JP2543683B2 - 綜合ビタミン糖衣錠 - Google Patents

綜合ビタミン糖衣錠

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JP2543683B2
JP2543683B2 JP61244891A JP24489186A JP2543683B2 JP 2543683 B2 JP2543683 B2 JP 2543683B2 JP 61244891 A JP61244891 A JP 61244891A JP 24489186 A JP24489186 A JP 24489186A JP 2543683 B2 JP2543683 B2 JP 2543683B2
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正 槙野
真一郎 平井
信之 北森
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ビタミン類およびミネラル成分として炭酸
マグネシウムが配合された綜合ビタミン糖衣錠に関す
る。
従来の技術 綜合ビタミン剤として、各種ビタミン類のほかに、た
とえば鉄,銅,カルシウム,リン,カリウム,ヨード,
亜鉛,マンガン,マグネシウムなどのミネラル成分を含
有する製剤が知られている。
最近の研究によればマグネシウムが虚血性心疾患や脳
卒中などの循環器系疾患の予防上必要不可欠なミネラル
として認識され、注目されている。ところが近時食生活
の変化により海産物の摂取量が減少したために一般にマ
グネシウムの摂取量が充分ではないと言われている。従
来からマグネシウムを配合したビタミン製剤が開発され
てはいたが、その配合量は極く少量にとどまっていた。
今日におけるマグネシウム摂取量の不足分を補うために
ミネラル成分としてのマグネシウムを比較的多量に配合
した綜合ビタミン剤の開発が強く望まれている。
ところが、一般にマグネシウムなどのメタルイオンは
ビタミン類の安定性を極度に低下させることが知られて
おり〔ジャーナル・ファーマシューティカル・サイアン
ス 第71巻 1073頁(1983年)〕、特に比較的多量配合
する場合には安定性が大きな問題となった。たとえばビ
タミン類の中でも、ビタミンA,ビタミンD,ビタミンC,ビ
タミンB6などはメタルイオンの影響を受けて分解が促進
されるといわれている。また、マグネシウム源として用
いられる成分の中には、たとえば酸化マグネシウム,炭
酸マグネシウムなどのように固体塩基のものが多いが、
これらの成分は吸湿して塩基性を示し、このためビタミ
ン類など他の成分の安定性を著しく阻害するといわれて
いる。このように塩基性で分解が促進されるようなビタ
ミン類としては、たとえばビタミンE,ビタミンK,ビオチ
ン,ビタミンB12,パントテン酸カルシウム,ビタミン
B2,ビタミンB1塩あるいはこの誘導体(たとえばプロス
ルチアミン,フルスルチアミン,ジセチアミン,オクト
チアミン,チアミンジスルフィド,シコチアミン,ビス
イブチアミン,ビスベンチアミン,ベンフォチアミンあ
るいはこれらの塩など)などが知られている。
従来、マグネシウム成分のように他成分とドラッグ・
インターラクションを起す薬剤の製剤化については成分
を別々の顆粒にして配合するか、あるいは一部の顆粒を
コーティングして混合し打錠する群分け法や、成分を別
々に内核錠と外層に分けて打錠する有核錠剤化などの製
造方法が採られていたが、マグネシウム成分を大量に配
合する場合には、その配合量あるいは他成分に対する安
定性の点などでこれらの方法を採用することは困難であ
ることがわかった。
問題点を解決するための手段 本願発明者らは、ドラッグ・インターラクションの極
めて強いマグネシウム成分を配合した綜合ビタミン剤で
あって、優れた安定性を示す綜合ビタミン剤を開発すべ
く鋭意検討の結果、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明はビタミン類およびミネラル成分と
しての炭酸マグネシウムの双方を糖衣層に配合した綜合
ビタミン糖衣錠である。
本発明の綜合ビタミン糖衣錠において、炭酸マグネシ
ウムの配合量は、特に限定されるものではないが、通常
マグネシウムとして10〜200mg/2錠程度である。
本発明の綜合ビタミン糖衣錠は次のようにして製造す
ることができる。
まず、通常各種ビタミン類を配合した裸錠を慣用の打
錠機を用いて製造する。この裸錠中に含有せしめてもよ
いビタミン類としては、ビタミンA・B群,ビタミンC
・D・E,ニコチン酸アミドなど水溶性および脂溶性のビ
タミンを挙げることができる。具体的には、たとえばビ
タミンA,ビタミンB1塩およびその誘導体(例えばプロス
ルチアミン,フルスルチアミン,ジセチアミン,オクト
チアミン,チアミンジスルフィド,シコチアミン,ビス
イブチアミン,ビスベンチアミン,ベンフォチアミン、
あるいはこれらの塩など),ビタミンB2,ビタミンB6,ビ
タミンB12,ニコチン酸アミド,パントテン酸カルシウ
ム,葉酸,ビオチン,リポ酸,イノシトール,コリン,
ビタミンD,ビタミンE,ビタミンK,ビタミンL,ビタミンP
などを挙げることができる。
裸錠は、このようなビタミン類に慣用の添加物を配合
した原料を用いて製造される。慣用の添加物としては、
たとえば結合剤(例えばα化デンプン,メチルセルロー
ス,カルボキシメチルセルロース,ヒドロキシプロピル
セルロース,ヒドロキシプロピルメチルセルロース,結
晶セルロース,デキストリン,シクロデキストリン,ポ
リビニルピロリドン,プルランなど),賦形剤(例えば
乳糖,リン酸水素カルシウム,軽質無水ケイ酸など),
崩壊剤(例えば低置換ヒドロキシプロピルセルロース,
カルボキシメチルセルロースカルシウム,デンプンな
ど),滑沢剤(例えばステアリン酸マグネシウム,タル
クなど)などを用ることができる。これら添加物の添加
量は、通常用いられている範囲内で選択することができ
る。また、カルシウムなどのミネラル成分をこの裸錠へ
配合せしめてもよい。
このようにして製造された裸錠は、次いでコーティン
グパン中で糖衣掛けを行なう。糖衣掛けには、練込液と
撒布剤が用いられる。本発明では、この練込液または/
および撒布剤中に上記マグネシウム成分を微粉末の形態
で予め混合しておいたものを用いる。
練込液は、通常グラニュー糖,タルク,アラビアゴ
ム,プルラン,ポリビニルピロリドン,ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース,炭酸カルシウム,シエラック,
酸化チタン,軽質無水ケイ酸,レーキーなどの色素など
から選ばれる固形成分と水とからなる(慣用されている
ものは固形成分ほぼ60〜90重量%のもの)が、本発明で
は、炭酸マグネシウムおよび前記ビタミン類の一部をこ
のような練込液中に、配合する。炭酸マグネシウムの含
有率が1〜50重量%、好ましくは2〜40重量%になるよ
うに配合したものを用いる。炭酸マグネシウム成分配合
のために粘度が著しく上昇するようであれば、配合する
タルクの量を調整することにより、適度な粘度を有する
練込液とすることができる。本発明では、特に固形成分
を配合しないで水に上記特定量の炭酸マグネシウムおよ
びビタミン類を配合したものを練込液として用いても何
ら差しつかえない。
また、撒布剤は慣用されている撒布剤(たとえばグラ
ニュー糖,タルク,アラビアゴム,プルラン,ポリビニ
ルピロリドン,ヒドロキシプロピルメチルセルロース,
炭酸カルシウム,シエラック,酸化チタン,軽質無水ケ
イ酸,レーキーなどの色素などから選ばれる固形成分)
中の炭酸マグネシウムの含有率が1〜100重量%になる
ように配合したものを用いることができる。このように
炭酸マグネシウムそのものを撒布剤として用いることが
できるが、より好ましくは炭酸マグネシウムの含有率が
5〜60重量%のものが用いられる。炭酸マグネシウム
は、必らずしも練込液と撒布剤との両方に配合せしめて
おく必要はなく、そのいずれか一方に配合しておくこと
もできる。炭酸マグネシウムの配合量は、糖衣掛けの回
数、練込液,撒布剤中の炭酸マグネシウムの含有量など
を適宜調節することによって決めることができる。
上述練込液および撒布剤を用いて練込、撒布掛け、乾
燥をほぼ5〜15回(好ましくはほぼ10回)順次繰りかえ
すことによって裸錠は糖衣掛けされて糖衣錠となる。
このようにして製造された糖衣錠に、さらに慣用の方
法によりシロップ掛け、ワックス掛け(つや出し工程)
を行なうことによって製品とすることができる。
本発明の効果 上記方法によって得られた本発明の綜合ビタミン糖衣
錠は、ドラッグ・インターラクションの極めて強い炭酸
マグネシウムを大量に配合することが可能となり、この
ような場合でも、極めて安定であって各種ビタミン類の
経時変化が極めて少ない。すなわち、本発明の綜合ビタ
ミン剤は、長期間(たとえば室温3年)保存してもビタ
ミン類の品質低下がほとんど認められないという優れた
特徴を有するものである。
以下、実施例および実験例を挙げて本発明をさらに具
体的に説明する。なお、メッシュは日本工業規格(JI
S)によるスクリーンの目の大きさを表わす。
実施例 (1) 下記成分を混合して得られた粉末100重量部に2
0重量部の水を添加して練合し、乾燥後14メッシュの篩
を通過させて整粒末を製造した。各成分の配合量は、右
欄に示す通りであった。成 分 整粒末256.5mg中の配合量 ビタミンB2 3.5mg ビタミンB6 4.5mg ニコチン酸アミド 37.5mg ビタミンC 125 mg ビタミンE 5 mg リン酸水素カルシウム 42.5mg 軽質無水ケイ酸 15 mg 結晶セルロース 16 mg ヒドロキシプロピルセルロース 7.5mg (2) 上記(1)で得られた整粒末にビタミンA,ビタ
ミンD,ヒドロキシプロピルセルロース,ステアリン酸マ
グネシウム,結晶セルロースを混合し、この混合粉末を
打錠機(型式コレクト D45,(株)菊水製作所製)を用
いて打錠し、下記処方の裸錠を製造した。
裸錠1錠(300mg)中の配合量 (1)で得られた整粒末 256.5mg ビタミンA 1000I.U. ビタミンD 100 IU. 低置換ヒドロキシプロピルセルロース 27.5mg ステアリン酸マグネシウム 3.5mg 結晶セルロース 適 量 (3) (2)で得られた裸錠を糖衣用コーティングパ
ンに充填し、下記の処方からなる練込液および散布剤を
用いて糖衣掛けを繰返した。
練 込 液 炭酸カルシウム グラニュー糖 タルク アラビアゴム 酸化チタン 水 炭酸マグネシウム(練込液中の割合15重量%) 撒 布 剤 炭酸カルシウム グラニュー糖 タルク アラビアゴム 酸化マグネシウム(撒布剤中の割合20重量%) なお、糖衣掛けの途中において、練込液にビタミンB
12,散布剤に塩酸フルスルチアミンおよびパントテン酸
カルシウムを混合し、糖衣層中にこれらビタミン類を含
有する糖衣錠を製造した。
糖衣錠1錠(750mg)中の各成分の配合量は次の通り
である。
(2)で得られた裸錠 300 mg 塩酸フルスルチアミン 5.45mg パントテン酸カルシウム 15 mg ビタミンB12 6.5μg 炭酸カルシウム 40.65mg 炭酸マグネシウム 60 mg タルク 125 mg アラビアゴム 15 mg 酸化チタン 5 mg グラニュー糖 適 量 上記のようにして1錠中炭酸マグネシウムを60mg(マ
グネシウムとして15mg)を含有する綜合ビタミン糖衣錠
を得た。
実験例 実施例で得られた糖衣錠を用いて錠剤中のビタミン類
の安定性試験を行なった。安定性試験は、錠剤を50℃4
週間保存したのち行なった。安定性は、各種ビタミン類
の残存率を測定することにより行なった。
なお比較のため、上記実施例において練込液および撒
布剤に配合している炭酸マグネシウムを裸錠を製造する
際の整粒末に混合した以外は実施例と同様にして対照糖
衣錠を製造した。
両錠剤の安定性試験の結果を次表(表I)に示す。
上表から明らかなように、本発明の綜合ビタミン糖衣
錠は、加速安定性試験において各種ビタミン成分が極め
て安定に存在していることが判明した。なお糖衣層に配
合された塩酸フルスルチアミン,パントテン酸カルシウ
ム,ビタミンB12は炭酸マグネシウムが共存しているに
も拘わらず安定に存在していた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−73020(JP,A) 特開 昭56−73021(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビタミン類およびミネラル成分としての炭
    酸マグネシウムの双方を糖衣層に配合した綜合ビタミン
    糖衣錠
JP61244891A 1985-12-13 1986-10-14 綜合ビタミン糖衣錠 Expired - Lifetime JP2543683B2 (ja)

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JP28172585 1985-12-13
JP60-281725 1985-12-13

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JPS62228022A JPS62228022A (ja) 1987-10-06
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DK1803444T3 (en) 2002-12-20 2019-02-25 Niconovum Ab PROCEDURE FOR PREPARING A NICOTIC PARTICULATE MATERIAL WITH A CRYSTALLINE CELLULOSE (ESPECIALLY MCC)
JP5158922B2 (ja) * 2006-02-24 2013-03-06 塩野義製薬株式会社 ビタミンb12類含有組成物
WO2007104573A2 (en) 2006-03-16 2007-09-20 Niconovum Ab Improved snuff composition

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JPS6033408B2 (ja) * 1979-11-20 1985-08-02 ライオン株式会社 アセチルサリチル酸錠剤
JPS6033407B2 (ja) * 1979-11-20 1985-08-02 ライオン株式会社 アセチルサリチル酸アルミニウム錠剤

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