JP2541128B2 - マルチキャリアロ―ルオフフィルタ - Google Patents

マルチキャリアロ―ルオフフィルタ

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JP2541128B2
JP2541128B2 JP5286308A JP28630893A JP2541128B2 JP 2541128 B2 JP2541128 B2 JP 2541128B2 JP 5286308 A JP5286308 A JP 5286308A JP 28630893 A JP28630893 A JP 28630893A JP 2541128 B2 JP2541128 B2 JP 2541128B2
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    • H03H17/02Frequency selective networks
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    • H03H17/02Frequency selective networks
    • H03H17/0202Two or more dimensional filters; Filters for complex signals
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
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  • Complex Calculations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルチキャリア(複数
の副搬送波)を用いたディジタル通信処理に用いられる
ロールオフフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図3に示すロールオフフィルタの
ような直線位相のFIRディジタルフィルタは、フィル
タ係数h(n)についてその次数をNとし、N個のイン
パルス応答列(インパルス応答の離散時間信号系列)を
h(0),h(1),h(2)・・・・h(N−2),
h(N−1)とした場合に、Nが奇数ならば、h(0)
=h(N−1),h(1)=h(N−2),・・・h
((N−1)/2)=h((N+1)/2)となり、N
が偶数ならば、h(0)=h(N−1),h(1)=h
(N−2),・・・h(N/2−1)=h(N/2+
1)となり、一般的に自然数n(0<n<N)を用いて h(n)=h(N−1−n) が成り立ち、図4に示すようにインパルス応答列は、中
央部を中心に対称性を有していることが知られている。
なお、図3及び図4において、Tはデータの伝送間隔、
αはロールオフ率、ωは任意の周波数を示している。
【0003】このインパルス応答列の対称性を利用した
従来技術としては、特公平3−6691号公報で提案さ
れた、図5に示すディジタルフィルタがある。図におい
て、700はシフトレジスタ、701は係数記憶手段、
702は可逆係数器、703は制御回路、704は乗算
器、705は加算器、706はアキュムレータである。
その特徴は、係数記憶手段701にZ変換の複素変数z
を用いて
【0004】
【数1】
【0005】で表される特定のフィルタ特性を持つ、直
線位相FIRディジタルフィルタのインパルス応答列h
(0)〜h(N−1)を、フィルタ次数Nが奇数の場合
にはh(0)〜h((N−1)/2)を、フィルタ次数
Nが偶数の場合にはh(0)〜h(N/2−1)を記憶
し、それを可逆計数器702により、フィルタ次数Nが
奇数の場合には、h(0)〜h((N−1)/2)を、
フィルタ次数Nが偶数の場合には、h(0)〜h(N/
2−1)をh(n)のnの大きさに従って順次読み出し
た後、今度は逆にフィルタ次数Nが奇数の場合には、h
((N−1)/2)〜h(0)を、フィルタ次数Nが偶
数の場合には、h(N/2−1)〜h(0)を前記とは
逆の読み出し順序で読み出し、シフトレジスタ700に
記憶された入力データとの積和演算を行うことで、N個
のインパルス応答列h(0)〜h(N−1)に対して半
分の記憶容量でディジタルフィルタを提供している。
【0006】この他にインパルス応答列の対称性を利用
した技術として、特開平4−38005号公報には、
“2Nタップの対称係数を有するFIRフィルタにおい
て、第1のRAMに1,2,3,・・・N遅延された入
力データを、第2のRAMにN+1,N+2,N+3・
・・2N遅延された入力データを記憶し、第1のRAM
から1,2,3,・・・Nの順で、第2のRAMから2
N,2N−1・・・N+1の順でデータを順次乗算器に
入力し、R0Mに記憶されたh(0)〜h(N)のイン
パルス応答列と積和演算する。”と記載されている。
【0007】また、この分野の技術として、特開平4−
347921号公報,特開平4−33222号公報,特
開平3−261214号公報,特開平3−228421
号公報,特開平3−211910号公報,特開平3−7
8310号公報,特開平1−117437号公報,特開
昭63−260314号公報に開示の技術がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のディジ
タルフィルタは、ベースバンドにおけるフィルタ処理が
対象で、適用されるインパルス応答列h(n)〜h(N
−1)が、自然数n(0<n<N)を用いて h(n)=h(N−1−n) で表される場合に限られ、図4に示す、インパルス応答
S(t)が S(t)=H(t)exp(jωt) (ここでH(t)はロールオフ特性、ωは任意の周波
数)で表されるような、パスバンドにおけるロールオフ
フィルタ処理を行う場合では、フィルタ係数が複素数で
表されるため、そのインパルス応答列 s(n)=a(n)+jb(n) (ここで、a(n)は実数係数系列、b(n)は虚数係
数系列を表す。)は、次数をNとした場合 a(n)=a(N−1−n) b(n)=−b(N−1−n) より、 s(n)≠s(N−1−n) となりインパルス応答列の対称性が失われ、上述の従来
のディジタルフィルタの構成のように、インパルス応答
列の読み出しを中央部から単純に折り返しただけでは、
係数記憶手段に記憶するインパルス応答列を削除するこ
とができないという問題があった。
【0009】また例えば入力データが図6に示すよう
な、0Hzの周波数軸に対称に配置された2波のキャリ
アからなる信号の場合、キャリア1信号,キャリア2信
号それぞれを各キャリア周波数軸上でロールオフフィル
タ処理を行うには、インパルス応答S(t)はそれぞれ S1(t)=H(t)exp(jω1t) S2(t)=H(t)exp(jω2t) (ここで、H(t)はロールオフ特性、ω1,ω2はそ
れぞれキャリア1,キャリア2の周波数)で表される。
【0010】従来のディジタルフィルタの構成では、特
定のフィルタ特性(例えばここでインパルス応答S1
(t))を持つインパルス応答列のみを図5に示す係数
記憶手段701に記憶するため、キャリア1信号とキャ
リア2信号の処理を別々に行うことになり、1波のキャ
リアからなる信号の処理に比較して、係数記憶手段に記
憶するインパルス応答列もキャリア1,キャリア2用の
2種類、演算処理時間も2倍になり、回路規模の縮小,
消費電力の削減に対しそれを妨げる問題となっていた。
【0011】本発明は、このような問題を解決し、係数
記憶容量,演算処理時間を削減したマルチキャリアロー
ルオフフィルタを提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、ベースバンドにおけ
る直線位相フィルタのインパルス応答列の対称性を用い
て、係数記憶手段に記憶するインパルス応答列を削減し
た、パスバンドにおいて直接処理を行うロールオフフィ
ルタを提供することにある。
【0013】さらに本発明の他の目的は、0Hzの周波
数軸に対称に配置されたn波(nは偶数)のキャリアか
らなる信号に対し、インパルス応答列と演算時間の増大
を軽減するロールオフフィルタを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のマルチキャリア
ロールオフフィルタは、複素数で表される複数の2進複
素入力データの実数データ,虚数データそれぞれを遅延
記憶する、レジスタを接続してなるシフトレジスタと、
インパルス応答S(t)がS(t)=H(t)exp
(jωt)、(ここでH(t)はロールオフ特性、ωは
任意の周波数)で表され、そのインパルス応答列をs
(0)〜s(N−1)としたNタップの2進複素フィル
タ係数の実数係数,虚数係数を、それぞれ0〜(N−
1)/2タップ(Nが奇数の場合)、もしくは0〜(N
/2−1)タップ(Nが偶数の場合)分記憶する係数記
憶手段と、これらの実数係数,虚数係数をそれぞれ、N
が奇数の場合にはs(0),s(1)・・・s((N−
1)/2)まで、Nが偶数の場合にはs(0),s
(1)・・・s(N/2−1)までをnの大きさに従い
順次読み出した後、Nが奇数の場合はs((N−1)/
2)からs(0)まで、Nが偶数の場合はs(N/2−
1)からs(0)までを前記の順番とは逆の順番で再
度、順次読み出す可逆計数読み出し手段と、虚数係数を
前記の順番とは逆の順番で再度読み出す場合には、その
符号を反転する第1の符号反転手段を備えた符号制御手
段と、前記可逆計数読み出し手段、前記符号制御手段、
及び前記シフトレジスタを一括制御する制御手段と、前
記シフトレジスタに遅延記憶される前記2進複素入力デ
ータと、前記可逆計数読み出し手段で読み出される前記
2進複素フィルタの前記実数データと、前記実数フィル
タ係数とを逐次乗算する第1の乗算手段と、前記虚数デ
ータと前記実数フィルタ係数とを逐次乗算する第2の乗
算手段と、前記実数データと前記符号制御手段により符
号制御された虚数フィルタ係数とを逐次乗算する第3の
乗算手段と、前記虚数データと前記符号制御手段により
符号制御された虚数フィルタ係数とを逐次乗算する第4
の乗算手段と、前記第1の乗算手段の出力と前記第4の
乗算手段の出力を累加算する第1の累加算手段と、前記
第2の乗算手段の出力と前記第3の乗算手段の出力を累
加算する第2の累加算手段とを備え、前記2進複素入力
データと前記2進複素フィルタ係数との積和演算を行う
ことを特徴とする。
【0015】また本発明のマルチキャリアロールオフフ
ィルタは、前記第4の乗算手段の出力を符号反転する第
2の符号反転手段と、前記第2の符号反転手段の出力と
前記第1の乗算手段の出力を累加算する第3の累加算手
段と、前記第3の乗算手段の出力を符号反転する第3の
符号反転手段と、前記第3の符号反転手段の出力と前記
第2の乗算手段の出力を累加算する第4の累加算手段と
をさらに備え、前記2進複素入力データと前記2進複素
フィルタ係数との積和演算を行うことを特徴とする。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0017】図1は、請求項1に係わる発明の一実施例
であるマルチキャリアロールオフフィルタの回路構成図
である。図1において、本実施例のマルチキャリアロー
ルオフフィルタは、シフトレジスタ1と、係数記憶手段
2と、可逆計数読み出し器3と、制御回路4と、乗算器
5,6,7,8と、選択手段91及び符号反転器92よ
りなる符号制御手段90と、加算器101及びアキュム
レータ102よりなる累加算器100と、加算器201
及びアキュムレータ202よりなる累加算器200とか
ら構成されている。
【0018】次に、本実施例のマルチキャリアロールオ
フフィルタの動作について図1を参照して説明する。
【0019】シフトレジスタ1は、入力された2進複素
データ(実数データと虚数データを1組として)を、実
数データはx(0)から、虚数データはy(0)から、
順に遅延記憶するもので、最新のデータがx(N−1)
及びy(N−1)に入力されると、最新データが入力さ
れる前にx(0),y(0)に記憶されていたデータが
捨てられることにより、常時N個のデータを記憶する。
【0020】係数記憶手段2は、希望のパスバンドのロ
ールオフフィルタの2進複素フィルタ係数の実数係数,
虚数係数それぞれをフィルタ次数をNとした場合、0〜
(N−1)/2タップ(Nが奇数の場合)、または0〜
(N/2−1)タップ(Nが偶数の場合)分、実数係数
はa(0)〜a((N−1)/2)に記憶され(Nが奇
数の場合)、またはa(0)〜a(N/2−1)に記憶
され(Nが偶数の場合)、虚数係数はb(0)〜b
((N−1)/2)に記憶され(Nが奇数の場合)、ま
たはb(0)〜b(N/2−1)に記憶され(Nが偶数
の場合)、このように実数係数と虚数係数とを1組とし
て記憶している。図1に示すマルチキャリアロールオフ
フィルタの例は、フィルタ次数をNとした場合にNが奇
数の場合を示している。
【0021】制御回路4は、複素入力データが入力され
ると、入力を閉じると同時に循環路1aと1bとを開い
て、シフトレジスタ1に記憶されている遅延記憶入力デ
ータをx(0)及びy(0)からN個のデータを順次読
み出し、乗算器5と乗算器7に実数データを入力し、乗
算器6と乗算器8に虚数データを入力する。同時にそれ
ぞれの乗算器に入力されたデータは、循環路1aと1b
とを通り順次シフトレジスタ1の入力に戻されることに
より、N個のデータ読み出し後もシフトレジスタ1に記
憶した遅延記憶入力データは保持される。また制御回路
4は、遅延記憶入力データの乗算器入力開始と共に可逆
計数読み出し器3を始動する。
【0022】可逆計数読み出し器3は、遅延記憶入力デ
ータの1データの乗算器入力に合わせて、係数記憶手段
2に記憶された2進複素フィルタ係数をa(0)及びb
(0)から順次読み出し、実数係数は、乗算器5と乗算
器6に入力し、虚数係数は、可逆計数読み出し器3に制
御された符号制御手段90の選択手段91により、巡回
路1cを通り符号はそのままで、乗算器7と乗算器8に
入力される。
【0023】例えば、フィルタの次数Nが奇数の場合
は、可逆計数読み出し器3は、a((N−1)/2)と
b((N−1)/2)を読み出すと、次からの実数係数
は、a((N−3)/2),a((N−5)/2)・・
・、虚数係数は、b((N−3)/2),b((N−
5)/2)・・・と読みだし、次に逆の順番で2進複素
フィルタ係数を順次読み出す。
【0024】同時に可逆計数読み出し器3は、符号制御
手段90の選択手段91を符号反転回路92側へ切り換
えることにより、実数係数の符号はそのままで乗算器5
と乗算器6に入力されるが、虚数係数のみ符号反転され
て乗算器7と乗算器8に入力されるようになる。
【0025】例えば、フィルタの次数Nが偶数の場合
は、可逆計数読み出し器3はa(0)〜a(N/2−
1)と、b(0)〜b(N/2−1)とをそれぞれ読み
出すと、符号制御手段90の選択手段91を符号反転回
路92側へ切り換えて、再度a(N/2−1)〜a
(0)と、b(N/2−1)〜b(0)とへ読み出しを
行う。
【0026】また、乗算器5では、実数データと実数係
数の乗算が行われ、結果は累加算器100へ入力され
る。乗算器6では、虚数データと実数係数の乗算が行わ
れ、結果は累加算器200へ入力される。乗算器7で
は、実数データと虚数係数の乗算が行われ、結果は累加
算器200へ入力される。乗算器8では、虚数データと
虚数係数の乗算が行われ、結果は累加算器100へ入力
される。
【0027】累加算器100では、加算器101とアキ
ュムレータ102により乗算器5と乗算器8の出力が累
加算され、マルチキャリアロールオフフィルタの実数出
力となる。累加算器200では、加算器201とアキュ
ムレータ202により乗算器6と乗算器7の出力が累加
算され、マルチキャリアロールオフフィルタの虚数出力
となる。
【0028】制御回路4では、N回の積和演算が終わる
と、循環路1aと1bを閉じて、入力を開いて次の新し
い2進複素入力を取り込む。以上のようにして、パスバ
ンドにおけるロールオフフィルタ出力を得ることができ
る。以上、図1に示す請求項1に係わる発明の実施例の
動作について説明した。
【0029】図2は、請求項2に係わる発明の一実施例
であるマルチキャリアロールオフフィルタの回路構成図
である。図1において、本実施例のマルチキャリアロー
ルオフフィルタは、図6に示す0Hzの周波数軸に対称
に配置された2波(ω1とω2)のマルチキャリアから
なる信号を処理する場合の実施例で、図1に示したマル
チキャリアロールオフフィルタに、加算器301とアキ
ュムレータ302とからなる累加算器300と、加算器
401とアキュムレータ402とからなる累加算器40
0と、符号反転回路500,600とを追加して構成さ
れている。
【0030】次に、本実施例のマルチキャリアロールオ
フフィルタの動作について、図2を参照して説明する。
【0031】本実施例に示すマルチキャリアロールオフ
フィルタに入力された図6に示す2進複素入力データ
は、実数データ,虚数データそれぞれシフトレジスタ1
に遅延記憶される。なお、シフトレジスタ1と、係数記
憶手段2と、可逆計数読み出し器3と、制御回路4にお
ける動作は、図1に示すマルチキャリアロールオフフィ
ルタにおける動作と同一であるため、説明を省略する。
【0032】乗算器5では、実数データと実数係数の乗
算が行われ、結果は累加算器100と累加算器300へ
入力される。乗算器6では、虚数データと実数係数の乗
算が行われ、結果は累加算器200と累加算器400へ
入力される。乗算器7では、実数データと虚数係数の乗
算が行われ、結果は累加算器200と符号反転回路60
0へ入力される。乗算器8では、虚数データと虚数係数
の乗算が行われ、結果は累加算器100と符号反転回路
500へ入力される。
【0033】符号反転回路600では、乗算器7の出力
の符号を反転し、それを累加算器400へ入力する。符
号反転回路500では、乗算器8の出力の符号を反転
し、それを累加算器300へ入力する。
【0034】累加算器100では、加算器101とアキ
ュムレータ102により乗算器5と乗算器8の出力が累
加算され、マルチキャリアロールオフフィルタの、周波
数ω1に対する実数出力となる。累加算器200では、
加算器201とアキュムレータ202により乗算器6と
乗算器7の出力が累加算され、マルチキャリアロールオ
フフィルタの周波数ω1に対する虚数出力となる。累加
算器300では、加算器301とアキュムレータ302
により、乗算器5と符号反転回路500の出力が累加算
され、マルチキャリアロールオフフィルタの周波数ω2
に対する虚数出力となる。累加算器400では、加算器
401とアキュムレータ402により乗算器6と符号反
転回路600の出力が累加算され、マルチキャリアロー
ルオフフィルタの周波数ω2に対する実数出力となる。
【0035】以上のようにして、0Hzの周波数軸に対
称に配置された2波(ω1とω2)のマルチキャリアか
らなる信号のロールオフフィルタ処理を同時に行うこと
ができる。
【0036】また、入力信号が、0Hzの周波数軸に対
称に配置されたn波(nは偶数)のマルチキャリアから
なる信号の場合は、シフトレジスタ1と、係数記憶手段
2と、符号制御手段90と、乗算器5,6,7,8と、
符号反転器500及び600とをn/2個用意し、同様
に組み合わせて可逆計数読み出し器3と制御回路4とに
より制御することで、n波の信号のロールオフフィルタ
処理を同時に行うことができる。以上、図2に示す請求
項2の発明の実施例の動作について説明した。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係わるマルチキャリアロールオフフィルタによれば、係
数記憶手段に記憶した希望のフィルタ特性を実現する複
素フィルタ係数の実数係数及び虚数係数を順次読み出す
可逆計数読み出し手段を具備し、かつ虚数係数を前記の
順番とは逆の順番で再度読み出す場合には、その符号を
反転する符号制御手段を設けることにより、従来のパス
バンドにおけるロールオフフィルタのN個インパルス応
答列s(0)〜s(N−1)の係数記憶容量を半分に削
減することができるという効果がある。
【0038】さらに、請求項2の発明に係わるマルチキ
ャリアロールオフフィルタによれば、請求項1に記載の
マルチキャリアロールオフフィルタに、第4の乗算手段
の出力を符号反転する第2の符号反転手段と、第2の符
号反転手段の出力と第1の乗算手段の出力を累加算する
第3の累加算手段と、第3の乗算手段の出力を符号反転
する第3の符号反転手段と、第3の符号反転手段の出力
と第2の乗算手段の出力を累加算する第4の累加算手段
を設けることにより、0Hzの周波数軸に対称に配置さ
れたn波(nは偶数)のキャリアからなる信号の片側の
インパルス応答列のみを係数記憶手段に記憶して、片側
のキャリア信号のみを積和演算し、反対側のキャリア信
号の積和演算を省略してフィルタリング信号成分を求め
るため、従来n倍に増加する係数記憶容量と演算処理時
間を半分に削減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明のマルチキャリアロールオ
フフィルタの一実施例を示す回路構成図である。
【図2】請求項2記載の発明のマルチキャリアロールオ
フフィルタの一実施例を示す回路構成図である。
【図3】ロールオフフィルタの周波数対振幅特性を示す
波形図である。
【図4】パスバンドにおけるロールオフフィルタの周波
数対振幅特性を示す波形図である。
【図5】従来例のディジタルフィルタの回路構成図であ
る。
【図6】0Hzの周波数軸に対称に配置された2波のキ
ャリアからなる信号を示す図である。
【符号の説明】
1,700 シフトレジスタ 2,701 係数記憶手段 3 可逆計数読み出し器 4,703 制御回路 5,6,7,8,704 乗算器 90 符号制御手段 91 選択手段 92 第1の符号反転回路 100,200,300,400 累加算器 101,201,301,401,705 加算器 102,202,302,402,706 アキュムレ
ータ 500,600 符号反転回路 702 可逆計数器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複素数で表される複数の2進複素入力デー
    タの実数データ,虚数データそれぞれを遅延記憶する、
    レジスタを接続してなるシフトレジスタと、 インパルス応答S(t)がS(t)=H(t)exp
    (jωt)、(ここでH(t)はロールオフ特性、ωは
    任意の周波数)で表され、そのインパルス応答列をs
    (0)〜s(N−1)としたNタップの2進複素フィル
    タ係数の実数係数,虚数係数を、それぞれ0〜(N−
    1)/2タップ(Nが奇数の場合)、もしくは0〜(N
    /2−1)タップ(Nが偶数の場合)分記憶する係数記
    憶手段と、 これらの実数係数,虚数係数をそれぞれ、Nが奇数の場
    合にはs(0),s(1)・・・s((N−1)/2)
    まで、Nが偶数の場合にはs(0),s(1)・・・s
    (N/2−1)までをnの大きさに従い順次読み出した
    後、Nが奇数の場合はs((N−1)/2)からs
    (0)まで、Nが偶数の場合はs(N/2−1)からs
    (0)までを前記の順番とは逆の順番で再度、順次読み
    出す可逆計数読み出し手段と、 虚数係数を前記の順番とは逆の順番で再度読み出す場合
    には、その符号を反転する第1の符号反転手段を備えた
    符号制御手段と、 前記可逆計数読み出し手段、前記符号制御手段、及び前
    記シフトレジスタを一括制御する制御手段と、 前記シフトレジスタに遅延記憶される前記2進複素入力
    データと、前記可逆計数読み出し手段で読み出される前
    記2進複素フィルタの前記実数データと、前記実数フィ
    ルタ係数とを逐次乗算する第1の乗算手段と、 前記虚数データと前記実数フィルタ係数とを逐次乗算す
    る第2の乗算手段と、 前記実数データと前記符号制御手段により符号制御され
    た虚数フィルタ係数とを逐次乗算する第3の乗算手段
    と、 前記虚数データと前記符号制御手段により符号制御され
    た虚数フィルタ係数とを逐次乗算する第4の乗算手段
    と、 前記第1の乗算手段の出力と前記第4の乗算手段の出力
    を累加算する第1の累加算手段と、 前記第2の乗算手段の出力と前記第3の乗算手段の出力
    を累加算する第2の累加算手段とを備え、 前記2進複素入力データと前記2進複素フィルタ係数と
    の積和演算を行うことを特徴とするマルチキャリアロー
    ルオフフィルタ。
  2. 【請求項2】前記第4の乗算手段の出力を符号反転する
    第2の符号反転手段と、 前記第2の符号反転手段の出力と前記第1の乗算手段の
    出力を累加算する第3の累加算手段と、 前記第3の乗算手段の出力を符号反転する第3の符号反
    転手段と、 前記第3の符号反転手段の出力と前記第2の乗算手段の
    出力を累加算する第4の累加算手段とをさらに備え、 前記2進複素入力データと前記2進複素フィルタ係数と
    の積和演算を行うことを特徴とする請求項1記載のマル
    チキャリアロールオフフィルタ。
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