JPH0112827Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は嗽薬容器に係り、特に嗽薬容器体と該
嗽薬容器体より一回り大きく、且つ底部をこの容
器体口部のキヤツプ機能としたカツプとで構成
し、常時はこのカツプを倒立状態で嗽薬容器体外
面にかぶせ装着し、外見は一つの容器に見えるカ
ツプ付きの便利な嗽薬容器を提供することを目的
とする。

以下添付図面により本考案実施例を説明する
に、図で１が液状嗽薬を収容した嗽薬容器体、２
がカツプであり、それぞれ合成樹脂材により形成
する。嗽薬容器体１は、円筒状の胴部３下端に彎
曲部４を経て大外径部５を形成し、そして上部
に、胴部３上端からのゆるやかな上すぼまりの肩
部６を経て小径の口頚部７を形成した形状であつ
て、口頚部７外面には螺条８を形成し、また口部
には、小径の注出口９を持つ注出口部材１０を、
垂環１１を口頚部７に嵌挿し且つ鍔１２を口頂面
に掛止めして装着している。

カツプ２は、前記嗽薬容器体１より一回り大き
く、倒立させると該容器体１に相似の形状であ
り、第２図のように周壁１３は下部をゆるやかな
下すぼまり部１４を経て小径筒部１５とし、該小
径筒部下端の底板１６を大きく広げ、また周壁１
３上端を外広がりの彎曲部１７としたもので、正
立状態ではワインカツプに似ており、そして小径
筒部１５内面に前記螺条８に螺合する螺溝１８を
形成している。

上記にて、通常は第１図のように、カツプ２を
倒立状態にて嗽薬容器体１外面部に上方からかぶ
せて螺合装着しておく。このとき、カツプ２の底
板１６が注出口部材１０の注出口９を封止し、肩
部６および胴部３外面と周壁１３内面との間に間
隙が形成され、かつ周壁１３下端面が大径部５上
面に載置される。使用に際しては、第２図のよう
にカツプ２をとり外し、これに水を入れたのち、
このカツプ２内に嗽薬容器体１から適量の嗽液を
たらせばよい。

上記本考案によれば、カツプ付きなので便利で
あり、しかもカツプ２を嗽薬容器体１より一回り
大きく且つキヤツプ兼用とし、常時はこのカツプ
２を嗽薬容器体１にかぶせ装着しているので、大
きさは略容器体１一個分となり取扱いが便とな
り、また外形も体裁がよく、さらにカツプ２内が
汚れない利点がある。また、嗽薬容器体１の外面
と、該容器体に倒立状態で被せたカツプ２の周壁
１３内面との間に間隙を形成したから、カツプ嵌
合状態の容器に何らかの外力が加えられても、カ
ツプ周壁１３が弾性変形して、該カツプ周壁の内
面が嗽薬容器体１外面に接しない限り、その外力
が嗽薬容器体１にまで及ぶことがなく、よつて、
携帯時に何らかの外力によつて嗽薬容器体１が弾
性変形し、該容器体内が高圧化して、嗽薬が漏出
することを防止できる。更に、カツプ２に底板を
形成したから、カツプ２を安定的に正立させるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案嗽薬容器を示し、第
１図は定常時の半部縦断正面図、第２図は使用時
を示す図である。 １……嗽薬容器体、２……カツプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 胴部３上端から肩部６を介して口頚部７を起立
   し、胴部３下部に大外径部５を形成した合成樹脂
   製の嗽薬容器体１と、該容器体の口部を該口部外
   径よりも大外径の底板１６で閉塞させると共に、
   該底板の中央部から垂設した小径筒部１５を上記
   口頚部７外面に螺合させ、更に、該小径筒部下端
   から周壁１３を、上記肩部６および胴部３外面に
   沿つて垂設し、該周壁下端面を上記大径部５上面
   外周部に載置させた倒立状態の合成樹脂製カツプ
   ２とからなり、肩部６および胴部３外面とカツプ
   周壁１３内面との間に間隙を形成したことを特徴
   とするカツプ付き嗽薬容器。