JP7254219B1 - 荷受台昇降装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】荷台と荷受台との間に道板を手作業で渡す必要がなく、台車を用いた荷役作業を効率的に行うことができ、水切りによる隙間も効果的に狭める。【解決手段】荷台の床板の端に床面より下がった段差部を持つ車両に架装される荷受台昇降装置において、前記荷台に対して上下に回動するリフトアームと、前記リフトアームの先端に連結された荷受台と、前記荷受台の前記荷台との対向部に設けられた道板とを備え、前記道板は、前記荷受台の荷受板よりも薄い板材で形成され、前記荷受板の裏面に固定される固定部と、前記荷受板の前記荷台との対向端面に沿って立ち上がる立上部と、前記荷受板の荷受面に連なって前記荷台と前記荷受板との間に位置する主部とを含んで構成されており、前記荷受台が円弧軌道を描いて前記荷台の床面の高さまで上昇した状態で、前記主部が、前記荷台の段差部の上側に重なるように構成されている荷受台昇降装置を提供する。【選択図】図4

Description

本発明は、荷受台を昇降させて車両の荷台に対する荷役作業を支援する荷受台昇降装置に関し、好ましくは、荷台の床板の後端に床面より下がった段差を持つ車両に架装され、回動するアームにより荷受台を昇降させる荷受台昇降装置に係る。
荷受台昇降装置は、車両の荷台の床面の高さと接地する高さとの間で荷受台を昇降させ、車両の荷台に対する荷物等の積み卸し作業を支援する装置である。この種の荷受台昇降装置においては、荷受台に載せる荷物によって荷受台の面積拡大が必要な場合がある。荷受台の面積を拡大するものとして、荷受台の基部に延長荷受台を取り付けられるようにしたものがある(特許文献1)。
特許第5714309号公報
荷受台昇降装置においては、昇降する荷受台がその昇降中に荷台に接触することを回避するために僅かではあるが多少のクリアランスが予め設定されることがある。これに加えて、荷台の床面の高さまで上昇した際の荷受台と荷台との間に例えば製作精度や取り付け精度によって予期せず若干の隙間が生じ得る。また車両の荷台の床面の後端部には水切りと呼ばれる段差が設けられる場合もある。そのため、こうした隙間や水切りがあると荷台と荷受台との間の台車の行き来の円滑性を阻害する。
そこで、車両の荷台には例えば回動反転式の道板と呼ばれる部材が設置される場合がある。荷受台が上昇した際にこの道板を手作業で反転させて荷台の縁部から突出させることで、荷受台と荷台との間に道板が架かった状態となる。必要に応じてこの道板を渡すことにより、荷台と荷受台との間で台車をスムーズに行き来させることができる。
しかし、荷受台昇降装置を使用する度に荷台と荷受台との間に道板を手作業で渡すのは面倒であり、作業者にも負担を強いることになる。
また、特許文献1のように荷受台の基部に延長荷受台を取り付けられる構成とすれば、適切な長さの延長荷受台を荷受台の基部に取り付けることで、荷受台と荷台との間の隙間を埋めることができる。しかし、延長荷受台を装着しても実体的には荷受台を基部側に広げて予め設定されているクリアランスを狭小化するだけで、荷受台昇降装置の架装精度の誤差を補正、さらには水切りによる隙間を狭める点ではまだ十分ではない。
本発明の目的は、荷台と荷受台との間に道板を手作業で渡す必要がなく、台車を用いた荷役作業を効率的に行うことができ、水切りによる隙間も効果的に狭めることができる荷受台昇降装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、荷台の床板の端に床面より下がった段差部を持つ車両に架装される荷受台昇降装置において、前記車両の荷台に対して上下に回動するリフトアームと、前記リフトアームの先端に連結され、荷受板の裏面に取り付けられて接地するスチフナを有する荷受台と、前記荷受台の前記荷台との対向部に設けられた非可動構造の道板とを備え、前記道板は、前記荷受台の前記荷受板よりも薄い板材で形成され、前記荷受板の裏面に着脱可能に固定される固定部と、前記固定部から折れ曲がり、前記荷受板の前記荷台との対向端面に沿って立ち上がる立上部と、前記立上部から前記荷台に向かって折れ曲がり、前記荷受板の荷受面に連なって前記荷台と前記荷受板との間に位置する主部とを含んで構成されており、前記荷受台が円弧軌道を描いて前記荷台の床面の高さまで上昇した状態で、前記主部が、前記荷台の段差部の上側に重なり、前記荷台の床面と前記荷受台との間に位置するように構成されており、前記道板は、前記リフトアームの回動に伴って前記荷受台と一体に円弧軌道を描いて上昇し、前記荷台の端面を超えて前記荷台の床面に接近するように構成されている荷受台昇降装置を提供する。リフトアームを介した荷受台の昇降動作に適した形状の道板を備えることで、荷台側との間に生じる隙間を狭めるだけでなく、必要最小限の大きさとして軽量化を果たす構成となっている。
本発明によれば、荷台と荷受台との間に道板を手作業で渡す必要がなく、台車を用いた荷役作業を効率的に行うことができ、水切りによる隙間も効果的に狭めることができる。
本発明の一実施形態に係る荷受台昇降装置を搭載した車両の全体構造を表す側面図 本発明の一実施形態に係る荷受台昇降装置の側面図 本発明の一実施形態に係る荷受台昇降装置の基端側荷受台の下面図 図3中のIV-IV線による部分矢視断面図 図3中のV-V線による部分矢視断面図
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
-荷受台昇降装置-
図1は本発明の一実施形態に係る荷受台昇降装置を搭載した車両の全体構造を表す側面図、図2は図1の荷受台昇降装置の側面図、図3は後述する基端側荷受台21の下面図である。また、図4は図3中のIV-IV線による部分矢視断面図、図5は図3中のV-V線による部分矢視断面図である。本願明細書においては、図1-図5における左右を荷受台昇降装置の前後とする。本実施形態では荷受台昇降装置を車両の後部に積載して荷受台を車両の後側に引き出す場合を例示しており、荷受台昇降装置の前後方向が車両の前後方向に一致している。但し、車両の側部に荷受台を引き出すように荷受台昇降装置を積載する場合もある。その場合には、荷受台昇降装置の前後方向は車両の前後方向に直交する。
図1に示した車両は、車枠(シャシフレーム)Fと、車枠Fの前方に設けた運転室Cとを備えている。車枠Fの上部には、荷台Lが搭載される。荷箱も荷台の一種である。本実施形態では、車枠Fの後部下側に荷受台昇降装置1が積載されている。この荷受台昇降装置1は、例えば車両の走行時には荷受台(プラットフォーム)20を折り畳み、車枠Fの下側に引き込んで格納する。一方で荷役作業(荷台に対する荷物の積卸作業)時には、荷受台20を車枠Fの外側(本実施形態では後方)に引き出して展開し、荷台の床面高さと接地高さとの間で昇降させる(図1)。
図2に示したように、荷受台昇降装置1は、荷受台20、スライダユニット30、リフタユニット40、パワーユニット(不図示)及び制御装置(不図示)を備えている。スライダユニット30は、荷受台20等を前後方向に移動させるアクチュエータを含むユニットである。リフタユニット40は、荷受台20を昇降させるアクチュエータを含むユニットである。パワーユニットは、スライダユニット30及びリフタユニット40を駆動するシステムである。制御装置は、パワーユニットを制御する装置である。スライダユニット30、リフタユニット40及び荷受台20について順次説明する。
-スライダユニット-
スライダユニット30は、左右のガイドレール31、スライダ32及びスライドシリンダ33を備えている。左右のガイドレール31は、車枠Fの後部下側に取り付けられており、互いに平行に前後に延びている。スライダ32は、左右のガイドレール31にスライド可能に取り付けられ、ガイドレール31に沿って前後に移動可能である。スライドシリンダ33は、複動式の油圧シリンダであり、ガイドレール31及びスライダ32に適宜支持部材を介して両端が固定されている。スライドシリンダ33の伸縮動作によりガイドレール31に沿ってスライダ32が前後に移動し、リフタユニット40を介してスライダ32に支持された荷受台20が前後に移動する。スライダ32には、荷受台20の格納動作時に荷受台20を凭せ掛けるための格納用支持ローラ34が設けられている。格納用支持ローラ34は、荷受台昇降装置1の左右方向の中央に位置している。
-リフタユニット-
リフタユニット40は、チルトアーム41、リフトアーム42、コンプレッションアーム(不図示)及びリフトシリンダ(不図示)を左右一組ずつ備えている。チルトアーム41は、スライダ32に対して上部がピンを介して連結され、下部が前後に回動する。リフトアーム42は、前端部がチルトアーム41に、後端部が荷受台20に、左右に延びる軸を介してそれぞれ回動可能に連結されていて、スライダ32や車両の荷台Lに対して上下に回動する。左右のリフトアーム42は、左右に延びる連結バーにより連結されており、これによりリフタユニット40の剛性が高められている。コンプレッションアームは、前端部がスライダ32に、後端部が荷受台20に、左右に延びる軸を介してそれぞれ回動可能に連結されている。リフトシリンダは、単動式油圧シリンダ(複動式でも良い)であり、本実施形態では、前端(ロッド側)がチルトアーム41の下部に、後端(ボトム側)がリフトアーム42に、それぞれ回動可能に連結されている。リフトアーム42及びコンプレッションアームは、スライダ32に対して荷受台20を昇降可能に連結する平行リンクを形成する。この平行リンクがリフトシリンダの伸縮駆動に伴って上下に回動駆動することで、荷受台20が水平姿勢を保ち円弧軌道O(図2)を描いて昇降する。
-荷受台-
荷受台20は、荷物等を受けて昇降する台であり、リフトアーム42及びコンプレッションアームの先端に連結された基端側荷受台21、及び基端側荷受台21の後部にヒンジ(不図示)を介して回動可能に連結された先端側荷受台22を備えている。先端側荷受台22は、ヒンジを支点に回動可能であり、展開姿勢(図1の二点鎖線)から左側面視で反時計回りに反転(180度回動)され、基端側荷受台21の上側に折り重ねられて荷台Lの下方に収納された状態となる(図1の実線)。折り畳んだ状態の荷受台20の後端面は、車両のバンパを構成する。荷受台20の左右の幅は、例えば荷台Lの間口の幅と同程度であり、左右の車枠Fの外法寸法よりも広い。本実施形態の先端側荷受台22は、非折り畳み式である。つまり、荷受台20は、先端側荷受台22を1枚のみ含んだ2枚折れ構造である。
基端側荷受台21及び先端側荷受台22は、それぞれ荷受板23を有しており、これら荷受板23の上面が荷受面S1を構成する。荷受面S1は、荷物等を受ける上向きの面であり、基端側荷受台21の荷受面S1は常時上向きである。先端側荷受台22の荷受面S1は、展開時は上向きであるが格納時は下を向く。荷受板23は、アルミニウム製で押出成形により中空に形成されている。例えば基端荷受台21の前部(前端付近)には、図4に示すように、左右に直線的に延びて荷受板23を左右に貫通する空洞23aが設けられている。本実施形態において、この空洞23aは、スリット23bによって下向きに、つまり裏面S2にも開口している。スリット23bは、空洞23aに沿って裏面S2に設けられ、荷受板23を左右に貫通する。
また、荷受板23の裏面S2には、左右一対のスチフナ24が設けられている。これらスチフナ24は、基端側荷受台21及び先端側荷受台22に設けられており、荷受台20が展開すると基端側荷受台21に設けたものと先端側荷受台22に設けたものが連なり、左右から見ると基端から先端(後方)に向かって薄くなる三角形状になる。
また、下降した荷受台20がリフトアーム42に干渉しないように、荷受台20の荷受板23の前縁には、左右のリフトアーム42の位置に対応して左右一対の切欠き25(図3)が形成されている。図3は基端側荷受台21の左半部を表しており、左側の切欠き25のみを図示している。これら切欠き25は、それぞれフラップ26でカバーされている。左右のフラップ26は、切欠き25の形状に応じて上下方向に見て矩形状に形成されている(図3)。フラップ26は、左右に延びる回動軸27を介して後端部が基端側荷受台21の荷受板23に連結されており、前部が上下に回動して切欠き25を開閉する。フラップ26は基端側荷受台21の荷受面S1に対して上方向に開動作する。フラップ26の回動範囲の下限は、基端側荷受台21の荷受面S1とフラップ26が面一になる角度(荷受面S1が水平であれば水平)であり、この角度を超えてフラップ26が下方に回動しないようにフラップ26の回動範囲がストッパで規定されている。
-道板-
ここで、荷台Lの床板FLの端部(本例では後端部)には、床面SL(床板FLの上面)よりも一段下がった段差部STが形成されている。この段差部STは水切り段差とも呼ばれ、閉じた状態の荷台Lの扉DR(図4)がこの段差部STに位置する。
本実施形態の荷受台昇降装置1には、道板60,70が備わっている。これら道板60,70は、荷受台20(基端側荷受台21)の荷台Lとの対向部に設けられている。ここでいう荷受台20の荷台Lとの対向部とは、荷受台20の荷受面S1が荷台Lの床面SLの高さにあるときに荷台Lの床面SLの縁部に前後に対向する部分であり、具体的には基端側荷受台21の前部である。道板60,70は、荷受台20が荷台Lの床面SLの高さに位置する状態で、荷台Lの床面SLと荷受面S1との間に空く隙間を狭める役割を果たす。道板60,70は、荷受台20の荷受板23とは異なる材料、本実施形態ではステンレスで形成されている。但し、道板60,70を荷受板23と同じ材料で形成することもできる。
道板60は、図4に示しように、荷受台20の荷受板23(少なくとも基端側荷受台21の荷受板23の前端部)よりも薄い板材を曲げ加工して形成され、固定部61、立上部62及び主部63を含んで構成されている。本実施形態において、固定部61、立上部62及び主部63は、折れ曲がり部分を除いてフラットに形成されている。この道板60は、可動部がない非可動構造であり、ボルト68及びナット69により荷受板23に片持ち支持されている。道板60を構成する板材は、片持ち支持構造の道板60に想定最大荷重がかかっても、道板60の左右の幅や前後長、支点位置等を考慮して座屈しない範囲で薄いものが好ましく選択される。本実施形態において、道板60を構成する板材の板厚は、荷受板23における空洞23aを囲う壁部の板厚t程度(例えば4,5mm程度)であり、ボルト68の頭部やナット69の厚みよりも薄い。
固定部61は、道板60を荷受台20に固定する部位であり、ボルト68及びナット69により基端側荷受台21の荷受板23の裏面S2に固定される。固定部61は、基端側荷受台21の裏面S2の前端から後方に延びてスリット23bを少し越える位置を後端としており、その前後長はボルト68の頭部及びナット69の直径よりも少し長い程度である。
なお、ボルト68の頭部又はナット69(本実施形態ではナット69)は、荷受板23の空洞23aに収容され、ボルト68の軸(ネジ部等)は荷受板23のスリット23bを通り上下に延びている。荷受板23の裏面S2からのボルト68又はナット69の最大突き出し量(本実施形態ではボルト68の突き出し量)は、スチフナ24の上下の厚みよりも小さい。
立上部62は、上下にオフセットした固定部61及び主部63を連結する部位であり、固定部61の前端から折れ曲がり、荷受板23の荷台Lとの対向端面S3に沿って荷受面S1の高さまで立ち上がる。
主部63は、荷受板23の荷受面S1に連なる部位であり、立上部62の上端から荷台Lに向かって(つまり前方に)折れ曲がっている。この道板60の主部63は、リフトアーム42の回動に伴って荷受台20と一体に円弧軌道Oを描いて上昇し荷台Lの床面SLの高さに至る過程で、荷台Lの端面(後端面)SRを越えて荷受台20の床面SLに接近する。荷受台20が荷台Lの床面SLの高さに位置するとき、道板60の主部63は、荷台Lの段差部ST(上向きの面)の上側に重なり、荷台Lの床面SLと荷受板23の荷受面S1との間に位置する。荷受台20が床面SLの高さに位置するとき、道板60の主部63の上面、荷台Lの床面SL、及び荷受台20の荷受面S1は、実質的に同じ高さに位置し(誤差は許容)、床面SLと荷受面S1との隙間が道板60の主部63によって狭められる。具体的には、主部63によって、基端側荷受台21と荷台Lの端面SRとの隙間L2を解消するとともに、段差部STによって生じる隙間L1が狭められる。
なお、主部63の前後長は、円弧軌道Oを描いて荷受台20が昇降する際、荷台Lの段差部STの後端X(荷台Lの端面SRの上端)に主部63が干渉しない範囲で、極力長く設定することが望ましい。そのため、道板60を構成する板材の板厚が薄いほど、主部63の前後長を長くとることができ、床面SLと荷受面S1との隙間をより狭められる。
また、道板60は、荷受台20の昇降時に干渉する障害物の有無に応じ、必要に応じて左右方向の複数個所で分割し、間欠的に構成することができる。本実施形態では、道板60を左右方向に5分割した構成を図3に例示している。説明のため、ここでは左右方向の最も外側の道板60を道板60a、左右方向の中央の道板60を道板60b、道板60a,60bの間の道板60を道板60cと記載する。
道板60b,60cの間のスペースZは、荷受台20が荷台Lの床面の高さに上昇したときに、荷台Lの後部扉のロックのパーツ(かんぬき錠の箱金具)との干渉を避けるために確保したスペースである。このスペースZについては、道板60の前縁に切欠きを設け、この切欠きで代替することもできる。この場合、スペースZを確保するために道板60を分割する必要はない。
道板60a,60cの間のスペースは、荷受台20が下降した際にリフトアーム42との干渉を避けるためのスペースである。このスペースZには、上記道板70が配置され、荷受台20が上昇し荷台Lの床面の高さにある状態では道板70で塞がれる。
道板70は、ジョイントプレート71を介してフラップ26の前部に連結されている。道板70とフラップ26は、ジョイントプレート71で継ぎ合わされて一体の板状構造物を構成しており、回動軸27を中心にして一体に上下に回動する。道板70は、フラップ26と一体に自重で閉じる(水平に寝る)構成であり、荷受台20が地面付近にある状態ではリフトアーム42により押し上げられて起立する。それ以外のとき(例えば荷受面S1が荷台Lの床面SLの高さに位置するとき)は、水平に倒れて道板60と面一に連なった姿勢になる。
-荷役動作-
荷役動作は、荷受台20が展開状態であること、具体的には後端センサ(不図示)がオンでゲートセンサ(不図示)がオフであることを条件として実行される。この条件下で操作装置(不図示)が上げ操作されると、上げ操作信号に応じて制御装置から制御信号が出力され、リフトシリンダが伸長して荷受台20が上昇する。操作装置で下げ操作がされると、下げ操作信号に応じて制御装置から制御信号が出力され、リフトシリンダが収縮して荷受台20が下降する。
荷受台20は、リフトアーム42に連結されているため、リフトアーム42の回動支点を中心とする円弧軌道Oを描いて昇降する。荷台Lの後端には段差部STがあるため、荷受台20が荷台Lの床面SLの高さまで上昇しても、荷受台20の荷受面S1と荷台Lの床面SLの間には、段差部STの前後長かそれよりも広い隙間が空く(図4)。しかし、上記の通り薄手の板材で構成した道板60の主部63が、荷受台20の上昇過程で荷台Lの段差部STの後端Xをかわして段差部STの上側の領域に入り込み、荷台Lの床面SLと荷受台20の荷受面S1との間の隙間を狭める(図4)。もちろん、荷台Lの床面SLの高さから荷受台20が下降する際も、道板60の主部63が荷台Lの構造物に干渉することはない。
-効果-
(1)本実施形態において、荷受台20に装着した道板60が、荷受板23の裏面S2からオフセットして折れ曲がり、荷受面S1に連なる薄板状の主部63を荷受台20の前方に突き出させている。このように薄板を折り曲げて道板60を製作することで、荷受台20の昇降に伴って道板60が描く軌道の内径を拡大し、荷台Lの後端Xをかわして道板60の主部63を段差部STの上側の領域に出入りさせることができる。
これにより、荷台Lの後端の段差部STの存在によって荷台Lの床面SLと荷受台20の荷受面S1との間に空く隙間の大部分を、道板60の主部63で塞ぐことができる。こうして道板60で段差部STにより広く空く隙間が狭められることにより、台車を用いた荷役作業を効率的に行うことができる。
また、立上部62が、荷受板23の荷台Lとの対向端面S3に沿って荷受面S1の高さまで立ち上がる形状を有していることで、固定部61の高さから車両前方側に延出する構成と比較して、荷受台20の昇降動作に伴う荷台Lの端面SRとの干渉を回避しつつ主部63を隙間L1内に侵入させることができる。
また、道板60は、荷受台20に装着された非可動部材であるため、荷台に設けられた反転式の従来の道板と異なり手作業で開閉する必要がなく、作業者の負担を軽減することができる。使用後に道板を仕舞い忘れることによる不具合も生じない。道板60に複雑な可動機構がなく、道板60の製作が容易であることも大きなメリットである。
なお、荷受台昇降装置1は、荷台が段差部STを持たない車両に架装しても構わない。この場合、必要に応じて道板60の主部63の前後長を調整し、荷台Lの床面SLと荷受面S1との間の隙間を道板60の主部63で埋めて台車作業等を円滑化することができる。
(2)道板60は、ボルト68及びナット69で基端側荷受台21に固定される構成であるため脱着が容易である。そのため、例えば荷台の後端に段差がなく道板60が必要ない車両に荷受台昇降装置1を架装する場合には、道板60を容易に取り外すことができ、荷受台昇降装置1を架装する車両に応じて荷受台昇降装置1の形態を柔軟に変更することができる。
このとき、道板60を基端側荷受台21に単にボルト締結するだけなら、道板60をフラットに構成して荷受面S1にボルトで留めたりすることもできる。しかし、荷受面S1に道板60をボルトで留める場合には、道板60やボルトの頭部が荷受面S1から出っ張り、必要のない段差が生じてしまうが、本実施形態ではこれらの段差の発生を防止できる。
また、本実施形態によれば、ボルト68を通すスリット23bが下向き(本例では鉛直下向き)に開口しているので、左右に隣接するボルト68の間隔から雨水等を効率的に排出することができる。特に、本実施形態に係る荷受台は、荷物の積み卸しに用いるときだけでなく、荷台Lの下方に収納されているときも上記スリット23bが鉛直下向きに開口した姿勢となる点でも好ましい。また、空洞23a及びスリット23bが直線状に延びて荷受板23の左右に開口しているので、狭隘な空洞23aに対するボルト68の頭部又はナット69の出し入れが容易であり、この点も道板60の脱着作業の容易化に貢献する。
(4)荷受板23の裏面S2には、スチフナ24が取り付けられており、荷受台20はスチフナ24で接地するため、荷受台20の接地時にはスチフナ24によって地面と荷受板23との間にスペースが確保される。
そこで、荷受台20の荷受板23の裏面S2に道板60をボルト締結する構成を採用されている。この場合、ボルト68又はナット69が荷受板23の裏面S2から突出するが、荷受台20が接地した状態でもスチフナ24によって地面と荷受板23の間にスペースが確保されるため、ボルト68又はナット69が地面に干渉することがない。
(5)道板60は板材の曲げ加工で形成することができるため、道板60の材料は荷受台20の材料に制限されない。また、道板60は薄板であって体積が小さいため、比重の観点でも様々な材料が許容される。そのため、道板60の材料は広い選択肢から選択することができる。本実施形態の場合、荷受台20がアルミ製であるところ、道板60の材料にはステンレスが選択されている。これにより、道板60を高強度で耐食性に優れたパーツとすることができる。
-変形例-
本発明は、荷受台の折り畳み構造や格納形態によらず、アームの回動運動により荷受台を昇降させる荷受台昇降装置に適用することができる。例えば、上記実施形態では、先端側荷受台22が1枚の(1箇所で荷受台20が折れる)構造を例示したが、先端側荷受台22を前後複数枚の荷受台で構成し、荷受台20が2カ所以上で折れる構造としても良い。このような荷受台を採用した荷受台昇降装置にも以上で説明した道板60,70は適用可能である。また、荷受台を折り畳まなくてもスライドシリンダ33で引き込むだけで車枠Fの下部に格納できる場合には、荷受台20の折り畳み機構自体を省略できる。また荷受台昇降装置には、車枠の下側に荷受台を格納するものの他、荷受台を車両の荷台の壁面(例えば後面)に沿って起立させた格納姿勢が選択できるものも存在する。このような2通りの格納姿勢を採用する荷受台昇降装置にも本発明は適用可能である。また車枠の下側に荷受台を格納する機構を持たず、荷受台を車両の荷台の壁面に沿って起立させて格納する荷受台昇降装置にも本発明は適用可能である。
また、道板60の形状に関しても、図4のように固定部61と主部63の間に立上部62を有する形状に限らず、基端側荷受台21の前端面(対向端面S3)にボルトで留める(立上部62が固定部61を兼用する)形状、つまり左右から見てL字型の形状としても良い。
1…荷受台昇降装置、20…荷受台、23a…空洞、23b…スリット、23…荷受板、24…スチフナ、42…リフトアーム、60…道板、61…固定部、62…立上部、63…主部、68…ボルト、69…ナット、FL…床板、L…荷台、O…円弧軌道、S1…荷受面、S2…裏面、S3…対向端面、SL…床面、ST…段差部

Claims (6)

  1. 荷台の床板の端に床面より下がった段差部を持つ車両に架装される荷受台昇降装置において、
    前記車両の荷台に対して上下に回動するリフトアームと、
    前記リフトアームの先端に連結され、荷受板の裏面に取り付けられて接地するスチフナを有する荷受台と、
    前記荷受台の前記荷台との対向部に設けられた非可動構造の道板とを備え、
    前記道板は、
    前記荷受台の前記荷受板よりも薄い板材で形成され、
    前記荷受板の裏面に着脱可能に固定される固定部と、
    前記固定部から折れ曲がり、前記荷受板の前記荷台との対向端面に沿って立ち上がる立上部と、
    前記立上部から前記荷台に向かって折れ曲がり、前記荷受板の荷受面に連なって前記荷台と前記荷受板との間に位置する主部と
    を含んで構成されており、
    前記荷受台が円弧軌道を描いて前記荷台の床面の高さまで上昇した状態で、前記主部が、前記荷台の段差部の上側に重なり、前記荷台の床面と前記荷受台との間に位置するように構成されており、
    前記道板は、前記リフトアームの回動に伴って前記荷受台と一体に円弧軌道を描いて上昇し、前記荷台の端面を超えて前記荷台の床面に接近するように構成されている
    ことを特徴とする荷受台昇降装置。
  2. 請求項1の荷受台昇降装置において、
    前記立上部は、前記荷台に向かう方向に傾斜して立ち上がる前記荷受板の前記対向端面に沿っていることを特徴とする荷受台昇降装置。
  3. 請求項1又は2の荷受台昇降装置において、
    前記道板は、ボルト及びナットで前記荷受台に固定されており、
    前記荷受板は、左右に延びる空洞と、前記裏面に前記空洞に沿って設けられて前記空洞を下向きに開口させるスリットとを備えており、
    前記ボルトの頭部又はナットが前記空洞に収容され、前記ボルトの軸が前記スリットを通り上下に延びている
    ことを特徴とする荷受台昇降装置。
  4. 請求項3の荷受台昇降装置において
    記荷受板の裏面からの前記ボルト又は前記ナットの突き出し量は、前記スチフナの上下の厚みよりも小さい
    ことを特徴とする荷受台昇降装置。
  5. 請求項1-4のいずれか1つの荷受台昇降装置において、
    前記道板は、前記荷受台とは異なる材料で形成されていることを特徴とする荷受台昇降装置。
  6. 請求項5の荷受台昇降装置において、
    前記荷受台はアルミ製、前記道板はステンレス製であることを特徴とする荷受台昇降装置。
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