JP2539739B2 - 加脂混練まぐろの製造方法における冷凍まぐろ原料の殺菌方法 - Google Patents

加脂混練まぐろの製造方法における冷凍まぐろ原料の殺菌方法

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勇 伊藤
紳弌 鈴木
祐三 野田
豊 久保田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、脂肪分の少ない廉価
な赤身まぐろを原料としてこれに油脂を添加混練するこ
とにより、脂肪に富んだ食感のよい加脂混練まぐろ(ね
ぎとろ、トロまぐろ、すき身まぐろ等の通称があり、以
下、加脂まぐろと称す)製品を製造するための製造方法
において、冷凍まぐろ原料を殺菌するための方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の加脂まぐろの製造は、-40℃ 以下
に貯蔵された原料のまぐろロイン又はブロックを1〜2
日間保冷庫に保管して、品温を-10 〜-15 ℃に昇温させ
た後、フローズンカッター等で切裁して荒い切片とし、
この切片を解凍室に入れて1〜5時間かけて解凍した上
でミンチ機にかけて細切し、このミンチ状の原料に脂肪
を添加混練するなどして製品にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】加脂まぐろが出回って
その歴史は浅いが、消費が一般大衆にまで及び、必然的
に品質の安全性が求められ製造時及び流通時の品質管理
や衛生管理が業界の大きな課題となってきている。
【0004】特に、まぐろの筋肉内は無菌と考えてよい
が、加脂まぐろの原料となる冷凍まぐろは、先ずバンド
ソーやプレーナーを使って裁断整形してロイン又はブロ
ック状にするため、この裁断の際に冷凍まぐろ原料の表
面は切屑粉等によって物理的及び細菌学的に汚染を受け
易い。
【0005】しかし、加脂まぐろが生で食される食べ物
であり、天然物を志向した製品であるために殺菌剤によ
る化学的な殺菌方法は採用できず、さりとて殺菌できる
ほどの高温でむやみに加熱殺菌しては肉質が熱変性して
生ものでなくなるため、通常では採用できず、そのため
従来有効な殺菌方法がないことから加脂マグロ製品の細
菌汚染は多く、この対応策が要望される状況にあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は前記従来の課
題を解決するために、まぐろのロイン又はブロック状の
冷凍まぐろ原料Wを搬送コンベア1で連続的に移送しな
がら水又は温湯で汚れを洗浄した後、この冷凍まぐろ原
料の全表面に70〜100 ℃程度の蒸気を表面のみに数ミリ
厚の熱変性部が生ずる程度に短時間吹き付けるようにし
た殺菌方法を提案するものである。
【0007】
【作用】冷凍まぐろ原料Wを水又は温湯で洗浄すること
により、先ず表面の物理的汚染物質を洗い流し、次いで
表面に残っている細菌群を70〜100 ℃程度の蒸気により
加熱殺菌する。
【0008】対象となる細菌群(生菌、大腸菌、ブドウ
状菌、サルモネラ等)は70〜80℃の条件下で死滅するの
で、この方法が有効であると共に、殺菌汚染のある表面
のみに数ミリの範囲の厚さで短時間に熱処理できるた
め、外観的にも食感的にも熱変性による影響がほとんど
なく、しかも衛生的にも全く無害で生で冷凍状態を維持
したままほぼ完全に殺菌することが可能となる。
【0009】
【実施例】骨、皮、血合肉を除いた冷凍まぐろの赤身の
ロイン又はブロック状の冷凍まぐろ原料Wを搬送コンベ
ア1に連続的に載せて洗浄室2内に搬入し、ここでコン
ベア1の四方から水又は温湯を噴射して洗浄することに
より表面の汚れを落とした後、コンベア1に載せたまま
殺菌室3内に搬入して、その表面に70〜100℃ 程度の蒸
気を表面のみに数ミリ厚の熱変性部が生ずる程度に短時
間(望ましくは1分以内)吹き付けて殺菌を行う。
【0010】殺菌室3から送り出された冷凍まぐろ原料
Wは、搬送コンベア1の排出端部に設置されたフローズ
ンカッター等の切削機4に投入され、そこで回転する切
削刃によって2 〜5 mm厚程度の細片状の冷凍切片に切削
される。
【0011】切削された切片は比較的薄いため、その後
の解凍工程を容易にすると共に、ミンチ機を使用した場
合に比べ、筋肉繊維がつぶれることなく、まぐろの肉質
が程良く残存し、適度の歯応えや食感があって、新鮮な
色合のある加脂まぐろが得られる。
【0012】次に、切削された冷凍切片は解凍コンベア
に自動的に載せられ、解凍室で60〜80℃程度の熱風で2
〜5 分間温められて解凍し、次いで混練機ボウルに受け
られ、混練機で油脂が添加混練される。
【0013】この場合、解凍処理温度が高温で原料が細
片であるため、解凍が数分間という非常に短時間で行え
るという特徴があり、その結果肉質の変質及び変色がほ
とんどなく、従来の方法では考えられないほど鮮度のよ
い、良質な製品が得られる。混練の終了した加脂まぐろ
は人手に触れることなく、さらに移送されて自動充填機
により、所定の容器に計量して充填されて製品となる。
【0014】なお、この発明の殺菌方法は、加脂混練ま
ぐろ以外のまぐろの加工品に用いる冷凍まぐろ原料の殺
菌にも適用できる。
【0015】
【発明の効果】以上の通りこの発明によれば、先ず表面
の物理的汚染物質を洗い流した上で殺菌汚染のある冷凍
まぐろ原料の表面のみに数ミリの範囲の厚さで短時間に
熱処理できるため、外観的にも食感的にも熱変性による
影響がほとんどなく、しかも衛生的にも全く無害で生で
冷凍状態を維持したままほぼ完全に殺菌することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の製造方法を実施するための装置の一
例を示す側面図。
【符号の説明】
1 搬送コンベア 2 洗浄室 3 一次殺菌室 4 切削機 W 冷凍まぐろ原料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 紳弌 静岡県焼津市浜当目4丁目13番10号 石 原水産株式会社内 (72)発明者 野田 祐三 静岡県焼津市浜当目4丁目13番10号 石 原水産株式会社内 (72)発明者 久保田 豊 静岡県焼津市浜当目4丁目13番10号 石 原水産株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−30952(JP,A) 特開 平5−103648(JP,A) 特開 昭59−130132(JP,A) 特開 平3−254665(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 まぐろのロイン又はブロック状の冷凍ま
    ぐろ原料を搬送コンベアで連続的に移送しながら、水ま
    たは温湯で汚れを洗浄した後、この冷凍まぐろ原料の全
    表面に70〜100℃ 程度の蒸気を表面のみに数ミリ厚の熱
    変性部が生ずる程度に短時間吹き付けることを特徴とす
    る加脂混練まぐろの製造方法における冷凍まぐろ原料の
    殺菌方法。
JP5142612A 1993-05-22 1993-05-22 加脂混練まぐろの製造方法における冷凍まぐろ原料の殺菌方法 Expired - Fee Related JP2539739B2 (ja)

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JP2903330B2 (ja) * 1990-03-02 1999-06-07 北海道あけぼの食品株式会社 ほたての酒むし製造方法
JP2899448B2 (ja) * 1991-07-05 1999-06-02 株式会社クメタ製作所 連続式マイクロ波殺菌機
JPH066048B2 (ja) * 1991-08-01 1994-01-26 株式会社群馬熱管理センター 連続式殺菌冷却乾燥装置

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