JP3472694B2 - ロウ付け方法及びロウ付け構造 - Google Patents

ロウ付け方法及びロウ付け構造

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JP3472694B2 JP00188998A JP188998A JP3472694B2 JP 3472694 B2 JP3472694 B2 JP 3472694B2 JP 00188998 A JP00188998 A JP 00188998A JP 188998 A JP188998 A JP 188998A JP 3472694 B2 JP3472694 B2 JP 3472694B2
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澄典 石川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロウ付け方法及び
ロウ付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロウ付けは、一対の母材の隙間に溶融し
たロウ材を流し込んでその母材同士を接合する方法であ
るが、この際に母材同士が面方向に位置ずれすることを
防止するための手段が講じられる。従来、位置ずれ防止
手段としては、定規に母材を宛ってその母材同士を面方
向において位置合わせし、クランプで両母材を挟み付け
て固定する、という方法がとられていた。この後、定規
から母材を外し、クランプで固定した状態で母材間に溶
融したロウ材を流し込む。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ロウ材を流し込む前の
状態では、母材間の位置ずれはその接触面間に生じる摩
擦抵抗によって防止されているが、ロウ材が母材の隙間
に流し込まれると、摩擦抵抗による位置ずれ防止効果が
期待できなくなる。そのため、母材同士の位置ずれを確
実に防止する手段が望まれていた。本願発明は上記事情
に鑑みて創案され、接合される母材間の位置ずれを確実
に防止することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、一対
の母材の隙間にロウ材を流し込んでその母材同士を接合
するロウ付け方法であって、第1の前記母材のロウ付け
面に凸部を形成するとともに、第2の前記母材に凹部を
形成し、前記凸部の前記ロウ付け面からの突出寸法を、
前記第2の母材の肉厚寸法よりも小さく且つ接合状態に
おけるロウ材の厚さよりも大きい寸法とした上で、前記
凸部と前記凹部の嵌合によりその両母材を面方向におい
て位置決めした状態で接合する構成とした。請求項2の
発明は、請求項1の発明において、前記凹部が前記ロウ
付け面と反対側の面に貫通している構成とした。請求項
3の発明は、一対の母材の隙間にロウ材を流し込んでそ
の母材同士を接合するロウ付け構造であって、第1の前
記母材のロウ付け面に凸部が形成されているとともに、
第2の前記母材に凹部が形成され、前記凸部の前記ロウ
付け面からの突出寸法が、前記第2の母材の肉厚寸法よ
りも小さく且つ接合状態におけるロウ材の厚さよりも大
きい寸法とされ、前記凸部と前記凹部の嵌合によりその
両母材が面方向において位置決めした状態で接合されて
いる構成とした。
【0005】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記凹側の位置決め部が前記ロウ付け面と反対側の
面に貫通されている構成とした。
【0006】
【発明の作用及び効果】<請求項1及び請求項3の発明
>母材間にロウ材が流れ込むあいだ、母材同士は凹凸の
嵌合によって面方向に位置決めされているので、母材間
の位置ずれを確実に防止することができる。 <請求項2及び請求項4の発明>ロウ材がロウ付け面の
全体に亘って広がってロウ付けが良好に行われた場合に
はロウ材の一部が凹部と凸部の隙間に流れ込むが、広が
り方が不十分であると凹部と凸部の隙間にロウ材が流れ
込まないことがある。この様子はロウ付け面の反対側か
ら目視することができ、これをもってロウ付けの状態を
確認する目安とすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】<実施形態1>以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図3を参照して説明す
る。本実施形態においては、第1の母材10と第2の母
材20を、JIS規格でBAg−8ととして識別されて
いる銀ロウ材30を用いて接合する。第1の母材10
は、図1において垂直な方形板状をなす接合部11と、
この接合部11の一方の側縁から後方へ板状に延出する
第1の延出部12と、接合部11の他方の側縁から前方
へL字形板状に延出する第2の延出部13と、こ第2の
延出部13の延出端から更に下方へ板状に延出する垂下
部14とからなる。接合面11の前面は、第2の母材2
0と接合されるロウ付け面11Aとなっている。このロ
ウ付け面11Aには、左右一対の位置決め用の凸部15
が後面側からの叩きだしにより略半球形に突成されてい
る。
【0008】第2の母材20は、図1において垂直な方
形板状をなす接合部21と、この接合部21の上縁から
後方(第1の母材10と反対側)へL字形に延出する延
出部22とからなる。接合部21の前面はロウ付け面2
1Aとされ、このロウ付け面21Aには、上記凸部15
と対応する位置決め用の凹部23が左右一対形成されて
いる。この凹部23は円形をなし、その内径は凸部15
の外径よりも僅かに大きく設定され、さらには接合部2
1の前面(ロウ付け面21A)から後面まで貫通されて
いる。尚、凸部15の突出寸法は、第2の母材20の肉
厚寸法よりも小さく、且つ接合状態におけるロウ材30
の厚さよりも大きい寸法に設定されている。
【0009】両母材10,20を接合する際には、双方
の接合部11,21を重ねてロウ付け面11A,21A
同士を当接させるとともに、凸部15と凹部23とを嵌
合させ、もって両母材10,20を面方向において位置
決めする。そして、図示しないクランプ等により両母材
10,20を位置決め状態に固定し、火炎ロウ付けを行
う。これにより、両母材10,20の隙間に溶融したロ
ウ材30が流し込まれ、流し込まれたロウ材30は、毛
細管現象により両母材10,20間の微細な隙間を通っ
てロウ付け面11A,21Aの全体に亘って薄く広がっ
ていく。広がったロウ材30の一部は凸部15と凹部2
3との間の僅かなリング状の隙間Sにも入り込む。そし
て、ロウ材30が固化すると両母材10,20が固定さ
れる。
【0010】両母材10,20の間にロウ材30が流れ
込むあいだ、母材10,20同士は凸部15と凹部23
との係合によって面方向に位置決めされた状態が保たれ
るので、ロウ材30が固化するまでの間、母材10,2
0間の位置ずれが確実に防止される。また、凹部23は
ロウ付け面21Aから後面側まで貫通しているので、凸
部15と凹部23の隙間Sにロウ材30が流れ込んでい
るか否かを、第2の母材20の後面側から目視によって
確認することができる。もし、凸部15と凹部23の隙
間Sにロウ材30が流れ込んでしない場合には、ロウ材
30の広がりが不十分であってロウ付け不良であること
を意味するので、凸部15と凹部23の隙間Sにおける
ロウ材30の有無を目視で確認することにより、ロウ付
けの状態を把握することができる。
【0011】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態ではロウ材としてBAg−8を用い
たが、これ以外のロウ材を用いることもできる。 (2)上記実施形態では火炎ロウ付けを用いてロウ付け
を行う場合について説明したが、本発明は、火炎ロウ付
けに限らず、電気炉等を用いた雰囲気炉中ロウ付け法
や、真空炉内での真空炉ロウ付け法等にも適用すること
ができる。
【0012】(3)上記実施形態では位置決め部を構成
する凸部と凹部の組み合わせを2組設けたが、本発明に
よれば、非円形で比較的大きな1組の凹凸だけで位置決
めしてもよく、3組以上で位置決めしてもよい。また、
位置決め部の配置は実施形態以外の形態とすることも可
能である。 (4)上記実施形態では一方の母材に凸部のみを形成す
るとともに他方の母材に凹部のみを形成したが、本発明
によれば、双方の母材に夫々凸部と凹部の両方を形成し
てもよい。
【0013】(5)上記実施形態では凹部がロウ付け面
と反対側の面まで貫通する形態としたが、本発明によれ
ば、凹部は非貫通形態であってもよい
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の接合前の母材の斜視図
【図2】実施形態1において母材を接合した状態の正面
【図3】図2のA−A線断面図
【符号の説明】
10…第1の母材 11A…ロウ付け面 15…凸部(位置決め部) 20…第2の母材 21A…ロウ付け面 23…凹部(位置決め部) 30…ロウ材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 一昭 愛知県名古屋市南区菊住一丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭48−79747(JP,A) 特開 平4−288489(JP,A) 特開 平6−297139(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 33/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の母材の隙間にロウ材を流し込んで
    その母材同士を接合するロウ付け方法であって、第1の前記母材のロウ付け面に凸部を形成するととも
    に、第2の前記母材に凹部を形成し、前記凸部の前記ロ
    ウ付け面からの突出寸法を、前記第2の母材の肉厚寸法
    よりも小さく且つ接合状態におけるロウ材の厚さよりも
    大きい寸法とした上で、 前記凸部と前記 凹部の嵌合によりその両母材を面方向に
    おいて位置決めした状態で接合することを特徴とするロ
    ウ付け方法。
  2. 【請求項2】 前記凹部が前記ロウ付け面と反対側の面
    に貫通していることを特徴とする請求項1記載のロウ付
    け方法。
  3. 【請求項3】 一対の母材の隙間にロウ材を流し込んで
    その母材同士を接合するロウ付け構造であって、第1の前記母材のロウ付け面に凸部が形成されていると
    ともに、第2の前記母材に凹部が形成され、 前記凸部の前記ロウ付け面からの突出寸法が、前記第2
    の母材の肉厚寸法よりも小さく且つ接合状態におけるロ
    ウ材の厚さよりも大きい寸法とされ、 前記凸部と前記凹部の嵌合によりその両母材が 面方向に
    おいて位置決めした状態で接合されていることを特徴と
    するロウ付け構造。
  4. 【請求項4】 前記凹側の位置決め部が前記ロウ付け面
    と反対側の面に貫通されていることを特徴とする請求項
    3記載のロウ付け構造。
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KR101165500B1 (ko) * 2008-12-19 2012-07-13 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 풍력 발전 장치의 로터 헤드 및 풍력 발전 장치
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