JP2540277B2 - 印刷用紙の紙面拭き取り機 - Google Patents

印刷用紙の紙面拭き取り機

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JP2540277B2 JP5114663A JP11466393A JP2540277B2 JP 2540277 B2 JP2540277 B2 JP 2540277B2 JP 5114663 A JP5114663 A JP 5114663A JP 11466393 A JP11466393 A JP 11466393A JP 2540277 B2 JP2540277 B2 JP 2540277B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷の前に印刷用紙の
紙面から紙粉等を除去するための紙面拭き取り機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】印刷用紙に紙粉等の異物が付着している
と、インキの付きが悪くなって、印刷汚れが発生し易く
なり、印刷機械の内部も汚れやすくなる。また、オフセ
ット印刷の場合は、ブランケット胴の表面に紙粉が堆積
し、印刷汚れを引き起こす原因となる。殊に、近年再生
紙が多用されるが、再生紙は紙粉を多く含んでいるの
で、汚れが発生しやすい。
【0003】従来、そのような問題を解決するため、印
刷に先立って印刷用紙の表面を回転ブラシで擦って紙粉
を掻き落とし、掻き落とした紙粉を吸引機で吸引し除去
するようにしている。
【0004】また、特許第1205184号に示される
ような印刷用紙の表面を水で濡らした拭き取り材で拭っ
て紙粉を除去することも試みられている。この装置は、
図9に示されるように、拭き取り材であるエンドレスベ
ルト1を印刷用紙2の両側で走行させつつ水槽3内に浸
し、これを印刷用紙2の両面に押し当てて、紙面を擦り
つつ紙粉を除去するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
紙粉を除去する装置は、前者のものにあっては、紙粉の
紙面への残留量が多く、逆にいたずらに紙面を引っ掻い
て紙粉を多く発生させるおそれがある。後者のものにあ
っては、印刷用紙2の両側にローラ4を対称的に配置し
て印刷用紙2を挟持するので、印刷用紙2の紙継ぎ部が
紙面拭き取り機の箇所を通過する際に大きな力が発生
し、印刷用紙2が切れてしまうおそれがある。また、印
刷用紙2に接触するエンドレスベルト1がローラ4間で
絞られる結果、印刷用紙2に水が付着し過ぎるおそれが
ある。さらに、水槽3内に多量の紙粉が入り、これがエ
ンドレスベルト1により再び運び出され、紙面に付着す
るおそれがある。
【0006】従って、本発明は、適度の水量の付着で紙
粉等を適正に除去することができ、破断のおそれなく紙
継ぎ部を通過させることができる紙面拭き取り機を提供
することをその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、印刷用紙11の表面に接触するようにその
走行方向に沿って配置された複数本のガイドローラ12
a,12bと、上記印刷用紙11の表面に対し速度差を
持って接する親水性のある網目状の拭き取り用シート
と、上記ガイドローラ12a,12b間にて上記拭き
取り用シート13を上記印刷用紙11の表面に押し付け
水が付着し易い表面を有した押付けローラ20と、上
記押付けローラ20の表面に水を供給し該押付けローラ
20の表面を介することにより上記拭き取り用シート
に水を供給する給水装置とを包含してなる印刷用紙の
紙面拭き取り機の構成を採用し、上記印刷用紙11の一
方の表面を拭き取る紙面拭き取り機と、上記印刷用紙
の他方の表面を拭き取る紙面拭き取り機とが、該印刷
用紙11の上流側と下流側とにずれて配置された印刷用
紙の紙面拭き取り機の構成を採用し、上記紙面拭き取り
機のガイドローラ12a,12bが省略された印刷用紙
の紙面拭き取り機の構成を採用し、上記印刷用紙11
付着した水を乾燥させるためのエアノズル39が所定箇
所に設けられた印刷用紙の紙面拭き取り機の構成を採用
している。
【0008】
【作用】複数本のガイドローラが、印刷部に至る前の印
刷用紙にその一方の表面側から接触する。ガイドローラ
間において、印刷用紙の他方の表面には、押付けローラ
が拭き取り用シートを押し付ける。このため、印刷用紙
は、ガイドローラ間で適度な張力を生じ、その表面は拭
き取り用シートに適度な力で擦られる。
【0009】また、給水装置が押付けローラの表面に水
を供給すると、この水は該押付けローラの表面に付着し
該表面を介して上記拭き取り用シートに染み込む。この
ため印刷用紙の表面上の異物は、拭き取り用シートによ
る摩擦と水による吸着により除去される。
【0010】さらに、拭き取り用シートは、印刷用紙に
生ずる張力の作用により適度な力で印刷用紙に接触する
ので、拭き取り用シートがローラにより絞られるという
ようなことはなく、紙面に水が過度に付着するのを防止
することができる。また、印刷用紙の紙継ぎ部も円滑に
ローラ間を通過するので、印刷用紙が破断することもな
い。
【0011】かくて、印刷用紙は、その片面から紙粉等
の異物が拭き取られた後、印刷部に至り印刷に付され
る。本発明によれば、印刷用紙の両面を拭き取ることも
できる。その場合、紙面拭き取り機が印刷用紙の両面に
対して夫々あてがわれ、かつ該印刷用紙の上流側と下流
側とにずれて配置される。拭き取り用シートはローラ間
で挟まれることがないので、水が絞りだされることはな
く、従って、異物の除去に必要な水量のみが紙面に付着
する。また、印刷用紙は、その紙継ぎ部が紙面拭き取り
機を通過する際にも、破断することがない。
【0012】本発明において、印刷用紙の両面を拭き取
りする場合、ガイドローラを省略することもでき、その
場合装置構成が簡素化される。本発明において、エアノ
ズルを設ける場合は、風を印刷用紙に吹き掛け、印刷用
紙に付着した余分な水を乾燥させることができる。
【0013】本発明において、拭き取り用シートを網目
状のもので構成すれば、紙粉等を網目内に取り込み、拭
き取り効率を高めることができる。また、紙粉等を拭き
取り用シートの網目内に取り込み、拭き取り用シートと
共に廃棄することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。実施例1 この印刷用紙の紙面拭き取り機は、巻取紙印刷機の給紙
部から印刷部に至る間に設置され、図1乃至図6に示さ
れるように、印刷機の左右のフレーム(図示せず)に夫
々固定される左右の固定フレーム部5a,5bと、該左
右の固定フレーム部5a,5bに、それらの上部におい
て、夫々ブラケット6及びピン7を介して回動可能に連
結された可動フレーム部8a,8bとを備えている。
【0015】可動フレーム部8a,8bは、固定フレー
ム部5a,5bに対し、それらの下部において、エアシ
リンダ9を介して連結されている。該エアシリンダ9の
駆動により、可動フレーム部8a,8bは、図5及び図
6に示されるような閉位置に回動したり、固定フレーム
部5a,5bから離反するような開位置に回動したりす
ることとなる。
【0016】可動フレーム部8a,8bの上端には、該
紙面拭き取り機の後述する各種ローラの駆動源となるモ
ータ10が固定されている。左右の固定フレーム部5
a,5b間には、印刷用紙11の一方の表面に接触する
ように、その走行方向に沿って配置された複数本のガイ
ドローラ12a,12bが印刷機の各種ローラと平行に
なるように掛け渡されている。印刷用紙11は、これら
のガイドローラ12a,12bに接しつつ、例えば20
0〜600m/分の速度で矢印方向に走行し、印刷機の
印刷部に至り印刷に付される。
【0017】上記左右の可動フレーム部8a,8b間に
は、印刷用紙11を拭き取るための拭き取り用シート1
3の繰出ロール13aと該繰出ロール13aから繰り出
された拭き取り用シート13を巻き取って回収する回収
ロール13bとが軸支されている。両ロール13a,1
3bの軸芯14は筒状であり、各軸芯14に両側から入
り込む円錐壁面を有した支持体が可動フレーム部8a,
8bに夫々回動可能に支持されている。
【0018】支持体のうち、繰出ロール13a側の片方
の支持体15aは、摩擦クラッチ16を介して可動フレ
ーム8に取り付けられている。摩擦クラッチ16を介す
ることにより、繰出ロール13aは慣性による回転を阻
止されている。回収ロール13b側の片方の支持体17
aは、可動フレーム8aに軸支され、該軸には摩擦クラ
ッチ18を介して歯車19が取り付けられている。該歯
車19は、後述の押付けローラ20の軸端に固着された
歯車21と噛み合っている。
【0019】また、支持体のうち、繰出ロール13a及
び回収ロール13bの夫々の他の片側の支持体15b,
17bは、可動フレーム部8bにネジ棒22を介して支
持され、該ネジ棒22がいずれかの向きに回されること
により、各軸芯14に接近し又は離反するようになって
いる。ネジ棒22の端にはハンドル23が取り付けられ
ており、ハンドル23を持ってネジ棒22を回すことに
より、繰出ロール13a及び回収ロール13bを可動フ
レーム部8a,8bに着脱することができる。
【0020】上記左右の可動フレーム部8a,8b間に
は、上記拭き取り用シート13を挟んで繰出ロール13
aから所定長さずつ引き出すための一対の引出しローラ
24a,24bが軸支されている。引出しローラのう
ち、上側のローラ24aは遊びローラであり、可動フレ
ーム部8a,8bにアーム25及び支軸26を介して回
動可能に支持されている。該遊びローラ24aは、アー
ム25と支軸26との間に介装されたスプリング(図示
せず)により他方の駆動ローラ24bの方に常時付勢さ
れている。支軸26の一端には手動レバー27が取り付
けられており、該手動レバー27が操作されることによ
り、遊びローラ24aは駆動ローラ24bから離反可能
である。
【0021】該駆動ローラ24bの軸には、一方向クラ
ッチ(図示せず)を介してレバー28が連結され、該レ
バー28の他端にはエアシリンダ29のロッドが連結さ
れている。該エアシリンダ29は可動フレーム部8a,
8bに連結されている。エアシリンダ29のロッドが往
復運動すると、レバー28が往復角運動し、駆動ローラ
24bは矢印方向に所定角度ずつ間欠回動し、遊びロー
ラ24aと共に拭き取り用シート13を挟み、繰出ロー
ル13aから回収ロール13bへと拭き取り用シート1
3を一定長さずつ間欠送りする。この送り量は、例え
ば、1〜3mm/分程度である。
【0022】上記左右の可動フレーム部8a,8b間に
は、上記ガイドローラ12a,12b間にて上記拭き取
り用シート13を上記印刷用紙11の他方の表面に押し
付ける押付けローラ20が軸支されている。該押付けロ
ーラ20は、上記ガイドローラ12a,12b間を走行
する印刷用紙11に適度な張力を与えるよう少しばかり
ガイドローラ12a,12b間に入り込んでいる。該押
付けローラ20は、チェーン30及びスプロケットホイ
ール31a,31bを介して上記モータ10に繋がれ、
例えば、4〜10rpmで矢印方向に低速回転するよう
になっている。該押付けローラ20の表面には、後述の
給水装置から供給される水が付着し易いように、クロム
メッキが施されている。
【0023】しかして、上記拭き取り用シート13は、
繰出ロール13aから回収ロール13bに至る間におい
て、引出しローラ24a,24bに挟まれると共に摩擦
クラッチを介して回収ロール13bにより引っ張られ、
緊張状態を保つ。この緊張状態を保ったまま、該拭き取
り用シート13は、押付けローラ20により印刷用紙1
1の表面に押し付けられる。拭き取り用シート13は、
印刷用紙11の走行速度に比べて極めて低速であり、大
きな速度差を生じ、該印刷用紙11の表面を擦ることに
なる。
【0024】上記拭き取り用シート13は、親水性のあ
る網目状の不織布で出来ている。親水性を有することか
ら該拭き取り用シート13は、後述の如く供給される水
を含んだ状態で印刷用紙11の表面を拭くことができ
る。また、網目状であるから、網目内に紙粉等の異物を
取り込むことができる。不織布の生地としては、例え
ば、セルロース系のものとすることができる。なお、不
織布に代えて綿布、寒冷紗等を用いることもできる。
【0025】上記押付けローラ20のやや上方には、上
記拭き取り用シート13と上記印刷用紙11との接触部
に水を供給する給水装置が配置されている。該給水装置
は、押付けローラ20の中心軸方向に定間隔で配置され
た複数個のノズル32を有している。各ノズル32の先
は押付けローラ20の表面に対峙している。可動フレー
ム部8aには、水を供給するための主管33が取り付け
られており、該主管33から複数本のホース34が分岐
し、夫々が上記各ノズル32に連結されている。また、
各ノズル32は、ブロック体35に取り付けられてお
り、各ブロック体35は、左右の可動フレーム部8a,
8b間に掛け渡された支持棒36に摺動自在に取り付け
られている。各ブロック体35には固定ネジ37が設け
られ、固定ネジ37を緩めることにより、各ブロック体
35をノズル32ごと所望の箇所に位置調節することが
できるようになっている。
【0026】給水装置は、主管33の上流側に直流モー
タで駆動する給水ポンプ(図示せず)を備えており、該
直流モータは上記ガイドローラ12aの軸に取り付けら
れたタコジェネレータ(図示せず)からの信号により制
御されるようになっている。タコジェネレータにより印
刷用紙の走行速度が検知され、該走行速度に応じて給水
ポンプの回転が加減されることから、印刷用紙にはその
走行速度の如何を問わず常に一定量の水分が供給される
こととなる。
【0027】しかして、主管33から各ホース34を通
じてノズル32に水が供給されると、各ノズル32から
水が噴出し、押付けローラ20の表面に付着する。水は
押付けローラ20の表面上を薄い被膜となって広がり、
拭き取り用シート13に染み込み、上記印刷用紙11の
表面に至って該印刷用紙11の紙粉等を吸着する。紙粉
等は水を含んで泥状になり、拭き取り用シート13の網
目内に捕捉され、回収ロール13bの方に運ばれること
となる。
【0028】また、拭き取り用の水は、紙粉の吸着の
他、次のように印刷見当精度を高める役割も果す。すな
わち、印刷用紙である巻取用紙は、通常5%程度の含水
率になっており、巻きほぐされていくにつれ、外気中の
水分を吸収し、時間の経過と共に徐々に伸びる。また、
オフセット印刷の場合、印刷部において例えば黒、赤、
藍、黄の各色が順次刷り重ねられると、各色ユニットで
湿し水が順次印刷用紙に付着し、上記外気中の水分の吸
収と相俟って、印刷用紙は徐々に伸びる。このため、色
ズレを生じ印刷品質が低下する。本発明においては、印
刷部に至る前に印刷用紙に水を付着せしめ、予め印刷用
紙を平衡状態にすることができるので、印刷見当の狂い
を防止することができる。
【0029】なお、図6に示されるように、可動フレー
ム部8a,8bの下部には、拭き取り用シート13等か
らの落下物を受け止めるための受け板38が取り付けら
れている。また、該受け板38のやや下方には、上記印
刷用紙11に付着した余分な水を乾燥させるための加熱
空気を吹き出すエアノズル39が設けられている。該エ
アノズル39の先は、印刷用紙11のバタツキを防止す
るため、ガイドローラ12bの表面の方を向いている。
【0030】次に、上記紙面拭き取り機の動きについて
説明する。印刷機の始動により、印刷用紙11が走行を
開始し、所定の走行速度、例えば20m/分程度まで上
昇すると、押付けローラ20がモータ10により駆動さ
れる。また、押付けローラ20の表面に、給水装置のノ
ズル32から水が供給され、該水は被膜となって押付け
ローラ20上を拭き取り用シート13へと流れ、拭き取
り用シート13に含浸する。次いで、エアシリンダ9が
作動し、可動フレーム8a,8bを動かせ、拭き取り用
シート13を印刷用紙11に押し付け、印刷用紙11の
表面に付着した紙粉等の異物を吸着除去する。
【0031】送りローラ24a,24bは、エアシリン
ダ29が一往復駆動するごとに矢印方向に少しずつ間欠
回転し、拭き取り用シート13を繰出ロール13aから
回収ロール13bの方に少しずつ送る。回収ロール13
bには、モータ10の動力がスプロケットホイール31
a,31b、チェーン30、歯車21及び摩擦クラッチ
18を介して伝達される。拭き取り用シート13は送り
ローラ24a,24bにより挟まれる結果、歯車19は
摩擦クラッチ18の箇所で回収ロール13bに対し空回
りする。このため、回収ロール13bは、一定の大きさ
の力で拭き取り用シート13を常時引っ張り、その弛み
を防ぐ。
【0032】これにより、ガイドローラ12a,12b
間において、印刷用紙11の片方の表面に水を含んだ拭
き取り用シート13が押し付けられ、印刷用紙11の該
片面から紙粉等が拭き取られる。その後、印刷用紙11
は印刷機の印刷部に到達し、印刷された後排出される。
【0033】なお、印刷の中断等により印刷用紙11の
スピードが低下した場合は、エアシリンダ9の作動によ
り、可動フレーム部8a,8bが開状態となり、押付け
ローラ20及び拭き取り用シート13が印刷用紙11の
表面から離れる。また、水の供給も遮断される。
【0034】実施例2 図7に示されるように、印刷用紙11の一方の表面を拭
き取る紙面拭き取り機と、印刷用紙11の他方の表面を
拭き取る紙面拭き取り機とが、該印刷用紙11の上流側
と下流側とにずれて配置されている。各紙面拭き取り機
は、実施例1におけると同様な構成であるから、その説
明は省略する。
【0035】印刷用紙11は、その両面から紙粉等が除
去され、印刷機の印刷部において両面に印刷がなされ
る。なお、この実施例の可動フレーム部8a,8bは、
送りローラ24a,24bの支軸26の両側が印刷機の
左右のフレームに支持されることにより、該支軸26を
支点にして回動可能になっている。
【0036】実施例3 図8に示されるように、この実施例の紙面拭き取り機で
は、実施例2のガイドローラ12a,12bと、それら
を支える固定フレーム部5a,5bとが省略された構造
となっており、印刷用紙11は二つの互い違いに近接し
て配置された押付けローラ20の間を通るようになって
いる。
【0037】送りローラ24a,24bの支軸26の両
側は印刷機の左右のフレームに支持され、可動フレーム
部8a,8bは該支軸26を支点にして回動するように
なっている。可動フレーム部8a,8bを動作させるた
めのエアシリンダ(図示せず)は、印刷機のフレームに
取り付けられている。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明は、ガイドローラ
間で印刷用紙に拭き取り用シートを押付けローラで押付
け、印刷用紙に適度な張力を生じさせて、その表面を水
を含んだ親水性のある網目状の拭き取り用シートで擦る
ので、摩擦と水による吸着により印刷用紙の表面上の紙
粉等の異物を効率良く拭い取ることができ、しかも拭い
取った紙粉等の異物を網目内に取り込み拭き取り用シー
トからの脱落を防止することができる。また、押付けロ
ーラは水が付着し易い表面を有しているので、給水装置
からの水は該表面に沿って広がり、拭き取り用シートに
均一に付着するので、印刷用紙にも水が均一にかつ適量
だけ付着することとなる。従って、紙粉等の異物の除去
と水の均一な付着とが相俟って印刷適性の向上が達成さ
れる。
【0039】また、本発明によれば、紙面拭き取り機を
印刷用紙の両面に対して夫々あてがうことも出来、かか
る場合は印刷用紙の両面を拭き取ることができる。その
場合、ガイドローラを省略し、装置構成を簡素化するこ
ともできる。
【0040】さらに、本発明においては、エアノズルを
設け、熱風等を印刷用紙に吹き掛けて印刷用紙に付着し
た余分な水を乾燥除去することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印刷用紙の紙面拭き取り機の左半
分の平面図である。
【図2】上記紙面拭き取り機の右半分の平面図である。
【図3】上記紙面拭き取り機の左半分の正面図である。
【図4】上記紙面拭き取り機の右半分の正面図である。
【図5】上記紙面拭き取り機の操作側側面図である。
【図6】図3中VI−VI線断面図である。
【図7】印刷用紙の紙面拭き取り機の他の実施例の図6
と同様な断面図である。
【図8】印刷用紙の紙面拭き取り機の更に他の実施例の
図6と同様な断面図である。
【図9】従来の紙面拭き取り機の縦断面図である。
【符号の説明】
11…印刷用紙 12a,12b…ガイドローラ 13…拭き取り用シート 20…押付けローラ 32…ノズル 39…エアノズル

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷用紙の表面に接触するようにその走
    行方向に沿って配置された複数本のガイドローラと、上
    記印刷用紙の表面に対し速度差を持って接する親水性の
    ある網目状の拭き取り用シートと、上記ガイドローラ間
    にて上記拭き取り用シートを上記印刷用紙の表面に押し
    付ける水が付着し易い表面を有した押付けローラと、上
    記押付けローラの表面に水を供給し該押付けローラの表
    面を介することにより上記拭き取り用シートに水を供給
    する給水装置とを包含してなることを特徴とする印刷用
    紙の紙面拭き取り機。
  2. 【請求項2】 上記印刷用紙の一方の表面を拭き取る紙
    面拭き取り機と、上記印刷用紙の他方の表面を拭き取る
    紙面拭き取り機とが、該印刷用紙の上流側と下流側とに
    ずれて配置されていることを特徴とする請求項1の印刷
    用紙の紙面拭き取り機。
  3. 【請求項3】 上記紙面拭き取り機のガイドローラが省
    略された請求項2の印刷用紙の紙面拭き取り機。
  4. 【請求項4】 上記印刷用紙に付着した水を乾燥させる
    ためのエアノズルが所定箇所に設けられた請求項1、2
    又は3の印刷用紙の紙面拭き取り機。
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