JPH073861U - はめ込みろう付け構造 - Google Patents

はめ込みろう付け構造

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JPH073861U
JPH073861U JP008129U JP812994U JPH073861U JP H073861 U JPH073861 U JP H073861U JP 008129 U JP008129 U JP 008129U JP 812994 U JP812994 U JP 812994U JP H073861 U JPH073861 U JP H073861U
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JP008129U
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忠志 村田
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Sanoh Industrial Co Ltd
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Sanoh Industrial Co Ltd
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  • Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶融したろう材の無秩序な流れを防止し、ろ
う垂れ、ろう溜りを生じさせない。 【構成】 凹部7を形成した接合部材と、端部6周縁に
軸方向に沿い周方向に万遍なく並ぶ多数の溝8を形成し
た管状または棒状の被接合部材5とを備え、接合部材4
の凹部7に被接合部材5の端部6を溝8の一部を外方に
残して嵌入し、外方に残された溝8の端部付近にのみ配
装したろう材9を設け、ろう材9を溶融させ、その溶融
させたろう材9を溝8をつたって接合部材4と被接合部
材5との間隙10に浸透させて被接合部材5を接合部材4
に接合したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、接合部材に管状または棒状の被接合部材をはめ込みろう付けするは め込みろう付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、接合部材に管状または棒状の被接合部材をはめ込みろう付けするに際し ては、図4(a) 〜(c) に記載した如く、まず、接合部材101 の凹部102 に被接合 部材103 の端部104 を嵌入し、その両者101, 103の接合部に接触させてリング状 のろう材, 例えば銅ろう105 を装着し、その後、加熱することにより上記ろう材 105 を溶融させ、その溶融させたろう材105 を接合部材101 と被接合部材103 と の間隙106 に浸透させ、両者101, 103を接合していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のはめ込みろう付け構造にあっては、溶融したろ う材105 が無秩序に流れ、接合部材101 と被接合部材103 との間隙106 のみなら ず、図4(c) に記載した如く、両者101, 103の表面側にも該ろう材105 が流れ込 み、外観性が悪いものであった。特に、接合部材101 の下面107 側にろう材105 が流れ込み、ろう溜り108 が形成された場合には、該下面107 を他の部材との接 触面とすることはできず、不都合であった。
【0004】 本考案は、上述した従来技術が有する課題に鑑みなされたものであって、その 目的は、溶融したろう材の無秩序な流れを防止し、ろう垂れ、ろう溜りの生じに くいはめ込みろう付け構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上述した課題を解決するため、その要旨は、凹部を形成した接合部 材と、端部の周縁に軸方向に沿い周方向に万遍なく並ぶ多数の溝を形成した管状 または棒状の被接合部材とを備え、上記接合部材の凹部に上記被接合部材の端部 6を上記溝の一部を外方に残して嵌入し、外方に残された溝の端部付近にのみろ う材を配装して、上記ろう材を溶融させ、その溶融させたろう材を上記溝をつた って接合部材と被接合部材との間隙に浸透させて被接合部材を接合部材に接合し たことを特徴とするはめ込みろう付け構造にある。
【0006】
【作用】
本考案にかかるはめ込みろう付け構造は、上述した如く、接合部材の凹部に嵌 入する被接合部材の端部の周縁に軸方向に沿い周方向に万遍なく形成した溝をつ たって溶融したろう材を接合部材と被接合部材との間隙に浸透させるものである ため、その浸透作用は、溝の毛細管現象によって容易に行なわれ、他にろう材が 流れ込むことは少ない。また、ろう材を配装する位置は、接合部材とは接触しな い外方に残された溝の端部付近のみであるため、その後加熱によって該ろう材を 溶融させても、接合部材の表面をつたってろう材が流れ出ることはなく、ろう垂 れ, ろう溜りが生じにくいはめ込みろう付け構造となる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面に従って詳細に説明する。 ここで、図1は本考案により接合したアイジョイント1を、締付ボルト2によ ってエンジン3に組付けた状態を示す断面図である。
【0008】 アイジョイント1は、油等の流体をエンジン3に供給するための継手であり、 球体4にスリーブ5をはめ込みろう付けしたものである。
【0009】 球体4は、図2に示す如く、その側壁にスリーブ5の端部6を嵌入し得る凹部 7が形成され、スリーブ5には、その端部6の周縁に軸方向に沿い周方向に万遍 なく並ぶ多数の溝8が、例えばローレット切り等の手段により形成される。
【0010】 上記球体4に、スリーブ5をはめ込みろう付けするに際しては、まず図3(a) に示した如く、球体4の凹部7にスリーブ5の端部6を嵌入する。
【0011】 この際、スリーブ5に形成した溝8の一部が外部に露出するよう、上記溝8の 長さ、あるいは凹部7の深さを選定する。
【0012】 つぎに、リング状のろう材,例えば銅ろう9を、図3(b) に示したように上記 外部に露出した側の溝8の端部付近のみであって、球体4に接触しない位置に配 装する。
【0013】 その後、還元性雰囲気の炉中において加熱することにより、上記ろう材9を溶 融させ、ろう付けを行なう。
【0014】 この場合、溶融したろう材9は、スリーブ5に形成された溝8をつたって球体 4とスリーブ5との間隙10に浸透し、両者4,5を接合する。
【0015】 本考案にかかるはめ込みろう付け構造は、上述した如く、球体4の凹部7に嵌 入するスリーブ5の端部周縁に形成した溝8をつたって、溶融したろう材9を球 体4とスリーブ5との間隙10に浸透させるため、そのろう材9の浸透作用は、溝 8による毛細管現象によって容易に行なわれ、図3(c) に示すように、無秩序に 溶融したろう材9が流れることはなく、外観性の良い接合が可能となる。
【0016】 また、ろう材9を配装する位置は、球体4とは接触しない外方に残された溝8 の端部付近に限られるため、その後加熱によって該ろう材9を溶融させても、球 体4の表面をつたってろう材9が流れ出ることはなく、ろう垂れ、ろう溜りが生 じにくいはめ込みろう付け構造となる。
【0017】 以上、本考案の一実施例につき説明したが、本考案は既述の実施例に限定され るものではなく、本考案の技術的思想に基づいて、各種の変形及び変更が可能で ある。
【0018】 例えば、上記実施例においては、アイジョイントを製造する場合につき説明し たが、これに限らず、種々の管状または棒状の被接合部材を、接合部材に形成さ れた凹部に嵌入し、ろう付けをするさいに本考案は利用できるものである。
【0019】 また、使用するろう材は、銅ろうに限らず、銀ろう,金ろう等種々のろう材が 使用できる。
【0020】
【考案の効果】
本考案によれば、接合部材の凹部に嵌入する被接合部材の端部の周縁に軸方向 に沿い周方向に万遍なく溝を形成し、該溝をつたって溶融したろう材を接合部材 と被接合部材との間隙に浸透させ、ろう材を配装する位置は、接合部材とは接触 しない外方に残された溝の端部付近のみであるため、溶融したろう材が接合部材 の表面をつたって流れ出ることはなく、溶融したろう材の無秩序な流れを確実に 防止し、ろう垂れ、ろう溜りの生じにくいはめ込みろう付け構造を提供すること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るアイジョイントの使用状
態を示した断面図である。
【図2】本考案の実施例に係るアイジョイントの構成部
品を示した斜視図である。
【図3】本考案の実施例に係るアイジョイントのはめ込
みろう付け工程を示した断面図である。
【図4】従来のアイジョイントのはめ込みろう付け工程
を示した断面図である。
【符号の説明】
1 アイジョイント 4 球体(接合部材) 5 スリーブ(被接合部材) 6 端部 7 凹部 8 溝 9 ろう材 10 間隙

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹部7を形成した接合部材4と、端部6
    の周縁に軸方向に沿い周方向に万遍なく並ぶ多数の溝8
    を形成した管状または棒状の被接合部材5とを備え、上
    記接合部材4の凹部7に上記被接合部材5の端部6を上
    記溝8の一部を外方に残して嵌入し、外方に残された溝
    8の端部付近にのみろう材9を配装して、上記ろう材9
    を溶融させ、その溶融させたろう材9を上記溝8をつた
    って接合部材4と被接合部材5との間隙10に浸透させて
    被接合部材5を接合部材4に接合したことを特徴とする
    はめ込みろう付け構造。
JP1994008129U 1994-07-08 1994-07-08 はめ込みろう付け構造 Expired - Lifetime JP2535184Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH073861U true JPH073861U (ja) 1995-01-20
JP2535184Y2 JP2535184Y2 (ja) 1997-05-07

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ID=18528355

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JP2535184Y2 (ja) 1997-05-07

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