JP2802874B2 - 作業機 - Google Patents

作業機

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JP2802874B2 JP11095993A JP11095993A JP2802874B2 JP 2802874 B2 JP2802874 B2 JP 2802874B2 JP 11095993 A JP11095993 A JP 11095993A JP 11095993 A JP11095993 A JP 11095993A JP 2802874 B2 JP2802874 B2 JP 2802874B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばカウンタウエイ
トが設けられる油圧ショベル等の作業機に関し、特に、
カウンタウエイトが本体フレームに対して左右方向に振
動するのを低減するようにした作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】図3ないし図5に従来技術の作業機とし
て油圧ショベルを例に挙げて示す。
【0003】図において、1は下部走行体、2は該下部
走行体1上に旋回可能に搭載され、作業機本体を構成す
る上部旋回体を示し、該上部旋回体2は図3に示すよう
に、骨組み構造をなす本体フレームとしての旋回フレー
ム3と、該旋回フレーム3上に搭載された運転室4、機
械室5およびカウンタウエイト6とからなり、該カウン
タウエイト6は後述する主フレーム8の各支持部16上
に取付けられている。そして、前記旋回フレーム3の前
部側には後述する主フレーム8の各ブラケット部15に
作業装置7が俯仰動可能に設けられ、上部旋回体2は該
作業装置7に対するバランスを後部側のカウンタウエイ
ト6でとるようにしている。
【0004】また、カウンタウエイト6は中空構造に形
成され、該カウンタウエイト6内には、コンクリートや
鉄片等からなる重量調整材(図示せず)が充填され、作
業装置7の重量に応じてその重量が調整されるようにな
っている。そして、該カウンタウエイト6は重心Gが主
フレーム8、即ち各支持部16に対して図5に示す如く
偏心した状態で取付けられている。
【0005】ここで、前記旋回フレーム3は図4に示す
如く、主フレーム8と、該主フレーム8の左,右両側に
固着され、左右方向に突出した複数本の張出しフレーム
9,9,…と、該各張出しフレーム9の先端側に固着さ
れ、前後方向に伸長した左,右のサイドフレーム10,
10とから骨組構造をなして構成されている。そして、
主フレーム8から左右方向に突出する複数本の張出しフ
レーム9,9,…のうち、左側に位置する各張出しフレ
ーム9は右側の各張出しフレーム9よりも長く形成さ
れ、左側のサイドフレーム10と共に運転室4を下側か
ら支持する構成となっている。
【0006】また、前記主フレーム8は旋回装置(図示
せず)との連結部を構成するプレート11と、該プレー
ト11上に立設され、前後方向に伸長した左,右一対の
ビーム12,12とからなり、該各ビーム12はプレー
ト11上にほぼ垂直に設けた板体からなるビーム板13
上に長板状の上部フランジ14を接合することにより形
成されている。そして、主フレーム8は各ビーム板13
の前部側が一対のブラケット部15,15となり、該各
ブラケット部15には前記作業装置7がピン結合され
る。
【0007】16,16は主フレーム8の後部側に左,
右に寸法Lだけ離間して設けられたカウンタウエイト6
用の支持部を示し、該各支持部16は、各上部フランジ
14の後端側に一体形成され、後方に向けて突出した上
側の支持板17と、該支持板17と上下方向で対向し、
例えば前記プレート11の後端側に一体形成された下側
の支持板18と、該各支持板17,18間に接合して設
けられ、前,後に離間した複数の取付筒19,19とか
らなり、各支持板17,18には取付筒19と同軸上に
それぞれボルト挿通穴が穿設されている。そして、該各
支持部16上にはカウンタウエイト6が載置され、後述
の各長尺ボルト22により着脱可能に固定されるように
なっている。
【0008】20,20はカウンタウエイト6を旋回フ
レーム3の各支持部16上に載置すべく、該カウンタウ
エイト6の下面側に凹状に形成された一対のマウント部
を示し、該各マウント部20は図5に示す如く下端側が
開口するように鋼材により断面略「コ」字状に形成さ
れ、その上側にはカウンタウエイト6内に位置して、前
記各ボルト挿通穴に対応したねじ穴(図示せず)を有す
るねじ座21,21がそれぞれ溶接等の手段により固着
されている。
【0009】さらに、22,22,…は旋回フレーム3
の各支持部16にカウンタウエイト6を固着する長尺ボ
ルト(1本のみ図示)を示し、該各長尺ボルト22は図
4に示す如く、各支持部16の各ボルト挿通穴に各取付
筒19の下側からワッシャ23等を介して挿通され、各
ねじ座21に螺着することによりカウンタウエイト6を
各支持部16上に着脱可能に取付けている。
【0010】このように構成される従来技術では、道路
交通法等の法規により車幅が制限された上部旋回体2の
旋回フレーム3上に運転室4を搭載しており、該運転室
4はオペレータ等の居住性を良好にするため比較的幅広
に形成する必要があるので、左側のサイドフレーム10
と共に運転室4を下側から支持する左側の各張出しフレ
ーム9を右側の各張出しフレーム9よりも長く形成し、
主フレーム8を旋回フレーム3の中心に対して右方向に
ずらして配設している。
【0011】このため、主フレーム8の後部側に各支持
部16を介して設けるカウンタウエイト6はその重心G
が、図5に示すように各支持部16間の中間位置に対し
て偏心し、該支持部16,16と重心Gとの離間寸法L
1 ,L2 は、
【0012】
【数1】 L1 <L2 L=L1 +L2 なる関係にある。
【0013】また、各支持部16を構成する支持板1
7,18はカウンタウエイト6を下側から支持すべくそ
れぞれ所定の板厚T1 ,T2 をもって形成され、旋回フ
レーム3の後部側でカウンタウエイト6を各長尺ボルト
22等により着脱可能に固定する構成となっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、旋回フレーム3の主フレーム8後端側に後
方に突出させて左,右の支持部16,16を一体的に形
成し、該各支持部16上にカウンタウエイト6の各マウ
ント部20を載置した状態で、各長尺ボルト22を各支
持部16を介してカウンタウエイト6の各ねじ座21に
螺着することにより、旋回フレーム3の後端側にカウン
タウエイト6を直接的に取付けるようにしている。
【0015】しかし、カウンタウエイト6の重心Gは各
支持部16に対して偏心し、該支持部16,16と重心
Gとの離間寸法L1 ,L2 は、前記数1の式に基づき離
間寸法L1 よりも離間寸法L2 が大きくなっているか
ら、カウンタウエイト6の重量Wは左側の支持部16に
荷重(W×L2 /L)をもって作用し、右側の支持部1
6に荷重(W×L1 /L)をもって作用し、左側の支持
部16は右側の支持部16よりも荷重分担が大きくなっ
ている。
【0016】このため、従来技術では、油圧ショベルの
掘削作業時または走行時等に外部からの衝撃や振動が旋
回フレーム3の主フレーム8を介してカウンタウエイト
6に伝わり、重量の重いカウンタウエイト6が慣性力に
より振動し始めると、荷重分担が大きくなっている左側
の支持部16は、右側の支持部16よりも大きく振動す
るように曲げ変形し、左側の支持部16と右側の支持部
16との振幅差等によってカウンタウエイト6は図5中
の矢示A1 ,A2 方向にローリングするようになり、こ
のローリングは逆に旋回フレーム3を介して油圧ショベ
ルに全体に伝わり、油圧ショベル全体の振動を増幅させ
てしまうという問題がある。
【0017】また、カウンタウエイト6により油圧ショ
ベル全体の振動が増幅されると、この振動が旋回フレー
ム3を介して運転室4に伝わり、該運転室4が左右方向
にローリングして大きく振動し操縦安定性や居住性を損
なう。特に、油圧ショベル等の建設機械は最近の傾向と
して走行速度が速くなる傾向にあり、走行速度が速くな
れば、それだけカウンタウエイト6の振動も大きくな
り、運転室4の居住性をより悪化させるという問題があ
る。
【0018】さらに、油圧ショベルの掘削作業時または
走行時等において、該油圧ショベル全体の振動が大きく
なると、これによって油圧ショベルの作業安定性および
走行安定性を低下させる上に、カウンタウエイト6が大
きくローリングすると、周囲の作業者に不安感を与える
等の問題がある。
【0019】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は外部からの衝撃や振動等により
カウンタウエイトが左右方向にローリングして振動する
のを効果的に防止でき、操縦安定性や居住性を確実に向
上できるようにした作業機を提供することを目的として
いる。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、主フレームおよび左,右のサイドフレ
ームからなる本体フレーム上に運転室、機械室を搭載し
た作業機本体と、該作業機本体の前部側に位置して前記
本体フレームの主フレームに取付けられた作業装置とか
らなり、該作業装置とバランスさせるため、前記作業機
本体の本体フレームには主フレームの後部側にカウンタ
ウエイトを偏心させて設けてなる作業機において、前記
作業機本体の本体フレームには主フレームの後部側に
左,右に離間して位置し、前記カウンタウエイトを下側
から支持する左,右の支持部を設け、該各支持部のうち
前記カウンタウエイトの重心に近い方の支持部は、他方
の支持部よりも曲げ剛性が高くなるように形成したこと
を特徴としてなる構成を採用している。
【0021】この場合、前記各支持部は、前記カウンタ
ウエイトの重心に対する離間寸法に基づきそれぞれの曲
げ剛性を設定するのが好ましい。
【0022】
【作用】上記構成により、走行時や作業時の振動が本体
フレームを介してカウンタウエイトに伝わった場合で
も、カウンタウエイトの重心に近い方の支持部は、他方
の支持部よりも曲げ剛性が高くなっているため、カウン
タウエイトからの荷重分担が大きくなっている重心に近
い方の支持部が、他方の支持部よりも大きく振動するよ
うに曲げ変形するのを防止でき、ローリング等の振動を
確実に低減することができる。
【0023】また、各支持部の曲げ剛性をカウンタウエ
イトの重心に対するそれぞれの離間寸法に基づき設定す
れば、左,右の支持部が異なる振幅をもって振動するの
を抑えることができ、カウンタウエイトが左右方向に振
動してしまうのを確実に低減できる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1および図2に基
づき説明する。なお、実施例では前述した図3ないし図
5に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0025】而して、図1は本発明の第1の実施例を示
している。
【0026】図中、31,32は主フレーム8の後部側
に左,右に寸法Lだけ離間して設けられた左,右の支持
部を示し、該支持部31,32は従来技術で述べた各支
持部16とほぼ同様に構成され、図1中の左側に位置す
るカウンタウエイト6の重心Gに近い方の支持部31は
上,下の支持板33,34およびこれらの間に配設した
各取付筒35からなり、右側に位置する他方の支持部3
2は上,下の支持板36,37およびこれらの間に配設
した各取付筒38から構成されている。
【0027】また、該支持部31,32上にはカウンタ
ウエイト6が各マウント部20を介して載置され、各長
尺ボルト22により着脱可能に固定されている。そし
て、該支持部31,32はその曲げ剛性Z1 ,Z2 がカ
ウンタウエイト6の重心Gに対する離間寸法L1 ,L2
に基づき、
【0028】
【数2】 Z1 ×L1 =Z2 ×L2 L1 /Z2 =L2 /Z1 なる関係に設定され、支持部31の曲げ剛性Z1 は支持
部32の曲げ剛性Z2 に比較して離間寸法L1 ,L2 の
比率(L2 /L1 )分だけ大きくなっている。
【0029】即ち、該支持部31,32の支持板33,
34,36,37は同一材質の鋼板等により、図4に例
示した左,右の上部フランジ14,14、プレート11
に一体化され平板状に形成されているものの、支持部3
1の支持板33,34は支持部32の支持板36,37
よりも厚く、該支持板33,34,36,37の板厚T
3 ,T4 ,T6 ,T7 は、
【0030】
【数3】 T3 >T6 ,T4 >T7 T3 ≦T4 ,T6 ≦T7 なる関係を満たすように設定されている。
【0031】本実施例による油圧ショベルは上述の如き
構成を有するもので、その基本的作動については従来技
術によるものと格別差異はない。
【0032】然るに、本実施例では、カウンタウエイト
6を下側から支持すべく、主フレーム8の後部側に左,
右に離間して設けた左,右の支持部31,32のうち、
支持部31の支持板33,34を支持部32の支持板3
6,37よりも厚く形成し、支持部31の曲げ剛性Z1
を支持部32の曲げ剛性Z2 に比較して前記数2の式に
基づき離間寸法L1 ,L2 の比率(L2 /L1 )分だけ
大きく設定したから、下記のような作用効果を得ること
ができる。
【0033】即ち、左,右の支持部31,32に作用す
る荷重W1 ,W2 は、カウンタウエイト6の重量Wとす
ると、
【0034】
【数4】 W1 =W×L2 /L W2 =W×L1 /L となり、支持部31,32が曲げ変形するときの変位Y
1 ,Y2 は、支持部31,32の曲げ剛性Z1 ,Z2 に
基づいて、
【0035】
【数5】 Y1 =W1 /Z1 =W×L2 /L×Z1 Y2 =W2 /Z2 =W×L1 /L×Z2 となって、前記数2の式によりL1 /Z2 =L2 /Z1
であるから、支持部31,32の変位Y1 ,Y2 を、Y
1 =Y2 として導くことができる。
【0036】かくして、本実施例によれば、主フレーム
8の後部側に左,右に離間して設けた左,右の支持部3
1,32のうち、カウンタウエイト6の重心Gに近い方
の支持部31を他方の支持部32よりも曲げ剛性が大き
くなるように、支持部31の曲げ剛性Z1 を支持部32
の曲げ剛性Z2 に比較して前記数2の式に基づき離間寸
法L1 ,L2 の比率(L2 /L1 )分だけ大きく設定し
たから、支持部31,32が曲げ変形するときの変位Y
1 ,Y2 を等しくすることができ、従来技術で述べたよ
うに、油圧ショベルの掘削作業時または走行時等に外部
からの衝撃や振動でカウンタウエイト6が振動し始めた
としても、左,右の支持部31,32が異なる曲げ変形
量(振幅差)をもって振動するのを効果的に防止でき
る。
【0037】従って、本実施例では、油圧ショベルの掘
削作業時または走行時等に外部からの衝撃や振動でカウ
ンタウエイト6が振動し始めたとしても、支持部31,
32が曲げ変形するときの変位Y1 ,Y2 (振幅)を等
しくでき、カウンタウエイト6が左右方向にローリング
したりするのを確実に防止できる。そして、このときの
振動を単純な上下方向の振動のみに効果的に低減できる
と共に、油圧ショベル全体の振動を早期に減衰させるこ
とができ、操縦安定性や居住性等を確実に向上できる
等、種々の効果を奏する。
【0038】次に、図2は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例の特徴は、カウンタウエイト6を下側から
支持すべく、主フレーム8の後部側に左,右に離間して
設けた左,右の支持部41,42をそれぞれ異なる材質
の鋼板等によって形成し、該支持部41,42の曲げ剛
性Z1 ,Z2 を前記数2の式を満たすように設定したこ
とにある。
【0039】ここで、該支持部41,42は従来技術で
述べた各支持部16とほぼ同様に構成され、図2中の左
側に位置するカウンタウエイト6の重心Gに近い方の支
持部41は上,下の支持板43,44および各取付筒4
5からなり、右側に位置する他方の支持部42は上,下
の支持板46,47および各取付筒48から構成されて
いる。そして、該支持部41,42の支持板43,4
4,46,47は従来技術で述べた各支持部16の支持
板17,18と同様の板厚T1 ,T2 をもって形成され
ているものの、該支持部41の支持板43,44と支持
部42の支持板46,47とは縦弾性係数E1 ,E2 が
それぞれ異なる鋼板等によって構成されている。
【0040】また、該支持部41,42は断面2次モー
メントがI1 ,I2 となり、該支持部41,42の曲げ
剛性Z1 ,Z2 はそれぞれの縦弾性係数E1 ,E2 に基
づいて、
【0041】
【数6】 Z1 =I1 ×E1 Z2 =I2 ×E2 なる関係に設定され、前記数2の式を満たすようになっ
ている。
【0042】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、支持部41,42の
支持板43,46を板厚T1 とし、支持板44,47を
板厚T2 とすることにより、支持部41,42の各取付
筒45,48を共通部品として使用でき、部品の管理等
を簡略化することができる。
【0043】なお、前記第1の実施例では、カウンタウ
エイト6の支持部31,32を構成する支持板33,3
4,36,37の板厚T3 ,T4 ,T6 ,T7 を前記数
3の式を満たすように設定することにより、支持部31
の曲げ剛性Z1 を支持部32の曲げ剛性Z2 に比較して
離間寸法L1 ,L2 の比率(L2 /L1 )分だけ大きく
するものとして述べたが、本発明はこれに限らず、例え
ば各取付筒35,38の肉厚等を変えて支持部31,3
2の曲げ剛性Z1 ,Z2 を調整するようにしてもよい。
【0044】また、前記各実施例では、支持部31,3
2(41,42)の曲げ剛性Z1 ,Z2 を前記数2の式
を満たすように設定するものとして述べたが、本発明は
これに限るものではなく、例えば前記数2の式を近似式
として満たすようにそれぞれの曲げ剛性Z1 ,Z2 を設
定すればよく、前記第2の実施例で述べた支持部41,
42は断面2次モーメントI1 ,I2 が等しくなるよう
に形成してもよい。
【0045】さらに、前記実施例では、作業機として油
圧ショベルを用いた場合を例に挙げて説明したが、本発
明はこれに限らず、例えば本体フレームの後部側にカウ
ンタウエイトを偏心させて設けるようにした油圧クレー
ン等の種々の作業機にも適用できる。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、作業
機本体の本体フレームには主フレームの後部側に左,右
に離間して、カウンタウエイトを下側から支持する左,
右の支持部を設け、該各支持部のうち前記カウンタウエ
イトの重心に近い方の支持部を、他方の支持部よりも曲
げ剛性が高くなるように形成したから、走行時や作業時
の振動が本体フレームを介してカウンタウエイトに伝わ
った場合でも、カウンタウエイトからの荷重分担が大き
くなっている重心に近い方の支持部が、他方の支持部よ
りも大きく振動するように曲げ変形するのを防止でき、
ローリング等の振動を抑えて単純な上下方向の振動のみ
に効果的に低減できると共に、作業機全体の振動を早期
に減衰させることができ、操縦安定性や居住性等を確実
に向上できる。
【0047】また、各支持部の曲げ剛性をカウンタウエ
イトの重心に対するそれぞれの離間寸法に基づき設定す
れば、左,右の支持部が異なる振幅をもって振動するの
を効果的に抑えることができ、カウンタウエイトの振動
を確実に低減できる上に、作業機全体の振動を効果的に
低減することが可能となり、運転室の居住性、作業安定
性および走行安定性等を大幅に向上できる等、種々の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による油圧ショベルのカ
ウンタウエイトおよび各支持部等を示す部分断面図であ
る。
【図2】第2の実施例を示す図1と同様の部分断面図で
ある。
【図3】従来技術による油圧ショベルを示す斜視図であ
る。
【図4】油圧ショベルの旋回フレームおよびカウンタウ
エイトの分解斜視図である。
【図5】図3に示すカウンタウエイトおよび各支持部等
の部分断面図である。
【符号の説明】
2 上部旋回体(作業機本体) 3 旋回フレーム(本体フレーム) 4 運転室 5 機械室 6 カウンタウエイト 7 作業装置 8 主フレーム 10 サイドフレーム 31,32,41,42 支持部 33,34,36,37,43,44,46,47 支
持板 35,38,45,48 取付筒 G 重心 L1 ,L2 離間寸法 T1 ,T2 ,T3 ,T4 ,T5 ,T6 ,T7 板厚 W 重量 Z1 ,Z2 曲げ剛性

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主フレームおよび左,右のサイドフレー
    ムからなる本体フレーム上に運転室、機械室を搭載した
    作業機本体と、該作業機本体の前部側に位置して前記本
    体フレームの主フレームに取付けられた作業装置とから
    なり、該作業装置とバランスさせるため、前記作業機本
    体の本体フレームには主フレームの後部側にカウンタウ
    エイトを偏心させて設けてなる作業機において、前記作
    業機本体の本体フレームには主フレームの後部側に左,
    右に離間して位置し、前記カウンタウエイトを下側から
    支持する左,右の支持部を設け、該各支持部のうち前記
    カウンタウエイトの重心に近い方の支持部は、他方の支
    持部よりも曲げ剛性が高くなるように形成したことを特
    徴とする作業機。
  2. 【請求項2】 前記各支持部は、前記カウンタウエイト
    の重心に対する離間寸法に基づきそれぞれの曲げ剛性を
    設定してなる請求項1に記載の作業機。
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