JP2539710Y2 - コイル部品のからげ端子構造 - Google Patents

コイル部品のからげ端子構造

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JP2539710Y2
JP2539710Y2 JP8832791U JP8832791U JP2539710Y2 JP 2539710 Y2 JP2539710 Y2 JP 2539710Y2 JP 8832791 U JP8832791 U JP 8832791U JP 8832791 U JP8832791 U JP 8832791U JP 2539710 Y2 JP2539710 Y2 JP 2539710Y2
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lead terminals
terminal
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戒能大助
小鹿学
清水弘之
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、電子回路基板に実装
するトランス、チョークコイルまたはノイズフィルタ等
のコイル部品のからげ端子構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器等に対する小型化の要望
は強く、これにともない該電子機器に組込む電子回路基
板に搭載実装されるトランス、チョークコイル、または
ノイズフィルター等のコイル部品も小型化されている。
【0003】一般に、コイル部品は、磁性材料等よりな
る磁芯をコイルボビンに嵌装し、更に固定具等により固
定することにより構成されているが、上記従来のコイル
部品の巻線のからげ端子構造は自動巻線機によって直接
リード端子に巻線をからげた後、巻線を切断する方法に
よって成されていた。上記従来のコイル部品の構造を図
3および図4を参照することにより詳述する。
【0004】図3において、コイルボビン1は、合成樹
脂等を金型等により成形加工することにより形成されて
いる。即ち、四角柱形状を有する巻枠本体の外周部に
は、エナメル線等の巻線が捲回される巻線部4が設けら
れており、また内部には、例えばE型形状を有するコア
の中央磁脚が嵌挿される嵌挿孔3が貫通形成されてい
る。
【0005】前記巻線部4の手前並びに後方には、それ
ぞれ第1嵌装枠5及び第2嵌装枠6が該巻線部4を挟装
するように設けられており、略糸巻形状を形成してい
る。
【0006】この際、前記嵌挿孔3は、例えばコイルボ
ビン1が一体成型されることより、第1嵌装枠5及び第
2嵌装枠6にも開口形成される。
【0007】更に、前記第1嵌装枠5及び第2嵌装枠6
には、手前側に第1基台7が、また後方側に第2基台8
がそれぞれ延設されており、第1基台7の嵌挿孔方向の
側面9には、嵌挿孔3に平行な位置で該側面に直角にリ
ード端子12〜15が直線上に突設されている。
【0008】また、上記リード端子12〜15は、から
げ処理部より先端部分をコイルボビン底面の位置までS
字状に折曲させて、実装時に基板と接触するように成形
される。
【0009】第2基台8の後方側面10においても同様
にしてリード端子が突設され、からげ処理部より先端部
分を折曲成形した構造となっている。
【0010】上記リード端子12および15に対する巻
線2のからげ処理は、先ず、自動巻線機のキャピラリー
から繰り出される巻線端部を自動巻線機のからげシャフ
トにからげ固定した後、第1のリード端子12にから
げ、更にからげシャフトにからげ固定された側の巻線を
繰り返し折曲して引っ張ることによりリード端子12の
近傍で切断後(図4参照)、切り溝16を通してコイル
ボビンの巻線部4に至り巻枠本体に捲回する。次に別の
切り溝17を通して第2のリード端子15にからげた
後、再び自動巻線機のからげシャフトにからげ固定し、
該からげシャフトと上記第2のリード端子15間の巻線
を繰り返し折曲して引っ張ることにより切断するという
手順にて行われるのが一般である。この際、リード端子
13および14は使用しない空きのリード端子となって
いる。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の図3、図4のからげ端子構造のからげ処理では、リ
ード端子の屈曲強度が弱いため、巻線からげ処理時の自
動巻線機がリード端子に与える巻線張力の影響のうち、
特に、からげ処理の始めのシャフトと第1のリード端子
12間の巻線切断時、および巻枠本体に捲回して第2の
リード端子15にからげた後のからげ処理最後の自動巻
線機のからげシャフトとリード端子15間の巻線切断時
は最も強い張力がリード端子に加わり、図4におけるリ
ード端子12のように正常位置12′(破線のリード端
子)に対して不要な曲がりが生ずる主たる原因となって
いる。
【0012】従って、上記巻線張力のためにリード端子
のからげ処理部で不要な曲がりが生じた場合に、リード
端子の半田付部と基板導体部の位置がずれてしまい、実
装基板への半田付不良が生じてしまうという問題点があ
った。
【0013】本考案は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、コイル部品のからげ処理時の巻線切断時におけ
る巻線張力によるリード端子の不要な曲がりを防止し
て、実装基板への半田付を良好なものとするコイル部品
のからげ端子構造を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本考案は、巻線が捲回さ
れた巻枠本体を支持する基台部から直線上に複数のリー
ド端子を突設させたコイル部品のからげ端子構造におい
て、巻線のそれぞれの端部が少なくとも複数のリード端
子にからげられるとともに、該複数のリード端子のうち
の巻線最端部がからげられるリード端子の先端が他のリ
ード端子の先端よりも上方に位置されているコイル部品
のからげ端子構造とすることにより、上記目的を達成す
るものである。
【0015】
【作用】本考案においては、からげ処理時において、先
ず、第1のリード端子にからげた後、自動巻線機のから
げシャフトと該第1のリード端子間の巻線切断を行った
後、第2のリード端子にからげるので、巻線切断時の巻
線張力が直接に第2のリード端子に加わらない。また、
巻枠本体に捲回後、第3のリード端子にからげ、更に第
4のリード端子にからげた後、再び自動巻線機のからげ
シャフトにからげ固定して、上記第4のリード端子とか
らげシャフト間の巻線を切断することにより成るからげ
端子構造なので、巻線切断時の巻線張力が第4のリード
端子に吸収されて直接に第3のリード端子に加わらな
い。
【0016】従って、自動巻線機でからげ処理を行う際
に、自動巻線機の巻線張力が実装基板に半田付される第
2、第3のリード端子に直接に加わらないので該リード
端子に不要な曲がりが生じない。
【0017】また、巻線最端部がからげられる第1、第
4のリード端子の先端が他のリード端子の先端よりも上
方に位置されているので、自動巻線機のからげシャフト
と該第1および第4のリード端子間の巻線切断を行った
際に、巻線張力によって該リード端子が曲がったとして
も実装基板に半田付される第2、第3のリード端子の半
田付部分よりも下に到ることがない。
【0018】以上の結果、該コイル部品の実装基板への
半田付が良好となる。
【0019】
【実施例】本考案の実施例を、図面に基いて詳細に説明
する。
【0020】図1は本考案に係わるコイル部品の巻線か
らげ処理後の状態を示す斜視図、図2は同実施例のリー
ド端子のからげ処理後の状態を示す拡大斜視図である。
【0021】本実施例に係るコイルボビン21は、巻線
が捲回される巻枠本体を支持する基台部27から複数の
リード端子32、33、34、35が直線上に突設さ
れ、巻線2の端部は上記第1のリード端子33と第2の
リード端子32の両方、および上記第3のリード端子3
5と第4のリード端子34の両方にからげられるととも
に、該複数のリード端子のうちの巻線最端部がからげら
れる第1、第4のリード端子の先端が他のリード端子の
先端よりも上方に位置する構造となつている。(後方基
台部28側も同様の構造であり、以下説明を省略す
る。)前記コイルボビン21は、フェノール樹脂等を材
質としており、該合成樹脂を金型等により成型加工する
ことにより一体形成されている。
【0022】該コイルボビン21の四角柱状を有する巻
枠本体には、外周部にエナメル線等が捲回される巻線部
24が設けられ、また内部にE型形状を有するコアの中
央磁脚が嵌挿される嵌挿孔23が貫通形成されている。
【0023】前記巻枠本体の手前並びに後方には、それ
ぞれ第1嵌装枠25及び第2嵌装枠26が該巻枠本体を
挟装するように設けられており、然るに前記巻枠本体、
第1嵌装枠25及び第2嵌装枠26より略糸巻形状を形
成している。
【0024】この際、前記嵌挿孔23は、前記略糸巻形
状が一体成型されることより第1嵌装枠25及び第2嵌
装枠26にも開口形成される。
【0025】さらに、前記第1嵌装枠25及び第2嵌装
枠26には、手前側に第1基台27が、また後方側に第
2基台28がそれぞれ延設されている。
【0026】該基台27、28の底面には巻枠本体とリ
ード端子間に巻線を導出する切り込み溝(例えば図1の
36、37)が各リード端子間に配設されている。
【0027】前記第1基台27において、嵌装孔23方
向と直角な手前側面29には、リード端子32、33、
34、35が水平な直線上に突設されており、また、リ
ード端子32、35は基板実装時に基板導体部と接する
ようにS字状に折曲成形されている。他方の第2基台2
8側においても同様の構成である。
【0028】次に、図2のからげ処理後のリード端子の
状態を示す拡大斜視図を参照しながら本考案のからげ端
子構造におけるからげ処理について詳述する。
【0029】先ず、自動巻線機のキャピラリーから繰り
出される巻線の端部を自動巻線機のからげシャフトにか
らげ固定した後、第1のリード端子33にからげ、更に
からげシャフトに固定された側の巻線を繰り返し折曲し
て引っ張ることにより第1のリード端子33の近傍で切
断する。次に、第2のリード端子32にからげた後、切
り溝36を通して巻枠本体に捲回し、別の切り溝37を
通して第3のリード端子35にからげた後、更に第4の
リード端子34にからげる。次に、再び自動巻線機のか
らげシャフトにからげ固定した後、からげシャフトに固
定された側の巻線を繰り返し折曲して引っ張ることによ
り第4のリード端子の近傍で切断する。
【0030】上記からげ処理から成るからげ端子構造
は、自動巻線機の巻線張力が実装基板に半田付される第
2、第3のリード端子に直接に加わらないので該リード
端子の不要な曲がりが防止され、結果としてリード端子
の半田実装時の位置精度が良好となる。
【0031】また、巻線最端部がからげられる第1、第
4のリード端子33、34の先端が他のリード端子3
2、35の先端よりも上方に位置されているので、自動
巻線機のからげシャフトと該第1および第4のリード端
子間の巻線切断を行った際に、例え巻線張力によって該
リード端子が曲がったとしても実装基板に半田付される
第2、第3のリード端子の半田付部分よりも下に到るこ
とがない。
【0032】以上の結果、該コイル部品の実装基板への
半田付が良好となる。
【0033】なお、第1、第4のリード端子は特に本考
案に係わるものとして追加配設してもよく、また、一般
にコイル部品には使用していないリード端子が有る場合
が多く、これら空きリード端子を本実施例における第
1、第4のリード端子として利用してもよい。
【0034】
【考案の効果】本考案に係わるコイル部品のからげ端子
構造は上記のように構成されているため、からげ処理時
のリード端子の不要な曲がりが防止され、リード端子の
曲がりに起因する基板実装時の半田付不良を防止するこ
とができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わるコイル部品の巻線からげ処理後
の状態を示す斜視図である。
【図2】同実施例におけるからげ処理後の状態を示す拡
大斜視図である。
【図3】従来のコイル部品の巻線からげ処理後の状態を
示す斜視図である。
【図4】同従来のからげ端子構造を示す拡大斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 コイルボビン 2 巻線 3 嵌装孔 4 巻線部 5 第1嵌装枠 6 第2嵌装枠 7 第1基台 8 第2基台 9 第1基台の嵌挿孔方向の側面 10 第2基台の嵌挿孔方向の側面 12 第1のリード端子 13 空きリード端子 14 空きリード端子 15 第2のリード端子 16〜17 切り溝 12′ 正常な位置のリード端子 21 コイルボビン 23 嵌装孔 24 巻線部 25 第1嵌装枠 26 第2嵌装枠 27 第1基台 28 第2基台 29 第1基台の嵌挿孔方向の側面 30 第2基台の嵌挿孔方向の側面 32 第2のリード端子 33 第1のリード端子 34 第4のリード端子 35 第3のリード端子 36、37 切り溝 38、39 巻線切断端部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線が捲回された巻枠本体を支持する基
    台部から直線上に複数のリード端子を突設させたコイル
    部品のからげ端子構造において、巻線のそれぞれの端部
    が少なくとも複数のリード端子にからげられるととも
    に、該複数のリード端子のうちの巻線最端部がからげら
    れるリード端子の先端が他のリード端子の先端よりも上
    方に位置されていることを特徴とするコイル部品のから
    げ端子構造。
JP8832791U 1991-10-28 1991-10-28 コイル部品のからげ端子構造 Expired - Lifetime JP2539710Y2 (ja)

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JPH0538842U JPH0538842U (ja) 1993-05-25
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Effective date: 19970218