JP2002061226A - 建設機械の旋回フレーム - Google Patents

建設機械の旋回フレーム

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JP2002061226A
JP2002061226A JP2000245940A JP2000245940A JP2002061226A JP 2002061226 A JP2002061226 A JP 2002061226A JP 2000245940 A JP2000245940 A JP 2000245940A JP 2000245940 A JP2000245940 A JP 2000245940A JP 2002061226 A JP2002061226 A JP 2002061226A
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JP2000245940A
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Inventor
Hiroyuki Nishimori
博幸 西森
Seiichiro Takeshita
清一郎 竹下
Tsukasa Toyooka
司 豊岡
Kazunori Nakamura
和則 中村
Toshihiro Abe
敏博 安部
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャブ支持用の張出しビーム内に隔壁部材を
設け、気柱共鳴等の共振現象を抑え、キャブの振動、騒
音を低減できるようにする。 【解決手段】 センタフレーム11の縦板13とサイド
フレーム19との間にはキャブ支持用の張出しビーム2
1,24を設ける。そして、張出しビーム21,24内
には隔壁部材となるX字形状の交差部材36,37を設
ける。これらの交差部材36,37は張出しビーム2
1,24内で、その平面形状がX字形状をなすことによ
り、張出しビーム21,24内には二等辺三角形状をな
す複数の閉空間を画成する構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に用いて好適な建設機械の旋回フレーム
に関する。
【0002】
【従来技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械は、走
行体上に旋回フレームを旋回可能に設け、この旋回フレ
ーム上には、運転室を画成するキャブ、原動機等を収容
する建屋カバーおよびカウンタウェイト等を設ける構成
している(例えば、特開平10−88617号公報
等)。
【0003】そして、この種の従来技術による旋回フレ
ームは、走行体上に旋回輪を介して取付けられた底板お
よび底板上に立設された左,右の縦板からなるセンタフ
レームと、前記センタフレームの左,右両側に位置し
前,後方向に延びた左,右のサイドフレームと、前記セ
ンタフレームと左,右のサイドフレームとの間に設けら
れ前記左,右のサイドフレームを前記センタフレームの
底板と縦板に接合する複数の張出しビームとにより構成
されている。
【0004】また、前記複数の張出しビームのうち前記
キャブを下側から支持するキャブ支持用の張出しビーム
は、例えば略四角形のボックス構造(中空構造)をなす
ビームとして形成され、重量が大きいキャブを下側から
支持するのに十分な剛性を確保する構成としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、旋回フレーム上に油圧ポンプ等の油圧源を
駆動する原動機、この原動機によって駆動される冷却フ
ァン、旋回用の油圧モータ等を搭載しているため、これ
らの原動機、冷却ファンおよび旋回用の油圧モータ等が
振動源となって旋回フレームに振動を発生させる。
【0006】特に、油圧ショベルにあっては、作業負
荷、作業モードに依存して前記振動の周波数が変動し、
例えば旋回用の油圧モータを停止状態(回転数が零の状
態)から最高回転数の範囲内で増,減させるときには、
その振動周波数が大きく変動するものである。
【0007】このため、前記複数の張出しビームのうち
キャブを下側から支持するキャブ支持用の張出しビーム
は、中空構造をなすことによって旋回時の振動に所謂気
柱共鳴を起こし、油圧ショベルの旋回時に振動の共振に
よりキャブに大きな振動が伝わるばかりでなく、騒音を
増大させる原因になるという問題がある。
【0008】これに対し、張出しビームの板厚を上げて
剛性を高める等の対策が検討されているが、この方法で
は共振周波数が僅かに変わるだけで必ずしも十分な振
動、騒音低減効果を得ることができない。
【0009】また、これとは逆に前記張出しビームの断
面形状を小さくする等の方法も考えられるが、この場合
には張出しビームの強度が不足し、外力による捩れ等に
よってキャブの乗り心地が低下する等の影響を与える虞
れがある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、キャブ支持用の張出し
ビーム内に隔壁部材を設けることにより、気柱共鳴等の
振動の共振現象を抑え、キャブの振動、騒音を低減でき
るようにした建設機械の旋回フレームを提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、底板および前記底板上に立設された
左,右の縦板からなるセンタフレームと、前記センタフ
レームの左,右両側に位置し前,後方向に延びた左,右
のサイドフレームと、前記センタフレームと左,右のサ
イドフレームとの間に設けられ前記左,右のサイドフレ
ームを前記センタフレームの底板と縦板に接合する複数
の張出しビームとを備えた建設機械の旋回フレームに適
用される。
【0012】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記複数の張出しビームのうち建設機械のキャ
ブを下側から支持するキャブ支持用の張出しビームに
は、前記張出しビームの長さ方向に延び前記張出しビー
ム内に複数の閉空間を画成する隔壁部材を設けたことに
ある。
【0013】このように構成することにより、キャブ支
持用の張出しビーム内に複数の閉空間を画成でき、例え
ば建設機械の旋回時に発生する振動に張出しビームが共
振するのを良好に抑えることができる。そして、隔壁部
材は前記張出しビーム内を長さ方向に延びることによ
り、張出しビームの剛性を高め、キャブの乗り心地を向
上することができる。
【0014】また、請求項2の発明によると、キャブ支
持用の張出しビームは、横断面がコ字形状をなす上側枠
材と、前記上側枠材の下面側に接合された平板状の下側
板材とにより中空構造をなすビームとして構成し、隔壁
部材は前記上側枠材と下側板材との間に設ける構成とし
ている。
【0015】これにより、中空構造なす張出しビームは
隔壁部材を用いて内部に複数の閉空間が画成されるた
め、気柱共鳴等の共振現象を良好に抑えることができ、
その剛性も高めることができる。
【0016】また、請求項3の発明によると、隔壁部材
は長さ方向の途中部分または幅方向の途中部分がX字状
に交差して張出しビーム内を長さ方向に延びる複数の板
材により構成している。これにより、隔壁部材の板材を
長さ方向の途中部分でX字状に交差させた場合には、張
出しビーム内に画成した閉空間の断面形状を、張出しビ
ームの長さ方向で変化させることができ、所謂気柱共鳴
を抑え、閉空間内での共振点をずらすことができる。
【0017】また、前記隔壁部材の板材を幅方向の途中
部分でX字状に交差させる構成とした場合には、振動の
共振を抑えると共に、張出しビームの強度を複数の板材
で高めることができ、捩れ等に対する剛性を向上でき
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械の旋回フレームを、油圧ショベルに適用した場
合を例に挙げ添付図面に従って詳細に説明する。
【0019】ここで、図1ないし図6は本発明の第1の
実施の形態を示している。図中、1は走行体、2は走行
体1上に旋回可能に搭載された旋回体で、旋回体2は後
述の旋回フレーム10を有している。
【0020】そして、旋回体2には旋回フレーム10上
に、その前部左側に位置して運転室を画成するキャブ3
と、キャブ3の後側に位置して原動機および油圧ポンプ
(図示せず)等を収容した建屋カバー4と、建屋カバー
4の後側に位置して後述の作業装置6に対する重量バラ
ンスをとるためのカウンタウエイト5等とが設けらてい
る。
【0021】6は旋回体2の前部に俯仰動可能に設けら
れた作業装置で、作業装置6は、基端側が後述のブーム
ブラケット13A,14Aにピン結合され、左,右一対
のブームシリンダ7A(一方のみ図示)により俯仰動さ
れるブーム7と、ブーム7の先端側にピン結合され、ア
ームシリンダ8Aにより俯仰動されるアーム8と、アー
ム8の先端側にピン結合され、バケットシリンダ9Aに
より回動される作業具としてのバケット9とにより構成
され、バケット9によって土砂等の掘削作業を行うもの
である。
【0022】10は旋回体2のフレームを構成する旋回
フレームで、旋回フレーム10は、図2に示すように中
央部に位置して前,後方向に延びる後述のセンタフレー
ム11およびテールフレーム16と、これらの左,右両
側に位置する後述のサイドフレーム19,20等とから
構成されている。
【0023】11は旋回フレーム10の中央部分を構成
するセンタフレームで、センタフレーム11は、厚肉の
鋼板等から平板状に形成された底板12と、底板12の
上面側に溶接手段を用いて立設され、底板12上を前,
後方向に延びた左,右の縦板13,14とにより構成さ
れている。
【0024】そして、これらの縦板13,14の前部側
は、作業装置6のブーム7が俯仰動可能にピン結合され
るブラケット部としての左,右のブームブラケット13
A,14Aとなっている。また、ブームブラケット13
A,14Aの前端側は後述の横板15よりも前側に位置
する部位が左,右のシリンダブラケット13B,14B
となり、シリンダブラケット13B,14Bには図1に
示すブームシリンダ7Aの基端側が回動可能にピン結合
されるものである。
【0025】15はブームブラケット13A,14A間
に位置してセンタフレーム11に設けられた補強用の横
板で、横板15はブームブラケット13A,14Aの曲
げ強度等を高めるために、その左,右両端側がブームブ
ラケット13A,14Aに溶接により接合されている。
【0026】16はセンタフレーム11の後端側に設け
られたテールフレームで、テールフレーム16は溶接等
の手段を用いてセンタフレーム11の底板12および
左,右の縦板13,14に一体化されているものであ
る。そして、テールフレーム16の後端側には、縦板1
3,14を後方に延長して左,右のウエイト取付部1
7,18が設けられ、左,右のウエイト取付部17,1
8は横断面がI字状(Iフランジ構造)をなして形成さ
れている。
【0027】そして、ウエイト取付部17,18には、
図1に示したカウンタウエイト5が上側から載置され、
この状態でカウンタウエイト5はボルト(図示せず)等
を用いてウエイト取付部17,18に対し着脱可能に取
付けられるものである。
【0028】19,20はセンタフレーム11と共に旋
回フレーム10を構成する左,右のサイドフレームで、
左,右のサイドフレーム19,20は、例えば断面D字
形状をなすD型フレームを用いて形成され、図2に示す
如く旋回フレーム10の左,右両側で前,後方向に延び
るものである。
【0029】21は左側のサイドフレーム19とセンタ
フレーム11との間に設けられたキャブ支持用の張出し
ビームで、この張出しビーム21は左側の端部がサイド
フレーム19に溶接により接合され、右側の端部は左側
のブームブラケット13Aに溶接により接合され、その
下端側は底板12の上面等に溶接されている。
【0030】そして、張出しビーム21は、図5に示す
如く横断面がコ字形状をなし、前,後の側板部22A,
22Bおよび側板部22A,22B間を連結した上板部
22Cからなる上側枠材22と、上側枠材22の側板部
22A,22B下面側に溶接により接合された平板状の
下側板材23とにより、横断面が四角形状をなす中空の
ボックス構造体として形成されている。また、張出しビ
ーム21の上側枠材22と下側板材23との間には、後
述の交差部材36が設けられている。
【0031】24は左側のサイドフレーム19とセンタ
フレーム11との間に設けられた他のキャブ支持用の張
出しビームで、張出しビーム24は、図2に示す如く前
記張出しビーム21の後方に離間して配設され、図1に
示すキャブ3を張出しビーム21と共に下側から支持す
るものである。そして、張出しビーム24も左側の端部
がサイドフレーム19に接合され、右側の端部は左側の
縦板13および底板12に溶接により接合されている。
【0032】ここで、張出しビーム24も、図5に示す
如く横断面がコ字形状をなし、前,後の側板部25A,
25Bおよび側板部25A,25B間を連結した上板部
25Cからなる上側枠材25と、上側枠材25の側板部
25A,25B下面側に溶接により接合された平板状の
下側板材26とにより、横断面が四角形状をなす中空の
ボックス構造体として形成されている。また、張出しビ
ーム24の上側枠材25と下側板材26との間には、後
述の交差部材37が設けられている。
【0033】また、張出しビーム24は、図1に示すキ
ャブ3の後端側にほぼ対応した位置に配設され、その
左,右両端側には図2に示す如く円形のマウント取付穴
24A,24Bが設けられている。そして、このマウン
ト取付穴24A,24Bには防振マウント(図示せず)
がそれぞれ設けられ、キャブ3はこれらの防振マウント
を介して張出しビーム24上に搭載されるものである。
【0034】27はサイドフレーム19の後端側とテー
ルフレーム16との間に設けられた後部プレートで、後
部プレート27はテールフレーム16のウエイト取付部
17をサイドフレーム19に連結するものである。
【0035】28はサイドフレーム19の前端と張出し
ビーム21との間に設けられたキャブ支持枠で、キャブ
支持枠28は、図2に示す如く張出しビーム21の前方
に位置してサイドフレーム19の前端に接合され張出し
ビーム21と平行に延びた横梁部29と、前端側が横梁
部29に接合され後端側がブームブラケット13Aと平
行に延びて底板12および張出しビーム21に溶接によ
り接合された縦梁部30とにより構成されている。
【0036】そして、キャブ支持枠28の横梁部29お
よび縦梁部30は、サイドフレーム19の前部側、張出
ビーム21,24と共に図1に示すキャブ3を下側から
支持するキャブ支持体を構成している。また、キャブ支
持枠28の横梁部29には、図2に示す如くその左,右
両端側に円形のマウント取付穴29A,29Bが設けら
れている。そして、このマウント取付穴29A,29B
には防振マウント(図示せず)がそれぞれ設けられ、キ
ャブ3はこれらの防振マウントを介してキャブ支持枠2
8上に搭載されるものである。
【0037】31,32,33,34は右側のサイドフ
レーム20とセンタフレーム11との間に設けられた右
側の張出しビームで、張出ビーム31,32,33,3
4は前,後に離間して配設され、後部プレート35と共
にサイドフレーム20をセンタフレーム11、テールフ
レーム16に連結するものである。
【0038】36はキャブ支持用の張出しビーム21内
に設けられた隔壁部材としての交差部材で、交差部材3
6は、図6に示すように細長の平板材からなる第1の隔
壁板36Aと、第1の隔壁板36Aと長さ方向途中(中
間)位置でX字状に交差するように第1の隔壁板36A
に溶接により接合された第2,第3の隔壁板36B,3
6Cとからなり、第2,第3の隔壁板36B,36Cは
第1の隔壁板36Aに対してほぼ半分(1/2)の長さ
に形成されている。
【0039】ここで、これらの隔壁板36A〜36Cか
らなるX字形状の交差部材36は、張出しビーム21の
上側枠材22と下側板材23との間に溶接手段等を用い
て配設され、張出しビーム21内を長さ方向に延びてい
る。そして、交差部材36は張出しビーム21内で、そ
の平面形状が図3、図4に示す如くX字形状をなしてい
る。これにより、交差部材36は張出しビーム21内に
二等辺三角形状をなす4個の閉空間S1 ,S2 ,S3 ,
S4 を画成しているものである。
【0040】この場合、交差部材36は上側枠材22内
で側板部22A,22Bおよび上板部22Cに予め溶接
され、その後に下側板材23を上側枠材22の側板部2
2A,22B下面側に溶接することにより、張出しビー
ム21はボックス構造をなして形成されるものである。
【0041】37はキャブ支持用の張出しビーム24内
に仕切板38,39を介して設けられた他の隔壁部材と
しての交差部材で、この交差部材37も、図6に示す交
差部材36とほぼ同様に、第1の隔壁板37Aと、第
2,第3の隔壁板37B,37Cとから構成されてい
る。また、仕切板38,39は、張出しビーム24内で
マウント取付穴24A,24Bよりも長さ方向の内側と
なる位置に配設され、張出しビーム24の長さ方向に離
間している。
【0042】ここで、X字形状の交差部材37は仕切板
38,39と共に、張出しビーム24の上側枠材25と
下側板材26との間に溶接手段等を用いて配設され、張
出しビーム24内で仕切板38,39間を長さ方向に延
びている。そして、交差部材37は平面形状が図3、図
4に示す如くX字形状をなすことにより、仕切板38,
39間で張出しビーム24内に二等辺三角形状をなす4
個の閉空間S5 ,S6,S7 ,S8 を画成しているもの
である。
【0043】40,41,42はアンダカバーで、これ
らのアンダカバー40〜42のうちアンダカバー40
は、図4に示すようにキャブ支持枠28と張出しビーム
21との間に下側からボルト等を用いて取付けられてい
る。また、アンダカバー41は、張出しビーム21,2
4間に下側からボルト等で取付けられ、アンダカバー4
2は、張出しビーム24と後部プレート27との間に下
側からボルト等で取付けられている。
【0044】本実施の形態による油圧ショベルは上述の
如き構成を有するもので、次に、その作動について説明
する。
【0045】まず、作業現場で車両を走行するときに
は、走行体1の走行用油圧モータ(図示せず)を駆動す
ることにより、車両を前進または後進させる。そして、
土砂等の掘削作業を行う場合には、走行体1上で旋回体
2を旋回駆動して作業装置6を任意の方向に配置し、こ
の状態でブーム7およびアーム8を俯仰動しつつ、バケ
ット9を回動して掘削作業を行うことができる。
【0046】ところで、油圧ショベルの旋回体2には旋
回フレーム10上に、油圧ポンプ、原動機、冷却ファ
ン、旋回用の油圧モータ等が搭載され、これらの油圧ポ
ンプ、原動機、冷却ファンおよび旋回用の油圧モータ等
が振動源となって旋回フレーム10に振動を発生させる
傾向がある。
【0047】特に、旋回用の油圧モータは停止状態から
最高回転数までその回転数を大きく増,減させて駆動さ
れるため、旋回フレーム10の振動周波数が大きく変動
し、これが原因となって旋回フレーム10の張出しビー
ム21,24等に所謂気柱共鳴と呼ばれる共振現象が発
生し易く、これらの張出しビーム21,24上に搭載さ
れるキャブ3内では騒音が大きくなる虞れがある。
【0048】そこで、本実施の形態にあっては、キャブ
支持用の張出しビーム21,24内に隔壁部材となるX
字形状の交差部材36,37を設け、これらの交差部材
36,37は張出しビーム21,24内で、その平面形
状が図3、図4に示すようにX字形状をなすことによ
り、張出しビーム21,24内には二等辺三角形状をな
す複数の閉空間S1 〜S4 ,S5 〜S8 を画成する構成
としている。
【0049】これにより、張出しビーム21内に画成し
た閉空間S1 〜S4 は、その横断面形状が張出しビーム
21の長さ方向で漸次変化し、これらの閉空間S1 〜S
4 内における振動の共振点を長さ方向でずらすことがで
き、気柱共鳴の発生を抑制できる。
【0050】また、張出しビーム24内に画成した閉空
間S5 〜S8 についても、その横断面形状が張出しビー
ム24の長さ方向で漸次変化しているので、これらの閉
空間S5 〜S8 内における振動の共振点を長さ方向でず
らすことができ、張出しビーム24内でも気柱共鳴の発
生を良好に抑えることができる。
【0051】この結果、旋回体2の旋回時に発生する振
動に対して張出しビーム21,24が共振するのを良好
に抑制でき、キャブ3の振動、騒音を効果的に低減する
ことができる。また、交差部材36,37は張出しビー
ム21,24内を長さ方向に延びることにより、張出し
ビーム21,24の強度アップを図って捩り剛性等を高
めることができ、キャブ3の乗り心地も向上することが
できる。
【0052】即ち、張出しビーム21内に設ける交差部
材36は、図6に示すように細長の平板材からなる第1
の隔壁板36Aと、第1の隔壁板36Aと長さ方向中間
位置でX字状に交差するように第1の隔壁板36Aに溶
接により接合された第2,第3の隔壁板36B,36C
とにより構成されている。
【0053】このため、第1の隔壁板36Aと第2,第
3の隔壁板36B,36Cとを、張出しビーム21(上
側枠材22)の側板部22A,22B間でその対角線方
向に互いに交差して配設でき、これらの隔壁板36A,
36B,36Cを張出しビーム21内で斜めに延びる補
強板として活用でき、張出しビーム21の強度を確実に
高めることができる。
【0054】また、張出しビーム24内に設ける交差部
材37についても、第1の隔壁板37Aと第2,第3の
隔壁板37B,37Cとを、張出しビーム24(上側枠
材25)の側板部25A,25B間で対角線方向に互い
に交差して配設でき、これらの隔壁板37A,37B,
37Cを張出しビーム24内で斜めに延びる補強板とし
て活用でき、張出しビーム24の強度を確実に高めるこ
とができる。
【0055】従って、本実施の形態によれば、キャブ支
持用の張出しビーム21,24内に交差部材36,37
を設けることにより、例えば旋回体2の旋回時において
も気柱共鳴等の振動の共振現象を抑えることができ、キ
ャブ3の振動、騒音を低減できると共に、キャブ3内で
の乗り心地も向上することができる。
【0056】次に、図7および図8は本発明の第2の実
施の形態を示し、本実施の形態では前述した第1の実施
の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。しかし、本実施の形態の特徴
は、キャブ支持用の張出しビーム21,24内に隔壁部
材としてのX字形部材51,52を設ける構成としたこ
とにある。
【0057】ここで、X字形部材51は、図8に示すよ
うに細長の平板材からなる第1の隔壁板51Aと、第1
の隔壁板51Aに対して幅方向途中(中間)位置でX字
状に交差するように第1の隔壁板51Aに溶接により接
合された第2,第3の隔壁板51B,51Cとから構成
されている。
【0058】そして、これらの第1〜第3の隔壁板51
A〜51Cは、張出しビーム21にほぼ対応する長さを
もって形成され、その幅寸法に関しては第2,第3の隔
壁板51B,51Cが第1の隔壁板51Aに対しほぼ半
分(1/2)の幅をもって形成されている。
【0059】また、これらの隔壁板51A〜51Cから
なるX字形部材51は、張出しビーム21の上側枠材2
2と下側板材23との間に溶接手段等を用いて配設さ
れ、張出しビーム21内を長さ方向に延びている。そし
て、X字形部材51は張出しビーム21内で、その横断
面が図7に示す如くX字形状をなしている。これによ
り、X字形部材51は張出しビーム21内に二等辺三角
形状をなす4個の閉空間S11,S12,S13,S14を画成
しているものである。
【0060】一方、張出しビーム24内に設けたX字形
部材52についても、前記X字形部材51とほぼ同様
に、第1の隔壁板52Aと第2,第3の隔壁板52B,
52Cとから構成されている。そして、これらの隔壁板
52A〜52CからなるX字形部材52は、張出しビー
ム24の上側枠材25と下側板材26との間に溶接手段
等を用いて配設され、張出しビーム24内を長さ方向に
延びている。
【0061】そして、X字形部材52についても張出し
ビーム24内で、その横断面がX字形状をなすことによ
り、X字形部材52は張出しビーム24内に二等辺三角
形状をなす4個の閉空間を、張出しビーム21内の閉空
間S11〜S14とほぼ同様に画成しているものである。
【0062】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。特に本実施の形態では、張出しビ
ーム21,24内にX字形部材51,52を設けること
により、張出しビーム21,24の捩り剛性等を高め、
キャブ3の乗り心地を向上することができる。
【0063】次に、図9および図10は本発明の第3の
実施の形態を示し、本実施の形態では前述した第1の実
施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。しかし、本実施の形態の特徴
は、キャブ支持用の張出しビーム21,24内に隔壁部
材としての十字形部材61,62を設ける構成としたこ
とにある。
【0064】ここで、十字形部材61は、図10に示す
ように細長の平板材からなる第1の隔壁板61Aと、第
1の隔壁板61Aに対して幅方向中間(高さ方向中間)
位置で十字状に交差するように第1の隔壁板61Aに溶
接により接合された第2,第3の隔壁板61B,61C
とから構成されている。
【0065】そして、これらの第1〜第3の隔壁板61
A〜61Cは、張出しビーム21にほぼ対応する長さを
もって形成され、その幅寸法に関しては第2,第3の隔
壁板61B,61Cが第1の隔壁板61Aよりも小さく
形成されている。
【0066】また、これらの隔壁板61A〜61Cから
なる十字形部材61は、張出しビーム21の上側枠材2
2と下側板材23との間に溶接手段等を用いて配設さ
れ、張出しビーム21内を長さ方向に延びている。そし
て、十字形部材61は張出しビーム21内で、その横断
面が図9に示す如く十字形状をなしている。これによ
り、十字形部材61は張出しビーム21内に四角形状を
なす4個の閉空間S21,S22,S23,S24を画成してい
るものである。
【0067】一方、張出しビーム24内に設けた十字形
部材62についても、前記十字形部材61とほぼ同様
に、第1の隔壁板62Aと第2,第3の隔壁板62B,
62Cとから構成されている。そして、これらの隔壁板
62A〜62Cからなる十字形部材62は、張出しビー
ム24の上側枠材25と下側板材26との間に溶接手段
等を用いて配設され、張出しビーム24内を長さ方向に
延びている。
【0068】そして、十字形部材62についても張出し
ビーム24内で、その横断面が十字形状をなすことによ
り、十字形部材62は張出しビーム24内に四角形状を
なす4個の閉空間を、張出しビーム21内の閉空間S21
〜S24とほぼ同様に画成しているものである。
【0069】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第2の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。
【0070】なお、前記各実施の形態では、建設機械と
して油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこ
れに限るものではなく、例えばホイール式の油圧ショベ
ルまたは油圧クレーン等の上部旋回体を備えた建設機械
の旋回フレームに適用してもよいものである。
【0071】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、建設機械のキャブを下側から支持するキャ
ブ支持用の張出しビームに、その長さ方向に延び内部に
複数の閉空間を画成する隔壁部材を設ける構成としてい
るので、キャブ支持用の張出しビーム内に複数の閉空間
を画成でき、例えば建設機械の旋回時に発生する振動に
張出しビームが共振する気柱共鳴等の共振現象を抑える
ことができる。
【0072】即ち、旋回フレーム上に搭載される油圧ポ
ンプ、原動機、冷却ファン、旋回用の油圧モータ等が振
動源となって旋回フレームに振動を発生させる場合で
も、これらの振動周波数と張出しビームの振動周波数が
一致して共振現象を起こすのを防止でき、キャブの振
動、騒音を効果的に低減できる。そして、隔壁部材は前
記張出しビーム内を長さ方向に延びることにより、張出
しビームの剛性を高め、キャブの乗り心地を向上するこ
とができる。
【0073】また、請求項2に記載の発明は、キャブ支
持用の張出しビームを上側枠材と下側板材とにより中空
構造をなすビームとして構成し、隔壁部材は前記上側枠
材と下側板材との間に設ける構成としているため、中空
構造なす張出しビーム内に隔壁部材を用いて複数の閉空
間を画成でき、気柱共鳴等の共振現象を良好に抑えるこ
とができ、その剛性も高めることができる。
【0074】また、請求項3に記載の発明は、隔壁部材
を長さ方向の途中部分または幅方向の途中部分がX字状
に交差して張出しビーム内を長さ方向に延びる複数の板
材により構成しているので、隔壁部材を板材の長さ方向
でX字状に交差させた場合には、張出しビーム内に画成
した閉空間の断面形状を、張出しビームの長さ方向で変
化させ、閉空間内での共振点をずらすことができる。こ
れにより、気柱共鳴等の共振現象をより確実に抑制で
き、張出しビームの剛性も向上することができる。
【0075】また、隔壁部材を幅方向の途中部分がX字
状に交差して張出しビーム内を長さ方向に延びる複数の
板材により構成した場合には、振動の共振を抑制できる
と共に、張出しビームの強度を複数の板材で高めること
ができ、捩れ等に対する剛性をより確実に向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による旋回フレーム
が適用された油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】図1中の旋回フレームを拡大して示す斜視図で
ある。
【図3】図2中の張出しビーム、キャブ支持枠およびセ
ンタフレームの縦板等を拡大して示す旋回フレームの要
部斜視図である。
【図4】図3中の張出しビーム、キャブ支持枠およびセ
ンタフレームの縦板等を示す一部破断の平面図である。
【図5】センタフレームの縦板、張出しビームおよび交
差部材等を図4中の矢示V−V方向からみた断面図であ
る。
【図6】図5中の交差部材を拡大して示す斜視図であ
る。
【図7】第2の実施の形態による旋回フレームの縦板、
張出しビームおよびX字形部材等を示す図5と同様位置
の断面図である。
【図8】図7中のX字形部材を拡大して示す斜視図であ
る。
【図9】第3の実施の形態による旋回フレームの縦板、
張出しビームおよび十字形部材等を示す図5と同様位置
の断面図である。
【図10】図9中の十字形部材を拡大して示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 走行体 2 旋回体 3 キャブ 6 作業装置 10 旋回フレーム 11 センタフレーム 12 底板 13,14 縦板 19,20 サイドフレーム 21,24 キャブ支持用の張出しビーム 22,25 上側枠材 23,26 下側板材 28 キャブ支持枠 31,32,33,34 張出しビーム 36,37 交差部材(隔壁部材) 36A〜36C,37A〜37C,51A〜51C,5
2A〜52C,61A〜61C,62A〜62C 隔壁
板(板材) 51,52 X字形部材(隔壁部材) 61,62 十字形部材(隔壁部材)
フロントページの続き (72)発明者 豊岡 司 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 中村 和則 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 安部 敏博 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 3D003 AA01 AA06 AA14 BB14 CA14 CA18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板および前記底板上に立設された左,
    右の縦板からなるセンタフレームと、前記センタフレー
    ムの左,右両側に位置し前,後方向に延びた左,右のサ
    イドフレームと、前記センタフレームと左,右のサイド
    フレームとの間に設けられ前記左,右のサイドフレーム
    を前記センタフレームの底板と縦板に接合する複数の張
    出しビームとを備えた建設機械の旋回フレームにおい
    て、 前記複数の張出しビームのうち建設機械のキャブを下側
    から支持するキャブ支持用の張出しビームには、前記張
    出しビームの長さ方向に延び前記張出しビーム内に複数
    の閉空間を画成する隔壁部材を設けたことを特徴とする
    建設機械の旋回フレーム。
  2. 【請求項2】 前記キャブ支持用の張出しビームは、横
    断面がコ字形状をなす上側枠材と、前記上側枠材の下面
    側に接合された平板状の下側板材とにより中空構造をな
    すビームとして構成し、前記隔壁部材は前記上側枠材と
    下側板材との間に設ける構成としてなる請求項1に記載
    の建設機械の旋回フレーム。
  3. 【請求項3】 前記隔壁部材は長さ方向の途中部分また
    は幅方向の途中部分がX字状に交差して前記張出しビー
    ム内を長さ方向に延びる複数の板材により構成してなる
    請求項1または2に記載の建設機械の旋回フレーム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1903152A2 (en) * 2006-09-22 2008-03-26 Volvo Construction Equipment Holding Sweden AB Upper frame structure for supporting cab of construction machinery
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