JP2014162634A - ウェイト可変エレベータ - Google Patents

ウェイト可変エレベータ Download PDF

Info

Publication number
JP2014162634A
JP2014162634A JP2013037931A JP2013037931A JP2014162634A JP 2014162634 A JP2014162634 A JP 2014162634A JP 2013037931 A JP2013037931 A JP 2013037931A JP 2013037931 A JP2013037931 A JP 2013037931A JP 2014162634 A JP2014162634 A JP 2014162634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
sub
base
subweight
transfer device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013037931A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Arai
淳 新井
Kenji Aoki
謙治 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Elevator Co Ltd filed Critical Toshiba Elevator Co Ltd
Priority to JP2013037931A priority Critical patent/JP2014162634A/ja
Priority to CN201320878390.3U priority patent/CN203754186U/zh
Publication of JP2014162634A publication Critical patent/JP2014162634A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】カウンタウェイト10の重量を容易に変更することのできるウェイト可変エレベータ1を提供すること。
【解決手段】実施形態によれば、ウェイト可変エレベータ1は、乗りかご5と、ウェイトベース40と、メインロープ11と、サブウェイト45と、ウェイト積み換え装置60と、を備える。乗りかご5とウェイトベース40は、昇降路3内に配設されるものである。メインロープ11は、巻上機15に巻き掛けられると共に、乗りかご5とウェイトベース40とを連結するものである。サブウェイト45は、ウェイトベース40に載置されるものである。ウェイト積み換え装置60は、昇降路3内におけるウェイトベース40の昇降範囲の最上部にウェイトベース40が位置した状態におけるウェイトベース40の上方に位置し、サブウェイト45を保持すると共に、ウェイトベース40へのサブウェイト45の着脱が可能なものである。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、ウェイト可変エレベータに関する。
カウンタウェイトを備えるいわゆるつるべ式エレベータは、巻上機の動力により、ロープを介して接続される乗りかごとカウンタウェイトとを、互いに反対方向に上下に動かすことにより、昇降路内で乗りかごを昇降させることが可能になっている。このつるべ式エレベータの運行時は、乗りかごとカウンタウェイトとのうち、重い方を上昇させる際に、巻上機の動力を多く要し、乗りかごとカウンタウェイトの重量が近くなるほど、省エネルギ運行を可能にする。このようなつるべ式エレベータでは、カウンタウェイトの重量は、一般的に乗りかごが所定の積載量(例えば最大積載量の1/2)の場合における乗りかごと吊り合うように設定されている。このため、乗りかごに乗客がいない場合にはカウンタウェイトの方が重く、乗りかごが満員状態のときは乗りかごの方が重くなっている。このように、乗りかごとカウンタウェイトとは、乗りかご内の乗員の数によって吊り合いの状態が変化するため、従来のエレベータの中には、必要に応じてカウンタウェイトの重量を変化させることができるようになっているものがある。
特開2002−128411号公報
しかしながら、エレベータの運転時にカウンタウェイトの重量を変更するのは大変困難なものとなっており、カウンタウェイトの重量を変更する手法には改良の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、カウンタウェイトの重量を容易に変更することのできるウェイト可変エレベータを提供することを目的とする。
実施形態のウェイト可変エレベータは、乗りかごと、ウェイトベースと、メインロープと、サブウェイトと、ウェイト積み換え装置と、を備える。乗りかごは、昇降路内に配設されるものである。ウェイトベースは、昇降路内に配設されるものである。メインロープは、巻上機に巻き掛けられると共に、乗りかごとウェイトベースとを連結するものである。サブウェイトは、ウェイトベースに載置されるものである。ウェイト積み換え装置は、昇降路内におけるウェイトベースの昇降範囲の最上部にウェイトベースが位置した状態におけるウェイトベースの上方に位置し、サブウェイトを保持すると共に、ウェイトベースへのサブウェイトの着脱が可能なものである。
図1は、実施形態1に係るウェイト可変エレベータの概略図である。 図2は、図1のA部詳細図である。 図3は、駆動部材でサブウェイトを保持した状態を示す斜視図である。 図4は、ウェイトベースにサブウェイトを載置する前の状態を示す説明図である。 図5は、ウェイト積み換え装置で保持しているサブウェイトをウェイトベースに移動させる際の示す説明図である。 図6は、ウェイトベースにサブウェイトを載置した状態を示す説明図である。 図7は、実施形態2に係るウェイト可変エレベータが備えるウェイト積み換え装置の概略図である。 図8は、図7のB−B矢視図である。 図9は、ウェイトベースにサブウェイトを載置する前の状態を示す説明図である。 図10は、ウェイト積み換え装置で保持しているサブウェイトをウェイトベースに移動させる際の示す説明図である。 図11は、ウェイトベースにサブウェイトを載置した状態を示す説明図である。 図12は、実施形態3に係るウェイト可変エレベータが備えるウェイト積み換え装置の概略図である。 図13は、図12のC−C矢視図である。 図14は、ウェイトベースにサブウェイトを載置する前の状態を示す説明図である。 図15は、ウェイト積み換え装置で保持しているサブウェイトをウェイトベースに移動させる際の示す説明図である。 図16は、ウェイトベースにサブウェイトを載置した状態を示す説明図である。 図17は、実施形態4に係るウェイト可変エレベータが備えるウェイト積み換え装置の概略図である。 図18は、実施形態4に係るウェイト可変エレベータが備えるサブウェイトの詳細図である。 図19は、ウェイトベースにサブウェイトを載置した状態を示す説明図である。 図20は、実施形態1に係るウェイト可変エレベータの変形例を示す説明図である。 図21は、図20のD部詳細図である。 図22は、図20に示すウェイトベースにサブウェイトを着脱する際の説明図である。 図23は、図22のE部詳細図である。 図24は、実施形態1に係るウェイト可変エレベータの変形例を示す説明図である。 図25は、実施形態4に係るウェイト可変エレベータの変形例でのサブウェイトの説明図である。
以下に、本発明に係るウェイト可変エレベータの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
〔実施形態1〕
図1は、実施形態1に係るウェイト可変エレベータの概略図である。本実施形態1に係るウェイト可変エレベータ1は、昇降路3を昇降可能な乗りかご5と、つり合いおもりとしてのカウンタウェイト10とをメインロープ11で連結した、いわゆるつるべ式のエレベータとして構成されている。ウェイト可変エレベータ1は、昇降路3と、乗りかご5と、カウンタウェイト10と、メインロープ11と、昇降駆動装置12と、乗り場7と、制御装置20と、を備えており、昇降路3内を乗りかご5が昇降することにより、乗り場7間を乗りかご5が移動することが可能になっている。
このうち、昇降路3は、ウェイト可変エレベータ1を備える建物の鉛直方向に沿って設けられており、建物内の複数の階床に渡って設けられている。また、昇降駆動装置12や制御装置20等は、例えば、乗りかご5が昇降する昇降路3の鉛直方向上側に位置する機械室14等に設けられている。乗りかご5は、利用者が乗ったり荷物を乗せたりするための構造物になっており、昇降路3内に配置されて、昇降路3を昇降可能に構成されている。
また、カウンタウェイト10は、メインロープ11を介して乗りかご5に連結されて昇降路3内に配置され、乗りかご5と連動して昇降路3を昇降可能なつり合いおもりとして設けられている。また、メインロープ11は、昇降路3の上部に設けられた昇降駆動装置12の巻上機15のメインシーブ16やそらせシーブ17等に掛けられて、一端に乗りかご5が接続され、他端にカウンタウェイト10が接続されることにより、双方を連結している。
昇降駆動装置12は、動力源である電動機18と、電動機18に連結されたメインシーブ16を有し、電動機18で発生する動力でメインロープ11を電動で巻き上げる巻上機15等により構成されており、制御装置20により駆動制御が可能になっている。乗り場7は、乗りかご5が着床可能な各エレベータ停止階床に設けられ、利用者が乗りかご5に対して乗降したり、荷物を乗りかご5に対して積み下ろしたりするための場所になっている。
制御装置20は、通常の形式の双方向コモン・バスにより相互に連結されたCPU(Central Processing Unit)、所定の制御プログラム等を予め記憶しているROM(Read Only Memory)、CPUの演算結果を一時記憶するRAM(Random Access Memory)、予め用意されたマップデータ、ウェイト可変エレベータ1の仕様等の情報を記憶するバックアップRAM及び入出力ポート装置を有するマイクロコンピュータ及び駆動回路を備えている。制御装置20は、種々のセンサ、検出器やウェイト可変エレベータ1の各部と電気的に接続され、各部の動作を統括的に制御する。
さらに、ウェイト可変エレベータ1は、カウンタウェイト10の重量を変化させることができるウェイト積み換え装置60を備えている。このウェイト積み換え装置60は、昇降路3内におけるカウンタウェイト10の昇降範囲の最上部に位置しており、制御装置20からの制御信号により作動し、カウンタウェイト10の重量を変化させることが可能になっている。
図2は、図1のA部詳細図である。メインロープ11におけるカウンタウェイト10側の端部には、カウンタウェイト10に接続するメインロープヒッチ35が設けられている。カウンタウェイト10は、メインロープヒッチ35に連結することにより、メインロープ11の一端に連結されている。
昇降路3内には、カウンタウェイト10が上下方向に移動する際にカウンタウェイト10をガイドする一対のガイドレール50が内設されている。このガイドレール50は、上下方向に延在している。また、カウンタウェイト10には、このガイドレール50に接触しながら回転することにより、カウンタウェイト10をガイドレール50に沿って昇降させることができるガイドローラ31が設けられている。これにより、カウンタウェイト10は、ガイドレール50とガイドローラ31とは、水平方向におけるカウンタウェイト10の移動を規制すると共に、カウンタウェイト10の昇降時におけるガイドが可能になっている。
カウンタウェイト10は、メインウェイト30と、ウェイトベース40と、を有しており、メインウェイト30とウェイトベース40とは、一体となってメインロープ11に連結されている。このうち、メインウェイト30は、カウンタウェイト10が備えるおもり枠32に複数が積載されている。詳しくは、おもり枠32は、内部に空間を有する枠状、即ち、内側に空間を画成する枠状に形成されており、メインウェイト30は、このおもり枠32の内側の空間に載置されている。ガイドローラ31は、このおもり枠32に設けられている。
ウェイトベース40は、メインウェイト30を内設するおもり枠32の上端に設けられている。ウェイトベース40には、サブウェイト45を載置することが可能になっており、ウェイトベース40の上面側には、サブウェイト45の着脱時の案内を行うガイド部41が備えられている。ガイド部41は、ウェイトベース40の上面に2つが設けられており、この2つのガイド部41は、共にウェイトベース40から上方に向かって延在している。また、2つのガイド部41は、板状の形状で形成されており、2つのガイド部41は、板の厚さ方向に並んで配設されている。
ウェイト積み換え装置60は、昇降路3内を昇降するカウンタウェイト10が、昇降範囲における最上部に位置した状態におけるウェイトベース40の上方に配設されており、サブウェイト45を保持することが可能になっている。このウェイト積み換え装置60は、昇降路3内に固定される固定フレーム61と、固定フレーム61に対して上下方向に移動可能な稼動フレーム62と、を有している。
このうち、稼動フレーム62は、サブウェイト45を保持したり上下方向に移動させたりする駆動部材65と、駆動部材65を駆動させる駆動部であるモータ64とを備えている。ウェイト積み換え装置60は、駆動部材65を駆動させることにより、サブウェイト45をウェイト積み換え装置60からウェイトベース40に移動させたり、ウェイトベース40に載置されているウェイトベース40を取り除いたりすることが可能になっている。さらに、稼動フレーム62は、サブウェイト45をウェイト積み換え装置60からウェイトベース40に移動させる際における位置合わせを行うことのできる案内部材63を備えている。このウェイト積み換え装置60が有する稼動フレーム62の上下方向の移動やモータ64の駆動も、制御装置20で制御することが可能になっている。
図3は、駆動部材でサブウェイトを保持した状態を示す斜視図である。駆動部材65は、ウェイトベース40へのサブウェイト45の着脱方向に延在する回転軸66と、回転軸66の外周面に螺旋状に設けられると共にサブウェイト45を保持する保持部67とにより構成されている。詳しくは、回転軸66は、丸棒状の形状で鉛直方向に延在しており、保持部67は、回転軸66の延在方向における位置が変化するに従って円周方向における位置が変化する螺旋状の板状の形状で、回転軸66の外周面から突出し、回転軸66と一体に形成されている。
一方、サブウェイト45は、所定の厚さを有する板状の形状、即ち、略直方体の形状で形成されており、ウェイト積み換え装置60で保持する際の向きにおける上端部分に、水平方向に突出した鍔部46を有している。この鍔部46は、ウェイト積み換え装置60で保持する際の向きにおける上面と同一平面を有する板状の形状で、一方向の水平方向における両端部分に形成されており、この両端の鍔部46は、互いに反対方向に向かって突出している。
駆動部材65は、駆動部材65でサブウェイト45を保持する際におけるサブウェイト45の鍔部46が位置する2箇所に配設されている。即ち、駆動部材65は、2箇所の駆動部材65でサブウェイト45の両側からサブウェイト45を挟み込むように配設されている。その際に、駆動部材65は、保持部67が上下方向においてサブウェイト45の鍔部46と重なる位置に配設されている。駆動部材65は、このように鍔部46と重なる保持部67で鍔部46の下方側から鍔部46を支持することにより、サブウェイト45を保持する。換言すると、サブウェイト45は、鍔部46が駆動部材65の保持部67上に載置され、保持部67によって支持されることにより、ウェイト積み換え装置60に保持されている。
モータ64は、この2箇所の駆動部材65のそれぞれの上端付近に配設されており、駆動時に発生した動力を、ギヤ等の動力伝達部材を介して回転軸66に伝達することにより、回転軸66を回転させることが可能になっている。
また、駆動部材65には、ウェイト積み換え装置60で保持している、またはウェイトベース40に載置しているサブウェイト45の個数を検知している個数検知センサ68が設けられている。この個数検知センサ68は、回転軸66の下端付近に設置されており、例えば、赤外線や超音波等を用いて、検知対象物を検知する公知のセンサになっている。
また、サブウェイト45には、ウェイトベース40へのサブウェイト45の着脱時におけるガイド部41での案内や、案内部材63での位置合わせに用いる案内穴47が形成されている。この案内穴47は、サブウェイト45の厚さ方向、即ち、ウェイト積み換え装置60でサブウェイト45を保持したりウェイトベース40に載置したりする状態における上下方向に向かってサブウェイト45を連通する穴として形成されている。また、案内穴47は、水平方向における2つの鍔部46が形成される方向に、2つが並んで形成されている。
ウェイトベース40に設けられる2つのガイド部41は、ウェイトベース40へのサブウェイト45の載置時に、それぞれ別々にサブウェイト45の2つの案内穴47に入り込むことができる位置、及び大きさで形成されている。
また、稼動フレーム62に備えられる案内部材63は、ガイド部41と同様に2つが設けられており、2つの案内部材63は、他方の案内部材63の反対側の面同士の距離が、2つのガイド部41の他方のガイド部41側の面同士の距離よりも若干小さくなっている。このため、2つの案内部材63は、サブウェイト45の2つの案内穴47に入り込むことができると共に、2つのガイド部41同士の間にも入り込むことが可能になっている。
本実施形態1に係るウェイト可変エレベータ1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。ウェイト可変エレベータ1の運転時は、ウェイト可変エレベータ1の利用者が乗りかご5内に設置される操作盤(図示省略)や、乗りかご5が停止する各階の乗り場7に設置される操作盤(図示省略)に対して入力指示の操作を行うことにより、乗りかご5の移動指示を行う。即ち、乗りかご5の移動指示は、操作盤に設けられる呼びボタン(図示省略)に対して入力操作をすることにより行い、呼びボタンへの入力情報は、各操作盤から電気信号として制御装置20に伝達され、制御装置20で呼び登録が行われる。制御装置20は、この呼び登録に応じて、巻上機15を制御する。
つまり、制御装置20は、操作盤から伝達された移動指示の信号に応じて巻上機15を駆動させる。これにより、メインシーブ16に巻き掛けられているメインロープ11は、巻上機15を基準として、乗りかご5側の部分の長さとカウンタウェイト10側の部分の長さとが変化する。メインロープ11によって吊り下げられている乗りかご5とカウンタウェイト10は、この巻上機15を基準とするメインロープ11の長さの変化に応じて昇降する。
また、メインロープ11は、そらせシーブ17にも巻き掛けられているため、メインロープ11は、乗りかご5側の部分とカウンタウェイト10側の部分との双方が、共に機械室14側から昇降路3にほぼ鉛直方向に入り込んでいる。このため、巻上機15を駆動させることによる乗りかご5やカウンタウェイト10の昇降時には、巻上機15やメインロープ11等に不必要な大きな負荷が作用することなく、昇降させることができる。
乗りかご5の昇降時は、このように乗りかご5とカウンタウェイト10とが昇降路3内を昇降するが、その方向は、互いに反対方向になっている。これにより、巻上機15は、カウンタウェイト10の重量、或いはカウンタウェイト10の昇降時のエネルギも用いて乗りかご5を昇降させることができるので、比較的小さな動力で乗りかご5を昇降させることが可能になっている。
ここで、巻上機15は、乗りかご5とカウンタウェイト10との重量差が小さくなるに従って、小さな動力で乗りかご5を昇降させることができる。一方、乗りかご5の重量は、乗りかご5に乗り込んでいる利用者の数によって変化する。このため、本実施形態1に係るウェイト可変エレベータ1では、乗りかご5の重量に応じて、カウンタウェイト10の重量を変化させる。このカウンタウェイト10の重量は、ウェイトベース40に対してサブウェイト45を着脱し、ウェイトベース40に載置するサブウェイト45の数を調節することによって変化させる。
図4は、ウェイトベースにサブウェイトを載置する前の状態を示す説明図である。ウェイトベース40に対するサブウェイト45を着脱は、カウンタウェイト10が昇降路3内におけるカウンタウェイト10の昇降範囲における上端に位置している状態で行う。即ち、カウンタウェイト10がウェイト積み換え装置60に接近し、カウンタウェイト10の上端に位置するウェイトベース40がウェイト積み換え装置60に対向している状態で行う。
サブウェイト45の着脱を行う際の一例として、ウェイト積み換え装置60で保持しているサブウェイト45をウェイトベース40に移動させる場合について説明する。サブウェイト45をウェイト積み換え装置60からウェイトベース40に移動させる際には、ウェイト積み換え装置60においてサブウェイト45を保持している稼動フレーム62を下降させ、稼動フレーム62をウェイトベース40に近付ける。
図5は、ウェイト積み換え装置で保持しているサブウェイトをウェイトベースに移動させる際の示す説明図である。稼動フレーム62を下降させると、ウェイトベース40のガイド部41が、サブウェイト45の案内穴47に入り込む。これにより、稼動フレーム62に備えられる2つの案内部材63は、稼動フレーム62に備えられる2つのガイド部41に沿って双方に間に入り込む。このため、稼動フレーム62は、サブウェイト45をウェイトベース40に適切に移動させることができる位置に下降する。つまり、サブウェイト45をウェイト積み換え装置60とウェイトベース40との間で移動させる場合には、ウェイト積み換え装置60とウェイトベース40との位置合わせを行う必要があるが、案内部材63をガイド部41に沿わせながら稼動フレーム62を移動させることにより、位置合わせを行うことができる。
ウェイトベース40に対して位置合わせを行いながら、稼動フレーム62を下降させ、ウェイト積み換え装置60で保持するサブウェイト45がウェイトベース40に接近してウェイトベース40に移動可能な位置まで稼動フレーム62を下降させたら、サブウェイト45を移動させる。このサブウェイト45の移動は、モータ64で発生する動力により駆動部材65を駆動させることによって行う。
具体的には、モータ64を駆動させて回転軸66を保持部67と一体で回転させる。保持部67が回転軸66と一体で回転すると、保持部67においてサブウェイト45の鍔部46を支持する部分が回転軸66の円周方向に移動するが、保持部67は螺旋状に形成しているため、保持部67が回転をすると、鍔部46を支持する部分は円周方向のみでなく、軸方向にも移動する。
つまり、回転軸66と共に保持部67が回転をすると、鍔部46を支持する部分は回転軸66の軸方向に移動し、鍔部46が回転軸66の軸方向に移動する。このため、サブウェイト45は回転軸66の軸方向、即ちウェイトベース40の着脱方向である上下方向に移動する。ウェイト積み換え装置60で保持しているサブウェイト45をウェイトベース40に移動させる際には、このように駆動部材65の回転によって上下方向に移動するサブウェイト45が下方に移動するように駆動部材65が回転する方向に、モータ64を駆動させる。
図6は、ウェイトベースにサブウェイトを載置した状態を示す説明図である。駆動部材65の回転させることにより、サブウェイト45が下方に移動し、鍔部46が保持部67の下端を過ぎたら、サブウェイト45は保持部67での支持力が無くなるため、サブウェイト45自身の重量により下方に移動する。これにより、サブウェイト45はウェイトベース40に載置される。サブウェイト45をウェイトベース40に載置する際には、このように鍔部46が保持部67の下端から下方に移動することにより載置されるため、サブウェイト45を載置する際における稼動フレーム62は、保持部67の下端が、載置後のサブウェイト45の鍔部46よりも上方に位置する程度に、ウェイトベース40に接近させる。
回転軸66の下端付近に配設される個数検知センサ68は、このように駆動部材65の下端部分で移動をするサブウェイト45を検知することにより、ウェイト積み換え装置60とウェイトベース40との間で移動するサブウェイト45を検知する。これにより、個数検知センサ68は、ウェイト積み換え装置60で保持しているサブウェイト45の個数、またはウェイトベース40に載置しているサブウェイト45の個数を検知する。即ち、制御装置20は、個数検知センサ68でサブウェイト45を検知しながら、モータ64を駆動させることにより、必要な数のサブウェイト45をウェイト積み換え装置60とウェイトベース40との間で移動させる。
個数検知センサ68により、所定量のサブウェイト45をウェイトベース40に載置したことを検知したら、ウェイト積み換え装置60とカウンタウェイト10とが干渉しない位置まで稼動フレーム62を上昇させる。
カウンタウェイト10は、このようにウェイトベース40にサブウェイト45が載置されることにより、載置したサブウェイト45の重さの分、重量が増加する。これにより、乗りかご5とカウンタウェイト10との重量差を小さくすることを目的としてカウンタウェイト10の重量を増加させる場合に、載置したサブウェイト45の重さの分、増加させることができる。
これらの説明とは反対に、乗りかご5とカウンタウェイト10との重量差を小さくすることを目的としてカウンタウェイト10の重量を軽減させる場合には、ウェイトベース40に載置したサブウェイト45を除去する際には、上述した動作とは反対の動作を行う。つまり、駆動部材65が有する保持部67の下端が、ウェイトベース40に載置されているサブウェイト45の鍔部46が位置している付近まで稼動フレーム62を下降させる。
その後、サブウェイト45を下方に移動させる方向の反対方向に、駆動部材65を回転させ、鍔部46を保持部67で支持した状態で鍔部46を上方に移動させることにより、サブウェイト45を上方に移動させる。これにより、ウェイトベース40に載置されているサブウェイト45をウェイトベース40から取り除き、ウェイト積み換え装置60で取り除く。
制御装置20は、個数検知センサ68でサブウェイト45を検知しながらこれを繰り返して、必要な数のサブウェイト45をウェイトベース40から取り除いたら、再び稼動フレーム62を上昇させる。カウンタウェイト10は、このようにウェイトベース40に載置されているサブウェイト45がウェイトベース40から取り除かれることにより、取り除かれたサブウェイト45の重さの分、重量が軽減する。これにより、乗りかご5とカウンタウェイト10との重量差を小さくすることを目的としてカウンタウェイト10の重量を軽減させる場合に、取り除いたサブウェイト45の重さの分、軽減させることができる。
以上の実施形態1に係るウェイト可変エレベータ1は、昇降路3内におけるウェイトベース40の昇降範囲の最上部にウェイトベース40が位置した状態におけるウェイトベース40の上方に、サブウェイト45を保持すると共にウェイトベース40へのサブウェイト45の着脱が可能なウェイト積み換え装置60を配設している。これにより、乗りかご5の昇降時に、この昇降に合わせて昇降するカウンタウェイト10が上端に位置した場合に、ウェイト積み換え装置60によって、乗りかご5の重量に応じてウェイトベース40に対してサブウェイト45の着脱を行うことができる。この結果、カウンタウェイト10の重量を容易に変更することができる。
また、ウェイト積み換え装置60が有し、サブウェイト45を保持する保持部67は、螺旋状に形成されているため、サブウェイト45を着脱時には、回転軸66と保持部67とを一体で回転させることにより、保持部67で保持するサブウェイト45を着脱方向に移動させることができる。この結果、容易にサブウェイト45の着脱を行うことができ、より容易に、カウンタウェイト10の重量を変更することができる。
〔実施形態2〕
実施形態2に係るウェイト可変エレベータ1は、実施形態1に係るウェイト可変エレベータ1と略同様の構成であるが、ウェイト積み換え装置がリンク機構によって構成されている点に特徴がある。他の構成は実施形態1と同様なので、その説明を省略すると共に、同一の符号を付す。
図7は、実施形態2に係るウェイト可変エレベータが備えるウェイト積み換え装置の概略図である。図8は、図7のB−B矢視図である。本実施形態2に係るウェイト可変エレベータ1は、実施形態1に係るウェイト可変エレベータ1と同様に、サブウェイト45を保持すると共に、ウェイトベース40へのサブウェイト45の着脱が可能なウェイト積み換え装置70を備えている。このウェイト積み換え装置70は、稼動フレーム62に、ウェイトベース40へのサブウェイト45の着脱方向における相対的な位置が変化可能に配設される一対の支持部であるリンク駆動部材71と、リンク駆動部材71を移動させることによりリンク駆動部材71同士の相対的な位置を変化させることができる駆動部であるモータ76とを有している。
詳しくは、リンク駆動部材71は、上下方向に延在すると共に、上下方向に移動可能な駆動側部材72と、駆動側部材72に併設されて上下方向に延在するが、移動はしない固定側部材73と、により構成されている。また、モータ76は、略水平方向に延在する回転軸75に連結されていると共に、所望の回転角度に回転軸75を回転させることができ、駆動側部材72は、上端がこの回転軸75に連結されている。これにより、駆動側部材72は、回転軸75の回転に伴い、上下方向に移動可能になっている。
つまり、駆動側部材72と固定側部材73とからなるリンク駆動部材71は、モータ76から伝達される動力により、サブウェイト45の着脱方向における相対的な位置が変化可能になっている。詳しくは、リンク駆動部材71は、サブウェイト45の着脱方向における固定側部材73に対する駆動側部材72の相対的な位置が、モータ76から伝達される動力によって変化可能になっている。
このように構成されるリンク駆動部材71は、実施形態1に係るウェイト可変エレベータ1のウェイト積み換え装置60が有する駆動部材65と同様に、サブウェイト45の鍔部46が位置する2箇所に配設されており、サブウェイト45の両側からサブウェイト45を挟み込むように配設されている。その際に、リンク駆動部材71は、固定側部材73がサブウェイト45側に位置し、固定側部材73から見てサブウェイト45が位置する側の反対側に駆動側部材72が位置する向きで配設されている。サブウェイト45の個数を検知する個数検知センサ68は、リンク駆動部材71のうち、サブウェイト45に近い固定側部材73に設けられている。
また、サブウェイト45を保持する保持部78は、一対のリンク駆動部材71の双方に連結され、リンク駆動部材71同士の相対的な位置の変化によって、サブウェイト45に対する角度が変化するように設けられている。詳しくは、保持部78は、駆動側部材72と固定側部材73との双方に、上下方向における位置が近い位置で、軸方向が回転軸75の方向と同じ方向になる向きで回転自在に連結されている。これにより、保持部78は、駆動側部材72が固定側部材73に対して相対移動した際に、この移動に伴い駆動側部材72と固定側部材73との双方に対して回動することにより、保持部78全体が回動し、サブウェイト45に対する角度が変化するようになっている。
さらに、保持部78は、固定側部材73側の部分が、駆動側部材72が位置する方向の反対方向、即ち、サブウェイト45が位置する方向に延びており、保持部78は、この部分で、サブウェイト45の鍔部46を支持することが可能になっている。具体的には、回動可能な保持部78が、略水平方向に延在している状態の時に、保持部78は、サブウェイト45の鍔部46を下方側から支持することが可能になっている。
また、このように構成される保持部78は、サブウェイト45の両側に位置するリンク駆動部材71に対して、上下方向がほぼ同じ位置で双方のリンク駆動部材71に設けられている。保持部78は、この上下方向がほぼ同じ位置になる保持部78を一組の保持部78とし、一組の保持部78で1つのサブウェイト45を保持することが可能になっている。このように設けられる保持部78は、リンク駆動部材71の上下方向に複数の組で設けられており、即ち、ウェイト積み換え装置70は、複数組の保持部78によって、複数のサブウェイト45を保持することが可能になっている。
本実施形態2に係るウェイト可変エレベータ1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。図9は、ウェイトベースにサブウェイトを載置する前の状態を示す説明図である。本実施形態2に係るウェイト可変エレベータ1では、ウェイト積み換え装置70でサブウェイト45を保持する際には、各保持部78が略水方向に延在する向きになるように、モータ76によってリンク駆動部材71の相対的な位置を調節する。詳しくは、各保持部78における駆動側部材72への連結部分と固定側部材73への連結部分との上下方向における位置が、ほぼ同じ高さになるように、モータ76によって回転軸75を回転させることにより、上下方向における駆動側部材72の位置を調節する。これにより、略水方向に延在する向きの各保持部78における、サブウェイト45の方向に突出する部分で、サブウェイト45の鍔部46を下方から支持し、サブウェイト45を保持する。
このウェイト積み換え装置70によって、ウェイトベース40に対してサブウェイト45の着脱を行う際の一例として、ウェイト積み換え装置70で保持しているサブウェイト45をウェイトベース40に移動させる場合について説明する。サブウェイト45をウェイト積み換え装置70からウェイトベース40に移動させる際には、ウェイト積み換え装置70においてサブウェイト45を保持している稼動フレーム62を下降させ、稼動フレーム62をウェイトベース40に近付ける。
図10は、ウェイト積み換え装置で保持しているサブウェイトをウェイトベースに移動させる際の示す説明図である。稼動フレーム62を下降させると、ウェイトベース40のガイド部41が、サブウェイト45の案内穴47に入り込み、稼動フレーム62の案内部材63とガイド部41により、位置合わせが行われる。位置合わせが行われながら、ウェイト積み換え装置70で保持するサブウェイト45がウェイトベース40に接近し、ウェイトベース40に移動可能な位置まで稼動フレーム62を下降させたら、サブウェイト45を移動させる。
サブウェイト45を移動させる際には、モータ76を駆動させて回転軸75を回動させることにより、リンク駆動部材71の駆動側部材72を上下方向に移動させる。具体的には、回転軸75に連結されている駆動側部材72が上昇する方向に、回転軸75を回動させ、駆動側部材72を固定側部材73に対して相対的に上昇させる。これにより、駆動側部材72と固定側部材73との双方に連結されている保持部78を回動させ、サブウェイト45に対する保持部78の角度を変化させる。
駆動側部材72は、固定側部材73からみてサブウェイト45が位置する側の反対側の位置しているため、駆動側部材72が上昇した際には、保持部78は、サブウェイト45側の端部側が下降する方向に回動する。つまり、保持部78は、サブウェイト45の鍔部46を支持している部分が下降する方向に回動し、これに伴い、サブウェイト45も下降する。
さらに、駆動側部材72を同方向に上昇させて、保持部78をさらに回動させると、保持部78は、サブウェイト45側の端部が下降する方向に回動し、この端部は、サブウェイト45の鍔部46から外れる。つまり、駆動側部材72が上昇することによる保持部78の回動時は、保持部78は、サブウェイト45側の端部が、下降しながらサブウェイト45への突出量が少なくなる方向に回動するため、所定の角度以上回動すると、サブウェイト45側の端部は、鍔部46の位置よりも外側、即ちリンク駆動部材71が位置する側に移動する。これにより、保持部78は、サブウェイト45を支持することができなくなるため、サブウェイト45は、自重によって下降する。
図11は、ウェイトベースにサブウェイトを載置した状態を示す説明図である。保持部78での支持力が無くなることにより下降したサブウェイト45は、稼動フレーム62の下方に位置するウェイトベース40に載置される。固定側部材73に配設される個数検知センサ68は、このように移動をするサブウェイト45を検知することにより、ウェイト積み換え装置70とウェイトベース40との間で移動するサブウェイト45を検知する。
所望の数のサブウェイト45が移動したら、ウェイト積み換え装置70で保持しているサブウェイト45をウェイトベース40に移動させる際におけるモータ76の回転方向の反対方向に、モータ76を回転させる。これにより、駆動側部材72は下降し、保持部78は、サブウェイト45側の端部がサブウェイト45に近付き、サブウェイト45を支持する方向に回動する。これにより、ウェイト積み換え装置70で保持しているサブウェイト45のうち、ウェイトベース40に移動しないサブウェイト45は、ウェイト積み換え装置70での保持を維持し、所望の数のサブウェイト45のみ、ウェイトベース40に移動する。
制御装置20は、個数検知センサ68でサブウェイト45を検知しながら、モータ76を駆動させることにより、必要な数のサブウェイト45をウェイト積み換え装置70とウェイトベース40との間で移動させる。個数検知センサ68により、所定量のサブウェイト45をウェイトベース40に載置したことを検知したら、ウェイト積み換え装置70とカウンタウェイト10とが干渉しない位置まで稼動フレーム62を上昇させる。
カウンタウェイト10は、ウェイトベース40に載置したサブウェイト45の重さの分、重量が増加するため、乗りかご5とカウンタウェイト10との重量差を小さくすることを目的としてカウンタウェイト10の重量を増加させる際は、載置したサブウェイト45の重さの分、増加させることができる。
これらの説明とは反対に、乗りかご5とカウンタウェイト10との重量差を小さくすることを目的としてカウンタウェイト10の重量を軽減させる場合には、ウェイトベース40に載置したサブウェイト45を除去する際には、上述した動作とは反対の動作を行う。この場合、まずは稼動フレーム62をウェイトベース40に近付けてウェイト積み換え装置70で保持している全てのサブウェイト45を、一旦ウェイトベース40上に載置する。その後、保持部78がサブウェイト45を支持しない角度の状態で、ウェイト積み換え装置70で保持する数のサブウェイト45を保持部78で支持できるように、ウェイトベース40上に載置されているサブウェイト45に対する稼動フレーム62の高さを調節する。
この状態で、保持部78でサブウェイト45を保持することができる方向に、モータ76を駆動させ、所望の数のサブウェイト45の鍔部46を保持部78で支持する。サブウェイト45の鍔部46を保持部78で支持する状態になったら、稼動フレーム62を上昇させることにより、ウェイトベース40に載置されているサブウェイト45をウェイトベース40から取り除き、ウェイト積み換え装置70で取り除く。
カウンタウェイト10は、ウェイトベース40から取り除かれたサブウェイト45の重さの分、重量が軽減するため、乗りかご5とカウンタウェイト10との重量差を小さくすることを目的としてカウンタウェイト10の重量を軽減させる際には、取り除いたサブウェイト45の重さの分、軽減させることができる。
以上の実施形態2に係るウェイト可変エレベータ1は、サブウェイト45を保持する保持部78は、一対のリンク駆動部材71の双方に連結されているため、リンク駆動部材71同士の相対的な位置を変化させることにより、保持部78の角度を変化させることができ、保持部78で保持するサブウェイト45を着脱方向に移動させることができる。この結果、容易にサブウェイト45の着脱を行うことができ、より容易に、カウンタウェイト10の重量を変更することができる。
〔実施形態3〕
実施形態3に係るウェイト可変エレベータ1は、実施形態1に係るウェイト可変エレベータ1と略同様の構成であるが、ウェイト積み換え装置がチェーンによって駆動可能に構成されている点に特徴がある。他の構成は実施形態1と同様なので、その説明を省略すると共に、同一の符号を付す。
図12は、実施形態3に係るウェイト可変エレベータが備えるウェイト積み換え装置の概略図である。図13は、図12のC−C矢視図である。本実施形態3に係るウェイト可変エレベータ1は、実施形態1に係るウェイト可変エレベータ1と同様に、サブウェイト45を保持すると共に、ウェイトベース40へのサブウェイト45の着脱が可能なウェイト積み換え装置80を備えている。このウェイト積み換え装置80は、稼動フレーム62に、サブウェイト45を保持する保持部86と、保持部86が連結され、ウェイトベース40へのサブウェイト45の着脱方向に保持部86を移動させるチェーン81と、チェーン81を駆動させる駆動部であるモータ85と、を有している。
このうち、チェーン81は、モータ85からの動力によって回転する駆動軸82と、チェーン81に回転に従って回転すると共に、チェーン81に対して張力を付与するテンショナー軸83と、に巻き掛けられており、駆動軸82が回転することにより、回転可能になっている。これらの駆動軸82とテンショナー軸83とは、共に略水平方向に延在しており、テンショナー軸83は、上下方向、或いはサブウェイト45の着脱方向における駆動軸82の下方に配設されている。
このように構成される駆動軸82とテンショナー軸83、及びチェーン81は、実施形態1に係るウェイト可変エレベータ1のウェイト積み換え装置60が有する駆動部材65と同様に、サブウェイト45の鍔部46が位置する2箇所に配設されており、サブウェイト45の両側からサブウェイト45を挟み込むように配設されている。サブウェイト45の個数を検知する個数検知センサ68は、このように配設されるチェーン81の近傍に配設されている。
保持部86は、駆動軸82とテンショナー軸83とに巻き掛けられるチェーン81の外側方向に突出する向きで、チェーン81に連結されている。また、保持部86は、連結部87と支持部88とにより構成されており、連結部87がチェーン81に連結されている。即ち、連結部87がチェーン81側に位置し、支持部88は、チェーン81から離れた側に位置している。
支持部88は、連結部87に対して回動可能に接続されており、このため、保持部86は、途中で折れ曲がることが可能に構成されている。このように構成される保持部86は、駆動軸82とテンショナー軸83とに巻き掛けられるチェーン81に対して、複数が全周に亘って連結されており、その間隔は、サブウェイト45の厚さと同程度の間隔になっている。
また、保持部86は、サブウェイト45の両側に位置するチェーン81に対して、上下方向がほぼ同じ位置で双方のチェーン81に連結されている。保持部86は、この上下方向がほぼ同じ位置になる保持部86を一組の保持部86とし、一組の保持部86で1つのサブウェイト45を保持することが可能になっている。即ち、サブウェイト45の両側に位置するチェーン81には、複数組の保持部86が連結されており、ウェイト積み換え装置80は、複数組の保持部86によって、複数のサブウェイト45を保持することが可能になっている。
さらに、連結部87と支持部88とより構成されることにより、途中で折れ曲がることが可能な保持部86は、一方向にのみ折れ曲がることが可能になっている。具体的には、保持部86は、下方側からのサブウェイト45への接触時にはサブウェイト45を保持し、上方側からのサブウェイト45への接触時には上方に折れ曲がるように構成されている。
つまり、保持部86は、所定の間隔でチェーン81の全周に亘ってチェーン81に連結されているが、保持部86は、チェーン81におけるサブウェイト45側の部分に位置する状態では、下方には折れ曲がらず、上方にのみ折れ曲がるようになっている。即ち、支持部88は、連結部87からサブウェイト45の方向に向かって延在する向きからは下方には回動せず、上方にのみ回動することが可能になっている。
このため、保持部86は、チェーン81におけるサブウェイト45側の部分に位置する状態で、支持部88が連結部87からサブウェイト45の方向に向かって延在し、サブウェイト45の鍔部46に下方から接触する場合に、サブウェイト45の鍔部46を下方側から支持することが可能になっている。一方、保持部86は、チェーン81におけるサブウェイト45側の反対側の部分に位置する状態では、上方には折れ曲がらず、下方にのみ折れ曲がるようになっている。
本実施形態3に係るウェイト可変エレベータ1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。図14は、ウェイトベースにサブウェイトを載置する前の状態を示す説明図である。本実施形態3に係るウェイト可変エレベータ1では、ウェイト積み換え装置80は、チェーン81におけるサブウェイト45側の部分に位置する保持部86によって、サブウェイト45の鍔部46を下方から支持し、サブウェイト45を保持する。
このウェイト積み換え装置80によって、ウェイトベース40に対してサブウェイト45の着脱を行う際の一例として、ウェイト積み換え装置80で保持しているサブウェイト45をウェイトベース40に移動させる場合について説明する。サブウェイト45をウェイト積み換え装置80からウェイトベース40に移動させる際には、ウェイト積み換え装置80においてサブウェイト45を保持している稼動フレーム62を下降させ、稼動フレーム62をウェイトベース40に近付ける。
図15は、ウェイト積み換え装置で保持しているサブウェイトをウェイトベースに移動させる際の示す説明図である。稼動フレーム62を下降させると、ウェイトベース40のガイド部41が、サブウェイト45の案内穴47に入り込み、稼動フレーム62の案内部材63とガイド部41により、位置合わせが行われる。位置合わせが行われながら、ウェイト積み換え装置80で保持するサブウェイト45がウェイトベース40に接近し、ウェイトベース40に移動可能な位置まで稼動フレーム62を下降させたら、サブウェイト45を移動させる。ウェイト積み換え装置80でのウェイトベース40へのサブウェイト45の着脱は、モータ85によってチェーン81を駆動させて保持部86を移動させることにより、保持部86で保持するサブウェイト45を着脱方向に移動させる。
具体的には、サブウェイト45を移動させる際には、チェーン81におけるサブウェイト45側の部分に位置する保持部86が下方に移動する方向にチェーン81が回転するように、モータ85を駆動させる。これにより、モータ85の駆動力によって駆動軸82が回転し、この駆動軸82の回転により、チェーン81は、サブウェイト45側の部分が下方に移動する方向に回転する。
保持部86のうち、サブウェイト45を支持している保持部86は、このチェーン81の回転により、サブウェイト45と共に下方に移動する。これにより、下端のサブウェイト45がウェイトベース40に接触し、下方へのサブウェイト45の移動が停止した状態でチェーン81を回転し続けると、サブウェイト45を保持部86は、鍔部46から下方に離れる。そして、下方のサブウェイト45の鍔部46に対して、上方から接触する。
保持部86が上方からサブウェイト45に接触した状態でチェーン81を回転し続けると、保持部86は下方に移動するが、サブウェイト45側に位置する保持部86は、上方に折れ曲がるようになっている。このため、サブウェイト45に接触した保持部86は、チェーン81を回転によって、連結部87に対して支持部88が上方に回動し、折れ曲がる。
図16は、ウェイトベースにサブウェイトを載置した状態を示す説明図である。ウェイトベース40にサブウェイト45が接触することにより、保持部86がサブウェイト45に接触して折れ曲がりながらチェーン81が回転する状態になったら、チェーン81の回転を継続しながら、稼動フレーム62を上昇させる。そして、所望の数のサブウェイト45をウェイトベース40に載置する場合において、最も下方に位置する保持部86が、この所望の数の最上段のサブウェイト45の鍔部46よりも上方に位置する状態になったら、モータ85を停止し、チェーン81の回転を停止する。
この状態で、稼動フレーム62の上昇を継続することにより、保持部86は、サブウェイト45の鍔部46に対して下方側から接触し、サブウェイト45を下方から支持して持ち上げる。これにより、保持部86は、所望の数のサブウェイト45をウェイトベース40に載置し、それよりも上方に位置するサブウェイト45を保持する状態になる。これにより、ウェイト積み換え装置80は、保持しているサブウェイト45のうち、ウェイトベース40に移動しないサブウェイト45は、ウェイト積み換え装置80での保持を維持し、所望の数のサブウェイト45のみ、ウェイトベース40に移動する。
制御装置20は、個数検知センサ68でサブウェイト45を検知しながら、モータ85の駆動と稼動フレーム62の昇降を連動させることにより、必要な数のサブウェイト45をウェイト積み換え装置80とウェイトベース40との間で移動させる。個数検知センサ68により、所定量のサブウェイト45をウェイトベース40に載置したことを検知したら、ウェイト積み換え装置80とカウンタウェイト10とが干渉しない位置まで稼動フレーム62を上昇させる。
ウェイト積み換え装置80は、これにより、所望の数のサブウェイト45をウェイトベース40に載置する。カウンタウェイト10は、ウェイトベース40に載置するサブウェイト45の重さに応じて重量が増加するため、乗りかご5とカウンタウェイト10との重量差を小さくすることを目的としてカウンタウェイト10の重量を変化させる際は、載置したサブウェイト45の重さの分、重量を変化させることができる。
以上の実施形態3に係るウェイト可変エレベータ1は、サブウェイト45を保持する保持部86は、折れ曲がるように構成されていると共に、チェーン81によって移動させることができるようになっているため、モータ85でチェーン81を回転させるのみで、保持部86で保持するサブウェイト45を着脱方向に移動させることができる。この結果、容易にサブウェイト45の着脱を行うことができ、より容易に、カウンタウェイト10の重量を変更することができる。
〔実施形態4〕
実施形態4に係るウェイト可変エレベータ1は、実施形態1に係るウェイト可変エレベータ1と略同様の構成であるが、ウェイト積み換え装置がネジによってサブウェイトの着脱を行う点に特徴がある。他の構成は実施形態1と同様なので、その説明を省略すると共に、同一の符号を付す。
図17は、実施形態4に係るウェイト可変エレベータが備えるウェイト積み換え装置の概略図である。本実施形態4に係るウェイト可変エレベータ1は、実施形態1に係るウェイト可変エレベータ1と同様に、サブウェイト95を保持すると共に、ウェイトベース40へのサブウェイト95の着脱が可能なウェイト積み換え装置90を備えている。このウェイト積み換え装置90は、当該ウェイト積み換え装置90の本体部91と、サブウェイト95を保持するネジ部92と、ネジ部92を回転させる駆動部であるモータ93と、を有している。
このうち、本体部91は、実施形態1に係るウェイト可変エレベータ1のウェイト積み換え装置60と同様に、昇降路3内におけるウェイトベース40の昇降範囲の最上部にウェイトベース40が位置した状態におけるウェイトベース40の上方に位置している。また、ネジ部92は、複数が本体部91から下方に向かって延在しており、長さが、ウェイト積み換え装置90で保持する可能性のある全てのサブウェイト95の厚さを合計した長さよりも、長くなっている。また、モータ93は、本体部91に内設され、複数のネジ部92をそれぞれ任意の方向に回転させることが可能になっている。
さらに、本体部91には、ネジ部92に作用する重量を検知する重量検知手段である重量検知センサ94が内設されている。この重量検知センサ94は、ロードセル等からなり、検知した重量は制御装置20に伝達される。このように構成されるウェイト積み換え装置90は、昇降路3内で昇降することが可能になっている。
図18は、実施形態4に係るウェイト可変エレベータが備えるサブウェイトの詳細図である。本実施形態4に係るウェイト可変エレベータ1のサブウェイト95は、実施形態1に係るウェイト可変エレベータ1のサブウェイト45とは異なり、案内穴47の代わりに、ウェイトベース40のガイド部100が通る貫通穴96が形成されている。つまり、本実施形態4に係るウェイト可変エレベータ1では、ウェイトベース40のガイド部100は、丸棒状の形状で形成されており、複数がウェイトベース40から上方に向かって延在している。
サブウェイト95の貫通穴96は、サブウェイト95をウェイトベース40に載置した状態における上下方向、即ち、サブウェイト95の厚さ方向に貫通する穴として形成されており、ウェイトベース40のガイド部100に対応して複数が形成されている。
また、サブウェイト95には、ウェイト積み換え装置90のネジ部92と螺合するネジ穴97が形成されている。このネジ穴97は、複数のネジ部92と同様に複数が形成されており、サブウェイト95の厚さ方向にサブウェイト95を貫通している。さらに、サブウェイト95には、ネジ穴97の一端側に、ネジ穴97の谷径よりも大きい径の穴からなるキリ穴98が形成されている。
つまり、ネジ穴97が形成されている部分は、サブウェイト95の厚さ方向における所定範囲にネジ穴97が形成され、厚さ方向における他の範囲にキリ穴98が形成されている。換言すると、サブウェイト95の厚さ方向における一端側にネジ穴97が形成され、他端側にキリ穴98が形成されている。
本実施形態4に係るウェイト可変エレベータ1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。本実施形態4に係るウェイト可変エレベータ1では、サブウェイト95をウェイトベース40に載置する際には、ウェイトベース40のガイド部100をサブウェイト95の貫通穴96に挿入した状態で載置される。また、ウェイト積み換え装置90でのサブウェイト95の保持は、サブウェイト95のネジ穴97にネジ部92を螺合させることにより行う。
ウェイト積み換え装置90のネジ部92は、モータ93によって回転させることが可能になっているため、ネジ部92をネジ穴97に螺合させる際には、ネジ部92を回転させながら本体部91を昇降させて、ネジ穴97の上方からネジ穴97にネジ部92を入り込ませる。これにより、ネジ部92はネジ穴97に螺合する。
なお、ネジ穴97は、サブウェイト95の厚さ方向における一端側に形成され、他端側はキリ穴98になっているので、ネジ部92がネジ穴97と螺合する際には、ネジ穴97の範囲でのみ螺合する。例えば、キリ穴98が上側に位置し、ネジ穴97が下側に位置する向きでサブウェイト95が配設されている場合には、ネジ部92は、キリ穴98に対しては負荷が作用することなく挿入され、キリ穴98の下方のネジ穴97とのみ螺合する。
また、ウェイト積み換え装置90で複数のサブウェイト95を保持する際には、サブウェイト95を重ねた状態で、ネジ部92を各サブウェイト95のネジ穴97に螺合させることにより保持する。
このようにしてサブウェイト95を保持するウェイト積み換え装置90でのウェイトベース40へのサブウェイト95の着脱は、モータ93によってネジ部92を回転させることにより、ネジ部92で保持するサブウェイト95を着脱方向に移動させることにより行う。例えば、ウェイト積み換え装置90で保持しているサブウェイト95をウェイトベース40側に移動し、ウェイトベース40に載置する際には、まず、ウェイト積み換え装置90で保持しているサブウェイト95の貫通穴96に、ウェイトベース40のガイド部100を入り込ませる(図17)。つまり、ウェイトベース40の上方から、サブウェイト95を保持しているウェイト積み換え装置90を下降させ、サブウェイト95の貫通穴96にウェイトベース40のガイド部100を入り込ませる。
図19は、ウェイトベースにサブウェイトを載置した状態を示す説明図である。サブウェイト95の貫通穴96にウェイトベース40のガイド部100を入り込ませたら、ネジ部92と螺合しているネジ穴97が下方に移動する方向にネジ部92が回転する方向に、モータ93を駆動させる。これにより、ネジ部92と螺合しているネジ穴97を有するサブウェイト95は、下方に移動し、ネジ部92の下端に到達したら、ネジ部92とネジ穴97との螺合が外れる。ネジ部92とネジ穴97との螺合が外れたサブウェイト95は、当該サブウェイト95を支持する力が無くなるので、サブウェイト95は自重によって下降する。これにより、サブウェイト95は、ウェイトベース40に載置される。
その際に、制御装置20は、重量検知センサ94で検知する重量を監視しながら、モータ93を駆動し、ウェイトベース40に載置する分のサブウェイト95の重量分、重量検知センサ94で検知する重量が軽減したら、モータ93を停止する。これにより、所望の数のサブウェイト95を、ウェイトベース40に載置する。
サブウェイト95をウェイトベース40に載置したら、ウェイトベース40のガイド部100が、ウェイト積み換え装置90で保持しているサブウェイト95の貫通穴96から抜けるまで、ウェイト積み換え装置90を上昇させる。
これらとは反対に、ウェイトベース40に載置されているサブウェイト95をウェイトベース40から取り除く際には、重量検知センサ94で検知する重量を監視しながら、サブウェイト95のネジ穴97に対してネジ部92を螺合させる方向に、モータ93を駆動する。これにより、所望の数のサブウェイト95のネジ穴97にネジ部92を螺合させ、ウェイト積み換え装置90でサブウェイト95を保持する。その後、ウェイト積み換え装置90を上昇させることにより、所望の数のサブウェイト95を、ウェイトベース40から取り除く。
カウンタウェイト10は、これらのようにウェイト積み換え装置90で着脱するサブウェイト95の重さに応じて重量が増加するため、乗りかご5とカウンタウェイト10との重量差を小さくすることを目的としてカウンタウェイト10の重量を変化させる際は、載置したサブウェイト95の重さの分、重量を変化させることができる。
以上の実施形態4に係るウェイト可変エレベータ1は、ウェイト積み換え装置90にサブウェイト95を保持するネジ部92とモータ93とを設け、サブウェイト95には、ネジ部92と螺合するネジ穴97を形成しているため、モータ93でネジ部92を回転させるのみで、ネジ部92で保持するサブウェイト95を着脱方向に移動させることができる。この結果、容易にサブウェイト95の着脱を行うことができ、より容易に、カウンタウェイト10の重量を変更することができる。
〔変形例〕
なお、上述したウェイト可変エレベータ1では、サブウェイト45、95は、ウェイトベース40のガイド部41、100にガイドされながらウェイトベース40上に載置されているのみであるが、載置したサブウェイト45、95が脱落しないようにする機構を設けてもよい。図20は、実施形態1に係るウェイト可変エレベータの変形例を示す説明図である。図21は、図20のD部詳細図である。サブウェイト45、95が脱落しないようにする機構としては、例えば、図20、21に示すように、実施形態1に係るウェイト可変エレベータ1のウェイトベース40が有するガイド部41の側面に、ガイド部41から突出した着脱規制部110を設けてもよい。
この着脱規制部110は、外力が付与された際に、ガイド部41からの突出量が変化するように設けられていると共に、ガイド部41の内部からは、突出量が大きくなる方向の力が付勢されている。また、着脱規制部110は、ガイド部41に内設されるソレノイド等のアクチュエータ(図示省略)により、突出量を小さくすることが可能になっている。さらに、着脱規制部110は、上方側の面は、下方に従って突出量が多くなる方向に傾斜した傾斜面111となっており、下方側の面は、下方に面した水平面112として形成されている。
着脱規制部110は、このように下方側の面が水平面112として形成されているため、突出量が大きい状態では、ウェイトベース40に載置されて着脱規制部110よりも下方に位置するサブウェイト45が、ウェイトベース40からの取り外される方向へ移動する際には、サブウェイト45は水平面112に当接する。この場合、サブウェイト45が取り外される方向の力は、着脱規制部110に対しては上下方向の力として入力され、着脱規制部110の突出量が変化する方向の力としては入力されないため、着脱規制部110の突出量は変化せず、サブウェイト45に当接した状態が維持される。これにより、着脱規制部110は、サブウェイト45の取り外しを規制する。
図22は、図20に示すウェイトベースにサブウェイトを着脱する際の説明図である。図23は、図22のE部詳細図である。ウェイト積み換え装置60で保持するサブウェイト45をウェイトベース40に載置する際には、サブウェイト45をウェイトベース40の上方から下降させるため、サブウェイト45は、着脱規制部110の傾斜面111に当接する。傾斜面111は、上方から下方に向かうに従って突出量が多くなる方向に傾斜しているため、下方に向かう方向の力を傾斜面111に付与した場合、この力は、着脱規制部110に対しては、下方に向かう方向の力と、突出量が小さくなる方向の力とに分散される。
着脱規制部110は、突出量が変化するように設けられているため、この突出量が小さくなる方向の力により、突出量が小さくなる。これにより、着脱規制部110は、サブウェイト45が下方に移動するに従って突出量が小さくなるため、サブウェイト45を下方に移動させることができ、サブウェイト45をウェイトベース40の載置することができる。サブウェイト45が着脱規制部110よりも下方に下降したら、着脱規制部110は、ガイド部41の内部からの付勢力により、突出量が大きくなり、ガイド部41から取り外される方向のサブウェイト45の移動を規制する。
ウェイトベース40の載置しているサブウェイト45を取り除く際には、ガイド部41に内設されるアクチュエータを制御装置20で制御することにより、着脱規制部110の突出量を小さくした状態で取り除く。このように、ウェイトベース40から取り外される方向のサブウェイト45の移動を規制する着脱規制部110をガイド部41に設けることにより、ウェイトベース40に載置されているサブウェイト45の脱落を防止することができる。
また、ウェイト可変エレベータ1の運転を繰り返した場合、メインロープ11に伸びが発生する可能性があるため、メインロープ11の伸びを検知する手段を設けてもよい。図24は、実施形態1に係るウェイト可変エレベータの変形例を示す説明図である。メインロープ11の伸びを検知する伸び検知手段としては、例えば、図24に示すように、ウェイト積み換え装置60、またはその近傍に、赤外線センサ等をからなる伸び検出装置120を設け、メインロープ11における伸び検出装置120の近傍には、伸び検出装置120での検出対象として、検知印121を設けてもよい。
このように、伸び検出装置120と検知印121とを設け、ウェイト可変エレベータ1の運転時には、継続的に伸び検出装置120で検知印121を検出することにより、伸び検出装置120に対する検知印121の相対的な位置の変化を検出することができる。つまり、メインロープ11の伸びが発生した場合には、伸び検出装置120に対する検知印121の相対的な位置が変化するため、検知印121の位置の変化を検出することにより、メインロープ11の伸びを検出することができる。
これにより、ウェイトベース40に対してウェイト積み換え装置60によってサブウェイト45を着脱する際において、稼動フレーム62を昇降させたり、駆動部材65を駆動させたりする際に、メインロープ11の伸びに応じて、適切な位置やタイミングで制御を行うことができる。
また、上述した実施形態4に係るウェイト可変エレベータ1では、サブウェイト95のネジ穴97の部分には、キリ穴98を設けることにより、ウェイト積み換え装置90のネジ部92をネジ穴97に螺合させる際の負荷を軽減させているが、キリ穴98以外によって負荷の軽減を行ってもよい。図25は、実施形態4に係るウェイト可変エレベータの変形例でのサブウェイトの説明図である。螺合時の負荷の軽減は、例えば、図25に示すように、サブウェイト95の一方の面に、他の部分から凹んだ凹部130を設け、ネジ穴97は、この凹部130に形成してもよい。これにより、ネジ穴97の長さが短くなるので、ネジ穴97へのネジ部92の螺合時における負荷を軽減させることができる。
また、ウェイト可変エレベータ1は、上述した実施形態、及び変形例で用いられている構成や制御等を適宜組み合わせてもよく、または、上述した構成や制御以外を用いてもよい。ウェイト可変エレベータ1の構成や制御等に関わらず、昇降路3内におけるウェイトベース40の昇降範囲の最上部にウェイトベース40が位置した状態におけるウェイトベース40の上方に、サブウェイト45、95を保持すると共にウェイトベース40へのサブウェイト45、95の着脱が可能なウェイト積み換え装置60、70、80、90を配設することにより、カウンタウェイト10の重量を容易に変更することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 ウェイト可変エレベータ
3 昇降路
5 乗りかご
7 乗り場
10 カウンタウェイト
11 メインロープ
12 昇降駆動装置
14 機械室
15 巻上機
16 メインシーブ
18 電動機
20 制御装置
30 メインウェイト
31 ガイドローラ
40 ウェイトベース
41、100 ガイド部
45、95 サブウェイト
46 鍔部
50 ガイドレール
60、70、80、90 ウェイト積み換え装置
61 固定フレーム
62 稼動フレーム
63 案内部材
64、76、85、93 モータ(駆動部)
65 駆動部材
66、75 回転軸
67、78、86 保持部
68 個数検知センサ
71 リンク駆動部材(支持部)
72 駆動側部材
73 固定側部材
81 チェーン
82 駆動軸
91 本体部
92 ネジ部
110 着脱規制部
120 伸び検出装置
121 検知印

Claims (7)

  1. 昇降路内に配設された乗りかごと、
    前記昇降路内に配設されたウェイトベースと、
    巻上機に巻き掛けられると共に、前記乗りかごと前記ウェイトベースとを連結するメインロープと、
    前記ウェイトベースに載置されるサブウェイトと、
    前記昇降路内における前記ウェイトベースの昇降範囲の最上部に前記ウェイトベースが位置した状態における前記ウェイトベースの上方に位置し、前記サブウェイトを保持すると共に、前記ウェイトベースへの前記サブウェイトの着脱が可能なウェイト積み換え装置と、
    を備えることを特徴とするウェイト可変エレベータ。
  2. 前記ウェイト積み換え装置は、
    前記ウェイトベースへの前記サブウェイトの着脱方向に延在する回転軸と、
    前記回転軸の外周面に螺旋状に設けられると共に前記サブウェイトを保持する保持部と、
    を備え、
    前記ウェイト積み換え装置での前記ウェイトベースへの前記サブウェイトの着脱は、前記回転軸を前記保持部と一体で回転させることにより、前記保持部で保持する前記サブウェイトを着脱方向に移動させる請求項1に記載のウェイト可変エレベータ。
  3. 前記ウェイト積み換え装置は、
    前記ウェイトベースへの前記サブウェイトの着脱方向における相対的な位置が変化可能に配設される一対の支持部と、
    前記支持部を移動させることにより前記支持部同士の相対的な位置を変化させることができる駆動部と、
    前記サブウェイトを保持すると共に一対の前記支持部の双方に連結され、前記支持部同士の相対的な位置の変化によって前記サブウェイトに対する角度が変化する保持部と、
    を備え、
    前記ウェイト積み換え装置での前記ウェイトベースへの前記サブウェイトの着脱は、前記駆動部で前記支持部を移動させることにより前記支持部同士の相対的な位置を変化させ、前記サブウェイトに対する前記保持部の角度を変化させることにより、前記保持部で保持する前記サブウェイトを着脱方向に移動させる請求項1に記載のウェイト可変エレベータ。
  4. 前記ウェイト積み換え装置は、
    下方側からの前記サブウェイトへの接触時には前記サブウェイトを保持し、上方側からの前記サブウェイトへの接触時には上方に折れ曲がる保持部と、
    前記保持部が連結され、前記ウェイトベースへの前記サブウェイトの着脱方向に前記保持部を移動させるチェーンと、
    前記チェーンを駆動させる駆動部と、
    を備え、
    前記ウェイト積み換え装置での前記ウェイトベースへの前記サブウェイトの着脱は、前記駆動部によって前記チェーンを駆動させて前記保持部を移動させることにより、前記保持部で保持する前記サブウェイトを着脱方向に移動させる請求項1に記載のウェイト可変エレベータ。
  5. 前記ウェイトベースは、前記サブウェイトの着脱時の案内を行うガイド部を備えており、
    前記ガイド部には、前記ガイド部からの突出量が変化すると共に、前記突出量が大きい状態では、前記ウェイトベースに載置された前記サブウェイトが前記ウェイトベースからの取り外される方向へ移動する際に、前記サブウェイトに当接することにより、前記サブウェイトの取り外しを規制する着脱規制部が設けられる請求項1〜4のいずれか1項に記載のウェイト可変エレベータ。
  6. 前記ウェイト積み換え装置は、前記サブウェイトを保持するネジ部と、前記ネジ部を回転させる駆動部と、を備えており、
    前記サブウェイトには、前記ネジ部と螺合するネジ穴が形成されており、
    前記ウェイト積み換え装置での前記ウェイトベースへの前記サブウェイトの着脱は、前記駆動部によって前記ネジ部を回転させることにより、前記ネジ部で保持する前記サブウェイトを着脱方向に移動させる請求項1に記載のウェイト可変エレベータ。
  7. 前記メインロープの伸びを検知する伸び検知手段を備える請求項1〜6のいずれか1項に記載のウェイト可変エレベータ。
JP2013037931A 2013-02-27 2013-02-27 ウェイト可変エレベータ Pending JP2014162634A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013037931A JP2014162634A (ja) 2013-02-27 2013-02-27 ウェイト可変エレベータ
CN201320878390.3U CN203754186U (zh) 2013-02-27 2013-12-27 对重可变电梯

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013037931A JP2014162634A (ja) 2013-02-27 2013-02-27 ウェイト可変エレベータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014162634A true JP2014162634A (ja) 2014-09-08

Family

ID=51249486

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013037931A Pending JP2014162634A (ja) 2013-02-27 2013-02-27 ウェイト可変エレベータ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2014162634A (ja)
CN (1) CN203754186U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5665103B1 (ja) * 2014-01-06 2015-02-04 東芝エレベータ株式会社 エレベータ装置
JP2019006582A (ja) * 2017-06-27 2019-01-17 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 調整おもりの搬出装置及び調整おもりの搬出方法
CN114044427A (zh) * 2021-11-23 2022-02-15 江西重契机械设备有限公司 一种下置式曳引机座

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5567095B2 (ja) * 2012-10-12 2014-08-06 東芝エレベータ株式会社 エレベータ装置
CN106219372B (zh) * 2016-08-31 2018-08-07 住友富士电梯有限公司 一种具有断电延时运行功能的电梯
CN106276548B (zh) * 2016-08-31 2018-10-12 住友富士电梯有限公司 一种节能电梯
JP6382391B1 (ja) * 2017-04-26 2018-08-29 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 エレベーター釣合おもり枠の補強材取付支援装置及びエレベーター釣合おもり枠の補強材取付方法
JP6409915B1 (ja) * 2017-06-27 2018-10-24 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 調整おもりの取り出し方法及び調整おもりの支持装置
CN108545586A (zh) * 2018-07-03 2018-09-18 广东德奥电梯科技有限公司 电梯配重与轿厢自动平衡系统

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0725568A (ja) * 1993-07-09 1995-01-27 Kajima Corp 昇降機のカウンターウェイトチェンジシステム
JPH0859130A (ja) * 1994-08-22 1996-03-05 Mitsubishi Denki Bill Techno Service Kk 油圧エレベーターの主ロープ伸び検出装置
JP2008068997A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ
JP2009215049A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Toshiba Elevator Co Ltd 可変速エレベータ
JP2010023972A (ja) * 2008-07-17 2010-02-04 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ
JP2011136796A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ装置
JP4849651B1 (ja) * 2011-07-25 2012-01-11 株式会社エレベータ研究所 エレベータ

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0725568A (ja) * 1993-07-09 1995-01-27 Kajima Corp 昇降機のカウンターウェイトチェンジシステム
JPH0859130A (ja) * 1994-08-22 1996-03-05 Mitsubishi Denki Bill Techno Service Kk 油圧エレベーターの主ロープ伸び検出装置
JP2008068997A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ
JP2009215049A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Toshiba Elevator Co Ltd 可変速エレベータ
JP2010023972A (ja) * 2008-07-17 2010-02-04 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ
JP2011136796A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ装置
JP4849651B1 (ja) * 2011-07-25 2012-01-11 株式会社エレベータ研究所 エレベータ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5665103B1 (ja) * 2014-01-06 2015-02-04 東芝エレベータ株式会社 エレベータ装置
JP2019006582A (ja) * 2017-06-27 2019-01-17 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 調整おもりの搬出装置及び調整おもりの搬出方法
CN114044427A (zh) * 2021-11-23 2022-02-15 江西重契机械设备有限公司 一种下置式曳引机座

Also Published As

Publication number Publication date
CN203754186U (zh) 2014-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014162634A (ja) ウェイト可変エレベータ
JP6675225B2 (ja) 巻上げ装置
JPH09165106A (ja) 自動倉庫用貨物入出庫装置
JP2000229772A5 (ja)
JP5715490B2 (ja) 機械式駐車設備
JP6169266B2 (ja) エレベータ装置
WO2013076866A1 (ja) エレベータシステム
JP4862296B2 (ja) エレベータの検査方法
WO2003093156A1 (fr) Mecanisme elevateur/abaisseur pour ascenseur et procede afferent
JP2007176624A (ja) エレベータ
JPWO2004074157A1 (ja) エレベータ
JP5969861B2 (ja) 昇降体着床検知制御装置とそれを備えた機械式駐車設備
CN102652102A (zh) 电梯控制装置
JP2013129493A (ja) エレベータの移動ケーブル装置
KR20140000050U (ko) 크레인의 과권하방지장치
JP2005280988A (ja) 双動式エレベータおよびその制御方法
TW479050B (en) Belt-climbing elevator having drive in counterweight
WO2007138707A1 (ja) エレベータ装置
CN109952262B (zh) 电梯的紧急停止装置的检查方法
JP2004352411A (ja) エレベーター装置
JP4994949B2 (ja) エレベータ式駐車装置の昇降装置
WO2005077804A1 (ja) エレベータ装置
WO2006043317A1 (ja) エレベータ装置
KR102179010B1 (ko) 케이지의 추락방지 장치
CN109720959B (zh) 调速器和电梯

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140909