JP2536377B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2536377B2 JP4341419A JP34141992A JP2536377B2 JP 2536377 B2 JP2536377 B2 JP 2536377B2 JP 4341419 A JP4341419 A JP 4341419A JP 34141992 A JP34141992 A JP 34141992A JP 2536377 B2 JP2536377 B2 JP 2536377B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置およびその
製造方法に関し、特に金(Au)を主体とする配線を有
する半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金を主体とする配線は、低抵抗性、高耐
マイグレーション性等の優れた性質により高密度化され
た半導体装置に適合するものとして期待されている。し
かし、金配線には上層絶縁膜との密着性が低いという重
大な欠点がある。そこで、従来よりこの点に関して様々
な提案がなされてきたが、それらは概略以下のものであ
った。 金配線上に密着性のよい絶縁膜を被着する。 −A 無機材料からなる密着層を形成する。 −B 有機材料からなる密着層を形成する。 金配線上に密着性のよい導電性膜を形成する。 −A 選択成長法により金属膜を金配線上に被着す
る。 −B 全面的に金属膜を被着した後、パターニングす
る。
【0003】図4は、Solid State Technology, Dec.,
pp.137-141(1983)において提案された金配線の製造方
法を示す工程断面図である。これは、上記分類で−A
に該当するものである。まず、シリコンからなる半導体
基板301上にシリコン酸化膜より構成される第1絶縁
膜302を熱酸化法あるいはプラズマCVD法により形
成する。続いて、WにTiが10wt%添加されたTi−
W膜より構成される第1導電膜層303をD.C.マグ
ネトロンスパッタ法により成膜し、その上にPd(また
はAu)膜より構成される第2導電膜層304を同様の
手法を用いて形成する。
【0004】次に、フォトリソグラフィ法により第2導
電膜層304上に選択的にフォトレジスト膜を形成し、
これをマスクに電解メッキ法を用いて露出しているPd
(またはAu)膜上に選択的にAuメッキ膜306を形
成する。フォトレジスト膜を除去し、Auメッキ膜30
6をマスクに第2導電膜層304、第1導電膜層303
をエッチング除去して図4の(a)に示すように金配線
を形成する。
【0005】次に、金配線と絶縁膜との密着性を改善す
るために、図4の(b)に示すように、Auとの密着性
が比較的良いとされているプラズマ窒化膜により構成さ
れる密着層312aを配線上に25〜30nmの厚みで
形成し、その上層に厚さ約750nmのプラズマ酸化膜
により構成される第2絶縁膜311を形成する。この場
合、プラズマ窒化膜は、SiH4 /NH3 /N2 =20
5/280/580sccm、300℃、0.23Torr、5
00Wの条件で形成し、プラズマ酸化膜はSiH4 /N
2 O=70/1900sccm、300℃、0.38Torrの
条件で形成する。
【0006】図5は、Proc. of 6th V-MIC, IEEE pp.3
3-39(1989)においてK.Mikagi等が提案した半
導体装置の断面図であって、これは上記の−Aに該当
するものである。この半導体装置を作製するには、図4
の(a)に示した金配線を有する半完成品を得た後、W
6 を原料ソースとし、SiH4 を還元ガスとした選択
W−CVD法により金配線上のみに選択的にタングステ
ンにより構成される密着層312bを形成し、続いてそ
の上層に有機物からなる第2絶縁膜311を形成する。
【0007】上記論文では、上記選択W成長は、コール
ドウオールタイプの反応チャンバを用い、シラン還元法
の場合、温度180〜250℃、WF6 /(WF6 +S
iH4 )=0.4〜0.6、圧力10〜100mTorrの
条件の下で行うことがW成長の選択性、膜質等の面から
好ましいとしている。
【0008】選択成長法による密着性改善手段としては
以下の手法も考えられる。 WF6 のSiH4 による還元法に代え、WF6 をH
2 ガスによって還元してWの密着層を形成する。 無電解メッキ法を用いる。例えば、無電解Niメッ
キの場合、前処理としてPdCl2 溶液に浸漬した後、
硫酸ニッケルを主成分とし、還元剤にジメチルアミンボ
ラン、これにpH安定剤などの添加剤を加えたほぼ中性
のpHを有する、恒温保持した無電解メッキ液中に浸漬
する。
【0009】図6は、上記分類の−Bに関するものと
して、K.Haberle等が Proc. of 5th V-MIC Co
nf., IEEE, pp.117-124 において提案した半導体装置の
断面図である。これは、金メッキ膜306上に、絶縁膜
との密着性を高める導電性被膜としてCrからなる密着
層312cを被着し、その上層に第2絶縁膜311を形
成するものである。上記論文にはまた、金配線上に有機
のカップラ材を被着して密着性を高めること(上記−
Bに該当)も記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記各従来例は、それ
ぞれ次のような問題点を有する。プラズマ窒化膜を密着
性改善用絶縁膜に使用した場合、必ずしも十分な密着性
が得られず、また製造工程中の熱履歴や使用中の経時変
化により絶縁膜/金配線間での剥がれを生ずる可能性が
あるため、配線の多層化を高い製造歩留りで実現するこ
とは困難でありまた製品の長期信頼性も得にくい。さら
に絶縁膜の比誘電率が増加するため、層間容量も増加し
て半導体装置の特性が低下する。
【0011】密着層として有機絶縁膜を用いた場合、必
然的に第2絶縁膜は有機膜となるが、有機絶縁膜を用い
た半導体装置は、現在の半導体製造プロセスとの整合性
がよくないため、設計の自由度が下がり、また量産性に
欠ける欠点がある。
【0012】金配線表面にCVD法や無電解メッキ法を
用いた選択成長法により密着金属層を形成する場合、厳
格な工程管理が必要となり、その上工程管理を厳しくし
ても密着金属の成長が非選択になる可能性がある。その
場合、配線間ショートが発生し製造時の歩留りが低下す
る。金配線上層にCrなどの密着金属を形成する場合、
形成に要する工程数が多いため、製造コストが増加する
などの不利益を生じる。また金配線形成後にCrなどの
密着金属層を形成しパターニングを行う場合(−Bの
場合)、目合わせ精度や加工精度の問題から微細な配線
への適用が困難となる。
【0013】よって、本発明の目的とするところは、第
1に、熱履歴や経時変化による、金配線からの剥がれの
生じることのない密着手段を提供することであり、第2
に、密着性膜による配線間の短絡を防止することであ
り、第3に、簡単な手法により密着性膜を形成しうるよ
うにすることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
半導体基板上に第1の絶縁膜が形成され、該第1の絶縁
膜上にAuを主体とする、1乃至複数層の配線が形成さ
れ、該配線の上面および側面が解離吸着による吸着金属
薄層によって被覆され、配線層間および最上層配線上に
第2の絶縁膜が設けられている。
【0015】また、その製造方法は、半導体基板上に第
1の絶縁膜を介してAuを主体とする配線を形成する工
程と、WまたはMoのハロゲン化物ガスと接触させ、前
記配線の表面に解離吸着により吸着金属薄層を形成する
工程と、酸素を含む雰囲気中に曝して、前記第1の絶縁
膜上に付着したハロゲン化物を酸化物に変換する工程
と、非酸化性雰囲気中で熱処理を施して、前記吸着金属
薄層を安定化させる工程と、前記配線上を含む全面を第
2の絶縁膜で被覆する工程と、を含んでいる。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1、図2は、本発明の第1の実施例の製
造方法を説明するための工程断面図である。まず、図1
の(a)に示すように、半導体基板101上にシリコン
酸化膜より構成される第1絶縁膜102を熱酸化法ある
いはSiH4 とN2 Oを用いたプラズマCVD法により
厚さ約500nmに形成する。
【0017】続いて、WにTiが10wt%添加されたT
i−W膜より構成される第1導電膜層103をD.C.
マグネトロンスパッタ法により、成膜パワー1.0〜
4.0kW、成膜圧力2〜10mTorrの条件の下、10
0〜200nmの厚みに形成する。さらにTi−W膜上
にAu膜より構成される第2導電膜層104を同様の手
法を用いて、成膜パワー0.2〜1.0kW、成膜圧力
2〜10mTorrの条件の下、10〜50nmの厚みに形
成する。この第2導電膜層はAu膜に限らず、他にP
d、Pt等の金属であってもよい。第1導電膜層103
は、後工程で形成するAuメッキ膜や第2導電膜層の能
動領域への拡散を防止するバリアメタルとして設ける
が、下層に存在する第1絶縁膜との間の密着をとる層と
しても機能する。第2導電膜層104は、Auメッキ膜
をメッキ法により形成する際の、メッキ電流供給路の確
保、メッキ膜の安定した成長、Auメッキ膜と第1導電
膜層との間の密着性の改善および第1導電膜層表面のメ
ッキ液からの保護を目的として形成されたものである。
【0018】次に、図1の(b)に示すように、g線あ
るいはi線を用いたフォトリソグラフィ法により、10
00〜2000nmの厚みを有するフォトレジストより
構成されるマスク膜105をAu膜(104)上に形成
する。次いで電解メッキ法を用いて露出したAu膜上に
選択的に500〜1500nmの厚みのAu膜106を
形成する。電解金メッキに用いるメッキ液は、硫酸金ナ
トリウムと硫酸を主成分とし、これに平坦化剤、pH安
定化剤等の添加剤が添加されたものを使用する。このメ
ッキ液は通常1リットル当たり約10gの金を含有する
非シアン系の溶液で、中性に近いpH(6.0〜8.
0)を有している。実際のメッキはメッキ温度35〜6
5℃、電流密度1〜4mA/cm2 の条件の下で行う事
が膜質、均一性の観点から見て望ましい。またシアン系
の電解金メッキ液での金メッキ膜形成も可能である。
【0019】次に、図1の(c)に示すように、有機溶
剤を用いた湿式剥離法あるいは酸素プラズマを用いたア
ッシング法によりマスク膜105を除去する。次いでA
uメッキ膜106をエッチングマスクとして露出した第
2導電膜層104をエッチングし、続いて露出した第1
導電膜層103をエッチングしてAuメッキ膜を主体と
した配線を形成する。ウエットエッチング法により第1
導電膜層および第2導電膜層を除去する場合、Au膜
は、濃度10〜20重量%の王水、温度25〜50℃の
もとでエッチングするかあるいはNH4 I/I2 溶液で
エッチングする。Ti−W膜は、濃度20〜100%の
過酸化水素水で25〜45℃の条件の下エッチングす
る。ドライエッチング法により第1導電膜層および第2
導電膜層を除去しようとする場合には、Arガスをミリ
ングソースとしたイオンミリング法やイオンミリング法
にCF4 、SF6 等のフッ素系ガスを使用した反応性イ
オンエッチング法を組み合わせた方法を用いる。さらに
不活性雰囲気あるいはフォーミングガス中、300〜4
00℃で30〜60分程度の熱処理を施し、配線構造の
安定化をはかる。
【0020】続いて、図2の(a)に示すように、半導
体基板を反応チャンバ107内に載置し、150〜40
0℃、圧力200mTorr〜数Torrの条件の下で、WF6
ガスより構成されるタングステン系ガス108の雰囲気
に5分〜10分の間曝らす(以下、この種処理を吸着処
理と呼ぶ)。吸着処理中にWF6 ガス分子は金表面に吸
着し、金膜中に存在する自由電子との間に生じたエネル
ギーの授受作用によりFを解離して吸着タングステン層
109を形成し、金表面で金との間で金属結合を形成す
る。そしてFは飛散する。しかしながら形成された吸着
タングステン層はSiH4 やH2 により還元されたもの
とは異なり、数〜10nmと極めて薄く、下地との結合
力も弱い、構造的に不安定なものである。この吸着層の
膜厚を厚くしたい場合、吸着処理時のタングステン系ガ
ス分圧および処理温度を増加させてやる必要がある。露
出している第1絶縁膜102上へのWF6 の吸着速度は
金表面への吸着速度と比較して非常に遅いため、吸着量
は金上よりもはるかに少ない。しかもその吸着状態が金
上とは異なり、自由電子が存在しない第1絶縁膜との間
ではエネルギーの授受が行われないため、WF6 の吸着
状態が保持される。
【0021】その後、図2の(b)に示すように、大気
中に曝らす。すると絶縁膜上のWF6 は(フッ化物より
も酸化物のほうが自由エネルギーが小さいため)、Fを
解離して酸素と結合してタングステン酸化物110とな
る。しかし、金配線上の吸着タングステン層は金との間
に金属結合を生じているため酸化されない。この第1絶
縁膜102上に形成されたタングステン酸化物は絶縁物
質であるため配線間ショートの原因となることはない。
その後さらに非酸化雰囲気中で、300〜400℃の熱
処理を行い、吸着タングステン層を安定化させる。
【0022】然る後、図2の(c)に示すように、配線
上にSiH4 とN2 OをソースとしたプラズマCVD法
によりシリコン酸化膜からなる第2絶縁膜111を50
0〜1000nmの厚みに形成する。この第2絶縁膜は
必ずしもシリコン酸化膜である必要はなく、層間容量の
低減に有効な比誘電率の小さなポリイミドなどの有機系
材料を用いて形成してもよい。
【0023】上述の方法で製造した半導体装置は、金配
線周囲に薄いW膜が形成されているため、絶縁膜との密
着性も良好で熱履歴により剥がれを生じることがないの
で、配線の多層化が可能となる。また、吸着処理中に非
選択の吸着がなされてもW酸化物は絶縁性であるため、
配線間ショートの原因とはならず、歩留りが低下する事
はない。なお、本発明はMOS型、バイポーラ型のいず
れのタイプの半導体装置に対しても適用しうるものであ
り、また、半導体基板もシリコンに限定されるものでは
なく、GaAs等他の材料のものであってもよい。
【0024】次に、図3を参照して、本発明の第2の実
施例について説明する。図3は、本発明の第2の実施例
を製造工程順に示した断面図である。第1の実施例と同
様の手法および材料を用いて、半導体基板201上に第
1絶縁膜202を設け、その上に、第1導電膜層20
3、第2導電膜層204および金メッキ膜206より構
成される配線を形成した後、図3の(a)に示すよう
に、反応チャンバ207内に載置し、チャンバ内で、3
00〜500℃、圧力400mTorr〜数Torrの条件の
下、WCl6 ガスからなるタングステン系ガス208雰
囲気中で5分〜10分間の吸着処理を行う。WCl6
融点が275℃であり、WF6 の融点と比較して高いた
め(WF6 は常温で液体)、本実施例では、第1の実施
例の場合よりも高い吸着処理温度が要求されることにな
る。吸着処理中にWCl6 は、金表面に吸着し、金膜中
の自由電子との間に生じたエネルギーの授受作用により
Clを解離して吸着タングステン層209となり、金表
面で金との間で金属結合を形成する。そしてClは飛散
する。しかしながら形成された吸着タングステン層はS
iH4 やH2 により還元されたものとは異なり、極めて
薄く、下地との結合力が弱い、構造的に不安定なもので
ある。この吸着層の膜厚を厚くしたい場合、吸着処理時
のタングステン系ガス分圧および処理温度を増加させて
やる必要がある。露出している第1絶縁膜202上への
WCl6 の吸着速度は金表面への吸着速度と比較して非
常に遅いため、第1絶縁膜上への吸着量は金上よりもは
るかに少ない。しかもその吸着状態が金膜上とは異な
り、自由電子が存在しない第1絶縁膜との間ではエネル
ギーの授受が行われないために、WCl6 の吸着状態が
保持される。
【0025】その後、図3の(b)に示すように、大気
中に曝らす。すると、絶縁膜上のWCl6 は(塩化物よ
りも酸化物のほうが自由エネルギーが小さいため)、C
lを解離して酸素と結合してタングステン酸化物210
となる。しかし、金配線上の吸着タングステン層は金と
の間に金属結合を形成しているため酸化されない。この
第1絶縁膜上に形成されたタングステン酸化物は絶縁物
質であるため配線間ショートの原因となることはない。
さらに非酸化雰囲気中、300〜400℃の熱処理を行
い、吸着タングステン層を安定化させる。
【0026】続いて、図3の(c)に示すように、配線
上にSiH4 とN2 OをソースとしたプラズマCVD法
によりシリコン酸化膜より構成される第2絶縁膜211
を500〜1000nmの厚みに形成する。上述の方法
で製造した半導体装置は、第1の実施例の場合と同様の
効果を有する。
【0027】続いて、本発明の第3の実施例について説
明する(図面は、他の実施例の場合とほぼ同様であるの
で、適宜図1、図2を参照することにして、その記載は
省略する)。第1の実施例の場合と同様の手法により、
図1の(c)に示すように、半導体基板101上に金メ
ッキ膜106からなる配線を形成した後、図2の(a)
に示すように、反応チャンバ107内に載置する。
【0028】反応チャンバ内で、100〜400℃、圧
力200mTorr〜数Torrの条件の下、MoF6 ガスより
構成されるモリブデン系ガス雰囲気中で5分〜10分間
の吸着処理を行う。MoF6 は沸点がおよそ34℃であ
り、沸点が17℃のWF6 と比較して若干高いため、第
1の実施例の場合よりも吸着処理温度を少し上げる必要
がある。吸着処理中にMoF6 は金表面に吸着し、金膜
中の自由電子との間に生じたエネルギーの授受作用によ
りFを解離し吸着モリブデン層を形成し、金表面で金と
の間で金属結合を形成する。しかし、形成された吸着モ
リブデン層は、SiH4やH2 により還元されたものと
は異なり、極めて薄く、下地との結合力が弱い、構造的
に不安定なものである。この吸着層の膜厚を厚くしたい
場合、吸着処理時のモリブデン系ガス分圧および処理温
度を増加させてやる必要がある。
【0029】露出している第1絶縁膜上へのMoF6
吸着速度は金表面への吸着速度と比較して非常に遅いた
め、吸着量は金上よりもはるかに少ない。しかもその吸
着状態が金膜上とは異なり、自由電子が存在しない第1
絶縁膜との間ではエネルギーの授受が行われないために
MoF6 の吸着状態が保持される。
【0030】吸着処理終了後、基板を大気中に曝らす
〔図2の(b)参照〕。すると絶縁膜上のMoF6
(フッ化物よりも酸化物のほうが自由エネルギーが小さ
いため)、Fを解離し酸素と結合してモリブデン酸化物
となる。しかし、金配線上のモリブデン吸着層は、金と
の間に金属結合が生じているため酸化されない。この第
1絶縁膜上に形成されたモリブデン酸化物は電気伝導性
が極めて低いため配線間ショートの原因となる事はな
い。さらに非酸化雰囲気中、300〜400℃の熱処理
を行い、吸着モリブデン層を安定化させる。
【0031】続いて、配線上にSiH4 とN2 Oをソー
スガスとしたプラズマCVD法により、シリコン酸化膜
より構成される第2絶縁膜を500〜1000nmの厚
みに形成する〔図2の(c)参照〕。上述の方法で製造
した半導体装置は、第1の実施例のものと同様の効果を
有する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置は、金を主体とする配線の表面を吸着金属薄層を被覆
したものであるので、以下の効果を奏することができ
る。 シリコン窒化膜のような、熱履歴や経年変化によっ
て剥離することがないので、製造歩留りを向上させるこ
とができるとともに、長期に渡る信頼性を維持できる。 シリコン窒化膜のような高比誘電率の材料を使用し
ていないので配線間容量を低く抑えることができ、装置
の高性能化に資することができる。 金配線上のみに金属薄層を形成することができるの
で、配線間短絡の発生を防止することができる。 密着層を複雑な工程を経ることなくまた厳格な工程
管を行うことなく形成できるので、製造コストを削減す
ることができる。 層間絶縁膜およびパッシベーション膜の材料として
有機、無機のいずれの材料をも使用が可能である。 多層配線を容易に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の製造方法を説明するた
めの工程断面図。
【図2】本発明の第1の実施例の製造方法を説明するた
めの工程断面図。
【図3】本発明の第2の実施例の製造方法を説明するた
めの工程断面図。
【図4】第1の従来例を示す断面図。
【図5】第2の従来例を示す断面図。
【図6】第3の従来例を示す断面図。
【符号の説明】
101、201、301 半導体基板 102、202、302 第1絶縁膜 103、203、303 第1導電膜層(Ti−W膜) 104、204、304 第2導電膜層(Pd膜、Au
膜) 105 マスク膜 106、206、306 金メッキ膜 107、207 反応チャンバ 108、208 タングステン系ガス分子 109、209 吸着タングステン層 110、210 タングステン酸化物 111、211、311 第2絶縁膜 312a、312b、312c 密着層

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に第1の絶縁膜が形成さ
    れ、該第1の絶縁膜上にAuを主体とする、1乃至複数
    層の配線が形成され、該配線の上面および側面が解離吸
    着による吸着金属薄層によって被覆され、配線層間およ
    び最上層配線上に第2の絶縁膜が設けられている半導体
    装置。
  2. 【請求項2】 前記吸着金属薄層が、WまたはMoの中
    のいずれかの材料によって形成されている請求項1記載
    の半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に第1の絶縁膜を介してA
    uを主体とする配線を形成する工程と、 WまたはMoのハロゲン化物ガスと接触させ、解離吸着
    により前記配線の表面に吸着金属薄層を形成する工程
    と、 前記配線上を含む全面を第2の絶縁膜で被覆する工程
    と、 を含む半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に第1の絶縁膜を介してA
    uを主体とする配線を形成する工程と、 WまたはMoのハロゲン化物ガスと接触させ、解離吸着
    により前記配線の表面に吸着金属薄層を形成する工程
    と、 酸素を含む雰囲気中に曝して、前記第1の絶縁膜上に付
    着したハロゲン化物を酸化物に変換する工程と、 前記配線上を含む全面を第2の絶縁膜で被覆する工程
    と、 を含む半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板上に第1の絶縁膜を介してA
    uを主体とする配線を形成する工程と、 WまたはMoのハロゲン化物ガスと接触させ、解離吸着
    により前記配線の表面に吸着金属薄層を形成する工程
    と、 非酸化性雰囲気中で熱処理を施して前記吸着金属薄層を
    安定化させる工程と、 前記配線上を含む全面を第2の絶縁膜で被覆する工程
    と、 を含む半導体装置の製造方法。
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