JP2543759Y2 - 真空端子 - Google Patents

真空端子

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JP2543759Y2
JP2543759Y2 JP1991032806U JP3280691U JP2543759Y2 JP 2543759 Y2 JP2543759 Y2 JP 2543759Y2 JP 1991032806 U JP1991032806 U JP 1991032806U JP 3280691 U JP3280691 U JP 3280691U JP 2543759 Y2 JP2543759 Y2 JP 2543759Y2
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sleeve
vacuum
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vacuum chamber
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隆志 八木
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Kyocera Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、真空端子、特に、真空
チャンバ内と外部端子との間で電気信号を伝達するため
の真空端子に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば電子顕微鏡等の真空チャンバを備
えた理化学機器は、真空チャンバ内の装置と真空チャン
バ外の装置との間で電気信号を伝達するための真空端子
を有している。この真空端子は、一端が真空チャンバに
固定されかつ他端に真空チャンバ外の装置からの外部端
子を取り付けるための取付部を有するアルミニウム(例
えばアルミニウム合金A6951)製のスリーブと、真
空チャンバ内から延びかつ先端がスリーブの取付部内に
配置されたリードピンと、リードピンを支持しかつスリ
ーブ内を真空チャンバ側と取付部側とに気密に仕切るセ
ラミック製のホルダとから主に構成されている。この真
空端子では、ホルダは、Al−Si−Mg合金のロウ材
によりスリーブ内に固定されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記従来の真空端子で
は、スリーブの溶融温度(通常616〜654℃)とホ
ルダを固定するためのロウ材の溶融温度(通常590〜
610℃)とが接近しているため、ホルダをロウ付けす
る際に、スリーブが溶融して変形や孔空き等を起こして
しまうことがある。このようなスリーブの溶融は、真空
漏れの原因となる。
【0004】本考案の目的は、真空漏れを起こしくい真
空端子を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の真空端子は、真
空チャンバ内と外部端子との間で電気信号を伝達するた
めのものである。この真空端子は、一端側が真空チャン
バに固定されかつ他端側に外部端子の取付部を有するア
ルミニウム製のスリーブと、真空チャンバ内から延びか
つ先端が取付部内に配置されたリードピンと、リードピ
ンを支持しかつスリーブ内を真空チャンバ側と取付部側
とに機密に仕切るセラミック製のホルダとを備えてい
る。ホルダは、アルミニウム製のスリーブの溶融温度よ
り低い560℃以下の溶融温度を有する金−アルミニウ
ム合金のロウ材によりスリーブ内に固定されている。
【0006】
【作用】本考案の真空端子では、スリーブの取付部に外
部端子を取り付けると、リードピンを介して真空チャン
バ内と外部端子との間で電気信号が伝達できる。この真
空端子では、セラミック製のホルダをスリーブ内に固定
しているロウ材の溶融温度がスリーブの溶融温度に比べ
て充分に低いので、ロウ材とスリーブとの接触部でスリ
ーブの溶融は起こりにくい。したがって、本考案の真空
端子では、スリーブの溶融による真空漏れは起こりにく
い。
【0007】
【実施例】図1に本考案の一実施例に係る真空端子1を
示す。図において、真空端子1は、スリーブ2と、ジョ
イント部材3と、リードピン4とから主に構成されてい
る。
【0008】スリーブ2は、アルミニウム(例えばアル
ミニウム合金A6951)製の円筒状の部材である。ス
リーブ2の一端側は、アルミニウム製の真空チャンバ5
内(図1の左側)に配置されており、真空チャンバ5の
壁面にアルミニウム合金のロウ材6により気密に固定さ
れている。なお、真空チャンバ5は、例えば電子顕微鏡
等の理化学機器の真空チャンバである。スリーブ2の他
端は、壁面7を有しており、壁面7の中心に連絡口8が
設けられている。
【0009】ジョイント部材3は、概ね円筒状に構成さ
れたチタン製の部材であり、一端がスリーブ2の連絡口
8側端面に固定されている。ここでは、スリーブ2とジ
ョイント部材3とは、中心が一致するよう拡散接合によ
り一体化されている。具体的には、スリーブ2とジョイ
ント部材3とは、互いの接合面が550℃前後に加熱さ
れ、1200kg/cm2 前後で圧接されることにより
一体化している。このため、両者の接合面では、Ti−
Al合金が形成されている。ジョイント部材3の他端側
外周面には、ねじ溝9が設けられている。
【0010】リードピン4は、チタン又はコバール製の
円柱状の部材であり、真空チャンバ5内の装置(図示せ
ず)から真空端子1内に延びている。リードピン4は、
セラミック(例えばアルミナ92%のセラミック)製の
ホルダ10によりスリーブ2の中心に支持されており、
先端がジョイント部材3内に配置されている。ホルダ1
0は、フランジ部11を有するT字状の部材である。ホ
ルダ10のフランジ部11は、連絡口8が設けられたス
リーブ2の壁面7に密接しており、またスリーブ2の内
周面に密接している。
【0011】フランジ部11の真空チャンバ5側の表面
には、図2に示すように、Mo−Mn合金のメタライズ
層13と、ニッケルメッキ層14と、金メッキ層15と
がこの順に積層されている。なお、各層の厚みは、メタ
ライズ層13が15μm程度に、また両メッキ層14,
15がそれぞれ3μm程度に設定されるのが好ましい。
【0012】フランジ部11は、金メッキ層15上に配
置されたロウ材16によりスリーブ2の内周面に気密に
固定されている。これにより、真空端子1内は、真空チ
ャンバ5側とジョイント部材3側とに気密に仕切られて
いる。なお、ロウ材16としては、Au−Al合金のロ
ウ材が用いられる。特に、金を71〜80アトミック%
含み、残りがアルミニウムのロウ材が好ましい。Au−
Al合金のロウ材は、溶融温度が低い(通常560℃以
下)であるため、ロウ付け時にスリーブ2を溶かしにく
い。
【0013】次に、前記真空端子1の使用方法について
説明する。真空端子1には、真空チャンバ5外に配置さ
れた外部装置(図示せず)からのプラグ17が連結され
る。プラグ17は、外部装置から延びるコード18の先
端に取り付けられており、フランジ部19と、フランジ
部19から突出する電極部20と、コード18に取り付
けられた袋ナット21とを主に有している。電極部20
は、円筒状に構成されており、差し込み孔22を有して
いる。この差し込み孔22は、先端側が徐々に広がって
おり、また弾性を有している。袋ナット21は、コード
18上に移動可能に取り付けられており、内周面にねじ
溝23を有している。
【0014】前記プラグ17は、電極部20がジョイン
ト部材3内に差し込まれる。ここでは、リードピン4の
先端が、電極部20の差し込み孔22内に差し込まれ、
差し込み孔22の弾性により電極部20と当接する。こ
れにより、真空チャンバ5内の装置と真空チャンバ5外
に配置された外部装置とがリードピン4を介して接続さ
れる。袋ナット21は、ジョイント部材3のねじ溝9に
螺着される。ここでは、袋ナット21を締め付けると、
袋ナット21がフランジ部19を真空端子1側に押圧す
るので、リードピン4と電極部20との接触が良好に保
たれる。
【0015】前記真空端子1では、ジョイント部材23
が非磁性体のチタン製であるため、リードピン4を伝わ
る電気信号はジョイント部材3からのノイズを受けにく
い。このため、本実施例の真空端子1では、電気信号の
S/N比が低下しにくい。
【0016】また、本実施例の真空端子1は、スリーブ
2とジョイント部材3との接合部が拡散接合のため腐食
しにくい。さらに、ホルダ10が上述のロウ材16によ
りスリーブ2の内周面に固定されているため、ホルダ1
0の固定時に、スリーブ2は、溶融による変形や孔空き
を起こしにくい。これらのため、本実施例の真空端子1
では、真空漏れが起こりにくい。
【0017】〔他の実施例〕 図3は、他の実施例の図1に相当する図である。図にお
いて、この真空端子30は、スリーブ31と、リードピ
ン32と、スリーブ31内でリードピン32を支持する
ためのホルダ33とから主に構成されている。
【0018】スリーブ31は、アルミニウム製の円筒状
の部材である。スリーブ31の一端側は、アルミニウム
製の真空チャンバ34内(図3の左側)に配置されてお
り、真空チャンバ34の壁面にアルミニウム合金のロウ
材35により気密に固定されている。スリーブ31の他
端は、開口しており、外周面にねじ溝36を有してい
る。
【0019】リードピン32は、チタン又はコバール製
の円柱状の部材であり、真空チャンバ34内の装置(図
示せず)からスリーブ31のねじ溝36側端部内に延び
ている。
【0020】ホルダ33は、フランジ部37を有するセ
ラミック製のT字状部材であり、スリーブ31内に配置
されている。ホルダ33のフランジ部37は、スリーブ
31の内周面に密接しており、ロウ材38により気密に
固定されている。これにより、スリーブ31内は、気密
に仕切られている。なお、ロウ材38には、前記実施例
と同じロウ材が用いられている。リードピン32は、こ
のホルダ33の中心に支持されている。
【0021】この実施例の真空端子30では、真空チャ
ンバ34外に配置された装置のプラグ17は、スリーブ
31のねじ溝36側端部に直接取り付けられる。
【0022】
【考案の効果】本考案の真空端子では、ホルダが上述の
ロウ材によりスリーブ内に固定されているため、真空漏
れが起こりにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の縦断面図。
【図2】図1のA部の拡大図。
【図3】他の実施例の図1に相当する図。
【符号の説明】
1,30 真空端子 2,31 スリーブ 3 ジョイント部材 4,32 リードピン 5,34 真空チャンバ 16,38 ロウ材 36 ねじ溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端側が真空チャンバに固定されかつ他端
    側に外部端子の取付部を有するアルミニウム製のスリー
    ブと、前記真空チャンバ内から延びかつ先端が前記取付
    部内に配置されたリードピンと、前記リードピンを支持
    しかつ前記スリーブ内を前記真空チャンバ側と前記取付
    部側とに機密に仕切るセラミック製のホルダとを備え
    た、前記真空チャンバ内と前記外部端子との間で電気信
    号を伝達するための真空端子において、 前記ホルダが、前記アルミニウム製のスリーブの溶融温
    度より低い560℃以下の溶融温度を有する金−アルミ
    ニウム合金のロウ材によりスリーブ内に固定されている
    ことを特徴とする真空端子。
JP1991032806U 1991-04-10 1991-04-10 真空端子 Expired - Lifetime JP2543759Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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EP3852199B1 (en) * 2018-09-11 2023-08-30 Kyocera Corporation Hermetic terminal

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPH0212682U (ja) * 1988-07-08 1990-01-26

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