JP2546522Y2 - 建設機械のキャブマウント構造 - Google Patents

建設機械のキャブマウント構造

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JP2546522Y2
JP2546522Y2 JP12218490U JP12218490U JP2546522Y2 JP 2546522 Y2 JP2546522 Y2 JP 2546522Y2 JP 12218490 U JP12218490 U JP 12218490U JP 12218490 U JP12218490 U JP 12218490U JP 2546522 Y2 JP2546522 Y2 JP 2546522Y2
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中島  一
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油谷重工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、主としてクローラ式油圧ショベルなど建
設機械のキャブマウント構造に関する。
従来の技術 第5図は、油圧ショベル(図示しない)に装備されて
いる従来技術の運転室1の要部断面図である。図におい
て、2は運転室1のキャブ、3は運転席、4は床板、5
は複数個の緩衝支持体、6は油圧ショベル用上部施回体
のフレーム、7は緩衝支持体5の締付ボルトナットであ
る。第6図は、第5図のA−Aより見た図である。第7
図は、従来技術の他実施例運転室8の一部切欠き要部断
面図である。図において、9は運転室8のキャブ、10は
床板、5′は複数個の緩衝支持体、11は上部施回体のフ
レームである。第8図は、第7図のB−Bより見た図で
ある。
次に、従来技術のキャブマウント構造を第5図及び第
6図について述べる。運転室1のキャブ2下面側の4隅
にそれぞれ緩衝支持体5を配置し、その複数個の緩衝支
持体5を介してキャブ2を上部施回体のフレーム6に取
付けている。なお運転室1のキャブマウント構造では、
キャブ2下面側の左右両側にそれぞれ3個ずつ緩衝支持
体5を配置し、運転室1をフレーム6に対して6点で支
持するようにしている。
また第7図及び第8図における運転室8のキャブマウ
ント構造では、キャブ9下面側の左右両側にそれぞれ2
個ずつ緩衝支持体5′を配置し、運転室8をフレーム8
に対して4点で支持するようにしている。
考案が解決しようとする課題 油圧ショベルの従来技術の運転室では、キャブ下面側
の左右両側にそれぞれ2個又は3個の緩衝支持体を配置
し、運転室を上部施回体のフレームに対して4点支持又
は6点支持にて取付けられている。そのために運転室の
固有振動数が小さく、油圧ショベルの走行時あるいは掘
削作業時には油圧ショベルの前後方向の振動周波数と運
転室の固有振動周波数とが近くなり、運転室が共振をお
こしていた。運転室の乗り心地が悪いとともに、その振
動によりキャブ構造の強度低下をもたらしていた。
第9図は、運転室用キャブが振動する場合の振動周波
数Hzと振幅Sとの関係を示す図表である。図表におい
て、曲線a(実線の曲線)はキャブの前後方向のピッチ
ングモード振動曲線、曲線b(破線の曲線)はキャブの
左右方向のローリングモード振動曲線、符号イ及びロは
上記両曲線におけるそれぞれ共振点である。それで共振
点イはキャブが振動をおこす加振周波数域(振動周波数
がVよりWまでの範囲)内に存在するので、油圧ショベ
ルの走行時あるいは掘削作業時にキャブが共振をおこす
ことがあった。この場合に6点支持により取付けられて
いるキャブにおいても、キャブ下面側の4隅以外に設け
ている2個の緩衝支持体は左右両側に沿ってそのほぼ中
央位置にあるので、キャブの前後方向の共振を回避でき
るような作用力は小さかった。
なお油圧ショベルの走行時あるいは掘削作業時におけ
る振動は前後方向に比べて左右方向が小さく、またキャ
ブの左右方向長さが前後方向長さに比べて小さいので、
ローリングモード振動曲線上の共振点ロは加振周波数域
の範囲外に存在している。したがってキャブが共振をお
こすのは、キャブのピッチングモード共振点において発
生していた。
この考案は上記の課題を解決し、キャブのピッチング
モード共振点を、キャブが振動をおこす加振周波数域の
範囲外に設定できるキャブマウント構造を提供すること
を目的とする。
課題を解決するための手段 上記の課題を解決するために講じたこの考案の手段
は、 イ.キャブ下面側の前部及び後部のそれぞれ中央付近に
緩衝支持体を付加して設け、 ロ.建設機械の作業時及び走行時におけるキャブの振動
のローリングモードを変えないで、キャブのピッチング
モード共振点を、キャブが振動をおこす加振周波数域の
範囲外に設定するように構成した。
作用 イ.キャブ下面側の4隅にそれぞれ配置している4個の
緩衝支持体に加えて、キャブ下面側の前部及び後部のそ
れぞれ中央付近に緩衝支持体を付加して設けたので、キ
ャブの前後方向の振動に対応する緩衝作用がかたくな
り、キャブのピッチングモード振動周波数を増大させる
ことができる。
ロ.上記イ項によりキャブの振動のローリングモードを
変えないで、キャブのピッチングモード共振点を、キャ
ブが振動をおこす加振周波数域の範囲外に設定できるの
で、キャブの共振を防止することができる。
実施例 以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。第1図は、この考案にかかるキャブマウント構造
をそなえた運転室12の要部断面図である。図において、
13は運転室12のキャブ、14は床板、15はキャブ13下面側
の4隅に配置した4個の緩衝支持体、15aはキャブ13下
面側の前部に付加して設けた緩衝支持体、16は油圧ショ
ベル用上部旋回体17のフレームである。第2図は、第1
図のC−Cより見た図である。図において、15bはキャ
ブ13下面側の後部に付加して設けた緩衝支持体である。
第3図は、この考案のキャブマウント構造をそなえた油
圧ショベルの一部切欠き後面図である。図において、18
は油圧ショベルの下部走行体、19は下部走行体18のクロ
ーラ、17は上部旋回体、12は運転室、13は運転室12のキ
ャブである。第4図は、この考案にかかるキャブマウン
ト構造をそなえたキャブ13が振動する場合の振動周波数
Hzと振幅Sとの関係を示す図表である。図表において、
曲線a′(実線の曲線)キャブの前後方向のピッチング
モード振動曲線、曲線b(破線の曲線)はキャブの左右
方向のローリングモード振動曲線、符号イ′及びロは上
記両曲線におけるそれぞれ共振点である。
次に、この考案にかかるキャブマウント構造を第1図
〜第4図について述べる。キャブ13下面側の前部及び後
部のそれぞれ中央付近に緩衝支持体15a及び15bを付加し
て設け、油圧ショベルの作業時及び走行時におけるキャ
ブ13の振動のローリングモードを変えないで、キャブ13
のピッチングモード共振点を、キャブ13が振動をおこす
加振周波数域の範囲外に設定するように構成した。
次に、この考案にかかるキャブマウント構造の作用機
能について述べる。キャブ13下面側の前部及び後部のそ
れぞれ中央付近に緩衝支持体15a及び15bを付加して設け
たので、キャブ13の前後方向に対応する緩衝作用がかた
くなり、キャブ13のピッチングモード振動周波数を増大
させることができる。それにより第4図のようにキャブ
13の振動のローリングモードを変えないで、キャブ13の
ピッチングモード共振点イ′をキャブ13が振動をおこす
加振周波数域の範囲外に設定できるので、13の共振を防
止することができる。
考案の効果 油圧ショベルの従来技術の運転室では、キャブ下面側
の左右両側にそれぞれ2個又は3個の緩衝支持体を配置
し、運転室を上部施回体のフレームに対して4点支持又
は6点支持にて取付けられている。そのために運転室の
固有振動数が小さく、油圧ショベルの走行時あるいは掘
削作業時には油圧ショベルの前後方向の振動周波数と運
転室の固有振動周波数とが近くなり、運転室が共振をお
こしていた。運転室の乗り心地が悪いとともに、その振
動によりキャブ構造の強度低下をもたらしていた。なお
上記の場合に6点支持により取付けられているキャブに
おいても、キャブ下面側の4隅以外に設けている2個の
緩衝支持体は左右両側に沿ってそのはぼ中央位置にある
ので、キャブの前後方向の共振を回避できるような作用
力は小さかった。
しかしこの考案にかかるキャブマウント構造では、キ
ャブ下側面の4隅にそれぞれ配置している4個の緩衝支
持体に加えて、キャブ下面側の前部及び後部のそれぞれ
中央付近に緩衝支持体を付加して設けたので、キャブの
前後方向の振動に対応する緩衝作用がかたくなり、キャ
ブのピッチングモード振動周波数を増大させることがで
きる。それによりキャブの振動のローリングモードを変
えないで、キャブのピッチングモード共振点を、キャブ
が振動をおこす加振周波数域の範囲外に設定できるの
で、キャブの共振を防止することができる。
したがってこの考案にかかるキャブマウント構造をそ
なえた建設機械では、建設機械の作業時及び走行時にお
けるキャブのピッチングモード共振を防止するようにし
たので、その乗り心地を快適なものとし、かつ上記共振
に起因する運転室構造の強度低下を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案にかかるキャブマウント構造をそなえ
た運転室の要部断面図、第2図は第1図のC−Cより見
た図、第3図はこの考案のキャブマウント構造をそなえ
た油圧ショベルの一部切欠き後面図、第4図はこの考案
のキャブが振動する場合の振動周波数と振幅との関係を
示す図表、第5図は従来技術の運転室の要部断面図、第
6図は第5図のA−Aより見た図、第7図は従来技術の
他実施例運転室の一部切欠き要部断面図、第8図は第7
図のB−Bより見た図、第9図は従来技術のキャブが振
動する場合の振動周波数と振幅との関係を示す図表であ
る。 1,8,12……運転室 2,9,13……キャブ 4,10,14……床板 5,5′,15,15a,15b……緩衝支持体 6,11,16……フレーム 17……上部旋回体 18……下部走行体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建設機械用運転室のキャブ下面側の4隅に
    それぞれ緩衝支持体を配置し、その複数個の緩衝支持体
    を介してキャブを上部施回体のフレームに取付けている
    キャブマウント構造において、キャブ下面側の前部及び
    後部のそれぞれ中央付近に緩衝支持体を付加して設け、
    建設機械の作業時及び走行時におけるキャブの振動のロ
    ーリングモードを変えないで、キャブのピッチングモー
    ド共振点を、キャブが振動をおこす加振周波数域の範囲
    外に設定するように構成したことを特徴とする建設機械
    のキャブマウント構造。
JP12218490U 1990-11-19 1990-11-19 建設機械のキャブマウント構造 Expired - Fee Related JP2546522Y2 (ja)

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JP2006321295A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd キャブ支持構造
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