JP7484625B2 - 支持部材、上部旋回体、及び建設機械 - Google Patents
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Description
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳説する。
図1の支持部材10は、建設機械の上部旋回体の旋回フレーム20(図2)に取り付けられる支持部材であって、単一の金属製板材から構成される支持フレーム11を備える。支持部材10は後述する油圧弁装置30を支持する。
支持フレーム11は、長手方向に間隔を空けて設けられる複数の開口12bを有し水平方向に配設される矩形状の支持板12と、支持板12の外周縁から下方に突出する複数のリブ15とを有する。支持フレーム11は、リブ15の突出方向の先端縁から突出するフランジ部をさらに有する。
支持板12の開口12bは矩形状であることが好ましい。このように、支持板12の開口12bが矩形状であることにより、支持板12の軽量化と支持部材10の強度とを両立させることが容易になる。ただし、支持部材10の支持する装置やその他の要件に応じて、開口12bの形状は円形、楕円形等の他の形状に変更することも可能である。
リブ15は、全体として支持板12の外周縁の全周に亘って設けられている。具体的には、支持板12の2つの長手辺、及び2つの短手辺からそれぞれ1つずつ計4つのリブ15が下方に突出し、上記4つのリブ15が全体として支持板12の外周縁の全周に亘って設けられている。このように、リブ15が、全体として支持板12の外周縁の全周に亘って設けられていることにより、支持部材10の強度が高まる。
フランジ部は、水平フランジ16と、鉛直フランジ17とを有する。
本実施形態においては、支持フレーム以外の部品として支持フレーム11に補強板13及び溶接フランジ14を溶接している。補強板13は、支持板12の短手方向に支持フレーム11を橋渡しし、支持板12の下面及びリブ15の内側の側面に溶接される。このように、補強板13を溶接することで、支持部材10の強度をさらに高めることができる。溶接フランジ14は支持板12の上面に溶接される。このように、溶接フランジ14が支持板12の上面に溶接されることで、油圧弁装置30の周辺部品を支持フレーム11に固定することがさらに容易になる。
本実施形態における支持部材10は、単一の金属製板材から支持フレーム11が構成されているため溶接ひずみが少ない。また、支持部材10は、支持板12に間隔を空けて複数の開口12bが設けられており、隣り合う開口12bの間の部分が補強部を構成するため、開口12bの形状及び配置を調整することで補強部の強度を容易に制御することができる。このため、支持部材10は、従来の支持部材で行われていたようなアングル材による補強に比べ補強部の構造が簡素化され、支持部材10の軽量化が図られる。さらに、支持部材10は、溶接部が少なく、かつ段差補正加工も削減できるため、製造の容易化を図ることができる。
本実施形態における上部旋回体は、支持部材10と、支持部材10に支持される油圧弁装置30とを備える。さらに、本実施形態における上部旋回体は、旋回フレーム20を備え、当該支持部材10は旋回フレーム20に取り付けられる。
図2の旋回フレーム20は、特に限定されないが、一対の縦枠21及び一対の横枠22により旋回フレーム20の外枠が構成され、さらに複数の横枠22により補強される。図2の上方向は建設機械の前方であり、図2の下方向は建設機械の後方である。建設機械の後方に位置する補強用横枠22からは、建設機械の後方かつ水平方向に向けて複数の梁23が設けられる。梁23はそれぞれ、支持部材10を固定するためのフランジ24を有する。フランジ24は固定用孔を有する。
図4及び図5は支持部材10が油圧弁装置30を支持している状態を示す。本実施形態において、油圧弁装置30は、油圧弁ユニット31、油通路32、油通路33、継手35、コントロールバルブ36、チューブ継手37及び油圧チューブ38を有する。
本実施形態における上部旋回体は、当該支持部材10を備えるため、軽量でかつ製造の容易化を図ることができる。また、当該支持部材10が、周辺部品を多く有する油圧弁装置30を支持するため、上記周辺部品を固定するためのフランジ部を確保するコストが低減される。
本実施形態における建設機械は、上記の構成を有する上部旋回体を備える。例えば、鉛直方向を軸として上記上部旋回体を回転可能(旋回可能)に支持する下部走行体を備えることが可能である。
本実施形態における建設機械は、上記上部旋回体を備えるため、軽量でかつ製造の容易化を図ることができる。
上記実施形態は、本発明を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
11 支持フレーム
12 支持板
12a 固定用孔
12b 開口
13 補強板
14 溶接フランジ
14a 固定用孔
15 リブ
16 水平フランジ
16a 固定用孔
17 鉛直フランジ
17a 固定用孔
20 旋回フレーム
21 縦枠
22 横枠
23 梁
24 フランジ
30 油圧弁装置
31 油圧弁ユニット
32 油通路
33 油通路
34 固定用カバー
34a 固定用孔
35 継手
36 コントロールバルブ
37 チューブ継手
38 油圧チューブ
39 固定ボルト
Claims (7)
- 建設機械における上部旋回体の旋回フレームに取り付けられる支持部材であって、
単一の金属製板材から構成され、その長手方向が上記旋回フレームの枠部材に沿うように、且つ上記枠部材に近接して配置される支持フレームを備え、
上記支持フレームが、長手方向に間隔を空けて設けられる複数の開口を有し水平方向に配設される矩形状の支持板と、上記支持板の外周縁から下方に突出する1又は複数のリブとを有する支持部材。 - 上記支持板の上面が面一である請求項1に記載の支持部材。
- 上記リブの外側の側面が面一である請求項1又は請求項2に記載の支持部材。
- 上記1又は複数のリブが、全体として上記外周縁の全周に亘って設けられている請求項1、請求項2又は請求項3に記載の支持部材。
- 上記支持フレームが、上記リブの突出方向の先端縁から突出するフランジ部をさらに有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の支持部材。
- 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の支持部材と、
上記支持部材に支持される油圧弁装置と
を備える上部旋回体。 - 請求項6に記載の上部旋回体を備える建設機械。
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