JPH08609Y2 - セラミックグロープラグ - Google Patents

セラミックグロープラグ

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JPH08609Y2
JPH08609Y2 JP1989065836U JP6583689U JPH08609Y2 JP H08609 Y2 JPH08609 Y2 JP H08609Y2 JP 1989065836 U JP1989065836 U JP 1989065836U JP 6583689 U JP6583689 U JP 6583689U JP H08609 Y2 JPH08609 Y2 JP H08609Y2
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JP
Japan
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plug body
ceramic heater
plug
mounting hole
ceramic
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JP1989065836U
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JPH035065U (ja
Inventor
仁 杉本
哲朗 高橋
Original Assignee
株式会社ゼクセル
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、主としてデイーゼルエンジンに装着さ
れ、燃焼室を加熱してエンジンの始動性を向上させるた
めに用いられるセラミックグロープラグに関する。
[従来の技術] 従来のこの種のセラミックグロープラグとしては、例
えば第7図に示すものがある(特開昭64-54121号公報参
照)。このセラミックグロープラグは、金属製のプラグ
本体1の取付孔1aの先端部にセラミックヒータ2をその
先端部が取付孔1aから突出するようにしてろう付け固定
したものであり、セラミックヒータ2の内部には、一端
部が耐熱性を有する樹脂製の絶縁材3を介してプラグ本
体1の後端部に固定された電極4に接続され、他端部が
プラグ本体1に接続された発熱コイル5が設けられてい
る。
上記構成のセラミックグロープラグは、その外周面に
形成されたねじ部1bがシリンダヘッドの装着孔に螺合固
定され、またセラミックヒータ2の先端部が装着孔を介
して燃焼室または予備燃焼室に挿入される。そして、発
熱コイル5に通電すると、セラミックヒータ2が加熱さ
れ、セラミックヒータ2によって燃焼室または予備燃焼
室が加熱される。
[考案が解決しようとする課題] 上記のセラミックグロープラグにおいては、その先端
部が燃焼室内の燃焼ガスによって加熱されると、プラグ
本体1の先端部およびセラミックヒータ2が熱膨張し、
それぞれ拡径する。この場合、プラグ本体1は、金属製
であるから、セラミックヒータ2よりも大きく拡径す
る。このため、プラグ本体1とセラミックヒータ2との
間に剥離が生じる。すると、剥離箇所に高温の燃焼ガス
が侵入してろう材を溶かす。溶けたろう材は、ろう付け
箇所から流出してしまう。この結果、剥離箇所が先端側
から後端側へ向かって経時的に拡大し、プラグ本体1と
セラミックヒータ2との間の接合力が低下するという問
題があった。しかも、プラグ本体1とセラミックヒータ
2との間に侵入した燃焼ガスによって取付孔1aの内周面
が酸化されるため、接合力がより一層低下する。
プラグ本体1とセラミックヒータ2との間の接合力が
低下すると、セラミックヒータ2が燃焼ガスの圧力によ
ってプラグ本体1の内部側へ徐々に押圧移動せしめられ
る。セラミックヒータ2がプラグ本体1の内部側へ移動
すると、燃焼室または予備燃焼室に対するセラミックヒ
ータ2の突き出し長さが短くなる。このため、エンジン
の始動性が低下するという問題を招来する。
この考案は、上記問題を解決するためになされたもの
で、プラグ本体とセラミックヒータとの間に燃焼ガスが
入り込むのを防止することができ、これによって両者の
間のろう付け強度が低下するのを防止し、またセラミッ
クヒータがプラグ本体の内部側へ経時的に移動するのを
防止し、これによってエンジンの始動性を常に良好に維
持することができるセラミックグロープラグを提供する
ことを目的とする。
[課題を解決するための手段] この考案は、上記の目的を達成するために、プラグ本
体の先端面を取付孔の軸線と直交する平面とし、前記セ
ラミックヒータに、取付孔の軸線と直交し、かつプラグ
本体の先端面に環状に面接触する当接面を形成したもの
である。
[作用] 互いに突き当たるプラグ本体の先端面とセラミックヒ
ータの当接面とが取付孔の軸線と直交する平面になって
いるので、プラグ本体がセラミックヒータより大きく熱
膨張して拡径したとしても、先端面と当接面とは接触状
態を維持する。したがって、プラグ本体とセラミックヒ
ータとの間に燃焼ガスが侵入することがない。よって、
ろう材が溶けて流出したり、取付孔の内周面が酸化した
りして接合力が低下することが防止される。
また、当接面がプラグ本体の先端面に突き当たってい
るので、プラグ本体とセラミックヒータとの間の接合力
が低下しても、セラミックヒータが燃焼ガスの圧力によ
ってプラグ本体の内側へ向かって押圧移動せしめられる
ことがない。
[実施例] 以下、この考案の実施例について第1図ないし第6図
を参照して説明する。なお、上記従来例と同様な部分に
は同一符号を付してその説明を省略する。
第1図はこの考案に係るセラミックグロープラグの一
実施例を示すものである。この実施例のセラミックグロ
ープラグにおいては、セラミックヒータ2が先端側の大
径部2aと後端側の小径部2bとから構成されいる。大径部
2aは、プラグ本体1の先端部の外径と同径に形成されて
いる。一方、小径部2bは、取付孔1aとの間にろう材を挿
入し得る程度の大きさに形成されている。そして、セラ
ミックヒータ2は、大径部2aの後端面(当接面)2cがプ
ラグ本体1の先端面1cに突き当たるまで小径部2bが取付
孔1aに挿入され、その状態でプラグ本体1にろう付け固
定されている。ここで、プラグ本体1の先端面1cおよび
大径部2aの後端面2cは、取付孔1aの軸線と直交する平面
に形成され、両者は環状に面接触せしめられている。な
お、プラグ本体1とセラミックヒータ2とをろう付けす
るに際しては、小径部2bの外周面の外周面と取付孔1aの
内周面との間だけをろう付けし、後端面2cと先端面1cと
は直接突き当てるようにする。
上記のように構成されたセラミックグロープラグにお
いては、互いに突き当たるプラグ本体1の先端面1cと大
径部2aの後端面2cとが、取付孔1aの軸線と直交する平面
に形成されているから、プラグ本体1がセラミックヒー
タ2より大きく膨張して拡径したとしても、両面1c,2c
は互いに接触状態を維持し、燃焼ガスが取付孔1aの内周
面と小径部2bの外周面との間に侵入するのを防止する。
したがって、ろう材の流出および取付孔1aの内周面の酸
化を防止することができ、これによってプラグ本体1と
セラミックヒータ2との間の接合力が低下するのを防止
することができる。また仮に、プラグ本体1とセラミッ
クヒータ2との間の接合力が低下したとしても、大径部
2aの後端面2cがプラグ本体1の先端面1cに突き当たって
いるから、燃焼ガスの押圧力によってセラミックヒータ
2がプラグ本体1の内側へ向かって移動せしめられるの
を確実に防止することができる。したがって、燃焼室ま
たは予備燃焼室(いずれも図示せず)に対するセラミッ
クヒータ2の突き出し長さを一定に維持することがで
き、これによってエンジンの始動性を常に良好なものと
することができる。
次に、この考案の他の実施例について説明する。な
お、以下に述べる実施例においても上記実施例と同様な
効果が得られるのは勿論である。
第2図に示すセラミックグロープラグは、プラグ本体
1の取付孔1aの先端部に筒状をなす支持金具6をろう付
け固定し、この支持金具6の内周面に小径部2bを挿入し
てろう付け固定したものであり、大径部2aは支持金具6
の外径と同径に形成され、また大径部2aの後端面2cが支
持金具6の先端面6aに突き当てられている。
このものにおいては、セラミックヒータ2が支持金具
6を介してプラグ本体1に固定されることになるが、支
持金具6に対するセラミックヒータ2の移動については
上記実施例と同様にして防止される。また、プラグ本体
1と支持金具6とはいずれも金属製であり、ろう付けに
よる金属どうしの接合力は金属とセラミックとの間の接
合力よりも大きい。しかも、プラグ本体1と支持金具6
との熱膨張量はほぼ同一であり、特にそれらを同種の金
属で形成することにより、熱膨張量を同一にすることが
できる。したがって、プラグ本体1と支持金具6との間
に剥離が生じることがない。よって、支持金具6がプラ
グ本体1に対してその内側へ向かって移動することはな
い。
第3図に示す実施例は、大径部2aの外径をプラグ本体
1の先端部の外径よりも若干小径にしたものである。勿
論、大径部2aは取付孔1aよりも大径になっている。
このものにおいても、プラグ本体1の内側へのセラミ
ックヒータ2の移動を防止することができる。ただし、
大径部2aの外径を過度に小さくすると(取付孔1aよりも
大きい範囲において)、大径部2aの後端面2cとプラグ本
体1の先端面1cとの接触面積が減少するため、小径部2b
と取付孔1aとの間の剥離箇所へ燃焼ガスが侵入するのを
防止することが困難になる。したがって、大径部2aの外
径については大きくするのが望ましい。しかしその一
方、第4図に示すように、大径部2aをプラグ本体1の先
端部の外径よりも大きくすると、そのようになされたセ
ラミックグロープラグAをシリンダヘッドHの装着孔Ha
から取り外す場合に、装着孔Haとセラミックグロープラ
グAとの間に堆積したカーボンCによって大径部2aの脱
出が阻止され、セラミックヒータ2が大径部2aと小径部
2bとの間で折損するおそれが生じる。したがって、大径
部2aの外径については、第1図に示すもののようにプラ
グ本体1の外径と同一にするか、あるいは第2図に示す
もののように支持金具6の外径と同一にするのが望まし
い。
また、第5図に示す実施例は、大径部2aを先端側へ向
かうにしたがって漸次小径となるテーパ状に形成したも
のであり、この場合においても大径部2aの後端の外径は
プラグ本体1の外径と同一になされている。
さらに、第6図に示す実施例は、セラミックヒータ2
の中央部にプラグ本体1の外径と同一外径を有する環状
の突出部2dを形成したものであり、この突出部2dの後端
面2eがプラグ本体1の先端面1cに突き当てられている。
なお、上記の各実施例においては、セラミックヒータ
2の内部に発熱コイル5を設けているが、自己発熱タイ
プのセラミックヒータを用いてもよいのは勿論であ
る。。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案のセラミックグロープ
ラグによれば、プラグ本体の先端面を取付孔の軸線と直
交する平面とし、この平面に環状に面接触する当接面を
セラミックヒータに形成したものであるから、プラグ本
体の取付孔とセラミックヒータとの間に燃焼ガスが侵入
するのを防止することができ、したがってプラグ本体の
取付孔の内周面またはその内周面に取り付けられた支持
金具等の内周面が酸化したり、あるいはろう材が流出す
るのを防止することができ、これによってセラミックヒ
ータに対する接合力が低下するのを防止することがで
き、また接合力が低下したとしてもセラミックヒータが
プラグ本体の内部側へ経時的に移動するのを確実に防止
することができ、これによってエンジンの始動性を常に
良好に維持することができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれこの考案の一実施例を示
す縦断面図、第3図はこの考案の他の実施例の要部を示
す断面図、第4図は大径部をプラグ本体よりも大きくし
た場合に生じる問題を示すための断面図、第5図および
第6図はこの考案のさらに他の実施例を示す要部の断面
図、第7図は従来のセラミックグロープラグの一例を示
す縦断面図である。 1……プラグ本体、1a……取付孔、1c……先端面、2…
…セラミックヒータ、2a……大径部、2c……後端面、2d
……突出部、2e……後端面(当接面)、6……支持金
具、6a……先端面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に先端面から後方へ向かって延びる取
    付孔が形成された金属製のプラグ本体と、このプラグ本
    体の取付孔の内部に先端部をプラグ本体から突出させた
    状態でろう付け固定されたセラミックヒータとを備えた
    セラミックグロープラグにおいて、前記プラグ本体の先
    端面を取付孔の軸線と直交する平面とし、前記セラミッ
    クヒータに、前記取付孔の軸線と直交し、前記プラグ本
    体の先端面に環状に面接触する当接面を形成したことを
    特徴とするセラミックグロープラグ。
JP1989065836U 1989-06-07 1989-06-07 セラミックグロープラグ Expired - Lifetime JPH08609Y2 (ja)

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JP1989065836U JPH08609Y2 (ja) 1989-06-07 1989-06-07 セラミックグロープラグ

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JPH035065U JPH035065U (ja) 1991-01-18
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