JP5486264B2 - 扉装置 - Google Patents

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本発明は、吊持部材により吊持された2枚以上の扉体を昇降させることで開口部を開閉する扉装置に関するものである。
吊持部材により吊持された複数枚の扉体を電動昇降させることで開口部を開閉する扉装置が知られており、具体的な構成として、開口部全閉時において上側、下側にそれぞれ位置する2枚の扉体と、各扉体の幅方向両端部を受け入れて上下方向に案内するガイドレールと、各扉体を吊持する吊持手段と、吊持手段を介して扉体を昇降させる駆動手段と、を備えている。このような扉装置は、例えば、特許文献1に開示されている。
このような扉装置は、複数枚の扉体が並行して昇降するため、扉体の幅方向両端部を案内するガイドレールの見込み寸法が大きくなり、また、開口部上方の収納部も大きくなりがちである。したがって、複数枚の扉体をコンパクトに納めたいという要望がある。また、いかにスムーズに扉体を昇降させるかも重要となる。
実用新案登録第3131602号
本発明は、コンパクトな納まりで、かつ、スムーズに昇降する複数枚の扉体を備えた扉装置を提供することを目的とする。
本発明が採用した技術手段は、
吊持部材により吊持された2枚以上の扉体を昇降させることで開口部を開閉する扉装置において、
前記2枚以上の扉体は、第1扉体と第2扉体を含み、第1扉体と第2扉体は開口部上方の収納部内で平行状に収納された全開位置と、第1扉体が上側に、第2扉体が下側に位置して開口部を全閉する全閉位置との間で昇降し、
第1扉体の幅方向両端側の上部に左右の第1動滑車を設け、第1動滑車に上側から巻き掛けた第1吊持部材の一側部位の下端を躯体に固定し、第1吊持部材の他側部位の下端を第2扉体に固定することで、前記第1扉体の昇降に連動して前記第2扉体が昇降するように構成されており、
前記第1動滑車は第1扉体の幅方向に対して直交するように配置されていると共に、巻き掛け面が平面視において第2扉体の厚さの中心にまで達しており、
前記第2扉体の幅方向両端側において、平面視で第1動滑車に対応する位置には、前記第1吊持部材の他側部位を上下に案内するように高さ方向に延びる案内空間が形成されており、前記第1吊持部材の他側部位の下端は、前記案内空間内に位置して第2扉体に連結されており、前記第1吊持部材の他側部位が、第2扉体の厚さの略中心に位置して垂下した状態で、第2扉体が昇降するように構成されている、扉装置、である。
1つの態様では、前記扉装置は、さらに第3扉体を有し、全開位置では、第3扉体は開口部上方の収納部内で第1扉体及び第2扉体と平行状に収納され、全閉位置では、第3扉体は第2扉体の下側に位置して開口部を閉鎖し、
第2扉体の幅方向両端側の上部に左右の第2動滑車を設け、第2動滑車に上側から巻き掛けた第2吊持部材の一側部位の下端を第1扉体に固定し、第2吊持部材の他側部位の下端を第3扉体に固定することで、前記第2扉体の昇降に連動して前記第3扉体が昇降するように構成されており、
前記第2動滑車は、前記第1動滑車に対して見付方向に異なる位置で第2扉体の幅方向に直交するように配置されていると共に、巻き掛け面は平面視において第1扉体の厚さの中心及び第3扉体の厚さの中心にまで達しており、
前記第3扉体の幅方向両端側において、平面視で第2動滑車に対応する位置には、前記第2吊持部材の他側部位を上下に案内するように高さ方向に延びる案内空間が形成されており、前記第2吊持部材の他側部位の下端は、前記第3扉体の案内空間内に位置して第3扉体に連結されており、前記第2吊持部材の他側部位が、第3扉体の厚さの略中心に位置して垂下した状態となり、前記第1扉体の幅方向両端側において、平面視で第2動滑車に対応する位置には、前記第2吊持部材の一側部位を上下に案内するように高さ方向に延びる案内空間が形成されており、前記第2吊持部材の一側部位の下端は、前記第1扉体の案内空間内に位置して第1扉体に連結されており、前記第2吊持部材の一側部位が、第1扉体の厚さの略中心に位置して垂下した状態で、第3扉体が昇降するように構成されている。
1つの態様では、前記第2吊持部材の他側部位の下端は、前記第3扉体の案内空間内に位置して第3扉体の高さ寸法の中間部位に連結されており、
前記第1吊持部材の他側部位の下端は、前記第2扉体の案内空間内に位置して第2扉体の高さ方向の中間よりも上方部位に連結されている。
前記第2吊持部材の他側部位の下端を第3扉体の高さ寸法の中間部位に連結することで、第3扉体を安定して昇降させることができる。
一方、第2扉体の上部に設けた第2動滑車には第3扉体の荷重が作用するため、前記第1吊持部材の他側部位の下端を第2扉体の高さ方向の中間よりも上方部位に連結して、当該連結部を第2扉体の上部に近づけることで、第2扉体を安定して昇降させることができる。
本発明に係る扉装置は、4枚以上の扉体を備えていても良い。
本明細書において、動滑車は広い意味で用いており、動滑車にはスプロケット、プーリが含まれる。吊持部材は、それが巻き掛けされる動滑車の種類に応じて、チェーン、ベルト(平ベルト、Vベルト)、ワイヤ、ロープ等から選択される。
1つの態様では、吊持部材を案内する前記案内空間は、凹溝である。
本発明では、動滑車を扉体の幅方向に対して直交するように配置し、その巻き掛け面が平面視において隣位の扉体の厚さの中心にまで達するようにし、かつ、前記隣位の扉体に案内空間(凹溝)を形成して、案内空間(凹溝)内で吊持部材を垂下させることで、平面視において、複数枚の扉体の幅方向の両端部同士を接近させることができ、扉体の納まりをコンパクトとすることができる。
本発明では、動滑車を扉体の幅方向に対して直交するように配置し、その巻き掛け面が平面視において隣位の扉体の厚さの中心にまで達するようにし、かつ、前記隣位の扉体に案内空間(凹溝)を形成して、案内空間(凹溝)内に吊持部材を位置させることで、当該隣位の扉体を吊持する吊持部材が当該隣位の扉体の厚さの略中心に位置して垂下することになり、扉体をスムーズに昇降させることができる。より具体的には、扉体を垂直方向に昇降させることで、昇降時に扉体が傾いたような場合に扉体の幅方向両端部の被ガイド部とガイドレールの底部のガイド部とが過度に接触するようなことを防止し、扉体のスムーズな開閉操作が可能となる。
扉装置の全体正面図である。 扉装置の全体正面図であり、内部機構を示している。 開口部全閉時の扉装置の側面図である。 開口部全開時の扉装置の側面図である。 第1扉体の平面図及び正面図である。 第2扉体の平面図及び正面図である。 第3扉体の平面図及び正面図である。 扉装置の横断面図であり、(A)は上段部、(B)は中段部、(C)は下段部、を示している。 図8(A)の部分拡大図である。 図8(B)の部分拡大図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、扉装置の全体正面図、図2は、扉装置の内部機構を示す全体正面図、図3は、開口部全閉時の扉装置の側面図、図4は、開口部全開時の扉装置の側面図である。扉装置は、3枚の第1扉体1、第2扉体2、第3扉体3を備えており、3枚の第1扉体1、第2扉体2、第3扉体3が昇降することによって、開口部を開閉するように構成されている。
開口部の幅方向左右両側には第1扉体1、第2扉体2、第3扉体3の幅方向両端部を受け入れて上下方向に案内するためのガイド体4が立設されている。開口部全閉時において、高さ方向に上から順に第1扉体1、第2扉体2、第3扉体3が位置するようになっており、第1扉体1が開口部の上方部位を、第2扉体2が開口部の中間部位を、第3扉体3が開口部の下方部位を、閉鎖するようになっている。開口部上方の上面5の上側には収納部50が形成されており、開口部全開時には、第1扉体1、第2扉体2、第3扉体3が収納部50内に互いに前後方向に平行状に収納されるようになっている。
扉装置は、第1扉体1を電動昇降駆動する手段と、第1扉体1の昇降に連動して第2扉体2を昇降させる手段と、第2扉体2の昇降に連動して第3扉体3を昇降させる手段と、を備え、第1扉体1の昇降に連動して第2扉体2が昇降し、第2扉体2の昇降に連動して第3扉体3が昇降するようになっている。各扉体1、2、3の構成及び昇降機構について、以下に詳細に説明する。
図5に示すように、第1扉体1は、内部側の面部10と、外部側の面部11と、上面12と、下面13と、を有する正面視横長のパネル部1´と、パネル部1´の幅方向左右端部に設けた側フレーム14と、からなる。側フレーム14の上端はパネル部1´の上面12よりも上方に延びており、側フレーム14の下端はパネル部1´の下面13とほぼ同じ高さにある。側フレーム14の上方部位には、パネル部1´の上面12よりも高い位置において、スプロケット15が固定されている。第1扉体1の幅方向左右の端部、すなわち、側フレーム14の端部には、上下方向(第1扉体1の高さ方向)に垂直に延びる溝状の被ガイド部16が形成されている。第1扉体1の幅方向の両端部は、被ガイド部16を介して、後述するガイド突起41に上下方向に案内される。
側フレーム14は、第1扉体1の厚さ(見込方向の寸法)の中心よりも外部側に位置する面部を備え、当該面部の内部側には、見付方向(第1扉体1の幅方向)において、被ガイド部16とスプロケット15の間に位置して、上下方向(第1扉体1の高さ方向)に垂直に延びる凹溝170が形成されており、凹溝170内を後述するチェーン62の一側部位62Aが通るようになっている。凹溝170内の下方部位に位置して、チェーン固定部17が形成されており、チェーン62の一側部位62Aの下端がチェーン固定部17に連結される。平面視において、凹溝170の空間は、第1扉体1の厚さ(見込方向の寸法)の中心を含む空間を占めており、チェーン62の一側部位62Aは、第1扉体1の厚さの中心を通って垂直状に延出する。パネル部1´の上面12には、幅方向の左右端部側に位置して2つのスプロケット18が固定されている。
図6に示すように、第2扉体2は、内部側の面部20と、外部側の面部21と、上面22と、下面23と、を有する正面視横長のパネル部2´と、パネル部2´の幅方向左右端部に設けた側フレーム24と、からなる。側フレーム24の上端はパネル部2´の上面よりも上方に延びており、側フレーム24の下端はパネル部2´の下端とほぼ同じ高さにある。側フレーム24の上方部位には、パネル部2´の上面よりも高い位置において、スプロケット25が固定されている。第2扉体2の幅方向左右の端部、すなわち、側フレーム24の端部には、上下方向に延びる溝状の被ガイド部26が形成されている。第2扉体2の幅方向の両端部は、被ガイド部26を介して、後述するガイド突起42に上下方向に案内される。
側フレーム24は、第2扉体2の厚さ(見込方向の寸法)の中心よりも外部側に位置する面部を備え、当該面部の内部側には、スプロケット25よりもパネル部2´側(被ガイド部26とは反対側)に位置して、上下方向(第2扉体2の高さ方向)に垂直に延びる凹溝270が形成されており、凹溝270内を後述するチェーン61の他側部位61Bが通るようになっている。凹溝270内の上方部位に位置して、チェーン固定部27が形成されており、チェーン61の他側部位61Bの下端がチェーン固定部27に連結される。平面視において、凹溝270の空間は、第2扉体2の厚さ(見込方向の寸法)の中心を含む空間を占めており、チェーン61の一側部位61Bは、第2扉体2の厚さの中心を通って垂直状に延出する。
図7に示すように、第3扉体3は、内部側の面部30と、外部側の面部31と、上面32と、下面33と、を有する正面視横長のパネル部3´と、パネル部3´の幅方向左右端部に設けた側フレーム34と、からなる。側フレーム34の上端はパネル部3´の上端とほぼ同じ高さにあり、側フレーム34の下端はパネル部3´の下端とほぼ同じ高さにある。第3扉体3の幅方向左右の端部、すなわち、側フレーム34の端部には、上下方向に延びる溝状の被ガイド部36が形成されている。第3扉体3の幅方向の両端部は、被ガイド部36を介して、後述するガイド突起43に上下方向に案内される。
側フレーム34は、第3扉体3の厚さ(見込方向の寸法)の中心よりも外部側に位置する面部を備え、当該面部の内部側には、上下方向(第3扉体3の高さ方向)に垂直に延びる凹溝370が形成されており、凹溝370内を後述するチェーン62の他側部位62Bが通るようになっている。凹溝370内の高さ方向中間部位には、チェーン固定部37が形成されており、チェーン62の他側部位62Bの下端がチェーン固定部37に連結される。平面視において、凹溝370の空間は、第3扉体3の厚さ(見込方向の寸法)の中心を含む空間を占めており、チェーン62の他側部位62Bは、第3扉体3の厚さの中心を通って垂直状に延出する。
第1扉体1、第2扉体2、第3扉体3は、見込方向(室内外方向ないし前後方向)に互いにずれた位置で互いに平行して高さ方向に昇降するようになっている。図3に示すように、開口部全閉時には、第1扉体1の内部側の面部10の下方部位が第2扉体2の外部側の面部21の上方部位に重なるように対向しており、かつ、両者をあいじゃくり状に係止させることで気密性を向上させている。第2扉体2の内部側の面部20の下方部位が第3扉体3の外部側の面部31の上方部位に重なるように対向しており、かつ、両者をあいじゃくり状に係止させることで気密性を向上させている。開口部全閉時では、第1扉体1の上方部位は上面5よりも上方に位置している。
図4に示すように、開口部全開時には、第1扉体1の内部側の面部10が第2扉体2の外部側の面部21に対向しており、第2扉体2の内部側の面部20が第3扉体3の外部側の面部31に対向している。図4から明らかなように、図示の態様では、各扉体の高さ寸法は、第1扉体1の高さ寸法が最も大きく、次いで、第2扉体2の高さ寸法が大きく、第3扉体3の高さ寸法は最も小さくなっている。
ガイド体4の底部40は、開口部上方の収納部50内にまで延出しており、底部40には、見込方向に間隔を存して3つのガイド突起(ガイド部)41、42、43が突設されている。1つの態様では、ガイド突起は高さ方向に延びる長尺部材であるが、複数の短尺状の部材を高さ方向に設けたものでもよい。第1扉体1の被ガイド部16は、ガイド突起41に案内されて上下方向に移動し、第2扉体2の被ガイド部26は、ガイド突起42に案内されて上下方向に移動し、第3扉体3の被ガイド部36は、ガイド突起43に案内されて上下方向に移動する。ガイド突起41、42、43は、それぞれ、底部40の高さ方向において、少なくとも第1扉体1、第2扉体2、第3扉体3の幅方向両端部の移動経路に設けてあればよい。第1扉体1、第2扉体2、第3扉体3の幅方向両端部の見込方向の動き(前後方向の振れ)を、それぞれガイド突起41、42、43によって規制することで、第1扉体1、第2扉体2、第3扉体3を互いに接近させた状態で昇降移動させることができる。
図9、図10に示すように、被ガイド部16、26、36は、それぞれ、ボルトBを介して側フレーム14、24、34の端部に取り外し可能に設けてあり、ボルトBは正面(図示の態様では、内部側)から取り外し可能である。したがって、ボルトBを外して、扉体1、2、3の幅方向端部と被ガイド部16、26、36を分離することで、扉体1、2、3を正面から取り外すことが可能である。第1扉体1、第2扉体2、第3扉体3の昇降時に、第1扉体1、第2扉体2、第3扉体3の幅方向両端部を上下方向に案内する機構は、図示の態様に限定されるものではなく、例えば、第1扉体1、第2扉体2、第3扉体3の幅方向両端部に夫々ガイドローラ(被ガイド部)を設け、各ガイドローラが、ガイド部4の底部40に上下方向に延びる3本のガイドレール(ガイド部)に案内されるようにしてもよい。
第1扉体1は、図2に示すように、パネル部1´の上面12に設けた2つのスプロケット18に下側から巻き掛けしたチェーン60によって吊持されており、開閉機7によってチェーン60を巻き取り、あるいは、繰り出すことで、第1扉体1を上下動させるようになっている。
より具体的には、開口部上方の収納部50において、一方のガイド体4の上方に位置して開閉機7が設けてあり、チェーン60の一端側(60A)は、開閉機7に巻回されており、下端にはカウンターウェイト8が連結されている。ウェイト8は、扉体の端部のガイド手段(溝状の被ガイド部とガイド突起)と類似のガイド手段80によって案内されながら昇降するようになっている。一方のスプロケット18の上方には、開閉機7と略同じ高さに位置してスプロケット19が設けてあり、開閉機7から延出するチェーン60(60B)は、スプロケット19に巻回されて下方に延出し(60C)、一方のスプロケット18に巻回されて他方のスプロケット18までに水平状に延出し(60D)、他方のスプロケット18に巻回されて上方に延出して(60E)、収納部50の上方部位に固定されている。開閉機7によりチェーン60を引くことで、第1扉体1を上昇させ、開閉機7によりチェーン60を繰り出すことで、第1扉体1を下降させる。開閉機、チェーンやスプロケット、ワイヤやプーリを用いてどのように扉体1を昇降させるかについては、図示の態様以外にも様々な態様が取り得ることが当業者に理解される。
第2扉体2は、第1扉体1の幅方向端部の上方に設けたスプロケット15に上側から巻き掛けされるチェーン61によって第1扉体1から吊持されており、第1扉体1の昇降に連動して第2扉体2が、スプロケット15、チェーン61を介して、昇降するようになっている。図9に示すように、スプロケット15は、第1扉体1の幅方向に直交する方向(第1扉体1の見込方向)に配向されており、スプロケット15の軸部は第1扉体1の厚さ(見込方向の寸法)の中心に位置して第1扉体1の幅方向に延出している。平面視において、スプロケット15の巻き掛け面は、第2扉体2の厚さ(見込方向の寸法)の中心にまで延びている。
第1扉体1に設けたスプロケット15に巻回されたチェーン61の一側部位61Aは、ガイド体4内において、第1扉体1の面部11側の外部側の空間44を垂下しており、下端が開口部上方のフレーム9に固定されている。チェーン61の他側部位61Bは、凹溝270を通って、第1扉体1の面部10側で垂下しており、下端が第2扉体2のチェーン固定部27に固定されている。
第1扉体1が上昇すると、第1扉体1の上昇に連動して、スプロケット15が上昇し、チェーン61の一側部位61Aの下端の高さが固定された状態(フレーム9に固定されている)でスプロケット15が上昇することで、チェーン61の一側部位61Aの長さが延びて、チェーン固定部27に連結されたチェーン61の他側部位61Bの下端が上昇し、第2扉体2が上昇する。第1扉体1が下降すると、第1扉体1の下降に連動して、スプロケット15が下降し、チェーン61の一側部位61Aの下端の高さが固定された状態でスプロケット15が下降することで、チェーン61の一側部位61Aの長さが短くなって、チェーン固定部27に連結されたチェーン61の他側部位61Bの下端が下降し、第2扉体2が下降する。スプロケット15が動滑車として昇降することで、第2扉体2が第1扉体1に比べて2倍の速度で上下動する。
第3扉体3は、第2扉体2の幅方向の両端部の上端に設けたスプロケット25に上側から巻き掛けされるチェーン62によって第2扉体2から吊持されており、第2扉体2の昇降に連動して第3扉体3が昇降するようになっている。図9、図10に示すように、スプロケット25は、第2扉体2の幅方向に直交する方向(第2扉体2の見込方向)に配向されており、スプロケット25の軸部は第2扉体2の厚さ方向(見込方向)の中心に位置して第2扉体2の幅方向に延出している。平面視において、スプロケット25の巻き掛け面は、室内外方向(前後方向)において隣位の扉体、すなわち、第1扉体1、第3扉体3の厚さ方向(見込方向)の中心にまで延びている。
第2扉体2に設けたスプロケット25に巻回されたチェーン62の一側部位62Aは、第2扉体2の面部21側で第1扉体1の凹溝170内を通って垂下しており、下端が第1扉体1のチェーン固定部17に固定されている。チェーン62の他側部位62Bは、第2扉体2の面部20側で第3扉体3の凹溝370を通って垂下しており、下端が第3扉体3のチェーン固定部37に固定されている。
第2扉体2が上昇すると、第2扉体2の上昇に連動して、スプロケット25が上昇し、第1扉体1のチェーン固定部17に固定されているチェーン62の一側部位62Aの下端も上昇するが、第2扉体2は第1扉体1よりも高速で上昇するため、チェーン62の一側部位62Aの長さが延びて、チェーン固定部37に連結されたチェーン62の他側部位62Bの下端が上昇し、第3扉体3が上昇する。第2扉体2が下降すると、第2扉体2の下降に連動して、スプロケット25が下降し、第1扉体1のチェーン固定部17に固定されているチェーン62の一側部位62Aの下端も下降するが、第2扉体2は第1扉体1よりも高速で下降するため、チェーン62の一側部位62Aの長さが短くなって、チェーン固定部37に連結されたチェーン62の他端が下降し、第3扉体3が下降する。スプロケット25が動滑車として昇降することで、第3扉体3が第2扉体2に比べて1.5倍の速度で上下動する。すなわち、第1扉体1が低速パネル、第2扉体2が中速パネル、第3扉体3が高速パネル、となっている。
図9に示すように、平面視において、第1扉体1、第2扉体2、第3扉体3は、見込方向に互いに接近した位置で垂直方向に昇降するようになっている。第1扉体1、第2扉体2、第3扉体3の見込方向の位置関係は、第1扉体1、第2扉体2、第3扉体3の幅方向両端部の被ガイド部16、26、36がガイド突起41、42、43に案内されることで決定される。
第1扉体1に設けたスプロケット15と第2扉体2に設けたスプロケット25は、開口幅方向(第1扉体1、第2扉体2の幅方向)において、異なる位置に配置されており、第1扉体1、第2扉体2、第3扉体3が見込方向に接近して昇降するものでありながら、スプロケット15とスプロケット25が干渉することがないようになっている。図示の態様では、スプロケット25はスプロケット15よりもガイド体4の底部40側に位置しているが、その逆でもよい。後者の場合、開口幅方向(第1扉体1、第2扉体2、第1扉体3の幅方向)において、凹溝170、270、370の位置も変更されることが当業者に理解される。
開口幅方向(第1扉体1、第2扉体2、第1扉体3の幅方向)において、凹溝170、270、370の位置は、隣位の扉体間で異ならしめてあり、かつ、隣の扉体のスプロケット15、スプロケット25の位置に合わせてある。具体的には、図9に示すように、第1扉体1の凹溝170の位置は、第2扉体2のスプロケット25の位置に対応しており、第2扉体2の凹溝270の位置は、第1扉体1のスプロケット15の位置に対応しており、第3扉体3の凹溝370の位置は、第2扉体2のスプロケット25の位置に対応している。
第1扉体1、第2扉体2、第3扉体3の幅方向の左右両端部側の部位、すなわち、ガイド体4に受け入れられた部位(図示の態様では側フレーム14、24、34)を上記のように構成することで、第1扉体1、第2扉体2、第3扉体3を互いに接近させてコンパクトに納めることができる。第1扉体1、第2扉体2、第3扉体3を互いに接近させてコンパクトに納めることで、ガイド体4のサイズもコンパクトにすることができる。
第1扉体1のスプロケット15の巻き掛け面を、平面視において、第2扉体2の凹溝270内で第2扉体2の厚さの中心に位置させることで、スプロケット15に巻き掛けたチェーン61の他側部位61Bが第2扉体2の厚さの中心で垂下し、第1扉体1の昇降に連動して第2扉体2がスムーズに昇降する。第2扉体2のスプロケット25の巻き掛け面を、平面視において、第1扉体1の凹溝170内で第1扉体1の厚さの中心に位置させることで、スプロケット25に巻き掛けたチェーン62の一側部位62Aが第2扉体1の厚さの中心で垂下し、平面視において、第3扉体3の凹溝370内で第3扉体3の厚さの中心に位置させることで、スプロケット25に巻き掛けたチェーン62の他側部位62Bが第3扉体3の厚さの中心で垂下し、第1扉体1、第2扉体2の昇降に連動して第3扉体3がスムーズに昇降する。
第1扉体1、第2扉体2、第3扉体3のパネル部1´、2´、3´を、POM樹脂(ポリアセタール)から形成することで、加圧、防犯に対する耐性を向上させてある。また、図4に示すように、ガイド体4の開口溝の外部側の縦縁は、全閉時の第1扉体1、第2扉体2、第3扉体3の位置に合わせて、第1縦縁45、第2縦縁46、第3縦縁47から段部状に形成されている。第1縦縁45、第2縦縁46、第3縦縁47の先端部位は高分子ポリエチレン樹脂で被覆されており、第1扉体1(側フレーム14)、第2扉体2(側フレーム24)、第3扉体3(側フレーム34)との接触時の粉塵及び摩擦音の発生を低減し、かつ水密性能も向上させている。ガイド突起41、42、43の先端部位は高分子ポリエチレン樹脂で被覆されており、溝状の被ガイド部16、26、36との接触時の粉塵及び摩擦音の発生を低減し、かつ水密性能も向上させている。
本発明は、複数枚の扉体が高速で昇降することで開口部を開閉する扉装置に用いることができる。
1 第1扉体
15 スプロケット
17 チェーン固定部
2 第2扉体
25 スプロケット
27 チェーン固定部
3 第3扉体
37 チェーン固定部
7 開閉機
60 チェーン
61 チェーン
62 チェーン

Claims (3)

  1. 吊持部材により吊持された2枚以上の扉体を昇降させることで開口部を開閉する扉装置において、
    前記2枚以上の扉体は、第1扉体と第2扉体を含み、第1扉体と第2扉体は開口部上方の収納部内で平行状に収納された全開位置と、第1扉体が上側に、第2扉体が下側に位置して開口部を全閉する全閉位置との間で昇降し、
    第1扉体の幅方向両端側の上部に左右の第1動滑車を設け、第1動滑車に上側から巻き掛けた第1吊持部材の一側部位の下端を躯体に固定し、第1吊持部材の他側部位の下端を第2扉体に固定することで、前記第1扉体の昇降に連動して前記第2扉体が昇降するように構成されており、
    前記第1動滑車は第1扉体の幅方向に対して直交するように配置されていると共に、巻き掛け面が平面視において第2扉体の厚さの中心にまで達しており、
    前記第2扉体の幅方向両端側において、平面視で第1動滑車に対応する位置には、前記第1吊持部材の他側部位を上下に案内するように当該第2扉体の高さに亘って延びる案内空間が形成されており、前記第2扉体には前記案内空間内において前記第1吊持部材の他側部位の下端の固定部が設けてあり、前記第1吊持部材の他側部位の下端は、前記案内空間内に位置して第2扉体の前記固定部固定されており、前記案内空間は、前記第2扉体の厚さの中心を含む空間を占めており、前記第1吊持部材の他側部位が、第2扉体の厚さの略中心に位置して垂下した状態で、第2扉体が昇降するように構成されている、扉装置。
  2. 前記扉装置は、さらに第3扉体を有し、全開位置では、第3扉体は開口部上方の収納部内で第1扉体及び第2扉体と平行状に収納され、全閉位置では、第3扉体は第2扉体の下側に位置して開口部を閉鎖し、
    第2扉体の幅方向両端側の上部に左右の第2動滑車を設け、第2動滑車に上側から巻き掛けた第2吊持部材の一側部位の下端を第1扉体に固定し、第2吊持部材の他側部位の下端を第3扉体に固定することで、前記第2扉体の昇降に連動して前記第3扉体が昇降するように構成されており、
    前記第2動滑車は、前記第1動滑車に対して見付方向に異なる位置で第2扉体の幅方向に直交するように配置されていると共に、巻き掛け面は平面視において第1扉体の厚さの中心及び第3扉体の厚さの中心にまで達しており、
    前記第3扉体の幅方向両端側において、平面視で第2動滑車に対応する位置には、前記第2吊持部材の他側部位を上下に案内するように当該第3扉体の高さに亘って延びる案内空間が形成されており、前記第3扉体には前記第3扉体の案内空間内において前記第2吊持部材の他側部位の下端の固定部が設けてあり、前記第2吊持部材の他側部位の下端は、前記第3扉体の案内空間内に位置して第3扉体の前記固定部固定されており、前記第3扉体の案内空間は、前記第3扉体の厚さの中心を含む空間を占めており、前記第2吊持部材の他側部位が、第3扉体の厚さの略中心に位置して垂下した状態となり、前記第1扉体の幅方向両端側において、平面視で第2動滑車に対応する位置には、前記第2吊持部材の一側部位を上下に案内するように当該第1扉体の高さに亘って延びる案内空間が形成されており、前記第1扉体には前記第1扉体の案内空間内において前記第2吊持部材の一側部位の下端の固定部が設けてあり、前記第2吊持部材の一側部位の下端は、前記第1扉体の案内空間内に位置して第1扉体の前記固定部固定されており、前記第1扉体の案内空間は、前記第1扉体の厚さの中心を含む空間を占めており、前記第2吊持部材の一側部位が、第1扉体の厚さの略中心に位置して垂下した状態で、第3扉体が昇降するように構成されている、請求項1に記載の扉装置。
  3. 前記第2吊持部材の他側部位の下端は、前記第3扉体の案内空間内に位置して第3扉体の高さ寸法の中間部位の固定部固定されており、
    前記第1吊持部材の他側部位の下端は、前記第2扉体の案内空間内に位置して第2扉体の高さ方向の中間よりも上方部位の固定部固定されている、
    請求項2に記載の扉装置。
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