JPH10156542A - アルミニウム合金部材のレ形突合せ溶接方法 - Google Patents

アルミニウム合金部材のレ形突合せ溶接方法

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Publication number
JPH10156542A
JPH10156542A JP31472896A JP31472896A JPH10156542A JP H10156542 A JPH10156542 A JP H10156542A JP 31472896 A JP31472896 A JP 31472896A JP 31472896 A JP31472896 A JP 31472896A JP H10156542 A JPH10156542 A JP H10156542A
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JP
Japan
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welding
aluminum alloy
backing member
plate
joint
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Pending
Application number
JP31472896A
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English (en)
Inventor
Shuichiro Kato
周一郎 加藤
Akiyoshi Yonemoto
明義 米本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Aluminium Co Ltd
Original Assignee
Nippon Aluminium Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Aluminium Co Ltd filed Critical Nippon Aluminium Co Ltd
Priority to JP31472896A priority Critical patent/JPH10156542A/ja
Publication of JPH10156542A publication Critical patent/JPH10156542A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接部の完全溶込みを十分に達成することの
できるアルミニウム合金部材のレ形突合せ溶接方法を提
供することである。 【解決手段】 裏当て部材6の端部61の、板状部材5
側の角部に、予め面取り611を施しておき、面取り6
11の部分をミグ溶接することを特徴としている。部材
5の端部51には大きな開先511が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接部の完全溶込
み(深溶込み)を達成するためになされた、アルミニウ
ム合金部材のレ形突合せ溶接方法の改良法に関するもの
である。
【0002】
【従来技術及びその課題】例えば裏当て部材を用いたT
継手の溶接は、図3に示すように、レ形の開先511が
形成された一方の板状部材5の端部51を裏当て部材6
に添わせて他方の板状部材2の面21にミグ溶接により
突合せ溶接していた。3は溶着金属である。部材2,
5,6は、板厚10〜15mmのアルミニウム製のもの
である。
【0003】しかし、通常、鋼の溶接で行われているよ
うなこの開先では、アルミニウムの溶接においては熱伝
導が良いためにアーク先端の溶融部において母材との融
合を完全に行うことが困難であり、図4に示すように、
溶着金属が母材上に被さっただけの融合不良の部分が生
じる。また、アークが、電極4から広角度に拡がる方向
へのみ飛び、電極4から真っすぐに飛ぶことが殆ど無い
ことも、融合不良,ブロホール等の欠陥の一因となって
いた。そのため、両部材2,5の溶接部の接合力は弱
く、溶接部に荷重が繰り返し加わると図4に示すように
ルートクラック31が発生する等の不具合が生じてい
た。
【0004】このような不具合を解消するためには、溶
接部は、図5に示すように、溶着金属3が深くまで溶け
込んで所謂フィンガー32を構成するように、形成され
る必要がある。即ち、完全溶込みが達成される必要があ
る。しかし、従来一般の裏当て部材を用いたT継手にお
ける突合せ溶接方法では、完全溶込みを殆ど達成するこ
とができなかった。
【0005】本発明は、図3のような突合せ溶接におい
て、溶接部の完全溶込みを十分に達成することのでき
る、アルミニウム合金部材のレ形突合せ溶接方法を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、アルミニウム合金からなる
2枚の板状部材をアルミニウム合金からなる裏当て部材
を用いて突合せ溶接する方法であって、レ形の開先が形
成された一方の板状部材の端部を裏当て部材に添わせて
他方の板状部材の面に突合せ溶接する方法において、裏
当て部材の端部の、上記一方の板状部材側の角部に、予
め面取りを施しておき、該面取りの部分を溶接すること
を特徴としている。
【0007】本発明の方法によれば、溶着金属が、面取
りの部分に誘導されるように、奥へ溶込んでいき、完全
溶込みが達成される。その理由としては、例えば、次の
ことが考えられる。即ち、面取りを施すことによっ
て、溶接電流の設定の自由度が増し、溶接線としてのね
らい目に余裕ができ、アークの集中性が高まり、継手部
の溶込みが促進される。面取りの部分は他の部分に比
して表面の酸化皮膜が除かれているので、溶着金属との
融合が起こりやすくなっており、継手部の溶込みが促進
される。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明のアルミニウム合金
部材のレ形突合せ溶接方法を実施する裏当て部材を用い
たT継手の継手部を示す断面図、図2はその継手部に本
発明の方法による溶接が施された状態を示す断面図であ
る。なお、図4と同一符号は同じ又は相当するものを示
す。
【0009】本発明の方法は、次のように行う。即ち、
裏あて部材6の端部61の角部に2Cの面取り611を
施しておき、その端部61を、図1に示すように、部材
2の面21に直角に当接させる。次に、レ形の大きな開
先511を形成した部材5の端部51を裏あて部材6に
添わせて且つ適当なルート間隔で配置する。そして、そ
の状態で、面取り611の部分をミグ溶接する。
【0010】図2に示すように、得られた溶接部では、
溶着金属3が深くまで溶込んでいる。即ち、完全溶込み
が十分に達成されている。従って、本発明の方法によれ
ば、部材2,5,6の溶接部の接合力は従来に比して増
大し、強度的に十分信頼できる継手を形成することが可
能となる。
【0011】
【実施例】本発明と従来の突合せ溶接方法を下記に示す
同一の溶接条件下にて比較した。但し、溶接は2層で行
った。
【0012】 <溶接条件> ・部材…材質:A5052 形状:板 寸法:厚さ10mm,幅200mm,長さ400mm ・溶加材(電極)…材質:A5356 形状:径1.6mmのワイヤ ・溶接方法…ミグ溶接 ・シールドガス…アルゴン100% ・1層目の溶接…電流:280A 電圧:28V ガス流量:アルゴン25 l/min ・2層目の溶接…電流:240A 電圧:26〜27V ガス流量:アルゴン25 l/min
【0013】[結果]図4に示すように、従来の突合せ
溶接方法では、溶着金属3は角部の隅に単に被さってい
るだけのような状態となっているが、図2に示すよう
に、本発明の突合せ溶接方法では、溶着金属3は深くま
で溶け込み、完全溶込みが十分に達成されている。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、溶接部の完全溶込みを
十分に達成することができ、溶接部の接合強度を十分に
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法による突合せ溶接を実施する裏
当て部材を用いたT継手の継手部を示す断面図である。
【図2】 図1の継手部に本発明の方法による突合せ溶
接が施された状態を示す断面図である。
【図3】 裏当て部材を用いたT継手の継手部にミグ溶
接を施している状態の従来例を示す断面図である。
【図4】 図3の継手部にミグ溶接が施された状態を示
す断面図である。
【図5】 裏当て部材を用いたT継手の継手部に望まし
い突合せ溶接が施された状態を示す断面図である。
【符号の説明】
2,5 部材 51,61 端部 511 開先 611 面取り 6 裏あて部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム合金からなる2枚の板状部
    材をアルミニウム合金からなる裏当て部材を用いて突合
    せ溶接する方法であって、レ形の開先が形成された一方
    の板状部材の端部を裏当て部材に添わせて他方の板状部
    材の面に突合せ溶接する方法において、 裏当て部材の端部の、上記一方の板状部材側の角部に、
    予め面取りを施しておき、該面取りの部分を溶接するこ
    とを特徴とするアルミニウム合金部材のレ形突合せ溶接
    方法。
JP31472896A 1996-11-26 1996-11-26 アルミニウム合金部材のレ形突合せ溶接方法 Pending JPH10156542A (ja)

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JP31472896A JPH10156542A (ja) 1996-11-26 1996-11-26 アルミニウム合金部材のレ形突合せ溶接方法

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JP31472896A JPH10156542A (ja) 1996-11-26 1996-11-26 アルミニウム合金部材のレ形突合せ溶接方法

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ID=18056865

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JP (1) JPH10156542A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012030252A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 溶接方法及び溶接装置
CN109262156A (zh) * 2018-11-23 2019-01-25 中国冶集团有限公司 一种永久衬垫t形接头的根部熔透焊接方法

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JP2012030252A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 溶接方法及び溶接装置
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