JPH09298451A - デジタルフィルタ回路およびその制御方法 - Google Patents

デジタルフィルタ回路およびその制御方法

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JPH09298451A
JPH09298451A JP8130568A JP13056896A JPH09298451A JP H09298451 A JPH09298451 A JP H09298451A JP 8130568 A JP8130568 A JP 8130568A JP 13056896 A JP13056896 A JP 13056896A JP H09298451 A JPH09298451 A JP H09298451A
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JP8130568A
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Kenichi Ogasawara
健一 小笠原
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New Japan Radio Co Ltd
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New Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ補間するとき、演算回数を減らす。 【解決手段】 係数がn(3以上の奇数)タップ目を中
心として対称となるような2n−1タップのFIRデジ
タルフィルタ回路において、補間すべきデータ0を同一
の乗数で演算されるようにまとめることにより、データ
0用のレジスト、加算、乗算を省略する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターポーレー
ション(補間)を行なうためのFIRデジタルフィルタ
回路に係り、特に、加算や乗算等の演算回数を大幅に削
減したデジタルフィルタ回路およびその制御方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】FIRデジタルフィルタ回路として、特
開昭61−278205号公報に示されるものがある。
このフィルタ回路は、係数がnタップ目を中心にして対
称となるような線形位相を有する2nタップのFIRデ
ジタルフィルタ回路である。このフィルタ回路は、図6
に示すように、1ワードのレジスタをn−1個直列接続
した第1レジスタ群51、n個直列接続した第2レジス
タ群52、入力を第2レジスタ群52の出力に接続した
1ワードレジスタ53、入力データと第1レジスタ群5
1の出力データを選択して第1レジスタ群51に入力さ
せる第1セレクタ54、第1レジスタ群51の出力デー
タと1ワードレジスタ53の出力データを選択して第2
レジスタ群52に入力させる第2セレクタ55、第1、
第2レジスタ群51、52の出力データを加算する加算
器56、加算器56の出力データにフィルタ係数を乗算
する乗算器57、乗算器57の出力を累加算する累加算
器58を備えている。
【0003】このデジタルフィルタ回路では、初回のシ
フト動作時に、第1セレクタ54でデータ入力側のデー
タを選択し、第2セレクタ53で第1レジスタ群51の
出力データを選択する。2回目以降のシフト動作時は、
第1セレクタ54、第2セレクタ43を反対側に切り換
え、n回のシフト動作を行なわせる。そして、各シフト
動作毎に、乗算器57において所定の係数を用いて乗算
を行ない、その結果を累加算器58で累加算し、得られ
た結果をフィルタ出力とするものである。
【0004】このような2nタップの線形位相FIRフ
ィルタ回路では、そのフィルタ係数をa1 〜an 、デー
タの遅延をZ-nで表すと、その出力Fは次の(1)式で
表される。 F=a10 +a2-1+・・・・・・・・+an -(n-1)+an -n +an- 1-n-1 +・・・・・・・・+a1-n-(n-1) (1) この(1)式を各フィルタ係数についてまとめると、
(2)式となる。 F=a1 (Z0 +Z-1-(n-1))+a2 (Z-1+Z-n-(n-2)) +・・・・・・・・・・・+an (Z-n+1+Z-n) (2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような構成のFI
Rフィルタ回路では、インターポーレーションを実現す
るとき、2nタップの係数であるので乗算回数が多くな
るという問題がある。例えばn=8のフィルタ回路を構
成した場合、(2)式は、次の(3)式のようになる。 F= a1 (Z0 +Z-1 5 )+a2 (Z-1+Z-1 4 )+a3 (Z-2+Z-1 3 ) +a4 (Z-3+Z-1 2 )+a5 (Z-4+Z-1 1 )+a6 (Z-5+Z-1 0 ) +a7 (Z-6+Z-9) +a8 (Z-7+Z-8) (3)
【0006】この(3)式において、入力データの1つ
置きにデータ0を入力することでインターポーレーショ
ンを施す。ここで時刻Tでデータ0を入れると、得られ
る出力Fは次の(4)式に示す通りとなる。次のデータ
を入力する時刻T+1では(5)式に示す通りとなる。 F(T)= a1 (0+Z-1 5 )+a2 (Z-1+0) +a3 (0+Z-1 3 ) +a4 (Z-3+0) +a5 (0+Z-1 1 )+a6 (Z-5+0) +a7 (0+Z-9) +a8 (Z-7+0) = a1-1 5 +a2-1 +a3-1 3 +a4-3 +a5-1 1 +a6-5 +a7-9 +a8-7 (4) F(T+1) = a1 (Z0 +0) +a2 (0+Z-1 4 )+a3 (Z-2+0) +a4 (0+Z-1 2 )+a5 (Z-4+0) +a6 (0+Z-1 0 ) +a7 (Z-6+0) +a8 (0+Z-8) = a10 +a2-1 4 +a3-2 +a4-1 2 +a5-4 +a6-1 0 +a7-6 +a8-8 (5) このように、図6に示した2nタップのフィルタ回路に
おいては、n=8のとき、(4)、(5)式により、乗
算回数は16回と多くなる。
【0007】本発明の目的は、インターポーレーション
用のFIRデジタルフィルタ回路において、前記したよ
うな演算回数を大幅に削減できるようにすることであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、係数がn
(3以上の奇数)タップ目を中心として対称となるよう
な2n−1タップのインターポーレーション用のFIR
デジタルフィルタ回路であって、1ワードのレジスタを
(n−1)/2個直列接続した第1レジスタ群と、前記
レジスタを(n+1)/2個直列接続した第2レジスタ
群と、前記第1レジスタ群に対して入力データと前記第
1レジスタ群の出力データを切り換えて入力させる第1
セレクタと、前記第2レジスタ群に対して前記第1レジ
スタ群の出力データと前記第2レジスタ群の出力データ
を切り換えて入力させる第2セレクタと、前記第1レジ
スタ群の出力データと前記第2レジスタ群の出力データ
を加算する加算器と、該加算器の出力データと前記第2
レジスタ群の出力データを切り換える第3セレクタと、
該第3セレクタの出力データに所定の係数の乗算する乗
算器と、該乗算器の出力データを累加算する累加算器と
を具備することを特徴とするインターポーレーション用
のFIR形のデジタルフィルタ回路として構成した。
【0009】第2の発明は、係数がn(3以上の奇数)
タップ目を中心として対称となるような2n−1タップ
のFIRデジタルフィルタ回路において、1ワードのレ
ジスタを(n−1)/2個直列接続した第1レジスタ群
と、前記レジスタを(n+1)/2個直列接続した第2
レジスタ群と、加算器と、乗算器と、累加算器とを備
え、前記第1、第2レジスタ群の第1回目のシフト動作
時に、外部入力データを前記第1レジスタ群に入力する
と共に、前記第1レジスタ群の出力データを前記第2レ
ジスタ群に入力し、前記第1、第2レジスタ群の出力デ
ータを前記加算器で加算し、該加算結果に前記乗算器で
所定の係数を乗算し、該乗算結果を前記累加算器に累加
算する第1ステップと、前記第1、第2レジスタ群を個
々にループ接続して、前記第1、第2レジスタ群の第2
回目から第[(n+1)/2]−1回目のシフト動作時
に、前記第1、第2レジスタ群の出力データを前記加算
器で加算し、該加算結果に前記乗算器で所定の係数を乗
算し、該乗算結果を前記累加算器に累加算する第2ステ
ップと、前記第2ステップに引き続いて前記第1、第2
レジスタ群を個々にループ接続した状態で、前記第1、
第2レジスタ群の第[(n+1)/2]回目のシフト動
作時に、前記第2レジスタ群の出力データに対して前記
乗算器で所定の係数を乗算し、該乗算結果を前記累加算
器に累加算し、前記第1ステップ以降の累加算結果から
1つの新たなデータを得る第3ステップと、前記第
[(n+1)/2]回目のシフト動作時に、前記第1、
第2レジスタ群の出力データを前記加算器で加算し、該
加算結果に前記乗算器で所定の係数を乗算し、該乗算結
果を前記累加算器に累加算する第4ステップと、前記第
4ステップに引き続いて前記第1、第2レジスタ群を個
々にループ接続した状態で、前記第1、第2レジスタ群
の第[(n+1)/2]+1回目から第n−1回目のシ
フト動作時に、前記第1、第2レジスタ群の出力データ
を前記加算器で加算し、該加算結果に前記乗算器で所定
の係数を乗算し、該乗算結果を前記累加算器に累加算
し、前記第4ステップ以降の累加算結果から次の1つ新
たなデータを得る第5ステップと、前記第5ステップに
引き続いて前記第1、第2レジスタ群を個々にループ接
続した状態で、前記第1、第2レジスタ群の第n回目の
シフト動作を調整用として行なう第6ステップと、前記
第1から第6ステップを繰り返す第7ステップと、を有
することを特徴とするFIRデジタルフィルタ回路の制
御方法として構成した。
【0010】第3の発明は、第2の発明において、前記
第3ステップの最後に前記累加算器を初期化し、および
前記第5ステップの最後に前記累加算器を初期化すると
共に前記第6ステップでは累加算を行なわず、又は前記
第6ステップの最後に前記累加算器を初期化することを
特徴とする制御方法として構成した。
【0011】
【発明の実施の形態】
[第1の実施例の形態]図1は本発明の第1の実施の形
態を示すもので、係数がn(3以上の奇数)タップ目を
中心として対称となるような2n−1タップのインター
ポーレーション用のFIRデジタルフィルタ回路の構成
を示すブロック図である。このフィルタ回路は、1ワー
ドのレジスタを(n−1)/2個直列接続した第1レジ
スタ群1、(n+1)/2個直列接続した第2レジスタ
群2、入力データと第1レジスタ群1の出力データの一
方を選択して第1レジスタ群1に入力させる第1セレク
タ3、第1レジスタ群1の出力データと第2レジスタ群
2の出力データの一方を選択して第2レジスタ群2に入
力させる第2セレクタ4、第1、第2レジスタ群1、2
の出力データを加算する加算器5、加算器5の出力デー
タと第2レジスタ群2の出力データの一方を選択する第
3セレクタ6、第3セレクタ6の出力データにフィルタ
係数を乗算する乗算器7、乗算器7の出力を累加算する
累加算器8を備えている。
【0012】このフィルタ回路では、第1回目のシフト
動作時、第1セレクタ3をデータ入力側に切り換え、且
つ第2セレクタ4を第1レジスタ群1側に切り換えて、
第1レジスタ群1に入力データを、第2レジスタ群2に
第1レジスタ群1の出力データを入力させる。
【0013】次に、第1セレクタ3を第1レジスタ群1
の出力データ側に切り換え、且つ第2セレクタ4を第2
レジスタ群2の出力データ側に切り換えて、第1レジス
タ群1の入出力をループ接続し、第2レジスタ群2の入
出力をループ接続して、第2回目から第n回目までのシ
フト動作を行なう。
【0014】そして、以上のn回の各シフト動作中に得
られる第1レジスタ群1の出力データと第2レジスタ群
2の出力データとを加算器5で加算し、その加算結果に
フィルタ係数を乗算器7で乗算し、それらを累加算器8
で累加算する。ただし、タップ数が2n−1と奇数であ
るため、第3セレクタ6において加算器5を通過させる
データ(対称の中心のデータ)がある。
【0015】以下、n=9としたときの場合について具
体的に説明する。この場合、タップ数は17となり、Z
0 〜Z-1 6 の遅延(但し、Z0 は遅延なし)が得られる
ので、出力Fは次の(6)式に示す通りになる。 F= a1 (Z0 +Z-1 6 )+a2 (Z-1+Z-1 5 )+a3 (Z-2+Z-1 4 ) +a4 (Z-3+Z-1 3 )+a5 (Z-4+Z-1 2 )+a6 (Z-5+Z-1 1 ) +a7 (Z-6+Z-1 0 )+a8 (Z-7+Z-9) +a9 (Z-8) (6)
【0016】ここで、入力データの1つ置きにデータ0
を挿入してインターポーレーションを施すと、時刻Tの
サンプリングタイムでは、Z-1、Z-3、Z-5、Z-7、Z
-9、Z-1 1 、Z-1 3 、Z-1 5 のタップのデータが0とな
るので、(6)式は、(7)式となる。 F(T)= a1 (Z0 +Z-1 6 )+a2 (0+0)+a3 (Z-2+Z-1 4 ) +a4 (0+0)+a5 (Z-4+Z-1 2 )+a6 (0+0) +a7 (Z-6+Z-1 0 ) +a8 (0+0) +a9 (Z-8) = a1 (Z0 +Z-1 6 )+a3 (Z-2+Z-1 4 ) +a5 (Z-4+Z-1 2 )+a7 (Z-6+Z-1 0 )+a9 (Z-8) (7)
【0017】次のサンプリングタイム、つまり時刻T+
1では、Z0 、Z-2、Z-4、Z-6、Z-8、Z-1 0 、Z-1
2 、Z-1 4 のタップのデータが0となるので、(6)式
は、(8)式となる。 F(T+1)= a1 (0+0)+a2 (Z-1+Z-1 5 )+a3 (0+0) +a4 (Z-3+Z-1 3 )+a5 (0+0)+a6 (Z-5+Z-1 1 ) +a7 (0+0)+a8 (Z-7+Z-9) +a9 (0) = a2 (Z-1+Z-1 5 )+a4 (Z-3+Z-1 3 ) +a6 (Z-5+Z-1 1 )+a8 (Z-7+Z-9) (8)
【0018】このように、元のデータの1つ置きにデー
タ0を挿入してインターポーレーションを施すと、この
データ0が、あるサイプリングタイムでは奇数個目のタ
ップに現れ、次のサンプリングタイムでは偶数個目のタ
ップに現れ、これが繰り返されるので、上記のように、
同一の乗算係数に対して、奇数の遅延段同士、又は偶数
の遅延段同士をまとめることにより、データ0の加算や
乗算を省略でき、全体の乗算を削減できる。
【0019】図2は前記した(7)式を実施する等価回
路を示す図である。D0〜D8は元のデータあって、D
0が最も新しく、D8が最も古いものとする。これらの
データD0〜D8の個々の間にデータ0が挿入されてい
る。データ0が現れているタップ(偶数個目のタップ)
のデータの加算や乗算は省略できるので、データ0が入
る遅延素子、加算器、乗算器を省略できる。よって、こ
のサンプリングタイムでの出力データF(T)は、加算
は4回、乗算は5回で済む。
【0020】図3は前記した(8)式を実施する等価回
路を示す図である。データ0が現れているタップ(奇数
個目のタップ)のデータの加算や乗算は省略できるの
で、このサンプリングタイムでの出力データF(T+
1)は、4回の加算、乗算で済むことになる。
【0021】図4は前記した(7)式と(8)式を実施
する共通の回路を示す図である。第1レジスタ群1はデ
ータ0が入るレジスタ4個を省略した4個[=(n−
1)/2]のレジスタで、第2レジスタ群2はデータ0
が入るレジスタ4個を省略した5個[=(n+1)/
2]のレジスタで構成できる。この図4の回路を用いて
シフト方法と係数の乗算方法について、図5を参照して
説明する。
【0022】図5中のレジスタ内および入力端子に書い
てある数字はデータの遅延量であり、図4中のレジスタ
のDの数字である。例えば、D0の場合は0と書いてあ
る。図5において、(1)は動作の初期状態であり、第
1セレクタ3は外部入力データを選択し、第2セレクタ
4は第1レジスタ群1の出力データを選択する。
【0023】(2)は、(1)の状態で、データ0をロ
ードした第1回目のシフト状態である。このとき、第1
レジスタ群1の出力は3、第2レジスタ群2の出力は5
であって、これは図2中のZ-6、Z-1 0 に対応し、また
(7)式の右辺のa7 (Z-6+Z-1 0 )に対応する。し
たがって、このときは、乗算器7に係数a7 を与えて演
算を行なう。
【0024】(3)は、(2)の状態を1シフトだけ進
めた第2回目のシフト状態である。第1セレクタ3は第
1レジスタ群1の出力データを選択し、第2セレクタ4
は第2レジスタ群2の出力データを選択する。このシフ
ト状態では、第1レジスタ群1の出力は2、また第2レ
ジスタ群2の出力は6であり、これは図2中のZ-4、Z
-1 2 に対応し、また(7)式の右辺のa5 (Z-4+Z-1
2 )に対応する。したがって、このときは乗算器7に係
数a5 を与えて演算を行なう。以後、このようなシフト
を(5)まで第3回目〜第4回目と繰り返し、乗算器7
の乗算結果を累加算器8に蓄積していく。
【0025】(6)は第5回目のシフト状態を示すもの
であるが、ここでは(7)式のa9(Z-8)を演算する
ために、第3セレクタ6において第2レジスタ2の出力
4(=Z-8)を選択させ、演算器7で係数a9 を与えて
演算し、累加算器8に蓄積する。以上により、(7)式
の演算が、つまり1サンプリングタイム当たりの演算が
終了し、新たなデータが得られたので、この累加算結果
を初期化する。
【0026】次に、シフト動作は行なわず、第3セレク
タ6を加算器5の出力側に戻す。このときは、第1レジ
スタ1の出力が3、第2レジスタ2の出力が4であり、
これは図3中のZ-7、Z-9に対応し、(8)式のa8
(Z-7+Z-9)に対応する。したがって、このときは乗
算器7に係数a8 を与えて演算を行なう。
【0027】以後、第6回目〜第8回目のシフト状態を
示す(7)〜(9)では、前記した第2回目〜第4回目
のシフト状態を示す(3)〜(5)と同様のシフト動作
を行ないながら、第1レジスタ群1の出力と第2レジス
タ群2の出力を加算器5で加算し、その結果に乗算器7
で係数を乗算して累加算器8で累加算する動作を繰り返
す。
【0028】(10)は、(9)の状態を1シフトタイ
ミング進めた第9回目のシフト状態を示すもので、この
シフト動作(調整)によって前記した(1)の状態に戻
る。よって、次の(11)の状態で次のデータをロード
しても、データの順番が不連続になることはない。
【0029】なお、(9)のシフト状態において、次の
サンプリングタイムの新たなデータが累加算器8が得ら
れているので、この累加算器8の初期化をこの直後に行
なって(10)のシフト状態では累加算を行なわないよ
うにする。あるいは、累加算器8の初期化を(11)の
状態で行なう。以上により、次回の一連のシフト動作に
より新たなサンプリングタイムのデータが得られる。
【0030】以上のように、本発明では、実際のシフト
動作時には、インターポーレーションのためのデータ0
についての演算を行なわないので、その演算回数が少な
くて済む。図5で説明したように、n=9の場合には、
状態(2)〜(6)の各シフトタイミングで行なう乗算
の係数a7、a5、a3、a1、a9で得られた5つの
演算結果の累加算値を1つサンプリングタイムのデータ
として出力し、状態(6)〜(9)の各シフトタイミン
グで行なう乗算の係数a8、a6、a4、a2で得られ
た4つの演算結果の累加算値を次のサンプリングタイム
の1つのデータとして出力するので、1つのデータの入
力毎に、2つの出力データが得られ、インターポーレー
ションが実行される。
【0031】また、上記したように、n=9のときは、
第1レジスタ群1のレジスタは4個、第2レジスタ群2
のレジスタは5個ですむので、レジスタ数も少なくて済
むようになる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、補間用の
データ0のシフト、加算、乗算を不要にすることが可能
となり、それらのハードウエアや演算回数を大幅に削減
することができる。2nタップ(偶数タップ)の係数を
使用する従来のハードウエア規模と同等の規模にすれ
ば、約2倍の次数のフィルタ特性を持たせること、換言
すれば同等のフィルタ特性を得るためのハードウエア規
模を半分にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態のインターポーレ
ーション用のFIRデジタルフィルタ回路の構成を示す
ブロック図である。
【図2】 n=9としたときの第1の実施の形態の原理
を説明するための説明図である。
【図3】 n=9としたときの第1の実施の形態の原理
を説明するための説明図である。
【図4】 n=9としたときの実際に必要なインターポ
ーレーション用のFIRデジタルフィルタ回路の構成を
示すブロック図である。
【図5】 n=9としたときの各レジスタ群のシフト動
作の説明図である。
【図6】 従来の2nタップのFIRデジタルフィルタ
回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1:第1レジスタ群、2:第2レジスタ群、3:第1セ
レタク、4:第2セレクタ、5:加算器、6:第3セレ
クタ、7:乗算器、8:累加算器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】係数がn(3以上の奇数)タップ目を中心
    として対称となるような2n−1タップのインターポー
    レーション用のFIRデジタルフィルタ回路であって、 1ワードのレジスタを(n−1)/2個直列接続した第
    1レジスタ群と、 前記レジスタを(n+1)/2個直列接続した第2レジ
    スタ群と、 前記第1レジスタ群に対して入力データと前記第1レジ
    スタ群の出力データを切り換えて入力させる第1セレク
    タと、 前記第2レジスタ群に対して前記第1レジスタ群の出力
    データと前記第2レジスタ群の出力データを切り換えて
    入力させる第2セレクタと、 前記第1レジスタ群の出力データと前記第2レジスタ群
    の出力データを加算する加算器と、 該加算器の出力データと前記第2レジスタ群の出力デー
    タを切り換える第3セレクタと、 該第3セレクタの出力データに所定の係数の乗算する乗
    算器と、 該乗算器の出力データを累加算する累加算器と、 を具備することを特徴とするインターポーレーション用
    のFIR形のデジタルフィルタ回路。
  2. 【請求項2】係数がn(3以上の奇数)タップ目を中心
    として対称となるような2n−1タップのFIRデジタ
    ルフィルタ回路において、 1ワードのレジスタを(n−1)/2個直列接続した第
    1レジスタ群と、前記レジスタを(n+1)/2個直列
    接続した第2レジスタ群と、加算器と、乗算器と、累加
    算器とを備え、 前記第1、第2レジスタ群の第1回目のシフト動作時
    に、外部入力データを前記第1レジスタ群に入力すると
    共に、前記第1レジスタ群の出力データを前記第2レジ
    スタ群に入力し、前記第1、第2レジスタ群の出力デー
    タを前記加算器で加算し、該加算結果に前記乗算器で所
    定の係数を乗算し、該乗算結果を前記累加算器に累加算
    する第1ステップと、 前記第1、第2レジスタ群を個々にループ接続し、前記
    第1、第2レジスタ群の第2回目から第[(n+1)/
    2]−1回目のシフト動作時に、前記第1、第2レジス
    タ群の出力データを前記加算器で加算し、該加算結果に
    前記乗算器で所定の係数を乗算し、該乗算結果を前記累
    加算器に累加算する第2ステップと、 前記第2ステップに引き続いて前記第1、第2レジスタ
    群を個々にループ接続した状態で、前記第1、第2レジ
    スタ群の第[(n+1)/2]回目のシフト動作時に、
    前記第2レジスタ群の出力データに対して前記乗算器で
    所定の係数を乗算し、該乗算結果を前記累加算器に累加
    算し、前記第1ステップ以降の累加算結果から1つの新
    たなデータを得る第3ステップと、 前記第[(n+1)/2]回目のシフト動作時に、前記
    第1、第2レジスタ群の出力データを前記加算器で加算
    し、該加算結果に前記乗算器で所定の係数を乗算し、該
    乗算結果を前記累加算器に累加算する第4ステップと、 前記第4ステップに引き続いて前記第1、第2レジスタ
    群を個々にループ接続した状態で、前記第1、第2レジ
    スタ群の第[(n+1)/2]+1回目から第n−1回
    目のシフト動作時に、前記第1、第2レジスタ群の出力
    データを前記加算器で加算し、該加算結果に前記乗算器
    で所定の係数を乗算し、該乗算結果を前記累加算器に累
    加算し、前記第4ステップ以降の累加算結果から次の1
    つ新たなデータを得る第5ステップと、 前記第5ステップに引き続いて前記第1、第2レジスタ
    群を個々にループ接続した状態で、前記第1、第2レジ
    スタ群の第n回目のシフト動作を調整用として行なう第
    6ステップと、 前記第1から第6ステップを繰り返す第7ステップと、 を有することを特徴とするFIRデジタルフィルタ回路
    の制御方法。
  3. 【請求項3】前記第3ステップの最後に前記累加算器を
    初期化し、および前記第5ステップの最後に前記累加算
    器を初期化すると共に前記第6ステップでは累加算を行
    なわず、又は前記第6ステップの最後に前記累加算器を
    初期化することを特徴とする請求項2に記載の制御方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005027145A (ja) * 2003-07-04 2005-01-27 Fujitsu Ten Ltd デジタルフィルタ装置および受信器
US8463833B2 (en) 2009-03-18 2013-06-11 Korea Electronics Technology Institute Filtering method and apparatus of low complexity fir filter, and recording medium thereof
KR101301857B1 (ko) * 2006-07-11 2013-08-29 삼성전자주식회사 프로그래머블 유한 임펄스 응답 필터와 그의 설계 방법

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