JP2001060635A - 光半導体素子収納用パッケージ - Google Patents
光半導体素子収納用パッケージInfo
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Abstract
せ、窓部材が外れて光パッケージ内の気密が破れるのを
防止し、また前記応力により窓部材の光学特性が劣化す
るのを抑制すること。 【解決手段】内部に光半導体素子を収納する金属製の光
半導体素子収納用パッケージ本体の一面に形成された開
口8に、光半導体素子と外部の光ファイバとを光学的に
結合させる窓部材1を金属ロウ材を介して接合させた光
半導体素子収納用パッケージにおいて、窓部材1の光半
導体素子収納用パッケージ本体との接合部に環状のメタ
ライズ層2a,2bを被着させ、該環状のメタライズ層
2a,2bにその内周側と外周側とを連通しない空隙3
を設けた。
Description
ォトダイオード等の光半導体素子を収納し、光ファイバ
と光半導体素子とを光学的に結合させる集光レンズ等の
窓部材を具備する光半導体素子収納用パッケージに関す
る。
(以下、光パッケージという)Pを図7〜図9に示す。
半導体レーザやフォトダイオード等の光半導体素子を収
納するための光パッケージPは、基本的に平板状の基体
21と、基体21上に接着固定され箱状の側壁を構成す
る枠体22とから成る。そして、基体21は銅(Cu)
−タングステン(W)合金,SUS(ステンレス),鉄
(Fe)−ニッケル(Ni)−コバルト(Co)合金
(コバール)等から成り、上面の中央領域に光半導体素
子24が載置される光半導体素子24の載置部21aを
有する。また、枠体22はコバール,SUS等から成
り、載置部21aを囲繞するよう基体21上に銀ロウ等
の金属ロウ材を介して接着され、側部に光ファイバ32
を固定するための円筒状の光ファイバ固定部材28と、
さらに外部の駆動回路等に接続されるリード端子36が
ロウ付けされメタライズ配線層29を有するアルミナセ
ラミックス等からなるリード端子部材(フィードスルー
型の絶縁端子部材)27とが設けられる。枠体22の上
部には、光半導体素子24を気密封止する金属製の蓋体
31が設置される。
体素子24を接着固定するとともに、光半導体素子24
の入出力電極等の各電極をボンディングワイヤ30を介
してリード端子36が接続されているメタライズ配線層
29に接続し、次に枠体22の上部に蓋体31を接着さ
せ、基体21と枠体22と蓋体31とからなる容器内部
に光半導体素子24を収納する。最後に枠体22の光フ
ァイバ固定部材28に光ファイバ32の端部をレーザ光
線照射によって溶着接合させ、光ファイバ32を枠体2
2に固定することによって光半導体装置となる。尚、3
5は、基体21の四隅部に設けられ外部の回路基板等上
に光パッケージPをネジ止め等により固定するための貫
通孔35aを形成したフランジ部、25は、光半導体素
子24の下部に設置され光半導体素子24を冷却し安定
的な駆動を行わせるためのペルチェ素子、26は、ペル
チェ素子25と光半導体素子24の間に設置され、Cu
−W合金や窒化アルミニウムセラミックス等の良熱伝導
性材料からなる基板である。
ら供給される電気信号によって光半導体素子24を駆動
し、例えばレーザ光を発振させ、この光を光ファイバ3
2を通して外部に伝送することにより高速光通信等に使
用される。また光半導体装置において、図9に示すよう
に、光ファイバ固定部材28の光パッケージP内部側の
端部には、サファイア,ガラス等から成る集光レンズ等
の光学的な窓部材34がロウ付け等により接合されてい
る。または、図5に示すように、窓部材1の一主面の周
辺側にリング状のメタライズ層を形成し、このメタライ
ズ層を、Fe−Ni−Co合金,Fe−Ni合金,SU
S等から成る枠体22に直接ロウ付けする構成としてい
た。
パッケージ本体との間に金属枠部材を備え、金属枠部材
は窓材との接合面を除く部分に金メッキが施され、金属
枠部材は窓材と低融点ガラスで接合され、かつ表装メッ
キを備えたパッケージ本体の窓材取付部とロウ付けされ
ることにより、窓材の接合後にパッケージをメッキ液に
浸漬する必要がないため、低融点ガラスがメッキ液に触
れて溶融する等の問題が生じないものが提案されている
(従来例1:特開平8−241933号公報参照)。
材を半田ロウで接合した光透過窓を有する半導体用気密
封止容器であって、窓材が中央に円形の光透過部を残し
て周囲にメタライズ部が形成された略正6角形の硼珪酸
ガラス板からなり、硼珪酸ガラス板の外周に内接する円
の直径L1と中央の円形の光透過部の直径L2とが、L
2/L1≦0.85の関係にあることにより、硼珪酸ガ
ラス板の割れがなくかつリークの発生をなくして、信頼
性の高い光半導体用気密封止容器を提供し得るというも
のが公知である(従来例2:特開平11−54642号
公報参照)。
光パッケージPにおいて、図5のような窓部材1の場
合、枠体22を構成するFe−Ni−Co合金{熱膨張
係数約10×10-6/℃(室温〜800℃)},Fe−
Ni合金{熱膨張係数約6.0×10-6/℃(室温〜8
00℃)},SUS{熱膨張係数約18×10-6/℃
(室温〜800℃)}と、窓部材を構成するサファイア
{熱膨張係数約7.9×10-6/℃(室温〜800
℃)},硼珪酸ガラス{熱膨張係数約5.1×10-6/
℃(室温〜800℃)}との熱膨張差により、窓部材に
応力が掛かり窓部材が外れ、その結果光パッケージP内
の気密が破れるといった問題が生じていた。また、窓部
材に掛かる応力により窓部材が変形し、窓部材に複屈
折、屈折率分布が生じて開口数,焦点等が変化し、光学
特性が劣化するという問題があった。
と同様の構成であり、また金属枠部材と窓部材とを低融
点ガラスで接合しているため金属枠部材を酸化しなけれ
ばならず、さらに光パッケージに耐食性を付与するため
にメッキ膜を施すが、この際酸化膜を除去しなければな
らず、従って製造工程が煩雑になるという問題があっ
た。
の筒状部と窓材との熱膨張差により、窓材に応力が掛か
り窓材が外れ、その結果光パッケージ内の気密が破れる
といった問題が生じていた。また、窓材に掛かる応力に
より窓材が変形し、窓材に複屈折、屈折率分布が生じて
開口数,焦点等が変化し光学特性が劣化していた。
れたものであり、その目的は、光パッケージと窓部材と
の熱膨張差により、窓部材に応力が掛かり光パッケージ
から窓部材が外れる、および光パッケージ内の気密が破
れるといった問題を解消し、また窓部材に掛かる応力に
より窓部材に複屈折、屈折率分布が生じて開口数,焦点
等が変化し、光学特性が劣化するのを抑制することを目
的とする。
納用パッケージは、内部に光半導体素子を収納する金属
製の光半導体素子収納用パッケージ本体の一面に形成さ
れた開口に、前記光半導体素子と外部の光ファイバとを
光学的に結合させる窓部材を金属ロウ材を介して接合さ
せた光半導体素子収納用パッケージにおいて、前記窓部
材の光半導体素子収納用パッケージ本体との接合部に環
状のメタライズ層を被着させ、該環状のメタライズ層に
その内周側と外周側とを連通しない空隙を設けたことを
特徴とする。
って光半導体素子収納用パッケージ本体から窓部材に掛
かる応力を、環状のメタライズ層に設けた空隙(空気
層)によって吸収および拡散して緩和させ、窓部材が外
れて光半導体素子収納用パッケージ内の気密が破れるの
を防止し、また窓部材に掛かる応力により窓部材の光学
特性が劣化するのを抑制するという作用効果を有する。
メタライズ層が同心状に形成された複数のメタライズ層
から成ることを特徴とする。これにより、窓部材に掛か
る応力をさらに吸収緩和する効果が向上する。
のうち最外周に位置するメタライズ層に、前記空隙に繋
がるとともに外周側とを連通させる非形成部を設けたこ
とを特徴とする。この構成により、最外周のメタライズ
層に非形成部を設けることで、窓部材と枠体とのロウ付
け時,ペルチェ素子等の電子部品の固定時,ワイヤーボ
ンディング等の結線時,蓋体の封止時等の熱処理時に、
空隙内の空気が膨張して窓部材が外れ易くなるのを防ぐ
ことができるという効果がある。
好ましい基本構成は、上面に光半導体素子が載置される
載置部を有する略長方形の基体と、該基体に前記載置部
を囲繞するように接合され、側部に前記光半導体素子と
光学的に結合される光ファイバを固定する光ファイバ固
定部材および他の側部に前記光半導体素子に駆動信号を
入力するリード端子部材を設けた略長方形の枠体とを具
備するものである。
下に説明する。図1〜図4は、本発明の光パッケージ用
の窓部材の各種実施形態を示す平面図、図6は本発明の
窓部材の接合構造を示す窓部材および光パッケージの部
分断面図である。これらの図において、1はサファイ
ア,ガラス等から成り、半導体レーザ,フォトダイオー
ド,LED(light emission diode)等の光半導体素子
と外部の光ファイバとを光学的に結合させる集光レンズ
としての円形の窓部材である。そして、窓部材1以外の
他の部分の基本構成は図7〜図9と同様である。
に、同心状に形成された2つの環状のメタライズ層2
a,2bを設けたものであり、外周側の環状のメタライ
ズ層2aと内周側の環状のメタライズ層2bとの間に
は、その内周側と外周側とを連通しない空隙(空気層)
3、即ち光パッケージ内と外部とを連通させない空隙
(空気層)3が形成される。これらの環状のメタライズ
層2a,環状のメタライズ層2bおよび空隙3の3層構
造により、窓部材1に掛かる応力を吸収および拡散して
緩和することで、図5の従来品と比べて窓部材1がきわ
めて外れ難いものとなる。そして、環状のメタライズ層
2a,2bの径方向の幅は0.1〜5.0mmが好まし
く、0.1mm未満では光パッケージ内の気密を保持す
ることが困難になり、5.0mmを超えると、窓部材1
中央部の光透過部を確保するために外径の大きな窓部材
1にする必要があり、実用上が支障がある。
0mmが好ましく、0.1mm未満では応力の緩和効果
が不十分であり、5.0mmを超えると、空隙3内の空
気量が多いため熱処理時に空隙3内の空気が膨張して窓
部材1が外れ易くなる。
状のメタライズ層2aと内周側の環状のメタライズ層2
bとを連結部4により部分的に連結させたものであり、
これにより環状のメタライズ層2a,環状のメタライズ
層2b,空隙3および連結部4の3層構造全体で応力を
緩和する効果が高まる。
部に外部に連通しないボイド状の空隙5を有する環状の
メタライズ層2を設けたものであり、この構成によって
も、応力を吸収および拡散して緩和する効果が得られ
る。この場合、環状のメタライズ層2の径方向の幅は、
図1の場合と同様に0.1〜5.0mmが好ましい。こ
の空隙5の平均直径は、環状のメタライズ層2の径方向
の幅よりも小さくかつ0.1〜5.0mmが良い。0.
1mm未満では応力の緩和効果が不十分であり、5.0
mmを超えると、空隙5内の空気量が多いため熱処理時
に空隙5内の空気が膨張して窓部材1が外れ易くなる。
ける体積占有率は10〜80体積%が良く、10体積%
未満では応力の緩和効果が不十分であり、80体積%を
超えると熱処理時に空隙5内の空気が膨張して窓部材1
が外れ易くなる。
側の環状のメタライズ層2aに、空隙3に繋がり外周側
とを連通させる非形成部6を設けたものであり、このよ
うな構成により熱処理時に空隙3内の空気が膨張して窓
部材1が外れ易くなるのを防ぐことができるという効果
がある。
2,2a,2bの厚さは、0.1〜100μmが好まし
く、0.1μm未満では光パッケージ内の気密を保持す
ることが困難になり、100μmを超えるとメタライズ
層を形成するのが困難となる。また、環状のメタライズ
層2,2a,2bに設ける空隙3,5は、内周側の外部
と外周側の外部を連通しないものであり、これにより光
パッケージ内部の気密が保持される。
2a,2bは、公知のMo,Mnペースト等を塗布焼成
したもの、またはTi層,Pt層,Au層の3層をスパ
ッタリング法等の薄膜形成法により順次成膜したものか
ら成る。Mo,Mnペーストを塗布焼成したものの場
合、さらにNiメッキを施し、Ag−Cu共晶合金ロウ
材により光パッケージ本体に接合するか、またはNiメ
ッキ,Auメッキを施し、Au−Sn合金ロウ材により
光パッケージ本体に接合する。また、Ti層,Pt層,
Au層の3層をスパッタリング法により成膜したものの
場合、Au−Sn合金ロウ材により光パッケージ本体に
接合する。
スクリーン印刷法,スパッタリング法による成膜時に、
所定パターンを有するマスクを用いることにより行うこ
とができる。特に、スクリーン印刷法等の厚膜法では、
マスキングによる形成が容易であり好適である。
形のものに限らず、四角形以上の多角形でも良く、同様
に環状のメタライズ層2,2a,2bの形状も四角形以
上の多角形等に変更し得る。また、環状のメタライズ層
2a,2bは3つ以上のものを同心状に形成しても構わ
ない。
〔2〕のように作製され光パッケージ本体に接合され
る。
しての窓部材1について、その一主面周辺の接合部に、
環状のメタライズ層用のMo,Mnペーストを所定パタ
ーン(図1〜図4)となるようにスクリーン印刷法等で
塗布し、還元雰囲気中で1200℃〜1500℃で焼成
する。
メッキ法または無電解メッキ法によりNiメッキを施
し、図6に示すように、光パッケージ本体の開口8を塞
ぐようにして光パッケージ本体に窓部材1をAg−Cu
共晶合金ロウ材で接合し、その後光パッケージ本体に電
解メッキ法または無電解メッキ法によりNiメッキ,A
uメッキを施す。尚、図6において、7は環状のメタラ
イズ層を含む接合部である。
の間に、窓部材1に熱膨張係数の近い材料、例えばFe
−Ni−Co合金の組成比を調整することで熱膨張係数
を近似させたもの,セラミックス等から成る環状部材
(フランジ)を介在させても良い。そしてこの場合、N
iメッキを施した環状のメタライズ層と環状部材とをA
g−Cu共晶合金ロウ材で接合し、さらに環状部材に電
解メッキ法または無電解メッキ法によりNiメッキ,A
uメッキを施し、その後Niメッキ,Auメッキを全体
に施した光パッケージ本体の開口8に、Au−Sn合金
ロウ材で環状部材を接合して気密封止する。
ら成る窓部材1の一主面周辺の接合部に、真空蒸着法,
スパッタリング法等により環状のメタライズ層用のTi
層,Pt層,Au層の3層を所定パターン(図1〜図
4)で成膜し、Niメッキ,Auメッキを全体に施した
光パッケージ本体の開口8に、Au−Sn合金ロウ材で
窓部材1を接合して気密封止する方法もある。
部材1を直接接合させたが、図9のように、Fe−Ni
−Co合金等の金属から成る円筒状の光ファイバ固定部
材28の光パッケージ内部側端部に設けても良い。
は、図7〜図9の如く、上面に光半導体素子24が載置
される載置部21aを有する略長方形の基体21と、該
基体21に前記載置部21aを囲繞するように接合さ
れ、側部に前記光半導体素子24と光学的に結合される
光ファイバ32を固定する光ファイバ固定部材28およ
び他の側部に前記光半導体素子24に駆動信号を入力す
るリード端子部材27を設けた略長方形の枠体22とを
具備するものである。
導体素子24,温度センサ等の各種電子部品がペルチェ
素子25および基板26を介して接着固定される。基体
21はCu−W合金等から成るのが良く、Cu−W合金
は熱放散性が良好であり、他の部材に使用されるFe−
Ni−Co合金やセラミックスと熱膨張係数が近似する
という点で好適である。このCu−W合金は、平均粒径
約10μmのタングステン粉末を1000kgf/cm
2 程度の圧力で加圧成形するとともに、還元雰囲気中で
約2300℃の温度で焼成して多孔質のタングステン焼
結体を得、次に1100℃の温度で加熱溶融させたCu
をタングステン焼結体の多孔部分に毛管現象を利用して
含浸させることにより作製される。
囲繞するように箱状の枠体22が銀ロウ等の金属ロウ材
を介して接合されており、枠体22の長辺側側部にはリ
ード端子部材27、他の長辺側側部には光ファイバ固定
部材28が側壁を貫通して、金属ロウ材等により接合さ
れ配設されている。そして、枠体22は内部に光半導体
素子24を収容する空間を形成するとともに、リード端
子部材27及び光ファイバ固定部材28を支持する機能
を有する。この枠体22は、Fe−Ni−Co合金(コ
バール)等から成り、Fe−Ni−Co合金のインゴッ
トに公知の引き抜き加工法により角パイプを作製し、そ
の角パイプを切断して切削加工法やプレス加工法等の金
属加工を施すことによって所定の枠状に形成する。ま
た、枠体22はセラミックス等の絶縁体でも構わない。
基体21の長辺側に対応する枠体22の側壁に取着され
たリード端子部材27は、熱伝導性および電気絶縁性に
優れるアルミナ(Al2 O3 )セラミックス等の電気絶
縁材料から成るのが良く、その上面には枠体22の内側
から外側に導出されリード端子36に接続されるメタラ
イズ配線層29が設けられる。
に収納される光半導体素子24,ペルチェ素子25およ
び各種電子部品と、外部の駆動回路等とを接続する機能
を有する。このリード端子部材27は、例えばアルミナ
セラミックスから成る場合、アルミナ,酸化珪素(Si
O2 ),酸化カルシウム(CaO),酸化マグネシウム
(MgO)等の原料粉末に樹脂バインダや溶剤等を添加
混合して泥漿状となし、これを公知のドクターブレード
法等によりシート状とすることによって複数枚のセラミ
ックスグリーンシートを作製し、その後セラミックスグ
リーンシートに打ち抜き加工を施してこれらを積層し、
1550℃程度の高温で焼成して作製される。
ズ配線層29は、その一端側が、光半導体素子24の電
極,ペルチェ素子25の電極および各種電子部品(図示
せず)等の電極にボンディングワイヤ30を介して接続
され、また他端側は、リード端子36と銀ロウ等の金属
ロウ材を介して接続される。このリード端子36を外部
の駆動回路等に接続することにより、光半導体素子24
やペルチェ素子25および各種電子部品が外部と接続さ
れる。そして、メタライズ配線層29はW,Mo,Mn
等の高融点金属の粉末を含有する金属ペーストを焼成し
て成り、例えばW粉末やMn粉末等の金属粉末に有機樹
脂バインダや溶剤を添加混合して得た金属ペーストを、
リード端子部材27用のセラミックスグリーンシートに
公知のスクリーン印刷法等により所定パターンに印刷塗
布しておき焼成することで、リード端子部材27の所定
位置に被着形成される。
−Co合金,Fe−Ni合金等の金属から成り、光半導
体素子24を外部の駆動回路等に電気的に接続する作用
をなす。リード端子36は、例えばFe−Ni−Co合
金から成る板材に打ち抜き加工,エッチング加工等を施
すことにより所定形状に形成される。
22の側壁には、光ファイバ32を固定する円筒状の光
ファイバ固定部材28が、枠体22の内外を貫通するま
たは枠体22の側壁に接合されるように取着される。こ
の光ファイバ固定部材28の光パッケージの外側端部に
は、光ファイバ32の端部を貫通孔に挿入固定したフラ
ンジ部材33を接着剤や溶接等により接合することによ
り、光半導体素子24と光ファイバ32の光軸を合致さ
せた状態で光学的に結合させて固定する(図9)。この
ように、光ファイバ32を設置固定することによって、
光半導体素子24で発振したレーザ光を外部に伝送す
る、または外部からの光を光半導体素子24で受光する
ことが可能になる。
材との熱膨張差により窓部材に応力が掛かり、光パッケ
ージから窓部材が外れる、光パッケージ内の気密が破れ
るといった問題を解消し、また窓部材に掛かる応力によ
り窓部材に複屈折、屈折率分布が生じて開口数,焦点等
が変化し、光学特性が劣化するのを抑制するという作用
効果を有する。
本発明の要旨を逸脱しない範囲内であれば種々の変更を
行っても何等差し支えない。
〔1〕〜〔3〕のようにして構成した。
から成る集光レンズ用の窓部材1の一主面周辺の接合部
に、2重の同心円状の環状のメタライズ層2a,2bの
パターンを形成するように、Mo,Mnペーストをスク
リーン印刷法で塗布し、還元雰囲気中で1400℃で焼
成した。
上に、無電解メッキ法によりNiメッキを施し、窓部材
1に熱膨張係数の近いFe−Ni−Co合金から成り、
環状のメタライズ層2aおよび環状のメタライズ層2b
を覆う幅を有する環状部材(フランジ)を、環状のメタ
ライズ層2a,2bにAg−Cu共晶合金ロウ材で接合
した。
りNiメッキ,Auメッキを施し、その後、SUSから
成りNiメッキ,Auメッキを全体に施した光パッケー
ジ本体の開口8を塞ぐようにして、Au−Sn合金ロウ
材で環状部材を接合して気密封止した。
の環状のメタライズ層2を有する光パッケージを上記実
施例と同様にして作製し、本発明品と比較例品の各々1
00個ずつについて大気中での温度サイクル試験、フロ
リナート液中での熱衝撃試験、急加熱,急冷試験の3種
の試験を行い、環状のメタライズ層2,2a,2bの剥
がれ、Heリーク法による気密性の評価をした結果を表
1に示す。尚、前記温度サイクル試験は、−65℃〜1
75℃の温度変化の1サイクル(30分)を100サイ
クル行い、熱衝撃試験は、−70℃〜155℃の温度変
化の1サイクル(5分)を20サイクル行い、急加熱,
急冷試験は、ヒーターブロックにより室温(20〜30
℃)から400℃に急加熱し、5分間放置後氷水により
0℃に急冷することで行った。
ライズ層2,2a,2bの剥がれ、気密性の劣化が全く
なく、高い信頼性を有することが判った。これに対し、
比較例では、いずれの試験においても不良品が発生し、
信頼性に劣っていた。
て、光パッケージ本体に取付けた後の変形量を測定し
た。図6に示すように、光パッケージの内側を−方向、
外側を+方向とし、窓部材1の変形量を測定した結果を
図10のグラフに示す。図10より、本発明品は比較例
品に比べ変形量が最大変形部で1μm減少し、変形量が
約17%改善され、光学特性の劣化が抑制された。
パッケージ本体との接合部に環状のメタライズ層を被着
させ、該環状のメタライズ層にその内周側と外周側とを
連通しない空隙を設けたことにより、光パッケージと窓
部材との熱膨張差によって光パッケージ本体から窓部材
に掛かる応力を、環状のメタライズ層に設けた空隙によ
って吸収および拡散して緩和させ、窓部材が外れて光パ
ッケージ内の気密が破れるのを防止し、また窓部材に掛
かる応力により窓部材の光学特性が劣化するのを抑制す
るという作用効果を有する。
る。
ある。
ある。
ある。
図である。
る。
る。
量を示すグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】内部に光半導体素子を収納する金属製の光
半導体素子収納用パッケージ本体の一面に形成された開
口に、前記光半導体素子と外部の光ファイバとを光学的
に結合させる窓部材を金属ロウ材を介して接合させた光
半導体素子収納用パッケージにおいて、前記窓部材の光
半導体素子収納用パッケージ本体との接合部に環状のメ
タライズ層を被着させ、該環状のメタライズ層にその内
周側と外周側とを連通しない空隙を設けたことを特徴と
する光半導体素子収納用パッケージ。 - 【請求項2】前記環状のメタライズ層が同心状に形成さ
れた複数のメタライズ層から成ることを特徴とする請求
項1記載の光半導体素子収納用パッケージ。 - 【請求項3】前記複数のメタライズ層のうち最外周に位
置するメタライズ層に、前記空隙に繋がるとともに外周
側とを連通させる非形成部を設けたことを特徴とする請
求項2記載の光半導体素子収納用パッケージ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23606999A JP3670527B2 (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | 光半導体素子収納用パッケージ |
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