JPS63224973A - 熱転写式シリアルプリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱転写式シリアルプリンタ、さらに詳細には、
イメージデータを行単位で受信してグラフィックス印字
をおこなう熱転写式シリアルプリンタの改良に関するも
のである。

〔従来の技術〕

イメージデータを行単位で受信してグラフイツクス印字
をおこなう熱転写式シリアルプリンタにあっては、従来
、改行間隔をゼロにして印字する方法と、改行ピッチを
少なくすることにより、改行間隔をマイナスにして重ね
印字する方法とがある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、前者の方法でグラフィックス印字をおこ
なった場合は、第５図に示すように、改行動作（送紙動
作）による誤差が原因となって、記録紙４上において、
ｎ−１行目印字とｎ行目印字との間、さらにはｎ行目印
字とｎ＋１行目印字との間に隙間αが発生し、この隙間
Ｑの幅が大きい程、また隙間Ｑの横方向の長さく隙間Ｑ
に対して直角方向の長さ）が長い程、印字ムラが目立つ
という短点があった。

一方、後者の方法でグラフィックス印字をおこなった場
合は、第６図に示すように１行間隔をマイナスにして重
ね印字をおこなうため、印字ムラの発生はみられないが
、反面、行間隔をマイナスにして重ね印字する具体的手
段として、印字改行ピッチを小さくしているため、記録
紙１頁当りに要する印字ヘッドの走査回数が増し、ひい
ては印刷に要する時間が長くならざるを得ないという不
具合があった。

本発明は、前記した従来技術の問題点を解決すべく検討
の結果なされたものであって、その目的とするところは
、ｎ行目のグラフィックス改行印字に際し、たとえ改行
動作（送紙動作）による誤差があっても、ｎ−１行目印
字とｎ行目印字との間、さらにはｎ行目印字とｎ＋１行
目印字との間に印字ムラを発生することがなく、しかも
記録紙１頁当りに要する印字ヘッドの走査回数を最少に
することのできる、印刷品質および印刷速度のいずれの
点でもすぐれた、改良された熱転写式シリアルプリンタ
を提供しようとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

前記目的は、イメージデータを行単位で受信してグラフ
ィックス印字をおこなう熱転写式シリアルプリンタにお
いて、印字ヘッドに設けられている発熱素子の上方ある
いは下方に位置して、補助発熱素子を付加するとともに
、ｎ行目のグラフィックス改行印字に際し、ｎ　−１行
目あるいはｎ＋１行目の印字データにもとづき、前記補
助発熱素子により印字をおこなう手段を具備することに
よって達成される。

〔作用〕

しかして、前記構成よりなる本発明によれば、印字ヘッ
ドに設けられている発熱素子の上方あるいは下方に位置
して、補助発熱素子を付加するとともに、ｎ行目のグラ
フィックス改行印字に際し。

ｎ−１行目あるいはｎ　＋　１行目の印字データにもと
づき、前記補助発熱素子によって印字をおこなう手段を
具備したことにより、イメージデータを行単位で受信し
てグラフィックス印字をおこなう場合、たとえ改行動作
（送紙動作）による誤差が生じても、従来形熱転写式シ
リアルプリンタ、すなわち改行間隔をゼロにしてグラフ
ィックス印字する熱転写式シリアルプリンタのように、
印字ムラを生じるものではない。

また、前記構成よりなる本発明にあっては、既述のごと
く、印字ヘッドに設けられている発熱素子の上方あるい
は下方に位置して、補助発熱素子を付加するとともに、
ｎ行目のグラフィックス改行印字に際し、ｎ−１行目あ
るいはｎ　＋　１行目の印字データにもとづき、補助発
熱素子により印字をおこなう手段を具備したものであっ
て、従来形熱転写式シリアルプリンタ、すなわちグラフ
ィックス印刷をおこなう場合に、印字改行ピッチを小さ
くしてグラフィックス改行印字間隔をマイナスにする熱
転写式シリアルプリンタのように、記録紙１頁当りに要
する印字ヘッドの走査回数が増すようなこともない。

〔実施例〕

以下１本発明を、第１図〜第４図の一実施例にもとづい
て説明すると、第１図は本発明プリンタによって印字を
おこなう場合の動作フロー図、第２図は本発明プリンタ
によって印字をおこなう場合の動作原理図、第３図はプ
リンタ印字機構の外観斜視図、第４図はプリンタの全体
的動作系を示すブロック図である。

プリンタ印字機構の外観を示す第３図において１は印字
ヘッド、２はインクリボン、３はプラテンローラである
。記録紙４は、プラテンローラ３に巻き付けられ、この
状態で、印字ヘッドｌがインクリボン２を記録紙４に押
し付ける。そして、印字ヘッド１に内蔵されている発熱
素子の発熱により、インクリボン２に塗布されている固
体インクを加熱融解し、この融解インクを記録紙４に付
着させることで記録をおこなう、インクリボン２は、リ
ボンカセット５内に巻取収納されており。

リボンカセット５内において、インクリボン２の記録使
用領域が繰り出されると同時に、記録使用後の領域が巻
き取られる。前記印字ヘッド１．リボンカセット５およ
びトラクションソレノイド６は、キャリッジ７の上に実
装されており、キャリッジ７は、パルスモータ８によっ
て駆動されるタイミングベルト９を介し、プラテンロー
ラ３に沿って左右（横方向）に移動する。タイミングベ
ルト１０は、プラテンローラ３に沿って張設された固定
のもので、キャリッジ７が移動するとき、当該キャリッ
ジ７内にあって前記タイミングベルト１０と係合する歯
車（図示せず）の回転力を利用して、インクリボン２の
巻取軸（図示せず）を回転させ、使用済のインクリボン
２を巻き取って新しい領域を繰り出す、そして、このイ
ンクリボン２の移動量は、キャリッジ７の移動量と等し
く、したがってインクリボン２と記録紙４との間に摺擦
は発生しない。

なお、図示実施例に示す熱転写式シリアルプリンタは、
キャリッジ７が左から右方向へ移動するときにのみ記録
をおこなう片方向印字方式のプリンタであり、したがっ
て既述のごとく、印字ヘッド１でインクリボン２を記録
紙４に押し付ける動作、さらにはインクリボン２の駆動
は、キャリッジ７が右方向へ移動するときのみおこなわ
れ、キャリッジ７が左方向へ移動するときにはおこなわ
れない、そして、その切換え操作は、前記トラクション
ソレノイド６によっておこなわれる。

１１はフレキシブル配線板であり、フレキシブル配線板
１１は、印字ヘッド１に対する記録データや電源の供給
などに使用される。また、１２はホームポジションセン
サであり、ホームポジションセンサ１２は、キャリッジ
７が基準位置に移動したことを検出する。パルスモータ
１３は、タイミングベルト１４を介してプラテンローラ
３を回転させることにより、記録紙４を送る。

プリンタの全体的動作系を示す第４図において。

符号１，６，８，１２および１３は、それぞれ第３図で
示した印字ヘッド、トラクションソレノイド、キャリッ
ジ駆動用のパルスモータ、ホームポジションセンサおよ
びプラテンローラ駆動用のパルスモータを示している。

リボン切れセンサ１５は、第３図に符号５で示すリボン
カセット９内におけるインクリボン５の残量の有無を検
出し１紙切れセンサ１６は記録紙４の有無を検出する。

１７は制御回路部で、制御回路部１７には、マイクロプ
ロセッサなどが含まれており、制御回路部１７により、
プリンタ全体の制御をおこなう。

１８は駆動回路部であり、駆動回路部１８は、制御回路
部１７からの制御信号にしたがって、印字ヘッド５．パ
ルスモータ８，１３およびトラクションソレノイド６を
駆動する。１９は検出回路部であり、検出回路部１９は
、ホームポジションセンサ１２．リボン切れセンサ１５
および紙切れセンサ１６から入力されるアナログ信号を
識別してデジタル信号に変換し、これを制御回路部１７
に伝える。

第４図中、２０は外部データ処理装置と交信するための
インターフェイス回路部、２１は操作パネル部、２２は
電源回路部を示している。

ここで、図示実施例に示す熱転写式シリアルプリンタに
よってｎ行目のグラフィックス改行印字をおこなう場合
のフロー動作とその動作原理とを。

第１図および第２図にもとづいて説明する。なお、以下
の実施例においては、説明の便宜上、印字ヘッドに設け
られている発熱素子の上方に位置して、補助発熱素子を
１個付加し、ｎ行目のグラフィックス改行印字に際し、
前回（ｎ−１行目）印字の最下位データにもとづき、前
記補助発熱素子により印字をおこなう場合について説明
する。しかして、まず、第１図のステップＡにおいて、
グラフィックス改行をおこなったか否かの判定をおこな
い、改行をおこなっていないとの判定結果（用紙１頁当
りにおける最初の行の印字）であれば、ステップＢにお
いて、ｎ行目印字の最上位データ（補助発熱素子のデー
タ）はデータ無しく非印字データ）とし、残りの発熱素
子を用いて、ｎ行目の印字データのみで、通常の印字を
おこなう。

これに対し、第１図のステップＡにおいて、グラフィッ
クス改行をおこなったとの判定結果であれば、ステップ
Ｃにおいて、前回（ｎ−１行目）印字の最下位データを
補助発熱素子に与え、残りの発熱素子には、ｎ行目の印
字データを与えて印字をおこなう、そして、その後、前
記動作を繰返しおこない、記録紙１頁当りの印刷を終了
するものであって、その状態を第２図に示す、すなわち
、第２図において、記録紙４上におけるｎ−１行目印字
とｎ行目印字との間、さらにはｎ行目印字とｎ＋１行目
印字との間隔は重ね印字となっているため、たとえ改行
動作（送紙動作）による誤差が生じても、従来形熱転写
式シリアルプリンタ、すなわち改行間隔をゼロにしてグ
ラフィックス印字する熱転写式シリアルプリンタのよう
に、印字ムラを生じるものではない。

また、前記実施例においては、既述のごとく、ｎ行目の
グラフィック改行印字に際し、ｎ−１行目の印字データ
にもとづき、補助発熱素子により印字をおこなうもので
あって、従来形熱転写式シリアルプリンタ、すなわちグ
ラフィックス印字をおこなう場合に、印字改行ピッチを
小さくしてグラフィックス改行印字間隔をマイナスにす
る熱転写式シリアルプリンタのように、用紙１頁当りに
要する印字ヘッドの走査回数が増すようなこともない。

なお、前記実施例においては、印字ヘッドに設けられて
いる発熱素子の上方に位置して、補助発熱素子を１個付
加した場合について例示したが。

これに代えて、印字ヘッドに設けられている発熱素子の
上方に位置して、複数個の補助発熱素子を縦列配置する
ようにしてもよい。

また、本発明においては、印字ヘッドに設けられている
発熱素子の下方に位置して、補助発熱素子を付加すると
ともに、ｎ行目のグラフィックス改行印字に際し、ｎ＋
１行目の印字データにもとづき、前記補助発熱素子によ
り印字をおこなうようにしてもよい。

ここで、印字ヘッドに設けられている発熱素子の上方に
位置して、補助発熱素子を１個付加し、ｎ行目のグラフ
ィックス改行印字に際し、ｎ−１行目印字の最下位デー
タにもとづき、前記補助発熱素子により印字をおこなう
場合に特有の効果を下記する。すなわち、熱転写式シリ
アルプリンタは、行単位にデータを受信して印字するも
のであり１例えば１行の縦ドツトが２４ドツト、横ドツ
トが１４４０ドツトの場合、その１行の全ドツト数は、
２４ｘ１４４０＝３４５６０ドツトとなる。

そして、ｎ行目のデータを印字する場合、ｎ−１行目の
データは消去されている訳であるが、前記ｎ行目のデー
タを印字する場合、ｎ−１行目の最下位ドツトデータの
みをメモリに記憶しておけば。

そのメモリの容量は、１４４０ドツトの小容量で済む、
これに対し、印字ヘッドに設けられている発熱素子の下
方に位置して、補助発熱素子を配置した場合は、たとえ
その補助発熱素子が１個のみ付加された場合であっても
、ｎ行目のグラフィックス改行印字に際し、ｎ＋１行目
のデータはまだ受信されていない、したがって、ｎ行目
の改行印字に際し、ｎ＋１行目の最上位データにもとづ
き、前記補助発熱素子により印字をおこなう場合は、ｎ
＋１行目のデータを受信してからでないと、印字を実行
することができず、前例の場合、３４５６０ドツトのメ
モリ容量を必要とする。ただし、この場合であっても、
従来形熱転写式シリアルプリンタ、すなわち改行間隔を
ゼロにしてグラフィックス印字する熱転写式シリアルプ
リンタのように、印字ムラを生じるものではなく、また
印字改行ピッチを小さくしてグラフィックス改行印字間
隔をマイナスにする熱転写式シリアルプリンタのように
、記録紙１頁当りに要する印字ヘッドの走査回数が増す
ようなこともない。

他方、印字ヘッドに設けられている発熱素子の上方に位
置して、補助発熱素子を１個付加し、ｎ行目のグラフィ
ックス改行印字に際し、ｎ−１行目印字の最下位データ
にもとづき、前記補助発熱素子により印字をおこなう場
合、さらには印字ヘッドに設けられている発熱素子の下
方に位置して。

補助発熱素子を１個付加し、ｎ行目のグラフィックス改
行印字に際し、ｎ＋１行目印字の最上位データにもとづ
き、前記補助発熱素子により印字をおこなう場合のいず
れにおいても、印字ヘッドに付加した補助発熱素子の印
字ドツトを、他の発熱素子の印字ドツトよりも小さく楕
成しておけば、第２図に示すように、通常印字による印
字ドツトＸと補助発熱素子を用いた場合の印字ドツトＹ
とのインクの重なりは少なくなり、同色とは云え、イン
クの重なりによる部分的濃度（ただし、それほど目立つ
というものではないが）の発現を少なくすることができ
、印字品質の向上化に寄与する。

〔発明の効果〕

本発明は以上のごときであり、図示実施例の説明からも
明らかなように、本発明によれば、ｎ行目のグラフィッ
クス改行印字に際し、たとえ改行動作（送紙動作）によ
る誤差があっても、ｎ−１行目印字とｎ行目印字との間
、さらにはｎ行目印字とｎ＋１行目印字との間に印字ム
ラを発生することがなく、しかも記録紙１頁当りに要す
る印字ヘッドの走査回数を最少にすることのできる。印
刷品質および印刷速度のいずれの点でもすぐれた、改良
された熱転写式シリアルプリンタを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本発明の一実施例を示し、第１図は本
発明プリンタによって印字をおこなう場合の動作フロー
図、第２図は本発明プリンタによって印字をおこなう場
合の動作原理図、第３図はプリンタ印字機構の外観斜視
図、第４図はプリンタの全体的動作系を示すブロック図
、第５図〜第６図はいずれも従来形熱転写式シリアルプ
リンタによって印字をおこなう場合の動作原理図である
。 １・・・印字ヘッド、２・・・インクリボン、４・・・
記録紙、７・・・キャリッジ、１７・・・制御回路部、
１８・・・駆動回路部、１９・・・検出回路部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、イメージデータを行単位で受信してグラフィックス
   印字をおこなう熱転写式シリアルプリンタにおいて、印
   字ヘッドに設けられている発熱素子の上方あるいは下方
   に位置して、補助発熱素子を付加するとともに、ｎ行目
   のグラフィックス改行印字に際し、ｎ−１行目あるいは
   ｎ＋１行目の印字データにもとづき、前記補助発熱素子
   により印字をおこなう手段を具備してなることを特徴と
   する熱転写式シリアルプリンタ。 ２、特許請求の範囲第１項記載の発明において、印字ヘ
   ッドに設けられている発熱素子の上方に位置して、補助
   発熱索子を付加するとともに、ｎ行目のグラフィックス
   改行印字に際し、ｎ−１行目印字の最下位ドットデータ
   にもとづき、補助発熱素子により印字をおこなうよう構
   成した熱転写式シリアルプリンタ。 ３、特許請求の範囲第１項記載の発明において、印字ヘ
   ッドに設けられている発熱素子の下方に位置して、補助
   発熱素子を付加するとともに、ｎ行目のグラフィックス
   改行印字に際し、ｎ＋１行目印字の最上位ドットデータ
   にもとづき、補助発熱素子により印字をおこなうよう構
   成した熱転写式シリアルプリンタ。 ４、特許請求の範囲第２項または第３項記載の発明にお
   いて、印字ヘッドに付加した補助発熱素子の印字ドット
   を、他の発熱素子の印字ドットよりも小さく構成した熱
   転写式シリアルプリンタ。