JP2537089Y2 - 泡状液体絞り出し容器 - Google Patents

泡状液体絞り出し容器

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JP2537089Y2
JP2537089Y2 JP1993004548U JP454893U JP2537089Y2 JP 2537089 Y2 JP2537089 Y2 JP 2537089Y2 JP 1993004548 U JP1993004548 U JP 1993004548U JP 454893 U JP454893 U JP 454893U JP 2537089 Y2 JP2537089 Y2 JP 2537089Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、泡状液体絞り出し容器
に関するものであり、より詳しくは、倒立状態での使用
時に、迅速に、しかも液垂れを生じることなく、簡単な
操作で、均一で微細な泡状液体を放出するための泡状液
体絞り出し容器に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス戸や、浴室の壁面などをみがくた
めの液体洗剤などを収納する容器は、使用時において垂
直な壁面に液体のままで吹きつけると、流れ落ちるため
に、効率的にその目的を果たすことができないというい
欠点があり、液体を泡状にして放出するための容器が提
案されてきたことは良く知られている。たとえば、特公
昭60−20262号公報には、逆止的空気流入通路と
泡の発生流路を別に設けた泡状液体発生絞り出し容器に
おいて、流出パイプを保持するパイプジョイント孔開孔
面積と流入溝横断面積との比を特定なものとし、かつ、
泡の発生流路に設けた多孔体の空気孔の平均的大きさを
特定のものにすることにより、発泡状態の良好な泡状液
体を噴出させる方法が開示されている。また、実公昭6
3−13810号公報には、同様に泡状液体絞り出し容
器において、発泡手段として、上流側に多孔板を設け、
下流側に網または不織布を間隔を隔てて配置したものが
開示されている。
【0003】一方、泡状液体絞り出し容器において、放
出する泡状液体をさらに微細化するために、容器開口先
端に目の細かい網を張ったものが知られており、例え
ば、実開昭57−147602号公報には、筒状のキャ
ップ内に多孔性筒状体を内設し、容器の胴部を圧搾する
と、この多孔性の筒状体内に空気と液体が送り込まれ、
混合されて押し出される際に泡状化し、容器先端の網で
さらに微細化された泡状体となるように構成した点に特
徴を有するもが開示されており、また、実開昭57−1
49802号公報には、同様に、筒状のキャップ内に多
孔性筒状体を内設し、その中央部先端を開口状態にし、
該開口部に下方からの液体の通過を妨げ、外部からの空
気を吸気する弁体を設けた構成が記載されており、容器
の胴部を圧搾すると、この多孔性の筒状体内に空気と液
体が送り込まれ、混合されて押し出される際に泡状化
し、容器先端の網でさらに微細化された泡状体となる容
器が開示されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記特公昭60−20
262号公報記載の発明は、発泡状態の良好な泡状液体
を噴出させることができるという特徴があるものの、そ
のためにパイプジョイント孔開孔面積と流入溝横断面積
との比と、泡の発生流路に設けた多孔体の空気孔の平均
的大きさを特定のものにするという、設計段階での精密
さが要求されるし、液体が多孔体を通過することによっ
て泡状になるように設計されているために、次第に多孔
体が目詰まりを起こしやすくなるという問題点がある。
【0005】また、実公昭63−13810号公報記載
の考案は、発泡操作と、スクイズ状態解放時の吸気操作
が、同一の通孔によってなされるために、容器本体の圧
縮・開放の操作が迅速に行うことができず、泡状液体の
噴射をスムーズに行うことができないという問題点があ
る。そしてこれらの泡状液体絞り出し容器においては、
正立状態での使用においては泡状液体を放出するもの
の、倒立状態での使用においては、しばしば液垂れが起
こり、泡状液体絞り出し容器としての本来の機能を十分
に発揮できないという欠点がある。
【0006】さらに、実開昭57−147602号公報
および実開昭57−149802号公報記載の考案は、
いずれも、最初の泡化操作を多孔性筒状体内での液体と
空気の混合によって行い、さらに先端部の網によって泡
状体を微細化するものであるため、泡状体の微細化とい
う点では優れたものであるが、泡状体放出後の外部から
の空気を容器内に吸入する場合には、該空気は多孔性筒
状体の目の粗い部分を進入したり、また、多孔性筒状体
の先端部に設けられた弁体を進入して、いずれの場合
も、容器中央部に設けられたパイプ内を通って所定のエ
アースペースにたどり着くことになる。
【0007】つまり、外部からの空気は、一旦容器内の
液体の中を通過した後にエアースペースにたどり着くこ
とになるために、その時点で、液体の泡化が起こってし
まい、エアースペースに十分な量の空気が送り込まれな
かったり、前記多孔性筒状体が次第に目づまりを起こ
し、吸気操作にかなりの時間がかかってしまい、このよ
うな容器では、何度も反復して泡状液体を放出する容器
には著しく不向きであり、精々、1ないし2回程度の泡
状体の放出で目的が達成されるシェービングクリーム用
の泡出し容器などにしか使用することができない。
【0008】本出願人は、従来の泡状液体絞り出し容器
におけるこれらの問題を解決するために、長年に亘る研
究を続けてきたが、前記技術的問題解決の手段として、
容器胴部を押圧した時の泡化操作と、押圧を解除した時
の吸気操作を、それぞれ別々の流体流通機構で行うこと
を基本的な技術思想とし、泡化操作を2枚のスクリーン
を使用した流体流通機構においておこない、吸気操作
を、それとは別個の独立したチェックバルブ機構におい
て行うように構成した考案を、実願平3−87879
号、および実願平3−87880号として、さらに、倒
立状態での使用においても液垂れを生じることがなく、
しかも、泡状液体の生成を一層きめ細かくクリーミーな
ものにするための容器の構造を完成させ、実願平4−7
081号として実用新案登録出願をした。そして、さら
に前記先願考案を追試する過程において、倒立状態の使
用において、泡状液体をスムーズに短時間で間欠的に放
出可能にした泡状液体絞り出し容器の構造に想到し本考
案を完成した。
【0009】
【考案の目的】そこで、本考案の目的は、倒立状態での
使用において、液垂れを生じることなく、しかも泡状液
体放出後の容器内への外気の吸入をスムーズに行い、泡
状液体を素早く間欠的に放出可能にした泡状液体絞り出
し容器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記目的を達
成するために提案されたものであって、その特徴とする
ところは、液体の泡化操作と、外気の吸気操作をそれぞ
れ2個のチェックバルブ機構を有する別々の経路で行な
うようにした点にある。
【0011】すなわち、本考案によれば、外圧によって
変形可能な容器本体に、外キャップと内キャップからな
るツイストキャップが螺着された泡状液体絞り出し容器
において、該内キャップは、下方に延びる周壁内面に形
成された螺合部を介して容器本体の首部と螺合されてお
り、内キャップには、天板部の略中央部から上方に伸び
その上端部近辺で側面に開口を有するとともに天板部を
介して下方に延設された第1筒状部と、天板部の第1筒
状部と内キャップ側壁面との間に吸気用の開口を有する
第2筒状部が形成され、第1筒状部の内面には、上方に
網目状のスクリーンを配置した管状部材と、更にその内
面に、内部に上下動自在に構成されたボールを有する管
状部材であって、上方の開口近辺で該ボールと点接触し
下方の開口近辺で該ボールと面接触する第1チェックバ
ルブ機構が嵌挿され、前記第2筒状部には、内部に上下
動自在に構成されたボールを有する管状部材であって、
上方の開口近辺で該ボールと面接触し、下方の開口近辺
で該ボールと点接触する第2チェックバルブ機構が嵌挿
されており、前記第1および第2チェックバルブ機構の
下方開口面には、容器下方に伸びる吸気用の1本のパイ
プを内挿したパイプジョイント部材が嵌挿されているこ
とを特徴とする泡状液体絞り出し容器が提供される。ま
た本考案によれば、前記第1チェックバルブ機構と第2
チェックバルブ機構とが一体の構成として形成されたも
のである態様、外キャップの先端部内面に、網目状のス
クリーンを有するアダプターを嵌挿した態様、および外
キャップの先端部が斜め方向に開口した態様を有する泡
状液体絞り出し容器が提供される。
【0012】
【考案の実施の形態】本考案の重要な技術的特徴は、泡
状液体絞り出し容器において、液体の泡化操作と、外気
の吸気操作をそれぞれチェックバルブ機構を有する別々
の経路で行なうようにした点にあるものであり、これに
よって、泡状液体放出後の外気の吸気がエアスペースに
たどり着くまでに液体と接触することがないため、エア
スペースに泡状液体を充満させることがなく、倒立状態
での使用に際して、泡化操作と外気の吸気操作がスムー
ズに行われることになり、さらに、その外キャップの先
端部内面に、網目状のスクリーンを配置したアダプター
を嵌挿することにより、液垂れを生じることがないとい
う効果に加えて、一層きめの細かい、クリーミーな泡状
液体の放出が可能となる。
【0013】本考案の泡状液体絞り出し容器の好適な一
例を断面図で示す図1において、1は外キャップ、2は
内キャップであり、この2つのキャップが螺着部24を
介して組み合わされてツィストキャップを構成してい
る。4は該ツィストキャップが螺着する容器本体であ
り、通常、この容器本体の壁面中央部を押圧・解除の操
作を繰り返すことにより、泡状液体の発生放出、ならび
に外気の吸気が行われる。
【0014】内キャップ2は、下方に延びる周壁内面に
形成された螺合部21を介して容器本体の首部41と螺
合されており、これによって、容器本体とツィストキャ
ップが合体されている。内キャップには、天板部22の
略中央部から上方に伸びその上端部近辺で側面に開口2
3’を有する突出部23が形成され、この突出部は天板
部22を介して下方に延設された第1筒状部25として
形成されるとともに、天板部の第1筒状部と内キャップ
側壁面26との間に吸気用の開口27を有する第2筒状
部28が形成される。
【0015】第1筒状部25の内面には、上方に網目状
のスクリーン51を配置した管状部材5と、更にその内
面に、内部に上下動自在に構成されたボール61を有す
る管状部材6’であって上方の開口近辺で該ボールと点
接触し下方の開口近辺で該ボールと面接触する第1チェ
ックバルブ機構6aが嵌挿され、前記第2筒状部28に
は、内部に上下動自在に構成されたボールを有する管状
部材であって上方の開口近辺で該ボールと面接触し、下
方の開口近辺で該ボールと点接触する第2チェックバル
ブ機構6bが嵌挿されている。図3は、第2チェックバ
ルブ機構の底面図を示すものであり、ボール61は膨出
部64で点接触し、その際にはボールとチェックバルブ
機構の間に形成される間隔63が空気流通路となる。さ
らに、前記第1および第2チェックバルブ機構の下方開
口面62には、容器下方に伸びる吸気用のパイプ31を
内挿したパイプジョイント部材3が嵌挿されている。
【0016】第1チェックバルブ機構と第2チェックバ
ルブ機構は、キャップ内で内容物の侵入を防ぎ、構造を
単純化し、かつ各部材をキャップ内に正確に配置するた
めにも、一体に構成されていることが好ましい。前記ス
クリーン51は、管状部材5に溶着状態で貼設してもよ
いが、単に管状部材に接触状態で配置するだけでも、下
方向から嵌挿する第1チェックバルブ機構の押圧力で固
定され、十分にその目的を達成し得るものである。
【0017】次に上記構成からなる泡状液体絞り出し容
器の操作機構について説明する。図2は、本考案の泡状
液体絞り出し容器を倒立状態で使用する状態を示すもの
である。容器本体内部には、液体43を充満させること
なく、容器上方に、たとえば、容器全体の約1/4ない
し1/5程度のエアスペース42を設けておくことが必
要である。
【0018】図2に示したように、容器を倒立状態で壁
面を押圧(矢印)すると、エアスペース42内の空気は
パイプ31を通ってチェックバルブ機構下方の開口面に
送り込まれる。この際、第2チェックバルブ機構内のボ
ールは、送り込まれる空気の圧力や、容器が倒立状態に
なっていることによる重力によってチェックバルブ機構
内下方で面接触し、流体遮断状態にあり、一方、第1チ
ェックバルブ機構内のボールは、チェックバルブ機構内
で点接触しているため、流体が流通可能な状態になって
いる。
【0019】したがって、前記送り込まれた空気は、第
2チェックバルブ機構には送り込まれることなく、第1
チェックバルブ機構に送り込まれることになる。第1チ
ェックバルブ機構6aは、上方に網目状のスクリーン5
1を配置した管状部材5に内挿されており、さらにこの
管状部材は内キャップの第1筒状部内に内挿されてい
る。管状部材5と第1チェックバルブ機構6aは密着状
態ではなく、例えば管状部材内面に縦方向に形成したひ
だを介して一定の間隔を保って嵌挿されており、この間
隔が液状の内容物の通路となる。チェックバルブ機構を
通って送り込まれた空気と、前記管状部材と第1チェッ
クバルブ機構の間を通って送られてくる液体は、第1チ
ェックバルブ機構の上方で合流し、その上方に配置され
たスクリーン部分を通る際に泡化する。
【0020】このようにして形成された泡状液体は、第
1筒状部上方の開口23’を通って外キャップの先端部
から放出される。外キャップと内キャップは、前記螺着
部24で係合されるばかりでなく、不使用時には、外キ
ャップの先端部近傍から垂下する環状隔壁14と、内キ
ャップの前記第1筒状部の突出部の先端との係合によっ
て密封されている。そして使用時には、外キャップを緩
めることにより、前記第1筒状部の突出部の先端と環状
隔壁14との係合が外されるため、これによって形成さ
れた空隙が泡状液体が通過するための経路となる。一回
の泡状液体放出操作が終了すると、容器内の圧力は負の
状態になっているため、容器壁面の押圧力を解除すれ
ば、容器本体の復元力によって、外気が容器内に吸気さ
れることになる。
【0021】このように、容器本体は、胴部を押圧して
容器を変形せしめることによって泡状液体を放出し、押
圧を解除した場合に外気を吸気するものであるから、こ
の操作がスムーズに行われるためには、変形した容器本
体が速やかに元の形状に回復するような材質で構成され
ているものでなければならない。このような容器を構成
し得る樹脂としては、たとえば、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニ
ル、およびこれらの積層体などの熱可塑性樹脂によって
成形されたものが好適に使用され、壁面は透明のもので
も不透明のものでも良いが、内容量をある程度目視でき
るようにするためには、着色または無着色で、透明ない
し半透明のものが好ましい。
【0022】吸気の機構は、泡状液体の放出機構とは反
対に、第2筒状部に嵌挿されている第2チェックバルブ
機構が機能することになる。すなわち、容器内が負の状
態から正の状態に回復しようとすれば、第1チェックバ
ルブ機構のボールはチェックバルブ機構内面で面接触す
ることになり、流体の流通を阻止することになる。その
一方で、第2チェックバルブ機構のボールは吸気に押し
上げられてチェックバルブ機構内面で点接触することに
なり、接触点以外の部分で吸気が吸入される。吸気は、
泡状液体で充満している第1チェックバルブ機構内を通
過することがないため、通過障害のない第2チェックバ
ルブ機構からパイプ31を通って容器内のエアスペース
に直接送り込まれることになる。したがって、吸気が液
体内を通過することもないため、容器内の液体が泡立
ち、エアスペースを少なくして泡状液体の放出に支障を
もたらすことがない。
【0023】さらに、本考案者の知見によれば、外キャ
ップの先端部13内面に、容器の内方に位置する開口部
全面に網目状のスクリーン11を配置したアダプター1
2を嵌挿することにより、容器胴部を押圧した時のチェ
ックバルブ機構のシール効果が一層優れたものとなり、
チェックバルブ機構からの空気の漏洩はなく、内部から
の空気は、ツイストキャップ内の網目状のスクリーン5
1へ集中するために、第1段階の泡化が好適に行われ、
さらに、アダプター部のスクリーン11で微細な泡化が
行われ、全体としてクリーミーな泡状液体の放出ができ
るようになる。
【0024】また、前記アダプターの開口先端の形状を
小孔のものにすることにより、泡状液体を飛ばすことが
可能になり、塗布面に近付けないような場所や、狭い溝
状の場所にも噴射することが可能になるし、開口形状を
横長のものにすることにより幅広い面に塗布することが
できるなど、塗布対象物の状態や形状に応じて任意の開
口形状を設定することができる。外キャップ先端の開口
の形状は、特に限定されるわけではないが、泡状液体を
壁面に好適に放出するために、たとえば、図1に示され
るように斜め上方に開口して形成することが好ましい。
【0025】また、外キャップの全体形状も、泡状液体
をスムーズに放出し得るものであれば良く、たとえば、
全体としてドーム型の形状などに形成されることが容器
のデザイン感覚として好ましい。また、キャップを構成
する素材は、容器本体との係合、ならびに内キャップ、
外キャップの係合を気密的に構成されることが必要であ
ることから、たとえば、ポリプロピレン、ポリエチレン
などの熱可塑性樹脂が好適に使用される。
【0026】本考案において、泡状液体の放出、ならび
にそれに続く吸気という正反対の操作がスムーズに実施
し得るのは、前述したように、キャップ内に組み込ん
だ、それぞれ正反対の機能を有する2個のチェックバル
ブ機構によるものであることが理解されるであろう。こ
れによって、倒立状態での使用において、泡状液体の放
出ならびに容器本体の形状回復による吸気操作がスムー
ズに行え、かつ、液垂れを生じることなく、微細な泡体
を、任意の塗布面に、任意の状態で噴射することができ
るという機能は、卓越した効果として認識されるであろ
う。
【0027】
【考案の効果】本考案によれば、外圧によって変形可能
な容器本体に、外キャップと内キャップからなるツイス
トキャップが螺着された泡状液体絞り出し容器におい
て、内キャップ内にそれぞれ相反する方向へ空気の流通
をつかさどる2個のチェックバルブ機構を配置すること
によって、泡状液体放出後の外気の吸気に際して、空気
が液体と接触することがないため、送り込まれる泡体で
エアスペースが充満することもなく、倒立状態での使用
に際して、泡状液体の放出ならびに吸気操作がスムーズ
に実施することができ、しかも、容器内部からの液体が
液垂れ現象として外部に漏出することがなく、泡状液体
の放出を行うことができる。また、外キャップの開口内
面に、網目状のスクリーンを設けた場合には、泡状液体
をより一層微細にすると共に、アダプターの開口形状
を、たとえば小孔のものに形成した場合には発生した泡
状液体を飛ばすことができるようになり、容器が接近で
きない場所や溝状の対象物に泡状液体を好適に放出する
ことが可能になるという効果を達成することができるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の泡状液体絞り出し容器のツイストキャ
ップの一実施例を示す縦断面図である。
【図2】本考案の泡状液体絞り出し容器を使用状態を示
す図である。
【図3】本考案の泡状液体絞り出し容器のツイストキャ
ップにおける第2チェックバルブ機構の底面図である。
【符合の説明】
1 外キャップ 2 内キャップ 3 パイプジョイント 4 容器本体 5 スクリーンを配置した管状部材 6a 第1チェックバルブ機構 6b 第2チェックバルブ機構 11 アダプタースクリーン 12 アダプター 13 外キャップ開口部 14 環状隔壁 21 内キャップの容器本体との螺合部 22 内キャップ天板部 23 内キャップの突出部 24 内キャップの螺着部 25 第1筒状部 26 内キャップ側壁面 27 内キャップの吸気用開口 28 第2筒状部 31 パイプ 41 容器本体の首部 42 エアスペース 43 容器内容物 51 スクリーン 61 チェックバルブのボール 62 チェックバルブ機構の開口部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外圧によって変形可能な容器本体に、外
    キャップと内キャップからなるツイストキャップが螺着
    された泡状液体絞り出し容器において、該内キャップ
    は、下方に延びる周壁内面に形成された螺合部を介して
    容器本体の首部と螺合されており、内キャップには、天
    板部の略中央部から上方に伸びその上端部近辺で側面に
    開口を有するとともに天板部を介して下方に延設された
    第1筒状部と、天板部の第1筒状部と内キャップ側面と
    の間に吸気用の開口を有する第2筒状部が形成され、第
    1筒状部の内面には、上方に網目状のスクリーンを配置
    した管状部材と、更にその内面に、内部に上下動自在に
    構成されたボールを有する管状部材であって、上方の開
    口近辺で該ボールと点接触し、下方の開口近辺で該ボー
    ルと面接触する第1チェックバルブ機構が嵌挿され、前
    記第2筒状部には、内部に上下動自在に構成されたボー
    ルを有する管状部材であって、上方の開口近辺で該ボー
    ルと面接触し、下方の開口近辺で該ボールと点接触する
    第2チェックバルブ機構が嵌挿されており、前記第1お
    よび第2チェックバルブ機構の下方開口内面には、容器
    下方に伸びる気体流通用の1本のパイプを内挿したパイ
    プジョイント部材が嵌挿されていることを特徴とする泡
    状液体絞り出し容器。
  2. 【請求項2】 前記第1チェックバルブ機構と第2チェ
    ックバルブ機構とが合体されている請求項1記載の泡状
    液体絞り出し容器。
  3. 【請求項3】 外キャップの先端部内面に、網目状のス
    クリーンを有するアダプターを嵌挿した請求項1記載の
    泡状液体絞り出し容器。
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