JP2535434B2 - 印字機の紙送り装置 - Google Patents

印字機の紙送り装置

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JP2535434B2
JP2535434B2 JP2145951A JP14595190A JP2535434B2 JP 2535434 B2 JP2535434 B2 JP 2535434B2 JP 2145951 A JP2145951 A JP 2145951A JP 14595190 A JP14595190 A JP 14595190A JP 2535434 B2 JP2535434 B2 JP 2535434B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、印字機の紙送り装置に関する。
[従来の技術] 第5図は、従来の印字機の一般構造を示し、1は印字
ヘッド、2はプラテンである。かかる印字機には、通
常、連続用紙(以下、単に「用紙」と称する。)とカッ
ト用紙のいずれをも印字ヘッド1に供給可能な紙送り装
置が設けられている。
この紙送り装置は、印字ヘッド1に用紙9を供給する
トラクタ3と、カット用紙を供給する各一対の送りロー
ラ4a,4bおよびピンチローラ5a,5bと、紙送りモードの切
換を行う切換手段11とを含み構成されている。
ここで、トラクタ3および送りローラ4a(4b)は、構
成部品節約のため同一の送りモータ(図示省略)で駆動
されるように構成されている。トラクタ3としては、用
紙9の印字ヘッド1に対する位置合せに便利なように、
用紙9を前進・後退させることができる可逆移送型のト
ラクタが用いられる。送りローラ4a(4b)および当該送
りローラ4a(4b)と圧接したピンチローラ5a(5b)は、
カット用紙を確実に搬送するために、印字ヘッド1の図
中左右両側に所定距離だけ離れて設けられている。ま
た、ピンチローラ5a(5b)は、トラクタ3が駆動されて
用紙9が搬送される際にその用紙搬送経路を塞がないよ
うに送りローラ4a(4b)より離隔可能に形成されてい
る。
また、切換手段11は、2位置選択可能な切換レバー12
を含み構成されており、切換レバー12を操作することに
より、トラクタ送りモードおよびカット用紙送りモード
のいずれか一方を選択することができる。この際、いず
れの送りモードが選択されたかは紙送りモードセンサ27
によって検出される。
ここで、用紙9を印字ヘッド1に供給して印字しよう
とする場合には、用紙9をトラクタ3にセットした後、
切換レバー12を操作することにより紙送りモードをトラ
クタ送りモードとする。すると、トラクタ送りが支障な
く行えるように、ピンチローラ5a(5b)が送りローラ4a
(4b)より離隔される。その状態で、送りモータを駆動
することによりトラクタ3を駆動して、用紙9を印字ヘ
ッド1に向けて搬送する。印字ヘッド1によって印字さ
れた用紙9は、第6図に示すテーブル7を介して外部に
排出される。
また、カット用紙に印字しようとする場合には、切換
レバー12を操作して紙送りモードをカット用紙送りモー
ドとする。その状態で、送りモータを駆動することによ
り、送りローラ4a(4b)を第4図矢印方向に回転させ、
カット用紙をテーブル7を介して送りローラ4aとピンチ
ローラ5aとの間に差込む。すると、両ローラ4a,5aの協
働によりカット用紙が印字ヘッド1に向けて搬送され
る。
[発明が解決しようとする課題] ところで、トラクタ送りして用紙9に印字した後、該
用紙9はオペレータによって所定の長さに切断される
が、この際、第6図に示す如く、用紙9は、テーブル7
上で切断しやすい位置まで紙送り装置本体から引き出さ
れ、その状態で用紙9に形成されたミシン目から切断さ
れることが多い。
しかし、この状態で電源を切って紙送り作業を終了し
てしまうと、次回に電源を投入して紙送り作業をしよう
とする際、装置本体側に残った用紙9の新たに形成され
た先端9aが、印字ヘッド1より相当距離離れて位置して
いるので、かかる用紙9の先端9aから相当余白を残した
状態で印字が開始されることになる。
そのため、用紙9が無駄に使われることになる。ま
た、用紙9は、当該用紙9の引出し量の任意性により印
字ヘッド1に対して正規の位置に位置決めされていない
ので、当該用紙9に対する印字位置が相対的に位置づれ
して、最悪の場合には用紙9のミシン目上に印字されて
しまう事態が生じる。
上記した不都合は、ホストコンピュータからの印字指
令に基づき印字する印字機の紙送り装置において、印字
終了後に電源を切らずに用紙9を切断した場合にも生じ
る。
そこで、かかる不都合が生じないように、用紙9を紙
送り装置からなるべく引き出さないで切断するのも一案
であるが、紙送り装置の構造上、印字ヘッド1の下流側
には送りローラ4a等が配設されているので、引出し量を
小さくすることは困難である。
また、印字開始前(例えば電源投入時)に、オペレー
タが、トラクタ3を手動操作により適宜逆転する等して
用紙9の位置合せを行うことも考えられるが、それでは
紙送りの準備に時間が掛り過ぎ能率が悪い。
本発明の目的は、印字開始前に用紙を自動的に印字ヘ
ッドに対して正規の位置に位置決めして無駄使用を防止
することができる印字機の紙送り装置を提供することに
ある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、前回の用紙送り作業時における用紙の引出
し量がいかようであっても、印字開始前(例えば電源投
入時)に用紙を一旦退避させ、その後所定量だけ前進供
給させて当該用紙を印字ヘッドに対して正規の位置に位
置決めして無駄使用を防止するように形成したものであ
る。
すなわち、印字ヘッドと、この印字ヘッドに用紙を供
給する可逆移送型トラクタとを含む印字機の紙送り装置
において、 用紙搬送経路内の用紙存在有無を検出する用紙検出セ
ンサと、 前記用紙搬送経路内の用紙を前記トラクタを駆動して
上流側に退避させる退避駆動手段と、 前記トラクタを駆動して基準位置から所定量だけ用紙
を前進供給する供給駆動手段と、 印字開始前に前記用紙検出センサの用紙存在確認信号
に基づいて前記退避駆動手段を作動させかつその後に前
記供給駆動手段を作動させて前記印字ヘッドに対する用
紙先端の位置決めを行なわせる制御手段とを設けたこと
を特徴とする。
[作用] 本発明では、印字開始前、例えば電源投入時に、制御
手段は、用紙検出センサの用紙確認信号に基づいて退避
駆動手段を作動させて用紙搬送経路内の用紙を上流側に
退避させる。その後、制御手段は、供給駆動手段を作動
させてトラクタを駆動させることにより基準位置から所
定量だけ用紙を前進供給して印字ヘッドに対する用紙先
端の位置決めを行う。
これにより、印字開始前に自動的に用紙を印字ヘッド
に対して正規の位置に位置決めして無駄使用を防止する
ことができる。なお、カット用紙送りも従来と同様に行
うことができる。
[実施例] 本発明の実施例を図面を参照して説明する。
(第1実施例) 本実施例に係る印字機の紙送り装置は、印字開始前の
電源投入時に用紙を一旦退避させ、その後所定量だけ前
進供給させて当該用紙を印字ヘッドに対して正規の位置
に位置決めして無駄使用を防止するように形成されてい
る。
そのため、紙送り装置には、用紙検出センサ(25)、
退避駆動手段16、供給駆動手段17および制御手段19が設
けられているとともに、通常の紙送り作業を行うため
に、第1図に示すCPU21,ROM22,RAM23,検出センサ25,検
出センサ26,紙送りモードセンサ27,カバーオープンセン
サ28,ホームポジションセンサ29,送りモータ6,トラクタ
3,送りローラ4a,4b、更に第3図に示すピンチローラ5a,
5bおよび切換手段11等が設けられている。
なお、第5図および第6図に示した構成要素と同一の
ものについては同一の符号を付し、その説明を省略もし
くは簡略化する。
ここで、用紙検出センサは、送りローラ4a,4b間の用
紙搬送経路内の用紙存在有無を検出する手段であり、用
紙9の存在を検出した場合には制御手段に用紙存在確認
信号を出力するように形成されている。本実施例におい
ては、用紙検出センサは、部品の共用化を図ってコスト
を低減するためにカット用紙の検出を行う検出センサ25
が選定されている。この検出センサ25は、第3図に示す
印字ヘッド1と図中左方の送りローラ4aとの間の用紙搬
送経路部分(すなわち移送経路)内に設置されている。
退避駆動手段16は、用紙搬送経路(本実施例において
は移送経路)内の用紙9をトラクタ3を駆動して印字ヘ
ッド1の上流側に退避させる手段であり、前記したCPU2
1等の機能を一部利用する他、トラクタ3および当該ト
ラクタ3を駆動する送りモータ6を含み構成されてい
る。
供給駆動手段17は、トラクタ3を駆動して基準位置か
ら所定量X2だけ用紙9を印字ヘッド1に向けて前進供給
する手段であり、構成部品の節約を図るために、前記し
たCPU21等の機能を一部利用する他、トラクタ3および
当該トラクタ3を駆動する送りモータ6を含み構成され
ている。また、基準位置を、第3図に示す印字ヘッド1
と図中右方の送りローラ4bとの間に設けられた検出セン
サ26の設置位置P1としている。なお、送りモータ6とし
ては、送り精度向上を図るためにステッピングモータが
用いられている。
制御手段19は、印字開始前(本実施例では電源投入
時)に用紙検出センサ(検出センサ25)の用紙存在確認
信号に基づいて退避駆動手段16を作動させかつその後に
供給駆動手段17を作動させて印字ヘッド1に対する用紙
先端9aの位置決めを行なわせる手段であり、本実施例に
おいては、制御手段をCPU21、ROM22およびRAM23等を利
用して構成している。
ROM22には、印字開始前(本実施例においては電源投
入時)に退避駆動手段16および供給駆動手段17を所定の
手順で作動させて用紙先端9aの位置決めを行うためのプ
ログラムが内蔵されており、またRAM23には、用紙9を
基準位置(P1)から前進供給する際の所定量X2および用
紙9の退避量X1が入力されている。なお、これら所定量
X2および退避量X1の数値はキーボード(図示省略)等を
介して設定変更可能である。ここで、退避量X1は用紙9
がトラクタ3より外れてしまわない長さとなるように選
定されている。
なお、第3図において26は用紙9の初期セットに用い
る検出センサであり、印字ヘッド1と上流側の送りロー
ラ4bとの間に設置されている。
次に、本実施例に係る紙送り装置の作用を、第2図に
示すフローチャートに基づき説明する。
印字機の電源投入後、ステップS10でROM22およびRAM2
3のチェックを行い、不具合がある場合にはステップS12
でエラー表示する。次に、ステップS14でカバーオープ
ンセンサ28を用いてカバーオープンのチェックをし、更
にステップS16でホームポジションセンサ29を用いてキ
ャリアのホームポジションの検出を行う。
こうして、初期化されたところで、ステップS18に入
り、紙送りモードがトラクタ送りモードか、トラクタ送
りではなくカット用紙送りモードか判断する。例えば、
オペレータが第3図に示す切換レバー12を操作してトラ
クタ送りモードを選択すると、紙送りモードセンサ27が
作動してCPU21にトラクタ送り検出信号を出力する。こ
れを受けて、CPU21は、トラクタ送りモードが選択され
たと判断して、次のステップ20に入る。
ステップS20では、移送経路内に用紙9があるか否か
を判定する。CPU21は、検出センサ25から用紙存在確認
信号が出力された場合には用紙9があると判定し、ステ
ップS22に入る。
ステップS22では、用紙9を移送経路内から印字ヘッ
ド1の上流側に退避させる。そのため、CPU21は、ROM22
から前記した電源投入時に用紙先端9aの位置決めを行う
ためのプログラムを読み出し、このプログラムを実行す
る。
すなわち、CPU21は、退避駆動手段16の送りモータ6
を駆動制御してトラクタ3を作動させ用紙9を印字ヘッ
ド1の上流側に退避させる。この際、用紙9の先端9aが
検出センサ26を通過すると、該センサ26より位置検出信
号がCPU21に出力される。これを受けて、CPU21は、RAM2
3に入力されている退避量X1だけ用紙9の先端9aが基準
位置(P1)より退避したところで、送りモータ6の駆動
を停止する。その結果、用紙9は、その先端9aが基準位
置(P1)より退避量X1だけ離れた退避位置に位置決めさ
れる。
次に、ステップS24に入り、用紙9を前進供給する。
このため、CPU21は、供給駆動手段17の送りモータ6を
駆動制御してトラクタ3を駆動させ、用紙9を退避位置
より印字ヘッド1に向けて前進させる。この際、用紙9
の先端9aが検出センサ26を通過すると、前記した場合と
同様に該センサ26より位置検出信号がCPU21に出力され
る。すると、CPU21は、RAM23に入力されている所定量X2
だけ用紙9の先端9aが基準位置(P1)より前進したとこ
ろで送りモータ6の駆動を停止する。その結果、用紙9
は印字ヘッド1に対して正規の位置に位置決めされる。
こうして、用紙9が正規の位置に位置決めされたとこ
ろで、ステップS32に入り、印字作業に伴う所定の紙送
り作業を行う。
ところで、ステップS20で用紙9が移送経路内に無い
場合には、ステップS25に入り、用紙9がロードされて
いるか判定する。CPU21は、検出センサ26より位置検出
信号が出力される場合は用紙9がロードされていると判
断してステップS22に入る。
また、検出センサ26より位置検出信号が出力されない
場合は用紙9が初期セットされていないと判定し、次の
ステップS26でトラクタ3を駆動して用紙9を印字ヘッ
ド1に向けて搬送する。この場合、CPU21は、検出セン
サ26と協働して、用紙9の先端9aが基準位置(P1)より
所定量X2だけ前進したところでトラクタ3の駆動を停止
し、用紙9を印字ヘッド1に対して正規の位置に位置決
めする。
一方、ステップS18で、カット用紙送りモードが選択
されていると判断された場合には、ステップ28に入り検
出センサ25によりカット用紙が移送経路内にあるか判断
し、カット用紙が無い場合にはステップS30でディスプ
レイ(図示省略)上にカット用紙をセットするように表
示する。なお、カット用紙がある場合には、ステップS3
2に入り印字作業に伴う所定の紙送り作業を行う。
しかして、第1実施例によれば、用紙搬送経路(本実
施例においては移送経路)内の用紙存在有無を検出する
用紙検出センサ(検出センサ25)と、用紙搬送経路内の
用紙9をトラクタ3を駆動して上流側に退避させる退避
駆動手段16と、トラクタ3を駆動して基準位置(P1)か
ら所定量X2だけ用紙を前進供給する供給駆動手段17と、
印字開始前(本実施例では電源投入時)に用紙検出セン
サ(25)の用紙存在確認信号に基づいて退避駆動手段16
を作動させて印字ヘッド1に対する用紙先端9aの位置決
めを行なわせる制御手段を設けた構成としたので、印字
開始前(電源投入時)に用紙9を自動的に印字ヘッド1
に対して正規の位置に位置決めすることができる。
その結果、用紙9の無駄使いが一掃されるとともに、
正規の位置で印字されることになり、用紙9のミシン目
上に印字されるようなことはない。更に、電源投入すれ
ば用紙9は自動的に正規の位置に位置決めされるので、
オペレータが一々用紙9の位置合わせを行う必要がなく
なり、紙送り作業(従って印字作業)を能率よく行うこ
とができる。
また、退避駆動手段16、供給駆動手段17および制御手
段19を、CPU21、ROM22、RAM23等の一部機能を利用して
構成し、構成要素の共有化を図ったので、印字機を複雑
化・大型化させることはない。
(第2実施例) 本実施例にかかる印字機の紙送り装置は、用紙の検出
確実性を一段と向上させるとともに部品の共用化を図っ
てコストを低減させるために、用紙検出センサを、用紙
9の初期セットに用いる検出センサ26から形成したこと
を特徴とし、退避駆動手段16,供給駆動手段17,制御手段
19,CPU21,ROM22,RAM23,検出センサ25,検出センサ26,紙
送りモードセンサ27,トラクタ3等を備えている。
なお、第1,3,5,6図に示した構成要素と同一のものに
ついては同一の符号を付し、その説明を省略もしくは簡
略化する。
本紙送り装置においては、第4図のフローチャートに
示す如く、印字開始前の電源投入時に第1実施例と同様
にステップS10,12,14,16で初期化(ROM22・RAM23のチェ
ック,カバーオープンのチェック,キャリアのホームポ
ジションの検出)を行った後、ステップS18に入りトラ
クタ送りモードであるか判定する。トラクタ送りモード
であると判定された場合には、ステップS20に入り用紙
搬送経路内に用紙9があるかを判定する。
CPU21は、用紙検出センサ(検出センサ26)から用紙
存在確認信号が出力されている場合には用紙9があると
判断し、ステップS22,S24で、第1実施例と同様に用紙
9を印字ヘッド1の上流側に退避させ(基準位置(P1)
よりの退避量X1)、その後所定量X2だけ前進供給させ
る。これにより、用紙9は印字ヘッド1に対して正規の
位置に位置決めされる。
こうして、用紙9が正規の位置に位置決めされたとこ
ろで、ステップS32に入り、印字作業に伴う紙送り作業
を行う。
ところで、ステップS20で用紙9が用紙搬送経路内に
無い場合には、ステップS26に入り、用紙9の初期セッ
トを行う。すなわち、CPU21は、検出センサ26と協働し
て、用紙9の先端9aが基準位置(P1)より所定量X2だけ
前進したところでトラクタ3の駆動を停止し、用紙9を
印字ヘッド1に対して正規の位置に位置決めする。
一方、ステップS18で、カット用紙送りモードが選択
されていると判定された場合には、ステップ28に入りカ
ット用紙が用紙搬送経路内にあるか判断し、カット用紙
が無い場合にはステップS30でディスプレイ(図示省
略)上にカット用紙をロードするように表示する。な
お、カット用紙がある場合には、ステップS32に入り印
字作業に伴う紙送り作業を行う。
したがって、第2実施例においては、一段と確実に印
字開始前(電源投入時)に用紙9を自動的に印字ヘッド
1に対して正規の位置に位置決めして無駄使用を防止す
ることができる。また、部品の共用化によりコスト低減
を図ることができる。
なお、第1,第2実施例では、制御手段を、電源投入時
に用紙検出センサの用紙存在確認信号に基づいて退避駆
動手段16を作動させかつその後に供給駆動手段17を作動
させて印字ヘッド1に対する用紙先端の位置決めを行な
わせるように形成した。しかし、ホストコンピュータか
らの印字指令に基づき印字する印字機の紙送り装置にお
いては、印字終了後に電源を切らずに用紙9を切断した
場合にも、用紙無駄使いや用紙9のミシン目上に印字さ
れるといった不都合が生じることがあるので、かかる印
字機の紙送り装置においては、制御手段を、上記印字指
令時に用紙検出センサの用紙存在確認信号に基づいて退
避駆動手段16を作動させかつその後に供給駆動手段17を
作動させて印字ヘッド1に対する用紙先端の位置決めを
行なわせるように形成してもよい。
[発明の効果] 本発明によれば、用紙搬送経路内の用紙存在有無を検
出する用紙検出センサと、用紙搬送経路内の用紙を前記
トラクタを駆動して上流側に退避させる退避駆動手段
と、トラクタを駆動して基準位置から所定量だけ用紙を
前進供給する供給駆動手段と、印字開始前に前記用紙検
出センサの用紙存在確認信号に基づいて退避駆動手段を
作動させかつその後に供給駆動手段を作動させて印字ヘ
ッドに対する用紙先端の位置決めを行なわせる制御手段
とを設けた構成としたので、印字開始前に用紙を自動的
に印字ヘッドに対して正規の位置に位置決めすることが
できる。
その結果、用紙の無駄使いが一掃されるとともに、用
紙のミシン目上に印字されるような事態が生じるのを防
止することができる。また、紙送り作業(従って印字作
業)を能率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明の実施例を示す図で、第1図は
第1実施例のブロック図,第2図は第1実施例の動作を
説明するためのフローチャート,第3図は全体構成を示
す概略図,第4図は第2実施例の動作を説明するための
フローチャートである。第5図および第6図は従来の印
字機の紙送り装置を示す図で、第5図は全体構成を示す
概略図,第6図は用紙を切断する際の様子を示す傾斜図
である。 1……印字ヘッド、 3……トラクタ、 9……用紙、 16……退避駆動手段、 17……供給駆動手段、 19……制御手段、 25,26……検出センサ(用紙検出センサ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 禎 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東京 電気株式会社大仁工場内 (72)発明者 工藤 雅和 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東京 電気株式会社大仁工場内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印字ヘッドと、この印字ヘッドに用紙を供
    給する可逆移送型トラクタとを含む印字機の紙送り装置
    において、 用紙搬送経路内の用紙存在有無を検出する用紙検出セン
    サと、 前記用紙搬送経路内の用紙を前記トラクタを駆動して上
    流側に退避させる退避駆動手段と、 前記トラクタを駆動して基準位置から所定量だけ用紙を
    前進供給する供給駆動手段と、 印字開始前に前記用紙検出センサの用紙存在確認信号に
    基づいて前記退避駆動手段を作動させかつその後に前記
    供給駆動手段を作動させて前記印字ヘッドに対する用紙
    先端の位置決めを行なわせる制御手段とを設けたことを
    特徴とする印字機の紙送り装置。
JP2145951A 1989-06-15 1990-06-04 印字機の紙送り装置 Ceased JP2535434B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15261289 1989-06-15
JP1-152612 1989-06-15

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JPH0396372A JPH0396372A (ja) 1991-04-22
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