JP3285758B2 - 荷物運搬車両 - Google Patents

荷物運搬車両

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラックやトレー
ラー等の荷物運搬車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】かかる荷物運搬車両には従来種々のタイ
プがあり、例えば平ボディー、該平ボディーのタイプに
側壁を取り付けたアオリタイプ、側部、後部及び天井部
を覆ったコンテナタイプなどがあり、これらのタイプは
確定的なものとなっている。
【0003】そして、積載する荷物の種類に適するタイ
プの車両を選択して使用しており、例えばロール状に巻
き取ったワイヤーなどのように1個単位の大きさが大き
く、形状が確定している荷物は平ボディータイプを使用
し、スクラップや粉末状のものなど形状が不定形のもの
は上方からの出入れが可能でかつ荷物が脱落しないよう
なタイプとしてアオリタイプを使用し、また、比較的小
さな箱状のものを多数積載するには、フォークを使用し
て側方からの出入れも可能なようにコンテナタイプのも
のを使用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来は使用
する車両のタイプが荷物の種類に合わせて決定されてい
るため、例えばA地点とB地点との間で種々の形態の荷
物の運搬が行われる場合で、形状が確定している大きな
荷物をA地点からB地点へ運搬する場合は平ボディータ
イプの車両を、また、形状が不定形な荷物をB地点から
A地点へ運搬する場合はアオリタイプの車両をそれぞれ
別個に使用することとなる。このため各種の車両を常時
用意しておく必要があり、さらに、それぞれの車両は帰
路は空車両となるため、車両の使用効率、輸送効率がよ
くなく、車両の運転手にとって帰路は無駄な走行とな
る。
【0005】その一例としては、ロール状とした鋼製品
を荷台に何個か並べて平ボディータイプの車両で搬送し
た場合、これを降ろした後は大型の荷物がないと荷台は
空のままで戻ってくることが多い。そして、このような
輸送効率の悪さは荷物のあるときにはできる限り多量の
荷物を積載するという、道路交通法違反の過積載を招い
たり、規定の労働時間を越えて運送作業するというよう
な事態を招いている。
【0006】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、積載する荷物の種類に対応して平ボディータイプに
もアオリタイプにも、また、コンテナタイプにも現場で
自在に形態を変化でき、荷物の種類に対応させて各種の
車両を予め用意しておく必要がなく、また、空走行を極
力減らすことができて車両の使用効率、輸送効率を上げ
ることができ、さらに荷物の積み卸しの作業性を向上で
きる荷物運搬車両を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、鉄などの強度を有する部材で形成され、下部
の連結桟の両端から縦桟を立ち上げたコ字形のフレーム
の前記縦桟の部分を支柱とした複数本の支柱を荷物積載
台上に前後水平方向にスライド自在に取り付け、前記支
柱に側壁の一側端を回動自在に取り付け、前記側壁の他
側端を隣接の支柱に係止可能とし、支柱を介して側壁を
順次連結してアオリユニットとし、複数本の支柱を荷物
積載台上に前後水平方向にスライド自在に取り付け、前
記支柱に側壁の一側端を回動自在に取り付け、前記側壁
の他側端を隣接の支柱に係止可能とし、支柱を介して側
壁を順次連結して側部を形成するとともに、対向する支
柱間に屋根を回動自在に取り付け、後部に位置する対向
する支柱間に扉を設けてコンテナユニットとし、車両の
荷台や台車などの荷物積載台上にこれらアオリユニット
及びコンテナユニットのうちのいずれかを選択して荷物
収納ユニットとして着脱自在に装着することにより、平
ボディタイプにもアオリタイプにも、また、 コンテナタ
イプにも形態を変化できるようにし、そして、該荷物収
納ユニットは運転席側に取り付けられるトップ部分と、
後部に配置されるエンド部分と、トップ部分とエンド部
との間に配設される任意数の中間部分との組合せで構
成することを要旨とするものである。
【0008】また、前記構成に加えて、コンテナユニッ
トは、一部の側壁を開閉自在な扉とすること、または、
屋根を取り外し自在に設けたことを要旨とするものであ
る。
【0009】さらに、前記構成に加えて、荷台や台車な
どの荷物積載台の側端縁にはレールを設けるとともに支
柱の下部に該レールにそって移動する車輪を設け、支柱
をレールにそって移動させながら側壁を順次連結する際
の遊び代分だけレールを荷台や台車の後端から突出させ
たことを要旨とするものである。
【0010】これらの構成に加えて、コンテナユニット
は、支柱の下部がスライド自在に係合するガイドレール
を下部に備えること、もしくは、コンテナユニットの支
柱は、ロ字形のフレームの縦桟部で構成することを要旨
とするものである。
【0011】請求項1記載の本発明によれば、1種類の
荷台や台車などの荷物積載台に対してアオリユニットや
コンテナユニットを荷物収納ユニットとして任意に組み
合わせることができるから、これらのユニットを用意し
ておけばアオリタイプ、コンテナタイプの車両を現場で
容易に調達できる。
【0012】また、これらのアオリユニットやコンテナ
ユニットを水平方向に折り畳むことによって、アオリタ
イプ、コンテナタイプの車両を平ボディータイプの車両
にその場で簡単に変更でき、積載する荷物の種類に対応
させて車両のタイプを自在に変更できる。
【0013】さらに、荷物収納ユニットを前部、中間
部、後部のものに分割したから、中間部の配設数を調整
することにより、長さの異なる台車に柔軟に対処でき
る。
【0014】そして、前記ユニットの折り畳みについて
の説明をさらにすると、支柱に対して側壁を荷台や台車
の短手方向に回動し、支柱と側壁を荷台や台車の前部に
寄せて重ねれば、荷台や台車の側部および後部が開放状
態となって平ボディー車となる。この状態から側壁を荷
台や台車の長手方向に回動して隣接の支柱に端部を係止
し、支柱を介して側壁を順次連結すれば、アオリタイプ
の車両となる。また、これに加えて、屋根を水平に係止
し、後部を扉で覆えばコンテナタイプの車両となる。
【0015】しかも、アオリユニットの支柱はコ字形の
フレームの縦桟部で構成することで、対向位置にある支
柱が一体物として形成され、荷台や台車の一方の側部に
取り付けてある支柱を移動すれば、これに対向する位置
にある支柱も同時に移動し、組立て操作が容易である。
また、対向位置にある支柱を連結する部材が存在するこ
ととなり、支柱の強度も得られる。
【0016】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、コンテナユニットの側壁の一部を扉として使
用することで、扉を後部以外の箇所にも設けることがで
き、内部の荷物の積み卸しが各方向から行え、内部での
荷物の仕分け、移動作業の低減でき作業性がよくなる。
【0017】請求項3記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、コンテナユニットの屋根を取り外すことによ
り、上方からの天井クレーンなどによる荷物の積み卸し
も可能となり、また、コンテナタイプの車両をアオリタ
イプに変更することもできる。
【0018】請求項4記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、荷台や台車の端部に寄せてあった支柱や側壁
は車輪を介してレールにそって水平にスライドするから
容易に移動でき、側壁を支柱に嵌合して係止するために
必要な遊び代も確保してあるから、支柱や側壁をスライ
ドさせるだけでアオリやコンテナの側壁を組み立てるこ
とができる。
【0019】請求項5記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、コンテナユニットについては、支柱の下部が
スライド自在に係合するガイドレールを下部に一体に備
えることで、ユニットを台車や荷台上に設置するだけで
コンテナタイプの車両を容易に得られる。
【0020】請求項6記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、コンテナユニットの支柱はロ字形のフレーム
の縦桟部で構成することで、対向位置にある支柱が一体
物として形成され、荷台や台車の一方の側部に取り付け
てある支柱を移動すれば、これに対向する位置にある支
柱も同時に移動し、組立て操作が容易である。また、対
向位置にある支柱を連結する部材が存在することとな
り、支柱の強度も得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の荷物運搬車両
の第1実施形態を示す平ボディー車としての側面図、図
2は同上平面図、図3はアオリを設けた状態の側面図
図4は同上平面図で、車両としてはトラックタイプ、ト
レーラータイプのものなどが考えられるが、本実施形態
ではトレーラータイプのものについて説明する。
【0022】トレーラー車1の台車2などの荷物積載台
の上に荷物収納ユニットとしてアオリユニット28を水
平方向の前後にスライド自在に取り付けるものであり、
該アオリユニット28は図7にも示すようにトップ部分
3、中間部分4、エンド部分5とで構成し、中間部分4
は台車2の長さに対応させて数を決定し、また、図8、
図9のように各部分3,4,5の長さも台車2の長さや
仕様態様に応じて決定する。
【0023】各部分3,4,5の構成を図7について説
明すると、トップ部分3はトレーラー車1の台車2の前
部に配置されるもので、対向する平面L字形の2本の支
柱6の間に固定壁7を固定するとともに各支柱6に蝶番
でアオリを形成する側壁9の一側端を回動自在に取り付
けた。
【0024】この場合、側壁9の横幅は対向する支柱6
間の幅に等しく形成し、2枚の側壁9は格納状態では固
定壁7と重なり、アオリとしての使用状態では固定壁7
に対して直角に開き、このとき、L字形の形状の支柱6
の内側が側壁9の90度以上の回動を阻止するストッパ
ーとなる。
【0025】支柱6は材質としては例えば鉄などの強度
を有するものを使用し、側壁9は基本的にはアルミニウ
ムなどの軽金属を使用し、特に重量物用には鉄など強度
を有するものを使用する。
【0026】支柱6の下部に台車2上を移動するための
車輪10を設けるとともに、台車2への固定金具11を
取り付ける。車輪10は一例として図10、図11に示
すように下部を上方に直角に折り曲げた受け具10cの
上部に上部車輪10aを2個、下部の折り曲げ部内に下
部車輪10bを1個、合計3個を設け、上部車輪10a
と下部車輪10bとで台車2の側縁を形成しレール24
として機能するH形鋼の上部フランジ24aを挟着す
る。
【0027】レール24は後部を台車2のボデイーより
も後方に突出させて各部分3,4,5の移動の際の遊び
代35を確保する。なお、レール24は前記のようなも
のに限定されるのではなく、台車2上に溝条を形成し、
ここに別途レール材を敷設することも可能である。
【0028】固定金具11は一例として同じ図10、図
11に示すような上下方向に回動自在な操作バー11a
と該操作レバー11aで締めつけ固定され、先端をフッ
ク状に形成した固定レバー11bとで構成する。図中2
5はレール24に設けた前記固定レバー11bの先端の
フック部が係止する係止ピンを示す。
【0029】図中12は支柱6の上部に設けたバー状の
固定金具を示し、これはアオリユニット28の上面開口
をシートで覆う際に、シートを固定するためのものてあ
る。また、側壁9の下部先端にも自在車輪13を取り付
け、側壁9の上方部にシート用ゴムバンドのフック受け
14としてバー状の部材を取り付けた。
【0030】次に中間部分4について説明すると、図
8、図9のように鉄などの強度を有する部材で形成さ
れ、下部の連結桟15の両端から縦桟16を立ち上げた
コ字形のフレーム17の、前記縦桟16の部分を支柱6
とし、この支柱6も前記トップ部分3とほぼ同様に平面
略L字形に形成し、L字形の内側に蝶番で側壁9を回動
自在に取り付けた。
【0031】支柱6のL字形の外側で側壁9の取り付け
位置と反対側に溝条18を縦方向に形成する。この溝条
18は隣接の側壁9の嵌合係止部となる。
【0032】また、側壁9の先端部に側壁の格納時にこ
れを係止するためのフック受け19を設け、支柱6の内
側の対向面に前記フック受け19が係止するフック状の
固定金具20を設けた。
【0033】その他、車輪10、固定金具11、固定金
具12、自在車輪13、フック受け14などを設ける構
成はトップ部分3と同様であり、側壁9のサイズ、側壁
9や支柱6の材質もトップ部分3と同様である。
【0034】次にエンド部分5について説明すると、図
7、図12に示すようにロ字形の鉄などの金属製のフレ
ーム21の縦桟の部分を支柱6とし、この支柱6の内側
に蝶番でアルミニウムなどの軽金属製の扉22を回動自
在に取り付けた。扉22のサイズはフレーム21の内径
に等しく形成する。
【0035】扉22の形態としては図7のような観音開
き形式に2枚の扉22を設けてもよいが、1枚ものの片
開きとすることもできる。
【0036】エンド部分5の支柱6も中間部分4の支柱
6と同様に隣接の側壁5の嵌合係止部となる溝条18を
形成し、また、扉22の先端上下部に扉22の固定金具
23を設けた。
【0037】その他、車輪10、固定金具11、フック
受け14などを設ける構成はトップ部分3と同様であ
る。
【0038】次に使用法について説明すると、積載する
荷物の種類により例えば往路は平ボディー車、帰路はア
オリタイプの車両を必要とする場合は、このアオリニッ
ト28のトップ部分3、中間部分4、エンド部分5を車
輪10を介してトレーラー1の台車2等の側部のレール
24に水平方向にスライド自在に係合して台車2に搭載
する。
【0039】そして、トレーラー1を平ボディーの車両
として使用するには、図1、図2、図13に示すように
各部分3,4,5を垂直に折り畳んで台車2の前部に寄
せる。折り畳み方法は、トップ部分3については側壁9
を蝶番により支柱6を中心軸として回動し固定壁7に重
ね、台車2の短手方向に折り畳む。この場合、2枚の側
壁9が重なり合い、全体が三重になる。
【0040】中間部分4も同様にして側壁9を回動して
台車2の短手方向に折り畳み、エンド部分5の扉22も
台車2の短手方向に回動し閉じた状態とする。
【0041】これにより、台車2は側方と後方が開放さ
れた状態となり、平ボディーの車両としての使用が可能
となる。
【0042】次にこのトレーラー1をアオリを有する車
両として使用するには、中間部分4、エンド部分5を台
車2の後方に移動し、側壁9を台車2の長手方向に開い
てアオリを形成する。
【0043】中間部分4、エンド部分5の後方への移動
方法は、車輪10、レール24を介して支柱6を水平に
スライドさせる。この場合、エンド部分5をレール24
を後方に突出させて形成した遊び代35まで移動し、
ンド部分5の後端が台車2から突出する状態とする。
【0044】次にエンド部分5の前方に位置する中間部
分4の支柱6を同様にして後方に移動し、該中間部分4
の側壁9を台車2の長手方向に開いて先端をエンド部分
の支柱6に形成してある溝条18に嵌合係止する。
【0045】さらにこの中間部分4の前方の中間部分4
を同様にして後方に移動し、その側壁9を開いて後方の
中間部分4の支柱6に形成してある溝条18に嵌合係止
する。このようにして中間部分4の側壁9を支柱6を介
して順次連結する。
【0046】最後にトップ部分3の側壁9を開き、その
先端を後方の中間部分4の支柱6に設けた溝条18に嵌
合係止する。この場合、嵌合のための移動代は、後方の
中間部分4、エンド部分5が遊び代35により後方に移
動しているから、これにより確保でき、後方の中間部分
4、エンド部分5の全体を前方に移動することで、トッ
プ部分3の側壁9を後方の中間部分4の支柱6に支障な
く係止できる。
【0047】前記の例では後方のエンド部分5や中間部
分4を開いた状態としてから連結したが、これに限定さ
れるものではなく、閉じた状態で後方に一旦移動してか
ら、前方に一つずつ移動し側壁9を開いて連結すること
もできる。また、トップ部分3には固定壁7が、中間部
分4には連結桟15が、エンド部分5にはフレーム21
が存在することにより、支柱6の移動は対向するものが
同時に移動するから、容易であるとともに、移動時と格
納時の安定を図れる。
【0048】このようにして各部分3,4,5が所定位
置に配設されたならば、固定金具11の操作レバー11
aを上方に回動してゆるめ、固定レバー11bの先端を
係止ピン25に掛止し、操作レバー11aを下方に回動
して締め、支柱6をレール24に固定し、これにより台
車2に固定する。
【0049】以上のようにして側壁9により台車2の側
方にアオリが形成されてアオリを備えた車両となる。
【0050】図14〜図28は第2実施形態を示し、こ
れはトラック車8の荷台30などの荷物積載台の上に荷
物収納ユニットとして折り畳み自在なコンテナユニット
29を水平方向の前後にスライド自在に取り付けるもの
であり、該コンテナユニット29もアオリユニット28
と同様に図20に示すようにトップ部分3、中間部分
4、エンド部分5とで構成し、材質もアルミニウムなど
の軽金属を使用する。
【0051】各部分3,4,5の構成はアオリユニット
28と基本的には同様であり、支柱6の下部をI型鋼な
どを用いるガイドレール31に水平方向にスライド自在
に係合し、該支柱6に側壁9の側部を回動自在に取り付
け、エンド部分5の支柱には扉22を回動自在に取り付
けたものである。
【0052】ガイドレール31はアオリユニット28と
同様に荷台30側に設けてもよいが、図示のようにコン
テナユニット29に一体に設けることもできる。
【0053】かかる構成に加えて、トップ部分3と中間
部分4の支柱6の上端間に梁部材26を取り付け、該梁
部材26に屋根27の一端を回動可能なように蝶番で取
り付ける。屋根27も材質は側壁9と同様にアルミニウ
ムなどの軽金属を用い、形状は図示のような1枚ものと
するタイプや2枚ものを蝶番で2つ折り可能なように連
結するタイプやものなどが考えられる。
【0054】この屋根27は梁部材26に対して回動自
在に取り付けるだけてなく、さらに図21に示すように
完全に取り外し可能なように取り付けることもできる。
【0055】また、側壁9も図22、図23に示すよう
に組み立て状態でも蝶番32により開閉できる構成とし
て、側壁9を扉として機能させることもできる。この場
合、開閉角度は図24、図25にも示すように内側に折
り畳んだ格納位置から180度、270度など任意に決
定する。
【0056】そして、側壁9を組み立て状態で開閉でき
るようにした場合は、側端部に突出部33を設けて、隣
接の支柱6に密着するようにし雨じまいとし、この突出
部33の箇所で側壁を隣接の支柱6に留め金具により固
定する。
【0057】このような開閉自在な側壁9による扉と後
部の扉22以外にも、図27に示すように後部の扉22
の扉枠内にさらに別の扉34を設けてもよい。
【0058】次に使用法について説明する。例えば往路
と帰路とで平ボディー車、コンテナ車として使い分ける
場合は、荷台30上にコンテナユニット29を搭載し、
平ボディー車として使用するには、図28に示すように
各部分3,4,5を垂直に折り畳んで荷台30の前部に
寄せる。折り畳み方法は、トップ部分3については側壁
9を蝶番により支柱6を中心軸として内側に回動し、屋
根27も蝶番により梁部材26を中心軸として下方に回
動し、側壁9の重ね、荷台30の短手方向に折り畳む。
【0059】中間部分4も同様にして側壁9と屋根27
を回動して台車2の短手方向に折り畳み、エンド部分5
の扉22も台車2の短手方向に回動し閉じた状態とす
る。
【0060】これにより、荷台30は側方と後方が開放
された状態となり、平ボディーの車両としての使用が可
能となる。
【0061】この状態からコンテナ車として使用するに
は、アオリを有する車両を組み立てる場合と同様にして
支柱6をガイドレール31にそって後方に移動して側壁
9を荷台30の長手方向に回動して側部部分を組立て、
さらに梁部材26を回動軸にして屋根27を水平に起こ
し、左右の側壁9間の上面開口を塞ぐ。
【0062】以上のようにして平ボティー車からコンテ
ナ車の形態に変化させることができる。そして、使用に
際しては、後部の扉22だけでなく、側壁9や屋根27
も任意の箇所で開閉できこれを扉として使用できるか
ら、内部での荷物の仕分けや移動の作業を低減でき、コ
ンテナの上方、前方、中間部、後部のいずれの箇所から
も荷物の積み卸しができる。
【0063】また、図21のように屋根27を開いた
り、取り外すことにより天井クレーンなどを使用しての
荷物の積み卸しも可能となり、さらに、屋根27を全部
取り払うことにより、コンテナ車をアオリタイプの車両
に変更することもできる。
【0064】なお、荷台30や台車2でのユニットの移
動は手動で行ってもよいが、遠隔操作による自動制御と
することも可能である。
【0065】また、ユニットの高さも荷物の種類に対応
させて高低2種類のものを用意することがのぞましい。
【0066】
【発明の効果】以上述べたように本発明の荷物運搬車両
は、1種類の車両で、積載する荷物の種類に対応して平
ボディータイプにもアオリタイプにも、また、コンテナ
タイプにも荷物の積み降ろしの現場で自在に形態を変化
できるから、荷物の種類に対応させて各種の車両を予め
用意しておく必要がなく、また、空走行を極力減らすこ
とができて車両の使用効率、輸送効率を上げることがで
きるものである。
【0067】また、コンテナ車の場合は、後部だけでな
く、側部、上面の各部から自由に荷物の積み卸しができ
作業性のよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の荷物運搬車両の第1実施形態を示す折
り畳んだ状態のアオリユニットを搭載したトレーラー車
の側面図である。
【図2】本発明の荷物運搬車両の第1実施形態を示す折
り畳んだ状態のアオリユニットを搭載したトレーラー車
の平面図である。
【図3】本発明の荷物運搬車両の第1実施形態を示す組
み立てた状態のアオリユニットを有するトレーラー車の
側面図である。
【図4】本発明の荷物運搬車両の第1実施形態を示す組
み立てた状態のアオリユニットを有するトレーラー車の
平面図である。
【図5】本発明の荷物運搬車両の第1実施形態を示す組
み立てた状態のアオリユニットを有するトレーラー車の
背面図である。
【図6】本発明の荷物運搬車両の第1実施形態を示す組
み立てた状態のアオリユニットを有するトレーラー車の
図3のA−A線端面図である。
【図7】本発明の荷物運搬車両の第1実施形態の要部を
示すアオリユニットの斜視図である。
【図8】本発明の荷物運搬車両の第1実施形態の要部を
示すアオリユニットの中間部分の第1例の斜視図であ
る。
【図9】本発明の荷物運搬車両の第1実施形態の要部を
示すアオリユニットの中間部分の第2例の斜視図であ
る。
【図10】本発明の荷物運搬車両のユニットの水平移動
機構部の正面図である。
【図11】本発明の荷物運搬車両のユニットの水平移動
機構部の側面図である。
【図12】本発明の荷物運搬車両の第1実施形態の要部
を示すアオリユニットのエンド部分の斜視図である。
【図13】本発明の荷物運搬車両の第1実施形態を示す
アオリユニットの折り畳んだ状態の斜視図である。
【図14】本発明の荷物運搬車両の第2実施形態を示す
組み立てた状態のコンテナユニットを有するトラック車
の側面図である。
【図15】本発明の荷物運搬車両の第2実施形態を示す
組み立てた状態のコンテナユニットを有するトラック車
の平面図である。
【図16】本発明の荷物運搬車両の第2実施形態を示す
折り畳んだ状態のコンテナユニットを有するトラック車
の側面図である。
【図17】本発明の荷物運搬車両の第2実施形態を示す
折り畳んだ状態のコンテナユニットを有するトラック車
の平面図である。
【図18】本発明の荷物運搬車両の第2実施形態を示す
側壁と屋根を開放した状態のコンテナユニットを有する
トラック車の側面図である。
【図19】本発明の荷物運搬車両の第2実施形態を示す
側壁と屋根を開放した状態のコンテナユニットを有する
トラック車の平面図である。
【図20】本発明の荷物運搬車両の第2実施形態の要部
を示すコンテナユニットの斜視図である。
【図21】本発明の荷物運搬車両の第2実施形態の要部
を示すコンテナユニットの屋根を開放した状態の斜視図
である。
【図22】本発明の荷物運搬車両の第2実施形態の要部
を示すコンテナユニットの側壁と屋根を開放した状態の
斜視図である。
【図23】本発明の荷物運搬車両の第2実施形態の要部
を示すコンテナユニットの側壁を開放した状態の斜視図
である。
【図24】本発明の荷物運搬車両の第2実施形態の要部
を示すコンテナユニットの側壁を閉じた状態の側壁部の
平面図である。
【図25】本発明の荷物運搬車両の第2実施形態の要部
を示すコンテナユニットの側壁を回動した状態の側壁部
の平面図である。
【図26】本発明の荷物運搬車両の第2実施形態の要部
を示すコンテナユニットの扉を開いた状態の斜視図であ
る。
【図27】本発明の荷物運搬車両の第2実施形態の要部
を示すコンテナユニットの扉の他の例の開いた状態の斜
視図である。
【図28】本発明の荷物運搬車両の第2実施形態の要部
を示すコンテナユニットの折り畳む途中の状態の斜視図
である。
【符号の説明】
1…トレーラー車 2…台車 3…トップ部分 4…中間部分 5…エンド部分 6…支柱 7…固定壁 8…トラック車 9…側壁 10…車輪 10a…上部車輪 10b…下部車輪 10c…受け具 11…固定金具 11a…操作レバー 11b…固定レバー 12…固定金具 13…自在車輪 14…フック受け 15…連結桟 16…縦桟 17…フレーム 18…溝条 19…フック受け 20…固定金具 21…フレーム 22…扉 23…固定金具 24…レール 24a…上部フランジ 25…係止ピン 26…梁部材 27…屋根 28…アオリユニット 29…コンテナユニ
ット 30…荷台 31…ガイドレール 32…蝶番 33…突出部 34…扉 35…遊び代
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−27023(JP,A) 実開 平5−5569(JP,U) 実公 昭63−2365(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 33/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄などの強度を有する部材で形成され、
    下部の連結桟の両端から縦桟を立ち上げたコ字形のフレ
    ームの前記縦桟の部分を支柱とした複数本の支柱を荷物
    積載台上に前後水平方向にスライド自在に取り付け、前
    記支柱に側壁の一側端を回動自在に取り付け、前記側壁
    の他側端を隣接の支柱に係止可能とし、支柱を介して側
    壁を順次連結してアオリユニットとし、 複数本の支柱を荷物積載台上に前後水平方向にスライド
    自在に取り付け、前記支柱に側壁の一側端を回動自在に
    取り付け、前記側壁の他側端を隣接の支柱に係止可能と
    し、支柱を介して側壁を順次連結して側部を形成すると
    ともに、対向する支柱間に屋根を回動自在に取り付け、
    後部に位置する対向する支柱間に扉を設けてコンテナユ
    ニットとし、 車両の荷台や台車などの荷物積載台上にこれらアオリユ
    ニット及びコンテナユニットのうちのいずれかを選択し
    て荷物収納ユニットとして着脱自在に装着することによ
    り、平ボディタイプにもアオリタイプにも、また、コン
    テナタイプにも形態を変化できるようにし、 そして 、該荷物収納ユニットは運転席側に取り付けられ
    るトップ部分と、後部に配置されるエンド部分と、トッ
    部分とエンド部分との間に配設される任意数の中間
    との組み合わせで構成することを特徴とする荷物運搬
    車両。
  2. 【請求項2】 コンテナユニットは、一部の側壁を開閉
    自在な扉とする請求項1に記載の荷物運搬車両。
  3. 【請求項3】 コンテナユニットは、屋根を取り外し自
    在に設けた請求項1または請求項2に記載の荷物運搬車
    両。
  4. 【請求項4】 荷台や台車などの荷物積載台の側端縁に
    はレールを設けるとともに支柱の下部に該レールにそっ
    て移動する車輪を設け、支柱をレールにそって移動させ
    ながら側壁を順次連結する際の遊び代分だけレールを荷
    台や台車の後端から突出させた請求項1記載の荷物運搬
    車両。
  5. 【請求項5】 コンテナユニットは、支柱の下部がスラ
    イド自在に係合するガイドレールを下部に備える請求項
    1から請求項3のいずれかに記載の荷物運搬車両。
  6. 【請求項6】 コンテナユニットの支柱は、ロ字形のフ
    レームの縦桟部で構成する請求項1から請求項5のいず
    れかに記載の荷物運搬車両。
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