JP2544599Y2 - 電子機器筐体 - Google Patents
電子機器筐体Info
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- JP2544599Y2 JP2544599Y2 JP4671392U JP4671392U JP2544599Y2 JP 2544599 Y2 JP2544599 Y2 JP 2544599Y2 JP 4671392 U JP4671392 U JP 4671392U JP 4671392 U JP4671392 U JP 4671392U JP 2544599 Y2 JP2544599 Y2 JP 2544599Y2
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- cover
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- wall
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば、屋外に設置
され、防雨形にする必要がある電子機器筐体に関する。
され、防雨形にする必要がある電子機器筐体に関する。
【0002】
【従来の技術】電話回線を利用して一般家庭や事業所な
どで使用されるガスメータ、自動切換調整器、ガス漏れ
警報器などの監視を自動的に行い、ガス検診、ボンベ残
量、ボンベ切換、保安監視情報などを、センターで集中
的に監視するシステムが知られている。
どで使用されるガスメータ、自動切換調整器、ガス漏れ
警報器などの監視を自動的に行い、ガス検診、ボンベ残
量、ボンベ切換、保安監視情報などを、センターで集中
的に監視するシステムが知られている。
【0003】この種のシステムの端末装置として使用さ
れる電子機器は、屋外に設置され、その筐体は防水形で
ある必要がある場合が多々ある。従来、この種の防水形
電子機器筐体は、ゴムパッキングなどのシール材を用い
ることによって防水構造としている。
れる電子機器は、屋外に設置され、その筐体は防水形で
ある必要がある場合が多々ある。従来、この種の防水形
電子機器筐体は、ゴムパッキングなどのシール材を用い
ることによって防水構造としている。
【0004】図6は、従来のこの種の防水形電子機器筐
体の分解斜視図である。図6において、1はベースで、
これは断面がコ字状で、一面側が開口1Aとされる箱形
に形成されている。このベース1内には、図示しないが
電子機器の回路デバイスが収容される。2はカバーであ
り、これは、ベース1の開口1Aを塞いで全体として密
閉箱を形成するものである。そして、ベース1の開口1
A側のリング状端面1Bとカバー2の接触面との間に、
前記ベース1の端面1Bと同様の形状のゴムパッキング
3を配し、ベース1とカバー2によりこのゴムパッキン
グ3を挟持する状態で、ベース1とカバー2とがネジ
4,5,6,7により固定される。
体の分解斜視図である。図6において、1はベースで、
これは断面がコ字状で、一面側が開口1Aとされる箱形
に形成されている。このベース1内には、図示しないが
電子機器の回路デバイスが収容される。2はカバーであ
り、これは、ベース1の開口1Aを塞いで全体として密
閉箱を形成するものである。そして、ベース1の開口1
A側のリング状端面1Bとカバー2の接触面との間に、
前記ベース1の端面1Bと同様の形状のゴムパッキング
3を配し、ベース1とカバー2によりこのゴムパッキン
グ3を挟持する状態で、ベース1とカバー2とがネジ
4,5,6,7により固定される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
防水形電子機器筐体は、上述のように防水構造とするた
めにゴムパッキングなどのシール材を用いるため、その
分だけ製造コストが高くなる欠点があった。また、この
シール材の劣化を考慮して交換しなければならず、メイ
ンテナンスも厄介であった。さらには、所定の防水効果
を得るために、ベースとカバーとを所定の圧力をネジな
どにより固定しなければならず、点検作業やメインテナ
ンス作業が厄介であった。
防水形電子機器筐体は、上述のように防水構造とするた
めにゴムパッキングなどのシール材を用いるため、その
分だけ製造コストが高くなる欠点があった。また、この
シール材の劣化を考慮して交換しなければならず、メイ
ンテナンスも厄介であった。さらには、所定の防水効果
を得るために、ベースとカバーとを所定の圧力をネジな
どにより固定しなければならず、点検作業やメインテナ
ンス作業が厄介であった。
【0006】この考案は、上記の欠点を一掃できる電子
機器筐体を提供することを目的とする。
機器筐体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この考案による電子機器筐体は、後述の実施例の参
照符号を対応させると、一面側が開口10Aとされ、内
部に電子機器を収納するためのスペースを備えるベース
10と、前記ベース10の開口10Aを塞ぐためのカバ
ー20とからなり、ベース10は、前記電子機器を収納
する空間を形成するためのリング状壁12と、このリン
グ状壁12の外周側面の全周に渡って、このリング状壁
12の高さよりも低い位置から外方に張り出すひさし部
13とを備え、カバー20は、リング状壁12の端面1
2Eが突き当たり、ベース10の開口を閉塞するカバー
面21と、このカバー面21のリング状壁12との接触
部の外側の位置から突出し、カバー面21がリング状壁
12の端面12Eに突き当たったときに、その端面とベ
ース10のひさし部13とが第1の隙間43を形成する
と共に、ベース10のリング状壁12の外周面と第2の
隙間42を形成するように形成されたリング状凸条23
と、カバー面21のリング状凸条23から所定長だけ離
れた位置からリング状凸条23の突出方向と同じ方向に
延長されたものであって、カバー面21がリング状壁1
2の端面12Eに突き当たったときに、10ベースのひ
さし部13の位置よりも長くリング状壁12を覆うと共
に、その内壁面とひさし部13の先端端面とが所定の隙
間を有するように形成されたカバー壁22とを備える。
め、この考案による電子機器筐体は、後述の実施例の参
照符号を対応させると、一面側が開口10Aとされ、内
部に電子機器を収納するためのスペースを備えるベース
10と、前記ベース10の開口10Aを塞ぐためのカバ
ー20とからなり、ベース10は、前記電子機器を収納
する空間を形成するためのリング状壁12と、このリン
グ状壁12の外周側面の全周に渡って、このリング状壁
12の高さよりも低い位置から外方に張り出すひさし部
13とを備え、カバー20は、リング状壁12の端面1
2Eが突き当たり、ベース10の開口を閉塞するカバー
面21と、このカバー面21のリング状壁12との接触
部の外側の位置から突出し、カバー面21がリング状壁
12の端面12Eに突き当たったときに、その端面とベ
ース10のひさし部13とが第1の隙間43を形成する
と共に、ベース10のリング状壁12の外周面と第2の
隙間42を形成するように形成されたリング状凸条23
と、カバー面21のリング状凸条23から所定長だけ離
れた位置からリング状凸条23の突出方向と同じ方向に
延長されたものであって、カバー面21がリング状壁1
2の端面12Eに突き当たったときに、10ベースのひ
さし部13の位置よりも長くリング状壁12を覆うと共
に、その内壁面とひさし部13の先端端面とが所定の隙
間を有するように形成されたカバー壁22とを備える。
【0008】
【作用】上記の構成のこの考案においては、第1及び第
2の隙間42,43の部分が、毛細管の作用をし、この
毛細管内の水は周囲圧力によりこれら隙間のある部分に
留まる。このため、この隙間に留まった水が防水シール
作用をする。
2の隙間42,43の部分が、毛細管の作用をし、この
毛細管内の水は周囲圧力によりこれら隙間のある部分に
留まる。このため、この隙間に留まった水が防水シール
作用をする。
【0009】
【実施例】以下、この考案による電子機器筐体の一実施
例を図を参照しながら説明する。この例は、例えば家屋
の屋外の壁に備え付けられるタイプのものである。
例を図を参照しながら説明する。この例は、例えば家屋
の屋外の壁に備え付けられるタイプのものである。
【0010】図1は、この実施例の筐体を内部空間が見
えるようにした状態の斜視図である。また、図2Aは、
この例の電子機器筐体を壁に備え付けたときの正面図、
図2Bはその右側面図、図2Cはその底面図である。ま
た、図3は、図2AのY−Y断面図、図4は図1AのX
−X断面図である。
えるようにした状態の斜視図である。また、図2Aは、
この例の電子機器筐体を壁に備え付けたときの正面図、
図2Bはその右側面図、図2Cはその底面図である。ま
た、図3は、図2AのY−Y断面図、図4は図1AのX
−X断面図である。
【0011】これらの図に示すように、この例の電子機
器筐体は、弾性を有する例えば合成樹脂の成型により作
成されるベース10及びカバー20からなる。この筐体
は、ベース10が、例えばネジ止めにより屋外の家屋の
壁などに取り付けられて、図2Aの正面図のように設置
される。
器筐体は、弾性を有する例えば合成樹脂の成型により作
成されるベース10及びカバー20からなる。この筐体
は、ベース10が、例えばネジ止めにより屋外の家屋の
壁などに取り付けられて、図2Aの正面図のように設置
される。
【0012】ベース10は、図1に示すように、ベース
底面11と、このベース底面11から延長されるリング
状壁12により断面がコ字状の箱形に形成され、一面側
が開口10Aとなっている。リング状壁12の端面12
Eは、図4に示すように、その外周側が丸みを帯びたも
のとされている。
底面11と、このベース底面11から延長されるリング
状壁12により断面がコ字状の箱形に形成され、一面側
が開口10Aとなっている。リング状壁12の端面12
Eは、図4に示すように、その外周側が丸みを帯びたも
のとされている。
【0013】そして、このリング状壁12により形成さ
れるベース10内の空間に、図示しないが、ICや電子
デバイスが配設されたプリント配線基板などの電子回路
部品が収容される。17及び18は、電子部品と筐体外
部とを接続するケーブルの引き出し口で、これらは、例
えばゴムにより構成され、その伸縮によりケーブルとの
間で防水シールが可能となっている。
れるベース10内の空間に、図示しないが、ICや電子
デバイスが配設されたプリント配線基板などの電子回路
部品が収容される。17及び18は、電子部品と筐体外
部とを接続するケーブルの引き出し口で、これらは、例
えばゴムにより構成され、その伸縮によりケーブルとの
間で防水シールが可能となっている。
【0014】このベース10のリング状壁12の外周側
面12Sには、このリング状壁12の高さよりも低い位
置から外方に張り出すひさし部13が、外周側面12S
の全周に渡って設けられている。
面12Sには、このリング状壁12の高さよりも低い位
置から外方に張り出すひさし部13が、外周側面12S
の全周に渡って設けられている。
【0015】なお、ベース10内部には、これに収容さ
れる電子回路部品の電源となる電池収納部14が形成さ
れている。この例の場合には、この電池収納部14は、
容量が小さい小型の電池と、容量の大きい大型の電池を
収容できるように構成されている。すなわち、電池収納
部14は枠14Aで矩形領域を囲んで形成されるが、そ
の矩形領域内に2本のピン14B,14Cが図示のよう
に植立されている。そして、平常の場合には、図5Aに
示すように、小型の電池51を2本のピン14B,14
Cの内の一方のピン、例えばピン14Cを用いて収納す
る。また、寒冷地のような電池の消耗の激しい場所に設
置して使用する場合には、2本のピン14B,14Cを
折り、図5Cに示すように、大型の電池52を収納す
る。
れる電子回路部品の電源となる電池収納部14が形成さ
れている。この例の場合には、この電池収納部14は、
容量が小さい小型の電池と、容量の大きい大型の電池を
収容できるように構成されている。すなわち、電池収納
部14は枠14Aで矩形領域を囲んで形成されるが、そ
の矩形領域内に2本のピン14B,14Cが図示のよう
に植立されている。そして、平常の場合には、図5Aに
示すように、小型の電池51を2本のピン14B,14
Cの内の一方のピン、例えばピン14Cを用いて収納す
る。また、寒冷地のような電池の消耗の激しい場所に設
置して使用する場合には、2本のピン14B,14Cを
折り、図5Cに示すように、大型の電池52を収納す
る。
【0016】次に、カバー20は、図1に示すように、
ベース10の開口10Aを閉塞するためにベース10の
リング状壁12の端面12Eが突き当たって接触する
(図4参照)ように構成されるカバー面21と、このカ
バー面21から延長されるリング状壁からなるカバー壁
22とにより、断面がコ字状の箱形に形成され、一面側
が開口20Aとなっている。カバー面21の大きさは、
ベース10の開口10Aだけでなく、ひさし部13まで
も含んで覆う大きさとされる。また、カバー壁22の高
さは、ベース10にカバー20をかぶせたときに、図3
及び図4に示すように、ひさし部13よりさらに下側に
延びるような高さとされている。また、図3及び図4に
示すように、ベース10にカバー20をかぶせたとき
に、カバー壁21の内壁面と、ひさし部13の先端端面
との間に僅かの隙間41が生じるように構成されてい
る。
ベース10の開口10Aを閉塞するためにベース10の
リング状壁12の端面12Eが突き当たって接触する
(図4参照)ように構成されるカバー面21と、このカ
バー面21から延長されるリング状壁からなるカバー壁
22とにより、断面がコ字状の箱形に形成され、一面側
が開口20Aとなっている。カバー面21の大きさは、
ベース10の開口10Aだけでなく、ひさし部13まで
も含んで覆う大きさとされる。また、カバー壁22の高
さは、ベース10にカバー20をかぶせたときに、図3
及び図4に示すように、ひさし部13よりさらに下側に
延びるような高さとされている。また、図3及び図4に
示すように、ベース10にカバー20をかぶせたとき
に、カバー壁21の内壁面と、ひさし部13の先端端面
との間に僅かの隙間41が生じるように構成されてい
る。
【0017】また、カバー面21には、図1に示すよう
に、ベース10のリング状壁12より僅かに大きいリン
グを形成するリング状凸条23が設けられている。すな
わち、リング状凸条23は、カバー面21と、ベースの
リング状壁12の端面12Eとの接触部の外側の位置か
ら突出する。このため、図4に示すように、ベース10
にカバー20をかぶせたときに、リング状凸条23の内
壁面と、ベースのリング状壁12の外壁面との間に隙間
42が生じる。
に、ベース10のリング状壁12より僅かに大きいリン
グを形成するリング状凸条23が設けられている。すな
わち、リング状凸条23は、カバー面21と、ベースの
リング状壁12の端面12Eとの接触部の外側の位置か
ら突出する。このため、図4に示すように、ベース10
にカバー20をかぶせたときに、リング状凸条23の内
壁面と、ベースのリング状壁12の外壁面との間に隙間
42が生じる。
【0018】さらに、このリング状凸条23のカバー面
21からの高さは、ベース10のリング状壁12のひさ
し部13より上の部分の高さより僅かに低く選定されて
いる。このため、図4に示すように、カバー面21にリ
ング状壁12の端面12Eが突き当たったときに、この
凸条23の先端端面とひさし部13との間には隙間43
が生じる。この場合、隙間43の大きさは、隙間41及
び42より小さく、毛細管現象が充分に作用する大きさ
とされている。これらの隙間の大きさは、例えば0.1
〜0.4mmに選定される。なお、カバー面21とリング
状壁12の端面12Eとの接触部においても、端面12
Eの外周側が丸みを帯びていることから、その部分にも
隙間43と同程度の隙間44が生じるものである。
21からの高さは、ベース10のリング状壁12のひさ
し部13より上の部分の高さより僅かに低く選定されて
いる。このため、図4に示すように、カバー面21にリ
ング状壁12の端面12Eが突き当たったときに、この
凸条23の先端端面とひさし部13との間には隙間43
が生じる。この場合、隙間43の大きさは、隙間41及
び42より小さく、毛細管現象が充分に作用する大きさ
とされている。これらの隙間の大きさは、例えば0.1
〜0.4mmに選定される。なお、カバー面21とリング
状壁12の端面12Eとの接触部においても、端面12
Eの外周側が丸みを帯びていることから、その部分にも
隙間43と同程度の隙間44が生じるものである。
【0019】また、この例では、ベース10の図2Aの
正面図の上側位置において、カバー20は、ベース10
に対して図1において矢印で示す方向に回動可能に取り
付けられる。すなわち、ベース10の図2Aの正面図の
上側位置のひさし部13の下側には、所定間隔だけ隔て
た位置に、図3に示すように、回転軸31を備える板部
15Lと、回転軸32を備える板部15R(この板部1
5Rは、図3では現れていない)が設けられている。一
方、カバー20のカバー壁22には、板部15L,15
Rに平行する板部24L,24Rが設けられている。こ
の板部24L,24Rには回転軸31,32が挿入され
る貫通孔33,34が穿かれており、この貫通孔33,
34に回転軸31,32が挿入されて、ベース10に対
してカバー20が回動自在に結合される。
正面図の上側位置において、カバー20は、ベース10
に対して図1において矢印で示す方向に回動可能に取り
付けられる。すなわち、ベース10の図2Aの正面図の
上側位置のひさし部13の下側には、所定間隔だけ隔て
た位置に、図3に示すように、回転軸31を備える板部
15Lと、回転軸32を備える板部15R(この板部1
5Rは、図3では現れていない)が設けられている。一
方、カバー20のカバー壁22には、板部15L,15
Rに平行する板部24L,24Rが設けられている。こ
の板部24L,24Rには回転軸31,32が挿入され
る貫通孔33,34が穿かれており、この貫通孔33,
34に回転軸31,32が挿入されて、ベース10に対
してカバー20が回動自在に結合される。
【0020】また、この例では、図1Aの正面図の下側
の底面側に位置するひさし部13の一部が切り欠かれ、
この部分にひさし部13の張り出し方向及びリング状壁
12に平行な方向に弾性を有する形状のストッパ16が
形成されている。このストッパ16には係合突起16P
が形成されている。一方、カバー20のカバー壁22
の、前記ストッパ16の係合突起16Pに対応する位置
には、係合長孔25が穿かれている。
の底面側に位置するひさし部13の一部が切り欠かれ、
この部分にひさし部13の張り出し方向及びリング状壁
12に平行な方向に弾性を有する形状のストッパ16が
形成されている。このストッパ16には係合突起16P
が形成されている。一方、カバー20のカバー壁22
の、前記ストッパ16の係合突起16Pに対応する位置
には、係合長孔25が穿かれている。
【0021】そして、カバー20が前記回転軸31,3
2を中心に回動してベース10にかぶせられると、カバ
ー壁22によりストッパ16がリング状壁12方向に偏
倚する。さらに、カバー20をベース10側に押圧した
状態で、ストッパ16を、その偏倚力に抗してカバー面
21方向に偏倚させると、ストッパ16の係合突起16
Pが係合長孔25に嵌合し、カバー20は、ストッパ1
6の偏倚力によりベース10側に常に偏倚される状態に
なる。
2を中心に回動してベース10にかぶせられると、カバ
ー壁22によりストッパ16がリング状壁12方向に偏
倚する。さらに、カバー20をベース10側に押圧した
状態で、ストッパ16を、その偏倚力に抗してカバー面
21方向に偏倚させると、ストッパ16の係合突起16
Pが係合長孔25に嵌合し、カバー20は、ストッパ1
6の偏倚力によりベース10側に常に偏倚される状態に
なる。
【0022】このようにして、カバー20がベース10
にかぶせられて、ベース10に係止させられた状態にお
いては、図4に示すように、ベース10のリング状壁1
2の端面12Eはカバー20のカバー面21に接触し、
ベース10とカバー20とにより、ベース10内は、密
閉状態となるように構成されている。
にかぶせられて、ベース10に係止させられた状態にお
いては、図4に示すように、ベース10のリング状壁1
2の端面12Eはカバー20のカバー面21に接触し、
ベース10とカバー20とにより、ベース10内は、密
閉状態となるように構成されている。
【0023】そして、この状態では、図4に示したよう
に、ベース10とカバー20とのはめあい部分におい
て、前述したような隙間41〜44が形成される。ま
た、凸条23と、カバー面22と、ひさし部13とに囲
まれる空間45が形成される。隙間43及び44は毛細
管の作用をする。隙間42は、拡大した毛細管となる。
このはめあい部分に侵入した水60は、図4に示すよう
に周囲圧力により隙間のある部分で留まる。このため、
隙間に溜った水がシール作用をする。
に、ベース10とカバー20とのはめあい部分におい
て、前述したような隙間41〜44が形成される。ま
た、凸条23と、カバー面22と、ひさし部13とに囲
まれる空間45が形成される。隙間43及び44は毛細
管の作用をする。隙間42は、拡大した毛細管となる。
このはめあい部分に侵入した水60は、図4に示すよう
に周囲圧力により隙間のある部分で留まる。このため、
隙間に溜った水がシール作用をする。
【0024】したがって、従来のようなシール材を用い
て防水シールを施す必要がなく、その分だけ、安価にな
る。また、上述の例では、カバー20をベース10に対
して回動自在に取り付け、カバーを弾性的にベースに係
止するだけで防水シールを実現することができ、従来の
ようにカバーをベースにネジ止めする等の作業が不要に
なり、筐体の設置作業及び設置後のメインテナンス作業
が容易になる。
て防水シールを施す必要がなく、その分だけ、安価にな
る。また、上述の例では、カバー20をベース10に対
して回動自在に取り付け、カバーを弾性的にベースに係
止するだけで防水シールを実現することができ、従来の
ようにカバーをベースにネジ止めする等の作業が不要に
なり、筐体の設置作業及び設置後のメインテナンス作業
が容易になる。
【0025】なお、以上の例の筐体は横断面が矩形の場
合であるが、筐体の形状はこれに限らず、種々の形状の
ものに適用可能であることは言うまでもない。
合であるが、筐体の形状はこれに限らず、種々の形状の
ものに適用可能であることは言うまでもない。
【0026】
【考案の効果】以上説明したように、この考案による電
子機器筐体は、ベースとカバーのみからなり、はめあい
部分の形状寸法により形成される隙間の毛細管現象と、
水の表面張力を利用して防水シールをすることができる
ので、従来のようなゴムパッキングなどのシール材が不
要になる。したがって、製造コスト及びメインテナンス
コストが安価になると共に、メインテナンス作業も容易
になる。
子機器筐体は、ベースとカバーのみからなり、はめあい
部分の形状寸法により形成される隙間の毛細管現象と、
水の表面張力を利用して防水シールをすることができる
ので、従来のようなゴムパッキングなどのシール材が不
要になる。したがって、製造コスト及びメインテナンス
コストが安価になると共に、メインテナンス作業も容易
になる。
【図1】この考案による電子機器筐体の一実施例の一態
様の斜視図である。
様の斜視図である。
【図2】この考案による電子機器筐体の一実施例の全体
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図3】図2AのY−Y断面図である。
【図4】図2AのX−X断面図である。
【図5】この考案による電子機器筐体の一実施例の一部
の構成を説明するための図である。
の構成を説明するための図である。
【図6】従来の防水形電子機器筐体の一例を説明するた
めの分解斜視図である。
めの分解斜視図である。
10 ベース 10A 開口 11 ベース底面 12 リング状壁 12E リング状壁の端面 13 ひさし部 14 電池収納部 20 カバー 20A 開口 21 カバー面 22 カバー壁 23 リング状凸条 31,32 回転軸 41〜44 隙間 60 水
Claims (1)
- 【請求項1】 一面側が開口とされ、内部に電子機器を
収納するためのスペースを備えるベースと、前記ベース
の開口を塞ぐためのカバーとからなり、 前記ベースは、 前記電子機器を収納する空間を形成するためのリング状
壁と、 このリング状壁の外周側面の全周に渡って、このリング
状壁の高さよりも低い位置から外方に張り出すひさし部
とを備え、 前記カバーは、 前記リング状壁の端面が突き当たり、前記ベースの開口
を閉塞するカバー面と、 このカバー面の前記リング状壁との接触部の外側の位置
から突出し、前記カバー面が前記リング状壁の端面に突
き当たったときに、その端面と前記ベースのひさし部と
が第1の隙間を形成すると共に、前記ベースのリング状
壁の外周側面と第2の隙間を形成するように形成された
リング状凸条と、 前記カバー面の前記リング状凸条から所定長だけ離れた
位置から前記リング状凸条の突出方向と同じ方向に延長
されたものであって、前記カバー面が前記リング状壁の
端面に突き当たったときに、前記ベースのひさし部の位
置よりも長く前記リング状壁を覆うと共に、その内壁面
と前記ひさし部の先端端面とが所定の隙間を有するよう
に形成されたカバー壁とを備えた電子機器筐体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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