JPH07256460A - ガスシールドアーク溶接用コンタクトチップ - Google Patents

ガスシールドアーク溶接用コンタクトチップ

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JPH07256460A
JPH07256460A JP5364294A JP5364294A JPH07256460A JP H07256460 A JPH07256460 A JP H07256460A JP 5364294 A JP5364294 A JP 5364294A JP 5364294 A JP5364294 A JP 5364294A JP H07256460 A JPH07256460 A JP H07256460A
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JP
Japan
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tip
contact tip
metal member
ceramic
welding
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Withdrawn
Application number
JP5364294A
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English (en)
Inventor
Shinji Motomura
伸二 本村
Koji Fushimi
幸治 伏見
Yasuhiro Tatara
泰弘 多々良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
TAC Corp
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
TAC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ガスシールドアーク溶接用の金属製コンタク
トチップ7であって、その先端内部にセラミック製円筒
体1を装着してなるガスシールドアーク溶接用コンタク
トチップ。金属製コンタクトチップ7が先端部金属部材
2と基部金属部材4とから形成される。 【効果】 ガスシールドアーク溶接時における輻射熱を
先端部の金属部材に受けさせ、その熱を容易に放散させ
ることができ、先端部穴部の摩耗を防止し、長時間のガ
ス溶接に耐用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、炭酸ガス等の不活性
ガスによってシールドするアーク溶接用トーチのコンタ
クトチップの先端部にセラミック部材を使用して性能を
向上させたガスシールドアーク溶接用コンタクトチップ
に関する。
【0002】
【従来の技術】 図4は従来のガスシールドアーク溶接
用トーチの一例の断面概要図である。ここで、溶接用ト
ーチ8は、コンタクトチップ7と円筒状のノズル9とよ
りなり、コンタクトチップ7は支持部材10の内面に接
合したガスディフューザ11に接合されている。コンタ
クトチップ7の中心部には軸方向に穴13が貫通してお
り、溶接用芯線5はこの穴13を通ってトーチ8の先端
から外部に送り出される構造となっている。
【0003】ガスディフューザ11には複数の穴14が
設けられており、CO2 等の不活性ガスはガスディフュ
ーザ11の内部からこの穴14を経て、ノズル9とコン
タクトチップ7の間を通過してトーチ8の先端部から噴
出する。一方、コンタクトチップ7にはガスディフュー
ザ11を介して、溶接用芯線5に電流が流されて溶接が
行われる。
【0004】上記したコンタクトチップとしては従来か
ら金属製のものが用いられていたが、近年、金属製部材
の一部を耐摩耗性に優れたセラミックに置換えたものが
数多く提案されるようになり、例えば、特開昭62−3
8771号公報のように(図4参照)、金属製コンタク
トチップ7の先端部にセラミック体12を取り付け、消
耗の大きいコンタクトチップ7の先端部穴面の摩耗を防
止したものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 上記の如く、コンタ
クトチップ7の穴13の内面は、溶接用芯線5との接触
によって連続的に摩耗されるが、溶接用芯線5はコンタ
クトチップ7を貫通する前はカールしているため、特に
穴13の先端部は楕円形状に偏摩耗する。その結果、溶
接部の位置不良を起すこととなり、比較的短時間でコン
タクトチップ7を交換することを余儀なくされており、
能率の低下を来すという問題があった。
【0006】この欠点を改善するため、前記した特開昭
62−38771号公報のように、コンタクトチップの
先端部にセラミックを用いたものも提案されているが、
確かに先端部の摩耗特性は向上されるが、長時間使用す
ると、溶接時の輻射熱のため、セラミックと金属部材と
の結合部が熱膨張係数の差により位置ズレなどの不具合
いを起こし、芯線が送給されなかったり、セラミック部
分で溶着するなどの欠点があった。また、セラミックと
金属部材の結合部の結合を確実にするためにセラミック
体を長くすると、溶接用芯線とコンタクトチップとが通
電不良を起こす等の問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】 そこで本発明者らは、
上記したような従来技術の課題を解決するため種々検討
を行い、本発明に到達したものである。すなわち、本発
明によれば、ガスシールドアーク溶接用の金属製コンタ
クトチップであって、その先端内部にセラミック製円筒
体を装着してなることを特徴とするガスシールドアーク
溶接用コンタクトチップが提供される。
【0008】本発明においては、金属製コンタクトチッ
プを先端部金属部材と基部金属部材とから形成すること
が、コンタクトチップ内で芯線を溶着させることなく、
チップ先端部の偏摩耗を防止する点から好ましく、ま
た、セラミック円筒体が、コンタクトチップの先端部よ
り軸方向に1mm〜5mm内側部から装着されているこ
とが、芯線の溶着や通電不良による溶接不具合防止の点
から好ましい。
【0009】
【実施例】 以下、本発明を図示の実施例に基づき更に
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限られる
ものではない。図1は本発明におけるコンタクトチップ
の一実施例を示す断面図、図2は本発明のコンタクトチ
ップに用いる金属部材の一例を示す断面図、また図3は
本発明のコンタクトチップに用いるセラミック円筒体の
一例を示す断面図である。
【0010】図1〜図3に示すように、本発明のコンタ
クトチップ7は、先端部金属部材2と基部金属部材4と
からなり、これらはネジ部6a、6bにて螺合されるよ
うになっている。そしてその中心部には軸方向に穴13
が貫通しており、溶接用芯線5はこの穴13に貫挿され
ている。先端部金属部材2の内部には、耐摩耗性に優れ
たセラミック円筒体1が、先端部3から軸方向に内側部
へ所定寸法dの箇所に、外側部に露出しないように完全
に埋め込んだ状態にて装着されている。
【0011】ここで、セラミック円筒体1を先端部金属
部材2の内部に完全に埋め込んだ理由は、溶接時の輻射
熱を先端部金属部材2に受けさせ、輻射熱を容易に発散
させるためである。コンタクトチップ7の先端部3がセ
ラミック部材であると、セラミックは熱伝導率が悪いた
め放熱され難く、そのため溶接用芯線5が溶融し易くな
り、芯線の通りが悪くなる。
【0012】また、セラミック円筒体1を装着する位置
としては、金属部材2の先端部3より軸方向に1mm〜
5mm内側から装着されることが好ましく、3〜4mm
内側から装着されるのがさらに好ましい。1mm未満で
は放熱効果が小さく、又金属部材の加工が難しい。5m
mを超えるとセラミック円筒体1の耐摩耗効果が薄れ、
先端部3に偏摩耗が発生する。
【0013】セラミック円筒体1の形状としては、長さ
が3mm〜10mmで、肉厚が0.8mm〜1.35m
mが好ましい。セラミック円筒体1の長さが3mm未満
では金属部材の芯線穴とセラミック部材の芯線穴との中
心軸がズレやすくなり、芯線の通りが悪くなる。一方、
セラミック円筒体1の長さが10mmを超えると、芯線
とコンタクトチップとの通電不良を起し易くなり、この
点で好ましくない。セラミック円筒体1の肉厚が0.8
mm未満ではセラミック強度上問題があるほか加工が困
難であり、1.35mmを超える場合には肉厚が厚くな
るに従って溶接時に蓄熱された熱の放散が悪くなり、芯
線の溶着の原因となる。
【0014】なお、図3に示すように、セラミック円筒
体1の基部金属部材4に接する側は、芯線の通りをよく
するため、直径cを拡げておくことが好ましい。本発明
のセラミック円筒体1に使用するセラミックの材質とし
ては、窒化珪素、炭化珪素、アルミナ、ジルコニア等で
あるが、耐熱衝撃性がある窒化珪素、炭化珪素が好まし
く、特に熱伝導率が大きい、好ましくは30W/m・K
以上の熱伝導率を有する窒化珪素、炭化珪素のようなセ
ラミック材料を使用することが好ましい。
【0015】以下、更に具体的な実施結果を説明する。 (実施例1〜6)溶接用芯線が径1.20mmであるガ
ス溶接用コンタクトチップを対象として行った。先ず、
Cr−Cu合金で、図2及び表1に示すような断面形状
及び寸法の先端部金属部材2及び基部金属部材4を作製
し、それぞれにネジ部6a、6bを切って螺合できるよ
うにした。次いで、図3及び表1に示すような断面形状
及び寸法の窒化珪素製セラミック円筒体1を作製した。
次に、図1に示すように、セラミック円筒体1を先端部
金属部材2の内部にネジ又は圧入などにより装着した
後、先端部金属部材2と基部金属部材4をネジ部6a、
6bで螺合して、コンタクトチップ7を作製した。
【0016】上記の方法で得られた6種類のセラミック
円筒体を装着したコンタクトチップ7をダイヘン350
A溶接機のトーチ8にセットして(図4参照)、径1.
2mmの溶接用芯線5で、CO2 ガスを18 l/mi
n流しながら、22V×230Aの電流を流して60c
m/回繰り返して連続溶接を行い、溶接用芯線を200
m及び500m処理した時点において、コンタクトチッ
プ先端部の穴形状を観察した。その結果を表1に示す。
【0017】(比較例1〜2)セラミック円筒体1の長
さを12mmと長くした以外はすべて実施例と同じ条件
で試験を行った。その結果を表1に示す。 (比較例3)セラミック円筒体を使用せず、Cr−Cu
のみによるコンタクトチップを作製し、実施例と同じ条
件で試験を行った。その結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】上記の結果より、本発明の要件を満たす実
施例1〜6では試験結果が優れており、セラミック円筒
体の長さが10mmを超えるもの(比較例1〜2)は、
通電不良を起し、チップ内で芯線が溶断することが判明
した。セラミックを使用しなかったもの(比較例3)
は、偏摩耗が激しく、明らかに寿命が短い。
【0020】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明のガスシ
ールドアーク溶接用コンタクトチップによれば、ガスシ
ールドアーク溶接時における輻射熱を、先端部の金属部
材に受けさせ、該金属部材によりその熱を容易に放散さ
せることができ、しかも摩耗の激しい先端部のすぐ内側
に耐摩耗性に優れたセラミック円筒体を装着しているの
で、先端部穴部の摩耗を防止し、長時間のガス溶接にも
耐用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明におけるコンタクトチップの一実施例
を示す断面図である。
【図2】 本発明のコンタクトチップに用いる金属部材
の一例を示す断面図である。
【図3】 本発明のコンタクトチップに用いるセラミッ
ク円筒体の一例を示す断面図である。
【図4】 従来のガスシールドアーク溶接用トーチの一
例の断面図である。
【符号の説明】
1 セラミック円筒体、2 先端部金属部材、3 コン
タクトチップの先端部、4 基部金属部材、5 溶接用
芯線、7 コンタクトチップ、8 ガスシールドアーク
溶接用トーチ、12 セラミック体、13 コンタクト
チップの穴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多々良 泰弘 愛知県名古屋市中区上前津二丁目14番15号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスシールドアーク溶接用の金属製コン
    タクトチップであって、その先端内部にセラミック製円
    筒体を装着してなることを特徴とするガスシールドアー
    ク溶接用コンタクトチップ。
  2. 【請求項2】 金属製コンタクトチップが先端部金属部
    材と基部金属部材とから形成されている請求項1記載の
    ガスシールドアーク溶接用コンタクトチップ。
  3. 【請求項3】 セラミック円筒体が、コンタクトチップ
    の先端部より軸方向に1mm〜5mm内側部から装着さ
    れている請求項1記載のガスシールドアーク溶接用コン
    タクトチップ。
JP5364294A 1994-03-24 1994-03-24 ガスシールドアーク溶接用コンタクトチップ Withdrawn JPH07256460A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170095560A (ko) * 2016-02-15 2017-08-23 임기주 컨택트 팁 및 그 제조방법
CN109967843A (zh) * 2019-03-15 2019-07-05 内蒙古北方重工业集团有限公司 熔化极焊枪快速转换装置
KR102532507B1 (ko) * 2022-12-17 2023-05-16 에이엠티인터내셔널 홀확대방지 세라믹보강재가 내재된 이중구조의 탄소용접팁

Cited By (4)

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KR20170095560A (ko) * 2016-02-15 2017-08-23 임기주 컨택트 팁 및 그 제조방법
CN109967843A (zh) * 2019-03-15 2019-07-05 内蒙古北方重工业集团有限公司 熔化极焊枪快速转换装置
CN109967843B (zh) * 2019-03-15 2022-02-15 内蒙古北方重工业集团有限公司 熔化极焊枪快速转换装置
KR102532507B1 (ko) * 2022-12-17 2023-05-16 에이엠티인터내셔널 홀확대방지 세라믹보강재가 내재된 이중구조의 탄소용접팁

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Effective date: 20010605