JP2539776Y2 - サーマルプリンタ - Google Patents
サーマルプリンタInfo
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- JP2539776Y2 JP2539776Y2 JP1988064711U JP6471188U JP2539776Y2 JP 2539776 Y2 JP2539776 Y2 JP 2539776Y2 JP 1988064711 U JP1988064711 U JP 1988064711U JP 6471188 U JP6471188 U JP 6471188U JP 2539776 Y2 JP2539776 Y2 JP 2539776Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- printing
- size
- heating elements
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
- Electronic Switches (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 本考案サーマルプリンタを以下の項目に従って説明す
る。
る。
A.産業上の利用分野 B.考案の概要 C.従来技術[第8図、第9図] D.考案が解決しようとする課題[第10図] E.課題を解決するための手段 F.実施例[第1図乃至第7図] a.外筐、プラテン[第2図、第3図] b.給紙カセット、給紙等[第2図、第3図] c.インクシートカセット[第2図、第3図] d.ヘッド部[第1図、第3図乃至第7図] e.制御回路[第1図、第6図] e−1.ヘッド制御回路[第1図、第6図] e−2.コントローラ、プラテンモータ駆動回路等[第1
図] f.動作 f−1.基本的なプリント動作 f−2.用紙サイズの違いによるプリント動作の相違点
[第6図、第7図] f−2−a.通常サイズプリント[第6図(A)、第7図
(B)] f−2−b.縮小サイズプリント[第6図(B)、第7図
(C)] f−3.プリントされた画像の解像度[第7図] G.考案の効果 (A.産業上の利用分野) 本考案は新規なサーマルプリンタに関する。詳しく
は、直線上に配列された多数の発熱素子を有するサーマ
ルヘッドを備えると共に該サーマルヘッドに設けられた
発熱素子を所定の画像を構成する画素信号に対応して選
択的に発熱させることによりプリントを行なうサーマル
プリンタに関するものであり、用紙サイズを小さくして
も元の画像の解像度を低下させることなくプリントする
ことができるようにした新規なサーマルプリンタを提供
しようとするものである。
図] f.動作 f−1.基本的なプリント動作 f−2.用紙サイズの違いによるプリント動作の相違点
[第6図、第7図] f−2−a.通常サイズプリント[第6図(A)、第7図
(B)] f−2−b.縮小サイズプリント[第6図(B)、第7図
(C)] f−3.プリントされた画像の解像度[第7図] G.考案の効果 (A.産業上の利用分野) 本考案は新規なサーマルプリンタに関する。詳しく
は、直線上に配列された多数の発熱素子を有するサーマ
ルヘッドを備えると共に該サーマルヘッドに設けられた
発熱素子を所定の画像を構成する画素信号に対応して選
択的に発熱させることによりプリントを行なうサーマル
プリンタに関するものであり、用紙サイズを小さくして
も元の画像の解像度を低下させることなくプリントする
ことができるようにした新規なサーマルプリンタを提供
しようとするものである。
(B.考案の概要) 本考案サーマルプリンタは、直線状に配列された多数
の発熱素子を有するサーマルヘッドと上記発熱素子を所
定の画像の分解された画素に応じて発熱させるヘッド駆
動回路とを備え上記発熱素子の発熱と用紙の送りとを繰
り返して画像のプリントを行なうサーマルプリンタであ
って、1つの画素に対して発熱する発熱素子の数や紙送
速度を用紙サイズに応じて異ならせるようにし、それに
よって、用紙サイズを小さくしても元の画像の解像度を
低下させることなくプリントすることができるようにし
たものである。
の発熱素子を有するサーマルヘッドと上記発熱素子を所
定の画像の分解された画素に応じて発熱させるヘッド駆
動回路とを備え上記発熱素子の発熱と用紙の送りとを繰
り返して画像のプリントを行なうサーマルプリンタであ
って、1つの画素に対して発熱する発熱素子の数や紙送
速度を用紙サイズに応じて異ならせるようにし、それに
よって、用紙サイズを小さくしても元の画像の解像度を
低下させることなくプリントすることができるようにし
たものである。
(C.従来技術)[第8図、第9図] 今日、プリンタには各種のものがあるが、その中に、
サーマルプリンタ、即ち、多数の発熱素子を有するサー
マルヘッドを備えると共に該サーマルヘッドをインクシ
ート等を介してプリント用紙に接触させた状態で上記発
熱素子を所定の画像の分解された画素信号に応じて選択
的に発熱させることによりプリントを行なうようにした
ものがある。
サーマルプリンタ、即ち、多数の発熱素子を有するサー
マルヘッドを備えると共に該サーマルヘッドをインクシ
ート等を介してプリント用紙に接触させた状態で上記発
熱素子を所定の画像の分解された画素信号に応じて選択
的に発熱させることによりプリントを行なうようにした
ものがある。
第8図及び第9図は従来のサーマルプリンタの一例a
を示すものである。同図において、bはプリント用紙c
が巻き付けられるプラテン、dはヘッド部であり、該ヘ
ッド部dは回路基板eと該回路基板eの上記プラテンb
と対向した端部に支持されたサーマルヘッドf等から成
り、該サーマルヘッドfがプリント用紙cを挟んでプラ
テンbに圧接する位置(図面にはこの位置に来た状態で
示してある。)とプラテンbから稍離間した位置との間
を移動するように設けられている。gはサーマルヘッド
fの発熱素子支持体であり、ガラス製の略丸棒状をして
おり、この支持体gに多数の発熱素子h、h、・・・が
その発熱面が支持体gの外周面上に位置するように支持
体gの長手方向に沿って直線状に配列支持されており、
サーマルヘッドfはこれら発熱素子h、h、・・・の配
列方向がプラテンbの軸方向と平行になる向きで回路基
板eに支持されている。そして、第9図に示すように画
質向上を図るために1ドット当り2つの発熱素子を用い
て滑らかな階調を出すことができるようにされている。
尚、回路基板eには、1つの画面についての分解された
画素信号が入力され該画素信号の1ライン分の画素信号
に応じて発熱素子h、h、・・・の所定のものを発熱さ
せるヘッド駆動回路が設けられている。
を示すものである。同図において、bはプリント用紙c
が巻き付けられるプラテン、dはヘッド部であり、該ヘ
ッド部dは回路基板eと該回路基板eの上記プラテンb
と対向した端部に支持されたサーマルヘッドf等から成
り、該サーマルヘッドfがプリント用紙cを挟んでプラ
テンbに圧接する位置(図面にはこの位置に来た状態で
示してある。)とプラテンbから稍離間した位置との間
を移動するように設けられている。gはサーマルヘッド
fの発熱素子支持体であり、ガラス製の略丸棒状をして
おり、この支持体gに多数の発熱素子h、h、・・・が
その発熱面が支持体gの外周面上に位置するように支持
体gの長手方向に沿って直線状に配列支持されており、
サーマルヘッドfはこれら発熱素子h、h、・・・の配
列方向がプラテンbの軸方向と平行になる向きで回路基
板eに支持されている。そして、第9図に示すように画
質向上を図るために1ドット当り2つの発熱素子を用い
て滑らかな階調を出すことができるようにされている。
尚、回路基板eには、1つの画面についての分解された
画素信号が入力され該画素信号の1ライン分の画素信号
に応じて発熱素子h、h、・・・の所定のものを発熱さ
せるヘッド駆動回路が設けられている。
iは一方の面に感熱溶解型のインクが塗布されたイン
クシートであり、ヘッド部dとプラテンbとの間に間歇
走行されるように設けられている。
クシートであり、ヘッド部dとプラテンbとの間に間歇
走行されるように設けられている。
そこで、プリント動作が開始すると、プリント用紙c
がプラテンbに供給されてこれに巻き付けられると共に
ヘッド部dがプラテンbに圧接する位置へと移動され、
1ライン分の画素信号の濃度パターンに応じた発熱パタ
ーンで発熱素子h、h、・・・が発熱してインクシート
i上のインクのうち当該発熱した発熱素子h、h、・・
・に接触している部分が溶解してプリント用紙cに転写
されてプリントが為され、このような1ライン毎のプリ
ントとプラテンbを回転して為されるプリント用紙cの
1ピッチづつの送りとが交互に繰り返えされて1画面分
の画像プリントが行なわれる。
がプラテンbに供給されてこれに巻き付けられると共に
ヘッド部dがプラテンbに圧接する位置へと移動され、
1ライン分の画素信号の濃度パターンに応じた発熱パタ
ーンで発熱素子h、h、・・・が発熱してインクシート
i上のインクのうち当該発熱した発熱素子h、h、・・
・に接触している部分が溶解してプリント用紙cに転写
されてプリントが為され、このような1ライン毎のプリ
ントとプラテンbを回転して為されるプリント用紙cの
1ピッチづつの送りとが交互に繰り返えされて1画面分
の画像プリントが行なわれる。
(D.考案が解決しようとする課題)[第10図] ところで、このようなサーマルプリンタaにおいて
は、サーマルヘッドfの発熱素子h、h、・・・の数が
当該プリンタによりプリント可能な最大用紙サイズのプ
リント幅とによって自ずと規定されるため、用紙サイズ
の如何に拘らず、プリント用紙c上の単位面積当りのド
ット数が一定であり、同じプリンタaを使用してその最
大用紙サイズより小さい用紙サイズでのプリントをしよ
うとすると、入力された画素信号の一部を欠落させてプ
リントしなければならないことになり、解像度が著しく
低下してしまうという問題がある。
は、サーマルヘッドfの発熱素子h、h、・・・の数が
当該プリンタによりプリント可能な最大用紙サイズのプ
リント幅とによって自ずと規定されるため、用紙サイズ
の如何に拘らず、プリント用紙c上の単位面積当りのド
ット数が一定であり、同じプリンタaを使用してその最
大用紙サイズより小さい用紙サイズでのプリントをしよ
うとすると、入力された画素信号の一部を欠落させてプ
リントしなければならないことになり、解像度が著しく
低下してしまうという問題がある。
例えば、第10図に示すように、最大用紙サイズ(A5サ
イズとする。)の用紙j上ではドットk1乃至k9によって
構成される図形を、その半分のA6サイズの用紙l上に縮
小して印刷しようとすると、図形をk1、k3、k5、k7、k9
の5つのドットにより構成せざるを得なくなり、その間
のドットk2、k4、k6、k8に相当する画素情報が欠落して
しまい、解像度が低下してしまうことになる。
イズとする。)の用紙j上ではドットk1乃至k9によって
構成される図形を、その半分のA6サイズの用紙l上に縮
小して印刷しようとすると、図形をk1、k3、k5、k7、k9
の5つのドットにより構成せざるを得なくなり、その間
のドットk2、k4、k6、k8に相当する画素情報が欠落して
しまい、解像度が低下してしまうことになる。
(E.課題を解決するための手段) そこで、本考案サーマルプリンタは、上記問題点を解
決するために、直線上に配列された多数の発熱素子を有
するサーマルヘッドと、用紙を印刷ラインと直交する方
向へ送る紙送手段と、発熱素子に電力を供給して発熱さ
せるヘッド駆動回路とを備え、上記サーマルヘッドを用
紙に接触させた状態での発熱素子の発熱とプリント用紙
の送りとを繰り返して画像のプリントを行なうサーマル
プリンタであって、用紙サイズを指定するサイズ指定手
段と、指定された用紙サイズに応じて1つの画素に対し
て発熱させる発熱素子の数を異ならせる発熱素子数制御
手段と、指定された用紙サイズに応じて紙送速度を変化
させる紙送速度制御手段とを備えたものである。
決するために、直線上に配列された多数の発熱素子を有
するサーマルヘッドと、用紙を印刷ラインと直交する方
向へ送る紙送手段と、発熱素子に電力を供給して発熱さ
せるヘッド駆動回路とを備え、上記サーマルヘッドを用
紙に接触させた状態での発熱素子の発熱とプリント用紙
の送りとを繰り返して画像のプリントを行なうサーマル
プリンタであって、用紙サイズを指定するサイズ指定手
段と、指定された用紙サイズに応じて1つの画素に対し
て発熱させる発熱素子の数を異ならせる発熱素子数制御
手段と、指定された用紙サイズに応じて紙送速度を変化
させる紙送速度制御手段とを備えたものである。
従って、本考案サーマルプリンタによれば、当該プリ
ンタにおいてプリント可能な最大用紙サイズによるプリ
ントを行なう場合の1つの画素に対して働く発熱素子の
数を2以上としておけば、それより小さい用紙サイズに
よるプリントを行なう場合でも1つの画素に対して少な
くとも1つの発熱素子を働かせることができるので、プ
リントすべき元の画像の分解された全画素情報を欠落し
ないで余すところ無く再現することができ、従って、1
つのサーマルヘッドを用いて同じ画像について異なる用
紙サイズによるプリントを行なってもその用紙サイズの
違いに拘らず解像度を同じにすることができる。
ンタにおいてプリント可能な最大用紙サイズによるプリ
ントを行なう場合の1つの画素に対して働く発熱素子の
数を2以上としておけば、それより小さい用紙サイズに
よるプリントを行なう場合でも1つの画素に対して少な
くとも1つの発熱素子を働かせることができるので、プ
リントすべき元の画像の分解された全画素情報を欠落し
ないで余すところ無く再現することができ、従って、1
つのサーマルヘッドを用いて同じ画像について異なる用
紙サイズによるプリントを行なってもその用紙サイズの
違いに拘らず解像度を同じにすることができる。
(F.実施例)[第1図乃至第7図] 以下に、本考案サーマルプリンタを熱転写式のプリン
タに適用した実施例1の詳細について添附した図面に従
って説明する。
タに適用した実施例1の詳細について添附した図面に従
って説明する。
(a.外筐、プラテン)[第2図、第3図] 2はプリンタ1の外筐であり、その前面板3及び天板
4は開閉自在にされており、また、その上面に用紙排出
凹部5が設けられ、該凹部5の一側壁部に排紙口6が形
成されている。
4は開閉自在にされており、また、その上面に用紙排出
凹部5が設けられ、該凹部5の一側壁部に排紙口6が形
成されている。
7は天板4の上面に設けられた操作部であり、電源ボ
タン、プリント開始ボタン、プリント枚数設定ボタン、
用紙サイズ指定ボタンその他各種の操作用あるいは設定
用のボタン8、8、・・・や設定されたプリント枚数、
指定された用紙サイズ等を表示するための表示装置9等
が配置されている。
タン、プリント開始ボタン、プリント枚数設定ボタン、
用紙サイズ指定ボタンその他各種の操作用あるいは設定
用のボタン8、8、・・・や設定されたプリント枚数、
指定された用紙サイズ等を表示するための表示装置9等
が配置されている。
10は外部入出力端子部であり、コンピューター等の外
部機器との接続用に設けられている。
部機器との接続用に設けられている。
11はプラテンであり、その軸12の両端部が外筐内の図
示しない支持部に回転自在に支持されると共に、後述す
るプリント用紙の先端部を挟むための紙挟み13を有し、
また、軸12の一端部寄りの位置にタイミングプーリ14が
固定されている。
示しない支持部に回転自在に支持されると共に、後述す
るプリント用紙の先端部を挟むための紙挟み13を有し、
また、軸12の一端部寄りの位置にタイミングプーリ14が
固定されている。
15はプラテンモータであり、ステッピングモータが使
用され、その出力軸15aにタイミングプーリ16が固定さ
れており、該タイミングプーリ16とプラテン11の軸12に
固定されたタイミングプーリ14との間にタイミングベル
ト17が張設され、プラテン11はこのプラテンモータ15に
よりプリント時は第3図における反時計回り方向へ回転
され、プリントが終了すると時計回り方向へ回転される
ようになっている。
用され、その出力軸15aにタイミングプーリ16が固定さ
れており、該タイミングプーリ16とプラテン11の軸12に
固定されたタイミングプーリ14との間にタイミングベル
ト17が張設され、プラテン11はこのプラテンモータ15に
よりプリント時は第3図における反時計回り方向へ回転
され、プリントが終了すると時計回り方向へ回転される
ようになっている。
(b.給紙カセット、給紙等)[第2図、第3図] 18及び18′は給紙カセットであり、一方の給紙カセッ
ト18には、例えばA5版サイズのプリント用紙19、19、・
・・が収納され、他方の給紙カセット18′には、例え
ば、A6版サイズのプリント用紙20、20、・・・が収納さ
れており、通常の用紙サイズによるプリント(以下、
「通常サイズプリント」と言う。)を行なうときは給紙
カセット18を、また、縮小された用紙サイズによるプリ
ント(以下、「縮小サイズプリント」と言う。)を行な
うときは給紙カセット18又は18′を外筐2内のカセット
装着部に装着する。
ト18には、例えばA5版サイズのプリント用紙19、19、・
・・が収納され、他方の給紙カセット18′には、例え
ば、A6版サイズのプリント用紙20、20、・・・が収納さ
れており、通常の用紙サイズによるプリント(以下、
「通常サイズプリント」と言う。)を行なうときは給紙
カセット18を、また、縮小された用紙サイズによるプリ
ント(以下、「縮小サイズプリント」と言う。)を行な
うときは給紙カセット18又は18′を外筐2内のカセット
装着部に装着する。
21、21′は上記プリント用紙19、20を案内するための
給紙案内板である。
給紙案内板である。
22は給紙ローラであり、給紙カセット18又は18′がカ
セット装着部に装着されると、相対的に、これら給紙カ
セット18又は18′に収納されているプリント用紙19、1
9、・・・又は20、20、・・・に上方から軽く圧接さ
れ、また、プリント動作が開始すると、図示しない回転
機構により回転されてプリント用紙19又は20を1枚プラ
テン11へ向けて送り出すようになっている。そして、こ
のように送り出されたプリント用紙19又は20は給紙案内
板21、21′によって移動方向を案内された後その先端部
がプラテン11の外周面と前記紙挟み13に挾持され、プラ
テン11が回転することによって該プラテン11に巻き付け
られながら走行される。そして、プリントが終了する
と、プラテン11が逆転され、これによって、該プラテン
11に巻き付けられていたプリント用紙19又は20が排紙案
内路23を経て前記排紙口6から用紙排出凹部5へと排出
される。
セット装着部に装着されると、相対的に、これら給紙カ
セット18又は18′に収納されているプリント用紙19、1
9、・・・又は20、20、・・・に上方から軽く圧接さ
れ、また、プリント動作が開始すると、図示しない回転
機構により回転されてプリント用紙19又は20を1枚プラ
テン11へ向けて送り出すようになっている。そして、こ
のように送り出されたプリント用紙19又は20は給紙案内
板21、21′によって移動方向を案内された後その先端部
がプラテン11の外周面と前記紙挟み13に挾持され、プラ
テン11が回転することによって該プラテン11に巻き付け
られながら走行される。そして、プリントが終了する
と、プラテン11が逆転され、これによって、該プラテン
11に巻き付けられていたプリント用紙19又は20が排紙案
内路23を経て前記排紙口6から用紙排出凹部5へと排出
される。
尚、給紙カセット18、18′はそのプリント用紙の幅方
向がプラテン11の軸方向と平行な向きで装着される。
向がプラテン11の軸方向と平行な向きで装着される。
(c.インクシートカセット)[第2図、第3図] 24はインクシートカセットである。
25、25は側方から見て略コ字形をした基部であり、こ
れら2つの基部25と25との間に軸26、26と桟27、27が架
設されており、軸26、26にガイドローラ28、28が回転自
在に支持され、また、基部25、25の上部間に供給側スプ
ール29が回転自在に支持され、下部間に巻取スプール30
が回転自在に支持されている。31はインクシートであ
り、供給側スプール29に巻装されると共に該供給側スプ
ール29から引き出されてガイドローラ28、28に巻き付け
られた後巻取スプール30に巻き取られており、その一方
の面には感熱溶解性の染料を使用したインク層31aが形
成されている。
れら2つの基部25と25との間に軸26、26と桟27、27が架
設されており、軸26、26にガイドローラ28、28が回転自
在に支持され、また、基部25、25の上部間に供給側スプ
ール29が回転自在に支持され、下部間に巻取スプール30
が回転自在に支持されている。31はインクシートであ
り、供給側スプール29に巻装されると共に該供給側スプ
ール29から引き出されてガイドローラ28、28に巻き付け
られた後巻取スプール30に巻き取られており、その一方
の面には感熱溶解性の染料を使用したインク層31aが形
成されている。
そして、このようなインクシートカセット24はインク
シート31のインク層31aがプラテン11と対向する向きで
外筐2内の所定のカセット装着位置に装着され、プリン
ト動作が開始すると巻取スプール30が図示しないスプー
ル駆動手段によりインクシート31を巻き取る方向へ回転
されて該インクシート31がプラテン11に巻き付けられた
プリント用紙19又は20と同期して走行されるようになっ
ている。
シート31のインク層31aがプラテン11と対向する向きで
外筐2内の所定のカセット装着位置に装着され、プリン
ト動作が開始すると巻取スプール30が図示しないスプー
ル駆動手段によりインクシート31を巻き取る方向へ回転
されて該インクシート31がプラテン11に巻き付けられた
プリント用紙19又は20と同期して走行されるようになっ
ている。
(d.ヘッド部)[第1図、第3図乃至第7図] 32はヘッド部であり、ヘッド駆動回路が設けられた回
路基板と該回路基板に支持されたサーマルヘッドと回路
基板を支持したヘッドアーム等から成る。
路基板と該回路基板に支持されたサーマルヘッドと回路
基板を支持したヘッドアーム等から成る。
33、33はヘッドアームであり、側方から見てプラテン
11側を向いて開口した略コ字形をしており、その上片の
先端部が図示しない支持部材に回動自在に支持されてい
る。
11側を向いて開口した略コ字形をしており、その上片の
先端部が図示しない支持部材に回動自在に支持されてい
る。
34は回路基板であり、略上下方向を向く向きでその両
側部がヘッドアーム33、33の下片に固定されている。
尚、この回路基板34上に設けられたヘッド駆動回路につ
いては後述する。
側部がヘッドアーム33、33の下片に固定されている。
尚、この回路基板34上に設けられたヘッド駆動回路につ
いては後述する。
35はサーマルヘッドであり、発熱素子支持体と該発熱
素子支持体に埋込状に設けられた多数の発熱素子等から
成る。即ち、36はガラス製の発熱素子支持体であり、前
記大きいサイズのプリント用紙19、19、・・・の幅より
稍長い略丸棒状をしている。また、37、37、・・・は抵
抗体から成る発熱素子であり、その発熱面37a、37a、・
・・が発熱素子支持体36の外周面に露出した状態で該発
熱素子支持体36に埋込状に支持され、かつ、発熱素子支
持体36の軸方向に沿って直線上に配列されており、互い
に絶縁されている。そして、発熱素子支持体36は発熱素
子37、37、・・・の発熱面37a、37a、・・・がプラテン
11側を向く向きで、回路基板34の端面に沿って延びるよ
うに位置し、図示しない保持部材により回路基板34に固
定され、発熱素子37、37、・・・は回路基板34上のヘッ
ド駆動回路と接続されている。
素子支持体に埋込状に設けられた多数の発熱素子等から
成る。即ち、36はガラス製の発熱素子支持体であり、前
記大きいサイズのプリント用紙19、19、・・・の幅より
稍長い略丸棒状をしている。また、37、37、・・・は抵
抗体から成る発熱素子であり、その発熱面37a、37a、・
・・が発熱素子支持体36の外周面に露出した状態で該発
熱素子支持体36に埋込状に支持され、かつ、発熱素子支
持体36の軸方向に沿って直線上に配列されており、互い
に絶縁されている。そして、発熱素子支持体36は発熱素
子37、37、・・・の発熱面37a、37a、・・・がプラテン
11側を向く向きで、回路基板34の端面に沿って延びるよ
うに位置し、図示しない保持部材により回路基板34に固
定され、発熱素子37、37、・・・は回路基板34上のヘッ
ド駆動回路と接続されている。
そして、このようなヘッド部32は図示しないヘッド移
動機構によって、プリント動作が行なわれていないとき
は第3図に2点鎖線で示すようにサーマルヘッド35がプ
ラテン11から稍離間した待機位置に保持されており、プ
リント動作が開始すると、同図に実線で示すようにサー
マルヘッド35がプラテン11に接触する接触位置へと移動
され、かつ図示しない弾発部材の弾発力によりプラテン
11に圧接されるようになっている。
動機構によって、プリント動作が行なわれていないとき
は第3図に2点鎖線で示すようにサーマルヘッド35がプ
ラテン11から稍離間した待機位置に保持されており、プ
リント動作が開始すると、同図に実線で示すようにサー
マルヘッド35がプラテン11に接触する接触位置へと移動
され、かつ図示しない弾発部材の弾発力によりプラテン
11に圧接されるようになっている。
(e.制御回路)[第1図、第6図] 38は制御回路である。
(e−1.ヘッド制御回路)[第1図、第6図] 39は制御回路のうち前記回路基板34に設けられたヘッ
ド制御回路であり、このヘッド制御回路39によりサーマ
ルヘッド35の発熱素子37、37、・・・の発熱時間や発熱
タイミング等が制御される。
ド制御回路であり、このヘッド制御回路39によりサーマ
ルヘッド35の発熱素子37、37、・・・の発熱時間や発熱
タイミング等が制御される。
40は外部入出力端子部10内の画像信号入力端子であ
り、ここから、ビデオテープレコーダや電子カメラ等画
像を電気的信号に変換して出力することができる画像処
理装置あるいはそのような画像処理機能を備えたコンピ
ュータからの画像信号が入力されて来る。尚、ここに入
力されて来る画像信号は、1つの画面を、多数の画素に
分解したものである。
り、ここから、ビデオテープレコーダや電子カメラ等画
像を電気的信号に変換して出力することができる画像処
理装置あるいはそのような画像処理機能を備えたコンピ
ュータからの画像信号が入力されて来る。尚、ここに入
力されて来る画像信号は、1つの画面を、多数の画素に
分解したものである。
41はA/D変換回路であり、入力された画像信号の個々
の画素信号を数十段階に分けられたデジタル的な濃度信
号に変換する回路である。
の画素信号を数十段階に分けられたデジタル的な濃度信
号に変換する回路である。
42はフレームメモリであり、上記A/D変換回路41でA/D
変換された個々の画素の濃度信号が記憶されるメモリで
あって、1画面分の全ての画素についての濃度信号が記
憶されるものである。
変換された個々の画素の濃度信号が記憶されるメモリで
あって、1画面分の全ての画素についての濃度信号が記
憶されるものである。
43はパルス幅変調回路であり、上記フレームメモリ42
から入力される各画素の濃度信号を予め用意された所定
のパルス信号に変調する回路である。即ち、このサーマ
ルプリンタ1においては、前記インクシート31のインク
を発熱素子37、37、・・・によって加熱溶解してプリン
ト用紙19や20に転写することにより画像のプリントを行
なうようにされ、プリントされる画像の各画素の濃度は
インクの溶解量により制御するようにされており、その
ために、上記インクを溶解する時間、即ち、発熱素子3
7、37、・・・の発熱時間、換言すれば、これら発熱素
子37、37、・・・への通電時間を当該画素の濃度信号に
応じて制御するようになっており、上記通電時間がこの
パルス幅変調回路43においてパルス信号で規定される。
から入力される各画素の濃度信号を予め用意された所定
のパルス信号に変調する回路である。即ち、このサーマ
ルプリンタ1においては、前記インクシート31のインク
を発熱素子37、37、・・・によって加熱溶解してプリン
ト用紙19や20に転写することにより画像のプリントを行
なうようにされ、プリントされる画像の各画素の濃度は
インクの溶解量により制御するようにされており、その
ために、上記インクを溶解する時間、即ち、発熱素子3
7、37、・・・の発熱時間、換言すれば、これら発熱素
子37、37、・・・への通電時間を当該画素の濃度信号に
応じて制御するようになっており、上記通電時間がこの
パルス幅変調回路43においてパルス信号で規定される。
44はリードオンリーメモリ(以下、「ROM」と言
う。)であり、濃度信号とパルス幅との関係等が異なる
2組の変調用データテーブル45及び46が書き込まれてお
り、通常サイズプリントを行なうときは上記2種の変調
用データテーブル45、46の一方45(以下、「通常時デー
タ」と言う。)が使用され、また、縮小サイズプリント
を行なうときは他方のデータテーブル46(以下、「縮小
時データ」と言う。)が使用され、前記した濃度信号の
パルス信号への変調はこれら2つの変調用データテーブ
ル45及び46において各別の規定された値によって為され
る。即ち、このサーマルプリンタ1においては、通常サ
イズプリントを行なうときは1個の画素について互いに
隣接する2個の発熱素子37、37を同時に発熱させるよう
にされ、縮小サイズプリントを行なうときは1個の画素
について1個の発熱素子37を発熱させるようにされてお
り、従って、通常サイズプリントと縮小サイズプリント
では1画素当りのサーマルヘッド35の発熱面積が異なる
ので、同じ濃度信号であっても縮小サイズプリントにお
ける発熱素子37、37、・・・の発熱時間、即ち、前記パ
ルス信号のパルス幅を通常サイズプリントにおけるそれ
よりも短く変調するようにされている。
う。)であり、濃度信号とパルス幅との関係等が異なる
2組の変調用データテーブル45及び46が書き込まれてお
り、通常サイズプリントを行なうときは上記2種の変調
用データテーブル45、46の一方45(以下、「通常時デー
タ」と言う。)が使用され、また、縮小サイズプリント
を行なうときは他方のデータテーブル46(以下、「縮小
時データ」と言う。)が使用され、前記した濃度信号の
パルス信号への変調はこれら2つの変調用データテーブ
ル45及び46において各別の規定された値によって為され
る。即ち、このサーマルプリンタ1においては、通常サ
イズプリントを行なうときは1個の画素について互いに
隣接する2個の発熱素子37、37を同時に発熱させるよう
にされ、縮小サイズプリントを行なうときは1個の画素
について1個の発熱素子37を発熱させるようにされてお
り、従って、通常サイズプリントと縮小サイズプリント
では1画素当りのサーマルヘッド35の発熱面積が異なる
ので、同じ濃度信号であっても縮小サイズプリントにお
ける発熱素子37、37、・・・の発熱時間、即ち、前記パ
ルス信号のパルス幅を通常サイズプリントにおけるそれ
よりも短く変調するようにされている。
47は2つの画面のうちの1ライン分の画素についての
パルス信号を一時的に保持するバッファ、48は上記バッ
ファ47と発熱素子37、37、・・・の低抵抗49、49、・・
・との間に各別に接続されたスイッチング用のトランジ
スタ50、50、・・・を有するヘッド駆動回路であり、上
記トランジスタ50、50、・・・はそのベースがバッファ
47の出力端子に各々接続されており、コレクタが抵抗体
49、49、・・・と接続され、エミッタが接地されてい
る。また、抵抗体49、49、・・・の反トランジスタ50、
50、・・・側の端子は電源と接続されている。従って、
バッファ47から全ビット「1」の信号がトランジスタ5
0、50、・・・のベースに送出されると、抵抗体49、4
9、・・・に電流が流れ、これらが前記パルス信号の長
さに応じた時間発熱することになる。
パルス信号を一時的に保持するバッファ、48は上記バッ
ファ47と発熱素子37、37、・・・の低抵抗49、49、・・
・との間に各別に接続されたスイッチング用のトランジ
スタ50、50、・・・を有するヘッド駆動回路であり、上
記トランジスタ50、50、・・・はそのベースがバッファ
47の出力端子に各々接続されており、コレクタが抵抗体
49、49、・・・と接続され、エミッタが接地されてい
る。また、抵抗体49、49、・・・の反トランジスタ50、
50、・・・側の端子は電源と接続されている。従って、
バッファ47から全ビット「1」の信号がトランジスタ5
0、50、・・・のベースに送出されると、抵抗体49、4
9、・・・に電流が流れ、これらが前記パルス信号の長
さに応じた時間発熱することになる。
(e−2.コントローラ、プラテンモータ駆動回路等)
[第1図] 51はコントローラであり、前記操作部7に設けられた
各種のボタン8、8、・・・により操作されるスイッチ
からの指令等が入力され、かつ、入力された指令に従っ
てヘッド制御回路39等の動作を制御するものである。例
えば、操作部7の用紙サイズ指定ボタン8aを操作しての
用紙サイズ信号がコントローラ51に入力されあるいはコ
ンピュータからの用紙サイズ信号が外部入出力端子部10
のうちの外部指令入力端子52を経てコントローラ51に入
力されると、該コントローラ51からROM44に制御信号が
出力され、それによって、前記2つの変調用データテー
ブル45、46のいずれかが選択される。
[第1図] 51はコントローラであり、前記操作部7に設けられた
各種のボタン8、8、・・・により操作されるスイッチ
からの指令等が入力され、かつ、入力された指令に従っ
てヘッド制御回路39等の動作を制御するものである。例
えば、操作部7の用紙サイズ指定ボタン8aを操作しての
用紙サイズ信号がコントローラ51に入力されあるいはコ
ンピュータからの用紙サイズ信号が外部入出力端子部10
のうちの外部指令入力端子52を経てコントローラ51に入
力されると、該コントローラ51からROM44に制御信号が
出力され、それによって、前記2つの変調用データテー
ブル45、46のいずれかが選択される。
53は前記プラテンモータ15と接続されたモータ駆動回
路であり、コントローラ51からの指令により、プリント
を行なうときはプラテン11を反時計回り方向へ回転さ
せ、プリントを終了したときはプラテン11を時計回り方
向へ回転させると共に、反時計回り方向への回転は指定
された用紙サイズの違いにより異なる速度で行なうよう
にされている。即ち、通常サイズプリントが行なわれる
ときは縮小サイズプリントが行なわれるときより速い速
度でプラテン11を回転させるようになっている。
路であり、コントローラ51からの指令により、プリント
を行なうときはプラテン11を反時計回り方向へ回転さ
せ、プリントを終了したときはプラテン11を時計回り方
向へ回転させると共に、反時計回り方向への回転は指定
された用紙サイズの違いにより異なる速度で行なうよう
にされている。即ち、通常サイズプリントが行なわれる
ときは縮小サイズプリントが行なわれるときより速い速
度でプラテン11を回転させるようになっている。
(f.動作) (f−1.基本的なプリント動作) このようなサーマルプリンタ1によるプリントは、基
本的に、次のように行なわれる。
本的に、次のように行なわれる。
即ち、プリント動作が開始すると、プリント用紙19又
は20がプラテン11に巻き付けられると共にプラテン11が
回転され、プリント用紙19又は20のプリント開始位置が
サーマルヘッド35と対向するところまで来るとプラテン
11の回転が一時停止され、ヘッド部32が前記接触位置へ
と移動される。これによりサーマルヘッド35がインクシ
ート31を挟んでプリント用紙19又は20と接触される。そ
して、この状態から発熱素子37、37、・・・の発熱とプ
リント用紙19又は20の送りとが交互に繰り返されて1つ
の画面のプリントが為される。即ち、発熱素子37、37、
・・・が前記1ライン分の画素に応じた発熱パターンに
より発熱され、それによりインクシート31のインク層31
aのうち発熱した発熱素子37、37、・・・と接触してい
る部分のインクが溶解してプリント用紙19又は20に転写
されて1ライン分の画素のプリントが行なわれ、次い
で、プラテン11が所定の回転角、即ち、発熱素子37、3
7、・・・の発熱面37a、37a、・・・の配列方向と直交
する方向の長さと略等しい長さプリント用紙19又は20を
送る角度回転されて次の1ライン分の画素のプリントが
行なわれ、これらが繰り返されて1つの画面についての
プリントが行なわれる。
は20がプラテン11に巻き付けられると共にプラテン11が
回転され、プリント用紙19又は20のプリント開始位置が
サーマルヘッド35と対向するところまで来るとプラテン
11の回転が一時停止され、ヘッド部32が前記接触位置へ
と移動される。これによりサーマルヘッド35がインクシ
ート31を挟んでプリント用紙19又は20と接触される。そ
して、この状態から発熱素子37、37、・・・の発熱とプ
リント用紙19又は20の送りとが交互に繰り返されて1つ
の画面のプリントが為される。即ち、発熱素子37、37、
・・・が前記1ライン分の画素に応じた発熱パターンに
より発熱され、それによりインクシート31のインク層31
aのうち発熱した発熱素子37、37、・・・と接触してい
る部分のインクが溶解してプリント用紙19又は20に転写
されて1ライン分の画素のプリントが行なわれ、次い
で、プラテン11が所定の回転角、即ち、発熱素子37、3
7、・・・の発熱面37a、37a、・・・の配列方向と直交
する方向の長さと略等しい長さプリント用紙19又は20を
送る角度回転されて次の1ライン分の画素のプリントが
行なわれ、これらが繰り返されて1つの画面についての
プリントが行なわれる。
尚、インクシート31はサーマルヘッド35とプリント用
紙19又は20との間に来る手前の位置で予熱ヒータ54に接
触し、該予熱ヒータ54により予熱される。
紙19又は20との間に来る手前の位置で予熱ヒータ54に接
触し、該予熱ヒータ54により予熱される。
(f−2.用紙サイズの違いによるプリント動作の相違
点)[第6図、第7図] 次に、通常サイズによるプリントと縮小サイズによる
プリントの相違点を具体的な画像を例にとって説明す
る。
点)[第6図、第7図] 次に、通常サイズによるプリントと縮小サイズによる
プリントの相違点を具体的な画像を例にとって説明す
る。
第7図(A)はある画面の中の1つの画像55(以下、
「元の画像」と言う。)を示すもので、この画像55は略
V字形をしており、画素A乃至Iから構成されている。
尚、画面の水平解像方向は同図における左右方向であ
り、垂直解像方向は上下方向である。
「元の画像」と言う。)を示すもので、この画像55は略
V字形をしており、画素A乃至Iから構成されている。
尚、画面の水平解像方向は同図における左右方向であ
り、垂直解像方向は上下方向である。
(f−2−a.通常サイズプリント)[第6図(A)、第
7図(B)] そこで、前記したように、通常サイズプリントが行な
われるときは、フレームメモリ42に記憶されている画像
信号のうちの垂直解像ライン1行分の画素信号がROM44
の通常時データに基づいてパルス幅変調された後バッフ
ァ47、ヘッド駆動回路48を介して1画素当りの2個の発
熱素子によりプリント出力される(第6図(A)参
照)。即ち、これら画素信号A乃至Iは各々互いに隣接
した2つの発熱素子37、37に対応して出力されることに
なる。従って、この垂直解像ラインについてのプリント
が行なわれると、プリント用紙19には、第7図(B)に
示す印刷ラインlnのように、画素Aは2つのドットA′
−A′でプリントされることになる。また、これと同様
に、元の画像55の画素B乃至Iを各々含む垂直解像ライ
ンについては、同図に示す印刷ラインln+1乃至ln+8のよ
うに、各々2つのドットB′−B′、C′−C′、D′
−D′、E′−E′、F′−F′、G′−G′、H′−
H′、I′−I′で順次プリントされてゆく。
7図(B)] そこで、前記したように、通常サイズプリントが行な
われるときは、フレームメモリ42に記憶されている画像
信号のうちの垂直解像ライン1行分の画素信号がROM44
の通常時データに基づいてパルス幅変調された後バッフ
ァ47、ヘッド駆動回路48を介して1画素当りの2個の発
熱素子によりプリント出力される(第6図(A)参
照)。即ち、これら画素信号A乃至Iは各々互いに隣接
した2つの発熱素子37、37に対応して出力されることに
なる。従って、この垂直解像ラインについてのプリント
が行なわれると、プリント用紙19には、第7図(B)に
示す印刷ラインlnのように、画素Aは2つのドットA′
−A′でプリントされることになる。また、これと同様
に、元の画像55の画素B乃至Iを各々含む垂直解像ライ
ンについては、同図に示す印刷ラインln+1乃至ln+8のよ
うに、各々2つのドットB′−B′、C′−C′、D′
−D′、E′−E′、F′−F′、G′−G′、H′−
H′、I′−I′で順次プリントされてゆく。
(f−2−b.縮小サイズプリント)[第6図(B)、第
7図(C)] また、縮小サイズプリントが行なわれるときは、前記
したように、垂直解像ライン1行分を構成する1画素当
り1つの発熱素子を使用するので、元の画像55の画素信
号A乃至Iに対応したパルス信号がバッファ47に第6図
(B)に示すように出力される。従って、上記垂直解像
ラインについてのプリントが行なわれると、プリント用
紙20には、第7図(C)に示すように通常時の印刷ライ
ンlnの略1/2の印刷ラインl′n上において、画素Aが
1つのドットA″でプリントされることになる。また、
これと同様に、元の画像55の画素B乃至Iを各々含むラ
インについては印刷ラインl′n+1乃至l′n+8上のドッ
トA″乃至I″のように、それぞれ1つのドットで順次
プリントされる。
7図(C)] また、縮小サイズプリントが行なわれるときは、前記
したように、垂直解像ライン1行分を構成する1画素当
り1つの発熱素子を使用するので、元の画像55の画素信
号A乃至Iに対応したパルス信号がバッファ47に第6図
(B)に示すように出力される。従って、上記垂直解像
ラインについてのプリントが行なわれると、プリント用
紙20には、第7図(C)に示すように通常時の印刷ライ
ンlnの略1/2の印刷ラインl′n上において、画素Aが
1つのドットA″でプリントされることになる。また、
これと同様に、元の画像55の画素B乃至Iを各々含むラ
インについては印刷ラインl′n+1乃至l′n+8上のドッ
トA″乃至I″のように、それぞれ1つのドットで順次
プリントされる。
(f−3.プリントされた画像の解像度)[第7図] サーマルプリンタ1によるプリントはこのように行な
われるので、プリント用紙にプリントされた画像の解像
度は、通常サイズプリントによる場合でも縮小サイズプ
リントによる場合でも何ら異なることが無い。
われるので、プリント用紙にプリントされた画像の解像
度は、通常サイズプリントによる場合でも縮小サイズプ
リントによる場合でも何ら異なることが無い。
即ち、縮小サイズプリントによりプリント用紙20にプ
リントされた画像57は、通常サイズプリント時の画像56
と同様に元の画像55を構成している画素信号A乃至Iの
全てを備えており、従って、いずれのサイズによるプリ
ントでも元の画像の解像度が完全に再現されている。
リントされた画像57は、通常サイズプリント時の画像56
と同様に元の画像55を構成している画素信号A乃至Iの
全てを備えており、従って、いずれのサイズによるプリ
ントでも元の画像の解像度が完全に再現されている。
また、通常サイズプリントでは隣接する2個の発熱面
37a、37aを1つの画素に対応させ、他方縮小サイズプリ
ントでは1つの発熱面37aを1つの画素に対応させてお
り、かつ、用紙送り速度及び発熱素子列に供給する電力
を用紙サイズに応じて異ならしめているため、縮小サイ
ズプリント時のプリント画像において元の画像情報の一
部が欠落することも無く、その大きさは通常サイズプリ
ント時のプリント画像に比して、面積で、略2分の1の
大きさとなる。
37a、37aを1つの画素に対応させ、他方縮小サイズプリ
ントでは1つの発熱面37aを1つの画素に対応させてお
り、かつ、用紙送り速度及び発熱素子列に供給する電力
を用紙サイズに応じて異ならしめているため、縮小サイ
ズプリント時のプリント画像において元の画像情報の一
部が欠落することも無く、その大きさは通常サイズプリ
ント時のプリント画像に比して、面積で、略2分の1の
大きさとなる。
(G.考案の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本考案サ
ーマルプリンタは、直線上に配列された多数の発熱素子
を有するサーマルヘッドと、用紙を印刷ラインと直交す
る方向へ送る紙送手段と、発熱素子に電力を供給して発
熱させるヘッド駆動回路とを備え、上記サーマルヘッド
を用紙に接触させた状態での発熱素子の発熱とプリント
用紙の送りとを繰り返して画像のプリントを行なうサー
マルプリンタであって、用紙サイズを指定するサイズ指
定手段と、指定された用紙サイズに応じて1つの画素に
対して発熱させる発熱素子の数を異ならせる発熱素子数
制御手段と、指定された用紙サイズに応じて紙送速度を
変化させる紙送速度制御手段とを備えたことを特徴とす
る。
ーマルプリンタは、直線上に配列された多数の発熱素子
を有するサーマルヘッドと、用紙を印刷ラインと直交す
る方向へ送る紙送手段と、発熱素子に電力を供給して発
熱させるヘッド駆動回路とを備え、上記サーマルヘッド
を用紙に接触させた状態での発熱素子の発熱とプリント
用紙の送りとを繰り返して画像のプリントを行なうサー
マルプリンタであって、用紙サイズを指定するサイズ指
定手段と、指定された用紙サイズに応じて1つの画素に
対して発熱させる発熱素子の数を異ならせる発熱素子数
制御手段と、指定された用紙サイズに応じて紙送速度を
変化させる紙送速度制御手段とを備えたことを特徴とす
る。
従って、本考案サーマルプリンタによれば、当該プリ
ンタにおいてプリント可能な最大用紙サイズによるプリ
ントを行なう場合の1つの画素に対して働く発熱素子の
数を2以上としておけば、それより小さい用紙サイズに
よるプリントを行なう場合でも1つの画素に対して少な
くとも1つの発熱素子を働かせることができ、しかも用
紙サイズに応じて紙送速度を変化させることで、プリン
トすべき元の画像の分解された全画素情報を欠落しない
で余すところ無く再現することができ、1つのサーマル
ヘッドを用いて同じ画像について異なる用紙サイズによ
るプリントを行なってもその用紙サイズの違いによって
解像度が低下するようなことはない。
ンタにおいてプリント可能な最大用紙サイズによるプリ
ントを行なう場合の1つの画素に対して働く発熱素子の
数を2以上としておけば、それより小さい用紙サイズに
よるプリントを行なう場合でも1つの画素に対して少な
くとも1つの発熱素子を働かせることができ、しかも用
紙サイズに応じて紙送速度を変化させることで、プリン
トすべき元の画像の分解された全画素情報を欠落しない
で余すところ無く再現することができ、1つのサーマル
ヘッドを用いて同じ画像について異なる用紙サイズによ
るプリントを行なってもその用紙サイズの違いによって
解像度が低下するようなことはない。
尚、前記した実施例は本考案を熱転写式プリンタに適
用したものであるが、本考案がこれに限定されるわけで
はなく、インクシートを用いず感熱紙に直接印刷する所
謂直接感熱式プリンタ等の、発熱素子を備えたプリンタ
に広く応用することができることは勿論である。
用したものであるが、本考案がこれに限定されるわけで
はなく、インクシートを用いず感熱紙に直接印刷する所
謂直接感熱式プリンタ等の、発熱素子を備えたプリンタ
に広く応用することができることは勿論である。
第1図乃至第8図は本考案サーマルプリンタの実施の一
例を示すものであり、第1図は制御回路を示すブロック
図、第2図はインクシートカセットと給紙カセットを取
り出した状態で示す斜視図、第3図は要部の縦断面図、
第4図はヘッド部の拡大斜視図、第5図はサーマルヘッ
ドの拡大正面図、第6図はヘッド駆動回路の要部を模式
的に示す回路図であり、(A)は通常サイズが指定され
たときの画素情報を付記して示す図、(B)は縮小サイ
ズが指定されたときの画素情報を付記して示す図、第7
図はプリントイメージを説明するためのもので、(A)
は元の画素情報を示す図、(B)は通常サイズによるプ
リントが行なわれたときの図、(C)は縮小サイズによ
るプリントが行なわれたときの図、第8図及び第9図は
従来のサーマルプリンタの一例を示すもので、第8図は
要部の概略側面図、第9図はサーマルヘッドの拡大正面
図、第10図は問題点を説明するための図であり、(A)
は通常サイズによるプリントが行なわれたときの図、
(B)は縮小サイズによるプリントが行なわれたときの
図である。 符号の説明 1……サーマルプリンタ、8a、52……サイズ指定手段、
11、15、53……紙送手段、15、51……紙送速度制御手
段、19、20……用紙、35……サーマルヘッド、37……発
熱素子、45、46、51……発熱素子数制御手段、48……ヘ
ッド駆動回路、l……印刷ライン
例を示すものであり、第1図は制御回路を示すブロック
図、第2図はインクシートカセットと給紙カセットを取
り出した状態で示す斜視図、第3図は要部の縦断面図、
第4図はヘッド部の拡大斜視図、第5図はサーマルヘッ
ドの拡大正面図、第6図はヘッド駆動回路の要部を模式
的に示す回路図であり、(A)は通常サイズが指定され
たときの画素情報を付記して示す図、(B)は縮小サイ
ズが指定されたときの画素情報を付記して示す図、第7
図はプリントイメージを説明するためのもので、(A)
は元の画素情報を示す図、(B)は通常サイズによるプ
リントが行なわれたときの図、(C)は縮小サイズによ
るプリントが行なわれたときの図、第8図及び第9図は
従来のサーマルプリンタの一例を示すもので、第8図は
要部の概略側面図、第9図はサーマルヘッドの拡大正面
図、第10図は問題点を説明するための図であり、(A)
は通常サイズによるプリントが行なわれたときの図、
(B)は縮小サイズによるプリントが行なわれたときの
図である。 符号の説明 1……サーマルプリンタ、8a、52……サイズ指定手段、
11、15、53……紙送手段、15、51……紙送速度制御手
段、19、20……用紙、35……サーマルヘッド、37……発
熱素子、45、46、51……発熱素子数制御手段、48……ヘ
ッド駆動回路、l……印刷ライン
Claims (2)
- 【請求項1】直線上に配列された多数の発熱素子を有す
るサーマルヘッドと、 用紙を印刷ラインと直交する方向へ送る紙送手段と、 発熱素子に電力を供給して発熱させるヘッド駆動回路と
を備え、 上記サーマルヘッドを用紙に接触させた状態での発熱素
子の発熱とプリント用紙の送りとを繰り返して画像のプ
リントを行なうサーマルプリンタであって、 用紙サイズを指定するサイズ指定手段と、 指定された用紙サイズに応じて1つの画素に対して発熱
させる発熱素子の数を異ならせる発熱素子数制御手段
と、 指定された用紙サイズに応じて紙送速度を変化させる紙
送速度制御手段とを備えた ことを特徴とするサーマルプリンタ。 - 【請求項2】指定された用紙サイズに応じて発熱素子列
に供給する電力を変えるようにした ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
サーマルプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988064711U JP2539776Y2 (ja) | 1988-05-17 | 1988-05-17 | サーマルプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988064711U JP2539776Y2 (ja) | 1988-05-17 | 1988-05-17 | サーマルプリンタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01166537U JPH01166537U (ja) | 1989-11-22 |
JP2539776Y2 true JP2539776Y2 (ja) | 1997-06-25 |
Family
ID=31290174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988064711U Expired - Lifetime JP2539776Y2 (ja) | 1988-05-17 | 1988-05-17 | サーマルプリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2539776Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62198924A (ja) * | 1986-02-27 | 1987-09-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ハ−ドコピ−装置 |
-
1988
- 1988-05-17 JP JP1988064711U patent/JP2539776Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01166537U (ja) | 1989-11-22 |
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