JPS6313808Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、スクイズフオーマーに係る。

従来、弾性変形可能なスクイズ容器の口部に発
泡栓を装備して成るスクイズフオーマーがある。

このフオーマーは、スクイズ容器の中に所要の
液体を収容して、そのスクイズ容器を圧搾するこ
とにより、その液体を発泡栓で泡化させつつ噴出
するものであり、また、発泡栓は、通常、噴出流
路に多孔性部材を有し、該多孔性部材に容器内の
液体と空気とが同時に通過することにより、双方
を混合し、泡化する。

噴出後は、その圧搾を放すことにより、スクイ
ズ容器を自体の弾性で復元させ、外気を吸入させ
る。

しかし、この外気の吸入は、上記多孔性部材を
介して行うので、吸気抵抗が高くてかなりの時間
を要し、連続的に複数回の噴出を得る場合等に
は、甚だ不便である。

本案は、斯る欠点を除去しようとするものであ
る。

以下、図示の実施例について説明する。

図示のものは、スクイズ容器１の口部１１に発
泡栓２を着脱自在に螺着し、該発泡栓からスクイ
ズ容器内底部近傍までパイプ３を垂下させてい
る。

スクイズ容器１は、合成樹脂製であり、上端の
口部１１の外周に螺条１２を周設し、胴部１３を
弾性変形可能に肉薄に形成している。

発泡栓２は、上記口部１１へ螺着した栓本体２
１と、該栓本体に内装した多孔性部材２２、吸気
弁２３及び液体・空気案内部材２４から成る。

栓本体２１は、合成樹脂製であり、螺条２１２
を有して上記口部１１へ螺着する周壁２１１を設
け、該周壁の上端に連ねた頂壁２１３から噴出筒
２１４を起立し、該噴出筒には、中央の噴出路２
１５に並行させて小径の吸気路２１６を形成して
いる。

多孔性部材２２は、多孔質の焼結体から成り、
キヤツプ状に形成して、上半部を上記噴出路２１
５へ下方から嵌入している。

吸気弁２３は、内圧の負圧化で開となる逆止弁
であり、液体・空気案内部材２４から上記吸気路
２１６内へ嵌挿する筒状の弁室２３１を一体に突
設し、該弁室の上端に弁孔２３２及び弁座２３３
を設けると共に、下端に玉受け２３４を設け、弁
室内に玉弁２３５を可動に内装している。

液体・空気案内部材２４は、合成樹脂製であ
り、栓本体２１の頂壁２１３内面に嵌合固定する
板状基部２４１の上面中央から上記噴出路２１５
に連結する短筒２４２を突設して、該嵌合筒内に
多孔性部材２２の下半部を嵌合させ、且つ、該嵌
合筒の上端を一部切欠いて、多孔性部材２２へ通
じる通液孔２４３を形成し、また、板状基部２４
１には、一端部でその通液孔２４３をスクイズ容
器１内へ連通させる通液口２４４を形成し、上記
弁室２３１を板状基部２４１の適所から起立させ
ている。

更に、液体・空気案内部材２４は、板状基部２
４１から空気案内筒２４５を垂設すると共に、該
空気案内筒を上記短筒２４２及び弁室２３１へ開
通させ、また、板状基部２４１から空気案内筒２
４５を包むこれより大径の液留めチヤンバ２４６
を垂設し、該液留めチヤンバの底部に空気案内筒
と位置を異にして垂設し開通する嵌合小筒２４７
を設けている。

パイプ３は、合成樹脂製であり、上端を上記嵌
合小筒２４７に嵌着して垂下し、下端がスクイズ
容器１の底近くにまで伸出している。

如上の構成であるから、スクイズ容器１内に発
泡用液体を収容し、倒立させてそのスクイズ容器
１を圧搾すると、液体が発泡栓２において、通液
口２４４、通液孔２４３を経て多孔性部材２２に
流入し、また、吸気弁２３が閉じて、スクイズ容
器１内の空気がパイプ３、空気案内筒２４５を経
て多孔性部材２２に流入して、該多孔性部材にて
液体に空気が混入され、泡となつて噴出筒２１４
から噴出する。

ところで、倒立前には、パイプ３内に液体が入
つているが、このパイプ内の液体は、倒立の際に
液留めチヤンバ２４６内に受け止められ、多孔性
部材２２へは送られない。この液留めチヤンバ２
４６で受け止められた液体は、正立姿勢に戻ると
同時にスクイズ容器１内へ流下する。

泡の噴出後、スクイズ容器１の圧搾を放すと、
変形したスクイズ容器は、自体の弾性により復元
し、この際、吸気弁２３が開いて、外気を吸入す
る。

本案によれば、吸気弁２３を有するので、外気
を抵抗なく速かに吸入でき、連続的に複数回の噴
出を得る場合等には、可及的速かに操作できて、
頗る便利重宝である。また、板状基部２４１から
空気案内筒２４５を垂設し、該空気案内筒を包む
これより大径の液留めチヤンバ２４６を板状基部
２４１から垂設したから、使用時に倒立状態でス
クイズ容器１を圧搾すると、パイプ３内の液体が
液留めチヤンバ２４６で受け止められて、多孔性
部材２２へ送られるのが阻止され、よつて、多孔
性部材２２に液体が過剰に供給されて、噴出筒２
１４から液体が洩れ出ることを防止できる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例の縦断側面図である。 １……スクイズ容器、２……発泡栓、３……パ
イプ、２１……栓本体、２２……多孔性部材、２
３……吸気弁、２４……液体・空気案内部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 弾性変形可能なスクイズ容器１に発泡栓２を装
   着し、該発泡栓を、スクイズ容器の口部１１に嵌
   合した栓本体２１と、該栓本体に内装した多孔性
   部材２２と、栓本体の内部に形成した吸気弁２３
   と、栓本体の下部に装着した液体、空気案内部材
   ２４とから形成し、上記栓本体２１は、スクイズ
   容器の口部１１に嵌合する周壁２１１を設け、該
   周壁の上端に連ねた頂壁２１３から噴出筒２１４
   を起立し、該噴出筒には、中央の噴出路２１５を
   並行させて小径の吸気路２１６を形成し、上記吸
   気弁２３は、吸気路２１６の内部に形成し、更
   に、上記液体、空気案内部材２４は、栓本体２１
   の頂壁２１３内面に嵌合固定する板状基部２４１
   の上面中央から上記噴出路２１５に連結する短筒
   ２４２を突設し、且つ、該短筒の上端を一部切欠
   いて通液孔２４３を形成し、板状基部２４１に
   は、一端部でその通液孔２４３をスクイズ容器１
   内へ連通させる通液口２４４を形成し、板状基部
   ２４１から空気案内筒２４５を垂設すると共に、
   該空気案内筒を上記短筒２４２及び吸気路２１６
   へ開通させ、板状基部２４１から空気案内筒２４
   ５を包むこれより大径の液留めチヤンバ２４６を
   垂設し、該液留めチヤンバの底部に空気案内筒と
   位置を異にして垂設し開通する嵌合小筒２４７を
   設け、上記多孔性部材２２は、上半部を上記噴出
   路２１５へ、且つ下半部を短筒２４２内へ嵌合
   し、上記嵌合小筒２４７に、スクイズ容器１の底
   近くに伸出するパイプ３の上端を嵌着させてなる
   スクイズフオーマー。