JPH10193658A - 分割シール記録紙を用いる印写方法および印写装置 - Google Patents

分割シール記録紙を用いる印写方法および印写装置

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JPH10193658A
JPH10193658A JP9027965A JP2796597A JPH10193658A JP H10193658 A JPH10193658 A JP H10193658A JP 9027965 A JP9027965 A JP 9027965A JP 2796597 A JP2796597 A JP 2796597A JP H10193658 A JPH10193658 A JP H10193658A
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JP9027965A
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Susumu Fujiwara
晋 藤原
Toshiyuki Watanabe
俊幸 渡辺
Yoshiaki Ishikawa
善昭 石川
Mikio Ichihashi
幹夫 市橋
Shigeki Shibuya
繁喜 渋谷
Nobuo Iwatsuki
信雄 岩月
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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    • B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J21/00—Column, tabular or like printing arrangements; Means for centralising short lines
    • B41J21/17—Column, tabular or like printing arrangements; Means for centralising short lines controlled by stored information
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00—Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/36—Blanking or long feeds; Feeding to a particular line, e.g. by rotation of platen or feed roller
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 行間ピッチむらが生じても分割シール上の画
像を劣化させない分割シール記録紙を用いる印写方法を
提供する。 【解決手段】 分割シール２０の記録紙搬送方向の幅Ｃ
がシリアルヘッドの印写幅Ｂよりも小さい分割シール記
録紙１０１を用い、前記シリアルヘッドの１走査領域中
に前記分割シール２０を位置させて当該分割シール２０
に対して画像を印写するとともに、次段の分割シールに
対する印写のための改行を、シリアルヘッドの印写幅Ｂ
と同じ幅Ａで行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、分割シール記録紙
を用い、シリアルヘッドによって分割シールに画像を印
写する印写方法および装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】図１及び図２は、一般的なシリアルヘッ
ド型記録装置の主要部を示した斜視図である。このシリ
アルヘッド型記録装置は、記録紙１０（図１，２では示
していない。図３参照。）を搬送する搬送ローラ１ａ及
びこの搬送ローラ１ａと対向配置に設けられこの搬送ロ
ーラ１ａとで記録紙を挟持するピンチローラ１ｂから成
る紙搬送ローラ部１と、この紙搬送ローラ部１の近傍に
配置されたプラテン２と、パルスに応じて所定角度回転
する駆動パルスモータ（図示せず）と、このパルスモー
タの回転力を前記搬送ローラ１ａに伝えるためのギヤ群
３と、記録紙１０に印写を行う例えばサーマルタイプの
シリアルヘッド４（図１，２では示していない。図３参
照）と、このシリアルヘッド４を支持するヘッド支持体
１５が取り付けられているキャリッジ５と、このキャリ
ッジ５にセットされたインクリボンカセット６と、前記
キャリッジ５を記録紙の横方向に案内するシャフト７
と、記録紙が載置される給紙プレート１２とを備えてい
る。
【０００３】図３は、同じく一般的な印写機構部を示し
た説明図である。前記シリアルヘッド４とプラテン２と
の間に記録紙１０が位置している。そして、この記録紙
１０とシリアルヘッド４との間にインクリボンカセット
６のインクリボン６ａを介在させてある。シリアルヘッ
ド４及びインクリボンカセット６は図３の左方向（キャ
リッジ走査方向）に移動し、前記インクリボン６ａが給
紙側ロール６ｂから繰り出されて巻取側ロール６ｃにて
巻き取られる。そして、一行が印写されると、前記搬送
ローラ１ａが駆動され、記録紙１０が改行幅分だけ移動
される（即ち、改行される）ようになっている。
【０００４】なお、イエロー（Ｙ）、マゼンダ（Ｍ）、
シアン（Ｃ）の各色のインクリボンを用意し、或いは、
イエロー（Ｙ）、マゼンダ（Ｍ）、シアン（Ｃ）の各色
が順繰りに塗布されたインクリボンを用意し、上記シリ
アルヘッドを用いてカラープリンタを構成することもで
きる。このようなカラープリンタにおけるカラー画像の
形成は、まずイエロー（Ｙ）のインクリボンにて、一つ
の走査記録ラインを印写し、次に、マゼンダ（Ｍ）のイ
ンクリボンにて前記走査記録ライン上に重ねて走査記録
ラインを印写し、更に、シアン（Ｃ）のインクリボンに
て前記走査記録ライン上に重ねて走査記録ラインを印写
することで一つのカラー走査記録ラインを形成し、この
カラー走査記録ラインの印写を繰り返すことで実現でき
る。
【０００５】シリアルヘッド型記録装置においては、印
字された各行の間のピッチむらが問題となっている。例
えば、記録紙１０の搬送量がシリアルヘッド４の印写幅
よりも大きいと、図９に示しているように、行間に隙間
が生じ、小さいと画像が不所望に重なってその部分だけ
高濃度化が生じたり、ドットの不一致による画像の劣化
が生じる。なお、図９は模式図であって、昇華型のプリ
ンタにおいては、図のようなインク層は見られない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上述した行間ピッチむ
らは、記録紙搬送系における記録紙搬送むらに起因する
が、この搬送むらを完全に除去することは困難である。
そして、このような行間ピッチむらによる画像の劣化
は、上述した通常の記録紙を用いる印写だけでなく、記
録紙として分割シール記録紙を用いる場合にも同様に起
こる。ここで、分割シール記録紙は、種々の形状をした
複数の分割シールが台紙から剥がせるようになっている
ものであり、上記の分割シールの部分に、例えばスキャ
ナ等で読み取った人物写真のデータを、上記の分割シー
ルの部分に対応した大きさに縮小処理し、この縮小処理
したデータを印写データとして上記の分割シールの部分
に印写し、これを剥がして貼り付けることができるよう
にしたものである。このような分割シール記録紙を用い
る場合において、例えば、図１０に示しているように、
一つの分割シール１２０が２行分の印写で完成されるよ
うな場合には、前述した行間の隙間や重なりによって画
像の劣化が生じることになる。
【０００７】この発明は、上記の事情に鑑み、行間ピッ
チむらが生じても分割シール上の画像を劣化させない分
割シール記録紙を用いる印写方法および装置を提供する
ことを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この発明の分割シール記
録紙を用いる印写方法は、分割シールの記録紙搬送方向
の幅がシリアルヘッドの印写幅よりも小さい分割シール
記録紙を用い、前記シリアルヘッドの１走査領域中に前
記分割シールを位置させて当該分割シールに対して画像
を印写するとともに、次段の分割シールに対する印写の
ための改行を、シリアルヘッドの印写幅と同じ幅で行う
ことを特徴とする。又、分割シールの記録紙搬送方向の
幅がシリアルヘッドの印写幅よりも小さい分割シール記
録紙を用い、前記シリアルヘッドの１走査領域中に前記
分割シールを位置させて当該分割シールに対して画像を
印写するとともに、次段の分割シールに対する印写のた
めの改行を、シリアルヘッドの印写幅よりも大きい幅で
行うことを特徴とする。
【０００９】この発明の分割シール記録紙を用いる印写
装置は、記録紙を搬送する紙搬送ローラ部と、この搬送
ローラ部による記録紙の送り量を制御する改行幅制御手
段と、記録紙に印写を行うシリアルヘッドとを備えた印
写装置において、前記の記録紙として、分割シールの記
録紙搬送方向の幅がシリアルヘッドの印写幅よりも小さ
い分割シール記録紙を用いる場合に、前記シリアルヘッ
ドの１走査領域中に前記分割シールを位置させて当該分
割シールに対して画像を印写するようになっているとと
もに、前記の改行幅制御手段は、次段の分割シールに対
する印写のための改行を、シリアルヘッドの印写幅と同
じ幅で行うようになっていることを特徴とする。また、
記録紙を搬送する紙搬送ローラ部と、この搬送ローラ部
による記録紙の送り量を制御する改行幅制御手段と、記
録紙に印写を行うシリアルヘッドとを備えた印写装置に
おいて、前記の記録紙として、分割シールの記録紙搬送
方向の幅がシリアルヘッドの印写幅よりも小さい分割シ
ール記録紙を用いる場合に、前記シリアルヘッドの１走
査領域中に前記分割シールを位置させて当該分割シール
に対して画像を印写するようになっているとともに、前
記の改行幅制御手段は、次段の分割シールに対する印写
のための改行を、シリアルヘッドの印写幅よりも大きい
幅で行うようになっていることを特徴とする。
【００１０】上記の構成によれば、一つの分割シールに
対する全体画像の形成を、記録紙の搬送（改行）を伴わ
ずに行うことができるから、記録紙搬送においてたとえ
行間ピッチむらが生じたとしても分割シール上の画像は
劣化しないことになる。また、次段の分割シールに対す
る印写は、改行前とは異なる画像とすることにより、一
枚の分割シール記録紙において色々な画像が印写された
シールを作成することが可能となる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。なお、説明の便宜上、従来例で用い
た図１乃至図３をここで再び用いる。図１及び図２は、
一般的なシリアルヘッド型記録装置の主要部を示した斜
視図である。このシリアルヘッド型記録装置は、記録紙
１０（図１，２では示していない。図３参照。）を搬送
する搬送ローラ１ａ及びこの搬送ローラ１ａと対向配置
に設けられこの搬送ローラ１ａとで記録紙を挟持するピ
ンチローラ１ｂから成る紙搬送ローラ部１と、この紙搬
送ローラ部１の近傍に配置されたプラテン２と、パルス
に応じて所定角度回転する駆動パルスモータ（図示せ
ず）と、このパルスモータの回転力を前記搬送ローラ１
ａに伝えるためのギヤ群３と、記録紙１０に印写を行う
例えばサーマルタイプのシリアルヘッド４（図１，２で
は示していない。図３参照。）と、このシリアルヘッド
４を支持するヘッド支持体１５が取り付けられているキ
ャリッジ５と、このキャリッジ５にセットされたインク
リボンカセット６と、前記キャリッジ５を記録紙の横方
向に案内するシャフト７と、記録紙が載置される給紙プ
レート１２とを備えている。
【００１２】図３は、同じく一般的な印写機構部を示し
た説明図である。前記シリアルヘッド４とプラテン２と
の間に記録紙１０が位置している。そして、この記録紙
１０とシリアルヘッド４との間にインクリボンカセット
６のインクリボン６ａを介在させてある。シリアルヘッ
ド４及びインクリボンカセット６は図３の左方向（キャ
リッジ走査方向）に移動し、前記インクリボン６ａが給
紙側ロール６ｂから繰り出されて巻取側ロール６ｃにて
巻き取られる。そして、一行が印写されると、前記搬送
ローラ１ａが駆動され、記録紙１０が移動される（即
ち、改行される）ようになっている。
【００１３】図４，図５，図６は、それぞれ、分割シー
ル記録紙１０１，１０２，１０３の改行幅Ａ、前記シリ
アルヘッド４の印写幅Ｂ、及び分割シール記録紙の分割
シール２０…の記録紙搬送方向の幅Ｃとの関係を示した
説明図である。図４に示した形態では、改行幅Ａと印写
幅Ｂとが一致している。そして、分割シール２０の記録
紙搬送方向の幅Ｃは、印写幅Ｂよりも小さくしてある。
また、シリアルヘッド４の１走査領域中に４つの横並び
に設けられた分割シール２０…が位置し得るように形成
されている。図５に示した形態では、改行幅Ａの方が印
写幅Ｂよりも大きい。そして、分割シール２０の記録紙
搬送方向の幅Ｃは、印写幅Ｂよりも小さい。また、シリ
アルヘッド４の１走査領域中に４つの横並びに設けられ
た分割シール２０…が位置し得るように形成されてい
る。図６に示した形態では、改行幅Ａの方が印写幅Ｂよ
りも大きい。そして、分割シール２０の記録紙搬送方向
の幅Ｃは、印写幅Ｂよりも小さい。また、シリアルヘッ
ド４の１走査領域中に１つの横長の分割シール２０が位
置し得るように形成されている。なお、これらの図では
示していないが、板状プラテン２の記録紙搬送方向の幅
は、シリアルヘッド４の印写幅Ｂと同程度であり、分割
シール２０の記録紙搬送方向の幅Ｃよりも大きい。
【００１４】図７は、この発明の実施の形態の分割シー
ル記録紙を用いる印写装置の電気系の概略構成を示した
ブロック図である。制御部３０は、後述する入力手段３
１、表示手段３２、或いは印写制御制御部３５などの各
部に対する全体的な制御を行うようになっている。入力
手段３１は、図示しないデータ入力のためのキーボード
やマウス、画像入力のためのイメージリーダやＣＣＤカ
メラ等からなり、印刷設定などにおける設定値の入力、
各種動作コマンドの入力、及び画像やテキストなどの画
像データの入力が行えるようになっている。表示手段３
２は、図示しないＣＲＴやＬＣＤ等からなり、前記の入
力手段３１にて入力されたコマンド、エラーメッセージ
等の各種メッセージ、及び印写しようとする画像などが
表示されるようになっている。ワークバッファ３３は、
印写しようとする画像データを作成（編集）するために
各種のデータが展開されるようになっている。記憶手段
３４は、例えば、ハードディスクなどから成り、作成さ
れた画像データをファイル化して記憶するようになって
いる。
【００１５】印写制御部３５は、印写機構制御部３５ａ
と印写データ生成部３５ｂとを備えている。印写機構制
御部３５ａは、シリアルヘッド４の走査のためのキャリ
ッジ移動制御、ヘッド支持体１５の用紙押圧／離間制
御、紙搬送ローラ部１による記録紙搬送制御、及び給紙
ローラの駆動制御などを行う。ここで、記録紙の搬送制
御、即ち記録紙の改行において、前述の図４に示した形
態の印写を行う場合には、シリアルヘッド４の印写幅Ｂ
に一致する改行幅Ａで記録紙を搬送し、図５及び図６に
示した形態の印写を行う場合には、シリアルヘッド４の
印写幅Ｂよりも改行幅Ａが大きくなるように記録紙を搬
送する。記録紙搬送量の設定（駆動パルスモータへのパ
ルス数設定）は、後述する入力手段３１によるユーザー
設定による用紙設定やモード設定（改行幅Ａ＝印写幅Ｂ
モード、改行幅Ａ＞印写幅Ｂモード）などにより行われ
るようにしている。また、印写データ生成部３５ｂは、
前記の画像データおよび濃度設定情報に基づいてシリア
ルヘッド４に与えるべきデータ（印写データ）を生成す
るようになっている。
【００１６】これらの電気回路構成を印写機構部分とと
もに一つの筐体に収納することで、例えばアミューズメ
ント用として構成することもできるし、或いは、パーソ
ナルコンピュータ及びその周辺機器との組み合わせによ
って個人用として構成することもできる。図８は、この
発明の実施の形態の分割シール記録紙を用いる印写装置
における制御内容を示したフローチャートである。ま
ず、印写条件の設定を行う（ステップ１）。この印写条
件としては、例えば、画像データの選択、記録紙の選択
（通常記録紙と分割シール記録紙の選択など）、印写長
さ、左右上下の余白の設定、印刷部数の設定、及びカラ
ー／モノクロプリントの設定等が挙げられる。次に、印
写実行処理に移行するが、この印写実行処理において
は、まず記録紙の有無およびインクリボンの種別が判定
される（ステップ２）。記録紙有無の判断は、図示しな
い記録紙検出センサにて判断でき、また、インクリボン
の種別の判定は、例えば、カラーインクリボンにおいて
は各色の境目に判別マークがあるので、そのマークの有
無をセンサーで判断することにより、モノクロかカラー
かの判別を行うことができる。
【００１７】判定結果として不良判定がなされると、指
定した記録紙或いはインクリボンをセットするようにメ
ッセージデータが生成され、表示手段３２にてメッセー
ジが表示される（ステップ３）。判定結果として良判定
がなされると、記録紙を画像形成開始位置へと搬送し待
機する（ステップ４）。そして、印写しようとする画像
が通常の画像かそれとも分割画像（分割シール用に生成
された画像）かを判断する（ステップ５）。通常の画像
である場合には通常の印写を行う（ステップ９）。一
方、分割画像である場合には、印写形態が図４の形態か
或いは図５，図６の形態か否かを判断する（ステップ
６）。この判断は、ステップ１で入力されたユーザー設
定による用紙設定やモード設定などで行える。図４の形
態の場合には改行幅Ａ＝印写幅Ｂとなるように分割シー
ル記録紙を搬送し、分割画像に基づく印写データをシリ
アルヘッド４に与えて分割画像を形成していく（ステッ
プ７）。一方、図５，図６の形態の場合には、改行幅Ａ
＞印写幅Ｂとなるように分割シール記録紙を搬送し、分
割画像に基づく印写データをシリアルヘッド４に与えて
分割画像を形成していく（ステップ８）。ここで、分割
シール記録紙を用いる印写においては、記録紙が画像形
成開始位置へと搬送されたとき、及びその後の改行ごと
に、前記シリアルヘッド４の１走査領域中に前記分割シ
ール２０がはみ出ないように位置することになり、当該
分割シール２０に対して１回のシリアルヘッド走査（モ
ノクロの場合）、或いはＹ，Ｍ，Ｃ各色の３回のシリア
ルヘッド走査（カラー）が行われ（この３回の走査中に
は記録紙は移動しない）、当該分割シール２０の全体画
像が改行を伴わずに形成されることになる。
【００１８】このように、かかる分割シール記録紙を用
いる印写においては、一つ（一行分）の分割シール２０
に対する全体画像の形成を、改行を伴わずに行うことが
できるから、記録紙搬送においてたとえ行間ピッチむら
が生じたとしても分割シール上の画像形成においてはそ
の影響、即ち画素重なりや画素隙間は何ら生じないか
ら、画像は劣化しないことになる。
【００１９】なお、分割シール記録紙の搬送量（改行
量）設定を、ユーザー設定による用紙設定やモード設定
で行う他、印写装置が分割シール記録紙から必要な情報
を得て行うようにしてもよいものである。例えば、シー
ル分割位置指示マーク（分割シールの各段に対応させて
形成しておく）を分割シール記録紙の所定位置（例え
ば、キャリッジ５のホームポジションに対応した位置で
あって非分割シール部分）に印刷しておく。そして、キ
ャリッジ５には、前記のマークを検出するためのセンサ
ーを設けておく。制御手段３０は、前記センサーからマ
ーク検出情報を受け取ったときに、分割シール記録紙の
搬送を停止すべく駆動パルスモータへのパルス供給を停
止することになるが、この停止状態において前記シリア
ルヘッド４の１走査領域中に前記分割シール２０がはみ
出さずに位置するようになっていればよい。
【００２０】さて、図１１は本発明の印写装置を適用し
た画像処理装置としてのフォトシール印刷装置概観図、
図１２はその概略構成図である。４1はＣＣＤを用いた
カラー対応のカメラ、４２はカメラ４1で撮影した画像
（画像情報）を記憶するメモリ、４3はカメラ４1で撮影
した画像を表示するカラー対応のディスプレイで、例え
ば6インチのサイズの画面を有し、ＣＲＴや液晶パネル
により構成される。
【００２１】４４は本発明に係る印写装置で、前述の印
写制御部３５を含む。４５は装置全体の制御を司るＣＰ
Ｕ、４６は印写する画像の固定や印写の実行等の指示を
ＣＰＵ４５に与えるための操作パネル、４７はＣＰＵ４
５に制御されて点灯動作を行うＬＥＤである。４８は装
置の外形となるキャビネットである。図１１に示す通
り、キャビネット４８の前面に、カメラ４１と、ディス
プレイ４３の表示画面４３ａとが設けられ、更にはＬＥ
Ｄ４７がカメラ４１の近傍（図中は、表示画面とカメラ
の間）に、表示画面４３ａの下側に印写装置４４で画像
の印写されたシールが排出される排出口４４ａが設けら
れている。
【００２２】斯様なフォトシール印刷装置において、印
写する画像を固定する前までは、カメラ４１で撮影され
た画像はメモリ４２に記憶され、メモリ４２からは映像
信号として読み出されて、ディスプレイ４３に動画表示
される。また、ＣＰＵ４５は、ディスプレイ４３におい
て動画表示を行っている間中、ＬＥＤ４７を点滅駆動さ
せる。
【００２３】この状態で、操作パネル４６上に設けられ
る固定指示スイッチにより画像の固定を指示する。する
と、ＣＰＵ４５はその時のメモリ４２上の画像を固定し
（カメラ４１からの画像のメモリ４２への記憶を禁止す
る）、ディスプレイ４３に固定した画像、即ち静止画像
を表示させる。更にＬＥＤ４７の点滅動作を中止して消
灯状態にする。
【００２４】ディスプレイ４３に静止画表示された画像
ではなく新たな静止画を得ようとするならば、操作パネ
ル４６に設けられる固定解除指示スイッチにより固定解
除の指示を出す。ＣＰＵ４５は、固定解除の指示をを受
けると、再びメモリ４２へのカメラ４１からの画像の記
憶を許容させ、画像を読み出してディスプレイ４３で動
画表示を行い、更にＬＥＤ４７を点滅駆動する。
【００２５】ディスプレイ４３に表示された静止画像を
印写する場合は、操作パネル４６に設けられる印写指示
スイッチにより、印写指示を行う。ＣＰＵ４５は、印写
指示を受けると、メモリ４２に記憶された画像を印写装
置４４に供給し、印写動作を開始させる。印写装置４４
では、供給された画像に基づいて分割シール記録紙に画
像を印写する。この際、図4あるいは図5の状態に合わ
せ、改行幅が制御されつつシリアルヘッドの印写幅より
も小さい分割シールの各段のシールに同一の画像の印写
が連続して行われる。分割シール記録紙一枚に対する印
写が全て終えたら、画像印写のされたシールを排出口４
４ａに排出する。
【００２６】印写装置４４における印写動作が終了する
と、ＣＰＵ４５は、装置全体を固定指示スイッチによる
固定指示がされる前の状態に戻す。即ち、メモリ４２へ
のカメラ４１からの画像の記憶を許容させてディスプレ
イ４３で動画表示を行い、更にＬＥＤ４７を点滅駆動す
る。次に、図示しないモードスイッチにより、上述の1
つの画像を分割シール記録紙の全分割シール部分に連続
印写するモードから、シリアルヘッドが改行するごと
（１行ごと）に印写画像を変更するモードに切換えた場
合について説明する。
【００２７】1行ごとに印写画像を変更するモードで
は、動画表示している状態から、操作パネル４６上に設
けられる固定指示スイッチにより画像の固定を指示す
る。それにより、ＣＰＵ４５はその時のメモリ４２上の
画像を固定して、ディスプレイ４３に静止画像を表示さ
せる。この時、ＬＥＤ４７の点滅動作を中止して消灯状
態になる。次いで、操作パネル４６に設けられる印写指
示スイッチにより、印写指示を行うと、ＣＰＵ４５は、
メモリ４２に記憶された画像を印写装置４４に供給し、
印写動作を開始させる。この時、印写装置４４では、供
給された画像に基づいて分割シール記録紙の分割シール
1行（一段）にのみ印写を行う。この時印写された行の
各分割シールの画像は同一の画像となる。そして、図4
あるいは図5の状態に合わせて、1行分、記録紙が搬送
（改行）される。
【００２８】1行分の印写が済むと、ＣＰＵ４５は、再
びメモリ４２へのカメラ４１からの画像の記憶を許容さ
せ、画像を読み出してディスプレイ４３で動画表示を行
い、更にＬＥＤ４７を点滅駆動する。そして分割シール
記録紙の次の１行に印写する画像の撮像を上記の繰返し
により行う。ＣＰＵ４５は、分割シール記録紙の印写行
数をカウントしており、印写行数が所定の行数（１枚の
分割シール記録紙の分割シールの行数）に達したら、も
しくは、例えば操作パネル４６に設けられる固定解除指
示スイッチが所定時間以上押し続けられていると判断し
たら、印写装置４４に画像印写のされた分割シール記録
紙を排出口４４ａに排出させる。斯様にして印写された
ときの分割シール記録紙の印写状態を図１３に示す。
【００２９】このように、シリアルヘッドが改行するご
と（１行ごと）に印写画像を変更する構成にすること
で、改行による画像切れ目がない高画質で色々な画像が
印写されたシールを一枚の分割シール記録紙において、
作成することが可能となる。
【００３０】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、たとえ搬送むらがあっても分割シール上の画像には
改行による画像切れ目は存在しないことになるから、高
画質化が図れるというという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】一般的なシリアルヘッド型記録装置の記録紙搬
送系およびシリアルヘッド走査系を示した斜視図であ
る。
【図２】図１においてインクリボンカセットや給紙プレ
ートなどを取り除いて示した斜視図である。
【図３】一般的な印写機構部を示した説明図である。
【図４】この発明の実施の形態の分割シール記録紙の改
行幅、印写幅、及び分割シールの記録紙搬送方向の幅の
関係の一例を示した説明図である。
【図５】この発明の実施の形態の分割シール記録紙の改
行幅、印写幅、及び分割シールの記録紙搬送方向の幅の
関係の他の例を示した説明図である。
【図６】この発明の実施の形態の分割シール記録紙の改
行幅、印写幅、及び分割シールの記録紙搬送方向の幅の
関係の他の例を示した説明図である。
【図７】この発明の実施の形態の分割シール記録紙を用
いる印写装置の電気系の概略構成を示したブロック図で
ある。
【図８】この発明の実施の形態の分割シール記録紙を用
いる印写装置の印写処理内容を示したフローチャートで
ある。
【図９】記録紙搬送むらによる画像重なりや隙間を示す
説明図である。
【図１０】従来の分割シール記録紙の改行幅、印写幅、
及び分割シールの記録紙搬送方向の幅の関係を示した説
明図である。
【図１１】この発明の印写装置を適用した画像処理装置
としてのフォトシール印刷装置の概観図である。
【図１２】この発明の印写装置を適用した画像処理装置
としてのフォトシール印刷装置の概略構成図である。
【図１３】この発明の印写装置を適用した画像処理装置
としてのフォトシール印刷装置により印写した分割シー
ル記録紙の印写状態を示す図である。
【符号の説明】
１ 紙搬送ローラ部 １ａ 搬送ローラ １ｂ ピンチローラ ２ 板状プラテン ４ シリアルヘッド ５ キャリッジ ６ インクリボン ７ シャフト １５ ヘッド支持体 ３０ 制御部（改行幅制御手段） ３１ 入力手段 ３２ 表示手段 ３３ ワークバッファ ３４ 記憶手段 ３５ 印写データ生成部
フロントページの続き (72)発明者 市橋 幹夫 大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 渋谷 繁喜 大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 岩月 信雄 大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号 三 洋電機株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 分割シールの記録紙搬送方向の幅がシリ
    アルヘッドの印写幅よりも小さい分割シール記録紙を用
    い、前記シリアルヘッドの１走査領域中に前記分割シー
    ルを位置させて当該分割シールに対して画像を印写する
    とともに、次段の分割シールに対する印写のための改行
    を、シリアルヘッドの印写幅と同じ幅で行うことを特徴
    とする分割シール記録紙を用いる印写方法。
  2. 【請求項２】 次段の分割シールに対する印写は、改行
    前とは異なる画像であることを特徴とする請求項1記載
    の分割シール記録紙を用いる印写方法。
  3. 【請求項３】 分割シールの記録紙搬送方向の幅がシリ
    アルヘッドの印写幅よりも小さい分割シール記録紙を用
    い、前記シリアルヘッドの１走査領域中に前記分割シー
    ルを位置させて当該分割シールに対して画像を印写する
    とともに、次段の分割シールに対する印写のための改行
    を、シリアルヘッドの印写幅よりも大きい幅で行うこと
    を特徴とする分割シール記録紙を用いる印写方法。
  4. 【請求項４】 次段の分割シールに対する印写は、改行
    前とは異なる画像であることを特徴とする請求項３記載
    の分割シール記録紙を用いる印写方法。
  5. 【請求項５】 記録紙を搬送する紙搬送ローラ部と、こ
    の搬送ローラ部による記録紙の送り量を制御する改行幅
    制御手段と、記録紙に印写を行うシリアルヘッドとを備
    えた印写装置において、前記の記録紙として、分割シー
    ルの記録紙搬送方向の幅がシリアルヘッドの印写幅より
    も小さい分割シール記録紙を用いる場合に、前記シリア
    ルヘッドの１走査領域中に前記分割シールを位置させて
    当該分割シールに対して画像を印写するようになってい
    るとともに、前記の改行幅制御手段は、次段の分割シー
    ルに対する印写のための改行を、シリアルヘッドの印写
    幅と同じ幅で行うようになっていることを特徴とする分
    割シール記録紙を用いる印写装置。
  6. 【請求項６】 次段の分割シールに対する印写は、改行
    前とは異なる画像であることを特徴とする請求項５記載
    の分割シール記録紙を用いる印写装置。
  7. 【請求項７】 記録紙を搬送する紙搬送ローラ部と、こ
    の搬送ローラ部による記録紙の送り量を制御する改行幅
    制御手段と、記録紙に印写を行うシリアルヘッドとを備
    えた印写装置において、前記の記録紙として、分割シー
    ルの記録紙搬送方向の幅がシリアルヘッドの印写幅より
    も小さい分割シール記録紙を用いる場合に、前記シリア
    ルヘッドの１走査領域中に前記分割シールを位置させて
    当該分割シールに対して画像を印写するようになってい
    るとともに、前記の改行幅制御手段は、次段の分割シー
    ルに対する印写のための改行を、シリアルヘッドの印写
    幅よりも大きい幅で行うようになっていることを特徴と
    する分割シール記録紙を用いる印写装置。
  8. 【請求項８】 次段の分割シールに対する印写は、改行
    前とは異なる画像であることを特徴とする請求項７記載
    の分割シール記録紙を用いる印写装置。
JP9027965A 1996-11-14 1997-02-12 分割シール記録紙を用いる印写方法および印写装置 Pending JPH10193658A (ja)

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