JP2538103Y2 - トナー定着装置 - Google Patents

トナー定着装置

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JP2538103Y2
JP2538103Y2 JP1990109637U JP10963790U JP2538103Y2 JP 2538103 Y2 JP2538103 Y2 JP 2538103Y2 JP 1990109637 U JP1990109637 U JP 1990109637U JP 10963790 U JP10963790 U JP 10963790U JP 2538103 Y2 JP2538103 Y2 JP 2538103Y2
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pipe
roller
heat
toner
fixing device
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Ricoh Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は複写機やプリンター、ファクシミリ等におい
て用いる熱定着方式のトナー定着装置に関するものであ
る。
[従来の技術] 熱定着方式のトナー定着装置を採用している複写機に
おいては、熱定着部を通過した用紙は100℃以上の温度
となるため、排紙直後に手が触れると激しい熱さを感じ
る。又、この高温になった用紙をコピートレイ上に積載
しておくと、トレイ上での用紙の放熱が間に合わず、用
紙上の定着画像を形成しているトナーが固化しきれずに
他の用紙にも付着して用紙同士が貼り付く、いわゆるブ
ロッキング現象が発生することがある。一方、熱変形温
度が定着温度より低いポリエステルフィルム等を用紙と
して使用した場合には、熱定着直後に曲げ等の外力を受
けると、常温に戻ったときにそのままの曲げの形が残っ
てしまうので、搬送コロやガイド板の影響を受けること
により波打ち状の変形を起し易い。
そのため、熱定着直後に用紙を強制的に冷却し、ブロ
ッキング現象やポリエステルフィルムの変形が起きない
温度まで用紙温度を下げるように、熱定着部を通過した
後の用紙を搬送するための搬送ローラを、冷却を兼ねた
ヒートパイプローラとし、且つ該ヒートパイプローラの
端部に放熱用のフィンを設ける方式が提案されている
(特開平2-43584号公報)。
[考案が解決しようとする課題] ところが、上記特開平2-43584号公報に示された方式
の場合、高速で連続コピーをとると、ヒートパイプロー
ラによる放熱が間に合わずにブロッキング現象を起す問
題がある。
そこで、本考案は、定着直後の用紙温度を確実に下げ
ることができるようにして、高速で連続コピーがとられ
てもブロッキング現象やポリエステルフィルムの変形等
を起すことがないようにしようとするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記課題を解決するために、トナーを熱に
より溶融させて用紙に固着させるようにしてある熱定着
部を有するトナー定着装置において、上記熱定着部の直
下流位置に、熱定着処理後の用紙を挾持搬送するローラ
対を設け、且つ該ローラ対のうちの少なくとも一方を、
一端から他端へ向けて外気を強制的に流通させるように
した中空状の冷却ローラとし、該冷却ローラは、内部で
連通しないように仕切られたパイプの外周に中空状ロー
ラ本体が保持され、該パイプの前記仕切の両側にローラ
本体内に開口する通気孔が設けられ、該パイプの一端か
らパイプ内に取り入れられた外気が前記一方の通気孔よ
りローラ本体内に流出し前記他方の通気孔よりパイプ内
に吸入されパイプの他端より吐出されるよう構成されて
いる。
[作用] 熱定着部にて熱定着処理された用紙は熱定着部の直後
に設けたローラ対の間を通るが、このとき、ローラ対の
うちの少なくとも一方のローラが、パイプの一端から取
り入れられた外気が一方の通気孔よりローラ本体内に流
出し他方の通気孔よりパイプ内に吸入されパイプの他端
より吐出されるよう構成されている冷却ローラであるた
め、上記用紙は冷却ローラにより確実に冷却させられ
る。
[実施例] 以下、図面に基づき本考案の実施例を説明する。
第1図及び第2図は本考案の一実施例を示すもので、
トナーを熱により溶融させて用紙1に固着させるように
してある熱定着部2を有するトナー定着装置において、
上記熱定着部2の直下流位置に、熱定着部2で熱定着処
理された用紙1を排紙部3へ向けて挾持搬送しながら冷
却するための上下一対の冷却ローラ4,5を設ける。
上記冷却ローラ4,5は、第2図に詳細を示す如く、前
後のフレーム6,7間に支持させたダクトパイプ8の外周
に、中空状としたローラ本体9を軸受10を介して回転自
在に保持させ、且つ上記ダクトパイプ8の一方の端に、
外気を一端からダクトパイプ8内に取り入れて他端から
吐き出す方向に駆動させるようにしたファン11を取り付
け、更に、上記ダクトパイプ8には、ローラ本体9の端
部と対応する位置に通気孔12a,12bをそれぞれ設けると
共に、該通気孔12a,12bがダクトパイプ8内で連通しな
いような仕切り13を設けた構成としてある。
なお、上記排紙部3は用紙後処理部であってもよく、
又、冷却ローラ4,5自体が排紙ローラ、用紙処理部の第
1ローラであってもよい。更に、上記冷却ローラ4,5
は、両方が駆動ローラであっても、従動ローラであって
もよく、あるいは、駆動ローラと従動ローラとの組み合
わせであってもよい。
熱定着部2にてトナーの熱定着処理が行われた用紙1
は冷却ローラ4,5に挾持されて排紙部3へ搬送される
が、このとき、用紙1の保有する熱は冷却ローラ4,5に
転移されることになり、用紙1は冷却されて温度が下げ
られる。上記冷却ローラ4,5は、強制的に外部の空気が
取り入れられて吐き出されるようにしてあるため、用紙
1の温度を確実に下げることができる。すなわち、ダク
トパイプ8の一端に取り付けたフィン11を駆動すると、
ダクトパイプ8内に矢印A方向から空気が入り込み、通
気孔12bからローラ本体9内に流れ出し、通気孔12aから
再びダクトパイプ8内に入り込み、ファン11により矢印
B方向に吐き出されるため、この一連の空気の流れによ
り外気が常にローラ本体9の内壁に沿って流れることに
なり、ローラ本体9の熱を外気が強制的に奪って行くこ
とになる。したがって、高速で連続コピーがとられても
用紙1を確実に冷却することができ、ブロッキング現象
やポリエステルフィルムの変形等の事態が生ずることを
未然に防ぐことができる。
次に、第3図は本考案のようなローラ本体を貫通する
パイプを持たないものの場合を示すもので、冷却ローラ
4,5の中空状のローラ本体9を、両端部に軸部9a,9bを一
体連設した形状として、前後のフレーム6,7に組み付け
た軸受14に回転自在に支持させ、且つ上記一方の軸部9a
を支持する軸受14の部分、補助パイプ15を介してファン
11を取り付けたものである。
第3図の場合には、外気を直接ローラ本体9内に取り
入れて吐き出すことができる。
なお、第1,2図に示した実施例では、冷却ローラ4,5の
両方で用紙1の熱を奪うようにした場合を示したが、ロ
ーラ4,5のうち一方だけを冷却ローラとして用いるよう
にしてもよいこと、その他本考案の要旨を逸脱しない範
囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
[考案の効果] 以上述べた如く、本考案のトナー定着装置によれば、
熱定着部の下流位置に熱定着処理後の用紙を挾持搬送す
るローラ対を設け、且つ該ローラ対のうちの少なくとも
一方を、外気を強制的に流通させるようにした中空状の
冷却ローラとし、該冷却ローラを、内部で連通しないよ
うに仕切られたパイプの外周に中空状ローラ本体が保持
され、該パイプの前記仕切の両側にローラ本体内に開口
する通気孔が設けられ、該パイプの一端からパイプ内に
取り入れられた外気が前記一方の通気孔よりローラ本体
内に流出し前記他方の通気孔よりパイプ内に吸入されパ
イプの他端より吐出されるよう構成したので、該冷却ロ
ーラを内側から強制冷却できることにより、高速連続コ
ピーであっても定着直後の用紙の温度を確実に下げるこ
とができ、ブロッキング現象やポリエステルフィルムの
変形等が発生することを未然に防止することができる、
という優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のトナー定着装置の一実施例を示す概要
図、第2図は冷却ローラを示す拡大断面図、第3図はロ
ーラ本体を貫通するパイプを持たないものの一例を示す
冷却ローラの断面図である。 1……用紙、2……熱定着部、4,5……冷却ローラ、11
……ファン。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナーを熱により溶融させて用紙に固着さ
    せるようにしてある熱定着部を有するトナー定着装置に
    おいて、 上記熱定着部の直下流位置に、熱定着処理後の用紙を挟
    持搬送するローラ対を設け、且つ該ローラ対のうちの少
    なくとも一方を、一端から他端へ向けて外気を強制的に
    流通させるようにした中空状の冷却ローラとし、 該冷却ローラは、内部で連通しないように仕切られたパ
    イプの外周に中空状ローラ本体が保持され、該パイプの
    前記仕切の両側にローラ本体内に開口する通気孔が設け
    られ、該パイプの一端からパイプ内に取り入れられた外
    気が前記一方の通気孔よりローラ本体内に流出し前記他
    方の通気孔よりパイプ内に吸入されパイプの他端より吐
    出されるよう構成されていることを特徴とするトナー定
    着装置。
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