JP2001102636A - 光半導体素子収納用パッケージ - Google Patents

光半導体素子収納用パッケージ

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JP2001102636A
JP2001102636A JP27301299A JP27301299A JP2001102636A JP 2001102636 A JP2001102636 A JP 2001102636A JP 27301299 A JP27301299 A JP 27301299A JP 27301299 A JP27301299 A JP 27301299A JP 2001102636 A JP2001102636 A JP 2001102636A
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JP
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optical semiconductor
semiconductor element
layer
substrate
wiring layer
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JP27301299A
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English (en)
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Shigeo Morioka
滋生 森岡
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】端子体のメタライズ配線層を伝播する高周波駆
動信号に伝播遅延が生じ光半導体素子が誤動作する。 【解決手段】基体1と、前記基体1上に光半導体素子載
置部1aを囲繞するようにして取着され、側部に2つの
貫通孔2a、2bを有する枠体2と、前記1つの貫通孔
2aもしくは貫通孔2a周辺の枠体2に取着され、光フ
ァイバー部材8が接合される筒状の固定部材6と、前記
他の貫通孔2bに挿着され、矩形状のセラミック基板1
0cの上面に、相対向する2辺間に亘るメタライズ配線
層11を被着するとともに該メタライズ配線層11の中
央部を挟んで他の2辺間に亘るセラミック壁部材10d
を接合し、かつ前記セラミック基板10cの下面に厚さ
0.1mm乃至2mmの金属板からなる接地導体層12
が接合されてなる端子体10と、前記枠体2の上面に取
着される蓋部材3とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光半導体素子を収容
するための光半導体素子収納用パッケージに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、光半導体素子を収容するための光
半導体素子収納用パッケージは、一般に鉄ーニッケルー
コバルト合金や銅ータングステン合金等の金属材料から
成り、上面中央部に光半導体素子が電子冷却素子を間に
挟んで載置される載置部を有する基体と、前記光半導体
素子載置部を囲繞するようにして基体上に銀ロウ等のロ
ウ材を介して接合され、側部に貫通孔及び切欠部を有す
る鉄ーニッケルーコバルト合金等の金属材料から成る枠
体と、前記枠体の貫通孔もしくは貫通孔周辺の枠体に取
着され、内部に光信号が伝達される空間を有する鉄ーニ
ッケルーコバルト合金等の金属材料から成る筒状の固定
部材と、前記筒状の固定部材に融点が300〜400℃
の金ー錫合金等の低融点ロウ材を介して取着された固定
部材の内部を塞ぐ非晶質ガラス等から成る透光性部材
と、前記枠体の切欠部に挿着され、酸化アルミニウム質
焼結体から成る絶縁基体に光半導体素子の各電極がボン
ディングワイヤを介して電気的に接続されるメタライズ
配線層が形成されている端子体と、前記枠体の上面に取
着され光半導体素子を気密に封止する蓋部材とから構成
されており、前記基体の光半導体素子載置部に光半導体
素子を間にペルチェ素子等の電子冷却素子を間に挟んで
載置固定させるとともに該光半導体素子の各電極をボン
ディングワイヤを介して端子体のメタライズ配線層に電
気的に接続し、しかる後、前記枠体の上面に蓋部材を接
合させ、基体と枠体と蓋部材とから成る容器内部に光半
導体素子を気密に収容するとともに筒状固定部材に光フ
ァイバー部材を、例えば、YAG溶接等により取着する
ことによって製品としての光半導体装置となる。
【0003】かかる光半導体装置は電子冷却素子により
光半導体素子を冷却しつつ光半導体素子に外部電気回路
から供給される高周波駆動信号によって光励起を起こさ
せ、該励起した光を透光性部材を介して光ファイバー部
材に授受させるとともに該光ファイバー部材の光ファイ
バー内を伝達させることによって高速通信等に使用され
る。
【0004】なお、前記端子体は酸化アルミニウム質焼
結体等のセラミックスから成る絶縁体の上面にタングス
テンやモリブデン等の高融点金属から成る複数のメタラ
イズ配線層を互いに略平行に被着させるとともに、下面
にタングステン等の高融点金属から成る接地導体層を略
全面に被着させ、さらに絶縁体の上面に各メタライズ配
線層の一部を挟み込むように各メタライズ配線層に対し
ほぼ直交する方向で酸化アルミニウム質焼結体等のセラ
ミックスから成る絶縁壁部材を接合させることによって
形成されている。
【0005】また前記端子体は、酸化アルミニウム、酸
化珪素、酸化マグネシウム、酸化カルシウム等の原料粉
末に適当な有機バインダー、可塑剤、溶剤等を添加混合
して泥漿状と成すとともにこれを従来周知のドクターブ
レード法やカレンダーロール法等のテープ成形技術を採
用して複数のセラミックグリーンシート(セラミック生
シート)を得、次に前記セラミックグリーンシートにタ
ングステンやモリブデン等の高融点金属粉末に適当な有
機バインダー、可塑剤、溶剤を添加混合して得た金属ペ
ーストをスクリーン印刷法等の厚膜形成技術を採用する
ことによって所定パターンに印刷塗布し、次に前記セラ
ミックグリーンシートを復数枚積層するとともに還元雰
囲気中、約1600℃の温度で焼成し、セラミックグリ
ーンシートと金属ペーストを焼結一体化させることによ
って製作されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の光半導体素子収納用パッケージにおいては端子体の
下面に被着されている接地導体層がタングステンやモリ
ブデン等の高融点金属に有機バインダー等を添加混合し
て成る金属ペーストをスクリーン印刷法により塗布する
ことによって形成されているため厚みが50μm程度と
薄く、接地導体層の電気抵抗が大きくなり、その結果、
メタライズ配線層に光半導体素子を駆動させるための高
周波駆動信号を伝播させた場合、メタライズ配線層を伝
播する高周波駆動信号に伝播遅延が生じ、光半導体素子
に誤動作が生じるという欠点を有していた。
【0007】本発明は上記欠点に鑑み案出されたもの
で、その目的は端子体のメタライズ配線層を伝播する高
周波駆動信号に伝播遅延が生じるのを有効に防止し、光
半導体素子を常に正常に作動させることができる光半導
体素子収納用パッケージを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光半導体素子収
納用パッケージは、上面に光半導体素子が載置される載
置部を有する基体と、前記基体上に光半導体素子載置部
を囲繞するようにして取着され、側部に2つの貫通孔を
有する枠体と、前記1つの貫通孔もしくは貫通孔周辺の
枠体に取着され、光ファイバー部材が接合される筒状の
固定部材と、前記他の貫通孔に挿着され、矩形状のセラ
ミック基板の上面に、相対向する2辺間に亘るメタライ
ズ配線層を被着するとともに該メタライズ配線層の中央
部を挟んで他の2辺間に亘るセラミック壁部材を接合
し、かつ前記セラミック基板の下面に厚さ0.1mm乃
至2mmの金属板からなる接地導体層が接合されてなる
端子体と、前記枠体の上面に取着され、光半導体素子を
気密に封止する蓋部材とからなることを特徴とするもの
である。
【0009】本発明の光半導体素子収納用パッケージに
よれば、光半導体素子に高周波駆動信号を伝播供給する
端子体の接地導体層として厚さが0.1mm乃至2mm
の金属板を用いたことから接地導体層の電気抵抗が小さ
くなり、その結果、端子体のメタライズ配線層に光半導
体素子を駆動させるための高周波駆動信号を伝播させた
場合、メタライズ配線層を伝播する高周波駆動信号に伝
播遅延を生じることはなく、光半導体素子を常に正常に
作動させることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明を添付図面に基づき詳
細に説明する。図l乃至図4は本発明の光半導体素子収
納用パッケージの一実施例を示し、1は基体、2は枠
体、3は蓋部材である。
【0011】前記基体1と枠体2と蓋部材3とで内部に
光半導体素子4を収容するための容器が構成される。
【0012】前記基体1は光半導体素子4を支持するた
めの支持部材として作用し、その上面の略中央部に光半
導体素子4を載置するための載置部1aを有し、該載置
部1aには光半導体素子4が間にペルチェ素子等の電子
冷却素子5を挟んで金ーシリコンロウ材等の接着剤によ
り接着固定される。
【0013】前記基体1は鉄ーニッケルーコバルト合金
や銅ータングステン合金等の金属材料から成り、例え
ば、鉄ーニッケルーコバルト合金から成る場合、鉄ーニ
ッケルーコバルト合金のインゴット(塊)に圧延加工法
や打ち抜き加工法等、従来周知の金属加工法を施すこと
によって製作される。
【0014】なお、前記基体1はその外表面に耐蝕性に
優れ、かつロウ材に対して濡れ性の良い金属、具体的に
は厚さ2〜6μmのニッケル層と厚さ0.5〜5μmの
金層を順次、メッキ法により被着させておくと、基体1
が酸化腐蝕するのを有効に防止することができるととも
に基体1上面に光半導体素子4の下部に配されるペルチ
ェ素子等の電子冷却素子5を強固に接着固定させること
ができる。従って、前記基体1は酸化腐蝕を有効に防止
し、かつ上面に光半導体素子4の下部に配されるペルチ
ェ素子等の電子冷却素子5を強固に接着固定させる場合
にはその外表面に厚さ2〜6μmのニッケル層と厚さ
0.5〜5μmの金層を順次、メッキ法により被着させ
ておくことが好ましい。
【0015】また前記基体1の上面には、光半導体素子
4が載置される載置部1aを囲繞するようにして枠体2
が接合されており、該枠体2の内側に光半導体素子4を
収容するための空所が形成されている。
【0016】前記枠体2は鉄ーニッケルーコバルト合金
や鉄ーニッケル合金等の金属材料から成り、例えば、鉄
ーニッケルーコバルト合金等のインゴット(塊)をプレ
ス加工により枠状とすることによって形成され、基体1
への取着は基体1上面と枠体2の下面とを銀ロウ材を介
して銀ロウ付けすることによって行われている。
【0017】更に前記枠体2はその側部に貫通孔2aが
設けてあり、該貫通孔2a内壁面には筒状の固定部材6
が取着され、更に筒状の固定部材6の内側の一端には透
光性部材7が取着されている。
【0018】前記枠体2の側部に形成されている貫通孔
2aは固定部材6を枠体2に取着するため取着孔として
作用し、枠体2の側部に従来周知のドリル孔あけ加工を
施すことによって所定形状に形成される。
【0019】前記枠体2の貫通孔2aに取着されている
固定部材6は光ファイバー部材8を枠体2に固定する際
の下地固定部材として作用するとともに光半導体素子4
が励起した光を光ファイバー部材8に伝達させる作用を
なし、その内側の一端には、例えば、透光性部材7が取
着され、また外側の一端には光ファイバー部材8が取着
接続される。
【0020】前記筒状の固定部材6は鉄ーニッケルーコ
バルト合金や鉄ーニッケル合金等の金属材料から成り、
例えば、鉄ーニッケル合金のインゴット(塊)をプレス
加工により筒状とすることによって形成される。
【0021】また、前記固定部材6はその内側の一端
に、例えば、透光性部材7が取着されており、該透光性
部材7は固定部材6の内部空間を塞ぎ、基体1と枠体2
と蓋部材3とから成る容器の気密封止を保持させるとと
もに固定部材6内部の空間を伝達する光半導体素子4の
励起した光をそのまま固定部材6に取着接続される光フ
ァイバー部材8に伝達させる作用をなす。
【0022】前記透光性部材7は、例えば、酸化珪素、
酸化鉛を主成分とした鉛系及びホウ酸、ケイ砂を主成分
としたホウ珪酸系の非晶質ガラスで形成されており、該
非晶質ガラスは結晶軸が存在しないことから光半導体素
子4の励起する光を透光性部材7を通過させ光ファイバ
ー部材8に授受させる場合、光半導体素子4の励起した
光は透光性部材7で複屈折を起こすことはなくそのまま
光ファイバー部材8に授受されることとなり、その結
果、光半導体素子4が励起した光の光ファイバー部材8
への授受が高効率となって光信号の伝送効率を高いもの
となすことができる。
【0023】前記透光性部材7固定部材6への取着は、
例えば、図3に示すように、透光性部材7の外周部に予
めメタライズ層9を被着させておき、該メタライズ層9
と固定部材6とを金ー錫合金等のロウ材を介しロウ付け
することによって行われる。
【0024】この場合、透光性部材7の固定部材6への
取着が金ー錫合金等によるロウ付けにより行われること
から取着の信頼性が高いものとなり、これによって固定
部材6と透光性部材7との取着部における光半導体素子
4を収容する容器の気密封止が完全となり、容器内部に
収容する光半導体素子4を長期間にわたり正常、かつ安
定に作動させることができる。
【0025】なお、前記透光性部材7の外周部に予め被
着されているメタライズ層9は透光性部材7を構成する
非晶質ガラスの融点が約700℃と低く、従来周知のM
oーMn法を採用することによって形成することができ
ないことから図3に示すように、非晶質ガラスに対して
活性があり、強固に接合するチタン、チタンータングス
テン、窒化タンタルの少なくとも1種から成る第1層9
aと、この第1層9aが透光性部材7を固定部材6にロ
ウ付けする際の熱によって後述する第3層9cに拡散
し、メタライズ層9の透光性部材7に対する接合強度が
低下するのを有効に防止する白金、ニッケル、ニッケル
ークロムの少なくとも1種から成る第2層9bと、メタ
ライズ層9に対するロウ材の濡れ性を改善し、メタライ
ズ層9のロウ材を強固に接合させて透光性部材7を固定
部材6に強固に取着させる金、白金、銅の少なくとも1
種から成る第3層9cとを順次、積層させることによっ
て形成されており、特にチタンー白金ー金を順次積層さ
せて形成したメタライズ層9は透光性部材7との接合強
度が強く、かつロウ材との濡れ性良好で透光性部材7を
固定部材6にロウ付けすることが可能なことからメタラ
イズ層9として極めて好適である。
【0026】更に前記チタン、チタンータングステン、
窒化タンタルの少なくとも1種から成る第1層9aと、
白金、ニッケル、ニッケルークロムの少なくとも1種か
ら成る第2層9bと、金、白金、銅の少なくとも1種か
ら成る第3層9cとの3層構造を有するメタライズ層9
はその各々の金属材料、窒化物を透光性部材7の外周部
にスパッタリング法や蒸着法、イオンプレーティング
法、メッキ法等により順次、所定厚みに被着させること
によって形成される。
【0027】また更に前記メタライズ層9をチタン、チ
タンータングステン、窒化タンタルの少なくとも1種か
ら成る第1層9aと、白金、ニッケル、ニッケルークロ
ムの少なくとも1種から成る第2層9bと、金、白金、
銅の少なくとも1種から成る第3層9cとで形成する場
合、第1層9aの層厚500はオングストローム未満と
なるとメタライズ層9の透光性部材7に対する接合強度
が弱くなる傾向にあり、また2000オングストローム
を超えると透光性部材7に第1層9aを被着させる際に
第1層9a中に大きな応力が発生内在し、該内在応力に
よって第1層9aが透光性部材7より剥離し易くなる傾
向にあることから第1層9aの厚みは500オングスト
ローム乃至2000オングストロームの範囲としておく
ことが好ましく、第2層9bの層厚は500オングスト
ローム未満となると透光性部材7を固定部材6にロウ付
けする際の熱によって第1層9aが第3層9cに拡散す
るのを有効に防止することができず、メタライズ層9の
透光性部材7に対する接合強度が低下してしまう危険性
があり、また10000オングストロームを超えると第
1層9a上に第2層9bを被着させる際に第2層9b中
に大きな応力が発生内在し、該内在応力によって第2層
9bが第1層9aより剥離し易くなる傾向にあることか
ら第2層9bの厚みは500オングストローム乃至10
000オングストロームの範囲としておくことが好まし
く、第3層9cの層厚は0.5μm未満であるとメタラ
イズ層9に対するロウ材の濡れ性が大きく改善されず、
透光性部材7を固定部材6に強固にロウ付け取着するの
が困難となる傾向にあり、また5μmを超えると第2層
9b上に第3層9cを被着させる際に第3層9c中に大
きな応力が発生し、該内在応力によって第3層9cが第
2層9bより剥離し易くなる傾向にあることから第3層
9cの厚みは0.5μm乃至5μmの範囲としておくこ
とが好ましい。
【0028】前記枠体2は更にその側部に貫通孔2bが
形成されており、該貫通孔2bには端子体10が挿着さ
れている。
【0029】前記端子体10は図4に示すように、矩形
状のセラミック基板10cの上面に、相対向する2辺1
0e、10f間に亘るメタライズ配線層11を被着する
とともに該メタライズ配線層11の中央部を挟んで他の
2辺間に亘るセラミック壁部材10dを接合して形成さ
れている。
【0030】前記端子体10は酸化アルミニウム質焼結
体等のセラミックスから成り、枠体2の光半導体素子収
納用パッケージ内側に突出する突出部10aと光半導体
素子収納用パッケージ外側に突出する突出部10bとを
有する断面が凸型の絶縁部材であり、突出部10a上面
から突出部10b上面に亘り、枠体2の内外を電気的に
接続するための複数のメタライズ配線層11が被着形成
されている。
【0031】前記端子体10は、枠体2の側部に形成さ
れた内外に貫通する貫通孔2bに、銀ロウ等のロウ材に
より挿着されており、枠体2の一部となって内外を気密
に仕切るとともに枠体2の内外を導通させる導電路を構
成する。また、メタライズ配線層11のうち突出部10
aに被着形成された部位には、それぞれ光半導体素子4
の各電極やペルチェ素子等の電子冷却素子5の電極がボ
ンディングワイヤ等を介して電気的に接続される。
【0032】一方、前記メタライズ配線層11のうち突
出部10bに被着された部位には、外部の駆動回路等に
接続するための外部リード端子が銀ロウ等のロウ材によ
り接合されている。
【0033】前記端子体10は、例えば、アルミニウム
質焼結体から成る場合、酸化アルミニウム、酸化珪素、
酸化マグネシウム、酸化カルシウム等の原料粉末に適当
な有機バインダー、可塑剤、溶剤等を添加混合して泥漿
状と成すとともにこれを従来周知のドクターブレード法
やカレンダーロール法等のテープ成形技術を採用して複
数のセラミックグリーンシート(セラミック生シート)
を得、次に前記セラミックグリーンシートにタングステ
ンやモリブデン等の高融点金属粉末に適当な有機バイン
ダー、可塑剤、溶剤を添加混合して得た金属ペーストを
スクリーン印刷法等の厚膜形成技術を採用することによ
ってメタライズ配線層11となるように所定パターンに
印刷塗布し、次に前記セラミックグリーンシートを複数
枚積層するとともに還元雰囲気中、約1600℃の温度
で焼成することによって製作される。
【0034】更に前記端子体10はセラミック基板10
cの下面に接地導体層12となる厚さが0.1mm乃至
2mmの金属板が接合されている。
【0035】前記セラミック基板10cの下面に接合さ
れる接地導体層12はメタライズ配線層11とマイクロ
ストリップ構造を形成する作用をなし、鉄ーニッケルー
コバルト合金や鉄ーニッケル合金等の金属材料から成
り、例えば、鉄ーニッケルーコバルト合金等のインゴッ
ト(塊)をプレス加工や切削加工等の金属加工法を用い
ることによって所定厚みの板状に形成される。
【0036】前記厚さが0.1mm乃至2mmの金属板
から成る接地導体層12はその厚みが厚いため接地導体
層12の電気抵抗を極めてを小さな値とすることがで
き、その結果、端子体10のメタライズ配線層11に光
半導体素子4を駆動させるための高周波駆動信号を伝播
させた場合、メタライズ配線層11を伝播する高周波駆
動信号に伝播遅延を生じることはなく光半導体素子4を
常に正常に作動させることが可能となる。
【0037】なお、前記金属板からなる接地導体層12
は端子体10のセラミック基板10c下面に予めタング
ステン等の高融点金属からなるメタライズ金属層を被着
させておき、該メタライズ金属層に銀ロウ等のロウ材を
介しロウ付けすることによってセラミック基板10cの
下面に接合される。
【0038】また前記接地導体層12を形成する金属板
はその厚みが0.1mm未満となると、接地導体層12
の電気抵抗が大きくなって、メタライズ配線層11を伝
播する高周波駆動信号に伝播遅延が生じてしまい、また
2mmを超えるとセラミック基板10cと接地導体層1
2との間に両者の熱膨張係数の差に起因する大きな応力
が発生するとともに内在し、両者の接合の信頼性が大き
く劣化してしまう。従って、前記接地導体層12を形成
する金属板はその厚みが0.1mm乃至2mmの範囲に
特定される。
【0039】更に、前記メタライズ配線層11や金属板
から成る接地導体層12は、その露出する表面にニッケ
ル、金等の耐蝕性に優れ、かつロウ材との濡れ性に優れ
る金属を1乃至20μmの厚みに被着させておくとメタ
ライズ配線層11や接地導体層12の酸化腐蝕を有効に
防止することができるとともに、接地導体層12の枠体
2へのロウ付け取着や、メタライズ配線層11へのボン
ディングワイヤの接続が確実強固となる。従って、前記
メタライズ配線層11や接地導体層12の露出表面には
ニッケル、金等の耐蝕性に優れ、かつロウ材との濡れ性
に優れた金属を1乃至20μmの厚みに被着させておく
ことが好ましい。
【0040】また更に、前記メタライズ配線層11には
外部リード端子が銀ロウ等のロウ材を介してロウ付け取
着されており、該外部リード端子は容器内部に収容する
光半導体素子4の各電極を外部電気回路に電気的に接続
する作用をなし、外部リード端子を外部電気回路に接続
することによって容器内部に収容される光半導体素子4
はボンディングワイヤ、メタライズ配線層11および外
部リード端子を介して外部電気回路に接続されることと
なる。
【0041】前記外部リード端子は鉄ーニッケルーコバ
ルト合金や鉄ーニッケル合金等の金属材料から成り、例
えば鉄ーニッケルーコバルト合金等の金属材料から成る
インゴット(塊)に圧延加工法や打ち抜き加工法等の従
来周知の金属加工法を施すことによって所定形状に形成
される。
【0042】更にまた前記枠体2はその上面に、例え
ば、鉄ーニッケルーコバルト合金や鉄ーニッケル合金等
の金属材料から成る蓋部材3が接合され、これによって
基体1と枠体2と蓋部材3とから成る容器の内部に光半
導体素子4が気密に封止されることとなる。
【0043】前記蓋部材3の枠体2上面への接合は、例
えば、シームウエルド法等の溶接や、金−錫合金等のロ
ウ材によるロウ付けによって行われる。
【0044】かくして本発明の光半導体素子収納用パッ
ケージによれば、基体1の光半導体素子載置部1aに光
半導体素子4を間にペルチェ素子等の電子冷却素子5を
間に挟んで載置固定するとともに光半導体素子4の各電
極をボンディングワイヤを介して外部リード端子に電気
的に接続し、次に枠体2の上面に蓋部材3を接合させ、
基体1と枠体2と蓋部材3とから成る容器内部に光半導
体素子4を収容し、最後に枠体2に取着された筒状の固
定部材6光にファイバー部材8を取着接続することによ
って最終製品としての光半導体装置となる。
【0045】かかる光半導体装置は電子冷却素子5によ
り光半導体素子4を冷却しつつ光半導体素子4に外部電
気回路から供給される高周波駆動信号によって光励起を
起こさせ、該励起した光を透光性部材7を介して光ファ
イバー部材8に授受させるとともに該光ファイバー部材
8の光ファイバー内を伝達させることによって高速通信
等に使用される。
【0046】なお、本発明は上述の実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば
種々の変更は可能である。
【0047】
【発明の効果】本発明の光半導体素子収納用パッケージ
によれぱ、光半導体素子に高周波駆動信号を伝播供給す
る端子体の接地導体層として厚さが0.1mm乃至2m
mの金属板を用いたことから接地導体層の電気抵抗が小
さくなり、その結果、端子体のメタライズ配線層に光半
導体素子を駆動させるための高周波駆動信号を伝播させ
た場合、メタライズ配線層を伝播する高周波駆動信号に
伝播遅延を生じることはなく、光半導体素子を常に正常
に作動させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光半導体素子収納用パッケージの一実
施例を示す断面図である。
【図2】図1に示す光半導体素子収納用パッケージの蓋
部材を除いた平面図である。
【図3】図1に示す光半導体素子収納用パッケージの一
部拡大図である。
【図4】図1に示す光半導体素子収納用パッケージの端
子体を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・基体 1a・・・・・・・載置部 2・・・・・・・・枠体 2a、2b・・・・貫通孔 3・・・・・・・・蓋部材 4・・・・・・・・光半導体素子 5・・・・・・・・電子冷却素子 6・・・・・・・・固定部材 7・・・・・・・・透光性部材 8・・・・・・・・光ファイバー部材 9・・・・・・・・メタライズ層 10・・・・・・・端子体 10a、10b・・突出部 10c・・・・・・セラミック基板 10d・・・・・・セラミック壁部材 11・・・・・・・メタライズ配線層 12・・・・・・・接地導体層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面に光半導体素子が載置される載置部を
    有する基体と、前記基体上に光半導体素子載置部を囲繞
    するようにして取着され、側部に2つの貫通孔を有する
    枠体と、前記1つの貫通孔もしくは貫通孔周辺の枠体に
    取着され、光ファイバー部材が接合される筒状の固定部
    材と、前記他の貫通孔に挿着され、矩形状のセラミック
    基板の上面に、相対向する2辺間に亘るメタライズ配線
    層を被着するとともに該メタライズ配線層の中央部を挟
    んで他の2辺間に亘るセラミック壁部材を接合し、かつ
    前記セラミック基板の下面に厚さ0.1mm乃至2mm
    の金属板からなる接地導体層が接合されてなる端子体
    と、前記枠体の上面に取着され、光半導体素子を気密に
    封止する蓋部材とからなる光半導体素子収納用パッケー
    ジ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006245346A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Nec Corp 波長可変共振器、波長可変レーザ、光モジュール及びそれらの制御方法
WO2022185606A1 (ja) 2021-03-03 2022-09-09 東洋紡株式会社 積層フィルム、積層フィルムの製造方法、積層体、及び、積層体の製造方法

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