JP4129332B2 - 貨物自動車用のステップ装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、貨物自動車の荷台上に作業者が乗降し易くするために設けられる貨物自動車用のステップ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
貨物自動車の荷台上に作業者が乗降し易くするために、荷台の乗降位置にステップを設けることが要望されていたが、貨物自動車が拠点間を輸送する場合にはフォーク等の荷役機器を使用でき、ターミナルに着けばステップは必要なくなるので、一般的には、平ボデートラックの場合、荷台の後部に設けられた方形リング状の足掛けステップや、側部煽りの内面にペタル状の足掛けを設け、煽りを倒してこれを足場にして荷台に上がるようにしている。
【0003】
また、荷箱を架装したバン型貨物自動車の場合、比較的小型車であるとリヤバンパーに付設したステップを足場にできるし、大型車になるとステップの段差が大きくなるため法規上のバンパとは別に車両シャーシからブラケットを介して一段の固定ステップを設けている。ターミナルへ車両を接近させて上がるために荷台後方側部下端縁に足掛けステップとして方形の吊り輪を設けている。とりわけ、荷箱開口部への乗降用のステップ装置としては車両シャーシに収納可能に設けた2段式ステップ(実開平3−67240号公報)があるが、ステップ装置を引き出して反転させて下へ降ろすという動作を要するために実用性に劣り、実際には取付けられず、上記したような簡易型のステップが使用されていた。
【0004】
このようにステップ装置に関する新しい技術が開示されたが、これらのステップ装置を荷箱後部に設けるためには、車両シャーシに装着されるスペアタイヤ用キャリーの他、チェーン掛け、荷箱後部扉への泥水巻き上げ防止用マッドフラップ、法規に規定されたリヤバンパー等が障害になるという問題があり、実際に取り付けられることはなかった。
【0005】
貨物自動車は輸送する貨物に応じた荷役機能を備えているが、最近では、ターミナル間の専用車両も、空車のときには、別の輸送車に代替して使用することが多く、荷役装置を備えていない目的地でステップ(足場)を必要とすることが多くなるとともに、それに伴って安全なステップの装着が要望されることとなった。ところで、作業用ステップとして頻繁に使用することとなると、4トン車両では地面から床面まで1m程の高さとなり、10トン車両で1m40cm程の高さとなるため、1段或いは2段の簡易なステップでは、1段の高さが50cm以上に達するため、従来開示されていたようなステップは作業者の安全や作業性の観点から充分に要望をみたすものとはならなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点を解消するために、貨物自動車用のステップ装置において、ステップ1段の高さを35cm以下に分割できる段数を設けて、作業者が上り下りし易くすることを目的とする。また、ステップ装置の使用時に作業者が一動作でセットできるように構造を簡素化するとともに、スイッチ操作により床面上でも操作できることを目的とする。さらに、ステップに支持強度を付与して作業者が安全に作業できるステップ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明は、上段に位置した左右一対の取付部材と、該取付部材に対し上下方向に対応する中段の一対の長尺のレール部材との間を、複数のブラケットにより左右対称に結合するとともに、該レール部材間を複数の部材)で結合し、かつ、該レール部材の後端部にブラケットを垂設し、該ブラケットの下端部間を案内部材で結合して下段を形成した箱状架台からなる収納部と、一対の圧縮リンクの上端部間を結合部材で結合した井桁状枠体における前記一対の圧縮リンクの上端部間に、第一ステップの左右フレームの中央部を回動自在に軸着するとともに、該圧縮リンクの下端部間に、第二ステップの左右フレームの前端部を回動自在に軸着し、さらに、前記第一ステップの左右フレームの後端部及び前記第二ステップの左右フレームの後端部間を、それぞれ引張リンクの両端部に回動自在に軸着して、これら4つの軸着部間に四辺形リンク機構を形成し、該四辺形リンク機構によって前記第一ステップが開かれると前記第二ステップも開き、前記第一ステップが畳まれると前記第二ステップも畳まれるように連動するステップ部とからなり、該ステップ部の第一ステップの左右フレームに軸着されたそれぞれ2個のローラを前記収納部の左右レール部材に嵌挿して、前記ステップ部が移動可能に吊持されるとともに前記レール部材と前記案内部材の間を前後方向に出没し、使用状態で開き格納状態で畳まれるように構成したことを特徴とする貨物自動車用のステップ装置を提供する。
第2の発明は、上段に位置した左右一対の取付部材と、該取付部材に対し上下方向に対応する中段の一対の長尺のレール部材との間を、複数のブラケットにより左右対称に結合するとともに、該レール部材間を複数の部材で結合し、かつ、該レール部材の後端部にブラケットを垂設し該ブラケットの下端部間を案内部材で結合して下段を形成した箱状架台からなる収納部と、一対の圧縮リンクの上端部間と下端部間とを結合部材で結合した井桁状枠体における前記一対の圧縮リンクの上端部間に第一ステップの左右フレームの中央部を回動自在に軸着するとともに、該圧縮リンクの中央部間に第二ステップの左右フレームの前端部を回動自在に軸着し、さらに前記第一ステップの左右フレームの後端部及び前記第二ステップの左右フレームの後端部間を、それぞれ引張リンクの両端部に回動自在に軸着して、これら4つの軸着部間に四辺形リンク機構を形成し、さらに前記圧縮リンクの下端部間に第三ステップを枢支ブラケットを介して回動自在に軸着するとともに、該第三ステップに設けた枢支片の枢軸と前記第二ステップの梁材の中央部に設けた枢軸との間に吊下リンクの両端部を回動自在に軸着して、前記四辺形リンク機構によって前記第一、第二ステップが開かれると前記第三ステップも連動して開き、前記第一、第二ステップが畳まれると前記第三ステップが起立するように連動するステップ部とからなり、該ステップ部の第一ステップの左右フレームに軸着されたそれぞれ2個のローラを前記収納部の左右のレール部材の凹所内に嵌挿してステップ部が転動可能に吊持されるとともに、前記レール部材と案内部材の間を前後方向に出没し、使用状態で開き格納状態で畳まれるように構成したことを特徴とする貨物自動車用のステップ装置を提供する。
上記第1又は第2の発明のステップ装置において、上記収納部を構成するレール部材と取付部材との間を結合する一対のブラケット間に支持部材を配設し、該支持部材の中央部に設けた枢支片にシリンダの基端部が枢着された油圧シリンダと、前記レール部材の前端部間に配設された枢支部材の中央部に設けた枢支片に、枢軸を中心として駆動アームを回動自在に枢着し、該駆動アームの上端を前記油圧シリンダのロッドの先端に結合するとともに、該駆動アームの下端を、前記ステップ部の井桁状枠体の上端に配設された結合部材の中央部に一端を軸着された連携アームの他端に回動自在に軸着して、前記ロッドの伸縮運動をステップ部に伝達するように形成したリンク機構とを備え、スイッチ操作により前記ロッドが伸長すると連携アームの回転によって自動的にステップ部が後方に押されて使用状態となり、前記ロッドが収縮するとステップ部が格納状態となることが好ましい。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。なお、図面の説明において正面視左右対称になる同じ名称の部材には同一の符号を使用し、装置の前後は車両方向に従って使用する。また、対称に設けられた部材については、一方を説明し、他方の説明を省略する。
【0010】
図1は、本発明の実施例に係るステップ装置1が取付けられた貨物自動車の後端部を一部破断して示す斜視図である。図1において、後壁に設けられた荷箱2の荷物搬出入用の開口部側柱5にヒンジ4によって観音開き式扉3が枢着され、後下枠材6の切欠き開口から内部に制動灯7が取付けられるとともに、荷箱の底部を形成する左右一対の下側枠材9に立設された側壁の一部を切り欠いて示された荷箱床面の下方に、マッドフラップ59が設けられている。
【0011】
実施例のステップ装置1は、貨物自動車に架装された荷箱の床部10の下部に取り付けられている。このステップ装置1は、ステップ部20と収納部30とからなり、収納部30は、チャンネル材が溶接接合された架台を構成しているのに対し、ステップ部20は、後述のように第一ステップ21、第二ステップ22、第三ステップ23がリンク材を介して軸着された階段を構成しており、使用時には、図のように3つのステップ21〜23で床面から地面までの高さを4等分することができる。なお、荷箱の床面が低い場合は、2段のステップ装置を使用して3等分すれば足りる(図6参照)。この場合、第三ステップ23を設けないで、第二ステップ22を圧縮リンク26の下端部に軸着し、2つのステップ21及び22で構成することとなる。
【0012】
前記ステップ部20は、手動で押せば収納部30内に折り畳まれた状態(図5参照)で格納され、これを引き出すと、図1のように開いて階段を形成する。なお、収納部の架台あるいは車両シャーシに後述の駆動手段(図4)を設けて、これとステップ部20との間に連動機構を介在させると、スイッチ操作により自動的にステップ部20を出没させることができる。また、前記収納部30は、後述のように荷箱の床部10を構成する複数の横根太51(図4参照)に固定され、ステップ部を保持している。
【0013】
図2は、荷台下部の収納部から取り外して使用時の状態で示すステップ部20の斜視図である。ステップ部20は、最上段の幅広の第一ステップ21と、これより幅狭の第二ステップ22と、更に狭くした第三ステップ23とからなる3つのステップを備えている。各ステップは、図中に切り欠いて示すように、矩形のフレームの中央に梁材を差し渡して構成し、上面をチェッカー(アルミ板)で覆っている。第一ステップ21は、左右フレーム211の外側面の前端部と中央部とに2つのローラ24、25を間隔を空けて軸着している。また、左右フレーム211の後端部に枢軸214を外方に向けて設けるとともに、内側面の中央部には枢支片213を下方に垂設し、この下端部には枢軸212を外方に突設している。第二ステップ22は、左右フレーム221の外側面の前端部に枢軸222を外方に向けて突設し、後端部に枢支片223を上方に向けて突設するとともに、フレーム内の梁材224の中央部には枢軸225を突設している。第三ステップ23は、左右フレーム231の外側面の後端部に台形の枢支ブラケット232を固着して、その上端部に枢軸233を内方に向けて突設し、更に前フレーム234の中央部に短尺の枢支片235をステップ面に平行に前方に突出している。
【0014】
次に、これら3つのステップを支持する枠体は、左右に一対の中空角材からなる圧縮リンク26を配し、これら圧縮リンクの上端部間と下端部間にそれぞれ結合部材27、28を差し渡して溶接により井桁状に形成する。なお、ステップ部20を、後述の駆動手段(図4参照)により自動操作する場合、その駆動力が後述の伝動機構を介して、結合部材27の中央部に設けた枢支片271に伝達される。
上記3つのステップのうち第一ステップ21の枢支片213を、圧縮リンク26の上端部上面に突設した枢支片261に重ね、この枢支片に穿設された軸孔間に枢軸212を通して回動自在に軸着する。また、第二ステップ22の枢軸222を圧縮リンク26の中央部上面に突設した枢支片262の軸孔に通して軸着するとともに、第一ステップ21の枢軸214と第二ステップ22の枢支片223の上端部に設けた枢軸226との間に引張リンク42を回動自在に軸着して、4つの枢軸212、214、226、222を結ぶ四辺形の回動自在なリンク機構を構成する。ステップ部20を収納する時、第一ステップ21と第二ステップ22は、四辺形リンク機構により同時に畳むことができる。
更に、圧縮リンク26の下端部上面に枢支片263を突設し、その上端部の軸孔に、前記の第三ステップ23に固着した枢支ブラケット232の上端部の枢軸233を通して、第三ステップ23を回動自在に軸着するとともに、第二ステップ22の梁材224に設けた枢軸225と、第三ステップ23の短尺の枢支片235の先端に設けた枢軸236との間に、長尺の吊下リンク43を梁材224に対してほぼ直角に軸着して回動自在とする。吊下リンク43の軸間距離は、枢支片235の枢軸236から前フレーム234までの距離より長く設定されている。ステップ部20の収納時には、第二ステップ22に連動して、第三ステップ23は、枢軸233を支点として図において反時計回りに回転して起立し、荷箱の後下枠材6と面一に収納することができる(図5参照)。なお、出没するステップ部の移動位置の規制方法については、図により後述する。
【0015】
図3は、収納部30を構成する架台を示す斜視図である。架台は、上段に位置する一対のL型チャンネル材からなる取付部材31を介して、荷箱下部あるいは車両シャーシに取り付けられる。上段の一対の取付部材31に対して、中段の断面コ字状のチャンネル材からなる一対の長尺レール部材32が、それぞれ上下方向に平行に配置され、各取付部材31とレール部材32との間に、3本の短尺のL型チャネル材からなる前、中、後ブラケット33、34、35が所定の間隔を空けて垂直に掛け渡され、溶接により梯子状枠を形成する。ついで、これら一対の梯子状枠において、後ブラケット35の基端間に規制部材36、中ブラケット34の中央部間に支持部材37、そしてレール部材32の前端部間に枢支部材38を、それぞれ平行に差し渡して溶接により結合して、箱状枠を形成する。さらに、この箱状枠のレール部材32の後端部にL型チャンネル材からなる下ブラケット39を垂設し、該下ブラケットの下端部間に、案内部材41を前記3本の部材と平行に差し渡して溶接結合し、各溶接箇所とレール部材32の中央部との間に三角状に補強部材44を張設して下段を補強する。
【0016】
収納部30は、断面コ字型レール部材32の上、下フランジ321、322が形成する凹所323内に、第一ステップ21の左右フレーム211に軸着されたローラ24,25を嵌挿して吊持し、これらのローラ24,25が前記レール部材32の下フランジ322の面に沿って転動するとともに、案内部材41の面上で圧縮リンク26が摺動可能として、ステップ部20を支持する。ステップ部20がレール部材32に沿って移動する時は、案内部材41の上面を圧縮リンク26の下面が摺動することにより、各ステップの折り畳みが案内されるようになっている。
前記規制部材36は、ステップ部20を引き出すとき、第一ステップ21の上面に設けたストッパー215(図2)が該規制部材36に当ることでステップ部20を停止する機能を有する。また、支持部材37は、例えば、駆動手段として油圧シリンダ56を取付ける場合、該支持部材37の中央部に設けた枢支片371を介して取付ける。更に、枢支部材38は、この中央部に設けた短尺の枢支片381の先端部に前記油圧シリンダ56のロッドの伸縮動作をステップ部20に伝達する伝達機構(図4)を枢着する。
【0017】
図4は、図1に示したステップ装置1を車両後部へ取付ける構造を示す縦断面図で、ステップ部20は開かれて使用状態になっている。荷箱の左右一対の下側枠材9の間には、前後方向に所定間隔を空けて多数の横根太51を平行に差し渡し、各横根太51の端部を締結クリップ52により下側枠材9に固着して、床部の骨格を形成している。この骨格の上面には、防水用の板状補助床材54を介在させて、床材53をその後端が後下枠材6の突条55に当接するように敷設し、床部を形成する。
【0018】
収納部30は、上段の取付部材31を前記複数の横根太51の下面に対して直角に沿わせて固着する。駆動手段として油圧シリンダ56のシリンダ部561の基端部を、支持部材37の中央部に設けた枢支片371の軸孔に回動自在に軸着している。この駆動力をステップ部20に伝達する伝達機構は、駆動アーム57と連携アーム58からなり、駆動アーム57は、枢支部材38の中央部に設けた枢支片381に枢軸572により軸着され、連携アーム58は、その基端部をステップ部の結合部材27の中央部に設けた枢支片271に軸着されている。この伝達機構の駆動アーム57の上端及び下端を、それぞれ枢軸571、581を介して、油圧シリンダ56のロッド562の先端部及び連携アーム58の自由端部に回動自在に軸着することで、ロッドの伸縮動作をステップ部の結合部材27に伝達するように構成している。
ステップ部の使用状態では、油圧シリンダのロッド562は図4のように伸張し、駆動アーム57は枢軸572を中心にして時計回りに回転して、ステップ部20を収納部の後方に移動させている。ステップ部20は、第一ステップ21の上面に配設したストッパー215が収納部の規制部材36に遮られることで、停止している。なお、駆動手段としては、油圧シリンダの他に、電動モータあるいはウオーム減速機等を使用することができるが、駆動手段を使用しない場合は、手動によりステップを引き出せばよい。ステップ部20は、第一ステップ21に設けたローラ24,25によって収納部30のレール部材32に吊持されるとともに、圧縮リンク26の中間部が案内部材41によって支持されており、ステップ部を畳み或いは開く動作は、自重により行われる。なお、案内部材41として円形部材を使用し、圧縮リンク26が摺動する個所にベアリング等を装着して、摩擦抵抗を除去することもできる。
【0019】
図5は、図4と同様の取付構造を示す縦断面図であるが、ステップ部は折り畳まれて収納部内に格納されている。ステップ部は、油圧シリンダ56のロッド562の収縮に伴う駆動アーム57の枢軸572を中心とする反時計回りの回転によって、収納部の案内部材41に案内されながら前方に引っ張られ、畳まれた状態で保持されている。この格納状態では、ステップ部は、第三ステップ23のフレーム234に突設した枢支片235により移動を停止しており、第一ステップ21と第二ステップ22とは、前記リンク機構に従ってほぼ平行に重なり、第三ステップ23は、第二ステップ22に連動する吊下リンク43に従って枢軸233を中心に回動し、ほぼ垂直に起立している。また、図示していない落しピンや係合片により、ステップ部をこの格納状態に保持することができる。また、手動で操作する場合は、図示していない落し錠等のロック手段により格納状態に保持することができる。なお、設計上は下段の案内部材41と中段のレール部材32との上下の段差をこれ以上に広げると、ステップ部は格納時に十分に畳まれず、また使用時は急勾配となる。逆に段差を狭くすると、十分に畳まれるとともに勾配を緩やかにすることができる。
【0020】
以上、本発明を図示の実施形態により説明したが、本発明の趣旨の範囲内で種々の変形や応用が可能であり、これらの変形や応用を発明の範囲から排除するものではない。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、第1の発明によれば、ステップ部がローラを介してレール部材に吊持されているので、スムーズに移動でき、また、ステップ部の枠体が案内部材の上面を摺動するので、強固な構造を採用して安全性を高めても軽量に扱うことができる。更に、ステップがそれぞれリンク機構で連結され、引き出す操作と押し込む動作だけで使用できるように構造が簡略化されているので、作業性がよい。また、折り畳むと嵩張らず、狭い空間での取り付けが容易になる。
第2の発明によれば、上記発明の効果の他に、荷台床面が比較的低い貨物自動車において取り付けることができるので、作業効率を向上する効果を有する。
第1又は第2の発明において、スイッチ操作により使用できるようにすれば、他の作業をしながら操作し或いは荷台の上で操作することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のステップ装置を備えた貨物自動車の後端部について一部を破断して示す斜視図。
【図2】実施形態のステップ部を使用時の状態で示す斜視図。
【図3】実施形態の収納部を示す斜視図。
【図4】図1に示したステップ装置の車両後部への取付構造をステップ部の使用状態で示した縦断面図。
【図5】図4の取付構造をステップ部の格納状態で示した縦断面図。
【図6】本発明に係る2段のステップ部を示す斜視図。
【符号の説明】
1・・・ステップ装置、2・・・荷箱、3・・・観音式開き扉、4・・・ヒンジ、5・・・側柱 、6・・・後下枠材、7・・・制動灯、8・・・側壁、9・・・下側枠材、10・・・床部 、20・・・ステップ部、21・・・第一ステップ、22・・・第二ステップ、23・・第三ステップ、24,25・・・ローラ、26・・・圧縮リンク、27,28・・・結合部材、30・・・収納部、31・・・取付部材、32・・・レール部材、33・・・前ブラケット、34・・・中ブラケット、35・・・後ブラケット、36・・・規制部材、37・・・支持部材、38・・・枢支部材、39・・・下ブラケット、41・・・案内部材、42・・・引張リンク、43・・・吊下リンク、44・・・補強部材、51・・・横根太、52・・・締結クリップ、53・・・床材、54・・・補助床材、55・・・突条、56・・・油圧シリンダ、57・・・駆動アーム、58・・・連携アーム、59・・・マッドフラップ。
Claims (3)
- 上段に位置した左右一対の取付部材(31)と、該取付部材に対し上下方向に対応する中段の一対の長尺のレール部材(32)との間を、複数のブラケット(33,34,35)により左右対称に結合するとともに、該レール部材(32)間を複数の部材(36,37,38)で結合し、かつ、該レール部材(32)の後端部にブラケット(39)を垂設し、該ブラケット(39)の下端部間を案内部材(41)で結合して下段を形成した箱状架台からなる収納部と、
一対の圧縮リンク(26)の上端部間を結合部材(27)で結合した井桁状枠体における前記一対の圧縮リンク(26)の上端部間に、第一ステップ(21)の左右フレーム(211)の中央部を回動自在に軸着するとともに、該圧縮リンク(26)の下端部間に、第二ステップ(22)の左右フレーム(221)の前端部を回動自在に軸着し、さらに、前記第一ステップ(21)の左右フレーム(211)の後端部及び前記第二ステップ(22)の左右フレーム(221)の後端部間を、それぞれ引張リンク(42)の両端部に回動自在に軸着して、これら4つの軸着部間に四辺形リンク機構を形成し、該四辺形リンク機構によって前記第一ステップ(21)が開かれると前記第二ステップ(22)も開き、前記第一ステップ(21)が畳まれると前記第二ステップ(22)も畳まれるように連動するステップ部とからなり、
該ステップ部の第一ステップ(21)の左右フレーム(211)に軸着されたそれぞれ2個のローラ(24,25)を前記収納部の左右レール部材(32)に嵌挿して、前記ステップ部が移動可能に吊持されるとともに前記レール部材(32)と前記案内部材(41)の間を前後方向に出没し、使用状態で開き格納状態で畳まれるように構成したことを特徴とする貨物自動車用のステップ装置。 - 上段に位置した左右一対の取付部材(31)と、該取付部材に対し上下方向に対応する中段の一対の長尺のレール部材(32)との間を、複数のブラケット(33,34,35)により左右対称に結合するとともに、該レール部材(32)間を複数の部材(36,37,38)で結合し、かつ、該レール部材(32)の後端部にブラケット(39)を垂設し、該ブラケット(39)の下端部間を案内部材(41)で結合して下段を形成した箱状架台からなる収納部(30)と、
一対の圧縮リンク(26)の上端部間及び下端部間をそれぞれ結合部材(27,28)で結合した井桁状枠体における前記一対の圧縮リンク(26)の上端部間に、第一ステップ(21)の左右フレーム(211)の中央部を回動自在に軸着するとともに、該圧縮リンク(26)の中央部間に第二ステップ(22)の左右フレーム(221)の前端部を回動自在に軸着し、さらに前記第一ステップ(21)の左右フレーム(211)の後端部及び前記第二ステップ(22)の左右フレーム(221)の後端部間を、それぞれ引張リンク(42)の両端部に回動自在に軸着して、これら4つの軸着部間に四辺形リンク機構を形成し、さらに前記圧縮リンク(26)の下端部間に第三ステップ(23)を枢支ブラケット(232)を介して回動自在に軸着するとともに、該第三ステップ(23)に設けた枢支片の枢軸(236)と前記第二ステップ(22)の梁材の中央部に設けた枢軸(225)との間に吊下リンク(43)の両端部を回動自在に軸着して、前記四辺形リンク機構によって前記第一、第二ステップ(21,22)が開かれると前記第三ステップ(23)も連動して開き、前記第一、第二ステップ(21,22)が畳まれると前記第三ステップ(23)が起立するように連動するステップ部(20)とからなり、
該ステップ部の第一ステップ(21)の左右フレーム(211)に軸着されたそれぞれ2個のローラ(24,25)を前記収納部の左右レール部材(32)に嵌挿して、前記ステップ部(20)が移動可能に吊持されるとともに前記レール部材(32)と前記案内部材(41)の間を前後方向に出没し、使用状態で開き格納状態で畳まれるように構成したことを特徴とする貨物自動車用のステップ装置。 - 請求項1又は請求項2記載の貨物自動車用のステップ装置において、
前記収納部(30)を構成する前記レール部材(32)と前記取付部材(31)との間を結合する一対のブラケット間に支持部材(37)を配設し、該支持部材の中央部に設けた枢支片(371)にシリンダ(561)の基端部が枢着された油圧シリンダ(56)と、
前記レール部材(32)の前端部間に配設された枢支部材(38)の中央部に設けた枢支片(381)に、枢軸(572)を中心として駆動アーム(57)を回動自在に枢着し、該駆動アーム(57)の上端を前記油圧シリンダ(56)のロッド(562)の先端に結合するとともに、該駆動アーム(57)の下端を、前記ステップ部(30)の井桁状枠体の上端に配設された結合部材(27)の中央部に一端を軸着された連携アーム(58)の他端に回動自在に軸着して、前記ロッドの伸縮運動をステップ部に伝達するように形成したリンク機構とを備え、
スイッチ操作により、前記ロッド(562)が伸長すると前記連携アーム(58)の回転によって自動的に前記ステップ部が後方に押されて使用状態となり、前記ロッド(562)が収縮すると前記ステップ部が格納状態となることを特徴とする貨物自動車用のステップ装置。
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JP36844498A JP4129332B2 (ja) | 1998-11-18 | 1998-11-18 | 貨物自動車用のステップ装置 |
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