JPS6242786Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、スクイズフオーマーに係る。

従来、弾性変形可能なスクイズ容器の口部に発
泡栓を装備して成るスクイズフオーマーがある。

このフオーマーは、スクイズ容器の中に所要の
液体を収容して圧搾することにより、その液体を
発泡栓で泡化させつつ噴出するものであり、ま
た、発泡栓は、通常、噴出流路に多孔性部材を有
し、該多孔性部材に容器内の液体と空気とが同時
に通過することにより、双方を混合し、泡化す
る。

噴出後は、その圧搾を放すことにより、スクイ
ズ容器を自体の弾性で復元させ、外気を吸入させ
る。

ところで、この種のフオーマーは、一般に、倒
立させて泡の噴出を得るようになつており、その
ために、空気供給用のパイプを発泡栓から液体中
へ深く垂下させている。

従つて、泡を噴出させる当初、倒立によりパイ
プの先端が空気中に露出しても、パイプ中に液体
が残留するので、これが空気に先行して発泡栓へ
と流れることになり、この分が液のままで発泡栓
から流出する。

本案は、斯る不都合を除去し、当初から良好な
泡を噴出させようとするものである。

以下、図示の実施例について説明する。

第１図は、実施の一例であり、弾性変形可能な
スクイズ容器１の口部１１に発泡栓２を着脱自在
に螺着し、該発泡栓から給気用のパイプ３を垂設
している。

スクイズ容器１は、合成樹脂製であり、胴部１
２を弾性変形可能に肉薄に形成し、上端の口部１
１の外周に螺条１３を周設している。

発泡栓２は、上記口部１１へ螺着する栓本体２
１と、該栓本体に装備した発泡部材２２及び液留
め装置２３とから成る。

栓本体２１は、合成樹脂製であり、周壁２１１
の内周に螺条２１２を形成して上記口部１１へ螺
着し、頂壁２１３の中央から上方へ噴出筒２１４
を突設すると共に、下方へ該噴出筒に連通させて
小さな嵌合筒２１５を突設し、噴出筒内下部に下
向き段部２１６を形成している。

発泡部材２２は、網または不織布から成り、周
縁を上記下向き段部２１６と液留め装置２３の下
記案内筒２３１の上端とで挟持し、横設してい
る。

液留め装置２３は、合成樹脂製であり、液体及
び空気の流路を形成する案内筒２３１の上端部を
上記嵌合筒２１５乃至噴出筒２１４の下部の内側
へ嵌着して垂下し、該案内筒には、中途部に液孔
２３２を、また、下端面にパイプ嵌合孔２３３を
形成し、筒内にキヤツプ状の液留め部材２３４を
装備している。

該液留め部材２３４は、下縁部を案内筒２３１
内下部に嵌合固定して、パイプ嵌合孔２３３へ開
口し、その下縁部より以上において、案内筒２３
１との間及び発泡部材２２との間に間隔をもたせ
て、液孔２３２から発泡部材２２に至る流路２３
５を形成し、また、下部に該流路２３５に開通す
る空気孔２３６，２３６を穿設している。

なお、液孔２３２と空気孔２３６，２３６と
は、良好な泡を得るために必要な流量が得られる
よう設定される。パイプ嵌合孔２３３は、内径を
大小３段に形成して、２乃至３様のパイプを嵌合
させるようにしている。パイプ３は、合成樹脂製
であり、上端を上記パイプ嵌合孔２３３に嵌着し
て垂下し、先端をスクイズ容器１の底近くにまで
伸出させている。

次に、第２図は、他の実施例であり、この場合
は、第１図のものにおいて、案内筒２３１をやや
短くすると共に、径を上端部から下端部へと大、
中、小の３段に形成し、その上端部を嵌合筒２１
５の外側に嵌着しており、上端部と中途部との境
の上向き段部２３７により、嵌合筒２１５の下端
面とで発泡部材２２を挟持している。

また、液留め部材２３４をその案内筒２３１の
中途部に内装させ、該中途部に合わせて径を大き
く且つ長さを短く形成し、空気孔２３６，２３６
を液留め部材下縁に設けた切欠きにより構成して
いる。

如上の構成であるから、スクイズ容器１内に所
要の液体を収容して、倒立させると、液体が上下
処を異にして、発泡栓２の液孔２３２が液中に没
すると共に、パイプ３の先端が空気中に露出す
る。また、この状態で、パイプ３中に残つた液体
が液留め装置２３へと流下して、液留め部材２３
４に受け留められ、流出が阻止される。

次に、スクイズ容器１の胴部１２を圧搾する
と、胴部の弾性変形に伴い内圧が増大し、液体が
液孔２３２を通つて液留め装置２３に入り、流路
２３５を経て発泡部材２２へ送られ、また、空気
がパイプ３を通つて液留め装置２３に入り、液留
め部材２３４から空気孔２３６，２３６を通り流
路２３５を経て発泡部材２２へ送られ、発泡部材
において双方が混合されて泡となり、栓本体２１
の噴出筒２１４から噴出する。

圧搾したスクイズ容器１を放すと、弾性変形し
た胴部１２が自体の弾性により復元し、外気を吸
入する。

液留め部材２３４に留つた液体は、正立姿勢に
戻つた際、パイプ３へと流下する。

本案によれば、倒立に際してパイプ３内に残つ
た液体が液留め装置２３に受け止められ、従つ
て、外部へ液のままで流出することがなく、当初
から極めて良好な泡を噴出させることができる。

構造並びに製作簡単で安価に提供でき、実用上
極めて有益である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、一例の、第
２図は、他の例の縦断側面図である。 １……スクイズ容器、２……発泡栓、３……パ
イプ、２１……栓本体、２２……発泡部材、２３
……液留め装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 弾性変形可能なスクイズ容器１の口部１１に発
   泡栓２を装着し、該発泡栓からスクイズ容器内へ
   給気用のパイプ３を垂下したスクイズフオーマー
   において、発泡栓２に倒立時にパイプ３中の液体
   を受け止める液留め装置２３を付設したことを特
   徴とするスクイズフオーマー。