JP2535184Y2 - はめ込みろう付け構造 - Google Patents

はめ込みろう付け構造

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JP2535184Y2
JP2535184Y2 JP1994008129U JP812994U JP2535184Y2 JP 2535184 Y2 JP2535184 Y2 JP 2535184Y2 JP 1994008129 U JP1994008129 U JP 1994008129U JP 812994 U JP812994 U JP 812994U JP 2535184 Y2 JP2535184 Y2 JP 2535184Y2
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brazing
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忠志 村田
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Sanoh Industrial Co Ltd
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Sanoh Industrial Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、接合部材に管状または
棒状の被接合部材をはめ込みろう付けするはめ込みろう
付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、接合部材に管状または棒状の被接
合部材をはめ込みろう付けするに際しては、図4(a) 〜
(c) に記載した如く、まず、接合部材101 の凹部102 に
被接合部材103 の端部104 を嵌入し、その両者101, 103
の接合部に接触させてリング状のろう材, 例えば銅ろう
105 を装着し、その後、加熱することにより上記ろう材
105 を溶融させ、その溶融させたろう材105 を接合部材
101 と被接合部材103 との間隙106 に浸透させ、両者10
1, 103を接合していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のはめ込みろう付け構造にあっては、溶融したろ
う材105 が無秩序に流れ、接合部材101 と被接合部材10
3 との間隙106 のみならず、図4(c) に記載した如く、
両者101, 103の表面側にも該ろう材105 が流れ込み、外
観性が悪いものであった。特に、接合部材101 の下面10
7 側にろう材105が流れ込み、ろう溜り108 が形成され
た場合には、該下面107 を他の部材との接触面とするこ
とはできず、不都合であった。
【0004】本考案は、上述した従来技術が有する課題
に鑑みなされたものであって、その目的は、溶融したろ
う材の無秩序な流れを防止し、ろう垂れ、ろう溜りの生
じにくいはめ込みろう付け構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の要旨は、上述し
た課題を解決するため、凹部を形成した接合部材と、端
部の周縁に軸方向に沿い周方向に万遍なく並ぶ多数の溝
を形成した管状または棒状の被接合部材とを備え、上記
凹部を座繰り穴状に形成し、上記多数の溝の長さを上記
凹部の深さよりも長くし、上記接合部材の凹部に上記被
接合部材の端部を上記溝の一部を外方に残して嵌入し、
外方に残された溝の端部付近にのみろう材を配装して、
上記ろう材を溶融させ、その溶融させたろう材を上記溝
をつたって接合部材と被接合部材との間隙に浸透させて
被接合部材を接合部材に接合したことを特徴とするはめ
込みろう付け構造にある。
【0006】
【作用】本考案にかかるはめ込みろう付け構造は、上述
した如く、接合部材の凹部に嵌入する被接合部材の端部
の周縁に軸方向に沿い周方向に万遍なく形成した溝をつ
たって溶融したろう材を接合部材と被接合部材との間隙
に浸透させるものであるため、その浸透作用は、溝の毛
細管現象によって容易に行なわれ、他にろう材が流れ込
むことは少ない。また、ろう材を配装する位置は、接合
部材とは接触しない外方に残された溝の端部付近のみで
あるため、その後加熱によって該ろう材を溶融させて
も、接合部材の表面をつたってろう材が流れ出ることは
なく、ろう垂れ, ろう溜りが生じにくいはめ込みろう付
け構造となる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に従って詳
細に説明する。ここで、図1は本考案により接合したア
イジョイント1を、締付ボルト2によってエンジン3に
組付けた状態を示す断面図である。
【0008】アイジョイント1は、油等の流体をエンジ
ン3に供給するための継手であり、球体4にスリーブ5
をはめ込みろう付けしたものである。
【0009】 球体4は、図2に示す如く、その側壁に
スリーブ5の端部6を嵌入し得る座繰り穴状の凹部7が
形成され、スリーブ5には、その端部6の周縁に軸方向
に沿い周方向に万遍なく並ぶ多数の溝8が、例えばロー
レット切り等の手段により形成される。
【0010】上記球体4に、スリーブ5をはめ込みろう
付けするに際しては、まず図3(a)に示した如く、球体
4の凹部7にスリーブ5の端部6を嵌入する。
【0011】 この際、スリーブ5に形成した溝8の一
部が外部に露出するよう、上記溝8の長さは、球体4の
凹部7の深さよりも長くなるように寸法設定してある
【0012】つぎに、リング状のろう材,例えば銅ろう
9を、図3(b) に示したように上記外部に露出した側の
溝8の端部付近のみであって、球体4に接触しない位置
に配装する。
【0013】その後、還元性雰囲気の炉中において加熱
することにより、上記ろう材9を溶融させ、ろう付けを
行なう。
【0014】この場合、溶融したろう材9は、スリーブ
5に形成された溝8をつたって球体4とスリーブ5との
間隙10に浸透し、両者4,5を接合する。
【0015】本考案にかかるはめ込みろう付け構造は、
上述した如く、球体4の凹部7に嵌入するスリーブ5の
端部周縁に形成した溝8をつたって、溶融したろう材9
を球体4とスリーブ5との間隙10に浸透させるため、そ
のろう材9の浸透作用は、溝8による毛細管現象によっ
て容易に行なわれ、図3(c) に示すように、無秩序に溶
融したろう材9が流れることはなく、外観性の良い接合
が可能となる。
【0016】また、ろう材9を配装する位置は、球体4
とは接触しない外方に残された溝8の端部付近に限られ
るため、その後加熱によって該ろう材9を溶融させて
も、球体4の表面をつたってろう材9が流れ出ることは
なく、ろう垂れ、ろう溜りが生じにくいはめ込みろう付
け構造となる。
【0017】以上、本考案の一実施例につき説明した
が、本考案は既述の実施例に限定されるものではなく、
本考案の技術的思想に基づいて、各種の変形及び変更が
可能である。
【0018】例えば、上記実施例においては、アイジョ
イントを製造する場合につき説明したが、これに限ら
ず、種々の管状または棒状の被接合部材を、接合部材に
形成された凹部に嵌入し、ろう付けをするさいに本考案
は利用できるものである。
【0019】また、使用するろう材は、銅ろうに限ら
ず、銀ろう,金ろう等種々のろう材が使用できる。
【0020】
【考案の効果】本考案によれば、接合部材の凹部に嵌入
する被接合部材の端部の周縁に軸方向に沿い周方向に万
遍なく溝を形成し、該溝をつたって溶融したろう材を接
合部材と被接合部材との間隙に浸透させ、ろう材を配装
する位置は、接合部材とは接触しない外方に残された溝
の端部付近のみであるため、溶融したろう材が接合部材
の表面をつたって流れ出ることはなく、溶融したろう材
の無秩序な流れを確実に防止し、ろう垂れ、ろう溜りが
生じにくく、凹部を座繰り穴状に形成し、多数の溝の長
さを凹部の深さよりも長くしてあるので、接合部材の座
繰り穴状の凹部の穴底面に端面が当接するところまで被
接合部材の端部を嵌入するだけで、接合部材と被接合部
材との相互位置決めを容易に行うことが可能なはめ込み
ろう付け構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るアイジョイントの使用状
態を示した断面図である。
【図2】本考案の実施例に係るアイジョイントの構成部
品を示した斜視図である。
【図3】本考案の実施例に係るアイジョイントのはめ込
みろう付け工程を示した断面図である。
【図4】従来のアイジョイントのはめ込みろう付け工程
を示した断面図である。
【符号の説明】
1 アイジョイント 4 球体(接合部材) 5 スリーブ(被接合部材) 6 端部 7 凹部 8 溝 9 ろう材 10 間隙

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹部7を形成した接合部材4と、端部6
    の周縁に軸方向に沿い周方向に万遍なく並ぶ多数の溝8
    を形成した管状または棒状の被接合部材5とを備え、
    記凹部7を座繰り穴状に形成し、上記多数の溝8の長さ
    を上記凹部7の深さよりも長くし、上記接合部材4の凹
    部7に上記被接合部材5の端部6を上記溝8の一部を外
    方に残して嵌入し、外方に残された溝8の端部付近にの
    みろう材9を配装して、上記ろう材9を溶融させ、その
    溶融させたろう材9を上記溝8をつたって接合部材4と
    被接合部材5との間隙10に浸透させて被接合部材5を
    接合部材4に接合したことを特徴とするはめ込みろう付
    け構造。
JP1994008129U 1994-07-08 1994-07-08 はめ込みろう付け構造 Expired - Lifetime JP2535184Y2 (ja)

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JPH073861U JPH073861U (ja) 1995-01-20
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