JP2543809B2 - ポリエステル系写真用支持体 - Google Patents

ポリエステル系写真用支持体

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JP2543809B2 JP4240122A JP24012292A JP2543809B2 JP 2543809 B2 JP2543809 B2 JP 2543809B2 JP 4240122 A JP4240122 A JP 4240122A JP 24012292 A JP24012292 A JP 24012292A JP 2543809 B2 JP2543809 B2 JP 2543809B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱処理された際に巻
きぐせカールが付きにくく、かつフイルムの平面性が損
なわれず、乳剤を塗布したときに塗布ムラを生じないポ
リエステル系写真用支持体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真感光材料は一般的に、プラスチック
フイルム支持体上に少なくとも1層の写真感光性層を塗
布することによって製造される。写真用支持体としてこ
のプラスチックフイルムとしては一般的にトリアセチル
セルロース(以下「TAC」という)に代表される繊維
系のポリマーとポリエチレンテレフタレート(以下「P
ET」という)に代表されるポリエステル系のポリマー
が使用されている。また、最近では、PETにくらべ更
に耐熱性のあるポリエチレンナフタレートが検討されて
いる。
【0003】一般に写真感光材料としては、代表的には
Xレイ用フイルム、製版用フイルム及びカットフイルム
の如くシート状態の形態のものとロール状の形態のもの
がある。ロールフイルムの代表的なものとしては、35
mm巾又はそれ以下の巾でパトローネ内に収められてお
り、一般のカメラに装填して撮影に用いられるカラーフ
イルム又は黒白ネガフイルムが挙げられる。
【0004】従来からロールフイルムには主としてTA
Cフイルムからなる支持体が用いられている。TACフ
イルムの写真用支持体としての特徴は、光学的に異方性
が無く透明度が高いこと、更には現像処理後のカール解
消性についても優れた性質を有していることである。カ
ール解消性に対する優れた性質はTACフイルムが有す
るその分子構造からくるものである。即ち、TACフイ
ルムは、プラスチックフイルムとしては比較的吸水性が
高く、現像処理における吸水で分子鎖を流動させること
ができるので、ロールフイルムとして巻かれた状態で経
時保存され生じた巻ぐせカールを、固定化されていた分
子鎖に再配列を生じさせることにより、解消することが
できるのである。
【0005】一方、巻ぐせカール解消性を有さないフイ
ルムを用いた写真感光材料では、ロール状態で用いられ
た際に、例えば現像後写真印画紙に画像を形成させる焼
き付け工程等で、スリ傷の発生、焦点ボケ、搬送時のジ
ャミング等の問題が生じてしまう。ところで、近年写真
感光材料の用途は多様化しており撮影時のフイルム搬送
の高速化、撮影倍率の高倍率化、ならびに撮影装置の小
型化が著しく進んでいる。そのためには、写真感光材料
用の支持体としては、強度、寸度安定性、薄膜化等の性
質が要求される。
【0006】しかし、TACフイルムは剛直な分子構造
を有するので、製膜後のフィルムの膜質が脆弱であり、
これらの用途の使用に対して難点があるのが現状であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これに対してポリエス
テル系フイルムは優れた生産性、機械的強度並びに寸度
安定性を有するためTACフイルムに代替するものと考
えられてきた。ところで、ポリエステル系フイルムは、
写真感光材料として広範囲に用いられているロール形態
では巻癖カールが強く残留するため、現像処理後の取扱
性が悪く、上記の優れた性質がありながらロールフイル
ムとしての使用に難があり問題であった。この巻癖カー
ルの問題を解消する手段としてUSP4141735号
等によりフイルムを加熱処理することによりカールが低
減されることが知られている。しかしながら、工業的規
模においてバルクのロールを単純に加熱すると巻じまり
やベコ、シワが発生して、乳剤塗布した際に塗布むらと
なり実用上使用することができない。本発明の目的は、
加熱処理された際に巻癖カールのつきにくい、平面性良
好なポリエステル系写真用支持体を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、バルク
ロールの状態において50℃以上ガラス転移温度以下の
温度で熱処理をされる際に巻癖カールをつきにくくした
ポリエステル系写真用支持体として、その厚みパターン
が下記の条件を満足するものとすることにより達成され
た。 (1)全幅方向のMax−Min ;TD R値 8μm以下 (2)長さ方向5m長のMax−Min;MD R値 10μm以下 (3)隣接する山と谷の厚み差 ;MD 変動 8μm以下 (4)両端の厚みの平均を基線として この基線より凸部分の最大値 ;TD 基線値 5μm以下 これらの(1)〜(4)の条件の技術的意義は、図解す
ると図1に示す通りであって、(1)の条件は、ポリエ
ステル系フイルムの写真用支持体の表面における全幅方
向の最大の高さMaxから最小の高さMinを引いた値
をTD R値とし、その値が8μm以下であるというこ
とである。同様に、(2)の条件は、同支持体の表面に
おける、長さ方向で5mの長さの範囲での最大の高さM
axから最小の高さMinを引いた値をMD R値と
し、その値が10μm以下であるということである。
(3)の条件は、同支持体における幅方向、長さ方向を
問わず、隣接する山と谷の厚み差を「MD変動」とし、
その値が8μm以下であるということである。また、
(4)の条件は、同支持体の両端の厚みの平均を基線と
して、この基線より凸部分の最大値を「TD基線値」と
し、その値が5μm以下であるということである。
【0009】そして、これらの(1)〜(4)の条件か
らみて、この写真用支持体が、その表面が極めて平滑で
あり、且つその厚みが極めて均一であるということであ
り、このような支持体を用いることにより、熱処理した
ときに、巻き癖がなく、平面性がよい支持体が得られ、
それに乳剤を塗布した場合に塗りむらを生じることがな
い、という極めて優れた効果を達成することができる。
【0010】本発明で用いるポリエステル系写真用支持
体としては二塩基カルボン酸またはそのエステル誘導体
とエチレングリコールを主とするグリコールとの重縮合
によるポリマーをいい、フイルムの透明性、寸度安定
性、機械的強度を損なわない範囲で他のポリマー、添加
剤を加えたものあるいは、2種以上の二塩基酸や2種以
上のグリコールを共重合させてもよく2種以上のポリエ
ステルをブレンドしてもよい。
【0011】本発明のポリエステルは、ジオールとジカ
ルボン酸から形成されるが、使用可能な二塩基酸として
は、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、無水フタ
ル酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン
酸、無水コハク酸、マレイン酸、フマル酸、無水マレイ
ン酸、イタコン酸、無水シトラコン酸、テトラヒドロ無
水フタル酸、ジフェニレンp,p′−ジカルボン酸、テ
トラクロロ無水フタル酸、3,6−エンドメチレンテト
ラヒドロ無水フタル酸、1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸、
【0012】
【化1】
【0013】
【化2】
【0014】等を挙げることができる。使用可能なジオ
ールとしては、エチレングリコール、1,3−プロパン
ジオール、1,2−プロパンジオール、1,4−ブタン
ジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オク
タンジオール、1,10−デカンジオール、1,12−
ドデカンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロ
ヘキサンジオール、1,1−シクロヘキサンジメタノー
ル、カテコール、レゾルシン、ハイドロキノン、1,4
−ベンゼンジメタノール、
【0015】
【化3】
【0016】
【化4】
【0017】等を挙げることができる。また、必要に応
じて、単官能または、3以上の多官能の水酸基含有化合
物あるいは、酸含有化合物が共重合されていても構わな
い。また、本発明のポリエステルには、分子内に水酸基
とカルボキシル基(あるいはそのエステル)を同時に有
する化合物が共重合されていても構わない。
【0018】このような化合物の例としては、以下が挙
げられる。
【0019】
【化5】
【0020】これらのジオール、ジカルボン酸から成る
ポリエステルの中で、さらに好ましいものとしては、ポ
リエチレン、2,6−ジナフタレート(PEN)、ポリ
アクリレート(PAr)、ポリシクロヘキサンジメタノ
ールテレフタレート(PCT)等のホモポリマー、およ
び、ジカルボン酸として2,6−ナフタレンジカルボン
酸(NDCA)、テレフタル酸(TPA)、イソフタル
酸(IPA)、オルトフタル酸(OPA)、シクロヘキ
サンジカルボン酸(CHDC)、パラフェニレンジカル
ボン酸(PPDC)、ジオールとして、エチレングリコ
ール(EG)、シクロヘキサンジメタノール(CHD
M)、ネオペンチルグリコール(NPG)、ビスフェノ
ールA(BPA)、ビフェノール(BP)、またヒドロ
キシカルボン酸としてパラヒドロキシ安息香酸(PHB
A)、6−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸(H
NCA)を共重合させたものが挙げられる。これらの中
でさらに好ましいものとして、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸、テレフタール酸とエチレングリコールのコポ
リマー(ナフタレンジカルボン酸とテレフタール酸の混
合モル比は0.3:0.7〜1.0:0の間が好まし
く、0.5:0.5〜0.8:0.2が更に好まし
い。)、テレフタル酸とエチレングリコール、ビスフェ
ノールAのコポリマー(エチレングリコールとビスフェ
ノールAの混合モル比は0.6:0.4〜0:1.0の
間が好ましく、更には0.5:0.5〜0.1:0.9
が好ましい。)、イソフタール酸、パラフェニレンジカ
ルボン酸、テレフタル酸とエチレングリコールのコポリ
マー(イソフタール酸;パラフェニレンジカルボン酸の
モル比はテレフタル酸を1とした時それぞれ0.1〜1
0.0、0.1〜20.0、更に好ましくは、それぞれ
0.2〜5.0、0.2〜10.0が好ましい)、ナフ
タレンジカルボン酸、ネオペンチルグリコールとエチレ
ングリコールのコポリマー(ネオペンチルグリコールと
エチレングリコールのモル比は1:0〜0.7:0.3
が好ましく、より好ましくは0.9:0.1〜0.6:
0.4)、テレフタル酸、エチレングリコールとビフェ
ノールのコポリマー(エチレングリコールとビフェノー
ルのモル比は、0:1.0〜0.8:0.2が好まし
く、さらに好ましくは0.1:0.9〜0.7:0.3
である。)、パラヒドロキシ安息香酸、エチレングリコ
ールとテレフタル酸のコポリマー(パラヒドロキシ安息
香酸、エチレングリコールのモル比は1:0〜0.1:
0.9が好ましく、さらに好ましくは0.9:0.1〜
0.2:0.8)等の共重合体およびPENとPET
(組成比0.3:0.7〜1.0:0が好ましく、0.
5:0.5〜0.8:0.2が更に好ましい)、PET
とPAr(組成比0.6:0.4〜0:1.0が好まし
く、0.5:0.5〜0:0.9が更に好ましい)等の
ポリマーブレンドでも良い。
【0021】PEN(ポリエチレン2,6−ジナフタレ
ート)は、これらのポリエステルの中で最もバランスが
取れており、力学強度、特に高い弾性率を有し、かつガ
ラス転移温度も120℃付近と充分高い。しかし蛍光を
発するという欠点を有している。一方、PCTは力学強
度も高く、ガラス転移温度も110℃付近と高いが結晶
化速度が極めて高く、透明なフイルムを得にくい欠点を
有している。PArはこれらのポリマーの中で、最も高
いガラス転移温度(190℃)を有するが、力学強度が
PETに比べて弱い欠点を有する。従って、これらの欠
点を補うためこれらのポリマーをブレンドもしくはこれ
らを形成するモノマーを共重合したものを用いることが
できる。
【0022】これらのホモポリマーおよびコポリマー
は、従来公知のポリエステルの製造方法に従って合成で
きる。例えば酸成分をグリコール成分と直接エステル化
反応するか、または酸成分としてジアルキルエステルを
用いる場合は、まず、グリコール成分とエステル交換反
応をし、これを減圧下で加熱して余剰のグリコール成分
を除去することにより、合成することができる。あるい
は、酸成分を酸ハライドとしておき、グリコールと反応
させてもよい。この際、必要に応じて、エステル交換反
応、触媒あるいは重合反応触媒を用いたり、耐熱安定化
剤を添加してもよい。これらのポリエステル合成法につ
いては、例えば、高分子実験学第5巻「重縮合と重付
加」(共立出版、1980年)第103頁〜第136
頁、“合成高分子V”(朝倉書店、1971年)第18
7頁〜第286頁の記載を参考に行うことができる。
【0023】更に特公昭48−40414、特開昭50
−81325、特開昭50−109715、特開平1−
287129、特開平1−266130、特開平1−2
66133、特開昭−55−115425、特開平1−
244446、特開平4−93937等を参考に行なう
ことができる。これらのポリエステルの好ましい平均分
子量の範囲は約10,000ないし500,000であ
る。
【0024】また、このようにして得られたポリマーの
ポリマーブレンドは、特開昭49−5482、同64−
4325、特開平3−192718、リサーチ・ディス
クロージャー283,739−41、同284,779
−82、同294,807−14に記載した方法に従っ
て、容易に形成することができる。さらに、これらのポ
リエステルには他種のポリエステルとの接着性を向上さ
せるために、他種のポリエステルを一部ブレンドした
り、他種のポリエステルを構成するモノマーを共重合さ
せたり、または、ポリエステル中に、不飽和結合を有す
るモノマーを共重合させ、ラジカル架橋させたりするこ
とができる。
【0025】本発明に用いられるポリエステル系写真用
支持体としては、DETおよびポリエチレンナフタレー
ト、ポリシクロヘキサンジメタノールテレフタレート、
ポリアリレート、およびそれらのブレンド物であり、特
にポリエチレンナフタレートが好ましい。また、本発明
のポリエステルフイルム中には、種々の添加剤を含有せ
しめることができる。
【0026】ポリエステルフイルムを写真感光材料用支
持体として使用する際に問題となる性質の一つに支持体
が高屈折率であるために発生するふちかぶりの問題があ
げられる。ポリエステルフイルムの屈折率は1.6〜
1.7程度であり、下びき層ならびに写真乳剤層にもっ
ぱら用いられるゼラチンの屈折率は1.50〜1.55
である。ゼラチンとの屈折率の比をとると1より小さ
く、光がフイルムエッジから入射した時、ベースと乳剤
層の界面で反射しやすい。従って、ポリエステル系のフ
イルムはいわゆるライトパイピング現象(ふちかぶり)
を起こしやすい。
【0027】本発明においては、このようなライトパイ
ピング現象を回避するために、フイルムヘイズを増加さ
せない染料を添加することができる。用いられる染料と
しては、特に制限はないが、感光材料の一般的な性質上
グレーの色調を有する染料が好ましく、またポリエステ
ルフイルムの製膜温度域での耐熱性に優れかつポリエス
テルとの相溶性に優れたものが好ましい。具体的な染料
としては、上記観点から三菱化成製のDiaresi
n、日本化薬製のKayaset等が挙げられる。また
染色濃度はマクベス社製の色濃度計による測定値が少な
くとも0.01以上であることが必要で、好ましくは
0.03以上である。
【0028】また、これらのポリマーフイルム中に蛍光
防止および経時安定性付与の目的で紫外線吸収剤を練り
込んでも良い。紫外線吸収剤としては、可視領域に吸収
を持たないものが望ましく、かつその添加量はポリマー
フイルムの重量に対して、通常0.01重量%ないし2
0重量%、好ましくは0.05重量%ないし1.0重量
%程度である。紫外線吸収剤としては2,4−ジヒドロ
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベ
ンゾフェノン、4−ドデシルオキシ−2−ヒドロキシベ
ンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシ
ベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−
ジメトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系、2
(2′−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t
−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2(2′−ヒ
ドロキシ−3′−ジ−t−ブチル−5′−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系、サ
リチル酸フェニル、サリチル酸メチル等のサリチル酸系
紫外線吸収剤が挙げられる。
【0029】これら紫外線吸収剤は、下塗あるいはバッ
クあるいは、乳剤の層あるいはアンチハレーション層中
に添加してもよい。前記ポリエステルフイルムには、用
途に応じて易滑性を付与することも可能である。易滑性
付与手段としては特に制限は無いが、不活性無機化合物
の練り込み、あるいは界面活性剤の塗布等が一般的手法
として用いられる。また、ポリエステル重合反応時に添
加する触媒等を析出させる内部粒子系による方法も用い
ることができる。
【0030】上記不活性無機化合物としてはSiO2
TiO2 、BaSO4 、CaCO3、タルク、カオリン
等が挙げられる。写真感光材料用支持体としては透明性
が重要な要件となるため、ポリエステルフイルムと比較
的近い屈折率をもつSiO2、あるいは析出する粒子径
を比較的小さくすることが可能な内部粒子系を選択する
ことが望ましい。
【0031】練り込みによる易滑性付与を行う場合、よ
りフイルムの透明性を得るために機能付与した層を積層
する方法も好ましく用いられる。具体的には複数の押し
出し機ならびにフィードブロック、あるいはマルチマニ
フォールドダイによる共押出し法が挙げられる。ポリエ
ステルをフイルム成形する時には重合終了したポリエス
テルを溶融状態のままフイルム成形工程に供してもよい
し、一旦ペレット状に成形した後フイルム成形工程に供
してもよい。ペレット化した時は押出し成形する前に乾
燥するのが好ましい。
【0032】フイルム成形には溶融押出し、二軸延伸成
形法が好ましい。すなわち融点以上350℃以下で回転
冷却体上に溶融押出し無定形の非晶質シートに成形し、
ついで70〜160℃、好ましくは80〜130℃で縦
方向に2.0〜5.0倍、好ましくは2.2〜4.0倍
にロール延伸し、ついで横方向に70〜150℃、好ま
しくは80〜130℃でかつ縦延伸時より高い温度で
2.0〜5.0倍、好ましくは2.2〜4.0倍にテン
ター延伸し、ついで横延伸温度以上260℃以下、好ま
しくは150〜250℃以下で熱固定し、ついで0.1
〜10%、好ましくは0.5〜5%熱緩和し、ついで冷
却して巻取る。延伸はテンタークリップ方式の同時二軸
延伸も好ましく用いられる。また横延伸後再度縦延伸す
ることもできる。
【0033】本発明に用いるポリエステルフイルムの厚
みは、60〜90μmが望ましい。本発明においてガラ
ス転移温度及び厚みパターンの測定は以下のごとく測定
する。 〔ガラス転移温度〕〔Tg〕 示差熱分析計(DSC)を用い、サンプルフイルム10
mgをヘリウム窒素気流中、20℃/分で昇温していっ
た時、ベースラインから偏奇しはじめる温度と新たなベ
ースラインに戻る温度の算術平均温度もしくはTgに吸
熱ピークが現れた時はこの吸熱ピークの最大値を示す温
度をTgとして定義する。 〔厚みパターン〕安立電気社製の電子マイクロメーター
を用いて600mm/分の速度にて測定し、縮尺1/2
0,チャート速度30mm/分にてチャート紙上に記録
した後、定規により計測し、小数点第1位を四捨五入す
る。
【0034】本発明におけるナーリングは、すでに公知
である特公昭57−36129に示される方法により実
施した。本発明のポリエステルフイルムは接着性向上お
よびコーティング液のぬれ特性を改良するため、予めコ
ロナ放電処理、薬液処理、火災処理などの各種表面処理
を必要に応じて施すことができる。これらの表面処理の
中で、本発明に最も好ましく用いられるのは、フイルム
表面への低重合物の析出が少ないコロナ放電処理であ
る。
【0035】本発明のポリエステル支持体は、その上に
塗設される感光性層等の写真層との接着力を増す為に下
びき層を有することが好ましい。下びき層としては、ス
チレン−ブタジエン系共重合体又は塩化ビニリデン系共
重合体からなるポリマーラテックスを用いる下びき層、
ゼラチンの如き親水性バインダーを用いる下びき層があ
る。
【0036】本発明に好ましく用いられる下びき層は親
水性バインダーを用いる下びき層である。本発明に使用
する親水性バインダーとしては水溶性ポリマー、セルロ
ースエステル、ラテックスポリマー、水溶性ポリエステ
ルなどが例示される。水溶性ポリマーとしては、ゼラチ
ン、ゼラチン誘導体、カゼイン、寒天、アルギン酸ソー
ダ、でんぷん、ポリビニールアルコール、ポリアクリル
酸共重合体、無水マレイン酸共重合体などであり、セル
ロースエステルとしてはカルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロースなどである。ラテックスポ
リマーとしては塩化ビニル含有共重合体、塩化ビニリデ
ン含有共重合体、アクリル酸エステル含有共重合体、酢
酸ビニル含有共重合体、ブタジエン含有共重合体などで
ある。この中でも最も好ましいのはゼラチンである。
【0037】本発明に使用される支持体を膨潤させる化
合物として、レゾルシン、クロルレゾルシン、メチルレ
ゾルシン、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレ
ゾール、フェノール、o−クロルフェノール、p−クロ
ルフェノール、ジクロルフェノール、トリクロルフェノ
ール、モノクロル酢酸、ジクロル酢酸、トリフルオロ酢
酸、抱水クロラールなどがあげられる。この中で好まし
いのは、レゾルシンとp−クロルフェノールである。
【0038】本発明の下びき層には種々のゼラチン硬化
剤を用いることができる。ゼラチン硬化剤としてはクロ
ム塩(クロム明ばんなど)、アルデヒド類(ホルムアル
デヒド、グルタールアルデヒドなど)、イソシアネート
類、活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロロ−6−ヒド
ロキシ−S−トリアジンなど)、エピクロルヒドリン樹
脂などを挙げることができる。
【0039】本発明の下びき層にはSiO2 、Ti
2 、の如き無機物微粒子又はポリメチルメタクリレー
ト共重合体微粒子(1〜10μm)をマット剤として含
有することができる。本発明に係る下びき層は一般によ
く知られた塗布方法、例えばデップコート法、エアーナ
イフコート法、カーテンコート法、ワイヤーバーコート
法、グラビアコート法、エクストルージョンコート法等
により塗布することが可能である。
【0040】本発明の感光材料には感光性層の他に、ハ
ーレーション防止層、中間層、バック層、表面保護層の
如き非感光性層を有することができる。バック層のバイ
ンダーとしては、疎水性ポリマーでもよく、下びき層に
用いる如き親水性ポリマーであってもよい。本発明の感
光材料のバック層には、帯電防止剤、易滑剤、マット
剤、界面活性剤、染料等を含有することができる。本発
明のバック層で用いられる帯電防止剤としては、特に制
限はなく、たとえばアニオン性高分子電界質としてはカ
ルボン酸及びカルボン酸塩、スルホン酸塩を含む高分子
で例えば特開昭48−22017号、特公昭46−24
159号、特開昭51−30725号、特開昭51−1
29216号、特開昭55−95942号に記載されて
いるような高分子である。カチオン性高分子としては例
えば特開昭49−121523号、特開昭48−911
65号、特公昭49−24582号に記載されているよ
うなものがある。またイオン性界面活性剤もアニオン性
とカチオン性とがあり、例えば特開昭49−85826
号、特開昭49−33630号、US2,992,10
8、US3,206,312、特開昭48−87826
号、特公昭49−11567号、特公昭49−1156
8号、特開昭55−70837号などに記載されている
ような化合物を挙げることができる。
【0041】本発明のバック層の帯電防止剤として最も
好ましいものは、ZnO、TiO2、SnO2 、Al2
3 、In2 3 、SiO2 、MgO、BaO、MoO
2 の中から選ばれた少くとも1種の結晶性の金属酸化物
あるいはこれらの複合酸化物の微粒子である。本発明に
使用される導電性の結晶性酸化物又はその複合酸化物の
微粒子はその体積抵抗率が107 Ωcm以下、より好ま
しくは105 Ωcm以下である。またその粒子サイズは
0.01〜0.7μ、特に0.02〜0.5μでするこ
とが望ましい。
【0042】本発明に使用される導電性の結晶性金属酸
化物あるいは複合酸化物の微粒子の製造方法については
特開昭56−143430号及び同60−258541
号の明細書に詳細に記載されている。第1に金属酸化物
微粒子を焼成により作製し、導電性を向上させる異種原
子の存在下で熱処理する方法、第2に焼成により金属酸
化物微粒子を製造するときに導電性を向上させる為の異
種原子を共存させる方法、第3に焼成により金属微粒子
を製造する際に雰囲気中の酸素濃度を下げて、酸素欠陥
を導入する方法等が容易である。異種原子を含む例とし
てはZnOに対してAl、In等、TiO2 に対しては
Nb、Ta等、SnO2 に対してはSb、Nb、ハロゲ
ン元素等が挙げられる。異種原子の添加量は0.01〜
30mol%の範囲が好ましいが0.1〜10mol%
であれば特に好ましい。
【0043】次に本発明の写真感光材料の写真層につい
て記載する。本発明の写真感光材料として最も好ましい
ものは、ハロゲン化銀写真感光材料であり、例えばハロ
ゲン化銀カラーネガフイルム、カラーポジフイルム、カ
ラーリバーサルフイルム、黒白ネガフイルム等を挙げる
ことができる。本発明に用いられる写真乳剤はP.Gl
afkides著 Chemie of Physiq
ue Photographique(Paul Mo
ntel社刊、1967年)、G.F.Duffin著
PhotographicEmulsion Che
mistry(The Focal Press刊、1
966年)、V.L.Zclikann el al著
Making and Coating Photo
graphic Emulsion (TheFoca
l Press刊、1964年)などに記載された方法
を用いて調製することができる。すなわち、酸性法、中
性法、アンモニア法等のいずれでもよく、また可溶性銀
塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形式としては片側混
合法、同時混合法、それらの組合せなどのいずれを用い
てもよい。
【0044】粒子を銀イオン過剰の下において形成させ
る方法(いわゆる逆混合法)を用いることもできる。同
時混合法の一つの形式としてハロゲン化銀の生成される
液相中のpAgを一定に保つ方法、すなわちいわゆるコ
ントロールド・ダブルジェット法を用いることもでき
る。この方法によると、結晶形が規則的で粒子サイズが
均一に近いハロゲン化銀乳剤がえられる。
【0045】別々に形成した2種以上のハロゲン化銀乳
剤を混合して用いてもよい。ハロゲン化銀粒子形成また
は物理熟成の過程において、カドミウム塩、亜鉛酸、鉛
塩、タリウム塩、イリジウム塩またはその錯塩、ロジウ
ム塩またはその錯塩、鉄塩または鉄錯塩などを共存させ
てもよい。写真乳剤の結合剤または保護コロイドとして
は、ゼラチンを用いるのが有利であるが、それ以外の親
水性コロイドを用いることができる。
【0046】たとえばゼラチン誘導体、ゼラチンと他の
高分子とのグラフトポリマー、アルブミン、カゼイン等
の蛋白質;ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、セルロース硫酸エステル類等の如きセ
ルロース誘導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体などの
糖誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコー
ル部分アセタール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリ
アクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、
ポリビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾール等の単
一あるいは共重合体の如き多種の合成親水性高分子物質
を用いることができる。
【0047】ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンのほ
か、酸処理ゼラチンやBull.Soc.Sci.Ph
ot.Japan.No.16,30頁(1966)に
記載されたような酵素ゼラチンを用いてもよく、また、
ゼラチンの加水分解質や酵素分解質も用いることができ
る。ゼラチン誘導体としては、ゼラチンにたとえば酸ハ
ライド、酸無水物、イソシアネート類、ブロモ酢酸、ア
ルカンサルトン類、ビニルスルホンアミド類、マレイン
イミド化合物、ポリアルキレンオキシド類、エポキシ化
合物類等種々の化合物を反応させて得られるものが用い
られる。その具体例は米国特許2614928号、同3
132945号、同3186846号、同331255
3号、英国特許861414号、同1033189号、
同1005784号、特公昭42−26845号などに
記載されている。
【0048】前記ゼラチン・グラフトポリマーとして
は、ゼラチンにアクリル酸、メタクリル酸、それらのエ
ステル、アミドなどの誘導体、アクリロニトリル、スチ
レンなどの如き、ビニル系モノマーの単一(ホモ)また
は共重合体をグラフトさせたものを用いることができ
る。ことに、ゼラチンとある程度相溶性のあるポリマー
たとえばアクリル酸、メタアクリル酸、アクリルアミ
ド、メタアクリルアミド、ヒドロキシアルキルメタアク
リレート等の共重合とのグラフトポリマーが好ましい。
これらの例は米国特許2763625号、同28317
67号、同2956884号などに記載がある。
【0049】代表的な合成親水性高分子物質はたとえば
西独特許出願(OLS)2312798号、米国特許第
3620751号、同3879205号、特公昭43−
7561号に記載のものである。本発明に用いられる写
真乳剤には、感光材料の製造工程、保存中あるいは写真
処理中のカブリを防止しあるいは写真性能を安定化させ
る目的で、種々の化合物を含有させることができる。す
なわちアゾール類たとえばベンゾチアゾリウム塩、ニト
ロインダゾール類、ニトロベンズイミダゾール類、クロ
ロベンズイミダゾール類、ブロモベンズイミダゾール
類、メルカプトチアゾール類、メルカプトベンゾチアゾ
ール類、メルカプトベンズイミダゾール類、メルカプト
チアジアゾール類、アミノトリアゾール類、ベンゾトリ
アゾール類、ニトロベンゾトリアゾール類、メルカプト
テトラゾール類(特に1−フェニル−5−メルカプトテ
トラゾール)など;メルカプトピリミジン類;メルカプ
トトリアジン類;たとえばオキサゾリンチオンのような
チオケト化合物;アザインデン類、たとえばトリアザイ
ンデン類、テトラアザインデン類(特に4−ヒドロキシ
置換(1,3,3a,7)テトラアザインデン類)、ペ
ンタアザインデン類など;ベンゼンチオスルフォン酸、
ベンゼンスルフィン酸、ベンゼンスルフォン酸アミド等
のようなカブリ防止剤または安定剤として知られた多く
の化合物を加えることができる。例えば米国特許395
4474号、同3982947号、特公昭52−286
60号に記載されていることができる。
【0050】本発明の写真感光材料の写真乳剤層には感
度上昇、コントラスト上昇、または現像促進の目的で、
例えばポリアルキレンオキシドまたはそのエーテル、エ
ステル、アミンなどの誘導体、チオエーテル化合物、チ
オモルフォリン類、四級アンモニウム塩化合物、ウレタ
ン誘導体、尿素誘導体、イミダゾール誘導体、3−ピラ
ゾリドン類等を含んでもよい。例えば米国特許2400
532号、同2423549号、同2716062号、
同3617280号、同3772021号、同3808
003号、英国特許1488991号等に記載されたも
のを用いることができる。
【0051】本発明に用いられる写真乳剤は、メチン色
素類その他によって分光増感されてよい。用いられる色
素には、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シアニ
ン色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラーシアニン
色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素、およびヘミオ
キソノール色素が包含される。特に有用な色素はシアニ
ン色素、メロシアニン色素および複合メロシアニン色素
に属する色素である。これらの色素類には塩基性異節環
核としてシアニン色素類に通常利用される核のいずれを
も適用できる。
【0052】すなわち、ピロリン核、オキサゾリン核、
チアゾリン核、ピロール核、オキサゾール核、チアゾー
ル核、セレナゾール核、イミダゾール核、テトラゾール
核、ピリジン核など;これらの核に脂環式炭化水素環が
融合した核;およびこれらの核に芳香族炭化水素環が融
合した核、すなわち、インドレニン核、ベンズインドレ
ニン核、インドール核、ベンズオキサゾール核、ナフト
オキサゾール核、ベンゾチアゾール核、ナフトチアゾー
ル核、ベンゾセレナゾール核、ベンズイミダゾール核、
キノリン核などが適用できる。これらの核は炭素原子上
に置換されていてもよい。
【0053】メロシアニン色素または複合メロシアニン
色素にはケトメチレン構造を有する核として、ピラゾリ
ン−5−オン核、チオヒダントイン核、2−チオオキサ
ゾリジン−2,4−ジオン核、チアゾリジン−2,4−
ジオン核、ローダニン核、チオバルビツール酸核などの
5〜6員異節環核を適用することができる。有用な増感
色素は例えばドイツ特許929080号、米国特許22
31658号、同2493748号、同2503776
号、同2519001号、同2912329号、同36
56959号、同3672897号、同3694217
号、同4025349号、同4046572号、英国特
許1242588号、特公昭44−14030号、同5
2−24844号に記載されたものである。
【0054】これらの増感色素は単独に用いてもよい
が、それらの組合せを用いてもよく、増感色素の組合せ
は特に強色増感の目的でしばしば用いられる。その代表
例は米国特許2688545号、同2977229号、
同3397060号、同3522052号、同3527
641号、同3617293号、同3628964号、
同3666480号、同3672898号、同3679
428号、同3703377号、同3769301号、
同3814609号、同3837862号、同4026
707号、英国特許1344281号、同150780
3号、特公昭43−4936号、同53−12375
号、特開昭52−110618号、同52−10992
5号に記載されている。
【0055】増感色素とともに、それ自身分光増感作用
をもたない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない物
質であって、強色増感を示す物質を乳剤中に含んでもよ
い。たとえば含チッ素異節環基で置換されたアミノスチ
ルベン化合物(たとえば米国特許第293390号、同
3635721号に記載のもの)、芳香族有機酸ホルム
アルデヒド縮合環(たとえば米国特許3743510号
に記載のもの)、カドミウム塩、アザインデン化合物な
どを含んでもよい。米国特許3615613号、同36
15641号、同3617295号、同3635721
号に記載の組合せは特に有用である。
【0056】本発明を用いて作られた感光材料には親水
性コロイド層にフィルター染料として、あるいはイラジ
ェーション防止その他種々の目的で、水溶性染料を含有
してよい。このような染料にはオキソノール染料、ヘミ
オキソノール染料、スチリル染料、メロシアニン染料、
シアニン染料及びアゾ染料が包含される。中でもオキソ
ノール染料;ヘミオキソノール染料及びメロシアニン染
料が有用である。用い得る染料の具体例は、米国特許5
84609号、同1177429号、特開昭48−85
130号、同49−99620号、同49−11442
0号、同52−108115号、米国特許227478
2号、同2533472号、同2956879号、同3
148187号、同3177078号、同324712
7号、同3540887号、同3575704号、同3
653905号、同3718472号、同407131
2号、同4070362号に記載されたものである。
【0057】本発明を用いてつくられる感光材料におい
て、写真乳剤層その他の親水性コロイド層には、スチル
ベン系、トリアジン系、オキサゾール系、あるいはクマ
リン系などの増白剤を含んでもよい。これらの水溶性の
ものでもよく、また水不溶性の増白剤を分散物の形で用
いてもよい。蛍光増白剤の具体例は米国特許26327
01号、同3269840号、同3359102号、英
国特許852075号、同1319763号などに記載
されている。
【0058】本発明を実施するに際して下記の公知の退
色防止剤を併用することもでき、また本発明に用いる色
像安定剤は単独または2種以上併用することもできる。
公知の退色防止剤としては、例えば、米国特許2360
290号、同2418613号、同2675314号、
同2701197号、同2704713号、同2728
659号、同2732300号、同2735765号、
同2710801号、同2816028号、英国特許1
363921号等に記載されたハイドロキノン誘導体、
米国特許3457079号、同3069262号等に記
載された没食子酸誘導体、米国特許2735766号、
同3698909号、特公昭49−20977号、同5
2−6623号に記載されたp−アルコキシフェノール
類、米国特許3432300号、同3573050号、
同3574629号、同3764337号、特開昭52
−35633号、同52−147434号、同52−1
52225号に記載されたp−オキシフェノール誘導
体、米国特許3700455号に記載のビスフェノール
類等がある。
【0059】本発明を用いて作られる感光材料は色カブ
リ防止剤として、ハイドロキノン誘導体、アミノフェノ
ール誘導体、没食子酸誘導体、アスコルビン酸誘導体な
どを含有してもよく、その具体例は米国特許23602
90号、同2336327号、同2403721号、同
2418613号、同2675314号、同27011
97号、同2704713号、同2728659号、同
2732300号、同2735766号、特開昭50−
92988号、同50−92989号、同50−939
28号、同50−110337号、同52−14523
5号、特公昭50−23813号等に記載されている。
【0060】本発明は支持体上に少くとも2つの異なる
分光感度を有する多層多色写真材料にも適用できる。多
層天然写真材料は、通常支持体上に赤感性乳剤層、緑感
性乳剤層、および青感性乳剤層を各々少くとも一つ有す
る。これらの層の順序は必要に応じて任意にえらべる。
赤感性乳剤層にシアン形成カプラーを、緑感性乳剤層に
マゼンタ形成カプラーを、青感性乳剤層にイエロー形成
カプラーをそれぞれ含むのが通常であるが、場合により
異なる組合せをとることもできる。
【0061】本発明の最も好ましい感光材料としては撮
影用ロール状カラーネガフイルムである。本発明のカラ
ーネガフイルムには公知のカラーカプラーをいづれも好
ましく用いることができる。すなわち芳香族アミン(通
常第一級アミン)現像主薬の酸化生成物と反応して色素
を形成する化合物(以下カプラーと略記する)を含んで
もよい。カプラーは分子中にバラスト基とよばれる疎水
基を有する非拡散のものが望ましい。カプラーは銀イオ
ンに対し4当量性あるいは2当量性のどちらでもよい。
また色補正の効果をもつカラードカプラー、あるいは現
像にともなって現像抑制剤を放出するカプラー(いわゆ
るDIRカプラー)を含んでもよい。カプラーはカップ
リング反応の生成物が無色であるようなカプラーでもよ
い。
【0062】黄色発色カプラーとしては公知の同類ケト
メチレン系カプラーを用いることができる。これらのう
ちベンゾイルアセトアニリド系及びビバロイルアセトア
ニリド系化合物は有利である。用い得る黄色発色カプラ
ーの具体例は米国特許2875057号、同32655
06号、同3408194号、同3551155号、同
3582322号、同3725072号、同38914
45号、西独特許1547868号、西独出願公開22
19917号、同2261361号、同2414006
号、英国特許1425020号、特公昭51−1078
3号、特開昭47−26133号、同48−73147
号、同51−102636号、同50−6341号、同
50−123342号、同50−130442号、同5
1−21827号、同50−87650号、同52−8
2424号、同52−115219号などに記載された
ものである。
【0063】マゼンタ発色カプラーとしてはピラゾロン
系化合物、インダゾーン系化合物、シアノアセチル化合
物などを用いることができ、特にピラゾロン系化合物は
有利である。用い得るマゼンタ発色カプラーの具体例
は、米国特許2600788号、同2983608号、
同3062653号、同3127269号、同3311
476号、同3419391号、同3519429号、
同3558319号、同3582322号、同3615
506号、同3834908号、同3891445号、
西独特許1810464号、西独特許出願(OLS)2
408665号、同2417945号、同241895
9号、同2424467号、特公昭40−6031号、
特開昭51−20826号、同52−58922号、同
49−129538号、同49−74027号、同50
−159336号、同52−42121号、同49−7
4028号、同50−60233号、同51−2654
1号、同53−55122号などに記載のものである。
【0064】シアン発色カプラーとしてはフェノール系
化合物、ナフトール系化合物などを用いることができ
る。その具体例は米国特許第2369929号、同24
34272号、同2474293号、同2521908
号、同2895826号、同3034892号、同33
11476号、同3458315号、同3476663
号、同3583971号、同3591383号、同37
67411号、同4004929号、西独特許出願(O
LS)2414830号、同2454329号、特開昭
48−59838号、同51−26034号、同48−
5055号、同51−146828号、同52−696
24号、同52−90932号に記載のものである。
【0065】カラード・カプラーとしては例えば米国特
許3476560号、同2521908号、同3034
892号、特公昭44−2016号、同38−2233
5号、同42−11304号、同44−32461号、
特開昭51−26034号、同52−42121号、西
独特許出願(OLS)2418959号に記載のものを
使用できる。
【0066】DIRカプラーとしては、たとえば米国特
許3227554号、同3617291号、同3701
783号、同3790384号、同3632345号、
西独特許出願(OLS)2414006号、同2454
301号、同2454329号、英国特許953454
号、特開昭52−69624号、同49−122335
号、特公昭51−16141号に記載されたものが使用
できる。
【0067】DIRカプラー以外に、現像にともなって
現像抑制剤を放出する化合物を、感光材料中に含んでも
よく、例えば米国特許3297445号、同33795
29号、西独特許出願(OLS)241794号、特開
昭52−15271号、特開昭53−9116号に記載
のものが使用できる。上記のカプラーは同一層に二種以
上含むこともできる。同一の化合物を異なる2つ以上の
層に含んでもよい。
【0068】これらのカプラーは、一般に乳剤層中の銀
1モルあたり2×10-3ないし5×10-1モル、好まし
くは1×10-2ないし5×10-1モル添加される。上記
のカプラーをハロゲン化銀乳剤層に導入するには公知の
方法たとえば米国特許2322027号に記載の方法な
どが用いられる。たとえばフタール酸アルキルエステル
(ジブチルフタレート、ジオクチルフタレートなど)、
リン酸エステル(ジフェニルフォスフェート、トリフェ
ニルフォスフェート、トリクレジルフォスフェート、ジ
オクチルブチルフォスフェート)、クエン酸エステル
(たとえばアセチルクエン酸トリブチル)、安息香酸エ
ステル(たとえば安息香酸オクチル)、アルキルアミド
(たとえばジエチルラウリルアミド)、脂肪酸エステル
類(たとえばジブトキシエチルサクシネート、ジオクチ
ルアゼレート)など、または沸点約30℃乃至150℃
の有機溶媒、たとえば硝酸エチル、酢酸ブチルのごとき
低級アルキルアセテート、プロピオン酸エチル、2級ブ
チルアルコール、メチルイソブチルケトン、β−エトキ
シエチルアセテート、メチルセロソルブアセテート等に
溶解したのち、親水性コロイドに分散される。上記の高
沸点有機溶媒と低沸点有機溶媒とを混合して用いてもよ
い。
【0069】また特公昭51−39853、特開昭51
−59953に記載されている重合物による分散法も使
用することができる。カプラーがカルボン酸、スルフォ
ン酸のごとき酸基を有する場合には、アルカリ性水溶液
として親水性コロイド中に導入される。本発明を用いて
作られる感光材料には親水性コロイド層に紫外線吸収剤
を含んでよい。たとえばアリール基で置換されたベンゾ
トリアゾール化合物(たとえば米国特許3533794
号に記載のもの)、4−チアゾリドン化合物(たとえば
米国特許3314794号、同3352681号に記載
のもの)、ベンゾフェノン化合物(たとえば特開昭46
−2784号に記載のもの)、ケイヒ酸エステル化合物
(たとえば米国特許3705805号、同370737
5号に記載のもの)、ブタジエン化合物(たとえば米国
特許4045229号に記載のもの)あるいはベンゾオ
キシゾール化合物(たとえば米国特許3700455号
に記載のもの)を用いることができる。さらに米国特許
3499762号、特開昭54−48535号に記載の
ものを用いることができる。紫外線吸収性のカプラー
(たとえばα−ナフトール系のシアン色素形成カプラ
ー)や紫外線吸収性のポリマーなどを用いてもよい。こ
れらの紫外線吸収剤は特定の層に媒染されてもよい。
【0070】本発明の感光材料の写真処理には、公知の
方法のいずれも用いることができる。処理液には公知の
ものを用いることができる。処理温度は普通18℃から
50℃の間に選ばれるが、18℃より低い温度または5
0℃をこえる温度としてもよい。目的に応じ銀画像を形
成する現像処理(黒色写真処理)あるいは、色素像を形
成すべき現像処理から成るカラー写真処理のいずれでも
適用できる。
【0071】カラー現像液は、一般に発色現像主薬を含
むアルカリ性水溶液から成る。発色現像主薬は公知の一
般芳香族アミン現像剤、例えばフェニレンジアミン類
(例えば4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン、3−
メチル−4−アミノN,N−ジエチルアニリン、4−ア
ミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリ
ン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−ヒ
ドロキシエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N
−エチル−N−β−メタンスルホアミドエチルアニリ
ン、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−β−メ
トキシエチルアニリンなど)を用いることができる。
【0072】この他L.F.A.Mason著 Pho
tographic Proessing Chemi
stry(Focal Press刊、1966年)の
226〜229頁、米国特許2193015号、同25
92364号、特開昭48−64933号などに記載の
ものを用いてよい。カラー現像液はそのほかアルカリ金
属の亜硫酸塩、炭酸塩、ホウ酸塩およびリン酸塩の如き
pH緩衝剤、臭化物、沃化物および有機カブリ防止剤の
如き現像抑制剤ないしカブリ防止剤などを含むことがで
きる。また必要に応じて、硬水軟化剤、ヒドロキシルア
ミンの如き保恒剤、ベンジルアルコール、ジエチレング
リコールの如き有機溶剤、ポリエチレングリコール、四
級アンモニウム塩、アミンの如き現像促進剤、色素形成
カプラー、競争カプラー、ナトリウムポロハイドライド
の如きかぶらせ剤、1−フェニル−3−ピラゾリドンの
如き補助現像薬、粘性付与剤、米国特許4083723
号に記載のポリカルボン酸系キレート剤、西独公開(O
LS)2622950号に記載の酸化防止剤などを含ん
でもよい。
【0073】発色現像後の写真乳剤層は通常、漂白処理
される。漂白処理は定着処理と同時に行なわれてもよい
し、個別に行なわれてよい。漂白剤としては鉄(II
I)、コバルト(III)、クロム(IV)、銅(I
I)などの多価金属の化合物、過酸類、キノン類、ニト
ロソ化合物などが用いられる。たとえばフェリシアン化
合物、重クロム酸塩、鉄(III)またはコバルト(I
II)の有機錯塩、たとえばエチレンジアミン四酢酸、
ニトリロトリ酢酸、1,3−ジアミノ−2−プロパノー
ル四酢酸などのアミノポリカルボン酸類あるいはクエン
酸、酒石酸、リン酸などの有機酸の錯塩;過硫酸塩、過
マンガン酸塩;ニトロソフェノールなどを用いることが
できる。これらのうちエチレンジアミン四酢酸鉄(II
I)ナトリウムおよびエチレンジアミン四酢酸鉄(II
I)アンモニウムを含有する弱い酸化力をもつ漂白液、
漂白定着液においても本発明のカプラーは大きな発色性
を示し、この点でも有利である。エチレンジアミン四酢
酸鉄(III)錯塩は独立の漂白液においても、一浴漂
白定着液においても有利である。
【0074】漂白または漂白定着液には、米国特許30
42520号、同3241966号、特公昭45−85
06号、特公昭45−8836号などに記載の漂白促進
剤、特開昭53−65732号に記載のチオール化合物
その他、種々の添加剤を加えることもできる。
【0075】
【作用】本発明は、従来のフイルム状支持体とは違って
著しく平面性の良いポリエステル系フイルム状支持体を
使用しているため、熱処理した後においても平面性がよ
く、そのためそれから得られる感光材料は巻きぐせがな
いものと考えられるが、この点については理論的に証明
されたものでなく、推測の範囲である。また、熱処理後
のフイルムの平面性がよいため、それに乳剤を塗布して
感光層を形成する際、乳剤の塗りムラを生じることがな
く、それにより質の高い画像を形成することができる。
【0076】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。ただし、本発明はこの実施例のみに限定されるもの
ではない。 実施例1 1)支持体(ポリエステル系フイルム)の種類と熱処理 下記の表1〜6に示した材質からなり、かつそこに示し
た厚みパターンを有し、バルクロールとなっている各種
のポリエステルフイルムロールを用い、表1〜3のフイ
ルムについては表1〜3に示す加熱処理条件において加
熱処理を行い、加熱処理後の平面性(シワ・ベコ等の有
無)の確認および下記の2)下塗層の塗設以下の処理を
行い、表4〜6のフイルムは、加熱処理をせずに下記の
2)下塗層の塗設及び3)バック層の塗設を行い、その
後に4)の加熱処理を行った。
【0077】尚、ポリエステルの支持体を2軸延伸する
際、縦が3倍より小さいか3.5倍より大きい場合、横
が3.5倍より小さいか4.2倍より大きい場合、写真
用支持体として強度が不十分であった。同様に支持体の
厚みが60μmより薄いと強度が不十分であった。
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】
【0080】
【表3】
【0081】
【表4】
【0082】
【表5】
【0083】
【表6】
【0084】2)下塗層の塗設 本支持体は、その各々の両面にコロナ放電処理をした
後、下記組成の下塗液を塗布して下塗層を設けた。コロ
ナ放電処理はピラー社製ソリッドステートコロナ処理機
6KVAモデルを用い、30cm幅支持体を20m/分
で処理する。この時の電流・電圧の読み取り値より被処
理物は、0.375KV・A・分/m2 の処理がなされ
た。処理時の放電周波数は、9.6KHz、電極と誘電
体ロールギャップクリアランスは、1.6mmであっ
た。 (下塗液の組成) ゼラチン 3g 蒸留水 250cc ナトリウムα−スルホジ−2−エチルヘキシルサクシネート 0.05g ホルムアルデヒド 0.02g 3)バック層の塗設 下塗後の支持体の下塗層を設けた側とは反対の面に下記
組成のバック層を塗設した。 3−1)導電性微粒子分散液(酸化スズ−酸化アンチモ
ン複合物分散液)の調製:塩化第二スズ水和物230重
量部と三塩化アンチモン23重量部をエタノール300
0重量部に溶解し均一溶液を得た。この溶液に1N水酸
化ナトリウム水溶液を前記溶液のpHが3になるまで滴
下し、コロイド状酸化第二スズと酸化アンチモンの共沈
澱を得た。得られた共沈澱を50℃に24時間放置し、
赤褐色のコロイド状沈澱を得た。
【0085】赤褐色コロイド状沈澱を遠心分離により分
離した。過剰なイオンを除くため沈澱に水を加え遠心分
離によって水洗した。この操作を3回繰り返し過剰イオ
ンを除去した。過剰イオンを除去したコロイド状沈澱2
00重量部を水1500重量部に再分散し、600℃に
加熱した焼成炉に噴霧し、青味がかった平均粒径0.2
μmの酸化スズ−酸化アンチモン複合物の微粒子粉末を
得た。この微粒子粉末の比抵抗は25Ω・cmであっ
た。
【0086】上記微粒子粉末40重量部と水60重量部
の混合液をpH7.0に調製し、攪拌機で粗分散の後、
横型サンドミル(商品名ダイノミル;WILLYA.I
BACHOFENAG製)で滞留時間が30分になるま
で分散して調製した。 3−2)バック層の調製:下記処方〔A〕を乾燥膜厚が
0.3μmになるように塗布し、115℃で60秒間乾
燥した。この上に更に下記の被覆層用塗布液(B)を乾
燥膜厚が0.1μmになるように塗布し、115℃で3
分間乾燥した。 〔処方A〕 上記導電性微粒子分散液 10重量部 ゼラチン 1重量部 水 27重量部 メタノール 60重量部 レゾルシン 2重量部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 0.01重量部 〔被覆層用塗布液(B)〕 セルローストリアセテート 1重量部 アセトン 70重量部 メタノール 15重量部 ジクロルメチレン 10重量部 p−クロルフェノール 4重量部 4)支持体の熱処理 表4〜6のフイルムについては、上記方法にて、下塗り
層、バック層を塗設した後、表4〜6に示す条件にて、
熱処理を実施した。熱処理は全て直径30cmの巻芯
に、下塗面を外巻にして実施した。その加熱処理後の平
面性(シワ、ベコ等の有無)を確認した。その結果を表
3〜4に示す。 5)感光層の塗設 上記方法で得た各支持体上に下記に示すような組成の核
層を重層塗布し、多層カラー感光材料を作成した。 (感光層組成)各層に使用する素材の主なものは下記の
ように分類されている; ExC:シアンカプラー UV :紫外線吸収剤 ExM:マゼンタカプラー HBS:高沸点有機溶剤 ExY:イエローカプラー H :ゼラチン硬化剤 ExS:増感色素 各成分に対応する数字は、g/m2 単位で表した塗布量
を示し、ハロゲン化銀については、銀換算の塗布量を示
す。ただし増感色素については、同一層のハロゲン化銀
1モルに対する塗布量をモル単位で示す。 (試料101) 第1層((ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.18 ゼラチン 1.40 ExM−1 0.18 ExF−1 2.0×10-3 HBS−1 0.20 第2層(中間層) 乳剤G 銀 0.065 2,5−ジ−t−ペンタデシルハイドロキノン 0.18 ExC−2 0.020 UV−1 0.060 UV−2 0.080 UV−3 0.10 HBS−1 0.10 HBS−2 0.020 ゼラチン 1.04 第3層(低感度赤感乳剤層) 乳剤A 銀 0.25 乳剤B 銀 0.25 ExS−1 6.9×10-5 ExS−2 1.8×10-5 ExS−3 3.1×10-4 ExC−1 0.17 ExC−3 0.030 ExC−4 0.10 ExC−5 0.020 ExC−7 0.0050 ExC−8 0.010 Cpd−2 0.025 HBS−1 0.10 ゼラチン 0.87 第4層(中感度赤感乳剤層) 乳剤D 銀 0.70 ExS−1 3.5×10-4 ExS−2 1.6×10-5 ExS−3 5.1×10-4 ExC−1 0.13 ExC−2 0.060 ExC−3 0.0070 ExC−4 0.090 ExC−5 0.025 ExC−7 0.0010 ExC−8 0.0070 Cpd−2 0.023 HBS−1 0.10 ゼラチン 0.75 第5層(高感度赤感乳剤層) 乳剤E 銀 1.40 ExS−1 2.4×10-4 ExS−2 1.0×10-4 ExS−3 3.4×10-4 ExC−1 0.12 ExC−3 0.045 ExC−6 0.020 ExC−8 0.025 Cpd−2 0.050 HBS−1 0.22 HBS−2 0.10 ゼラチン 1.20 第6層(中間層) Cpd−1 0.10 HBS−1 0.50 ゼラチン 1.10 第7層(低感度緑感乳剤層) 乳剤C 銀 0.35 ExS−4 3.0×10-5 ExS−5 2.1×10-4 ExS−6 8.0×10-4 ExM−1 0.010 ExM−2 0.33 ExM−3 0.086 ExY−1 0.015 HBS−1 0.30 HBS−3 0.010 ゼラチン 0.73 第8層(中感度緑感乳剤層) 乳剤D 銀 0.80 ExS−4 3.2×10-5 ExS−5 2.2×10-4 ExS−6 8.4×10-4 ExM−2 0.13 ExM−3 0.030 ExY−1 0.018 HBS−1 0.16 HBS−3 8.0×10-3 ゼラチン 0.90 第9層(高感度緑感乳剤層) 乳剤E 銀 1.25 ExS−4 3.7×10-5 ExS−5 8.1×10-5 ExS−6 3.2×10-4 ExC−1 0.010 ExM−1 0.030 ExM−4 0.040 ExM−5 0.019 Cpd−3 0.040 HBS−1 0.25 HBS−2 0.10 ゼラチン 1.44 第10層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 銀 0.030 Cpd−3 0.16 HBS−1 0.60 ゼラチン 0.60 第11層(低感度青感乳剤層) 乳剤C 銀 0.18 ExS−7 8.6×10-4 ExY−1 0.020 ExY−2 0.22 ExY−3 0.50 ExY−4 0.020 HBS−1 0.28 ゼラチン 1.10 第12層(中感度青感乳剤層) 乳剤D 銀 0.40 ExS−7 7.4×10-4 ExC−7 7.0×10-3 ExY−2 0.050 ExY−3 0.10 HBS−1 0.050 ゼラチン 0.78 第13層(高感度青感乳剤層) 乳剤F 銀 1.00 ExS−7 4.0×10-4 ExY−2 0.10 ExY−3 0.10 HBS−1 0.070 ゼラチン 0.86 第14層(第1保護層) 乳剤G 銀 0.20 UV−4 0.11 UV−5 0.17 HBS−1 5.0×10-2 ゼラチン 1.00 第15層(第2保護層) H−1 0.40 B−1(直径1.7μm) 5.0×10-2 B−2(直径1.7μm) 0.10 B−3 0.10 S−1 0.20 ゼラチン 1.20 更に、各層に適宜、保存性、処理性、圧力耐性、防黴・
防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくするために W−
1ないしW−3、B−4ないしB−6、F−1ないしF
−17の化合物及び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、イリ
ジウム塩、ロジウム塩が含有されている。
【0087】以下に、各層に使用した乳剤の組成などを
示す。
【0088】
【表7】
【0089】表7において、 (1)乳剤A〜Fは特開平2−191938号の実施例
に従い、二酸化チオ尿素とチオスルフォン酸を用いて粒
子調製時に還元増感されている。 (2)乳剤A〜Fは特開平3−237450号の実施例
に従い、各感光層に記載の分光増感色素とチオシアン酸
ナトリウムの存在下に金増感、硫黄増感とセレン増感が
施されている。 (3)平板状粒子の調製には特開平1−158426号
の実施例に従い、低分子量ゼラチンを使用している。 (4)平板状粒子および粒子構造を有する正常晶粒子に
は特開平3−237450号に記載されているような転
位線が高圧電子顕微鏡を用いて観察されている。
【0090】感光層の塗設に使用された化合物の化学式
を以下に示す。
【0091】
【化6】
【0092】
【化7】
【0093】
【化8】
【0094】
【化9】
【0095】
【化10】
【0096】
【化11】
【0097】
【化12】
【0098】
【化13】
【0099】
【化14】
【0100】
【化15】
【0101】
【化16】
【0102】
【化17】
【0103】
【化18】
【0104】
【化19】
【0105】
【化20】
【0106】現像処理 現像処理条件は下記のとおりである。 処理工程 温度 時間 発色現像 38℃ 3分 停 止 38℃ 1分 水 洗 38℃ 1分 漂 白 38℃ 2分 水 洗 38℃ 1分 定 着 38℃ 2分 水 洗 38℃ 1分 安定浴 38℃ 1分 用いた処理液は次の組成を有する。 発色現像液 苛性ソーダ 2g 亜硫酸ソーダ 2g 臭化カリウム 0.4g 塩化ナトリウム 1g ホー砂 4g ヒドロキシルアミン硫酸塩 2g エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム2水塩 2g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β− ヒドロキシエチル)アニリン・モノサルフェート) 4g 水を加えて 全量1リットル 停止液 チオ硫酸ソーダ 10g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 30ミリリットル 酢酸 30ミリリットル 酢酸ソーダ 5g カリ明ばん 15g 水を加えて 全量1リットル 漂白液 エチレンジアミン4酢酸鉄(III)ナトリウム・2水塩 100g 臭化カリウム 50g 硝酸アンモニウム 50g ホー酸 5g アンモニア水 pHを5.0に調節 水を加えて 全量1リットル 定着液 チオ硫酸ソーダ 150g 亜硫酸ソーダ 15g ホー砂 12g 氷酢酸 15ミリリットル カリ明ばん 20g 水を加えて 全量1リットル 安定浴 ホー酸 5g クエン酸ソーダ 5g メタホー酸ソーダ(4水塩) 3g カリ明ばん 15g 水を加えて 全量1リットル 前記のようにして得た多層カラー写真感光材料につい
て、その塗りムラを調査した。その結果を表1〜6に示
す。
【0107】表1〜6によると、本発明例の1〜9及び
10〜18は、加熱処理後の平面性がよく、乳剤塗布の
塗りムラがなかったが、支持体の厚みパターンにおい
て、4つの条件の少なくとも1つの値が本発明の範囲内
にない比較例1〜16及び17〜32は、加熱処理後の
平面性が悪く、乳剤塗布の塗りムラが発生した。
【0108】
【発明の効果】本発明によるポリエステル系写真用支持
体は、バルクロールの状態において50℃以上ガラス転
位温度以下の加熱処理において、巻きぐせカールがつき
にくくかつフイルムの平面性が損なわず、乳剤塗布ムラ
にもならなかった。本ポリエステル系写真用支持体は、
TACにくらべ機械的強度にすぐれており、フイルムの
厚みを著しく薄くでき、今後のカメラやパトローネの小
型化に対して十分な効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリエステル系写真用支持体における
厚みパターンの条件の説明図を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 1/91 G03C 1/91

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルクロールの状態において50℃以上
    ガラス転移点温度以下で加熱処理される写真用支持体に
    おいて、下記の条件を満足するような厚みパターンであ
    ることを特徴とするポリエステル系写真用支持体。 (1)全幅方向のMax−Min ;TD R値 8μm以下 (2)長さ方向5m長のMax−Min;MD R値 10μm以下 (3)隣接する山と谷の厚み差 ;MD 変動 8μm以下 (4)両端の厚みの平均を基線として この基線より凸部分の最大値 ;TD 基線値 5μm以下
  2. 【請求項2】 ポリエステル系写真用支持体に下塗及び
    バッキングが施されていることを特徴とする請求項1記
    載のポリエステル系写真用支持体。
  3. 【請求項3】 ポリエステル系写真用支持体がポリエチ
    レンテレフタレート及びその誘導体あるいはポリエチレ
    ンナフタレート及びその誘導体であることを特徴とする
    請求項1記載のポリエステル系写真用支持体。
  4. 【請求項4】 ポリエステル系写真用支持体が2,6−
    ナフタレンジカルボン酸あるいは2,6−ナフタレンジ
    カルボン酸ジメチルとエチレングリコールを主とするグ
    リコールとを反応させて得られたポリエステルであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のポリエステル系写真用支
    持体。
  5. 【請求項5】 ポリエステル系写真用支持体が縦3.0
    〜3.5倍、横が3.5〜4.2倍に2軸延伸されたこ
    とを特徴とする請求項4記載のポリエステル系写真用支
    持体。
  6. 【請求項6】 ポリエステル系写真用支持体にナーリン
    グ処理をしたことを特徴とする請求項1記載のポリエス
    テル系写真用支持体。
  7. 【請求項7】 ナーリングされた厚みがバルクロールの
    平均厚みより5μmから50μm厚いことを特徴とする
    請求項5又は請求項6記載のポリエステル系写真用支持
    体。
  8. 【請求項8】 ポリエステル系写真用支持体の厚みが6
    0μmから90μmであることを特徴とする請求項1記
    載のポリエステル系写真用支持体。
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