JP2541321Y2 - 移動式シェルタ - Google Patents
移動式シェルタInfo
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- JP2541321Y2 JP2541321Y2 JP5439291U JP5439291U JP2541321Y2 JP 2541321 Y2 JP2541321 Y2 JP 2541321Y2 JP 5439291 U JP5439291 U JP 5439291U JP 5439291 U JP5439291 U JP 5439291U JP 2541321 Y2 JP2541321 Y2 JP 2541321Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は移動式シェルタに関す
る。すなわち、機器等を収容し車輛等に積載して移動さ
れ目的地で設置使用される、移動式シェルタに関するも
のである。
る。すなわち、機器等を収容し車輛等に積載して移動さ
れ目的地で設置使用される、移動式シェルタに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】このような移動式シェルタは、トラック
の荷台等での車載移動時において道路交通法その他の法
規の規制対象となり、その大きさつまり幅,長さ,高さ
等が制約される。そこで従来、いわゆる入れ子式の移動
式シェルタが開発使用されていた。図3は、このような
従来例の移動式シェルタを示す、一部を切り欠いた分解
斜視図である。図4は、同従来例の正断面図である。す
なわちこの移動式シェルタでは、車載移動時には、引出
部1が本体部2に側方向から押し込まれ収納されて縮小
し法規の制約を充足し、他方、設置使用時には図4に示
すごとく、引出部1が本体部2から側方向に引き出され
拡大されていた。そして、このような移動式シェルタ
は、拡大状態において引出部1の開放された下面の床と
なる床部3を備えており、従来この床部3は、一般に一
枚板よりなり引出部1の側壁4に枢着されていた。そし
て床部3は、車載移動時には、本体部2に収納された引
出部1の側壁4側に回動されて跳ね上げられ(図4中の
想像線表示参照)、他方、設置使用時には、本体部2か
ら引き出された引出部1のレール部5上に回動されてお
ろされ、これに支持されて引出部1の開放された下面の
床とされていた(図3,図4中の実線表示参照)。
の荷台等での車載移動時において道路交通法その他の法
規の規制対象となり、その大きさつまり幅,長さ,高さ
等が制約される。そこで従来、いわゆる入れ子式の移動
式シェルタが開発使用されていた。図3は、このような
従来例の移動式シェルタを示す、一部を切り欠いた分解
斜視図である。図4は、同従来例の正断面図である。す
なわちこの移動式シェルタでは、車載移動時には、引出
部1が本体部2に側方向から押し込まれ収納されて縮小
し法規の制約を充足し、他方、設置使用時には図4に示
すごとく、引出部1が本体部2から側方向に引き出され
拡大されていた。そして、このような移動式シェルタ
は、拡大状態において引出部1の開放された下面の床と
なる床部3を備えており、従来この床部3は、一般に一
枚板よりなり引出部1の側壁4に枢着されていた。そし
て床部3は、車載移動時には、本体部2に収納された引
出部1の側壁4側に回動されて跳ね上げられ(図4中の
想像線表示参照)、他方、設置使用時には、本体部2か
ら引き出された引出部1のレール部5上に回動されてお
ろされ、これに支持されて引出部1の開放された下面の
床とされていた(図3,図4中の実線表示参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
床部3を備えた従来の移動式シェルタにあっては、次の
問題が指摘されていた。すなわち、引出部1の押し込み
収納および引き出し拡大に際し、作業員が移動式シェル
タの中に入り、床部3を回動操作し跳ね上げ又は下げて
いた。そこで第1に、作業員は中でレール部5上に乗っ
て回動操作をする等、足場が悪く危険であるという問題
があった。第2に、このような回動操作には大きな力を
要し、作業員にとって大きな負担となり、又このような
回動操作は多くの場合車輛上で実施されるので勝手が悪
く、作業員にとって非常に面倒であるという問題もあっ
た。
床部3を備えた従来の移動式シェルタにあっては、次の
問題が指摘されていた。すなわち、引出部1の押し込み
収納および引き出し拡大に際し、作業員が移動式シェル
タの中に入り、床部3を回動操作し跳ね上げ又は下げて
いた。そこで第1に、作業員は中でレール部5上に乗っ
て回動操作をする等、足場が悪く危険であるという問題
があった。第2に、このような回動操作には大きな力を
要し、作業員にとって大きな負担となり、又このような
回動操作は多くの場合車輛上で実施されるので勝手が悪
く、作業員にとって非常に面倒であるという問題もあっ
た。
【0004】本考案は、このような実情に鑑み上記従来
例の問題点を解決すべくなされたものであって、引出部
の床部を折りたたみ可能に2分割し、本体部の床に枢着
するとともに所定の突部とピンを設け、かつ、対応して
引出部側に当接部と横長穴を配したことにより、引出部
の押し込み収納,引き出し拡大に連動して床部が折りた
たみ,展開され、第1に安全であるとともに第2に操作
も容易な、移動式シェルタを提案することを目的とす
る。
例の問題点を解決すべくなされたものであって、引出部
の床部を折りたたみ可能に2分割し、本体部の床に枢着
するとともに所定の突部とピンを設け、かつ、対応して
引出部側に当接部と横長穴を配したことにより、引出部
の押し込み収納,引き出し拡大に連動して床部が折りた
たみ,展開され、第1に安全であるとともに第2に操作
も容易な、移動式シェルタを提案することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本考
案の技術的手段は、次のとおりである。すなわちこの移
動式シェルタは、機器等を収容し車輛等に積載して移動
され、箱状をなす。そして、側面に開口を備えた本体部
と、該開口を介し上記本体部に入れ子式に組み付けら
れ、本体部に対し押し込まれて収納されるとともに引き
出されて拡大される引出部と、拡大状態において上記引
出部の開放された下面の床となる床部と、を備えてな
る。該床部は折りたたみ可能に2分割され、その第1床
部の一端が上記本体部の床に枢着され、該第1床部の他
端に第2床部の一端が枢着され、かつ、該第2床部の一
端付近には突部が、他端付近にはピンが設けられてい
る。又、対応して上記引出部の下部には当接部と横長穴
が配され、該当接部は、該突部と当接可能で上記引出部
が拡大状態から押し込まれると突部を持ち上げる位置関
係にあり、該横長穴は、該ピンが常時挿入連結される位
置関係にある。
案の技術的手段は、次のとおりである。すなわちこの移
動式シェルタは、機器等を収容し車輛等に積載して移動
され、箱状をなす。そして、側面に開口を備えた本体部
と、該開口を介し上記本体部に入れ子式に組み付けら
れ、本体部に対し押し込まれて収納されるとともに引き
出されて拡大される引出部と、拡大状態において上記引
出部の開放された下面の床となる床部と、を備えてな
る。該床部は折りたたみ可能に2分割され、その第1床
部の一端が上記本体部の床に枢着され、該第1床部の他
端に第2床部の一端が枢着され、かつ、該第2床部の一
端付近には突部が、他端付近にはピンが設けられてい
る。又、対応して上記引出部の下部には当接部と横長穴
が配され、該当接部は、該突部と当接可能で上記引出部
が拡大状態から押し込まれると突部を持ち上げる位置関
係にあり、該横長穴は、該ピンが常時挿入連結される位
置関係にある。
【0006】
【作用】本考案は、このような手段よりなるので次のご
とく作用する。この移動式シェルタでは、引出部の開放
された下面の床となる床部は2分割され、本体部に枢着
されるとともに突部とピンが設けられ、かつ引出部側に
は、この突部と当接可能な当接部と、ピンが常時挿入連
結される横長穴が配されている。そこでシェルタの車載
移動に際し、引出部を拡大状態から本体部に押し込み収
納すると、連動して、突部が当接部に当接し持ち上げら
れるので、床部の第1床部および第2床部がそれぞれ上
方に回動して重なり、床部は折りたたまれる。又設置使
用に際し、引出部を本体部への収納状態から引き出し拡
大すると、連動して、第1床部および第2床部がそれぞ
れ下方に回動して平板状に展開され、床部は引出部の床
となる。このように床部の折りたたみ,展開は引出部と
連動し、作業員は特に床部のための操作を要しないの
で、第1に安全性が向上し、第2に大きな力,負担を要
せず操作が容易化する。
とく作用する。この移動式シェルタでは、引出部の開放
された下面の床となる床部は2分割され、本体部に枢着
されるとともに突部とピンが設けられ、かつ引出部側に
は、この突部と当接可能な当接部と、ピンが常時挿入連
結される横長穴が配されている。そこでシェルタの車載
移動に際し、引出部を拡大状態から本体部に押し込み収
納すると、連動して、突部が当接部に当接し持ち上げら
れるので、床部の第1床部および第2床部がそれぞれ上
方に回動して重なり、床部は折りたたまれる。又設置使
用に際し、引出部を本体部への収納状態から引き出し拡
大すると、連動して、第1床部および第2床部がそれぞ
れ下方に回動して平板状に展開され、床部は引出部の床
となる。このように床部の折りたたみ,展開は引出部と
連動し、作業員は特に床部のための操作を要しないの
で、第1に安全性が向上し、第2に大きな力,負担を要
せず操作が容易化する。
【0007】
【実施例】以下本考案を、図面に示すその実施例に基づ
いて詳細に説明する。図1は、本考案に係る移動式シェ
ルタの実施例の要部を示す、一部を切り欠いた斜視図で
ある。図2は、同実施例の要部の正断面図である。図5
は、移動式シェルタの斜視図である。
いて詳細に説明する。図1は、本考案に係る移動式シェ
ルタの実施例の要部を示す、一部を切り欠いた斜視図で
ある。図2は、同実施例の要部の正断面図である。図5
は、移動式シェルタの斜視図である。
【0008】この移動式シェルタは、機器等を収容し車
輛等に積載して移動され箱状をなす。すなわち移動式シ
ェルタは、内部にレーダー装置,無線通信装置等の電子
機器、その他各種の機器や機材等を収容し、トラック等
の自動車や鉄道車輛その他の輸送手段の荷台に積載され
て目的地まで移動され、目的地において設置使用され
る。そしてこの移動式シェルタは入れ子式の構造よりな
り、側面に開口6を備えた本体部2と、開口6を介し本
体部2に入れ子式に移動可能に組み付けられた引出部1
とを、有してなる。ところで図5にあっては、本体部2
の両側面に開口6が形成されそれぞれに拡大部1が組み
付けられているが、勿論このような図示例によらず、例
えば本体部2の左右いずれか一方の側面のみに開口6が
形成され他方は壁とし、かつ、その開口6に1個の引出
部1が組み付けられた移動式シェルタも考えられる。本
体部2は、図5の例では対向する両側面がそれぞれ開口
6として開放され、かつ床7と天井8と前後壁9とを備
えた箱状をなし、これらは例えば、金属製で直交するフ
レーム枠にハニカムパネルを壁として組み付けることに
より、構成されている。なお、本体部2の側方向の幅
は、例えばトラックの荷台に積載可能な寸法に設定され
ている。図5中10は、前後壁9に付設された出入用の
扉である。又、本体部2の床7には、側方向のほぼ全幅
にわたり複数のガイド部11が設けられ(図2参照)、
ガイド部11は、例えば両側端が開放された角筒状をな
す。
輛等に積載して移動され箱状をなす。すなわち移動式シ
ェルタは、内部にレーダー装置,無線通信装置等の電子
機器、その他各種の機器や機材等を収容し、トラック等
の自動車や鉄道車輛その他の輸送手段の荷台に積載され
て目的地まで移動され、目的地において設置使用され
る。そしてこの移動式シェルタは入れ子式の構造よりな
り、側面に開口6を備えた本体部2と、開口6を介し本
体部2に入れ子式に移動可能に組み付けられた引出部1
とを、有してなる。ところで図5にあっては、本体部2
の両側面に開口6が形成されそれぞれに拡大部1が組み
付けられているが、勿論このような図示例によらず、例
えば本体部2の左右いずれか一方の側面のみに開口6が
形成され他方は壁とし、かつ、その開口6に1個の引出
部1が組み付けられた移動式シェルタも考えられる。本
体部2は、図5の例では対向する両側面がそれぞれ開口
6として開放され、かつ床7と天井8と前後壁9とを備
えた箱状をなし、これらは例えば、金属製で直交するフ
レーム枠にハニカムパネルを壁として組み付けることに
より、構成されている。なお、本体部2の側方向の幅
は、例えばトラックの荷台に積載可能な寸法に設定され
ている。図5中10は、前後壁9に付設された出入用の
扉である。又、本体部2の床7には、側方向のほぼ全幅
にわたり複数のガイド部11が設けられ(図2参照)、
ガイド部11は、例えば両側端が開放された角筒状をな
す。
【0009】引出部1は、本体部2に対し押し込まれ収
納されて縮小されるとともに引き出されて拡大され、開
口6を介し本体部2に組み付けられている。すなわち引
出部1は、本体部2を外箱としその内箱として形成さ
れ、本体部2の開口6と対応する内側面が開口12とし
て開放され、かつこの開口12と対向する外側面を側壁
4とし、更に、天井13,前後壁14等を備え箱状をな
す(図5参照)。そしてこれらも前述の本体部2と同様
に、例えば、金属製で直交するフレーム枠にハニカムパ
ネルを壁として組み付けることにより、構成されてい
る。このような引出部1の側壁4の下部には各レール部
5の基端が固定され、レール部5は、それぞれ本体部2
の対応するガイド部11に向かって突出し、ガイド部1
1にスライドして出し入れ可能となっている。
納されて縮小されるとともに引き出されて拡大され、開
口6を介し本体部2に組み付けられている。すなわち引
出部1は、本体部2を外箱としその内箱として形成さ
れ、本体部2の開口6と対応する内側面が開口12とし
て開放され、かつこの開口12と対向する外側面を側壁
4とし、更に、天井13,前後壁14等を備え箱状をな
す(図5参照)。そしてこれらも前述の本体部2と同様
に、例えば、金属製で直交するフレーム枠にハニカムパ
ネルを壁として組み付けることにより、構成されてい
る。このような引出部1の側壁4の下部には各レール部
5の基端が固定され、レール部5は、それぞれ本体部2
の対応するガイド部11に向かって突出し、ガイド部1
1にスライドして出し入れ可能となっている。
【0010】15は床部であり、この床部15は、引出
部1の拡大状態において、引出部1の開放された下面の
床となるものである。そして床部15は、長方形の平板
状をなす第1床部16と第2床部17とに折りたたみ可
能に2分割され、図1に示すように、第1床部16の一
端161 が本体部2の床7にヒンジ18にて枢着され、
第1床部16の他端162 に第2床部17の一端171
がヒンジ19にて枢着されている。そして第2床部17
の一端171 付近には、ローラ等よりなる突部20が前
後方向に突設され、又、第2床部17の他端172 付近
には、ピン21が前後方向に突設されている。これらと
対応して、引出部1の下部には当接部の一例である傾斜
部22と横長穴23が配され、図示例では、引出部1の
側壁4の下部の側端からバー24が本体部2に向かって
突設され、このバー24の略中央に横長穴23が形成さ
れ、バー24の先端部が傾斜部22として形成されてい
る。
部1の拡大状態において、引出部1の開放された下面の
床となるものである。そして床部15は、長方形の平板
状をなす第1床部16と第2床部17とに折りたたみ可
能に2分割され、図1に示すように、第1床部16の一
端161 が本体部2の床7にヒンジ18にて枢着され、
第1床部16の他端162 に第2床部17の一端171
がヒンジ19にて枢着されている。そして第2床部17
の一端171 付近には、ローラ等よりなる突部20が前
後方向に突設され、又、第2床部17の他端172 付近
には、ピン21が前後方向に突設されている。これらと
対応して、引出部1の下部には当接部の一例である傾斜
部22と横長穴23が配され、図示例では、引出部1の
側壁4の下部の側端からバー24が本体部2に向かって
突設され、このバー24の略中央に横長穴23が形成さ
れ、バー24の先端部が傾斜部22として形成されてい
る。
【0011】そして、上面が下降傾斜した傾斜部22
は、前記した第2床部17の突部20と当接可能で、引
出部1が拡大状態から押し込まれると突部20を持ち上
げる位置関係にあり、横長穴23は、前述した第2床部
17のピン21が常時挿入連結される位置関係にあり、
ピン21は、横長穴23内を横に移動可能となってい
る。なお、図1中25は収納穴であり、この収納穴25
は、引出部1が本体部2に押し込み収納された際、バー
24が内部に収納される。又、バー24の横長穴23の
端と引出部1の側壁4間は所定距離に保たれ、第2床部
17が、図2中実線表示の状態と想像線表示の状態間で
回動可能となっている。更に、上述した突部20,ピン
21,傾斜部22,横長穴23,バー24等は、床部1
5の第2床部17および引出部1について、その前側,
後側のいずれか一方、又はその両方に配設される。
は、前記した第2床部17の突部20と当接可能で、引
出部1が拡大状態から押し込まれると突部20を持ち上
げる位置関係にあり、横長穴23は、前述した第2床部
17のピン21が常時挿入連結される位置関係にあり、
ピン21は、横長穴23内を横に移動可能となってい
る。なお、図1中25は収納穴であり、この収納穴25
は、引出部1が本体部2に押し込み収納された際、バー
24が内部に収納される。又、バー24の横長穴23の
端と引出部1の側壁4間は所定距離に保たれ、第2床部
17が、図2中実線表示の状態と想像線表示の状態間で
回動可能となっている。更に、上述した突部20,ピン
21,傾斜部22,横長穴23,バー24等は、床部1
5の第2床部17および引出部1について、その前側,
後側のいずれか一方、又はその両方に配設される。
【0012】本考案は、以上説明したように構成されて
いるので、以下のように作動する。すなわち、電子機器
その他の機器等が内部に収容された移動式シェルタは、
トラック等による車載移動時においては、引出部1が開
口6を介し本体部2に側方から押し込まれ、本体部2に
収納されて縮小される。他方、目的地での設置使用時に
おいては、引出部1が開口6を介し本体部2から側方に
引き出され、開口12と開口6を介し内部が広く開放さ
れ拡大される(図1,図2,図5参照)。このような引
出部1の収納と拡大は、レール部5がガイド部11に対
しスライドしつつ出し入れされて行われる。そして、引
出部1の開放された下面の床となる床部15は、ヒンジ
19にて折りたたみ可能に第1床部16と第2床部17
に2分割され、第1床部16がヒンジ18にて本体部2
の床7に枢着されるとともに、第2床部17に所定の突
部20とピン21が設けられている。又、引出部1側の
バー24には、突部20と当接可能な傾斜部22と、ピ
ン21が常時挿入連結される横長穴23が配されてい
る。
いるので、以下のように作動する。すなわち、電子機器
その他の機器等が内部に収容された移動式シェルタは、
トラック等による車載移動時においては、引出部1が開
口6を介し本体部2に側方から押し込まれ、本体部2に
収納されて縮小される。他方、目的地での設置使用時に
おいては、引出部1が開口6を介し本体部2から側方に
引き出され、開口12と開口6を介し内部が広く開放さ
れ拡大される(図1,図2,図5参照)。このような引
出部1の収納と拡大は、レール部5がガイド部11に対
しスライドしつつ出し入れされて行われる。そして、引
出部1の開放された下面の床となる床部15は、ヒンジ
19にて折りたたみ可能に第1床部16と第2床部17
に2分割され、第1床部16がヒンジ18にて本体部2
の床7に枢着されるとともに、第2床部17に所定の突
部20とピン21が設けられている。又、引出部1側の
バー24には、突部20と当接可能な傾斜部22と、ピ
ン21が常時挿入連結される横長穴23が配されてい
る。
【0013】そこで、引出部1を拡大状態から本体部2
に押し込み収納すると、連動して、第2床部17の突部
20が、引出部1のバー24の傾斜部22に当接し持ち
上げられるので、第1床部16が本体部2側の一端16
1 のヒンジ18を中心に上方に回動し、第2床部17も
他端172 のピン21を中心に上方に回動し、もって、
第1床部16と第2床部17が縦に重なり、床部15は
側壁4に沿い折りたたまれる(図2の想像線表示参
照)。又、引出部1を本体部2への収納状態から引き出
し拡大すると、連動して、第1床部16がヒンジ18を
中心に下方に回動し、第2床部17もピン21を中心に
下方に回動し、もって、第1床部16と第2床部17が
横に平板状に展開され、床部15はレール部5上に保持
されて引出部1の床となる(図1,図2の実線表示参
照)。このように、床部15の折りたたみ,展開は、引
出部1の押し込み収納,引き出し拡大と連動して行わ
れ、作業員は、特に床部15のための操作を要しない。
つまり、この種従来例のように作業員が移動式シェルタ
の中に入って、床部15を回動操作することを要しない
ので、第1に、作業員の安全性が向上し、第2に、作業
員の大きな力,負担を要せず、操作が容易化する。
に押し込み収納すると、連動して、第2床部17の突部
20が、引出部1のバー24の傾斜部22に当接し持ち
上げられるので、第1床部16が本体部2側の一端16
1 のヒンジ18を中心に上方に回動し、第2床部17も
他端172 のピン21を中心に上方に回動し、もって、
第1床部16と第2床部17が縦に重なり、床部15は
側壁4に沿い折りたたまれる(図2の想像線表示参
照)。又、引出部1を本体部2への収納状態から引き出
し拡大すると、連動して、第1床部16がヒンジ18を
中心に下方に回動し、第2床部17もピン21を中心に
下方に回動し、もって、第1床部16と第2床部17が
横に平板状に展開され、床部15はレール部5上に保持
されて引出部1の床となる(図1,図2の実線表示参
照)。このように、床部15の折りたたみ,展開は、引
出部1の押し込み収納,引き出し拡大と連動して行わ
れ、作業員は、特に床部15のための操作を要しない。
つまり、この種従来例のように作業員が移動式シェルタ
の中に入って、床部15を回動操作することを要しない
ので、第1に、作業員の安全性が向上し、第2に、作業
員の大きな力,負担を要せず、操作が容易化する。
【0014】なお、図示実施例においては、当接部の一
例である傾斜部22と横長穴23は、引出部1の側壁4
から突設されたバー24に形成されていたが、本考案は
これに限定されるものではなく、例えば次のようにする
ことが可能である。例えば当接部は、バー24の先端部
から上方に突設された部材により形成するようにしても
よく、又、この場合係る部材は、半球状,球状,断面湾
曲状等の形状のものを用いるようにしてもよい。更に、
当接部の一例である図示の傾斜部22および横長穴23
を、引出部1の前後壁14下部の一部に形成するように
してもよく、この場合には、傾斜部22は前後壁14の
一部を切り欠いた下辺として形成され、又、第2床部1
7の突部20とピン21は、図示実施例のものに比しよ
り高めでより内側に設けられる。
例である傾斜部22と横長穴23は、引出部1の側壁4
から突設されたバー24に形成されていたが、本考案は
これに限定されるものではなく、例えば次のようにする
ことが可能である。例えば当接部は、バー24の先端部
から上方に突設された部材により形成するようにしても
よく、又、この場合係る部材は、半球状,球状,断面湾
曲状等の形状のものを用いるようにしてもよい。更に、
当接部の一例である図示の傾斜部22および横長穴23
を、引出部1の前後壁14下部の一部に形成するように
してもよく、この場合には、傾斜部22は前後壁14の
一部を切り欠いた下辺として形成され、又、第2床部1
7の突部20とピン21は、図示実施例のものに比しよ
り高めでより内側に設けられる。
【0015】
【考案の効果】本考案に係る移動式シェルタは、以上説
明したごとく、引出部の床部を折りたたみ可能に2分割
し、本体部の床に枢着するとともに、所定の突部とピン
を設け、かつ対応して引出部側に当接部と横長穴を配し
たことにより、次の効果を発揮する。すなわち、引出部
の押し込み収納,引き出し拡大に連動して、床部が折り
たたみ,展開されるので、第1に、作業員が中に入って
床部の操作を行う必要がなく、レール部上での足場の悪
い危険な操作が回避され、安全性が向上する。第2に、
作業員は床部の操作の為の大きな力,負担等を要せず、
使い勝手が良く操作が楽であり、操作が容易化する。こ
のように、この種従来例に存した問題点が一掃される
等、本考案の発揮する効果は顕著にして大なるものがあ
る。
明したごとく、引出部の床部を折りたたみ可能に2分割
し、本体部の床に枢着するとともに、所定の突部とピン
を設け、かつ対応して引出部側に当接部と横長穴を配し
たことにより、次の効果を発揮する。すなわち、引出部
の押し込み収納,引き出し拡大に連動して、床部が折り
たたみ,展開されるので、第1に、作業員が中に入って
床部の操作を行う必要がなく、レール部上での足場の悪
い危険な操作が回避され、安全性が向上する。第2に、
作業員は床部の操作の為の大きな力,負担等を要せず、
使い勝手が良く操作が楽であり、操作が容易化する。こ
のように、この種従来例に存した問題点が一掃される
等、本考案の発揮する効果は顕著にして大なるものがあ
る。
【図1】本考案に係る移動式シェルタの実施例の要部を
示す、一部を切り欠いた斜視図である。
示す、一部を切り欠いた斜視図である。
【図2】同実施例の要部の正断面図である。
【図3】従来例の移動式シェルタを示す、一部を切り欠
いた分解斜視図である。
いた分解斜視図である。
【図4】同従来例の正断面図である。
【図5】移動式シェルタの斜視図である。
1 引出部 2 本体部 6 開口 15 床部 16 第1床部 161 一端 162 他端 17 第2床部 171 一端 172 他端 20 突部 21 ピン 22 傾斜部(当接部) 23 横長穴
Claims (1)
- 【請求項1】 機器等を収容し車輛等に積載して移動さ
れる箱状の移動式シェルタであって、側面に開口を備え
た本体部と、該開口を介し上記本体部に入れ子式に組み
付けられ本体部に対し押し込まれて収納されるとともに
引き出されて拡大される引出部と、拡大状態において上
記引出部の開放された下面の床となる床部と、を備えて
なり、該床部は折りたたみ可能に2分割され、その第1
床部の一端が上記本体部の床に枢着され、該第1床部の
他端に第2床部の一端が枢着され、かつ、該第2床部の
一端付近には突部が他端付近にはピンが設けられ、又、
対応して上記引出部の下部には当接部と横長穴が配さ
れ、該当接部は、該突部と当接可能で上記引出部が拡大
状態から押し込まれると突部を持ち上げる位置関係にあ
り、該横長穴は、該ピンが常時挿入連結される位置関係
にあること、を特徴とする移動式シェルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5439291U JP2541321Y2 (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | 移動式シェルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5439291U JP2541321Y2 (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | 移動式シェルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05688U JPH05688U (ja) | 1993-01-08 |
JP2541321Y2 true JP2541321Y2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=12969416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5439291U Expired - Fee Related JP2541321Y2 (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | 移動式シェルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2541321Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100744815B1 (ko) * | 2005-12-19 | 2007-08-01 | 김점규 | 차량 선적용 콘테이너 |
JP2016179819A (ja) * | 2013-08-08 | 2016-10-13 | 株式会社さつま屋商店 | 貨物用コンテナ |
-
1991
- 1991-06-18 JP JP5439291U patent/JP2541321Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05688U (ja) | 1993-01-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |