JP2561347Y2 - 溶接用セラミックスピース - Google Patents

溶接用セラミックスピース

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JP2561347Y2
JP2561347Y2 JP1992063517U JP6351792U JP2561347Y2 JP 2561347 Y2 JP2561347 Y2 JP 2561347Y2 JP 1992063517 U JP1992063517 U JP 1992063517U JP 6351792 U JP6351792 U JP 6351792U JP 2561347 Y2 JP2561347 Y2 JP 2561347Y2
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博 海田
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Nippon Steel Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はアークスタッド溶接に
よって金属母材表面に取付ける溶接用セラミックスピー
スに関するもので、さらに詳しくは、炉壁、バーナ等の
高温雰囲気で使用される構造物の耐熱材として、あるい
はブロアー、ポンプ等の高速回転機器の耐摩耗材として
使用するのに好適な溶接用セラミックスピースに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の溶接用セラミックスピースとして
は、特開昭63−171272号公報に記載されたもの
を挙げることができる。この溶接用セラミックスピース
は、図4(a)に示すように、セラミックスピース本体
51と金属製のスタッド59とから成っている。まずセ
ラミックスピース本体51は、その裏面53に凹部54
が形成されると共に、この凹部54に、その表面52側
に貫通する孔部57が穿設されている。またスタッド5
9は、その先端に突起60を有するコーン部61と、こ
のコーン部61に続くフランジ部62と、このフランジ
部62の上面63の中心に立設される溶接電流供給用の
ピン部65とから成っている。そして上記孔部57にピ
ン部65を挿入し、フランジ部62の上面63と、凹部
54の底面55とをろう付けすることによって、セラミ
ックスピース本体51とスタンド59とを接合して一体
化し、溶接用セラミックスピースを形成している。この
溶接用セラミックスピースを母材71に取付けるのは、
溶接機のホルダーでピン部65のホルダー部66を保持
し、突起60を母材71の表面72に接触させながら溶
接電流を供給して、スタッド59を母材71にアークス
タッド溶接することによって行う。この溶接後、セラミ
ックスピース本体51の表面52より突出しているピン
部65の先端部を、図4(b)に示すように、ノッチ6
7から切除し、空洞が生じた孔部57に充填材74を充
填している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記溶接
用セラミックスピースは、セラミックスピース本体51
とスタッド59とを一体化するのに、ろう付け等の接合
手段によって接合しなければならないので、溶接用セラ
ミックスピース全体の構造が複雑になると共に、接合作
業に多くの手数を要するという問題がある。
【0004】この考案は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、溶接用セラミッ
クスピースの構造を簡略化して、その製作工数を低減す
ることのできる溶接用セラミックスピースを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこでこの考案の溶接用
セラミックスピースは、セラミックスピース本体1とス
タッド9とから成る溶接用セラミックスピースであっ
て、上記セラミックスピース本体1は、その表面2から
裏面3に向かうに従って孔径が連続的に又は段階的に小
さくなるように貫通形成された孔部7を有し、上記スタ
ッド9は、上記孔部7に対応して、基端部13から先端
部14に向かうに従ってその軸径が連続的に又は段階的
に小さくなるように形成され、上記スタッド9を上記孔
部7に表面2側から嵌通し、上記スタッド9の先端部1
4を上記セラミックスピース本体1の裏面3から突出さ
せると共に、その基端部13を上記孔部7の内壁8に係
止させて、先端部14を母材にアークスタッド溶接すべ
く構成したことを特徴としている。
【0006】
【作用】上記溶接用セラミックスピースでは、セラミッ
クスピース本体1に穿設されている孔部7はその表面2
から裏面3に向かうに従って孔径が連続的に又は段階的
に小さくなるように貫通形成されており、またスタッド
9は、上記孔部7の孔径の変化と対応して、基端部13
から先端部14に向かうに従ってその軸径が連続的に又
は段階的に小さくなるように形成されているので、スタ
ッド9を上記孔部7に表面2側から嵌通し、裏面3から
突出したスタッド9の先端部14を母材に溶接すれば、
セラミックスピース本体1をスタッド9を介して母材に
取付けることができる。
【0007】
【実施例】次にこの考案の溶接用セラミックスピースの
具体的な実施例について、図面を参照しつつ詳細に説明
する。図1はこの考案の溶接用セラミックスピースの第
1実施例を示す縦断面図である。
【0008】 1はセラミックスピース本体であり、そ
の材質にはアルミナ、ジルコニア、コーディエライト、
炭化珪素、窒化珪素等の耐熱性、耐摩耗性に優れたもの
が用いられ、厚さ3mmないし25mmの正方形、長方
形等の板状に成形、焼結して得られるものである。この
セラミックスピース本体1には、その表面2から裏面3
に貫通する孔部7が穿設されており、この孔部7は、表
面2における孔径の方が径大な先細テーパ状となってい
る。
【0009】 9はスタッドであり、その材質はステン
レス鋼、銅などの金属であり、金属母材との溶接性や熱
膨張率が考慮されて決定されるものである。またこのス
タッド9は、その軸径がその基端部13から先端部14
に至るにつれて、上記孔部7の孔径の変化に対応して連
続的に小さくなるように形成されている。そしてスタッ
ド9を上記孔部7に嵌通した場合、その内壁8にスタッ
ド9の外壁10が係止されると共に、スタッド9の先端
部14がセラミックスピース本体1の裏面3から外方に
突出するように構成されている。またその先端部14に
は、突起16が形成されている。
【0010】 上記構成の溶接用セラミックスピースを
母材に溶接するには、まずホルダー部11を溶接機のホ
ルダーで保持し、突起16を母材の表面に押圧すると共
に、溶接電流を通電してアークを発生させる。このアー
クによって先端部14及び母材表面を溶融させ、押圧力
によって溶着させる。この溶接により、スタッド9を介
してセラミックスピース本体1を母材に取付けることが
できる。
【0011】 この実施例では、上記のようにセラミッ
クスピース本体1を固定するのにセラミックスピース本
体1とスタッド9との係合を利用しているので、両者の
構造を簡素化できると共に、ろう付け等の接合作業も不
要となる。また従来のように、その接合部をメッキ等の
手段によってメタライズ処理する必要もない。従って、
溶接用セラミックスピースの製作が容易になる。また、
取付作業としては、スタッド9をセラミックスピース本
体1の孔部7に表面2側から嵌通させて先端部14を母
材に溶接すればよく、特殊な作業や複雑な作業を必要と
しないので、容易に取付作業を行うことができ、作業効
率を大幅に向することができる。さらに、両者は単に面
接触しているのみであるから、使用中の加熱や上記溶接
時の発熱によって両者に熱応力が発生するのを抑制で
き、特に延性の乏しいセラミックスピース本体1に割れ
が発生するのを防止できる。
【0012】 図2はこの考案の第2実施例を示す縦断
面図である。こき第2実施例では、第1実施例のように
セラミックスピース本体1の孔部7の孔径を連続的に小
さくするものではなく、セラミックスピース本体1の表
2に凹部4を形成して、この凹部4の底面5に、その
裏面3に連通し、かつ上記凹部4よりも径小で等径の孔
部7を穿設したものである。
【0013】 またスタッド9も上記凹部4と孔部7と
の孔径の変化に対応するように、上記凹部4に収容され
る基端部13と、この基端部13よりもその軸径が小さ
くて、かつ等径の先端部14とから形成されている。そ
してこの先端部14を上記孔部7に嵌通してセラミック
スピース本体1の裏面3から外方に突出させると共に、
上記基端部13の外壁10を上記凹部4の底面5(内壁
8)に係止させ、先端部14を母材に溶接してセラミッ
クスピース本体1の脱落を防止している。なおこの実施
例において、図1に示す部分と同一の部分には同一の符
号を付し、その説明を省略する。またこの実施例におい
て得られる作用、効果も上記第1実施例と同様である。
【0014】図3はこの考案の第3実施例を示す縦断面
図である。この第3実施例では、図2におけるスタッド
9のホルダー部11の軸径を小さくして、溶接後のホル
ダー部11の切除を容易にしている。なお他の部分は、
図2に示す第2実施例と同様であり、同様な符号を付し
てその説明を省略する。
【0015】
【考案の効果】以上のようにこの考案の溶接用セラミッ
クスピースでは、セラミックスピース本体の脱落を防止
するため、セラミックスピース本体とスタッドとの係合
を利用しているため、両者の構造を簡素化できると共
に、その接合作業を省略できるので、その製作工数を低
減できる。従って、製作作業及び取付作業が容易にな
る。また、両者は単に面接触しているのみであり、使用
時及び溶接時の熱応力の発生が抑制され、セラミックス
ピース本体の割れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の溶接用セラミックスピースの第1実
施例を示す縦断面図である。
【図2】この考案の第2実施例を示す縦断面図である。
【図3】この考案の第3実施例を示す縦断面図である。
【図4】従来例を示す図で、(a)はその溶接前の状態
を示す縦断面図、(b)はその溶接後の状態を示す縦断
面図である。
【符号の説明】
1 セラミックスピース本体 2 表面 3 裏面 7 孔部 8 内壁 9 スタッド 13 基端部 14 先端部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックスピース本体(1)とスタッ
    ド(9)とから成る溶接用セラミックスピースであっ
    て、上記セラミックスピース本体(1)は、その表面
    (2)から裏面(3)に向かうに従って孔径が連続的に
    又は段階的に小さくなるように貫通形成された孔部
    (7)を有し、上記スタッド(9)は、上記孔部(7)
    に対応して、基端部(13)から先端部(14)に向か
    うに従ってその軸径が連続的に又は段階的に小さくなる
    ように形成され、上記スタッド(9)を上記孔部(7)
    に表面(2)側から嵌通し、上記スタッド(9)の先端
    部(14)を上記セラミックスピース本体(1)の裏面
    (3)から突出させると共に、その基端部(13)を上
    記孔部(7)の内壁(8)に係止させて、先端部(1
    4)を母材にアークスタッド溶接すべく構成したことを
    特徴とする溶接用セラミックスピース。
JP1992063517U 1992-07-28 1992-07-28 溶接用セラミックスピース Expired - Lifetime JP2561347Y2 (ja)

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JPH0619977U JPH0619977U (ja) 1994-03-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0327736Y2 (ja) * 1987-01-09 1991-06-14

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JPH0619977U (ja) 1994-03-15

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