JP3193646B2 - 建設機械の旋回フレーム - Google Patents

建設機械の旋回フレーム

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JP3193646B2 JP26677196A JP26677196A JP3193646B2 JP 3193646 B2 JP3193646 B2 JP 3193646B2 JP 26677196 A JP26677196 A JP 26677196A JP 26677196 A JP26677196 A JP 26677196A JP 3193646 B2 JP3193646 B2 JP 3193646B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に用いて好適な建設機械の旋回フレーム
に関する。
【0002】
【従来の技術】図8および図9に従来技術による建設機
械として油圧ショベルを例に挙げて説明する。
【0003】図において、1は下部走行体、2は該下部
走行体1上に旋回可能に設けられた上部旋回体で、該上
部旋回体2は図8に示す如く、骨組み構造体をなす旋回
フレーム3と、該旋回フレーム3上に搭載された運転室
4、機械室5およびカウンタウェイト6等とからなり、
該上部旋回体2の前部側には作業装置7が俯仰動可能に
設けられている。また、前記カウンタウェイト6は、後
述する各センタビーム10,11(旋回フレーム3)の
ブラケット部10B,11Bに取付けられ、上部旋回体
2は作業装置7との重量バランスをカウンタウェイト6
でとるようにしている。
【0004】次に、前記旋回フレーム3について図9を
参照して詳述する。
【0005】図中、8は旋回フレーム3のほぼ中央に設
けられたセンタフレームを示し、該センタフレーム8
は、下部走行体1に設けられた旋回装置(図示せず)と
の連結部を構成する底板9と、該底板9上に立設され、
前,後に伸長した左,右一対のセンタビーム10,11
等からなっている。そして、該底板9、センタビーム1
0,11は鋼板材等からそれぞれ平板状に形成され、セ
ンタビーム10,11は下端側が底板9上に溶接等によ
り固着されている。また、該センタビーム10,11は
その前端側部位が作業装置7用の各ブラケット部10
A,11Aとなり、該各ブラケット部10A,11A間
には作業装置7の基端側等がピン結合されている。
【0006】ここで、センタビーム10,11はその後
端側部位がカウンタウェイト6用の各ブラケット部10
B,11Bとなり、該各ブラケット部10B,11Bに
はボルト(図示せず)等を介してカウンタウェイト6が
一体に取付けられる。また、前記底板9は、センタビー
ム10,11との溶接位置から図9中で幅方向左向きに
延在した部位が延設板部9Aとなり、該延設板部9Aは
センタビーム10,11の長さ方向に沿って細長く延
び、後述の各張出しビーム13,14等に対する取付代
を構成している。
【0007】12はセンタフレーム8の底板9から前側
に張出した運転室4用の支持枠で、該支持枠12は略L
字形状をなし、その一端側が底板9の延設板部9Aに前
端側で溶接により固着されている。また、支持枠12の
他端側は底板9よりも前方の位置で図9中の左方向に延
設され、その先端側は後述するサイドフレーム17の前
端に接合されている。
【0008】13,13は支持枠12の後側に位置して
センタビーム10側に前,後に離間して設けられた第1
の張出しビームで、該各張出しビーム13は鋼板等の平
板材を略コ字状に折曲げることにより細長の梁体として
形成されている。そして、該各張出しビーム13は、基
端側が底板9の延設板部9Aおよびセンタビーム10等
にそれぞれ溶接等により固着され、先端側は前記延設板
部9Aから左向きに伸長して後述のサイドフレーム17
に接合されている。
【0009】14,14はセンタビーム10の後部側で
前,後に離間して設けられた第2の張出しビームを示
し、該各張出しビーム14は、鋼板等の平板材を略L字
状等に折曲げることにより前記各張出しビーム13より
も全体的に細めの梁体として形成されている。そして、
該各張出しビーム14はその基端側が底板9の延設板部
9Aおよびセンタビーム10等に溶接等の手段により固
着され、先端側は各張出しビーム13とほぼ平行に伸長
してサイドフレーム17に接合されている。
【0010】15,15,…はセンタビーム11の前,
後方向に互いに離間して設けられた第3の張出しビーム
を示し、該各張出しビーム15は底板9側からそれぞれ
右向きに張出している。また、16はセンタビーム1
0,11のブラケット部10B,11Bから左,右に張
出した第4の張出しビームを示している。
【0011】17は前後方向に延びる左側のサイドフレ
ームを示し、該サイドフレーム17は鋼板等からなる細
長の平板材を折曲げることにより、棒状に延びた中空の
梁体として形成され、溶接等で支持枠12および各張出
しビーム13,14,16の先端側に固着されている。
そして、サイドフレーム17は、その前部側で支持枠1
2および各張出しビーム13と共に運転室4等を下側か
ら支持し、後部側で各張出しビーム14,16と共に機
械室5等を下側から支持するものである。
【0012】また、18はサイドフレーム17と平行と
なるように前後方向に延びた右側のサイドフレームを示
し、該サイドフレーム18はサイドフレーム17とほぼ
同様に形成され、各張出しビーム15,16の先端側に
固着されている。そして、該サイドフレーム18は前記
サイドフレーム17と同様に各張出しビーム15,16
と共に機械室5等を下側から支持するものである。
【0013】そして、これらのサイドフレーム17,1
8は、前記センタフレーム8および各張出しビーム1
3,14,15,16等と共に骨組み構造体をなした旋
回フレーム3を構成している。
【0014】このような従来技術では、下部走行体1に
より不整地な路面等を走行したり、作業装置7で土砂等
の掘削作業を行うようにしている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による旋回フレーム3では、比較的重量の大きな
カウンタウェイト6をセンタフレーム8の後端部側に突
設されたブラケット部10B,11Bを介して下側から
2箇所で支持する構成としてるから、例えば、路上走行
時等に外部からの衝撃や振動等がセンタフレーム8を介
してカウンタウェイト6に伝わると、このような衝撃、
振動等はカウンタウェイト6に対し前記ブラケット部1
0B,11B側を支点とした慣性モーメントとなって作
用し、該カウンタウェイト6はこれらのブラケット部1
0B,11B側を支点として図8中の矢示R,R方向に
大きくローリングするようになる。
【0016】そして、カウンタウェイト6がこのような
「ローリング現象」を起こすと、センタフレーム8全体
に「捩れ」が生じ、この「捩れ」によってセンタフレー
ム8の振動が増幅される。この結果、該センタフレーム
8に設けた各張出しビーム13,14,15,16等と
共に、該各張出しビーム13,14上に設けた運転室4
を大きく振動させてしまい、該運転室4内での操縦安定
性や居住性等を損ねてしまうという問題がある。
【0017】そこで、このような問題を解決するため
に、運転室4を支持する左側のサイドフレーム17を大
きな断面形状をもって形成し、サイドフレームの高さ
(上下方向寸法)を大きくすることにより、該サイドフ
レーム17全体の曲げ剛性を高め、前述したようなカウ
ンタウェイト6の「ローリング現象」等に起因してサイ
ドフレーム17側で生じる振動等を小さく抑える方法が
検討されている。
【0018】しかし、この場合にはサイドフレーム17
の高さ寸法を大きくした分だけ、運転室4が旋回フレー
ム3上で高い位置に配設されるために、車高が全体とし
て高くなってしまい、油圧ショベルとしての高さ制限を
満たすのが難しくなる上に、必ずしも効果的には運転室
4の振動を低減できないという問題がある。
【0019】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みて
なされたもので、本発明は運転室側を支持するサイドフ
レーム全体の剛性を高めることにより、走行時等にカウ
ンタの「ローリング現象」に起因して運転室側で振動等
が生じるのを効果的に抑えることができ、運転室内での
操縦安定性や居住性等を確実に向上できる上に、車両の
高さ制限等の問題も解消できるようにした建設機械の旋
回フレームを提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、左,右一対のセンタビームを有し、該
各センタビームの後端側がカウンタウェイト用のブラケ
ット部となったセンタフレームと、該センタフレームの
各センタビームから左,右に張出した複数本の張出しビ
ームと、前,後方向に延びて該各張出しビームの先端側
に接合された左,右のサイドフレームとからなる建設機
械の旋回フレームに適用される。
【0021】そして、請求項1に記載の発明が採用する
構成の特徴は、前記各サイドフレームのうち一方のサイ
ドフレームは、前部側に位置し前記各張出しビームと共
に運転室を下側から支持する前側フレーム部と、該前側
フレーム部よりも後側に位置し前記カウンタウェイト側
に向けて後方に延びた後側フレーム部とからなり、該後
側フレーム部を前側フレーム部よりも高い曲げ剛性を有
するように断面形状を大きくする構成としたことにあ
る。
【0022】このように構成することにより、前記サイ
ドフレームのうち前側フレーム部よりも断面形状を大き
くした後側フレーム部の曲げ剛性を確実に高めることが
できる。そして、路上走行時等にカウンタウェイトから
の振動が旋回フレームに伝わった場合でも、曲げ剛性の
高い後側フレーム部によりサイドフレーム全体の振動が
低減でき、運転室の振動を小さく抑えることができる。
【0023】また、前側フレーム部の断面形状が後側フ
レーム部よりも小さくなるように、後側フレーム部の高
さ寸法を大きくし、前側フレーム部の高さ寸法を小さく
することにより、運転室を前側フレーム部上で低い位置
に配設することができ、運転室を含めた車両全体の車高
が制限値を越えてしまうのを防止することができる。
【0024】さらに、請求項2に記載の発明では、前記
各張出しビームのうち、先端側が前記サイドフレームの
後側フレーム部に接合される少なくとも1本の張出しビ
ームを高い曲げ剛性を有するように断面形状を大きくす
る構成としている。
【0025】これにより、前記張出しビームのうち断面
形状を大きくした張出しビームの曲げ剛性を前記サイド
フレームの後側フレーム部と共に高めることができ、サ
イドフレーム全体の振動をより一層低減することができ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づき説明する。
【0027】ここで、図1ないし図5は本発明の実施例
による旋回フレームを油圧ショベルに適用した場合を例
に挙げて示している。なお、本実施例では前述した図8
および図9に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符
号を付し、その説明を省略するものとする。
【0028】図中、21は前記従来技術で述べた旋回フ
レーム3に替えて下部走行体1上に旋回可能に設けられ
た旋回フレームを示し、該旋回フレーム21は前記旋回
フレーム3とほぼ同様に構成され、底板9およびセンタ
ビーム10,11からなるセンタフレーム8、支持枠1
2、各張出しビーム13,14,15,16および右側
のサイドフレーム18等を有している。しかし、該旋回
フレーム21では、後述するように各張出しビーム1
3,14,15,16の先端側に左側のサイドフレーム
22が設けられ、該サイドフレーム22とセンタビーム
10との間には張出しビーム23が設けられている点で
前記旋回フレーム3とは異なっている。
【0029】22は前記従来技術で述べた左側のサイド
フレーム17に替えてセンタフレーム8の左側に設けら
れたサイドフレームを示し、該サイドフレーム22は図
1ないし図3に示す如く、鋼板等からなる細長の平板材
を折曲げることにより前記サイドフレーム17とほぼ同
様に加工されている。
【0030】また、該サイドフレーム22は、その前部
側が支持枠12および各張出しビーム13と共に運転室
4を下側から支持する前側フレーム部22Aとなり、後
部側は該前側フレーム部22Aの後側からカウンタウェ
イト6に向けて後方に延びた後側フレーム部22Bとな
っている。そして、該後側フレーム部22Bは機械室5
を各張出しビーム15,23等と共に下側から支持して
いる。
【0031】ここで、前記各フレーム部22A,22B
のうち前側フレーム部22Aは図4および図5に示す如
く、その断面形状が上下方向で小さくなるように高さ寸
法L1 をもって形成されている。しかし、前記後側フレ
ーム部22Bは断面形状が上下方向で大きくなるよう
に、大なる寸法L2 (L2 >L1 )をもって形成され、
前側フレーム部22Aと後側フレーム部22Bとの間に
は段差部22Cが形成されている。そして、サイドフレ
ーム22は後側フレーム部22Bの寸法L2 を前側フレ
ーム部22Aの高さ寸法L1 よりも一定寸法だけ大きく
することにより、後側フレーム部22Bの上下方向に関
する曲げ剛性を前側フレーム部22Aよりも十分に高め
るようにしている。
【0032】従って、図2に示すように、機械室5は前
記後側フレーム部22Bが前側フレーム部22Aよりも
高くなった寸法差分(L2 −L1 )だけ、例えば従来技
術の場合よりも後側フレーム部22B上で若干高い位置
に配設されると共に、運転室4は前側フレーム部22A
上で従来技術の場合とほぼ同様の高さ位置に配設され
る。
【0033】23は運転室4よりも後側に位置してサイ
ドフレーム22の後側フレーム部22Bとセンタビーム
10との間に設けた張出しビームで、該張出しビーム2
3は従来技術で述べた図9に示す各張出しビーム14の
うち前側の張出しビーム14に替えて、旋回フレーム2
1の一部をなすように設けられたものである。ここで、
該張出しビーム23は鋼板等の高い剛性を有した平板材
を断面略コ字状に折曲げることにより、他の張出しビー
ム14,16等に比較して断面形状が大きくなるように
形成され、該張出しビーム23は曲げ剛性を十分に高め
る構成になっている。そして、張出しビーム23は、基
端側が底板9の延設板部9A、センタビーム10等に溶
接等で固着され、先端側はサイドフフレーム22の後側
フレーム部22Bに溶接等で固着されている。
【0034】本実施例による油圧ショベルは上述の如き
構成を有するもので、その基本的作動については従来技
術によるものと格別差異はない。
【0035】然るに本実施例では、旋回フレーム21の
骨組みの一部をなすサイドフレーム22のうち、機械室
5等を下側から支持する後側フレーム部22Bの高さ寸
法L2 を、運転室4等を下側から支持する前側フレーム
部22Aの高さ寸法L1 よりも一定寸法だけ大きくする
ことにより、後側フレーム部22Bの断面形状を前側フ
レーム部22Aよりも上下方向で大きくなるように構成
したから、前記後側フレーム部22Bの断面二次モーメ
ント等を大きくでき、これにより後側フレーム部22B
の上下方向に関する曲げ剛性を前側フレーム部22Aよ
りも確実に高めることができる。
【0036】しかも、従来技術で述べた図9中の各張出
しビーム14のうち前側の張出しビーム14に替えて、
図1に示す如く断面形状が大きい張出しビーム23を設
け、該張出しビーム23の先端側をサイドフレーム22
の後側フレーム部22Bのうち、その前部側に溶接によ
り接合する構成としたから、サイドフレーム22の後側
フレーム部22B等をセンタビーム10側に強固に接合
することができ、サイドフレーム22の曲げ剛性を高め
ることができると共に、張出しビーム23の曲げ剛性を
十分に高めることができる。
【0037】この結果、例えば路上走行時等に外部から
の衝撃や振動等がカウンタウェイト6等に伝わり、カウ
ンタウェイト6が振動するような場合でも、このような
振動等がサイドフレーム22の前側フレーム部22A等
に大きな振動となって伝わるのを防止でき、運転室4の
振動を効果的に低減することができる。
【0038】本実施例による旋回フレーム21を用いた
場合と従来技術による旋回フレーム3を用いた場合と
で、運転室4側で生じる振動特性を比較調査するための
実験を行い、図6および図7に示す如き実験結果を得る
ことができた。なお、図6に示す特性線は、図1中に仮
想線で示した運転室4の底側部4Aにおける周波数fと
振動加速度α(振動の大きさに相当)との関係を表した
ものである。また、これと同様に図7に示す特性線は、
運転室4の上側部4Bにおける周波数fと振動加速度α
との関係を表したものである。さらに、該周波数fと振
動加速度αとは加速度計測装置等を用いることにより計
測している。
【0039】ここで、図6中に実線で示す特性線Aは、
本実施例の旋回フレーム21を用いた場合の振動特性を
示し、図6中に点線で示す特性線Bは従来の旋回フレー
ム3を用いた場合のを示している。そして、これらの特
性線A,Bからも明らかなように、周波数fが一定値の
周波数f1 になると振動加速度αは増幅してそれぞれ最
大の加速度値α1 ,α2 となり、この場合には、加速度
値α1 が加速度値α2よりも約11%程度減少すること
が分かった。
【0040】また、図7中に実線で示す特性線Cは本実
施例の旋回フレーム21を用いた場合の振動特性を示
し、図7中に点線で示す特性線Dは旋回フレーム3を用
いた場合のを示している。そして、これらの特性線C,
Dからも明らかなように、周波数fが一定値の周波数f
2 になると振動加速度αは増幅してそれぞれ最大の加速
度値α3 ,α4 となり、この場合でも、加速度値α3 が
加速度値α4 よりも約23%程度減少することが分かっ
た。
【0041】従って本実施例では、旋回フレーム21を
介して運転室4側に伝わる振動をサイドフレーム21お
よび張出しビーム23等により従来技術の場合と比べて
大幅に低減することができ、該運転室4内での振動をほ
とんどなくして操縦安定性や居住性等を確実に向上で
き、快適な運転環境等を維持することができる。
【0042】しかも、運転室4側を支持する前側フレー
ム部22Aの断面形状を後側フレーム部22Bよりも小
さくしているから、運転室4の高さ位置を従来技術の場
合とほぼ同様の高さ位置に配設することができる。そし
て、機械室5は後側フレーム部22Bにより従来技術と
比べて若干高い位置に配設されるものの、該機械室5全
体の高さ寸法は運転室4よりも十分に小さく設定される
から、運転室4および機械室5を含めた当該油圧ショベ
ル全体の車高が制限値を越えて高くなるのを防止でき
る。
【0043】なお、前記実施例では、サイドフレーム2
2のうち後側フレーム部22Bの断面形状を高さ方向
(上下方向)にのみ大きくして形成するものとして述べ
たが、本発明はこれに限らず、例えば後側フレーム部2
2Bの幅寸法を左右方向に大きくして形成してもよく、
この場合には、後側サイドフレーム部22Bの水平方向
に対する曲げ剛性を高めることができる。
【0044】また、前記実施例では、従来技術で述べた
各張出しビーム14のうち前側の張出しビーム14のみ
を張出しビーム23に替えるものとして述べたが、本発
明はこれに限らず、例えば後側の張出しビーム14およ
び張出しビーム16についてもこのような張出しビーム
23により形成してもよい。
【0045】さらに、前記実施例では、建設機械として
油圧ショベルを用いた場合を例に挙げて説明したが、本
発明はこれに限らず、例えば油圧クレーン等の種々の作
業機にも適用できるものである。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、前記各サイドフレームのうちカウンタウェイト側
に向けて後方に延びた後側フレーム部の断面形状を、運
転室側を支持する前側フレーム部よりも大きくして形成
することにより、後側フレーム部の曲げ剛性を前側フレ
ーム部よりも高めるようにしたから、例えば路上走行時
等にカウンタウェイトから旋回フレームに伝わる振動
を、サイドフレームの後側フレーム部で抑えることがで
き、前側フレーム部にこの振動が伝わるのを防止できる
と共に、運転室の振動を効果的に低減でき、運転室内で
の操縦安定性や居住性等を確実に向上させ、快適な運転
環境等を維持することができる。
【0047】しかも、運転室側を支持する前側フレーム
部の断面形状を小さくできるから、運転室の高さ位置を
従来技術の場合とほぼ同様の高さ位置に配設することが
でき、運転室を含めた当該油圧ショベル全体の車高が制
限値を越えて高くなるのを防止できる。
【0048】また、請求項2に記載の発明では、各張出
しビームのうち、先端側が前記サイドフレームの後側フ
レーム部に接合される少なくとも1本の張出しビームを
高い曲げ剛性を有するように断面形状を大きくしたか
ら、断面形状を大きくした前記張出しビームの曲げ剛性
を前記サイドフレームの後側フレーム部と共に高めるこ
とができ、カウンタウェイトからの振動等に起因して運
転室が大きく振動するのをより確実に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による油圧ショベルに適用され
る旋回フレームを示す全体斜視図である。
【図2】図1中の旋回フレーム上に運転室、機械室およ
びカウンタウェイト等を搭載した状態を示す上部旋回体
の側面図である。
【図3】図1中の要部を拡大して示す斜視図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向拡大断面図である。
【図5】図3中の矢示V−V方向拡大断面図である。
【図6】運転室の上部側における振動特性を周波数と振
動加速度との関係で示す特性線図である。
【図7】運転室の下部側における振動特性を周波数と振
動加速度との関係で示す特性線図である。
【図8】従来技術による油圧ショベルを示す斜視図であ
る。
【図9】図8中の旋回フレームを拡大して示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
4 運転室 5 機械室 6 カウンタウェイト 8 センタフレーム 10,11 センタビーム 10B,11B ブラケット部 13,14,15,16,23 張出しビーム 18 サイドフレーム 21 旋回フレーム 22 サイドフレーム 22A 前側フレーム部 22B 後側フレーム部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/08 - 9/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左,右一対のセンタビームを有し、該各
    センタビームの後端側がカウンタウェイト用のブラケッ
    ト部となったセンタフレームと、該センタフレームの各
    センタビームから左,右に張出した複数本の張出しビー
    ムと、前,後方向に延びて該各張出しビームの先端側に
    接合された左,右のサイドフレームとからなる建設機械
    の旋回フレームにおいて、 前記各サイドフレームのうち一方のサイドフレームは、
    前部側に位置し前記各張出しビームと共に運転室を下側
    から支持する前側フレーム部と、該前側フレーム部より
    も後側に位置し前記カウンタウェイト側に向けて後方に
    延びた後側フレーム部とからなり、該後側フレーム部は
    前側フレーム部よりも高い曲げ剛性を有するように断面
    形状を大きくする構成としたことを特徴とする建設機械
    の旋回フレーム。
  2. 【請求項2】 前記各張出しビームのうち、先端側が前
    記サイドフレームの後側フレーム部に接合される少なく
    とも1本の張出しビームは、高い曲げ剛性を有するよう
    に断面形状を大きくする構成としてなる請求項1に記載
    の建設機械の旋回フレーム。
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