JP3227124B2 - 建設機械の旋回フレーム - Google Patents

建設機械の旋回フレーム

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JP3227124B2 JP05010998A JP5010998A JP3227124B2 JP 3227124 B2 JP3227124 B2 JP 3227124B2 JP 05010998 A JP05010998 A JP 05010998A JP 5010998 A JP5010998 A JP 5010998A JP 3227124 B2 JP3227124 B2 JP 3227124B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に好適に用いられる建設機械の旋回フレ
ームに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械は、
下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された
上部旋回体とを有している。そして、上部旋回体は、旋
回フレームと、該旋回フレーム上に配設された運転室、
原動機等を収容した建屋カバー、カウンタウエイト等か
らなり、該上部旋回体の前側には作業装置が俯仰動可能
に配設されている。
【0003】ここで、この種の従来技術による建設機械
の旋回フレームは、通常、前,後方向に延びるメインフ
レームと、該メインフレームの左,右両側に複数の張出
ビームを介して接続された左,右のサイドフレーム等と
からなっている。
【0004】そして、メインフレームは、例えば特開平
5−98665号公報に記載されているように、底板お
よび該底板に沿って前,後方向に延び前端側が作業装置
用のブラケットとなった左,右一対のセンタビームを有
するセンタフレームと、前端側が該センタフレームに接
合され後端側にカウンタウエイト取付部が設けられたテ
ールフレームとからなっている。
【0005】ここで、テールフレームは、センタフレー
ムの各センタビームに接合されて前,後方向に延びる
左,右一対のテールビームを有し、該各テールビーム
は、通常、縦板となるウェブと、該ウェブの上端側に接
合された上フランジと、ウェブの下端側に接合された下
フランジとからなり、I字状あるいはコ字状の断面形状
をもって前,後方向に伸長している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
油圧ショベルの運転室内でオペレータの居住性や操作性
等を向上できるように、旋回フレームに搭載される運転
室が幅広化する傾向にある。
【0007】このように、旋回フレームに幅広の運転室
を搭載した場合には、センタフレームの左側に形成され
る運転室用の設置スペースが大きくなり、全体の車幅寸
法は規格によって決められているために、作業装置のブ
ームを旋回中心に対して一定寸法だけ右側にオフセット
させる構造が採用されている。
【0008】この場合、先端側が作業装置用のブラケッ
トとなった各センタビーム、および該各センタビームに
接合される各テールビームも、ブームの幅寸法に対応し
た間隔を保ったまま旋回中心に対して一定寸法だけ右側
にオフセットされることになる。
【0009】この結果、各テールビームのうち旋回中心
に近い、例えば左側のテールビームがカウンタウエイト
の重心付近を支持し、旋回中心から離れた右側のテール
ビームはカウンタウエイトの重心から外れた部分を支持
するようなり、各テールビームに作用するカウンタウエ
イトからの荷重は、旋回中心に近い左側のテールビーム
では大きく、右側のテールビームでは小さくなる。
【0010】しかし、従来技術によるテールフレームで
は、左,右のテールビームはいずれもウェブ、上フラン
ジ、および下フランジから構成されているため、旋回中
心から離れた右側のテールビームについては、必要以上
の剛性を有することとなり、過剰品質となって製造コス
トの増大を招くという問題がある。
【0011】また、テールフレームの右側には、サイド
フレームとの間に作動油タンク、燃料タンク等が設置さ
れることがあるが、右側のテールビームに上フランジを
接合した場合には、この上フランジがウェブから突出し
た分だけ、作動油タンク、燃料タンク等の設置スペース
が削減されてしまうという問題がある。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、製造コストを低減することができ、か
つ、テールビームの周囲における部品等の設置スペース
を増大することができるようにした建設機械の旋回フレ
ームを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、底板および該底板に沿って前,後方向
に延び前端側が作業装置用のブラケットとなった左,右
一対のセンタビームを有し、該各センタビームを旋回中
心に対して左,右方向でオフセットさせてなるセンタフ
レームと、前端側が該センタフレームに接合され後端側
にカウンタウエイト取付部が設けられたテールフレーム
とを備えた建設機械の旋回フレームに適用される。
【0014】そして、請求項1の発明は、前記テールフ
レームは、前記センタフレームの各センタビームに接合
され前記旋回中心に対して左,右方向にオフセットされ
た左,右一対のテールビームからなり、該各テールビー
ムのうち前記旋回中心に近い方のテールビームは、縦板
となるウェブと、該ウェブの上端側に接合された上フラ
ンジとから構成し、前記旋回中心から離れた方のテール
ビームは、1枚の縦板からなるウェブによって構成した
ことにある。
【0015】このように構成したことにより、カウンタ
ウエイトから大きな荷重が作用する旋回中心に近い方の
テールビームの剛性を大きくすると共に、旋回中心から
離れた方のテールビームの剛性が必要以上に大きくなる
のを抑えることができる。このため、旋回中心から離れ
た方のテールビームの上フランジを不要とした分、部品
点数を削減し、製造コストを低減することができ、か
つ、旋回中心から離れた方のテールビーム周囲における
部品等の設置スペースを増大することができる。
【0016】また、請求項2の発明は、テールフレーム
は、各テールビームのウェブ下端側に接合され該各テー
ルビームのウェブを一体化する底板を備える構成とした
ことにある。
【0017】このように構成したことにより、カウンタ
ウエイトに対する各テールビームの剛性を向上すること
ができる。
【0018】さらに、請求項3の発明は、テールフレー
ムは、センタフレームの各センタビームに接合され前記
旋回中心に対して左,右方向にオフセットされた左,右
一対のテールビームからなり、該各テールビームのうち
前記旋回中心に近い方のテールビームは、縦板となるウ
ェブと、該ウェブの上端側に接合された上フランジと、
前記ウェブの下端側に接合された下フランジとから構成
し、前記旋回中心から離れた方のテールビームは、縦板
となるウェブと、該ウェブの下端側に接合された下フラ
ンジとから構成したことにある。
【0019】このように構成したことにより、旋回中心
から離れた方のテールビームの上フランジを不要とした
分、部品点数を削減し、製造コストを低減することがで
き、かつ、旋回中心から離れた方のテールビーム周囲に
おける部品等の設置スペースを増大することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明による建設機械の旋
回フレームの実施の形態について、油圧ショベルの旋回
フレームに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図10
を参照しつつ説明する。まず、図1ないし図7は第1の
実施の形態を示している。
【0021】図において、1は油圧ショベルの下部走行
体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部
旋回体で、該上部旋回体2は、後述の旋回フレーム14
と、該旋回フレーム14上に設けられた運転室3、原動
機等を収容する建屋カバー4、カウントウエイト5等に
より構成されている。
【0022】そして、上部旋回体2の旋回フレーム14
には下部走行体1との間に旋回装置(図示せず)が設け
られ、この旋回装置は上部旋回体2を旋回中心Oの周囲
で旋回駆動する構成となっている。
【0023】ここで、運転室3は上部旋回体2の左側前
部に配設され、上部旋回体2の旋回動作時に運転室3
は、前部左側の角隅部3Aが旋回中心Oに対し半径Rの
仮想円6に沿って旋回される。また、カウンタウエイト
5は建屋カバー4の後側に配設され、上述の仮想円6内
に収められるように円弧状に湾曲して形成されている。
【0024】さらに、上部旋回体2の右側には、内部に
油圧アクチュエータを制御する多連弁装置(図示せず)
等を収納した収納ボックス7と、該収納ボックス7の後
側に位置する燃料タンク8と、該燃料タンク8と建屋カ
バー4との間に位置する作動油タンク9とが配設され、
これら収納ボックス7、燃料タンク8、作動油タンク9
も、運転室3の角隅部3A、カウンタウエイト5と共に
上述の仮想円6内に収められるように構成されている。
【0025】10は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に
配設された作業装置で、該作業装置10はブーム11、
アーム12およびバケット13等からなり、土砂等の掘
削作業を行うものである。
【0026】ここで、運転室3は、油圧ショベルを操作
するオペレータの居住性や操作性を高めるように幅広に
形成され、上部旋回体2の左側前部に大きなスペースを
もって配設されている。このため、作業装置10のブー
ム11等は、図2に示すように、運転室3が幅広化した
分だけ上部旋回体2の中央から右側にずれ、旋回中心O
を通る中心線O1 −O1 に対して一定寸法だけ右側にオ
フセットした位置に配設されている。
【0027】14は上部旋回体2の旋回フレームを示
し、該旋回フレーム14は、図3ないし図5に示すよう
に、前,後方向に延びるメインフレーム15と、該メイ
ンフレーム15から左側に張出した張出ビーム16,1
7の先端側に接合され、前,後方向に延びた左側のサイ
ドフレーム18と、メインフレーム15から右側に張出
した張出ビーム19,20の先端側に接合され、前,後
方向に延びた右側のサイドフレーム21とから大略構成
されている。
【0028】そして、サイドフレーム18の前端側に
は、後述のセンタプレート25との間に運転室3用の支
承ビーム22が接合され、該支承ビーム22、張出ビー
ム16,17およびサイドフレーム18等の上面側には
運転室3が配設される。また、サイドフレーム21の前
端側には、センタプレート25との間に支承ビーム23
が接合され、該支承ビーム23およびサイドフレーム2
1等の上面側には収納ボックス7が配設される。さら
に、張出ビーム19,20の上面側には、燃料タンク8
が配設される。
【0029】ここで、メインフレーム15は、前,後方
向の前側に位置するセンタフレーム24と、前端側が該
センタフレーム24に接合された後述のテールフレーム
28とからなっている。
【0030】そして、センタフレーム24は、厚肉の鋼
板等からなる底板としてのセンタプレート25と、該セ
ンタプレート25上を前,後方向に延び、前側から後側
に向けて下向きに傾斜した左,右一対のセンタビーム2
6,27とからなり、該各センタビーム26,27の前
端側は、作業装置10を構成するブーム11の基端側を
俯仰動可能に支持するブラケット部26A,27Aとな
っている。
【0031】ここで、作業装置10のブーム11等を、
旋回中心Oを通る中心線O1 −O1に対して一定寸法だ
け右側にオフセットすることにより、左側のセンタビー
ム26が旋回中心Oに近い位置に配設され、右側のセン
タビーム26が旋回中心Oから離れた位置に配設される
構成となっている。
【0032】一方、テールフレーム28は、底板として
のテールプレート29と、該テールプレート29上に立
設され、前,後方向に延びた左,右一対のテールビーム
30,31とからなっている。
【0033】そして、テールフレーム28は、テールプ
レート29の前端部をセンタプレート25の後端部に接
合すると共に、各テールビーム30,31の前端部をセ
ンタビーム26,27の後端部に接合することにより、
センタフレーム24の後側に固着され、テールプレート
29の左,右両端側は、サイドフレーム18,21の後
部側面に接合されている。
【0034】ここで、旋回中心Oに近い位置に配設され
た左側のテールビーム30は、センタビーム26よりも
厚肉に形成され、テールプレート29上にほぼ垂直に接
合された縦板からなるウェブ30Aと、該ウェブ30A
の上端部に接合されて前,後方向に延びる上フランジ3
0BとからT字状の断面形状をもって形成されている。
そして、テールビーム30は、ウェブ30Aの前端部が
センタビーム26の後端部に接合されると共に、上フラ
ンジ30Bの前端側下面がセンタビーム26の後端側上
面に接合されている。
【0035】また、旋回中心Oから離れた位置に配設さ
れた右側のテールビーム31は、センタビーム27より
も厚肉に形成され、テールプレート29上にほぼ垂直に
接合された1枚の縦板からなるウェブ31Aによって構
成され、該ウェブ31Aの前端部がセンタビーム27の
後端部に接合されている。
【0036】32は各テールビーム30,31の後端部
に接合されたカウンタウエイト取付板を示し、該カウン
タウエイト取付板32は長方形状の厚板からなり、その
上端部をカウンタウエイト5に係合させた状態で、図6
に示すように、前,後方向からカウンタウエイト5に挿
通された4本のボルト33,33,…(2本のみ図示)
によってカウンタウエイト5を取付けるものである。
【0037】34はサイドフレーム21の後部側に位置
して張出ビーム20の後面側に接合された取付ブラケッ
ト、35はテールフレーム28のテールプレート29上
面および右側のテールビーム31側面に接合された取付
ブラケットをそれぞれ示し、該各取付ブラケット34,
35の上面には、作動油タンク9が取付けられている
(図6、図7参照)。
【0038】本実施の形態による旋回フレーム14は上
述の如き構成を有するもので、該旋回フレーム14を備
えた油圧ショベルの基本的作動については従来技術によ
るものと格別差異はない。
【0039】然るに、本実施の形態による旋回フレーム
14では、テールフレーム28を構成する左,右のテー
ルビーム30,31のうち、左側のテールビーム30を
旋回中心Oに近い位置に配設し、右側のテールビーム3
1を旋回中心Oから離れた位置に配設している。このた
め、カウンタウエイト取付板32を介して各テールビー
ム30,31に作用する荷重は、左側のテールビーム3
0では大きく、右側のテールビーム31では小さくなっ
ている。従って、テールビーム30をウェブ30Aと上
フランジ30Bとから大きな剛性をもって形成し、テー
ルビーム31をウェブ31Aのみによって形成した場合
でも、全体として充分な剛性をもってカウンタウエイト
5を支持することができる。
【0040】かくして、テールフレーム28を構成する
各テールビーム30,31のうち、旋回中心Oに近い左
側のテールビーム30をウェブ30Aと上フランジ30
Bとから構成し、旋回中心Oから離れた右側のテールビ
ーム31をウェブ31Aによって構成することにより、
左側のテールビーム30の剛性を大きくし、右側のテー
ルビーム31の剛性が必要以上に大きくなるのを抑える
ことができる。
【0041】この結果、テールビーム31の上フランジ
を不要とした分、部品点数を削減すると共に溶接作業の
工数を低減することができ、旋回フレーム14全体の製
造コストを低減することができる。
【0042】また、換言すれば、右側のテールビーム3
1をウェブ31Aのみによって構成することにより、テ
ールフレーム28の材料費を抑えた分、カウンタウエイ
ト5の荷重が大きく作用する左側のテールビーム30を
構成するウェブ30A、上フランジ30Bの肉厚を大き
くすることができ、これにより、カウンタウエイト5に
対する支持剛性を一層向上することができる。
【0043】さらに、右側のテールビーム31は、垂直
方向に延びるウェブ31Aのみから構成されているか
ら、右側のテールビーム31とサイドフレーム21との
間に設けられた各取付ブラケット34,35の上面に作
動油タンク9を取付ける場合に、例えば図7中に二点鎖
線で示すような上フランジ36を設ける場合に比較し
て、テールビーム31のウェブ31A側に作動油タンク
9をΔLだけ接近させて配設することができ、作動油タ
ンク9の容量を大きくすることができる。
【0044】従って、小旋回型の油圧ショベルに搭載さ
れることにより、作動油タンク9の前,後方向の寸法が
制限される場合でも、該作動油タンク9の容量を標準型
の油圧ショベルに搭載される作動油タンクと同等の容量
とすることができる。
【0045】また、右側のテールビーム31とサイドフ
レーム21との間に設けられた張出ビーム19,20の
上面に燃料タンク8を取付ける場合にも、右側のテール
ビーム31の上フランジを不要とした分、該テールビー
ム31のウェブ31A側に燃料タンク8を接近させて配
設することができる。このため、燃料タンク8の容量を
標準型の油圧ショベルに搭載される燃料タンクと同等の
容量とすることができ、小旋回型の油圧ショベルにおい
ても長時間に亘る掘削作業等を行うことができる。
【0046】次に、図8および図9は本発明による第2
の実施の形態を示している。なお、本実施の形態では、
上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号
を付し、その説明を省略するものとする。
【0047】図において、41は本実施の形態による旋
回フレームを示し、該旋回フレーム41は、第1の実施
の形態による旋回フレーム14とほぼ同様に、メインフ
レーム42と、各サイドフレーム18,21とから大略
構成されているものの、センタフレーム24と共にメイ
ンフレーム42を構成する後述のテールフレーム43の
構造が異なっている。
【0048】43は前端側がセンタフレーム24に接合
されたテールフレームで、該テールフレーム43は、セ
ンタフレーム24の各センタビーム26,27に接合さ
れ旋回中心Oに対して左,右方向にオフセットされた
左,右一対のテールビーム44,45からなっている。
【0049】ここで、旋回中心Oに近い左側のテールビ
ーム44は、縦板となるウェブ44Aと、該ウェブ44
Aの上端部に接合された上フランジ44Bと、ウェブ4
4Aの下端部に接合された下フランジ44CとからI字
状の断面形状をもって形成されている。そして、該テー
ルビーム44は、ウェブ44Aの前端部がセンタビーム
26の後端部に接合され、上フランジ44Bの前端側下
面がセンタビーム26の後端側上面に接合され、さら
に、下フランジ44Cの前端部がセンタプレート25の
後端部に接合されている。
【0050】一方、旋回中心Oから離れた右側のテール
ビーム45は、縦板となるウェブ45Aと、該ウェブ4
5Aの下端部に接合された下フランジ44Cとから逆T
字状の断面形状をもって形成されている。そして、該テ
ールビーム45は、ウェブ45Aの前端部がセンタビー
ム27の後端部に接合され、下フランジ45Bの前端部
がセンタプレート25の後端部に接合されている。
【0051】そして、各テールビーム44,45の後端
部には、カウンタウエイト取付板32が接合され、該カ
ウンタウエイト取付板32の左側面とサイドフレーム1
8との間に補強板46が接合されると共に、カウンタウ
エイト取付板32の右側面とサイドフレーム21との間
に補強板47が接合される構成となっている。
【0052】本実施の形態による旋回フレーム41は上
述の如き構成を有するもので、テールフレーム43を構
成する各テールビーム44,45のうち、旋回中心Oに
近い左側のテールビーム44をウェブ44A、上フラン
ジ44B、下フランジ44Cから大きな剛性をもって構
成し、旋回中心Oから離れた右側のテールビーム45を
ウェブ45A、下フランジ45Bから構成することによ
り、左側のテールビーム44の剛性を大きくし、右側の
テールビーム45の剛性が必要以上に大きくなるのを抑
えることができる。
【0053】この結果、テールビーム45の上フランジ
を不要とした分、部品点数を削減すると共に溶接作業の
工数を低減することができ、旋回フレーム41全体の製
造コストを低減することができる。
【0054】また、例えばテールビーム45のウェブ4
5A上端部に上フランジを接合する場合に比較して、テ
ールビーム45の周囲における作動油タンク9等の設置
スペースを増大することができ、該作動油タンク9の容
量を大きくすることができる。
【0055】なお、上述した第2の実施の形態では、カ
ウンタウエイト取付部として、テールフレーム43を構
成する左,右のテールビーム44,45の後端部にカウ
ンタウエイト取付板32を接合した場合を例に挙げた
が、本発明はこれに限るものではなく、例えば図10に
示す変形例のように、右側のテールビーム45を構成す
るウェブ45Aの後端部に、テールビーム45の剛性に
関与しない程度に短尺のカウンタウエイト取付板51を
接合し、該カウンタウエイト取付板51と左側のテール
ビーム44の上フランジ44Bとによってカウンタウエ
イト取付部を構成してもよい。この場合には、テールビ
ーム44の上フランジ44Bと下フランジ44Cとに上
下方向に貫通するボルト挿通穴52,52を設け、か
つ、カウンタウエイト取付板51とテールビーム45の
下フランジ45Bとに上下方向に貫通するボルト挿通穴
53,53を設け、各ボルト挿通穴52,53に上下方
向から挿通したボルト(図示せず)によってカウンタウ
エイトを取付けることができる。
【0056】また、上述した各実施の形態では、上部旋
回体2を構成する運転室3の角隅部3A、建屋カバー
4、カウンタウエイト5等が、上部旋回体2の旋回時に
旋回中心Oに対して半径Rの仮想円6内に納まるように
構成された、いわゆる小旋回型の油圧ショベルを例に挙
げたが、本発明はこれに限らず、通常の上部旋回体を有
する油圧ショベル等の建設機械に広く適用することがで
きる。
【0057】また、上述した各実施の形態では、建設機
械として油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明
はこれに限るものではなく、例えばホイール式の油圧シ
ョベルまたは自走式クレーン等の上部旋回体を備えた旋
回式建設機械に適用してもよいものである。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、テールフレームを構成する左,右一対のテールビ
ームのうち、旋回中心に近い方のテールビームを、縦板
となるウェブと、該ウェブの上端側に接合された上フラ
ンジとから構成し、旋回中心から離れた方のテールビー
ムは、1枚の縦板からなるウェブによって構成したか
ら、カウンタウエイトから大きな荷重が作用する旋回中
心に近い方のテールビームの剛性を大きくすると共に、
旋回中心から離れた方のテールビームの剛性が必要以上
に大きくなって過剰品質となるのを抑えることができ
る。この結果、旋回中心から離れた方のテールビームの
上フランジを不要とした分、部品点数を削減し、製造コ
ストを低減することができる。また、旋回中心から離れ
た方のテールビームの上フランジを不要とした分、当該
テールビームの周囲における部品等の設置スペースを増
大することができる。
【0059】また、請求項2の発明によれば、テールフ
レームは、各テールビームのウェブ下端側に接合され該
各テールビームのウェブを一体化する底板を備える構成
としたから、カウンタウエイトに対する各テールビーム
の剛性を向上することができ、カウンタウエイトを確実
に支持することができる。
【0060】さらに、請求項3の発明によれば、テール
フレームを構成する左,右一対のテールビームのうち、
旋回中心に近い方のテールビームは、縦板となるウェブ
と、該ウェブの上端側に接合された上フランジと、ウェ
ブの下端側に接合された下フランジとから構成し、旋回
中心から離れた方のテールビームは、縦板となるウェブ
と、該ウェブの下端側に接合された下フランジとから構
成したから、旋回中心から離れた方のテールビームの上
フランジを不要とした分、部品点数を削減し、製造コス
トを低減することができる。また、旋回中心から離れた
方のテールビームの上フランジを不要とした分、当該テ
ールビームの周囲における部品等の設置スペースを増大
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による旋回フレーム
が適用された油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】油圧ショベルの上部旋回体等を拡大して示す図
1の平面図である。
【図3】旋回フレームを拡大して示す平面図である。
【図4】図3の旋回フレームからテールフレームを分離
した状態を示す平面図である。
【図5】図3中の矢示V−V方向からみた旋回フレーム
の断面図である。
【図6】旋回フレームにカウンタウエイト、燃料タン
ク、作動油タンクを取付けた状態を示す平面図である。
【図7】図6中の矢示 VII−VII 方向からみたテールフ
レーム等の断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態による旋回フレーム
を示す図3と同様の平面図である。
【図9】図8中の矢示IX−IX方向からみたテールフレー
ム等の断面図である。
【図10】カウンタウエイト取付部の変形例を示す図8
と同様の平面図である。
【符号の説明】
14,41 旋回フレーム 24 センタフレーム 25 センタプレート(底板) 26,27 センタビーム 28,43 テールフレーム 29 テールプレート(底板) 30,31,44,45 テールビーム 30A,31A,44A,45A ウェブ 30B,44B 上フランジ 44C,45B 下フランジ 32 カウンタウエイト取付板(カウンタウエイト取付
部) O 旋回中心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−218527(JP,A) 実開 昭56−144172(JP,U) 実開 昭62−44964(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板および該底板に沿って前,後方向に
    延び前端側が作業装置用のブラケットとなった左,右一
    対のセンタビームを有し、該各センタビームを旋回中心
    に対して左,右方向でオフセットさせてなるセンタフレ
    ームと、前端側が該センタフレームに接合され後端側に
    カウンタウエイト取付部が設けられたテールフレームと
    を備えた建設機械の旋回フレームにおいて、 前記テールフレームは、前記センタフレームの各センタ
    ビームに接合され前記旋回中心に対して左,右方向にオ
    フセットされた左,右一対のテールビームからなり、該
    各テールビームのうち前記旋回中心に近い方のテールビ
    ームは、縦板となるウェブと、該ウェブの上端側に接合
    された上フランジとから構成し、前記旋回中心から離れ
    た方のテールビームは、1枚の縦板からなるウェブによ
    って構成したことを特徴とする建設機械の旋回フレー
    ム。
  2. 【請求項2】 前記テールフレームは、前記各テールビ
    ームのウェブ下端側に接合され該各テールビームのウェ
    ブを一体化する底板を備える構成としてなる請求項1に
    記載の建設機械の旋回フレーム。
  3. 【請求項3】 底板および該底板に沿って前,後方向に
    延び前端側が作業装置用のブラケットとなった左,右一
    対のセンタビームを有し、該各センタビームを旋回中心
    に対して左,右方向でオフセットさせてなるセンタフレ
    ームと、前端側が該センタフレームに接合され後端側に
    カウンタウエイト取付部が設けられたテールフレームと
    を備えた建設機械の旋回フレームにおいて、 前記テールフレームは、前記センタフレームの各センタ
    ビームに接合され前記旋回中心に対して左,右方向にオ
    フセットされた左,右一対のテールビームからなり、該
    各テールビームのうち前記旋回中心に近い方のテールビ
    ームは、縦板となるウェブと、該ウェブの上端側に接合
    された上フランジと、前記ウェブの下端側に接合された
    下フランジとから構成し、前記旋回中心から離れた方の
    テールビームは、縦板となるウェブと、該ウェブの下端
    側に接合された下フランジとから構成したことを特徴と
    する建設機械の旋回フレーム。
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