JPH0932037A - 運転室付き作業機 - Google Patents

運転室付き作業機

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JPH0932037A
JPH0932037A JP20788795A JP20788795A JPH0932037A JP H0932037 A JPH0932037 A JP H0932037A JP 20788795 A JP20788795 A JP 20788795A JP 20788795 A JP20788795 A JP 20788795A JP H0932037 A JPH0932037 A JP H0932037A
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Zenji Kaneko
善二 金子
Koji Tahara
晃司 多原
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転室本体の床板中央部側の振動を効果的に
緩衝でき、作業時の乗り心地を大幅に向上できるようす
る。 【解決手段】 支承ビーム21C(旋回フレーム21)
の取付ブラケット21C1 と床板24との間、および前
枠21Dと床板24との間に各緩衝支持体13をそれぞ
れ設け、床板24の四隅を各緩衝支持体13を介して支
承部21A上で弾性的に支持する。そして、支承ビーム
21Bの取付ブラケット21B1 と床板24との間に各
防振支持体25をそれぞれ設け、床板24の中央部側を
各防振支持体25を介して支承部21A上で弾性的に支
持する。さらに床板24の上側面中央部には左右方向に
沿って高剛性の梁板27を設け、運転席29を梁板27
の台座部27A上に取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の運転室付き作業機に関し、特に、作業機のフレー
ムから運転室に伝わる振動を緩衝させるようにした運転
室付き作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】図4ないし図6に従来技術の運転室付き
作業機として油圧ショベルを例に挙げて示す。
【0003】図中、1は下部走行体、2は旋回装置、3
は該旋回装置2を介して下部走行体1上に旋回可能に搭
載され、作業機本体を構成する上部旋回体を示し、該上
部旋回体3は、骨組構造をなすフレームとしての旋回フ
レーム4と、該旋回フレーム4上に設けられ、エンジ
ン、油圧ポンプおよび走行用モータ等(いずれも図示せ
ず)を収容する機械室5と、該機械室5の前部左側に位
置して旋回フレーム4上に設けられ、後述する運転室本
体9と該運転室本体9内に設けられた走行用操作レバー
6、後述の運転席12、作業用操作レバーおよび計器類
等(いずれも図示せず)からなる運転室7と、機械室5
の後側に位置して旋回フレーム4の後部に設けられたカ
ウンタエイト8とからなり、該カウンタウエイト8は後
述の作業装置18に対して上部旋回体3全体をバランス
させるようになっている。
【0004】ここで、前記旋回フレーム4は図5に示す
ように、その前部左側に位置する部位が運転室本体9を
下側から支承する支承部4Aとなり、該支承部4Aには
前後方向に離間して左右方向に伸長し、断面略コ字状を
なす支承フレーム4B,4Cと、該支承フレーム4Bの
前方に位置して左右方向に伸長し、断面略コ字状をなす
前枠4Dと、各支承フレーム4B,4Cと前枠4Dとを
前後方向に連結する各側枠部4E(一方のみ図示)とが
一体化して設けられている。また、支承フレーム4Cの
後側側面には、左,右両側に離間して後述の各緩衝支持
体13を取付けるための2個の取付ブラケット4C1 ,
4C1 (一個のみ図示)がそれぞれ固着されている。
【0005】9は旋回フレーム4上に配設され、前記運
転室7の本体部を構成する運転室本体を示し、該運転室
本体9は図5に示すように、鋼製の薄板をプレス加工し
て溶接することにより、前後方向に伸長する長方形状の
天井部9Aと、上,下方向の中間部分が前向きに突出す
る略「く」字状の前面部9Bと、旋回フレーム4に対し
略垂直面となった縦長な長方形状の後面部9Cと、該後
面部9Cおよび前面部9Bの形状に応じて、前向きに突
出する部分が設けられた略五角形状の左,右の側面部9
D(左側のみ図示)とから箱形状のキャブボックスとし
て形成されている。また、運転室本体9の左側面部には
ドア10が設けられ、運転室本体9の下面側には床板用
ブラケット9E,9Eを介して運転室本体9の一部を構
成する床板11が取付られている。
【0006】ここで、床板11の下面中央部には、図5
および図6に示すように支承フレーム4Bの上側に位置
して、細長の角板状に形成された補強部材11Aが左右
方向に沿って溶接等の手段により固着されている。
【0007】12は運転室本体9内に設けられた運転席
を示し、該運転席12は運転者が着座するシート部12
Aと該シート部12Aを床板11上に支持するための支
持部12Bとからなり、該支持部12Bの下端部は床板
11の中央部にボルト等を介して直接取付られている。
【0008】13,13,…は床板11の四隅を旋回フ
レーム4上で弾性的に支持した緩衝支持体を示し、該各
緩衝支持体13は図5に示すように、有底の段付筒状に
形成された支持ケース13Aと、下端側が該支持ケース
13A内に挿入され、上端側がボルト14,14,…
(2個のみ図示)によって床板11の下側面側に取付け
られた防振ゴム13B等から構成されている。
【0009】そして、各緩衝支持体10は、床板11と
旋回フレーム4の前枠4Dとの間に左右両側に離間して
2個ずつ(一個のみ図示)設けられると共に、床板11
と支承フレーム4Cの取付ブラケット4C1 との間に2
個ずつ(一個のみ図示)設けられ、旋回フレーム4から
の振動が運転室本体9に伝わるのを緩衝する。
【0010】15は運転室本体9の床板11等に設けら
れた減圧型パイロット弁を示し、該パイロット弁15
は、走行用操作レバー6を傾転操作することによって走
行用の制御弁(図示せず)に供給するパイロット圧を可
変に制御し、この制御弁(図示せず)を介して走行用の
油圧モータ(図示せず)を作動させることにより、下部
走行体1(車体)を前進または後進させるようになって
いる。
【0011】16は床板11と旋回フレーム4の支承部
4Aとの間に前後方向に沿って延びたパイロットホース
を示し、該パイロットホース16は、床板11の下側面
に複数のクランプ17,17,…を介して取付けられる
と共に、一端側が前記減圧弁型パイロット弁15に接続
され、他端側が前記走行用の制御弁(油圧パイロット
部)等に接続されている。
【0012】ここで、パイロットホース16は図5およ
び図6に示すように、床板11の補強部材11Aと旋回
フレーム4の支承フレーム4Bとの間の隙間を通すよう
にして配設されている。また、床板11と旋回フレーム
4との間には、パイロットホース16以外に、前記作業
用操作レバー側に接続される作業装置18用のパイロッ
トホースや計器類等に接続される配線等が、この補強部
材11Aと支承フレーム4Bとの間の隙間を通すように
して配設されている。
【0013】18は上部旋回体3の前部に設けられた作
業装置を示し、該作業装置18は、旋回フレーム4の一
部をなす高剛性のブラケット部(図示せず)に俯仰動可
能に設けられたブーム18Aと、該ブーム18Aの先端
に俯仰動可能に設けられたアーム18Bと、該アーム1
8Bの先端に回動可能に設けられたバックホウ式のバケ
ット18Cとからなり、これらのブーム18A、アーム
18B、バケット18Cはブームシリンダ18D、アー
ムシリンダ18E、バケットシリンダ18Fによってそ
れぞれ作動される。そして、作業装置18は土砂等の掘
削作業時に、ブームシリンダ18D、アームシリンダ1
8Eによってブーム18A、アーム18Bを俯仰動させ
つつ、バケットシリンダ18Fによってバケット18C
を回動させ、該バケット18Cにより土砂等を掘削す
る。
【0014】このように構成される油圧ショベルでは、
上部旋回体3の機械室5内に原動機および該原動機によ
って駆動される油圧ポンプ(いずれも図示せず)を設
け、該油圧ポンプから吐出される圧油を下部走行体1の
走行用モータおよび作業装置18の各シリンダ18D,
18E,18F等に給排し、走行用操作レバー6、作業
用操作レバー等を傾転操作することにより、これらを作
動させ、車両を走行させたり、土砂等の掘削作業等を行
ったりするようにしている。
【0015】そして、旋回フレーム4と運転室本体9の
床板11との間に設けた各緩衝支持体13は、エンジン
からの振動、走行時の振動および作業時の掘削反力等に
よる振動が旋回フレーム4側から運転室本体9に伝わる
のを各防振ゴム13Bによって緩衝し、このときの振動
および騒音を軽減して運転室7の乗り心地を悪化させな
いようにしている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による油圧ショベルでは、運転室本体9の床板1
1の剛性を高めるために、該床板11の中央部下側面に
補強部材11Aを設けているものの、運転室本体9は旋
回フレーム4の支承部4A上で床板11の四隅に位置す
る部位のみが各緩衝支持体13により支持されているた
め、床板11の中央部はたわみ易くなり、該補強部材1
1Aだけでは床板11の剛性を必ずしも十分に高めるこ
とができない。
【0017】そして、従来技術では、外部からの衝撃等
によって旋回フレーム4Aが振動するときに、この振動
は各緩衝支持体13によって緩衝されるものの、床板1
1の中央部は大きく上,下に振動することがあり、掘削
作業時等では運転席12は、上下方向に加えて左右方向
(ローリング)および前後方向(ピッチング)に振動し
易く、乗り心地を必ずしも向上できないという問題があ
る。
【0018】また、このような従来技術では、パイロッ
トホース16あるいは配線等は床板11の補強部材11
Aと支承フレーム4Bとの間の隙間を通すようにして配
設されているため、これらパイロットホース16等の引
廻し作業が難しく、配管作業等に多大な時間を費やして
しまい、作業性が低下してしまうという問題がある。
【0019】さらに、床板11には補強部材11Aが溶
接等の手段によって固着されているため、運転室本体9
の組立作業時には、補強部材11Aが邪魔部材となって
床板11の重ね置きができず、作業性が低下してしまう
という問題がある。
【0020】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は運転室本体の床板中央部側で振
動を効果的に低減でき、乗り心地を大幅に向上できるよ
うにすると共に、作業機のフレームと床板との間に配設
される各種ホース、配線等の引廻し作業を円滑に行える
ようにした運転室付き作業機を提供することを目的とし
ている。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、作業機本体のフレームと、該フレー
ム上に配設され下面側に床板が設けられた運転室本体
と、該運転室本体の床板側と前記フレームとの間に配設
された緩衝支持体とからなる運転室付き作業機に適用さ
れる。
【0022】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記運転室本体の床板上に、該床板の中央部側
に位置して該床板を補強する補強部材を設け、前記フレ
ームと床板との間には、該床板の中央部側に位置して該
床板に伝わる振動を緩衝する防振手段を設けたことにあ
る。
【0023】また、請求項2の発明が採用する構成は、
前記補強部材を、前記運転室の左右方向に延び横断面が
略コ字形状をなす高剛性の梁板によって形成し、該梁板
上に、運転者が着席する運転席を設けるようにしたこと
にある。
【0024】
【作用】請求項1の発明によれば、床板の中央部側の剛
性を補強部材によって高めることができると共に、防振
手段によって該床板の中央部が振動するのを緩衝するこ
とができる。また、補強部材を床板上に設けることによ
って、フレームと床板との間のスペースを広くすること
ができる。
【0025】さらに、請求項2の発明によれば、運転室
の左右方向に延び横断面が略コ字形状をなす高剛性の梁
板によって補強部材を形成し、該梁板上には、運転者が
着席する運転席を設けることにより、床板の中央部側の
剛性を断面コ字形状の梁板によって確実に高めることが
でき、前記防振手段によって運転席が振動するのを確実
に低減できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1ない
し図3に基づき説明する。なお、実施例では前述した従
来技術と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を
省略するものとする。
【0027】図中、21は上部旋回体3のフレームを構
成する旋回フレームを示し、該旋回フレーム21は従来
技術で述べた旋回フレーム4とほぼ同様に、運転室本体
9を下側から支承する支承部21Aを有し、該支承部2
1Aには、支承ビーム21B,21C、前枠21Dおよ
び各側枠部21E,21E等とが一体化して設けられて
いる。また、支承ビーム21Bの上側面と後述の床板2
4との間、および支承ビーム21Cに一体形成された取
付ブラケット21C1 ,21C1 と床板24との間に
は、支承部21A上で床板24の四隅を弾性的に支持す
る各緩衝支持体13が設けられている。
【0028】しかし、本実施例の旋回フレーム21は、
支承ビーム21Bの前面側に後述の防振支持体25を取
付けるための取付ブラケット21B1 ,21B1 が設け
られている点で従来のものとは異なっている。
【0029】ここで、前記支承ビーム21Bの各取付ブ
ラケット21B1 は、支承ビーム21Cの取付ブラケッ
ト21C1 と共に、図1ないし図3に示すように従来技
術で述べた支承フレーム4Cの取付ブラケット4C1 と
同様に形成され、支承ビーム21Bの前面側に左右両側
に離間して溶接等の手段により固着されている。
【0030】22は旋回フレーム21上に設けられた運
転室本体を示し、該運転室本体22は従来技術で述べた
運転室7の運転室本体9とほぼ同様に、天井部22A、
前面部22B、後面部22Cおよび左,右の側面部22
D,22Dを有し、左側の側面部22Dにはドア23が
設けられている。また、運転室本体22の下面側には該
運転室本体22の一部をなす床板24が設けられてい
る。
【0031】ここで、該床板24は従来技術で述べた床
板11とほぼ同様に形成されているものの、該床板24
の上面には後述の梁板27が設けられている。そして、
床板24は旋回フレーム21の支承部21A上で各緩衝
支持体13、各防振支持体25を介して運転室6全体を
支持する構成となっている。
【0032】25,25は床板24と支承ビーム21B
の取付ブラケット21B1 との間に設けられた防振手段
としての防振支持体を示し、該各防振支持体25は図1
ないし図3に示す如く、支承ビーム21Bの各取付ブラ
ケット21B1 にボルト等(図示せず)によって取付ら
れた段付筒状の支持ケース25Aと、下端側が該支持ケ
ース25Aに挿入され、上端側がストッパ(図示せず)
等を介して床板24の下側面にボルト26等によって取
付けられた弾性樹脂材料等からなる防振ゴム25Bとか
ら構成されている。
【0033】そして、各防振支持体25は、旋回フレー
ム4上で床板11の下側面中央部を左右両側から弾性的
に支持し、旋回フレーム4からの振動が床板11の下側
面から後述の運転席29等に伝わるのを緩衝するもので
ある。
【0034】27は床板24の上側面中央部に左右方向
に沿って設けられた補強部材としての梁板を示し、該梁
板は図3に示すように高剛性の細長の板材からプレス成
形等の手段により横断面が略コ字状に形成され、中央部
が運転席29が取付けられる台座部27Aとなり、前,
後の両側は支持部27B,27Bとなっている。
【0035】そして、梁板27の各支持部27Bは、床
板24上にボルト28,28,…によって一体に取付け
られ、これによって床板24の中央部側を補強して剛性
を高め、該床板24のたわみを防止するようにしてい
る。
【0036】29は運転室6内に設けられた運転席を示
し、該運転席29は従来技術で述べた運転席12と同様
に、シート部29Aおよび支持部29Bから構成されて
いるものの、該支持部29Bの下端側は梁板27の台座
部27A上でその中央部に溶接あるいはボルト止め等の
手段により一体的に固着されている。
【0037】30はパイロットホースで、該パイロット
ホース30は従来技術の述べたパイロットホース16と
ほぼ同様に形成されているものの、該パイロットホース
30は、その途中部位が床板11と支承ビーム21Cと
の間の隙間(スペース)を通すようにして配設されてい
る。
【0038】本実例による運転室付き作業機としての油
圧ショベルは上述の如き構成を有するもので、その基本
的作動については従来技術によるものと格別差異はな
い。
【0039】然るに、本実施例では、支承ビーム21C
(旋回フレーム21)の取付ブラケット21C1 と床板
24との間、および前枠21Dと床板24との間に各緩
衝支持体13をそれぞれ設けると共に、支承ビーム21
Bの取付ブラケット21B1と床板24との間には該床
板24の中央部を支承部21A上で左、右両側から支持
する一対の防振支持体25,25を設け、さらに床板2
5の上側面中央部には左右方向に沿って高剛性の梁板2
7を設け、運転席29を該梁板27の台座部27A上に
設ける構成としたから、以下のような作用を得ることが
できる。
【0040】即ち、床板24の4隅を各緩衝支持体13
によって旋回フレーム21の支承部21A上で弾性的に
支持できると共に、床板24の中央部側を各防振支持体
25によって支承部21A上で弾性的に支持することが
できる。これによって、旋回フレーム21の支承部21
Aが振動した場合には、この振動を各緩衝支持体13と
共に各防振支持体25で緩衝することができ、床板24
の中央部側に振動が伝わるのを効果的に低減することが
できる。
【0041】また、床板24はその中央部の剛性が梁板
27によって高められ、たわみ等の弾性変形が生じるの
を防止するようにしているから、床板24に振動が伝わ
った場合でも、該床体24が大きく上,下等に振動して
しまうのを防止することができる。
【0042】従って、本実施例では、例えば運転室本体
22に外部から大きな衝撃等が加えられたときでも、こ
の振動が床板24の中央部に伝わり、運転席29が矢示
X方向(前,後)、矢示Y方向(左,右)さらに上,下
等に揺れるのを各防振支持体25によって効果的に防止
できると共に、このような揺れを梁板27によってさら
に確実に防止することができ、作業時の乗り心地を大幅
に向上させることができる。
【0043】また、床板24には従来技術の如く補強部
材11A等を設ける必要がないから、床板24と支承ビ
ーム21Bとの間のスペースを広くすることができ、パ
イロットホース30の引廻し作業等を容易に行うことが
でき、このような作業に費される時間を大幅に短縮する
ことができる。
【0044】しかも、これによって運転室本体22の組
立作業時には、床板24の重置きが簡単になり、このよ
うな組立作業を円滑に行うことができる。
【0045】なお、前記実施例では、各防振支持体25
を床板24と旋回フレーム21の支承部21Aとの間に
支承ビーム21Bの各取付ブラケット21B1 を介して
合計2個設けるものとして説明したが、本発明はこれに
限らず、例えば、各取付ブラケット21B1 との間に位
置して支承ビーム21Bの前面側に取付ブラケットを複
数個設けることにより、さらに複数個の防振支持体を設
けるようにしてもよい。また、支承ビーム21Bの後面
側に取付ブラケットを設け、該取付ブラケットを介して
防振支持体を床板24との間に設けるようにしてもよ
い。さらに、取付ブラケット等を廃止して、防振支持体
を支承部21A側と床板24の中央部側との間に設ける
ようにしてもよい。
【0046】また、前記実施例では、ケーシング25A
と防振ゴム25Bとからなる防振支持体25によって防
振手段を構成するものとして述べたが、これに替えて、
油圧緩衝器やスプリング等によって防振手段を構成して
もよい。
【0047】さらに、前記実施例では、梁板27上に運
転席29を設けるものとして説明したが、運転席29を
床板24の中央部に直接取付け、該運転席29の近傍に
梁板24を設けるようにしてもよい。
【0048】一方、前記実施例では、梁板27の支持部
27Bを各ボルト26を介して床板24に取付けるもの
として説明したが、これに替えて、支持部27Bを溶接
等の手段によって床板24上に取付けるようにしてもよ
い。
【0049】また、前記実施例では、運転室を備えた作
業機として油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発
明はこれに限らず、例えばホイール式油圧ショベルや油
圧クレーン等の作業機に適用してもよい。
【0050】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、運転室本体の床板上に、該床板の中央部側に位置
して該床板を補強する補強部材を設け、フレームと床板
との間には、該床板の中央部側に位置して該床板に伝わ
る振動を緩衝する防振手段を設けるようにしたから、運
転室本体に振動が作用した場合には、この振動を防振手
段で緩衝することにより、床板の中央部に伝わる振動を
効果的に低減できる。
【0051】また、床板の中央部側の剛性を補強部材に
よって高めることができるから、床板に振動が伝わった
場合でも、床板の中央部側が大きく振動するのを確実に
防止でき、運転室本体内の乗り心地を大幅に向上するこ
とができる。さらに、フレームと床板との間のスペース
を広くすることができるから、該フレームと床板との間
に配設される各種ホース、配線等の引廻し作業を容易に
行うことができ、このような作業に費やされる時間を大
幅に短縮することができる。
【0052】また、請求項2に記載の発明によれば、梁
板によって床板の中央部側の剛性を確実に高めることが
でき、運転席に着座する運転者の乗り心地を確実に向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による油圧ショベルの旋回フレ
ームおよび運転室本体等を示す縦断面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向断面図である。
【図3】図1中の旋回フレーム、床板、防振手段および
梁板等を拡大して示す断面図である。
【図4】従来技術による油圧ショベルを示す全体図であ
る。
【図5】図4中の旋回フレームおよび運転室本体等を示
す縦断面図である。
【図6】図5中の旋回フレーム、床板等を拡大して示す
断面図である。
【符号の説明】
7 運転室 13 緩衝支持体 18 作業装置 21 旋回フレーム(フレーム) 21A 支承部 21B,21C 支承ビーム 21D 前枠 22 運転室本体 24 床板 25 防振支持体(防振手段) 27 梁板(補強部材) 29 運転席 30 パイロットホース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機本体のフレームと、該フレーム上
    に配設され下面側に床板が設けられた運転室本体と、該
    運転室本体の床板側と前記フレームとの間に配設された
    緩衝支持体とからなる運転室付き作業機において、前記
    運転室本体の床板上には、該床板の中央部側に位置して
    該床板を補強する補強部材を設け、前記フレームと床板
    との間には、該床板の中央部側に位置して該床板に伝わ
    る振動を緩衝する防振手段を設けたことを特徴とする運
    転室付き作業機。
  2. 【請求項2】 前記補強部材は、前記運転室の左右方向
    に延び横断面が略コ字形状をなす高剛性の梁板によって
    形成し、該梁板上には、運転者が着席する運転席を設け
    る構成としてなる請求項1に記載の運転室付き作業機。
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