに連結されているので、おもり要素の数を容易に増減することができる。
また、釣合おもりガイドレール3は、昇降路1の下端部に近づくに従ってかご4の昇降領域側へ近づくように鉛直方向に対して傾斜されているので、釣合おもり161が下降しながら釣合おもり161の厚さが昇降路1の壁側へ大きくなる場合であっても、昇降路1の空間の拡大を防止することができる。
実施の形態8.
図40はこの発明の実施の形態8によるエレベータ装置を示す縦断面図、図41は図40のエレベータ装置を示す横断面図である。この例では、昇降路1内には、一対の釣合おもりガイドレール3と、釣合おもりガイドレール3に対して傾斜された水平断面コ字状の一対の案内レール181とが設置されている。昇降路1内には、かご4及び釣合おもり182が主索により吊り下げられている。かご4及び釣合おもり182は、巻上機6の駆動により昇降される。かご4はかごガイドレール2により案内され、釣合おもり182は各釣合おもりガイドレール3及び各案内レール181により案内される。なお、昇降路1内の底部には、かご用緩衝器194及び釣合おもり用緩衝器195が設置されている。
各案内レール181は、昇降路1を横から見たときに、昇降路1の中間部で釣合おもりガイドレール3に最も近づき、昇降路1の上端部及び下端部、即ち終端部に近づくに従ってかご4の昇降領域側へ釣合おもりガイドレール3から緩やかに離れるように釣合おもりガイドレール3に対して傾斜されている(図40)。
図42は、図40の釣合おもり182を示す斜視図である。図において、各釣合おもりガイドレール3(図40)間には、水平に延びる一対の第1の係合軸である上部軸183及び下部軸184が上下方向に互いに対向して配置されている。上部軸183の両端部には、各釣合おもりガイドレール3にそれぞれ係合する一対のガイドシュー185が固定されている。下部軸184には、各釣合おもりガイドレール3にそれぞれ係合する一対のガイドシュー186が固定されている。上部軸183及び下部軸184は、釣合おもり182の昇降により釣合おもりガイドレール3により案内される。
各案内レール181(図40)間には、水平に延びる第2の係合軸である中間軸187が配置されている。中間軸187の長さは、上部軸183及び下部軸184のそれぞれの長さよりも長くなっている。中間軸187の両端部には、案内レール181に係合する一対の係合ローラ188が設けられている。中間軸187は、釣合おもり182の昇降により案内レール181により案内される。
上部軸183及び中間軸187間には、上部表パネル189が設けられている。上部表パネル189は、上部軸183及び中間軸187にそれぞれ回動自在に接続されている。また、下部軸184及び中間軸187間には、下部表パネル190が設けられている。下部表パネル190は、下部軸184及び中間軸187に回動自在に接続されている。即ち、上部軸183に回動自在に接続された上部表パネル189と、下部軸184に回動自在に接続された下部表パネル190とは、共通の中間軸187に回動自在に接続されている。
上部表パネル189の上部軸183との接続部分の幅は、上部表パネル189の中間軸187との接続部分の幅よりも小さくなっている。また、下部表パネル190の下部軸184との接続部分の幅は、下部表パネル190の中間軸187との接続部分の幅よりも小さくなっている。
上部表パネル189には、空気穴191が設けられている。下部表パネル190には、下部軸184に平行な固定軸192が固定されている。固定軸192の両端部には、主索10がそれぞれ接続された一対の綱止め部193が設けられている。なお、下部軸184には、釣合おもり用緩衝器195に対向するバッファ受け部196が設けられている。
図43は、図42の矢印Bの方向から見たときの釣合おもり182を示す斜視図である。図において、上部軸183には、上部表パネル189とは別に、上部裏パネル197が回動自在に接続されている。また、下部軸184には、下部表パネル190とは別に、下部裏パネル198が回動自在に接続されている。上部裏パネル197及び下部裏パネル198は、共通の連結軸199に互いに回動自在に接続されている。上部裏パネル197及び下部裏パネル198の連結軸199との接続部分の幅は、上部表パネル189及び下部表パネル190の中間軸187との接続部分の幅よりも小さくなっている。
連結軸199は、上部軸183及び下部軸184と平行な水平軸である。また、連結軸199は、中間軸187よりも釣合おもりガイドレール3側に配置されている。
上部表パネル189には、上部表パネル189の側縁部に沿って延びる一対の連結軸200が設けられている。各連結軸200には、一対の上部側面パネル201が回動自在に設けられている。また、下部表パネル190には、下部表パネル190の側縁部に沿って延びる一対の連結軸202が設けられている。各連結軸202には、一対の下部側面パネル203が回動自在に設けられている。
一方の上部側面パネル201及び一方の下部側面パネル203は共通の連結軸204に、他方の上部側面パネル201及び他方の下部側面パネル203は共通の連結軸205にそれぞれ回動自在に設けられている。上部裏パネル197と各上部側面パネル201とは、互いの動きを制限しないように互いに非連結とされている。下部裏パネル198と各下部側面パネル203とは、互いの動きを制限しないように互いに非連結とされている。
なお、パネル変形枠206は、上部表パネル189、下部表パネル190、上部裏パネル197、下部裏パネル198、一対の上部側面パネル201及び一対の下部側面パネル203を有している。
パネル変形枠206内には、各パネル189,190,197,198,201,203の内面に貼り付けられた伸縮性及び気密性のある収容袋(収容チューブ)207が設けられている。上部裏パネル197及び下部裏パネル198と、上部側面パネル201及び下部側面パネル203との間に隙間があるときには、隙間から収容袋207の一部が外部に露出するようになっている。
図44は、図40の釣合おもり182が昇降路1の上端部にあるときのエレベータ装置を示す縦断面図である。図45は、図40の釣合おもり182が昇降路1の下端部にあるときのエレベータ装置を示す縦断面図である。また、図46は、図44のエレベータ装置を示す横断面図である。図において、パネル変形枠206は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4の領域外に位置する通常状態と、通常状態よりも高さ方向についての長さが短く、かつかご4の領域に一部が重なる扁平状態との間で変形可能になっている。
中間軸187は、昇降路1の垂直投影面内において、かご4の領域外に位置する通常位置と、かご4の領域内に一部が重なる扁平位置との間で変位可能になっている。パネル変形枠206は、中間軸187が通常位置にあるときに通常状態とされ、中間軸187が扁平位置にあるときに扁平状態とされる。
上部軸183及び下部軸184は、中間軸187の上部軸183及び下部軸184から離れる方向への変位、即ち中間軸187の扁平位置への変位により、高さ方向について互いに近づく方向へ変位されるようになっている。また、上部軸183及び下部軸184は、中間軸187の上部軸183及び下部軸184に近づく方向への変位、即ち中間部187の通常位置への変位により、高さ方向について互いに離れる方向へ変位されるようになっている。
上部表パネル189、下部表パネル190、上部裏パネル197、下部裏パネル198、一対の上部側面パネル201及び一対の下部側面パネル203は、中間軸187、上部軸183及び下部軸184の相対的な変位に追従して変位される。
中間軸187は、案内レール181の案内により、釣合おもり182が昇降路1の中間部にあるときに通常位置に変位され、釣合おもり182が昇降路1の上端部及び下端部(即ち、終端部)にあるときに扁平位置に変位される。パネル変形枠206は、釣合おもりガイドレール3による上部軸183及び下部軸184の案内、及び案内レール181による中間軸187の案内により、釣合おもり182が昇降路1の中間部にあるときに通常状態とされ、釣合おもり182が昇降路1の終端部にあるときに扁平状態とされる。
図47は図40の釣合おもり182を示す縦断面図、図48は図45の釣合おもり182を示す縦断面図である。図において、収容袋207内には、パネル変形枠204の変形に伴って変形可能なおもり要素である液体208が収容されている。液体208は、パネル変形枠206が扁平状態となったときに、空気穴191からあふれ出ない程度の量だけ収容袋207内に入れられている。なお、ケーシング209は、パネル変形枠206及び収容袋207を有している。また、釣合おもり182は、ケーシング209及び液体208を有している。他の構成は実施の形態2と同様である。
次に、動作について説明する。
昇降路1内の中間部をかご4及び釣合おもり182が昇降されるときには、パネル変形枠206が通常状態となっており、かご4及び釣合おもり181は、互いにすれ違って昇降される。
釣合おもり141が下端部に近づくと、案内レール181による中間軸187の案内、及び釣合おもりガイドレール3による上部軸183及び下部軸184の案内により、中間軸187が上部軸183及び下部軸184から離れる方向へ変位される。これにより、上部軸183及び下部軸184が互いに近づく方向へ変位され、釣合おもり182が扁平状態とされる。
釣合おもり182が上昇される際には、上記と逆の動作により、昇降路1の中間部で釣合おもり182が扁平状態から通常状態とされる。
このようなエレベータの釣合おもり182では、おもり要素である液体208が変形可能なケーシング209内に収容されているので、釣合おもり182の所定の重量を確保したまま、昇降路1の終端部付近でケーシング209を変形して釣合おもり182の高さを小さくし、昇降路1の中間部でかご4の昇降領域外へケーシング209を変形することができ、昇降路1の水平断面積を拡大することなくかご4及び釣合おもり182を互いにすれ違い可能とすることができる。従って、かご4の床面積を確保したまま昇降路1の空間の大きさを縮小することができる。
また、液体208がケーシング209内に入れられているので、ケーシング209のあらゆる形状に対応することができる。また、釣合おもり182のサイズの拡大を防止することができる。
また、上部軸183及び下部軸184にそれぞれ回動自在に接続された一対の表パネル189,190が共通の中間軸187に回動可能に接続され、上部軸183及び下部軸184にそれぞれ回動自在に接続された一対の裏パネル197,198が共通の連結軸199に回動可能に接続されているので、パネル変形枠206を簡単な構成で変形可能にすることができる。
また、収容袋207がパネル変形枠206内に設けられているので、釣合おもり182を容易に変形させることができるとともに、内部の液体208の漏れ等を防止することができる。
なお、上記の例では、ケーシング209内に収容されるおもり要素が液体208とされているが、粉体をケーシング209内に収容してもよい。
また、上記実施の形態1〜7では、昇降路1内の下端部で釣合おもりの高さが小さくなる、即ちおもり要素が扁平位置に変位されるようになっているが、昇降路1内の上端部でも釣合おもりの高さが小さくなるようにしてもよい。
また、上記の例では、断面コ字状の案内レールに係合ローラが係合されるようになっているが、水平に並べられた一対の係合ローラの間に板状の案内レールを通すようにすることにより、係合ローラを案内レールに係合させるようにしてもよい。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す縦断面図である。 図1のエレベータ装置を示す横断面図である。 図1の釣合おもりが昇降路の下端部に近づいたときの状態を示す模式図である。 図3の釣合おもりを示す斜視図である。 図4の矢印Aの方向から見たときの釣合おもりを示す斜視図である。 図1の光電センサを示す斜視図である。 図1の釣合おもりが昇降路の下端部付近にあるときのエレベータ装置を示す縦断面図である。 図6の検出センサの他の例を示す斜視図である。 図7の釣合おもりの吊り点を各おもり要素の重心を通る鉛直線上に配置したエレベータ装置を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータ装置を示す縦断面図である。 図10のエレベータ装置を示す横断面図である。 図10の釣合おもりを示す側面図である。 図12の釣合おもりを示す斜視図である。 図12の上おもり及び下おもりが扁平位置にあるときの釣合おもりを示す側面図である。 図14の釣合おもりの他の例を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータ装置を示す縦断面図である。 図16のエレベータ装置を示す横断面図である。 図16の釣合おもりを示す側面図である。 図18の第1〜第4のおもりが扁平位置にあるときの釣合おもりを示す側面図である。 この発明の実施の形態4によるエレベータ装置を示す縦断面図である。 図20のエレベータ装置を示す横断面図である。 図20のかご側から見たときのエレベータ装置を示す正面図である。 図20の釣合おもりを示す側面図である。 図23の上おもり及び下おもりが扁平位置にあるときの釣合おもりを示す側面図である。 図24の釣合おもりを示す斜視図である。 図22の釣合おもりを示す正面図である。 この発明の実施の形態5によるエレベータ装置を示す縦断面図である。 図27のエレベータ装置を示す横断面図である。 図27の釣合おもりを示す側面図である。 図29の釣合おもりを示す斜視図である。 図29の上おもり及び下おもりが扁平位置にあるときの釣合おもりを示す側面図である。 この発明の実施の形態6によるエレベータ装置を示す縦断面図である。 図32のエレベータ装置を示す横断面図である。 図32の釣合おもりを示す側面図である。 図34の第1段〜第9段のおもりが扁平位置にあるときの釣合おもりを示す側面図である。 この発明の実施の形態7によるエレベータ装置を示す縦断面図である。 図36のエレベータ装置を示す横断面図である。 図36の釣合おもりを示す側面図である。 図38の釣合おもりが昇降路内の下端部付近にあるときの状態を示す側面図である。 この発明の実施の形態8によるエレベータ装置を示す縦断面図である。 図40のエレベータ装置を示す横断面図である。 図40の釣合おもりを示す斜視図である。 図42の矢印Bの方向から見たときの釣合おもりを示す斜視図である。 図40の釣合おもりが昇降路の上端部にあるときのエレベータ装置を示す縦断面図である。 図40の釣合おもりが昇降路の下端部にあるときのエレベータ装置を示す縦断面図である。 図44のエレベータ装置を示す横断面図である。 図40の釣合おもりを示す縦断面図である。 図45の釣合おもりを示す縦断面図である。
符号の説明
1 昇降路、3 釣合おもりガイドレール、5,51,71,91,121,141,161,182 釣合おもり、15、117 案内レール、19 吊り部材(連結部)、20,23,25 ガイドシュー(第1の係合部)、22 上部水平部材(連結部)、24 下部水平部材(連結部)、26,29 連結軸(連結部)、27,28,30,31 おもり要素、32 変位用リンク構造体(第2の係合部)、52,92,122 おもり枠、53,93,123 上おもり(おもり要素)、54,94,124 下おもり(おもり要素)、58 上おもり用回動軸(水平軸)、59 下おもり用回動軸(水平軸)、60 おもり駆動装置、66 ガイドシュー(第1の係合部)、72〜75 第1〜第4のおもり、83,85 連結軸、103,153 係合ローラ(第2の係合部)、104,133 吊り用スプロケット(スプロケット)、106,107,137,138,151 傾斜部、142〜150 第1段〜第9段のおもり(おもり要素)、162〜166 第1〜第5のおもり(おもり要素)、167 連結軸、173 係合ローラ(第2の係合部)、183 上部軸(第1の係合軸)、184 下部軸(第1の係合軸)、187 中間軸(第2の係合軸)、189 上部表パネル(表パネル)、190 下部表パネル(表パネル)、197 上部裏パネル(裏パネル)、198 下部裏パネル(裏パネル)、199 連結軸、206 パネル変形枠、207 収容袋、208 液体(おもり要素)、209 ケーシング。

Claims (22)

  1. 互いに回動可能に連結された複数のおもり要素
    を備えていることを特徴とするエレベータの釣合おもり。
  2. 上記おもり要素の各連結部には、昇降路内に設けられた釣合おもりガイドレールにより案内される第1の係合部と、上記釣合おもりガイドレールに対して傾斜する案内レールにより案内される第2の係合部とが交互に設けられており、
    各上記おもり要素は、上記釣合おもりガイドレールにより上記第1の係合部の案内、及び上記案内レールによる上記第2の係合部の案内により折りたたみ可能になっていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの釣合おもり。
  3. 幅方向へ延びる回動軸を中心として回動可能なおもり要素
    を備えていることを特徴とするエレベータの釣合おもり。
  4. 共通の連結軸に回動可能に連結された一対の上記おもり要素を備え、
    各上記回動軸は、上記連結軸を中心とする上記おもり要素の回動により互いに接離する方向へ変位可能になっていることを特徴とする請求項3に記載のエレベータの釣合おもり。
  5. 上記おもり要素が搭載されたおもり枠をさらに備え、
    上記おもり枠には、上記おもり要素を回動させるためのおもり駆動装置が搭載されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のエレベータの釣合おもり。
  6. 第1のおもり要素、及び
    高さ方向について上記第1のおもり要素から突出する通常位置と、高さ方向について上記通常位置よりも上記第1のおもり要素側に位置し、かつ水平方向について上記通常位置よりも上記第1のおもり要素から突出する扁平位置との間で変位可能な第2のおもり要素
    を備えていることを特徴とするエレベータの釣合おもり。
  7. 上記第1のおもり要素及び上記第2のおもり要素には、互いにスライド可能な傾斜部がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項6に記載のエレベータの釣合おもり。
  8. 回転可能なスプロケットが設けられたおもり枠をさらに備え、
    上記第1のおもり要素及び上記第2のおもり要素は、上記スプロケットに巻き掛けられた吊り索により上記おもり枠に対して吊り下げられており、上記スプロケットの回転により互いに上下動されるようになっていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のエレベータの釣合おもり。
  9. 上記おもり枠には、昇降路内に設けられた案内レールとの係合により上記おもり枠に対して水平移動可能な係合部が設けられており、
    上記スプロケットは、上記係合部の上記おもり枠に対する移動により回転されるようになっていることを特徴とする請求項8に記載のエレベータの釣合おもり。
  10. 上記おもり枠には、昇降路内に設けられたラックギヤとの噛合により回転可能な回転部が設けられており、
    上記スプロケットは、上記回転部の回転により回転されるようになっていることを特徴とする請求項8に記載のエレベータの釣合おもり。
  11. 上記回転部の回転は、伝達ベルトを介して上記スプロケットに伝達されるようになっていることを特徴とする請求項10に記載のエレベータの釣合おもり。
  12. 変形可能なケーシング、及び
    上記ケーシング内に収容され、上記ケーシングの変形に伴って変形されるおもり要素
    を備えていることを特徴とするエレベータの釣合おもり。
  13. 上記おもり要素は、液体及び粉体の少なくともいずれか一方であることを特徴とする請求項12に記載のエレベータの釣合おもり。
  14. 上記ケーシングは、昇降路内に設けられた釣合おもりガイドレールにより案内される一対の第1の係合軸にそれぞれ回動自在に接続され、上記釣合おもりガイドレールに対して傾斜する案内レールにより案内される共通の第2の係合軸に回動自在に接続された一対の表パネルと、各上記第1の係合軸にそれぞれ回動自在に接続され、上記第2の係合軸よりも上記釣合おもりガイドレール側に位置する共通の連結軸に互いに回動自在に連結された一対の裏パネルとを含むパネル変形枠と、
    上記パネル変形枠内に設けられ、内部に上記おもり要素が収容される収容袋と
    を有していることを特徴とする請求項12又は請求項13に記載のエレベータの釣合おもり。
  15. 昇降路内を昇降されるかご、及び
    上記昇降路の垂直投影面内において厚さ方向についての寸法が上記昇降路の内壁と上記かごとの間の寸法よりも小さく、かつ上記かごの領域外に配置された通常状態と、高さ方向についての寸法が上記通常状態よりも小さく、かつ厚さ方向についての寸法が上記通常状態よりも大きいとともに、上記昇降路の垂直投影面内において上記かごの領域に一部が重なる扁平状態との間で変態可能で、上記昇降路内を昇降される釣合おもり
    を備え、
    上記釣合おもりは、上記釣合おもり及び上記かごが互いにすれ違う上記昇降路の中間部で上記通常状態とされ、上記昇降路の終端部で上記扁平状態とされるようになっていることを特徴とするエレベータ装置。
  16. 上記釣合おもりは、互いに回動可能に連結された複数のおもり要素を有しており、各上記おもり要素の回動により変態可能になっていることを特徴とする請求項15に記載のエレベータ装置。
  17. 上記昇降路内に設けられ、上記釣合おもりを案内する釣合おもりガイドレール、及び
    上記昇降路内に設けられ、上記昇降路の終端部に近づくに従って上記釣合おもりガイドレールから離れるように上記釣合おもりガイドレールに対して傾斜された案内レール
    をさらに備え、
    上記おもり要素の各連結部には、上記釣合おもりガイドレールにより案内される第1の係合部と、上記案内レールにより案内される第2の係合部とが交互に設けられており、
    各上記おもり要素は、上記釣合おもりガイドレールにより上記第1の係合部の案内、及び上記案内レールによる上記第2の係合部の案内により互いに回動されるようになっていることを特徴とする請求項16に記載のエレベータ装置。
  18. 上記釣合おもりガイドレールは、上記終端部に近づくに従って上記かごの昇降領域側へ近づくように鉛直方向に対して傾斜されていることを特徴とする請求項17に記載のエレベータ装置。
  19. 上記かご及び上記釣合おもりを上記昇降路内で吊り下げる主索をさらに備え、
    上記釣合おもりは、上記主索により吊り下げられ上記おもり要素を回動させるためのおもり駆動装置をさらに有していることを特徴とする請求項16に記載のエレベータ装置。
  20. 上記かご及び上記釣合おもりを上記昇降路内で吊り下げる主索をさらに備え、
    上記主索の吊り点を通る鉛直線は、上記おもり要素の重心を通っていることを特徴とする請求項16乃至請求項18の何れかに記載のエレベータ装置。
  21. 各上記おもり要素は、上記鉛直線が上記重心を通った状態を保持したまま、回動されるようになっていることを特徴とする請求項20に記載のエレベータ装置。
  22. 上記昇降路内には、上記釣合おもりと上記かごとが互いにすれ違う高さで上記おもり要素の上記通常位置への変位の有無を検出する検出センサが設けられていることを特徴とする請求項15乃至請求項21の何れかに記載のエレベータ装置。
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