JPH0122563Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシエービングクリーム等の泡出し器に
係り、特に泡出し孔に目の細かい網を張り、泡を
細泡化することにより泡持ちのよい泡を出し得る
ようにした泡出し器を提供することを目的とす
る。

以下添付図面を参照して本考案の一実施例を説
明する。図において１はプラスチツク等よりなる
可撓性容器、２は該容器１の口部３に装着された
筒状キヤツプである。即ち、キヤツプ２の下半大
径部の内周面には螺溝が凹設され、該螺溝を前記
口部３外周面に突設した螺条に螺合することによ
り容器１に装着される。

前記キヤツプ２の上半部は小径部で、先細りの
テーパー部とその先端から延出された径に変化の
ない受け筒４からなり、テーパー先端部には小径
の泡出し孔５を設け、またテーパー部基部からは
前記大径部とで容器口部３を挾むように垂環６を
垂設し、該垂環６下端内面に突条７を周設し、そ
して中途の段部下面に前記口部３上端面に当接す
る断面Ｖ字形の環状突起８が突出してある。

前記キヤツプ２のテーパー状筒体部下半内面に
は、外周が同形の通気性を持つ多孔性筒状体９が
その外面の中途段部を前記突条７に係止させ且つ
上端部をキヤツプ２内面に喰込ませて移動しない
よう固定して内設してある。該多孔性筒状体９の
上端開口部には断面凸形の通気性を持つ多孔性栓
体１０をその段形部で出口方向に抜け出ないよう
に密栓し、さらに該多孔性筒状体９胴部には前記
多孔性栓体１０に当接連通して容器１内下方に垂
下するパイプ１１を内設している。しかして本考
案では、前記泡出し孔５を塞ぐように、該泡出し
孔５外面部に目の細かい網１２を張り、該網１２
をキヤツプ先端の受け筒４に嵌栓した網止め栓１
３により固定している。尚、前記多孔性筒状体９
は細かい粒子の焼結体で、一方多孔性栓体１０は
粗い粒子の焼結体で構成され吸気作用が良好に行
なわれるようにしている。

上記構成において、可撓性容器１を把持しその
胴部を圧搾すれば、内容液１４はＡ矢の如くパイ
プ１１を通り多孔性栓体１０に押し出される。こ
のとき、前記圧搾により同時に容器１内空気もＢ
矢の如く多孔性筒状体９及び多孔性栓体１０を通
り圧出され、該多孔性栓体１０部において圧出さ
れた内容液１４と空気とが撹拌され且撹乱される
ことから内容液１４は泡状となつて多孔性栓体１
０部から注出される。ここで、多孔性栓体１０は
多孔性筒状体９開口部に密栓、つまり換言すれば
多孔性筒状体９は多孔性栓体１０に外嵌してある
ので、発泡時空気は内容液１４にその周りから均
等に注気されることになり、効率よくかつ均質で
キメ細かな泡が発泡できる。しかして、この泡は
泡出し孔５において目の細かい網１２を経て外部
に押し出されるので、外部には更に細泡化された
細かい泡が注出されることになる。尚、泡注出が
終れば、注出量に見合つた量の空気が主として多
孔性栓体１０から容器１内に吸気される。

よく知られているように、この種泡は細かい程
潰れにくく、つまり泡持ちがよく比較的長い時間
泡状態を保ち、しかも小粒なので十分密着し、所
謂タレ落ちがないことからシエービングクリーム
等に適しており、さらにキメが細かいので感触的
にも優れている。

上記実施例において、網止め栓１３を装脱可能
に嵌栓しておけば、網１２の取出しが可能なので
目詰まりに対処でき、又取換えも可能となる。
又、キヤツプ２を容器口部３に装着したとき、該
キヤツプ段部下面の環状突起８が口部３上端面に
圧接することから容器１の気密性が確保でき、し
かも通気用の多孔性筒状体９は多孔性栓体１０に
外嵌させて設けてあるので、効率よくかつ均質で
キメ細かな泡立ちが期待できる。又上述ではシエ
ービングクリームについて説明したが、これに限
らず洗剤等の各種泡出しに適用できることはいう
までもない。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案実施例の泡出し器の要部縦断
面図である。 １……可撓性容器、２……キヤツプ、９……多
孔性筒状体、１０……多孔性栓体、１２……網。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先端部に泡出し孔５を有して可撓性容器１の口
   部３に気密に装着された筒状キヤツプ２に目の細
   かな多孔性筒状体９を内設し、該多孔性筒状体９
   の先端開口に目の粗い多孔性栓体１０を密栓する
   と共に該多孔性栓体１０に連通して容器内下方に
   垂下するパイプ１１を前記多孔性筒状体９に内設
   し、更に前記キヤツプ２の泡出し孔５に目の細か
   い網１２を張つたことを特徴とする泡出し器。